最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ブブキ・ブランキ」 5 典型的な「よく分からん1話目」だが、この「よく分からん」はあんまり気にならない。おそらく映像を見せて、このデザインに慣れてもらう目的の1話目だ、っていうのが大きな理由かな。また、「分からなくても良い」ように作られているので不明なことがストレスになりにくいのはちゃんと考えられている証拠だ。 以前の特番でBパートの大部分を観ていたのでそこだけは2回目の視聴と言うことになるが、今回Aパートからちゃんと観ると、主人公アズマがどのような存在なのかが何となくイメージ出来るし、謎の生物(?)「右手ちゃん」のヒントなどもあるためにグッと見やすくなった。異世界で暴れたオーブと呼ばれるなんかでかいロボ的生き物。その制御のためにアズマたちは下界(普通の地球?)に落とされたが、そのときオーブが落ちてきたことで世界が混乱し、そのせいでアズマは「魔女の息子」と呼ばれている。その騒乱の影には、なんか派手な格好したおばちゃんが絡んでいて、「ブブキ警察」と言われるこれまたよく分からん組織を操作していると。アズマに協力している子供たちは全員「ブブキ」を持っており、これはオーブの身体のパーツが由来となっているらしい。ただ、敵側もブブキを持っていたので、そちらはどうなのかはまだ不明。まぁ、1話目で分かることはこんなもんかな。 「分からん1話」というと前期では「コメットルシファー」なんかがあったわけだが、それに比べても、今作はとにかく映像面での押し出しが強く、そこを見ているだけでも退屈しないので随分印象が違う。なんでも「サンジゲン10周年記念作品」らしく、「アルペジオ」以来の元請け作品となるために割と気合いは入っているようだ。フルCGによる画面作りは、アルペジオでも感じたキャラクターと世界のマッチングに相変わらずの違和感は残っているものの、それでも「アルペジオ」のときよりも進化し、より自然な動かし方が可能になっているように見える。そもそも「アルペジオ」はほとんどのシーンが戦艦によるバトルか艦内、それに海の中なんかの映像ばかりだったため、人物とそれ以外のマッチングの違和感はそこまで傷にならなかったんだ。今作はそうした背景世界による「逃げ」を打たず、正々堂々と世界の全てを構築し、その中でキャラを動かそうとしている。これだけのディティールでもって、ここまで自然に動かせるようになっているのだから、やはりCG技術の進化というのは確実に進んでいるということだ。業界のCG部門を牽引するサンジゲンが、今作でどのような映像技術を見せてくれるのか、今から楽しみだ。ちなみに監督は小松田大全。この人も面白い画を作れる人なので期待したいところだが、こうしたCGメインの作品で真価を発揮出来るかどうかはまだ分からない。ディレクションするのにも慣れが必要な分野な気がするけど、上手くいくといいなぁ。 中の人については、1話目では金元ボイスの妹ちゃんが可愛かったし、10年後の世界でメインを務めるのは小澤亜李。何ともロリロリしい面子だが、ひーちゃんがどこで再登場するかは気になるところ。これでラスボスとして出てきたら笑うけども。 PR ○「だがしかし」 5 夜中にヤングドーナツも地味に飯テロといえなくもない。コーヒー、ヤングドーナツ、良い。 原作未読。ちょっと前からネット上で噂と画像はちらちら見かけていたものの、アニメ化が決定したとの報が入ってからは情報も遮断してスルー。まぁ、大体予想出来る内容ではあるからそこまでムキになって見ないようにする必要も無かったとは思うが。とりあえず初見だが、まぁ、大体予想通りの中身よね。世に溢れるグルメ系、というか単に飯食べる系の漫画を多少捻った視点にし、駄菓子を中心にした漫画作品。なるほど新しい。まだまだ世の中には新しいテーマってのはあるもんでね。確かに、駄菓子ならば日本人の心に強く根付いているものであるし、少なくとも今現在は変わらず残り続ける「伝統」が子供たちの世代まで共通している部分がある。掲載誌であるサンデーの本来の読者にもきちんと働きかけが出来るし、懐かしんだ大きなお友達もあわよくば捕まえられそう。深夜アニメの題材としても悪くない。萌え要素を適宜混ぜ込むのは最近の食べ物漫画ではお馴染みのものだし、あとはギャグの方向性をどのように持っていくかが課題となる。 1話目を見る分には決して悪い部分はなさそう。特徴的なキャラクターデザインは原作絵からそれなりの再現度で作られているようだし、ちょっと癖のある目の描き方はヒロインによって差別化されていて、魅力的に見えたりもする。制作はfeel.で、萌えもののキャラの作り方ならそれなりの安定感。特にびっくりするような映像が求められる作品でもなかろうし、ヒロインの造形を大切にしながら、地道にしっかりと続けて欲しい。監督には高柳滋仁が起用されており、これまたこの手の作品にはぴったりだろう。サンデーアニメでは「神のみ」でいい仕事をしてくれていたし、なにかと縁があるようだ。所々にパロネタが入るのも「神のみ」と同じだが、何故かパロ元にあまりサンデー作品が出てこないというのが今のサンデーの辛いところか。敢えて今作独自の挑戦要素を上げるならば実在の駄菓子の実写素材の使い方くらいか。でもまぁ、今時実写取り込みも珍しくないし、本作は作中で登場するお菓子は基本的に作画で作られてるからね。そのあたりのバランス感も手慣れたものですよ。全てにおいて「何となくこれで良さそう」という平均点やや上くらいが狙えそうな作品です。 中の人は何故か初ラジコンビが2人で並び立った。実はこの2人の共演って割と珍しい?気がするよ。なんかどっちがどっちの役でも行けそうなオールマイティー感あるよな。乳のサイズ差で竹達がメインヒロインですかね(あとあんまりお利口に見えな……何でもない)。それにしても、エンディングテーマの「カロリークイーン」ってのはあまりに思い切ったタイトルやな。こんなアニメのメインヒロインに起用したら、ヤツが肥える格好の言い訳を与えてしまったようなものではないか! 彩奈、吹っ切れよう。 ○「ラクエンロジック」 4 んー、これも「ディバインゲート」に近い視聴後のイメージ。あんまりピントコーン。なんか過去にこれにすごく似た印象のアニメがあった気がして必死に思い出そうとしたんだけど、多分「Z/X IGNITION」だ。誰も覚えてない可能性もあるけども。 冒頭に挿入された謎のユルアニメからも分かる通り、メディアミックスでカードゲームと絡めるのが目的のアニメらしい。ということは「WIXOSS」と同じやんけ、ということになるわけだが、どう見ても全然違うわな。作中でカードゲームしないしな。そう考えるとやっぱり「Z/X」なんだよ。あっちはブロッコリー、こっちはブシロード。まぁ、大体一緒や。違いが出るとしたら、キャストがミルキィホームズだったりすることくらいやで。 カードの力で世界を守るのがコンセプトらしいが、1話目を見て覚えているのは「ロジカリスト」といういかにも間違ってる臭い単語くらい。「それが俺のロジックだ」とかジャイアンの論理のごとき無茶なことを言っていたわけだが、何を意味しているのかはよく分かっていない。まー、この世界におけるエネルギーとかオーラとか気合いとか念能力とかそういうものだと思ってれば間違いないのかな。それが使える人間はマンツーマンで神様(の名前がついた女の子)と契約し、合体武装で戦うというのが基本コンセプト。パートナーを組む関係上、常に女の子が大量に画面に溢れることになるし、女性×女性なら適度な百合要素、そして主人公タッグは学校の規則で同室が義務だから「アスタリスク」とか「アブソリュートデュオ」みたいな感じでおいしいハプニング設定が盛り込める。設定自体は阿漕さが非常に分かりやすいのだが、それはつまりどっかで見た要素だし、さしたる興味も湧かないのと同義。1話目から大量の女の子が出てきた上に世界設定の説明でてんてこ舞いだったせいでキャラまで掘りさげる余裕はなく、「なんか騒がしかった」くらいしか印象に残らないんだ。そして、敵キャラに全然緊張感が無いんだ。まぁ、最近はちょっと油断すると人類を滅ぼしそうな勢いのとんでもない敵キャラも多かったし、そこまで頑張って破壊活動に勤しまなくてもいいけども……あんまり緊張感ないなぁ。 結局、ラノベアニメと同じで「まだ設定をなぞっただけなので分からない」が正直なところ。ここから各キャラを掘りさげて、何か1つでもオリジナル要素が見出せれば印象も良くなってくるだろう。映像は良くもなく、悪くもない状態だが、バトルシーンはいい加減見飽きたタイプのCGバトルだったので、出来たらそっちじゃなくて日常パートの作画面で見せてもらいたいところ。今のところ、見るべき点といえば……かやのんボイスの妹ちゃんは割と可愛い。まぁ、かやのんはいつだって可愛い。あさっぱらからかやのんボイスで起こされて「またエッチなサイトでも見てたんでしょー」とか言われる生活は羨ましい。よし、お兄ちゃんと一緒にエッチなサイト見よう。あれ、でも今後の展開だと妹ちゃん出てこなくね? ○「昭和元禄落語心中」 7 これまた見上げたアニメが出てきたもんだ。めくるめく芸の世界へようこそ。 このアニメの感想を書く上で、どうでもいい話かもしれないが、私自身の落語遍歴について書いておく必要があるだろう。というのも、このアニメは「落語を知っているかどうか」「落語が好きかどうか」でかなりその意味合いが変わってくるアニメだと思われるからだ。実をいうと、私は昔、一時期落語にはまっていた時期がある。と言ってもかなりかなり昔のことで、それこそこうしてアニメ世界にずっぽり沈んでしまうよりも前のこと。歳がばれるような話だが、当時はNHKラジオなどで放送していた落語を必死にカセットテープに録音して繰り返し聞いていたし、幼い頃に「将来は落語家になりたい」なんて夢を文集で書いていたこともあるくらいだ。子供の時分の話なので親の影響も多分にあるわけだが、それくらいに、生活の一部として落語に親しんでいた時期があった。残念ながら田舎住まいだったために寄席に行くという経験はほとんどしたことがなかったが、中学生くらいで東京の親戚の家に単身泊まりに行き、寄席に初めて入った時の感動は今でもはっきり覚えている。おっさんになった今でも、ごくたまに東京に行く機会がある時には、フラフラと寄席に入ってしまうことも少なくない(幼少期に江戸落語で育ったもので、関西在住の現在、あまり上方落語への興味が湧いてこないのは残念な話だが)。今にして思えば、語りで聞かせる落語にはまっていた人間が、気付けば声優地獄に迷い込んでいたのは必然だったのかもしれない(そうか?)。 さて、そんな「元・落語好き」からすると、このアニメは凄まじい。とにかく「落語をやる」という気合いの入り方が半端じゃない。原作未読なのでどういう作品なのかはまだ分からないが、非常に真面目に落語を取り扱った作品であることは間違いなかろうし、キャスティング、舞台設定、そして演出方向など、全ての要素で「落語を落語として見せよう」という気概に満ちている。もちろん、「落語が見たいならアニメじゃなくて本物の落語を観た方が良い」といわれてしまえばそれはそうなのだが、例えばカメラアングルの取り方、演者をどの方向から切り取り、身体のどの部分で演じている様子を見せるか。また、一部では演目の中のシーンもイメージとして取り込み、それをシームレスに高座の映像に繋いでいき、よりダイレクトな形で「噺の世界」を作っていくか。単に「落語家を映すアニメ」ではなく、「落語を見せるアニメ」としての工夫はそこかしこにちりばめられている。この作り方は、ファンにとってはかなり刺激的な仕上がりになっている。 落語の見せ方として本作が注意している大きな要素に「粋」というものがあり、こうした無形の美意識ってものを作りあげるときにはクリエイターは並大抵ではない想像力と、技術力が必要になってくる。「粋」だとか「詫び」だとか、そして「萌え」だとか。そういうものは教科書通りのアニメ作りでは生み出されない、非常に観念的なものだ(まぁ、「萌え」作りについては現代アニメは世界最高峰の技術を持っているのは間違いないだろうが)。そして、そんな難題を任されたアニメ監督は、これ以上の適任があるだろうか、畠山守なのである。わざわざカテゴリータグに監督名義のエントリーを作っていることからも分かる通り、私はこの人の大ファンである。過去に監督として作った作品は「さんかれあ」と「ローゼンメイデン」の2作品だけだが、どちらも非常に含蓄に富み、ただの原作再現だけでは終わらない見事な映像表現の映える秀作だった。どちらもピンと張り詰めた緊張感があり、一筋縄ではいかない画面解釈の妙味で楽しませてくれる、本当の意味で作り込まれたものになっていたものだ。本作にも、同じようにしてただならぬ緊張感が求められており、その上で、現実と仮想にたゆたう不可思議な曖昧さも伴う。こうした作品作りで、畠山氏以上の仕事が出来るクリエイターはそうそういないのではなかろうか。その手際がどれほどのものかは、この1話目を見れば自明であろう。 映像面での作り込みの見事さに加え、やはり「話芸」ということで重要視されるべきはキャストのお話。こちらも、普段私が騒いでいる声優談義とは別のステージで行われる「声優が本気で挑む落語の世界」だ。石田彰・小林ゆうといった本気で落語に勝負をかけている人間が配役されている時点で、その意気込みは明らかだ。石田彰演じる八雲のモデルは、演目、語り口を聞けば明らかなように、昭和の大名人の1人、三遊亭圓生だろう。「死神」、そして「鰍沢」、どちらも圓生の十八番である。今回長めに演じられたのは「鰍沢」の方だが、久しぶりに聞く圓生の鰍沢、石田彰が迫真の演技でもってそれを再現している。もちろん、単なるコピーに終わるのではなく、そこに「三遊亭圓生」ではなく「遊楽亭八雲」を作ることを忘れてはいない。声優・石田彰の真価が、改めてここで垣間見える。他方、与太郎を演じる関智一の方は、作品全体の空気を考えるなら、多少オーバーな演技になっているために浮いている感がある。これはもちろん悪い意味ではなく、この世界における与太郎というイレギュラーな存在をはっきりと際だたせるため。与太郎は素人であり、落語の世界をまだ何も分かっていないキャラクター。彼は彼なりの努力でもって、これから八雲らがいる噺家の世界へと必死に進んでいく。そんな「入り口」となる人物であり、言わば落語の世界の外にいる我々視聴者の代表としても、彼は機能している。そうした特権的な立ち位置を持つ与太郎という存在に関智一の味は見事にマッチしている。八雲と与太郎、2人の対比は実に興味深いものだ。彼が目指している助六のモデルは誰なんだろう。型破りな昭和の大名人といえばもちろん古今亭志ん生ということになるが、演目のラインナップはちょっとイメージが違うんだよな。与太郎が演じていた「初天神」は小三治のトレスのように聞こえたけど、まだちょっと分かりませんね。 これだけの覚悟で作り込まれた「落語アニメ」。落語好きならば是非楽しみたいところだ。まぁ、正直言うと落語に興味のないアニメ視聴者層にどれくらい響くのかは分からないのだけども……こんだけ豪華なキャストなんだから、その仕事っぷりを楽しむだけでも充分価値はあると思いますよ。エンディングにめぐさんがいたり、やたらとネルフ成分高すぎるのが何故かは不明。林原めぐみと椎名林檎の組み合わせ。この妙味もまた独特の世界だなぁ。 ○「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」5 またオンラインだよー、どうせ出てこられなくなるよー、とか思ってたのに、むしろ外の世界メインだった……マジでゲームやってるだけだった……ゲーム実況動画ってこういうのをいうんですか? なんだか随分久しぶりに聞いた気がするタイトル。ファンタシースターってそれこそネトゲが日本で始まって最初期のゲームみたいなイメージがあるんだけど、今でも現役で、しかもアニメ放送が成立するくらいには運営されてるんだね。そのことがまず意外。そして、それがどういう風にアニメになるかというと……まずゲームの電源入れるところからだ。ここまで懇切丁寧にゲームの説明してくれたゲームアニメもなかなかないのではなかろうか。しかもゲームをやる動機が謎の生徒会活動とか……これ、ゲームやらずにこの学校の謎生徒会の活動を追ってった方が面白いんじゃなかろうか。会長がよく分からん人なのはそうだけど、回りの役員連中もまともなヤツいないぞ。あ、あと多分主人公もあんまりまともではないな。ネトゲに入って初日って、あんなに自由なものなんですね。やったことないから知らないけども……いや、まぁ、そこ突っ込む意味が無いのは分かってるけどさ。 とにかく1話目はゲームの電源入れてプレイするまでの実況アニメという、誰得展開に終始。そりゃゲーム画面での映像作りとかは気合い入ってるんだろうけど、そもそもゲームの時点で割と頑張ってグラフィック作ったわけですから、そこで頑張ってもらうのはある意味当然なわけで。今後はその「頑張ってるゲーム画面」と、「普通の日常画面」をどのようにすり合わせていくのか、どこに接点を作って今作ならではの面白さを生み出していくのか、っていう勝負になるはず。だって、今のままじゃ単なる「なんか新しいゲーム始めた高校生の日常」でしかないからな。むしろこのまま何も起こらず、普通に「割と慣れてきてゲームも面白くなってきたなぁ」っていうゲームの販促アニメになったらそれはそれで伝説になれるかも。逆に見たい。「次週、地道にレベル上げ!」みたいな。 ちなみに今思い出した「ゲームをやってるだけでお話が進んでいくアニメ」の傑作に「WIXOSS」っていうのがあるので、PSOもそうやって悪魔のゲームに成り果ててみるのも一興かも。「プレイしないと死にます」って言われて引きこもる主人公。ある意味、容赦無いリアルを体現するアニメ。 ○「紅殻のパンドラ」 6 タイトルだけを見て、「むぅ、けしからぬな、コウカクと言えばレギオスに決まっているじゃないか。まぁ、見てないんだけどね!HAHAHA!」なんて適当な気持ちで視聴し始めたら、オープニングのクレジットで「原案:士郎正宗」の文字。え?! そっち? そっちのコウカクだったの?! 前情報を入れずにアニメ視聴を始めると何が起こるか分からないから面白い。 で、「士郎正宗原作には見えない世界観だよなぁ……なんかユルい気がするよなぁ……まぁ、漫画原作で作画は六道神士ってことだし、ある程度ギャグも交えながら、ここからハードな展開に持っていくのかな……」とか思うわけですよ。 がっ! 駄目ッ! ユルいままッ! 一向に緊張感は出てこないッッ! いや、そもそも監督が名和さんの時点でおかしいとは思いましたけどね。ひょっとしてひょっとすると、このまま進行するんじゃないかな、とも思い始めましたけどね。いや、でも途中、草薙素子風の声をした女博士と別れたあと、多脚のユニットが倒壊した建物から進撃してきたじゃないですか。「ははぁ、ようやくここで義体を使った戦いや電脳を活用した情報戦がスタートするわけか」と思うわけですよ。 がっ! 違う! 圧倒的見当違い! まさかの股間オープンッッッ! ここで異端の秘部挿入ッッッ!!!! うわぁい、馬鹿だ馬鹿だ〜〜。なにしてんだろ俺。なにしてんだろ士郎正宗。なにしてんだろ日本のアニメ業界。いやー、平和ダナー。もう、ここで完全に完成しましたよね。あとはもう、「そうだね、くらりん可愛いよね。耳触るよね」ということだけを考えながら観れば良し。多少なりとも電脳・義体といった要素は絡んでくるものの、まぁ、そんなこたぁ些細なことだ。なんか脳天気な女の子が、クールで恥ずかしがり屋なアンドロイドの股間をまさぐるのを楽しむアニメだ。それでいいじゃない。名和さんのディレクションのおかげなのか、元々原作絵からの影響なのか、馬鹿なことやってる割には卑猥な印象もそこまで強くなく、コロコロと変化するデフォルメ絵や落書き絵の可愛らしさがまったりと気持ちを安静にさせてくれる。僕は好きだなぁ。こういうのがなぁ。いや、百合だからとかじゃなくてね。いや、それもあるけどね。 今後どういう展開になっていくのかは全く想像がつきませんが、とりあえず「エンディングの映像がとても可愛いからリピートする」という方法で他の雑事を消し飛ばすことが出来ます。猫耳ってこういう強みがあるのかー。今日も平和ダナー。 中の人は、猫耳アンドロイドがぬーさんということには最後まで気づけず。なんでこの人は油断するとすぐに百合百合しいキャスティングでコンビを組まされるんだろう。そして、そんなコンビのお相手である福沙奈恵という子は事実上の初レギュラーみたいなもんか。割といい感じでユルさが出ていて悪くない感じ。前クールの井澤美香子みたいな印象。さらにセーラーやらバニーやらのキャストも色々と賑やか。気づきました? あの中に沖佳苗が混じってるんですよ。田中敦子・沖佳苗。どちらも電脳義体アニメの主人公なんですよねぇ。久しぶりに見たいな、RD。 ○「ディバインゲート」 4 なんか良く聞くタイトルだな、と思ったら、よくCMやってるソシャゲだったか。最近はすっかりソシャゲアニメも増えてきましたなぁ。まー、金が回ってる業界が積極的にアニメに出資してアニメ業界を助けてくれるならありがたい話ですよね。 ただ、そんなアニメの方は何ともむず痒いような、ピンと来ない出だし。ソシャゲに限らずゲーム原作のアニメでは毎回書いてることだが、シナリオ分岐があったり、あるいは分岐どころか中心となるストーリーさえはっきりと存在していないゲーム世界をシナリオにする場合、どういう縦線をシリーズに通すか、っていうのはとても難しい問題。昔ながらのRPGなら問題は無い。骨子が分かりやすい。ヒロイン選択式のギャルゲーはちょっと難しい。つまみ食いにするか、ちゃんと1人のヒロインを選ぶ選択をするか。そして、ゴールも中心もないソシャゲはどうなるのか。ますます難しい。「神撃のバハムート」はそのあたりを上手くクリアしてきっちりシナリオを作ってくれた好例だったが、他のソシャゲ関連で上手いことアニメが回った例ってのは残念ながら記憶にない。 本作も(プレイする気は無いので完全に憶測だが)おそらく「中心となるストーリー」をはっきり示してゲーム展開している作品ではないだろう。もちろんアニメ化にあたってシナリオ会議はしているだろうし、何か一本「お話らしいお話」を作ろうということになっているとは思うのだが、それが既存のゲームユーザー、作品のファンのニーズに合致するかどうかが分からない。こういうゲームの場合、とにかく第一にキャラありき。というか、ぶっちゃけソシャゲなんてもんはキャラの1枚絵がどれだけ魅力的かっていう部分だけで突き抜ける媒体だと思っている(繰り返しますが、プレイする気は無いので全部憶測です)。そういったジャンルのファンが期待している「キャラ映え」をクリアするためには、作中で登場したキャラクターを出来るだけたくさん画面に出し、なんとか全方位にアピールしていかなければいけない。「ガールフレンド(仮)」みたいな作品なら潔くそれでいいや、という気にもなるのだが、本作はどうやらそういう「キャラクター図鑑」みたいな形で終わらせるつもりはないようで、「たくさんのキャラの総覧」と「物語の芯」という2つの要項を満たそうと動いているように見える。つまり、乱暴にまとめるなら「艦これ」アニメと同じ方向性。……既存のファン以外の新規視聴者の放置と、背景世界が見えないままのキャラクターの独りよがりな展開という危険性。1話目だけではまだ何とも言えないが、そういう方向性になってしまう可能性は高いと思う。実際、1話目の時点でなんかよく分からない状態は始まってしまっているのだ。別に1話目から全部説明する必要はないし、分かるはずがないのが普通なのだが、本作の場合、「どういう世界なんだろう?」という興味を引きつける要素が今のところ見られないのが気になる。どうなりますことやら。 良かった点をフォローしておくと、やはりそれはキャラ絵の作り方、ということになるだろう。陰影の強い独特なキャラクターデザインは見た目に新しいし、ちゃんとアニメとして動きを伴って見せてくれているのでセールスポイントとして機能している。ファンにとっては嬉しい映像化なのではなかろうか。これで色んなキャラの表情がバリエーション豊かに見えてくれば、その映像美術だけでも観る価値のある作品になるかもしれない。 あとは、まーとにかくたくさん出てくる中の人たちですかね。ソシャゲは絵で8割、声で2割持っていける時代だからねぇ。アスミスがアルアル言ってるのがちょっと面白い。完全にふざけてるだけの中の人だ。そしてゆーきちの人外キャラカウンターが確実に回っていく。 ○「暗殺教室 SECOND SEASON」 5 原作漫画の方は現在クライマックスを迎えている、旬な作品の2期目。どうなるんだろう。アニメと漫画が同時に最終回を迎える一番綺麗なフィニッシュになるのか、アニメは3期目もみているのか。原作の尺を良く覚えてないのでその辺はよく分かんないけど。 1期も安定感のある、いかにも岸さんらしい原作再現になっていたが、2期目もストーリーは充実しているし、充電期間が充分あったのでおそらく作品の質は良いものになるだろう。元々アニメ化して動かしやすそうなキャラデザがすんなりはまっていたし、キャラが馴染んで好き勝手に動ける2期目はより楽しそうだ。まぁ、1話目はいきなりビッチ先生の恋愛事情っていう脇の話からのスタートだったけども(いや、本編のことを考えれば決して脇とも言えないけどね)。そして「死神」の登場。2期目のメインはそのあたりになるのかな。個人的にはアニメ化が一番楽しみなのは茅野編なんだけど、あれって作品内では年末のイベントだっけ? そこまで2期目で行くのかなぁ。茅野の中の人がどんないい仕事を見せてくれるか、早く観たい。あとはビッチ先生がいい感じでビッチしてくれればそれでいいかな。本当にいい仕事を1話目から楽しませてもらいました。 烏丸先生って何から何まで「影鰐」の番場さんに似てるよね(声だけだ)。 ○「霊剣山 星屑たちの宴」 4 「中国で2億9千万ビューを突破した大人気Webコミック!」というすげぇんだかなんだが分からない売り文句でスタートした日中共同製作アニメ。中国の人口がざっくり日本の10倍だとすると、日本で言えば大体「2900万ビュー」ということになる。それでもとんでもない数だな。さらに中国国民のネット環境なんかも鑑みて素直に受け止めれば「超超人気作品」という売り文句に見えるわけだが……まぁ、初めて聞く名前だよね。 中国が頑張って作ったアニメというと、過去にはCGバリバリで作った「最強武将伝三国演義」ってのがあって、これがまぁ、実に様々な理由から受け入れるのが難しいハードな作品であった。今回もその悲劇が繰り返されるかと思ったら、今作はあくまで原作コミックが中国産。アニメーション自体は日本国内での生産というのでちょっと安心。いや、現代中国のアニメーション技術がどの程度のものなのかは知らないけどさ。制作はディーン、監督は鈴木行。最近のディーンは一昔前と違ってかなり安定感のあるスタジオになってきているので、それなりのものは期待出来そうだ。ただ……1話目はなんか微妙な印象だな。すごく「普通」なんだけど、なんだか一昔前の「普通」っぽい。悩ましいのは、どこまでが原作漫画準拠の要素で、どこからがアニメ制作に帰着する要素かが分からないので、どっちが原因なのかが判断出来ないのよ。 シナリオについては、骨子だけを見ればすごく普通の少年漫画。ジャンプやマガジンでこういう新連載が始まっても全く違和感は無く、舞台を置き換えれば「フェアリーテイル」とか「ブラッククローバー」とか、そういう漫画と同じようなもの。そこに、ちょっと日本人のセンスとは異なる「チャイナ・テイスト」を加えているのが今作の売りということになる。「中国テイスト」と言っても、単に舞台が違ったり、言葉遣いが違ったりするというだけではない。主人公の行動原理とか、問題解決の方策とか、そういう部分の方法論にどこか「?」と引っかかるような微妙な差が感じられる。まぁ、私の先入観もあるかもしれないし、元々私は視野も心も狭い人間なのでそう感じるだけなのかもしれないが、おそらく、日本人が「お約束」で書いた時には出てこない、独特のお国柄によるストーリーギミックというのはあるものだ。このあたりの「違和感」が新鮮味につながって面白くなっていけば今後のセールスポイントになっていくのだろうけど。 そして映像面だが、こちらが何とも古くさい。そして、割と省エネ。鈴木行といえば最近は「召しませロードス島」なんかをやっていたので、なんかそこからの延長線上みたいに見えないこともない。原作絵準拠なのかどうか、割と崩したへちょ絵を多用してくるのだが、動画枚数が露骨にローコストで、なんか大地丙太郎がギャグでやる「ふざけた画面」みたいなのが多い。原作もそういうテイストなんでしょうかね。そのあたりの「安っぽさ」と、今作でやろうとしている(と思われる)立身出世の物語の座りがどうにもよろしくなく、結果的に作品全体の雰囲気がピンと来ないものになってるのかなぁ。 まー、多分そんなにカリカリしながら見るような性質の作品ではないだろう。アニメなんて閉じきったジャンルを趣味にしているとどんどん内に籠もってしまうが、こういうところで国際交流、国際理解のチャンスがあるならラッキーなのかも。あまり気負わず、ボーッと見ていけばいいんじゃないかな。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/05)
(02/05)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/03)
(02/03)
(02/02)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|