最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うらら迷路帖」 5 今期きらら枠。なんだかんだで芳文社枠って必ず1クールに1本はあるのがすごいよな。そして、見れば何となくその系統って分かるのもすごいよな。たまに例外もあるけど(「がっこうぐらし!」とか)。 さておき、きらら系作品なので女の子が何となく出てきて何となくきゃっきゃうふふするお話。まぁ、最近の野郎向けアニメは大体それでまとめられてしまうが、きらら系は特に「何となく」要素が強いのが特徴だ。ここ最近は「NEW GAME」や「ステラのまほう」など、それなりに現実路線(??)の世界観の作品が多かったが、今作は完全に異世界を舞台にしたお話。そして、何故かこの異世界には女の子しかいないのである。まぁ、それなら女の子だけできゃっきゃうふふでもしょうがないな! 作中の説明からすると「迷路町」っていう場所がそもそも女の子の修行の場のようなので、男子禁制の聖域とかなのかもしれない。もしくは、この世界にはY染色体がハナから存在しないのかもしれない。そういう世界があったっていいじゃない。あー、でも「お腹を出すとふしだら」みたいな文化はあるわけで、やっぱり性の概念は存在してるのかな。なんかもう、世界観に謎が多すぎるわ。 でもまぁ、「1話目でわからねぇな!」とか目くじらを立てるような作品でないことはちゃんと伝わってくる。メインキャラの紹介も1話の枠内でつつがなく終了し、後は賑やかな主人公を中心にドタバタを続けていく流れになるのだろう。世界観の現実味の無さやキャラの関係性を考えると、一番近いのは「ごちうさ」になるのかねぇ。一応お仕事ものと言えないこともないな。ただ、町中の全員が占い師(見習い)っていう状態で、果たして占いっていう行為にどの程度の意味があるのか……。まぁ、その辺の世界観にも追い追い説明が……ないかもしれないけども、気にしない方向で。文化レベルなんかがどうなってるかさっぱり分からないが、いいじゃない、女の子っぽさがあれば。野生児の主人公でも文字が読めるあたり、識字率は高い世界観だし、実は意外と文明は進んでいるのかもしれません。 製作はJ.C.STAFFなので大崩れはないだろう。いかにもきらら系らしいコミカルな演出は、ややケモ風味の混ざった主人公のキャラに合っていて見やすいものになっている。監督の名前はどこかで見たことがある気がしたが、調べたら「下セカ」の人だった。……全く繋がらないからどういう作品展開になるのかは想像つかないけども。いや待て、「へそを出したら怒られる」→「下ネタが犯罪になった世界」?! いや、まさか……。へそアニメとしてもっとお腹要素をフィーチャーしてくれても良いのだけど、流石にこのデザインだとエロにはならんわなぁ。 中の人は、主人公の中の人がほぼ新人の様子。でも、全然新人だって思わなかった。発声は竹達に似てたが、割とスタンダードなヒロイン声か。まわりを固めるのは今年は各方面から引っ張りだこの本渡楓、一発目の奇声ですぐ分かる久保ユリカ、そしてぼそぼそ声と人形の奇声だけじゃ誰だかさっぱり分からなかった佳村はるかという陣容。まぁ、正直言うと佳村は未だに声の認識が全然出来てないので普通にしゃべられても分からないと思うけども。後は警官役に諏訪彩花という並びで、やっぱりここ最近はキャスティングがグッと若くなっている印象がある。もう、かやのんがお母さんポジションでも何の違和感もないな(元からやで)。 PR ○「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」 7 もう、第1話から過呼吸起こしそうな密度。またあのめくるめく狂乱の日々が帰ってきたのかと思うと、身が引き締まる思い。1期を思い返しながら新たな物語を見ていると、1つ1つの台詞、情景に込められたものが一気に溢れかえってきて、何でもないシーンでも目頭が熱くなります。 個人的には思い入れが強いのであまり冷静な評価は出来ない作品だが、巧緻なコンテワークと語りの妙は相変わらず。中心人物が菊さん(敢えてこう書かせてもらいます)から与太郎(こちらもこの表記の方が分かりやすいね)へとスイッチ。雰囲気は多少変わるはずなのだが、通底した「心中」というタイトルの無常観、圧倒的な落語への愛憎は変わらない。1期から更に時代は流れ、落語業界の様子も様変わりしたようで、かつての落語界の情勢を映し出した八雲・助六の二人と違い、与太郎の落語は現代の写し鏡とはなっていない。先人たちの努力によって持ち直したかに思われた落語文化は、また新たな時代の流れによって命脈を絶たれつつあるという。戦争という要因で断ち切られていた落語を必死になって繋ぎ留めた八雲が、新たな時代になり、落語にとどめを刺す「死神」とまで言われる時代。新たな時代に息吹を吹き込むのは、やはり「助六」の名を継いだ男しかいない。菊さんの戦いとはまた違った、新たな戦いの幕が上がるのだ。 今回唯一不満が有るとしたら、1期でもちょこちょこ見られたがっつり1席見せる落語シーンが無かったことくらい。それだって理由は理解しており、私のように1期でどっぷりハマってすぐに世界に立ち戻れる人間ばかりではなく、久しぶりの再開で世界観を思い出す必要のある人も多いだろうし、ひょっとしたら2期から見始める人もいるかもしれない。そうした人たちへの配慮として、まさかの「与太郎本人によるプレイバック」というサービスで幕を開けたわけだ。タイトルロゴがドン、の演出なんかも抜群に上手いし、正確には「落語の高座」ではないこのプレイバック演出が何とも痛快。もう、最初の数分で「帰ってきた!」と膝を打てるだけの内容になっているのである。1話目は畠山守監督自らのコンテですので、この説得力は言わずもがななんですがね。他にも、いきなりクライマックスで見せる小夏との関係性や、新キャラとして登場した作家先生のインパクトなど、かなり性急な展開にも関わらず、一切の不足無くギチギチに見せてくれる密度にお腹いっぱい。今期もガンガン盛り上げてくれそうだ。まぁ、この作品の盛り上がりって大体は胃が痛くなる方向ばっかなんだけどね……(次回予告を見ながら)。 今期が始まるにあたって、原作を知らない身としては唯一不安だったのが、「菊さんがメインじゃなくなるとだいぶ話が変わっちゃうんじゃ?」という部分。1期の魅力といっても一口には説明出来ないだろうが、やはり菊さんの魅力が一番の屋台骨だったわけで、そこに助六・みよ吉が絡むからこその完成形。その菊さんが半ば隠居状態になってしまい、お気楽な与太郎が中心になったときに同じような深みが出せるのか、っていうのは心配だったのだ。しかし、この1話目でその心配も杞憂だったと思えた。与太郎が思いの外人間的に成長して魅力的になっていた、ってのもあるが、そんな与太郎を作り上げた陰のラスボスとしての菊さんの存在感が相変わらずだったためだ。落語協会の会長になり、与太郎という「愛弟子」を作り上げた菊さんは、作家先生のいう「未練」をどこまで抱えているのか。すっかり老け込み、身の回りの諸々にも力なく応えるのが精一杯、といった様子の菊さんだが、高座に上がった時の姿勢に衰えはない。そして、与太郎のことを話しているときのあの一瞬の歯がみ。彼は自分自身に「終わった」と言い聞かせているが、やはりあの若かりしころの情念はまだ残っている。それが良い形で出るのか、最悪の形で爆発するのかは分からないが、落語業界を変えてしまった怪物「八雲」の今後の動向にも注目していきたい。 あと、姐さん可愛いっすね。まー、あのみよ吉の娘さんなのだからものが良いのは当たり前だが。息子さんはどんな子供に育つのかなぁ。 ○「青の祓魔師 京都不浄王篇」 5 うわー、全く覚えてなーい。確認したら前作放送が2011年だって。もう6年も前の話なのか、そりゃ無理だよな。元々の放送枠が日5だったから相性も悪かったしなぁ。必死に中身を思い出そうとしたんだけど、記憶の大部分が「終わりのセラフ」で塗り替えられててかなりごっちゃになった。この感覚、おわかり頂けるでしょうか。 そんなわけでほぼ新番組と言っていいはずなのだが、「あぁ、こんなやつらいたかも」と思えるくらいの記憶の埋蔵が絶妙。おかげでわざわざキャラ紹介をやる必要も無いのですんなりとメインシナリオに入っていけるのは一応のアドバンテージか。「何の紹介も説明も無しに始められたら、覚えてないからお手上げだぞ」と心配してたんだけど、巧妙に「最低限必要な情報」は振り返ってくれているし、そこまで複雑なセッティングではないので筋を追うのに不自由はしなかった。明確に回想と言えるのは後半のワンシーンだけだった割には、飲み込みやすい脚本になっていたので素直にありがたい。今回は深夜アニメになりましたし、もう少し追いかけやすくなるといいな。スタッフはほぼ入れ替わってるみたいだが、前作に思い入れが無い分、違いが分からなくてかえって気楽だ。 実は、一番始めに記憶を刺激してくれたのはサトリナの巨乳キャラ。「あぁ、こんなおねーちゃんいたな!」ってんでそこから芋づる式に雰囲気は喚起された。というか、エロくてけだるげなサトリナボイスが聞けるだけでも割と満足だからそれだけでいいという話も。もちろん他のヒロイン勢も粒ぞろいだし、今にしてみればなかなか豪華なキャストである(当時も豪華だったと思うが)。頑張って「終わりのセラフ」との違いを1つずつ勉強していこうと思います(だいぶ違う)。 ○「南鎌倉高校女子自転車部」 5 ヒィッ! 自転車アニメだ!(謂われのない怯え) まさかこんなに似たような作品が1クール遅れでやってくるとは……大丈夫、アクタスじゃないから。 なんかもう、色んなアニメとイメージが被ってしまうので識別が大変。とりあえず前クールの悪夢とは何の因縁もないはずなので分けて考えにゃならんが、テンプレとはいえ、「何も知らないぼんやり系女子が環境の変化をきっかけに自転車にチャレンジしていく」っていう流れが同じなので、どうしても被ってしまう。まぁ、亜美は「何となく趣味を始めたい」とかいう本当に適当な理由だったが、今回の主人公・ひろみは機動力を求めてのことなので一応モチベーションは理解出来る……か? いや、まだやるともやらないとも言ってないけども。そして、主人公のCVが上田麗奈であることが今度は「ばくおん」との関係性を臭わせる。まー、素人の女の子が部活始めようとしたらどうしたって「けいおんパターン」にはなるけども。羽音さん、今度は自転車ですか。うえしゃまボイスなので安定のポンコツだしなぁ。亜美の時もそうだったけど、なんでこの子ら、高校生とか大学生になるまで生きてきて、こんなに自転車のこと知らないのさ。長崎県民は坂が多いから自転車に乗らないとか、そういうことなんでしょうか(謂われのない県民差別)。あとおは鎌倉アニメっていうジャンルもありますね。TARITARIは神。 まぁ、少しずつ他のアニメとは識別していくことにするが、1話目で目を引くのはとにかく綺麗な背景映像。入学式の季節、春爛漫ということでことさらに華やかな印象だが、淡いグラデーションを多用した背景美術は、大人気の新海作品を彷彿させる。桜、海と綺麗なものが揃い、そこだけは文句無しで「売り」といえる部分だろう。ただ、そこに登場するキャラクターのデザインは……なんか絶妙に野暮ったいな。少なくとも現代アニメのスタンダードからは外れている。全く理由は分からないが、個人的にはすでに10年近くのアニメ、「CODE-E」を思い出しました。それくらい、なんか古い印象。メガネとか人気出る気なさそう。可愛くないわけではないのだろうが……うーむ。まぁ、絵が崩れなければそれで文句はないのだけど。シナリオラインはまだまだこれからなので何とも言えないが、「入学式の朝からどんだけ余裕持って家出てんねん」とか、「学校の場所も知らないような新任教師がいきなり新入生の担任を任されて、しかも入学式当日に遅刻とか絶対ありえへん」とか、細かいところに突っ込みどころは多い。まぁ、そんなん気にしてたらほぼ同じセッティングだった「あまんちゅ」だって駄目だろ、って話ですが(天野こずえ空間は魔性なのです)。あとは、ここからひろみがどうやって自転車にのり、それを「部活」として成立させていくかの勝負。「ろんぐらいだぁす」が教えてくれたことの1つとして、「単に女の子がダラダラ自転車で長距離を走っても面白くもなんともない」という事実があり、その部分を今作はどうやって打開していくのかが楽しみだ。打開出来ないかもしれないけど。 そして、何故か放送を短めに終わらせて突如やってくるA応Pによる実写パート……。これくらいの尺なら別に邪魔ではないが……やっぱりアニメと現実は区別して放送してくれる方が助かるんだがなぁ……。A応Pが介入したおかげでキャストは割としらん名前が揃ってるし。まぁ、1話目時点でメガネ役は別に下手ではなかったから構わないけども。先生役の方も事実上のデビュー作みたいな扱いか。新人が多い現場ってことは、うえしゃまが座長を務めることになるのだろうか……大丈夫かなぁ……。 ○「政宗くんのリベンジ」 5 オープニングPVのへごがなんかころあずっぽかった。いや、意味分かんないけど。なんでホリプロ声優って雰囲気似てるんだろう問題(定期)。 中の人のカロリーが高くて色々大変。冒頭、学校に着くまでのモブの声が顕在的過ぎて、「もうそっちヒロインにしろよ」と思ったり思わなかったり。これだけヒロイン度数の高いキャスト陣でメインヒロインを任されたへごも大変そうだな。まぁ、「ショタっ子に早見沙織」とか「母親に小倉唯」とか訳の分からんキャスティングが多いのが原因なのだが……。小倉唯が「ママ」って、もう末期じゃん……。 中の人の話ばかりで始めるのはあんまり良い傾向ではないのだが、中身はまぁ、普通。製作がSILVER LINK、スタッフもシルリンの生え抜きが揃っているようだし、おそらく作画クオリティはこのまま安定するはず。特別よいというレベルではないが、動かしやすそうなキャラデザに努め、安定感を優先させた印象か。キャラは充分可愛く描けているし、この手のラブコメには珍しく、主人公が(一応)努力型で、イケメンイケメン連呼してる割にはあんまり嫌悪感も無いのは見やすいポイントだろう。最近は卑屈なオタク系主人公にはほとほと食傷気味なので、多少ナルシーだろうがなんだろうが、自信家の阿呆の方が見ていて気が楽だ。 で、基本的には「見やすい」という印象なのだが、正直、シナリオ面に関しては首を傾げる部分が多い。まぁ、単なるラブコメなのだし、お約束部分にいちいち突っ込みを入れるのも野暮ってもんなんだろうが、一番の違和感は、あれだけクズであることが一般に知られているはずのヒロインが、この期に及んで新たに告白を受けているということ。普通、学校中に知れ渡っているような地雷女に近づこうとする男なんてそうそういないだろう。冒頭でフられてたような男ならノリで話題作りのために告白イベントに挑む可能性はあるが、後半のメガネみたいな陰キャラがわざわざ自爆しに行く意味が分からん。惚れる意味も分からん。他にも、ヒロインのお付きの子が「警戒している」ことをすごく適当に描写しながらもさっぱり警戒せずに体育倉庫に入っていく様子なんかは違和感があるし、扉の前で見張っていた主人公が、「蜘蛛に驚いて中に飛び込む」は、どう考えても方向的に無理がある。「そういうお約束やん」と言われればそれまでなのだが、ああいう描写1つにしても、描き方次第で説得力は変わってくるのだから、アニメスタッフはそういうところで妥協してほしくない。多分今後もこういう「別にいいんだけど気になる」みたいな違和感は続いていくんじゃなかろうか。 まぁ、中の人が贅沢なのでそれを聞いてるだけで別に構わないんですけどね。でも、公式のキャラ紹介見ても冒頭のテニス部の子が載ってないんですけど。ヒロインの取り巻きにいたメガネのことものってないんですけど。しゅが美ボイスなのにモブって、どういうことなの?(最大の不満) 「AKIBA’S TRIP -THE ANIAMTION-」 5 前クールの感想は全部上がったので、ようやく新番組がスタート出来るぞ。今期最初のスタートとなったのはこの作品。なんか、個人的には金髪キャラが言っていた「もいもいモモーイ」がやたらと印象に残っています。アキバ文化にきっちり名を残したんだなぁ。 原作はゲーム? なの? なんか出自がよく分からないが、とにかく元ネタはあってもシナリオはアニメオリジナルらしいのであまり気にしなくて良いだろう。タイトル通りに秋葉原を舞台にしているということはよく分かったが、それ以外の部分についてははっきりしていないことも多いので現時点では保留だ。一応ゾンビパニック的な要素がありつつ、主人公はメインヒロインから超人パワーを分けてもらい、それを使って悪を殲滅していくというお話。でもまぁ、細かいところはあまり気にしなくてもいいだろう。基本はギャグ寄りだろうし、戦闘の目的が「服を脱がせる」の時点でやってることは馬鹿だ。全然違うコンセプトだが、どこか「パンチライン」を彷彿させる部分があるな。 本作で注目すべきは、何と言っても製作がGONZOであるという点。実はこれ、メインキャストを見れば分かるが、監督も「それが声優!」と同じなのよね。ここ数年のゴンゾの元請け仕事を調べてみると、「それが声優!」はそれなりのクオリティだったが、昨年の「フォーリズム」はやや残念な結果に終わった作品。今作は一体どうなるものかとドキドキしたが、バトルシーンのモーションはかなり独特で面白いものに仕上がっている。なんかね、格闘技の細かい所作がすごく作り込まれてるんだよね。中国拳法っぽい動きとか、思い切り体重を乗せて放つ腹パンの重量感とか。まだ1話なので余力があるだけ、って可能性もあるが、今後もそうしたアニメーションのクオリティについては注目して見ていきたいところ。全体的なキャラとか、背景のデザインなんかはちょっと古くさいというか、野暮ったい印象なのだが、最近のアニメみたいにひたすら細かく描き込んで目が疲れるようなこともないし、ちょっと懐かしい、ユルい感じの作風なら丁度良いのかも。劇的な何かに出会えるとは思わないが、油断するとポロッと笑わされるような、そういう作品になればよいね。 一応「アキバ文化」ってことで細かいネタの仕込み方も気になる点は多く、たとえばオープニングは何故か「客演」という謎クレジットで串田アキラが参加している。単に冒頭の台詞パートを担当しているだけなのだが、何でわざわざそのためだけに呼んできたんだよ、っていう。エンディングはゆいかおりだが、いきなり実写で出てくるなんてサプライズも。「それが声優」の時からこういうテーマソング部分での攻めの姿勢はあったが、まさかそこが維持されているとは。そして、「それが声優」からの引き継ぎは何と言ってもキャスト、というかイヤホンズである。オープニング歌唱を担当し、さらにメインヒロイン3人をがっつり任されている。ほら、こういうことがあるから、キャスティングについてのあれこれって難しいのさ。個人的には、イヤホンズの面々は割と実力を伴ってるから問題無いと思うんだけどね。メインヒロイン高橋李依はもちろんだが、妹役には「灼熱の卓球娘」でもいい仕事をしてくれた高野麻里佳。この子が今後伸びるのは楽しみだ。そして、「イヤホンズの最後の1人」長久友紀も、随分濃いキャラでの登場。正直、しっかり声を聞くのは1年ぶりなのだが、決して悪い仕事ではなさそう。どんな成長が見られますやら。
○「うどんの国の金色毛毬」 5 ようやく到達、ひとまず今期最後の新番チェックだ。今期新番チェックの本数は43本。これに継続視聴の10本を加えた53本が今期トータルの視聴アニメ数ということになる。やっぱり余裕で50を超えて来やがりましたね。新規分にショートアニメはカウントしてないので実本数ならさらに増えます。ただ、現時点では「モンスト」は切りました。他にも何本か切る候補には挙げているので、流石に50以下には抑えることになるとは思うけど。でないと死ぬって。マジで。 そんな辛さ溢れる視聴のゴールは、なんと都道府県名を直接指定するというなかなか斬新なスタイル。当然のように主人公のCVにはご当地声優の中村悠一を起用し、つまりはこういうことですね。未だに「47都道府犬」の四国勢揃い回は神回だと主張し続けてますよ。中村・水樹・小野・豊崎という、小さな島国を飛び出す驚異のキャスティングであった。今作では他の面々にあまり地方色は感じられないが、しれっと中村の友人枠に杉田が混ざり込んでおり、なんかもう、「中村の地元に遊びに来て浮かれてる杉田」みたいな情景しか思い浮かばないっていう。実はアニメの中でこの2人が友達役やってるのってあんまり多くないんだよな(「新妹魔王」は微妙に違う気がする)。2人して声がクド過ぎるからあんまり画面に一緒に映らないのである。 さておき、そんな中の人要素を排除しようとしても、「おとさん、つむぎ以外の子供と遊んでる」みたいな読売繋がりでやっぱり中の人ネタに戻ってくるという。最近やたらと子守りしてるな。しかし、今作のお子さんは元気溌剌なところはつむぎちゃんと一緒だがその頭には立派なタヌ耳、そしてふさふさの尻尾持ちである。猫耳うさ耳キャラは掘り尽くされた感があるが、ちょっと変化させてタヌ耳というだけでも割と新鮮。丸っこさが際だつデザインになれば非常に可愛らしい。まぁ、今作のキャラ作画はそこまで全力で萌えに振り切ってるわけでもなく、モーションなんかも「小さい子の可愛らしさを出そう」というよりは「香川の田舎」っていう牧歌的なような、なんかうら寂しいような、微妙な空気感が前面に出ているため、そこまで無条件で「カワイイ!」ってほどではないかな。多分、「甘々」のつむぎちゃんと同じように見ていればどんどん愛着が湧くことになるでしょうよ。それでいいのです。 ただ、どうしても物語の方がやや暗めなのが気になるところで、いくら何でも主人公の回りの連中が勝手すぎるよな。「おたく、うどんやの息子さんなんでしょ、とりあえずこの店でうどんが食えればなんでもいいから、さっさとゆでてくれよ」って普通のメンタルだったら絶対出てこない台詞だと思うんだけど。主人公がトラウマレベルでうどん屋を嫌がっている理由もピンと来ないが(そもそもうどん県なのにうどん屋の息子が馬鹿にされるっておかしくないか? それとも、あまりに血肉になりすぎてるせいで客商売として成立しないような下賤な存在とでも見られるのだろうか)、全体的に心情の推移は割と適当な気がする。まぁ、最終的には獣ロリとの交流絵巻になるのだろうし、そうした主人公の生い立ち部分は今後そこまで重要じゃないのかも知れないけども。分かりやすく良い話になっていた「甘々と稲妻」に比べると、ちょっと導入の引きは弱めだ。あとはどれくらい「うどん」っていう単発テーマで引っ張れるかだが……うどんにそんな懐の広さがあるんですかねぇ。いや、うどんアニメなのかどうかもよく分かりませんが。なんだ、うどんアニメって。 ついでに残った中の人に触れさせてもらうと、電話越しに登場したのは中原麻衣。彼女も南の出身なので四国方面の方言もそれなりに成立する。彼女の方言キャラといえば何と言ってもリヴァイアさんですね。あの時は福岡アニメの中では何故か1人だけ微妙に違う地方の方言だったらしいが。他にも、生粋の東京生まれ、東京育ちのくせに何故か方言キャラが可愛くなる花澤香菜とか、なかなかに打点の高いキャスト陣は期待大。なんか中の人の話ばっかりになったが、43本目ですので、堪忍してつかぁさい。 ○「ドリフェス!」 4 今期3本目の女性向けアイドルアニメ。やっぱりこうしてみると多いよなぁ。 今期同時に放送されているのは「うたプリ」と「マジきゅん」の2本。そして前クールには「B-PRO」と「ツキウタ」。こうして並べてみて分かるが、今作はその他の作品とはっきり違うところが1つある。それは、中心に明確な男性主人公を置いているところだ。元が乙女ゲーデザインの「うたプリ」「マジきゅん」やアイドルグループ全体を均等に扱った前クール作品と違い、この作品は中心に一人の野郎主人公を置き、その成長を軸に物語が展開されると思われる。この手のデザインは一見すると普通に見えるが、実は男性向けも含めて昨今の「アイドルアニメ」ではかなりレア。アイマスなんかも明確に1人の「主人公」がいるわけではないし、穂乃果や千歌がいるラブライブは一応近いデザインだが、あれも穂乃果たちの心情や成長を一人称視点から描く要素は少なく、あくまで「グループの中心」としての役割だった。今作は、アイドルではなかった1人の若僧がアイドルを志し、回りと交流しながら成長していく物語になる(と思われる)。そういう意味では、アイドルアニメでありながら、どこかスポ根のような要素も入ってくる可能性があるのだ。 まぁ、別にだから何が新しいって事も無いんだけど。アイドルアニメっていうジャンル外で考えれば非常にオーソドックスなデザインだし。そして、個人的にはこの主人公のキャラの裏や表がさっぱり分からない虚ろなデザインは色々とおっかない。何しろ、「ただの公園のバイト」と自分で名乗っているわけで、こいつが何者であり、何を考えてこれまでの人生を生きてきたどんな人間なのか、さっぱり分からないのだ。まぁ、もちろんこれからおいおいキャラを固めていくことになるのだろうが、そんなヤツが突然電波な理由で勧誘され、さらにいきなりのライブでアイドルの楽しさに目覚めてアイドル坂を登り始めるという急展開は、なかなかついていけるもんではない。ただ、幸いにも「ドリカ」のシステムなどの要素のおかげで「リアリティなど知らぬ」という主張ははっきりしており、この「あり得ない素人デビュー展開」も一種のギャグと受け入れられるようになっているのは分かりやすい。何のトレーニングも積んでないずぶの素人が突然ステージ上に放り出されて成功などするはずがないのだが、そこはもう、魔法の力「エール」で何とかしてしまえるのだ。ここまで潔く、「アイドルのファン」という存在を「アイドルにエネルギーを注入する単なる養分」と割り切ってしまっているのも何とも刹那的ではないか。ファンがたくさんいて、大事な存在だって言ってるはずなのにその顔を一切描かれませんからね。 こうして割り切った描写で、割り切ったお話だと思えば、案外新しくて変な快感は得られるアニメなのかもしれない。ただ、そうした部分を全て(強引に)プラスに捉えても、私にはどう頑張っても受け入れられない要素がただ1つ。そう、中の人である。うーむ、駄目だね。「2.5次元アイドルプロジェクト」と銘打たれていることからも分かる通り、今作は中の人たちをアイドルとして活動させていく、いわば「ラブライブ」と同じ発想の商品展開。カードゲームの販促とも合わせて、2匹目3匹目のドジョウを色んなところから釣り上げる狙いだ。しかし、どうしたってそういう「3次元アイドル」を作るときのキャストの実力不足は目に余り耳に余る。まー、このくらいのレベルだったら「ラブライブ」のスタート時と大して変わらない実力だとは思うのだが、どうしても男性キャストには評価が辛くなりますわね。主人公役はまだ頑張ればいける気もするが、白髪の一番ちっちゃいののキャストがマジで駄目。なんか、気持ち悪い。山下大輝や蒼井翔太なんかの偉大さがよく分かるな。まぁ、中の人たちだってまだまだ成長過程だ。番組が終わる頃に「案外悪くないじゃん」と言えるようになっていることを祈ろう。ちなみに、キャスト表を見ていたらライバルチームとおぼしき中に「ディケイド」の海東がいることが判明し、そこはちょっと気になる。大ショッカーと手を組んでこの世界でも何か盗んでいってくれませんかね。 ○「船を編む」 5 じしょたんずってなんやねん。「ヒロシ」のキャラ説明読んだら「古典などに詳しく、マニアックな言葉が大好き」との記述が。知ってる! ちょっと前に実写映画で話題になった作品。実は、私もジャンルの関係上割と興味が湧き、映画が話題になったところで「ちょっと見てみようか?」と思っていたところ、アニメ化の報が入ったので「じゃぁ、アニメまでお預けだな」といういつも通りのパターンになってしまった。今にして思えば、別に映画は見ても良かった気がするんだけども。 「辞書編纂」などというマニアックなお仕事ストーリーがそれなりに脚光を浴びた、というのは何とも不思議なものである。個人的にはそっち方向の興味は強い方だと思うのだが、世間の人はどれくらいそういうジャンルを楽しんでくれるものだろうか。私個人の記憶を辿ると、たとえば高校時代は嫌いな古文の授業中は基本的に辞書を読んでいた。古語辞典じゃなくて普通の国語辞典。赤瀬川原平の「新解さんの謎」が話題になったこともあり、母親から受け継いだ新明解国語辞典第4版は今でも大切に手元に置いているマイフェイバリット辞書である。ちなみに広辞苑は相棒というよりも攻略対象のダンジョンみたいな存在。まぁ、あの厚さは流石に読破する気にはならんな。 そんなこんなで辞書についてはそれなりに愛着を持って接してきた自負はあるのだが、さて、その編集となると想像の埒外である。普段から広辞苑に戦いを挑んでは「これ書いたヤツ頭おかしいやろ?!」とブチ切れているわけだが、実際に「これ書いたヤツ」がどれだけの苦労を重ね、どれだけの心意気であの1冊を作り上げているかなど、全く思い描けない。そんな未知の領域がドラマになるのだ。そりゃぁ興味は湧くだろう。先に実写映画になったことを考えればドラマパートだけを見てもそれなりに楽しいものであることは期待出来そうだし、このアニメ化プロジェクトには期待している。 1話目を見た印象は「まぁ普通」。いかにもノイタミナらしい、丁寧で、何とも飾り気の無い1話である。まぁ、あまり華美に飾り立ててもしょうがないお話だし、これくらいが穏当な滑り出しだろう。キャラデザがどこかでみたことがあると思ったら、「昭和元禄落語心中」の人が原案なのね。ますます渋い。監督は「少年ハリウッド」の黒柳トシマサ、製作はなんだか久しぶりに元請けで名前を見た気がするZEXCSである。一体いつ以来なんだと調べてみたら、マジで「少ハリ」あたりが最後だった。一時期はXEBECと区別が付けにくくて面倒な会社や、と思いながら割と名前を見ていた気もするのだが、多少規模を縮小したのかな。この組み合わせで何が出てくるかはイメージしにくいし、「少ハリの監督」とだけ言われるとちょいと冷や汗も出そうだが、まぁ、一度原作や実写でヒットを飛ばした作品である。何かおかしなものが転がり出てくる心配もないだろう。あとは「船を編む」という詩的なイメージ表現をどのようにアニメに落とし込んでくれるか、という「アニメならでは」の部分の見せ方に注目するくらいか。 ついでに「じしょたんず」という謎のオリジナルコンテンツもあるわけだが、そもそも本のカバーの色くらいしか区別が付かない4つの四角形が並んでキャラものを名乗るのもどうかと思うよな。オレも含めて、普通の人間は大辞泉と大辞林の違いなんて分からないし、ネタにされてもピンとこねぇよ。まぁ、こういう頭の悪そうな企画で真面目な本編に干渉するのは悪くない気もするけどさ。おれは「ヒロシ」が話しかけてきたら「いつもお世話になっています!」ってブン殴りに行く気がする。 中の人は鉄板としか言いようがない、「ドラマ作るならとりあえずこの辺」みたいな面子がギッシリと。でも櫻井・神谷のキャラの関係性として今回のポジショニングは珍しいかもね。「気軽に話せるポジションの榊原良子」って久しぶりに見た気がする。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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