忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176]

○「僕だけがいない街」 5

 まさか本当に1話で1巻全部やるとは……1クールでどこまでやるつもりなんだろ。

 原作既読。というか、実は未読だったんだけどつい最近機会があって最新刊まで一気に読んだ。おかげで、全般的にまだ記憶は鮮明。普段私は、アニメ化が決定した未読作品ってのは読まずにアニメを待ち構える主義なのだが、ぶっちゃけるとアニメ化するっていう事実を失念していて手に取ってしまった。読み始めた後に「あ、やべ」って気がついたのだが、その時点で3巻くらいまで読んでて、もう、そこでやめるわけにはいかなかったのです。つまり、原作は割とやめられない止まらない面白さなのです。

 そんな理由で既読になってしまったわけだが、そんな原作経験者目線から見て、この1話はかなりの冒険だ。1巻をまるまる駆け抜けてしまっており、相当色んなところが削られているし、辻褄を合わせようとして改編もそこかしこで行われている。かなりのハイペースなので、自分がもし未読の状態だったら何がなんだか分からなかっただろうという確信がある。そして、削られたパートは、もちろん致命的な部分ではないのかもしれないが、かなり重要な要素も思い切って削られている。愛梨ちゃんと経験する2つ目のリバイバルがまるごとカットされていることで、視聴者は「リバイバル」というシステムがピンと来ないままでクライマックスとなる「大リバイバル」に挑まねばならないし、主人公の人となりがさっぱりの状態での突然の展開もついていくのが大変。「冗談に決まってるべさ」という台詞が持つ意味なども削られているので、母親の人柄も分かりづらく、死んでしまったことに対する衝撃度もかなり違ってくるだろう(へし折ったネギの行方も分からない!)。また、重要な伏線となる駐車場でのリバイバルのシーンも、かなり急いでいるのでその特殊性が伝わりづらい(確か原作だと2周してたはず)。最初のトラックのシーンも1周だけになっているし、母親の死体を見た後も一発でジャンプしているので、これだとリバイバルが「1度だけ戻る」に改変されている可能性もある(まぁ、それだと後で確実に矛盾するけど)。これだけの大改変が行われてしまうと、メインとなる「謎解き・サスペンス」部分にもほころびが生じてしまいそうだし、それ以上に重要な主人公の成長要素、周りの人間との繋がりを描く人間ドラマの部分も筆不足で伝わらない可能性が高い。そういう部分はかなり不安をかき立てる1話目であった。

 ただ、実をいうとこの改変は理解出来るものでもある。というのも、正直にいうと私も原作1巻の時点では「なんか退屈」と思っていたためである。1巻は「リバイバルのルール説明」に終始し、さらにこの後に発生する全ての事象の「種まき」の段階なので、非常に平坦な上に、分からないことがぼやっとしたままで全てが進行するので、筋を追うだけだとつまらない。全ては後の物語のためなのだが、何も知らずに1巻だけを読んでいる段階では、「まーたループものやん、なんか設定もぼやっとしてるし、そこまで面白いのか?」と思ってました。そして、1巻ラストの衝撃の展開(つまり1話のラスト部分)で「ファッ?!」となり、2巻、3巻で「解決すべき事件」の全貌を全て語り終わったあたりで、ようやくエンジンがかかってくる。つまり、原作通りに全てを丁寧にアニメ化すると、いわゆる「1話切り」のリスクが非常に高くなってしまうのだ。そのあたりの効果を鑑みて、スタッフは多少無理をしてでも1巻ラストまでまとめ上げて興味を維持しようとしたのだろう。これはある側面では実に正しい判断なのである。出来ることなら、これから折に触れて「本当は1巻で書いてあったこと」に立ち戻って補足してくれれば、詰め込み過ぎの不安は無くなるのだが……1クールで7巻まで突っ走るとなると、どっちにしろ余裕はないよな……。雛月救出成功で終わる、とかなら多少の余裕もあるかもしれないけども。

 まー、相変わらず「現在進行形で続いてる作品を早漏でアニメ化するなよ」という結論になるわけだが、うまくシナリオ構成さえ制御出来れば面白い作品なのは間違いない。伊藤智彦は信頼出来る監督であるし、不安半分ではあるが、ここからどのように落とし前をつけるのかは見守っていきたい。

 なお、当然触れておくが、やっぱり主人公の中の人はちょっと不満。そこまでひどくはないかもしれないけど、少し感情が高ぶるとやっぱり辛い。でもまぁ、29歳バージョンの登場シーンは少ないからいいか。いや、子供バージョンもちょっと微妙なんだけどな……。今作最大のヒロインはもちろんお母ちゃんなわけだが(異論は認めない)、高山みなみだとちょっと男前過ぎる気もする。いや、でもこれくらいの方が説得力あるかな。この声だと、息子より先に全部の謎解きそう。まさか今度は「身体は子供、頭脳は大人」が息子に遺伝するとはねぇ……。

 なお、あの人のCVはあの人じゃないかと勝手に妄想してたのだが、実際にはあの人でした。うむ、これはこれで充分過ぎる説得力だ。何のことやら分からない人は原作読むか、ネタバレに目をつぶって我慢してください。

拍手

PR

○「アクティブレイド -起動強襲室第八係-」 5

 東京の地下って本当に色んなものが埋まってるよな……過去に東京の地下に埋められた施設を全部一気に導入したら、一体地下何千メートルくらい掘れば成立するんでしょうかね。

 色々と見たことのある要素が集まった作品だが、1話目をざっくりまとめると「不良警察もの」かな? 最近のアニメだと一番イメージが近かったのは「トリアージX」な気がする。設定はかなり違うけど、なんか空気が。アニメオリジナルらしいのでここから面白くなるかどうかは全くの未知数だが、期待半分、不安半分ってところか。

 期待要素としては、製作スタッフの安定感が最初に挙げられる。谷口悟朗監督作品、そして脚本は荒川稔久だ。荒川さんは特撮関係の脚本も多く担当している人なので、こういう分かりやすい勧善懲悪もののシナリオラインを膨らませるのは手慣れているはず。あっと驚くような展開になるとは思わないが、そこまでせずとも、何となく毎週のミッションをこなしつつ、大きくシリーズでまとめていく構成に期待したい。谷口監督は「純血のマリア」に続いての担当。「マリア」も安定感のある良作だったが、今回はオリジナルだし、「ギアス」みたいな奇跡的な快進撃を期待してもあながち無茶な話でもないだろう。1話目の時点でも、メインのパワードスーツのCGがすんなり画面に馴染んでおり、東京を舞台にしてごちゃごちゃした雰囲気の作品全体の統制が取れている。西田亜沙子絵ということで女の子の身体が全部エロいのだが、1話目で出てきたのが野郎の半裸ばっかりっていうのも潔くて良い(良いか?)。あと、一番の売りとして「オープニングがAKINOだとなんかそれだけで面白く見える」っていう利点も。

 反面、不安要素も少なくはない。最大の不安要素は制作がアイムズってことになるんだろうなぁ。西田亜沙子絵の濃いデザイン性は、綺麗に描けると本当に「アニメっぽい」デザインなので見映えがするのだが、その反面バランスを取るのが難しく、崩れてしまった時の「作画崩壊」っぷりが目立つようになってしまう。1話目では流石に「崩れている」とまでいう部分こそ無かったものの、なんかちょっと不安になるような箇所がいくつかあったような気がする。なんとか走りきって欲しいところだが……俺ツイの悲劇を繰り返してはいけない。そして、シナリオラインで狙っている路線についても、ヒットが出せるかどうかも一抹の不安を感じる。1話で執拗に繰り返していた要素に、「行政の許可とらないと色々面倒だけど、タヌキ親父が腹芸使って各方面をごまかしますよ」的な、「警察組織というお役所」を描いている側面がある。ネタとしては「なんやそれ」っていう笑いに繋げられる部分ではあるのだが、あんまりパターンがなさそうなので、すぐに「ヒーローが活躍出来ないだけのストレス設定」になるか、単に忘れ去られる要素になる気がする。結局行き着くところは派手なパワードスーツでドンパチの部分だろうからなぁ。メインヒロインの堅物ちゃんの頑張りが、セコンドでどのくらい物語に密接に繋がるかが、オリジナルの魅力を出せるかどうかの分け目になるんじゃなかろうか。

 1話目のトータルは「可もあり不可もあり」ってところで。ちなみに、中の人の起用はなかなか面白い。野郎連中はもうお約束の一言で済むが、女性陣は小澤・石上・大西と売り出し中の若手で固めてきた。特に亜李ちゃんがこのくらいの年齢で真面目な役をやるのは初めてのことなので、どういう方向性で役作りが行われるかは楽しみに見ていきたい。あとは相坂君がデビューシングルでエンディングを初担当とか。多分作中にももっと絡んでくるだろう。大西・相坂のコンビとか、ホントに色んなところで見るよな。そんな中で個人的に一番気になるのは、リーダーっぽいポジションにいる倉田雅世だったりする。「久しぶりなのにあんまり久しぶりな感じがしない……」って思ったら、ガルパンで華さんのお母さんとかやってたからやな。

拍手

○「ノルン+ノネット」 5

 私の新番組視聴スタイルは、ネットで「今期新番組」の一覧を確認し、特に中身の情報も得ず、放送時間だけを確認して片っ端からレコーダーに入力していくというもの。おかげで、こういう風にタイトルから中身が一切想像出来ない作品の場合、実際視聴するまで何がでてくるか全く分からないという不思議な楽しみがある。今作の場合には、オープニングクレジットで「オトメイト」という単語が出てきて「あー」ってなるまでは「これどんな作品なんやろ?」と非常に興味深く見せてもらった。

 もちろん、「オトメイト」という単語が出てきたからってそこで視聴をやめるなんてことはありません。アバンで引きこまれた通りに、キネマシトラス×オレンジという安定感のある製作スタジオの構築する不可思議な世界観は、素直に興味を引くものになっていた。冒頭、主人公のこはるが住んでいた「下界」の雰囲気と、「上った」船の風景のギャップ。そして、大きく異なっていながらも、自然の風景をベースにしてどこか繋がりも感じさせる世界設定。映像面は色々と引きこまれる部分が多い。「全員が能力者なんだ」とかいう自己紹介を聞くと「またそういう設定かよ!」と思わないでもないが、まぁ、その辺は今後の使い方次第ですからね。乙女ゲー原作という前提があっても、入り方は割と新鮮なものだったので、今後の展開が気になるあいだはそれなりに楽しんで見られそうな気がします。まー、既によく分からない植物なにーちゃんとは親交が深くなってしまっているので、そのあたりでベタベタなラブ要素が深まってくると嫌気が差す可能性はありますが。既に、「採ってごらんよ」とか言って命の危険があるレベルの高所で果物を収穫させてるあたりで割と面白いし、呆れもする。こういう「どないやねん」が続くと、せっかくなんだか静謐な雰囲気を醸し出してるのにお話の方で台無しにしちゃう可能性があるからねぇ。脚本が高橋ナツコってのは、私は眉に唾つけて観るようにしてるもんでね。

 ちなみに、メインヒロインの中の人は何と藤村歩。……ごめん、キャストロール見るまで気付きませんでした。「誰だ? なんか聞いたことあるのに……誰だ?」ってずっと思ってた。確かに名前を見ればふじゅ以外のなにものでもないのに、素直なヒロインをやられるとイメージから完全に外れるので脳が追いつかない。こんなに素直でまともなヒロインなんて、過去にやったことあったっけ?……。

拍手

○「無彩限のファントム・ワールド」 6

 やぁ! 良い子のみんな! 京アニ大好きおじさんだよ! 今期は無事に京アニ作品が放送される幸せなクールだ。それだけでとりあえずハッピーニューイヤーだね。

 そうか、ユーフォ以来だから半年空いてたのか、京アニってコンスタントに1クール1本くらいは提供してくれるイメージがあったので、半年空きは久しぶりかも。確認したら2011年の秋冬クール以来なので、実に5年ぶり(この時は夏に「日常」が終わり、翌年の春に「氷菓」が始まるまで半年空いている)。まぁ、別に京アニが何も作らずに潰れる心配なんかしてないし、既にユーフォの2期は決定している。今回の休みは「ハイスピード」に注力した結果だと思えば特に待った気もしないわな。とにかく京アニだ。そして、石原作品だ。

 なんかもう、「いつも通りの長所を存分に活かしてくれ」としか言い様がないな。世界設定としてはファンタジー要素が絡む学園物なんだから「境界の彼方」が一番近いはずなのだが、石原さんという変態の神様が担当しているおかげか、「境界の彼方」が持っていたような繊細でちょっと捻れたところか見せてみよう、みたいな不穏さは一切感じられない。一言でこの作品をまとめるなら、「サービス」だ。そりゃ「厨二病」だってそうでしたからね。石原さんは、視聴者が見たいものを分かっている。いや、おっぱいのことだけでなくてね。京アニ動画で見せるバトルシーンを織り込みつつも、決してバトル一辺倒にならず、きっちり抜いて、容赦無く女の子をぶっ込んでくるこの精神。女の子が何をしていれば可愛く見えるか、男は何を求めているかだけを考えているかのようなこの構成。その意気や良し。ボクハコレデイイデスヨ。

 まー、個人的には石原さんの持つ細やかな情感芝居の部分でも見せ場があると嬉しいとは思うが、なんかもう、主人公のCVがヒロシモノの時点で、「もう、いいか」っていう気分に。もちろん中盤以降にシリアスもまじって見せ場が出てくればそれはそれで願ったりかなったりだが、この主人公、格好良くなる気がしない。その分、メインヒロインとおぼしきおっぱいは格好良くなる可能性はある。そっちの方を「ヒーロー」にして見せ場が出来れば嬉しいかな。いや、でも1話目の時点で僕はすでにおっぱいよりも早見ボイスのヒロインの方が好きになったので、そっちに頑張ってもらいたい。百合要素も露骨にまぜてくる様子なので、そっちの方面でも頑張ってもらいたい。今回モブの幼女にも早見ボイスが混じってましたよね(兼ね役)。あの子レギュラーで出てこねぇかな。

 あとは延々厨二病の妄想の方のバトルシーンが続くようなアニメになればいいんじゃねぇかな。声オタ的には、是非1話のリンボーのシーンは中の人に実演してもらいたいですけどね。3人のうち2人が巨乳だから大変!(女性が、とは言ってない) あ、あとエンディングのころあずも元気が出て良いですね。へごとかころあずとか木戸ちゃんとか、やっぱりホリプロ勢はなんか雰囲気が似るよなぁ。なんでなんだろ。 

拍手

○「プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ」 5

 今期一発目の新番組はこちら。何の前情報も無しに見て、タイトルが「プリンセスオブ〜〜」だと思って萌えアニメを想像しながらつけたら全然違って衝撃を受けたのは内緒の話だ。

 男の子が部活頑張る系作品。漫画原作とかでなしにメディアミックス主体の作品ということで、近いところを無理矢理探すなら「Free!」ってことになるだろうか。ただ、大きく違うのはそこで行われているのがストライドというなんちゃってスポーツであること、そして、映像がいしづかあつこであるということ。前者については、ぶっちゃけると視聴中は「ほうほう、そんな変な競技があるのか」と素直に信じてしまったが、確認したら「パルクール的ななにか」ってことで、実在はしないようだ。まぁ、当たり前か。架空の世界の架空の競技であるということは些細なことのようにも見えるが、アニメとして作りあげていく上で大きな違いがある。何しろ「嘘」なのだ、作中のキャラクターが何を頑張ればいいのかも分からないし、試合中に何を考えても「本当のこと」にはならない。もちろん「Free!」を見てた視聴者だって競泳なんてマジでやってた人間の方が圧倒的に少ないのだから「嘘」度合いは大して変わらないが、見ている側に「まぁ、そうかもしれないよね」と思われるハードルの高さはやはり違うだろう。例えば極端な話だと「インフィニットストラトス」におけるロボットのボコスカウォーズ、「バスカッシュ」における超次元バスケなんかは競技として設定されていたはずだが、何をするにも「どないやねん」という感情が先立って全く見ていて入り込む余地がなかった。本作のストライドの場合はそこまで異世界なお話ではないが、いかにして「それっぽい」スポ根を構築するかという部分で、オリジナル要素というのは毒にも薬にもなり得る要素なのだ。

 その点、本作1話の方向性は存外うまくやれていたのではないかと思う。面白かったのは、「ストライドって何?」っていうことを作中でほとんど説明しなかったこと。普通、こういう「マイナースポーツ」を扱う場合にはなんとか理解してもらわなきゃいけないってんであれこれルールを押しつけてくるものだが、今作では「見てれば大体分かるやろ」ってんで、とにかく走るシーンを見せることを優先させた。身軽な先輩がぴょんぴょんショートカットをする様子とか、走者がタッチするときのよく分からない緊張感とか、「分からないなりに」面白いポイントがここだよ、ということを映像で見せてくれているのでアニメーションとして入っていきやすい。この辺りのディレクションは良い手際だったと思う。

 こうしてお話を作る中心となっているのが、2つ目の要素である「いしづかあつこ監督」ということになる。監督作品は「ハナヤマタ」以来なのでちょっと久しぶりだが、彼女の特徴は何と言ってもその色彩センス。これまで数々の作品で異質な世界観を組み上げそれぞれに個性を発揮してきたが、異世界ものである「ノゲノラ」や幻想的な空気を魅せる「ハナヤマタ」と違い、今作は真っ向勝負のスポ根。彩り豊かに飾り立ててしまっては逆に浮ついてお話にならない。そこで、今回監督が採用したのが青という基調色。開始後しばらくは「なんか異様にのっぺりと張り付いたような青だなぁ、と薄気味悪く思った画面効果だが、割とすぐにキャラともマッチして馴染んでしまい、この青の中でキャラを走らせることで、監督の持ち味である浮ついたような色彩をどこかに残しながらも、「青春」やら「さわやか」やらの要素もまぜこぜにしている。相変わらず賛否の分かれるデザイン性ではあるのだが、個人的には、なかなか面白いものが見られそうな期待感がある。動画面に関しては制作がマッドハウスなので心配もなさそうだし。

 トータルすれば「割と面白そう」というプラスの印象。しかしまぁ、あくまで「男の子頑張る」ものだろうからね、どういう層に狙いを絞ってくるかで今後の評価も変わってくる。「Free!」だって色々と最高の素材が揃ってるけどテーマがテーマなだけにどっぷりハマるまでには至らなかったからね……でもまぁ、「Free!」レベルまでたどり着ければ大成功だろう。どうなりますかね。

拍手

○「Dance with Devils」 5

 ようやく辿り付いた、今期最後の新番チェック。今期は全部で34本(15分以下のアニメを除く)。まぁ、こんなもんですかね。今期こそは本数を、減らす、んだ。

 最後の最後にまたレベルの高い作品である。まさかの同じクールでミュージカルアニメが被るっていう。「スタミュ」が野郎野郎&野郎だったのに対し、こちらは主人公にヒロインを置いたいわゆる乙女ゲースタイル。ゲームか何かが原作だと思ったら、どうやらアニメオリジナルの企画であるらしい。当然、人気が出ればここから様々なメディアに展開していくことになるのだろう。

 ぶっちゃけ、私は作品の対象外なのでコレにすごく興味がある、といったら嘘になるし、なかなか熱心に見続けることは難しいかもしれないが、1話目の衝撃度はけっこうなもの。「スタミュ」同様に「急に歌うよ!」なわけだが、今作の場合はミュージカルパートがより明確に世界を隔てており、「学校の校門前で何となくクルクル回りながら歌い始める」スタミュと違い、舞台設定も小道具も完璧な状態で、より「俺たちの歌って踊るところを商品にするやで!」という意識がはっきりしている。別にどっちが上ということはないが、作品世界が地続きな分だけシュールなのが「スタミュ」、はっきりと別世界に分けてミュージカル部分を独立して楽しめるのがこっち、という区分になるかな。ちなみに、どちらの世界でも学園内の上層組織が「俺たち選ばれし者〜〜」と歌い出すのは同じである。

 それ以外の設定部分は「悪魔に狙われたヒロインをこれまた悪魔っぽいイケメンたちが守る」という、至極分かりやすいそっち系の設定。舞台の準備はかなり適当で話の展開に突っ込みどころは多いのだが、明らかに「気にしたら負け」な部類だろう。突っ込みながら訳のわからなさを楽しむのが正しい方向性。そういう意味では、似たような設定でも特に誘致要因のなかった「魔界王子」とかよりは興味を引かれる部分はあるかもしれない。今週は2曲歌ったわけだが、毎週このペースだったらそれなりにミュージカル風味は出るわけだし。

 中の人は当然「歌える」面子を揃えなければいけないわけだが、メインヒロインは本業のアイドルなので無問題。iRisは芹澤・茜屋の2人が今のところ一歩抜きんでていますね。そしてメインとなる生徒会メンバーは……まぁ、大丈夫でしょう。斉藤壮馬がどの程度歌えるのかは知らないけども。木村昴とかは完全に「舞台でもいけます」面子だからな。なお、個人的に気になったのはそっちよりも「主人公のおふくろさんが山村響」っていう部分。彼女は芸歴に似合わぬ不可思議な貫禄があるよな。

 

拍手

○「終わりのセラフ 名古屋決戦編」 5

 番組名が「(新)終わりのセラフ」ってなってるから新番組なのか最終回なのか分かりにくい。いや、嘘だけど。

 1クール休んで分割の2期目。1期はその美麗な美術ボードに惚れ惚れとした作品であるが、それだけのクオリティを維持するためには当然休憩も必要だったわけで。無事にスケジュール調整を終えて戻ってきたよ。いや、実際のところ3ヶ月の休みでどの程度影響を与えるのかなんて知らないけどね。

 ほぼ余計なものは入れない形で直接「続き」からスタートする潔い構成。おかげで「前回何があったんだっけ?」っていうのがあんまりはっきりと思い出せないのだが、まー、何となく優一郎がとんでもないことになって、ミカエラとは別れ別れになってしまったことくらいは覚えている.今回はその尻ぬぐいというか、後片付けからスタート。そして、この手のバトルものではあまり触れたくない、「味方の上層部で偉い人たちがドロドロと余計なことをやっている様子」が描かれる。そりゃ一枚岩になれないのは当然なのだが、吸血鬼という目に見える脅威が直近に迫っているんだから、「もっと仲良く人類のために働けや」って思っちゃうよね。しかもそれがシノアの実家だってんだからなぁ。今回優一郎に詰め寄ったお偉いさんは本当に分かりやすい「嫌なやつ」で、その嫌さ具合も「金や権力に溺れて」みたいな分かりやすい「悪」ではなく、もっと怜悧な、救いようの無い「嫌さ」なので本当に面倒。これからどれだけ優一郎たちが頑張って強くなろうとしても、味方に背中を打たれるような恐れがあると乗り切れないよなぁ。まだまだ鬱要素は多そうである。

 そんな嫌なやつのおかげで君月と与一は1話目からボコボコという不遇。味方がこんな状態で大丈夫か、と思ったが、考えてみたらこの作品の最大の誘致要因ってシノアさんだったんだ。もう、彼女にはやみんボイスで「またエロ本ですかぁ? これだから男の子はっ!」とか言われたら、もうそれだけで充分です。我々の世界でなくてもご褒美です。相変わらずシノアの一挙手一投足があざと可愛いので、今後ともこの方向で頑張って頂けたらと思います。

 なお、初期配点が前期よりも下がっていますが、初動がそこまで大きく盛り上がっていないことに加えて、クルル閣下が登場しなかったことが最大の理由です。シノア&クルルの大活躍が見られれば、またすぐに盛り上がりますよ。

拍手

○「新妹魔王の契約者 BURST」 5

 三本目のマヨネーズ、堂々たるエロの2期目がスタート。ぶっちゃけ1期のこととか殆ど覚えてないけど、まぁ、多分なんとかなるでしょう。

 1期目はとにかく酷い作画状態でスタートしたために第一印象が最悪だったが、最終的には潔いエロさの発揮、そしてサキュバスを中心にしてる割には案外まともに成立してるシナリオなどの要素からいくらか盛り返して「まぁ、こんなもんじゃない」というレベルでフィニッシュしたが、今回はプロダクションアイムズも体制を整えてきたのか、作画状態もいい感じでの導入になった。2期目ということで、既に澪や柚希がデレた状態からスタートしているために余計な手続きを踏まずにさっさと「従順エロ」に突入し、ストレスもなくさくっと雌犬プレイが出来る快適さも評価したい(何の評価だ)。

 こうして並べて見ると、3本並んだエロ作品にも各々個性があり、「落第騎士」はあくまでラッキースケベですよ、という言い訳を用意した「エロ要素もあるラノベ」、「ヴァルキリードライヴ」は完全に「エロギャグ」というよりも「エロ馬鹿」、そして今作の場合、ラノベではあるものの、どっちかっていうと18禁の二次ドリあたりから本番シーンだけを削除したような、完全に「エロのための作品」である。規制のかけ方は「ヴァルキリードライヴ」に比べてこちらの方が厳しく、一見すると公序良俗に配慮しているように見えなくもないが、実際に行われているシチュエーションを考えると、こちらの方が純粋な卑猥さでは上を行くのだ。そう考えると、「今期最もエロい作品」というのはこれなのかもしれない。こんなにエロについて考えてしまうようなクールになるとは思わなかったが……まぁ、とにかくあの手この手でBDを売るために頑張ってくれ。アニメバブルも限界と言われている昨今、同じクールでエロ作品がせめぎ合ったらどうなるのか、それはそれで見ものである。シナリオラインとかについては、特に書く事も無いから触れなくていいよね。

 中の人については、どこぞの高校でチューバを吹いていた朝井彩加の貴重な主演作ということで、彼女には大事にしてもらいたい。気付けば今回からの新キャラにはトランペット吹いてた人の中の人もいるわ。よりによってポンコツな方2人が別作品で邂逅するなんて……楽しそうでなによりです。トゥッティ。

拍手

○「ヴァルキリードライヴ マーメイド」 5

 AT-Xでの視聴だとさぁ、「落第騎士」→「これ」→「新妹魔王」っていう恐ろしい編成になってるのね(間にKが挟まる)。もう、マヨネーズを3本口の中にねじ込まれてる気分。もうちょっと胃に優しいプログラムにしてもらえませんかね。

 監督・金子ひらく。製作はアムース。OK,分かった。もう何も説明はいらないよ。金子ひらくと柳沢テツヤがいれば日本のおっぱい業界は安泰さ。そんな業界があるのかどうかもよく分からないがね。HAHAHA。とにかくそういうやつだ。設定としては基本線は「ソウルイーター」派生だが、学園の設定とかパートナーとの関係性を考えると「フリージング」の方が近いかも。武器になる能力を持つ女の子と、それを操る方の女の子がいて、なんか分かんないけど戦う。まぁ、多分魔女が出たりノヴァが現れたりするんだろうさ。そのために修行してる機関だと思わないとやってられないからな。そして、この世界の独自設定として、武器の方の女の子は性的に絶頂しないと変形しない。……うむ、分かりやすくて良い設定だな。何がなにやらだが、たとえば今回は謎ハンマーの子なんてドMだから虐待しないと変身しないんだぞ。少なくともこいつらが世界を救う英雄になるなんてことは金輪際無いな。一安心だ。万一敵に急襲された場合、相手に一旦待ってもらってから濡れ場を演じる必要がある。今回もスタジアムの中では敵キャラの方がさっさと武器化して攻撃をしかけ、「ほらほら! さっさと変身しないか!」みたいなこと言ってたけど、あんな攻撃を受けてる最中にいちゃいちゃしてアクメるやつなんているわけないな。いや、実際いたけど。どんな世界だ。その潔さは良しとする。

 まぁ、あとは「いつも通り」の一言で片がつくな。「おっぱいが描きたい」というその一念だけでこんなものが作られるのだ。一応ゲーム原作? メディアミックスで色々と同時に展開しているようだが。ちなみに、ゲームの公式サイトを見に行ったらどんなゲームなのかはよく分からんかったが、一番最初に載ってるキャラのCVはあやっぺだったぞ。またスケベが爆発してるのか(ちなみにソシャゲ版だとへごがトップ)。ちょっとやってみたいな!

 いつも通りのアームス作品なので映像はそれなりだし、とにかく乳首に気合いが入っている。その分武器のデザインなんかは適当であるが、そんなとこ気にする作品じゃないから放っておいてもいいだろう。あとはどれだけ丹念に濡れ場まで持ち込むシチュエーションを作りあげ、濡れ場を演じきるか、という勝負だけ。いつものように「馬鹿だなぁ」という感想が持てる作品になればよいね。とりあえず1話目には言っておこうね、「馬鹿だなぁ」。

 中の人は、主人公の処女ちゃん役が「もう1人の井澤」こと井澤美香子。声優業界の井澤人口増加とミカコ人口増加にどちらも貢献している。「わかばガール」に引き続いてのメイン起用。こちらも駆け上がってくるのだろうか。分かりやすいアニメ声なので使いやすい部類だとは思うが、この作品でどれだけ活躍しても先に繋がるビジョンが見えにくいのはちょっと気になるところか。他にも「ダンまち」に続いてしかこが関西弁キャラを担当。奈良県民、頑張ってます。そして一番の衝撃は処女ちゃんの相方の月海みたいなやつである。しばらく無言だったし、格好良い系のキャラだからCVで言ったら甲斐田裕子とか、伊藤静とか、そっち方向で攻めてくるんだろうなー、って思って見てたら……井口やんけ。笑ったわ。別におかしいわけじゃないのに、なんか笑ったわ。井口もこういう役で後輩をリードする側に回るのかー。そろそろ落ち着いてくる年齢なのかなー、って思い直したら……あのエンディングである。落ち着け。もう、最終的にエンディングが全部持ってった感もある。こういうストレートな電波ソングは久しぶりです。いいぞもっとやれ。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード