最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「刀剣乱舞 -花丸-」 5 うーむ、なんとまぁ。「歴史改変を目論む敵群勢を打倒する組織の話」ということは、つまり「タイムボカン24」の逆視点ってことになりますかね。だからどうしたってわけではないが。 すごく簡単にまとめると、「女性向けの艦これ」である。人気の火のつきかたも似ているし、「兵器の擬人化からバトルを展開する」方向性も一緒。アニメになったデザインを見ても、たとえば提督(主)の姿が見えず、ソシャゲにおけるプレイヤーサイドの存在を何となくぼやかしてるところなんかは同じ発想。あとは、男の子が戦艦を愛でるのと同じように、女性陣は刀を愛でればいいだけである。正直、人気爆発後の現在においても、何故「刀剣」というモチーフがここまで支持を得たのかは理解が及んでいない。そりゃま、昔から骨董・道楽の類として存在していたジャンルではあるが、流石にニッチもニッチ。受け入れられるはずがない文化だと今でも思っている。兵器や機械が好きな傾向にある男連中が「戦艦の女性擬人化」に上手いこと乗せられたのとは訳が違う気がするのだ。ただ、だからといって「ガワと声優人気だけに頼った作品」というわけでもないらしい。全国的にマジモンの刀や刃物への感心が高まっているらしいし、美術館、博物館まで足を運ぶお客さんは割と熱心に刀剣を愛でているという。単にキャラとして萌えるだけで消化してしまったら、そこまでの行動には出ないだろう。いや、ひょっとしたらそういう熱烈なファンは本当に一部だけなのかもしれないが……うーむ、一体どういうムーブメントなのだろう。かくいう私は、今後の人生においても刀剣に興味が湧く気配はありません。 というわけで、比較対象には「艦これ」が最適だと思う。「私は全然興味がない」という部分も一緒だしね。そして、「艦これ」アニメは初期配点が4,こちらは5だ。現時点においては、こっちの方がアニメとして「成立」している。大きく異なるのは、キャラの設定がちゃんと提示され、世界観が理解出来るという部分だろう。いや、「刀剣男子」が何なのかはよく分かっていないのだが、「刀剣から産まれた存在」といってるのだから何となく付喪神的なものと解釈すればいい。そして、彼らは現実に存在した刀について、後の世に改めて産みだされた概念である。現実世界での実在の刀の来歴などを全て背負った上で、未来世界から現在や過去を見ているのだ。それなら、彼らが歴史的事実を認識し、自分たちを振るった人間のことを認識していることはおかしくはない。艦これの場合、そうした歴史との整合性がとれず、さらに実在の戦艦との関係性も分からない謎世界観だったため、最後まで視点が定まらなかったが、今作の場合は(一応)理解の範疇にある。 そして、人気コンテンツの面子を保つように、映像製作は安心の動画工房に任された。刀が主役ともなればやはり殺陣の迫力が物をいうデザインになるわけで、動画部分での品質が保証されているのは大きいだろう。監督の名前は初めて見るが、確認したら「ラクエンロジック」で副監督(「らくろじ部」の監督)やらJ.C.STAFF関連の仕事がメインの人らしい。1話目のアクションシーンはなかなか面白かったが、今後もそうした動きをメインに押していけるだろうか。ちなみにオープニングは梅津泰臣、エンディングには神風動画が参戦など、色々と画作りにこだわりが見えるのもポイントだ。 まー、キャスト表にほとんど女性の名前が出てこない作品なので、どこまで興味が保つかは分からないが、ソシャゲ発祥作品の1つとしてどこまでアニメが成立するものか、見せてもらいましょうよ。 PR ○「マジきゅんっ!ルネッサンス」 5 ここ数年で一気に数を伸ばしてきた女性向けのアイドルハーレム作品。その土俵の上にいよいよ「ラブライブ」のサンライズが参戦。男性向けアイドル市場からは数年の遅れで、いよいよ群雄割拠の感。 原作は乙女ゲームか。しかし、その設定はなかなかイカれているので「うたプリ」あたりとは充分タメをはれそうな貫禄もある。何しろ用意されたヒロイン勢(男)は、各々が異なった分野での「芸術の才能持ち」という設定。6人というキャラ数は他のアイドルものと比べると比較的少ないので処理しやすそうなのは助かるが、これらが歌だけでなく、楽器演奏、ダンス、そして絵画や彫刻、書道にいたるまで、みんなして好き勝手に創作活動に没頭しているという。 ……超高校級の才能かな? もしくはミカグラ学園ですかね。まぁ、そういう設定の作品もこれまで割と例はあるだろうが、問題は「こいつらがなんで最終的に全員でステージに立ってライブイベントやるんだよ」ってところだよな。いや、歌いたいなら止めやしないけどさ。流石に「絵画の天才」が隣に「歌唱の天才」がいるステージでは歌いたくないんじゃなかろうか……。まぁ、その辺がどういうゴール設定になるかはまだ分からないけど。CMでは「最高の文化祭を目指せ」っていってるし、やっぱり全員でのステージイベントがクライマックスになるんだろう。うーむ、謎だ。 キャラクターは分かりやすいそっち向けデザイン。監督は「八犬伝」シリーズの山﨑みつえ。ちなみにこの人は「野崎くん」の監督でもあった。サンライズとのタッグでどんな方向に作品を持っていくことになるだろうか。1話目の時点で、すでに割と見たことがある「アホみたいな舞台設定を巡るよ」展開だったので、苦笑いしか出てこない状態だが特に退屈ということもない。なんでこういう作品のキャラ連中って、お外で才能を見せびらかしながら孤高の天才を気取ってることが多いんでしょうね。メインとおぼしき歌う人なんて、あんだけ大声で堂々と歌ってたのに、ヒロインが出てきたら機嫌そこねて引っ込んじゃうしね。なにがしたいんだ。 現時点で興味を引っ張るのは、最終的にヒロインがどうやって自分の才能を開花させていくか、という部分だろうか。与えられた属性は「超高校級の華道家」だが、まだその才能は不完全。母親(CV田村ゆかり)がこの学園には因縁深い人らしく、1話目から歌のプリンス様とは対立構造が明示化された。すごくチョロそうな敵対宣言だったけどね。あのキャラでツンデレるのかぁ……見たいような、そうでもないような……。いや、基本的にこの手の作品は別に見たくはないのだが。 ヒロインのCVは「無名ちゃんの中の人」千本木彩花。この子も着実に仕事を増やしているな。今年から一気に仕事が増えている。野郎連中は「いつも通りの配置」としか言いようがないのであまりコメントはないが、やっぱりこうしてみると他のアイドルグループと被ってる人間もちらほらいるので、男性声優はライブイベントの日程とかがめちゃめちゃ大変そうだな、と心配になる。蒼井翔太とか、過労でぶっ倒れるんじゃねぇかな。 ○「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」 6 半年の休憩を挟んで、帰ってきました第2シーズン。1期の時点で割と「終わった」感のある作品だったが、それが帰ってくると色々と変化はみられるもんで。 とりあえず、いの一番に言いたいことは、「アドモス商会」ってイイネ! ってことだ。そうか、クーデリアさん、そんなところでフミタンの意志を継いでくれたか……多分、姫さんが死の淵に瀕したときの謎幻影とかでない限りはもうフミタンの登場シーンはないんだろうけど、こういうところに彼女の証が生きているっていうのはちょっと良い話。まぁ、将来的に「社名の由来は?」ってインタビューされた時に説明するの大変そうだけど。 まぁ、そんなところはおいといて、1期からはそれなりに時間が経過しており、世界も変われば鉄華団も変わっている。いっぱしに企業みたいな形になっているのも驚きだが、各々がしっかりと自分なりのポジションを意識してそれなりに「歴戦の者」っぽい立ち振る舞いになっているのは感心するね。一番頑張ってるのは当然オルガなんだろうけど、1期の時点では不安要素しかなかったユージンなんかがちゃんと組織の中心として動けているのを見ると、やっぱり1度の実戦ってのは人を大きく変えるものだと感じられる。特に設立時メンバーはビスケットをはじめとした多くの戦友を失ってるからなぁ。オルガだけじゃなく、チームの全員が重くて大切なものを背負っているということなのだろう。まぁ、そんな中でミカだけは気楽なもんだが……彼は元々「オルガのいう通りマシン」だったわけで、その信念にブレは無いよな。多少精神的に成長してるかと期待したけども、今のところそういう様子は確認出来ない。元々機体性能は群を抜いてたのでそっちでの成長もあんまりなさそうだし。2期に入って、ぼちぼちミカにもそうした成長が求められそうではある。 そしてやっぱり注目したいのは、女の子たちの動向だろう。1話目のナレーションという大役を担ったのはなんとアトラちゃん。彼女が小さい身体で車の運転してる姿は笑えるな。そこは嘘でもいいからミカが運転してあげればいいのに。1期において女の子の損失はそこまで多くなかったが、強いてあげるなら僕らのカルタちゃんぐらいだろうか。ギャラルホルン側は、そんな深刻な女性不足の解消のため、新しい戦力として野生児を投入。戦場での無茶な活躍に期待したいが、なんか歴代ガンダムシリーズだとフォウとクエスの間くらいの立ち位置になりそう(つまり、ろくな死に方しなそう)。CVはここでもM・A・Oの登場。うーむ、便利だ。その他、メリビットさんはすっかりオルガの秘書として定着したし、華の名瀬ガールズたちもみんな元気である。基本的には男臭くて汗臭いお話がメインの作品なので、こうした女性チームが適宜彩りを添えてくれることには今後も期待していきたい。 あとはモビルスーツ戦闘ですかね。「鉄華団の活躍で世界的にモビルスーツの発掘・修復が増えた」ということなので、1期以上に色んな機体が飛び回る展開になりそう。ガンダムフレームの機体も今後増えていくんだろうか。1話目では昭弘はずっとモビルスーツに乗れずに地べたを張っていたので、グシオンはまだ起動せず。最大の見せ場で現れるのは当然、問答無用のバルバドスである。うーむ、やっぱりあの泥臭さは格好良いな。 1期でもあれだけのパワーがこもった作品だったのだから、2期目も密度の濃いシリーズになることは間違いない。一体どんな物語を見せてくれるだろうか。 ○「モンスターハンターストーリーズ RIDE ON」 4 モンハンってのは一切触れたことがない文化である。もし時節が噛み合ってたら多分ハマってたんだろうとは思う。元々やり込み系のゲームは好きだし、覚えゲーに育てゲーに作業ゲー、どれもこれも私の人生の時間をガンガン潰した要素。たまたまゲームを引退した後に流行った文化だったので助かった。声優連中のトークでしょっちゅう名前が出てくるのを聞いて、やってみたいと思ったことは多いのだけども。 そんなわけで「モンハン言われてもわからんなぁ」と思っていたのだが、今作の場合は純正のモンハンともまた違うわけね。放送中のCMを見ると、たとえるならドラクエと「ドラクエモンスターズ」みたいな関係? 普段は敵として狩るだけだったモンスターを仲間にして引き連れられるんですってよ。ま、それってつまりポケモンだしデジモンだし妖怪ウォッチだしカミワザワンダだし。よくあるナニカになってしまったのだね。朝アニメとして子供たちに宣伝してまわり、さらにアプリ連携で卵ゲットなんてギミックまで仕込んでいるところをみると、これまでモンハンの中心的なプレイヤー層だったところからさらにシェアを拡大し、子供向けのコンテンツとして育てていくという狙いがあるのだろう。 狙いは分かりやすいし、多分その目的ならある程度成功している内容だとは思うのだが、いかんせん話は地味だ。いや、今期始まった「デジモン」と何が違うかと言われたら同じなんだけどさ。ホントに「よく見る1話目」なんだよなぁ。そして、キャラが可愛くないという大きな問題点が個人的には大きなマイナスになっている。まずメインのマスコット(?)であるナビルーの野郎が、ネコキャラのくせにあんまり可愛くないっていう。いや、最初にワンダを見た時にも「なにこのぶさいくな犬」って思ってた割りに今ではすっかり馴染んでるので、ナビルーのおっさん臭い変な顔もすぐに慣れるとは思うのだが、確かモンハンって元々可愛いネコマスコットがいたよね? なんでそのままのデザインで使わなかったんだろう。勿体ない。そして、ポケモンや妖怪ウォッチなら最大のセールスポイントになるであろう「お供に出来るモンスター」のラインナップなのだが、何故かこいつらが全部極彩色で彩られ、「絶対に毒持ってる生き物」にしか見えない。元々凶暴な「狩られる側のモンスター」だったのだから急にデフォルメして可愛くなれと言っても無理な話なのだろうが、あのアメリカンなお菓子みたいなカラーリングでは虫類感丸出しのモンスターは、正直あんまり引き連れて歩きたいとか、一緒の布団で寝たいとか思わないのである。あそこが子供たちに人気が出るのかどうかが一番の不安材料。男の子なら「格好良い」で売ることは出来るのかもしれないが……。 というわけで、やってることは普通なんだけど、そこまで興味は引かれない1話目でした。実をいうとシリーズ構成が高橋ナオコってのが個人的に抵抗のある部分なので、すでに警戒態勢になってる部分はあるのかもしれません。似たような立ち位置では夏クールの「モンスト」も切ってしまったし、プリキュアと時間被ってるし、この作品はちょっと危ないかも。 それにしても、キャスト表を見るまでナビルーの声がM・A・Oだって事には全然気付かなかった。ホント、捉えどころがない声優なんだよなぁ。 ○「ViVid Strike!」 5 完売する時代を超え、まだまだ続くよ「なのは」ワールド。気付けば前作ではタイトルから「少女」がなくなり、今回はついに「なのは」が消えた。もう、(元の形なんて)無いじゃん……。 元々「なのは」シリーズはそれなりに応援しており、「A’s」は文句無しでセブンアークスの最高傑作だと思っている。劇場版2作も非常に素晴らしい出来だった。ただ、「StrikerS」でやらかした傷跡は大きく、その後アニメでは「なのはVivid」が続くわけだが、気付けばこちらの作品は製作がセブンアークスの手を離れ、スタッフも全然違う、言わば別作品になっていた。今回は再び制作スタジオが戻り(まぁ、正確には関連企業なのでちょっと違うが)、改めて仕切り直しといったところ。監督は残念ながら草川さんではないが、セブンアークス、そして都築真紀とは関係の深い西村純二が起用されている。つまり、どっちかっつうと「DOG DAYS」の続きということに……はならないだろうが。 「ViVid」から時代は少し流れ、アインハルトがすっかりヴィヴィオと仲良くなっている時間軸。ここにさらに追加でロリっ子が加わる。いや、正確にはヴィヴィオたちよりも年齢は上なのだろうが、新キャラでメインになりそうな2人組のCVはなんと水瀬いのりと小倉唯である。確実にロリコンを殺すキャスティングだ。当然これまでのヴィヴィオの回りの面々は元気なわけで、アフレコ現場は一体どんな様相になっているのかと気になってしょうがない。まぁ、中心となってるヴィヴィオの中の人が最年長なわけだけども。 お話の方は「ViVid」の世界観をそのまま引き継いでいるため、魔法要素はほぼ無しみたいなもんで、実際には「格闘技少女ヴィヴィオ」。主人公となるであろうキャラも、「アインハルトにワンパン入れたら拳に資質を感じ取られて引っ張り出された」という、なんだか昭和のボクシング漫画みたいなノリだ。これをちっちゃい女の子達でやろう、というスポ根まっしぐらなアニメ。よく言えば分かりやすく、悪く言えばマンネリの極み。正直、「ViVid」は途中で飽きてしまったので、この路線でただひたすら真面目に格闘技生活を描くだけになると退屈になるんじゃないかという懸念はある。ただ、セブンアークスと西村純二の組み合わせというなら、案外ここからヘンテコなものが出てくるんじゃないかという期待もあるのだ。1話目はとにかく「導入」以外の何ものでもなかったので、今後への期待も込めてしばらくは様子見とさせてもらう。 まー、世間的にはこのアニメよりもCMで発表された「なのは」の劇場版3作目の方が話題になりそうだが……ヴィヴィオたちは母親連中の圧倒的存在感を打ち破ることが出来るのだろうか。 ○「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター」 5 もうどうにも止まらない4期目。正直、なにがなんやら。 3期の時点ですでにぶっ飛んでしまったのであんまり真剣に追いかけてなかったこちらとしては世界がどうなってるのかもよく分かりません。とりあえず、作中の野郎は全員春ちゃんにぞっこんだってことは分かるので、1話目はそれだけで満足しておこう。みんなしてベルトコンベアで流れてきて名前呼んでどっかにいくシーンはマジで笑えるぞ。 そして、世界はこの七海春歌という女性を崇めるための舞台としての練度を増していく。3期ラストで現れた衝撃のヘヴンズの面々。彼らを含めて三つ巴(?)の様相を呈したなんか分からない主役の奪い合い。前回の騒動は正規の手続きを踏んでなかったってことで、今回は新たにこの3つのユニットで頂上決戦を繰り広げる。そして、その曲を作るのは全部春ちゃん。すげぇぜ、この世界における畑亜貴みたいなもんやで。まぁ、実際に作中の曲は全部上松が作ってるわけで、彼女は原作を務める上松の分身といえる……かどうかは定かではない。 もう、この人数になったらハナから認識しようという気も起こらないが、3シーズン分の蓄積があるのでとりあえず色々おかしい連中なのは知っている。前クールのアイドル2連弾と比較しても、やっぱりST☆RISHの「ヤクやってるんじゃねぇか」って思えるトび方は潔くていいやね。公式に春ちゃん奪い合いを煽られてしまったメンバーたちは、この先一体どうやってプリンセスを守っていくことになるのでしょうか。なんか、「世界中の男が沢城みゆきを奪い合う次元」っていう見方が出来るだけで楽しくてしょうがねぇな。 個人的に一番気になるのは、こんだけ野郎臭いアフレコ現場の中で、若本・杉田がどの辺に座ってるんだろう、っていう部分です。
○「ブブキ・ブランキ 星の巨人」 6 この気配は……ウルトラスーパーアニメタイム?! サンジゲンが同社製作ってことで遊んでくれました。どうせならゆいかおりにしゃべらせたら良かったのに。多分、そのうちうーさーもどっかで出てくるやろな。(むしろうーさーの続編に右手ちゃんの方がありそう) さぁ、2期目だ。1期目は色々と議論を呼んだ問題作だったが、個人的にはCGワークの変なキメかたはきらいじゃなかったし、キャラの魅力は大きかったので割と好きな作品だった。まぁ、「キャラの魅力の全部を礼央子様サイドに持っていかれた」という難点はあったのだが……。でも、こうして久しぶりに王舞チームの面々を見ると、この4人(5人)もちゃんとキャラが立ってて面白い連中だってことは分かるよね。1期は礼央子様チームに加えてアメリカチームとか色々とぶっ飛んだ連中が多すぎたせいで、ちょっと割を食ってただけなんだ。冒頭、タクシーに乗ってテンションが上がっている黄金ちゃんと木乃亜のコンビは素直に楽しいし、多少話しやすくなった(?)静流のテンションも、おっぱいに振り回され続ける柊も、1期のころの殺伐とした雰囲気がなくなって親しみやすいキャラになっている。流石の木乃亜も、あのサイズで乳を哀れまれるとは思ってなかっただろうな……。 このキャラの掛け合いをどう見せるか、っていうのが、サンジゲンのCGワークのチャレンジの部分。「アルペジオ」あたりの時点ですでにメカ戦闘や立ちっぱなしのキャラくらいなら成立していたわけで、次のステップは「アニメらしいキャラ表現をフルCGで可能にすること」。しかも、ピクサー系の海外作品とは異なり、あくまで日本の萌えアニメ的テイストのCG化。これがなかなかの難業で、現時点ではサンジゲン・ポリゴンピクチュアズが国内では代表的な挑戦者であろうが、はっきりと到達点を示せたとは言い難い状況。そんな中、一番ゴールに近いところにいるのは、やっぱりサンジゲンなんじゃないかと思う。タクシーの掛け合いシーンでは動画の中抜きを大胆に行ってコミカルな立ち回りを表現し、空港で初めて薫子に会った後、暴れる木乃亜を抑え込むシーンなんかでは、キャラどうしの絡みが出来るだけ自然な形になるように工夫を凝らしている(木乃亜の乳を揉む黄金ちゃんのポジションに注目)。こうしたチャレンジが、今後のシナリオの中でどのように「見栄え良く」作られていくかというのが、今作最大の注目点といえるだろう。 まぁ、それ以外にも単に1期で醸成されたキャラどうしの掛け合いを見てるだけでも割と楽しいんだけどね。元々2期目はアズマの物語ではなく妹サイドに話が移ると聞いていたので、てっきり「一方その頃」的に別な戦いが描かれるのかと思っていたのだが、実際には物語は宝島の落下の後のお話。そして、1期1話では可愛らしかった妹ちゃんが、すっかりヘンテコキャラに仕上がってしまっていたのは驚き。どう考えてもアズマと血が繋がってるとは思えないテンションだったが……でもまぁ、仲間達との関係性に見え隠れする熱血テイストとか、おどけて見せながらも芯に潜んでいる正義感とか、そうした部分は主人公気質をちゃんと共有してるのかな。アズマチームと違って手足の4人は随分物わかりの良さそうな連中であるが、今後そのあたりがどう絡んでくるかも見もの。まぁ、この作品はチームが増えるとそれだけで一気に5人の新キャラが追加されることが確定するので、描き分けていくだけでも結構大変なのだが。しかもオープニング(今回はエンディング)を歌唱しているのはなんと礼央子様である。彼女達炎帝チームもまだまだ元気で活躍してくれることだろう。的場井さんたちのカムバックに期待だ。 色々と楽しげな作品が多い今期のアニメだが、そんな中でも独自路線から色々出てきそうな本作。1期以上に期待していきたいぞ。 ○「魔法少女育成計画」 6 いつの時代からだろうか、魔法少女と言う言葉が血塗られた運命を意味するようになってしまったのは…………。いや、割といつからかはハッキリ分かる気がしますが。どこぞのインキュベーターが全部悪い。あぁ、でもそれ以前にもデバイスから波動砲ぶちかます魔法少女とかもいたんだよな。……大体新房のせいじゃん。 というわけで、今の世の中、わざわざ「魔法少女だから最初はファンシーな物語に見せかけておいて、後から鬱展開にしてひっくり返すやで」とか余計なことを考える必要もなくなりましたね。いきなり血みどろのシーンからスタートし、さらに淫獣は一切の自重を見せずに「今から皆さんには殺し合いをしてもらいます」とアナウンスを垂れ流す。この展開がすでに「またかよ」という気持ちで見られるようになってるのはなかなかにイカれた状況ではある。サリーちゃんもメルモちゃんもミンキーモモも、先輩達は悲しんでいるぞ。でもまぁ、現代のニーズはこっちなんだからしょうがない。可愛らしい女の子が、可愛らしい衣装で、可愛らしくサツバツしていくことを今から楽しみにしていこう。 「ゆるゆり」あたりを思わせる、過度に大きな目をした女の子たちはふわふわしたイメージが過剰に演出されていてとても可愛い。キャラデザは「君嘘」なんかでもデザインを担当していた人のようで、ラルケのくっきりした色彩設定の中でちょっとクドいくらいのデザイン性がファンシーさに磨きをかけている。そして、今作をとりしきる監督はなんと「ごちうさ」の橋本裕之。なかなか思い切った配置で、心がぴょんぴょんしそう。ココアちゃんの中の人もいることですし。まぁ、男の娘だったけども。 作画演出に文句はないので、あとはこのベタ(?)な設定からどんなシナリオが紡がれていくかですかね。実際には淫獣に「間引くよ」と言われただけで、どんな風に間引いていくかは分からないし。ひょっとしたら話し合いかもしれないし、食戟やクイズ大会かもしれない。まぁ、冒頭で血みどろシーンがあった時点で一切の希望は無いのだが……。これを、今をときめくぎっちぎちのキャスト陣で展開してくれるというだけでボクは満足です。主人公は、「中の人も魔法少女には憧れまくっている」でお馴染み(?)の東山奈央。圧倒的正統派ヒロインであり、奇しくもまどかの中の人である悠木碧と同年代だったりする。ごちうさじゃなくてローダンセのメンバーもちょこちょこ集まっているのは注目すべき部分だ。そして対抗として、「魔法少女が女の子とは限らない」という訳の分からない横紙破りを実現した佐倉綾音。割と男の子役はよくやるのだが、この倒錯しまくったヘンテコキャラをどのように見せてくれるかは今から楽しみだ。純正男女カップリングなのに合法的に百合という、見事な解決策を打ち出したナイス設定である。さっさと「変身して女体化した自分を云々」な薄い本が大量頒布される時代になれ。その他、定番といえる「集団の中だと大体3番目くらい」のポジションにつけている内山夕実、「無口で取っつきづらいキャラだけど絶対こいつデレる」という圧倒的信頼感のある沼倉愛美、青山ブルーマウンテンさんがこんなところでもふわふわしてる早見沙織などなど、もうキャスト見てるだけで満足です。小林ゆう、緒方恵美と並んでいるので、おっそろしく濃い面子なのよねぇ。油断するとすぐ絶望堕ちしそうでたまりませんね。 エンディングテーマもナノを起用し、さらにダウナーに向かう気配は満ち満ちている。はてさて、何をしでかしてくれるやら。 ○「終末のイゼッタ」 6 遊佐さん、死んじゃったよね、あれは。もし生きてたとしたらナチスの科学でサイボーグになってる未来しか見えない。 確認したらこれってアニメオリジナルなのね。割と分かりやすい展開だったので漫画原作かな、と思ってたのだが、ちょっと意外だった。製作は亜細亜堂。あんまり深夜アニメの印象が無いところで、監督も深夜アニメでの監督は初となる。こういうスタッフの集め方のほうが普段と違った画が出てきて面白いかな? とはいえ、1話目は「違う」という感じもせず、まっとうに、「丁寧に作ったアニメの1話目」という感じ。ディティールについてはまだ分からないことも多いが、そのわからなさは一切気にならず、いきなりクライマックスとなるガールミーツガールに入り込むことが出来る。山場の落下シーンはもちろんだが、全体的に動きが丁寧に描き込まれており、キャラクターデザインも見やすいので印象はいい方。このままのクオリティで走ってもらえるなら画の方は万々歳だ。シナリオラインについても、「なんちゃってヨーロッパで、ドイツが負けずに勝っちゃってる世界線」という設定さえ飲み込んでおけば、あとは姫様の冒険活劇、ある種の貴種流離譚のフォーマットの上で割と理解はしやすい。戦争描写の戦闘機とか戦車とかがどの程度時代に即してるかとかはミリタリーに疎いのでさっぱり分からんが、CGの担当がオレンジってことでしっくり馴染んでたと思う。戦車については「あ、これガルパンで見たやつだ!」って思うだけのお仕事。 あとは重要なポイントは個々のキャラクターの見せ方ということになってくるが、主人公の早見姫様は短い時間でテンポ良く人格を切り出されている。配下の信頼も厚く、臣民のことを考えて本当に国益になる行動を選べる人。命の危機にも下賤の輩に対して弱みを見せない人。そんな「強くて美しい姫君」が幼い頃に出会っていたのが、カプセルの中に入っていた「一個中隊を壊滅させられる」と噂の長銃を乗りこなす魔女みたいな女の子。銃をほうき代わりに使って空を飛ぶシーンは、「あぁ、このシーンがやりたかったんやろな」と思える非常に鮮烈なシーン。この2人の友情物語が今後の中心になっていくんですかね。普通に考えたら、姫を助けるのは男の子の役目だと思うのだが、そうはならずに女の子になっちゃうあたりがいかにも現代アニメですね。いいぞもっとやれ。CVは茜屋日海夏。主演としては「Dance with Devils」に続いて2本目か(プリパラ除く)。「i☆risの2番手」も確実に仕事をゲットしてますね。まぁ、正直叫びのシーンはちょっと微妙かという気もしなくはないが……まだまだ修行の身ですし、メインヒロインを一発やるだけでも良い経験になることでしょう。あとは諏訪部ずるいとか、そういうところを見てればよろし。遊佐さん、死んだんでしょうかね(2回目)。 |
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/03)
(02/03)
(02/02)
(02/02)
(02/01)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|