最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「実は私は」 5 ついに始まりました。これのおかげでチャンピオンにいっぱい声優グラビアがのっているのはありがたい限りですね。 原作既読。っつうかコミック全巻所持。最近は部屋のスペースの関係でほとんど漫画を買うってことはしないようにしているので、所持している漫画がアニメ化するというのは非常にレアケースである。そして、何でよりによってこれはコミックで持ってるんだよ、って話だけども……悪いかよ、好きなんだよ、増田英二作品がよ。まぁ、「さくらDISCORD」は悩んだ末に結局買わなかったんだけども……。この「じつわた」は駄目だった。買っちゃった。1巻出た直後に買ったら、あとは流れるように買い続けますわな。多分、私のまわりの環境が、「至高の漫画雑誌はやっぱりチャンピオンだろ」みたいな日本国内の平均的集団から逸脱した観念で集まってる連中なのが全部悪い。まぁ、連中は世にある少年誌、青年誌の大体に目を通してるみたいだからなぁ(私は3大少年誌しか読みません。ジャンプ・マガジン・チャンピオン)。 さておき、そんな大好きな作品のアニメ化であるが、発表時にこそ喜んだものの、色々と不安要素は多かった。まず、キャラデザがだいぶ違う。いや、アニメ版はアニメ版で悪いとは思わないのだが、やっぱり私の気に入ったアクの強い増田絵からは随分リファインされている。何が違うのかね。目だろうかね。アニメを見て「目がでかいのか?」って思って確認したら、原作はもっとでかかった。そうか、むしろアニメ的にギリギリのサイズにしたら小さくなったのか。漫画みたいな止まった絵ならばあのサイズの目でも違和感無いけど、アニメにしたら大変なんだろうなぁ。実際、アニメで動いているのを見ると、なるほどこのデザインの方が動きやすそうだし、見ていて違和感も無い。アニメスタッフ有能。 そしてもう1つの懸念材料は、そりゃ私のことですから、中の人の話題ですよ。メインキャストが発表された時、「ヒロイン勢が誰一人イメージ通りじゃない!!」って驚いたのですよ。「いやいや、白神さんはもっと落ち着いてクールなビューティーが出来る人でしょ。最低でも関西人にやってもらわないとさぁ。渚だってもっと低音でビシッと締められる声だろうし、カリスマ痴女がうっちーはないわ……校長がM・A・Oってのは分かるかもしれんけど、明里ちゃんがえみつんだとドスが利かないんじゃない?……」って、ひとしきり不満ばっかりだった。「若手使いすぎやんけ。もっと落ち着いた面子で回そうぜ……」と、普段ならば気にしないようなことも、好きな作品だからこそ、ぶつぶつと小言が言いたくなった。そして実際の放送を聞いて見ると…………イイネ! むー、流石としか言いようがない……やはり芹澤優はマジモンであるな。いや、流石に関西弁は違和感があるけど、多分すぐに慣れるレベル。考えてみりゃ白神さんの本質って軽くて可愛い方なんだから、これで声のイメージは合うんだよな。みかん役の上田麗奈が器用なのは知っていたが、ここまでしっかり合わせてくると思ってなかったし、委員長役の水瀬いのりにしても、委員長って「本体」のサイズを考えれば高音にした方がいいに決まってるんだわ。なるほどなー、考えてるなー、アニメスタッフマジ有能。多分、この調子だと獅穂も校長も問題なさそうだな。三馬鹿連中もすんなり入ってくるが……でも、嶋公は今後訪れる彼の災難を考えると、下野ボイスで大丈夫なんかという気もするけどな……。 心配していた「絵」と「声」について、およそ杞憂だったことが分かり、安心して見られるアニメ作品になりそうです。まー、ひいき目で見てもテイストは古くさいんだけどね。こういうのを見て安心するのよ。なんか色々とツボなのよ。原作も既に10巻超えてますんで、出来たら「弱虫ペダル」みたいに複数のクールにまたがって長期シリーズになってほしいところ。せめて凜ちゃんが出るまでは頑張って。 PR ○「赤髪の白雪姫」 6 読売のMANPAで始まった作品、しかも一目見て少女漫画っぽいと分かったので、「緋色の欠片みたいな枠かな、適当に見れば……」と思ったら、監督のクレジットに安藤真裕が出てきたのでいきなり正座をするという。そういう作品。 しかも、原作は「LaLa」に掲載。つまり、私と相性が良いことで(私の中では)有名な白泉社作品である。作品としての流れも「それでも世界は美しい」→「暁のヨナ」→「コレ」と綺麗な流れにのっており、すげぇ適当な理由ながらも期待はしてしまうのである。その他にも「はやみん主役で赤髪ってめっちゃ珍しい」とか、色々と期待を寄せる要素は多い。 1話目の導入は本当にいかにもな少女漫画風であり、そういう意味では「それせか」が一番近いだろうか。無礼な呼び出しをかけてきた王子の方は全力でお断りだけど、成りゆきで出会ってお世話になっちゃった王子の方にはコロリといくのはどうなんだ、とは思うが、それが人柄ってもんだからしょうがない。出会いの妙なんてのはそういうもんだ。多分福山王子の方も決して面相は悪くないのだろうが、性格があれじゃどうしようもないわな。メインヒロイン白雪の性格は「それせか」のニケほど気丈でもなく、ヨナほど素直というわけでもない中間地点くらいだが、決して鼻につくような言動はしていない。男連中の方は王子様が「家庭の事情で毒は効かないんだ」ってどこぞの殺し屋ファミリーの男の子みたいなドヤ顔してたのが気になるが、特にイラッとするような要素もない。つまり、この2人がくっつくまでの成りゆきを見守るのにそれほどのストレスは感じない。まー、ニケ×リビのカップルやヨナ×ハクのコンビのように応援できるかどうかはまだ分からないが、1話目を見る限りでは大丈夫なんじゃないかと思う。 あとは安藤真裕×ボンズというタッグを堪能するだけだ。この組み合わせは「絶園のテンペスト」と同じものだが、まぁ、どこのスタジオだろうと安藤監督の手の込んだ画作りに間違いはないよ。1話目も、あまりに急な展開だったのに駆け足になっている感じは殆どしないし、要所での止め絵の見せ方などは相変わらずのもの。動画部分でもスタッフの気合いが入っているようで、格闘シーンの無茶苦茶な振り切れ方は少女漫画には勿体ないくらいのものである。是非とも、私の信頼する白泉社との関係性をこのまま保ち続けてほしいものである。 中の人については……はやみんで赤髪って珍しいですね(2回目)。今回はテーマソング歌唱も担当しており、引き続きはやみん天下は続く様子。良いキャラに育ってほしい。残りはまだどんなキャラが出てくるか分からんけど、逢坂君はいつも通りだな。あとお付きの女性が名塚佳織の渋めのキャラってのも面白い。あんまり聞かないテイストのかもさんだ。どんな展開になるのかしらね。 ○「WORKING!!!」 5 実家のような安心感。……でもないな。 気付けば3期。こちらも「To LOVEる」同様に随分時間が経っており、なんと2期目は2011年。1期目は2010年である。2期3期の間は随分空いたんやなぁ。ま、途中で「サーバント×サービス」があったりしたので、あんまり久しぶりって感じでもないのだけども。ただ、こちらの作品が「To LOVEる」と違っているのは、毎回監督が替わっているというところである。1期は平池芳正氏による作劇が非常に賑々しく、コロコロとちまっこいキャラが動くオープニング映像なんかも、いかにも「らしい」演出でこのアニメの印象を決定づけた。2期目はまさかの大槻敦史。一体どういうテイストで来るんだろうと不安な部分もあったのだが、むしろ2期になって膨らむ恋愛要素や、多数のキャラが入り乱れてのドタバタは大槻さんの得意分野といえる。見事に1期の重圧をはね飛ばし、きっちり結果を出した秀作になった。そして今期監督は鎌倉由実という人。来歴を確認するとなかなかのベテランのようで、当然過去に「WORKING!」にも参加している人。一体どんなものが出てくるのかと思って見ていたら……なんか、まったりしている。うーん、1話目だから詰め込むのに遠慮したのか、原作が色々とお話の増える大変な構成になっていくことに配慮したのか、なんか旧作に比べて勢いがない。相変わらず山田は元気だし、変人しかいない空間の理不尽さはそれなりに出ていると思うのだが、なんだか1人1人のキャラが別々に動いているように見えて、「賑やかさ」が感じられない。これは演出方向による癖なのか、たまたま1話目がそういう話だっただけなのか。続きを見てみないとわからないが……旧作が良かっただけに、今回は不安なスタートになってしまった。 まぁ、あとは惰性で見られるから別にいいんだけどね。今期は種島先輩、そしてコマちゃんが同時に活躍するという大アスミス時代。いや、毎クール色々と活躍はしているのだけど、代表役といえるこの2人が共演するというのは記念すべきことである。ちっちゃくないよ! さらに、小野・神谷の2人の関係は北海道でも池袋でも大して変わらない。佐藤さん、油断すると時間とか止めそうでちょっと怖い。 ただでさえ騒々しい作品であるが、この贅沢なキャスト陣を追いかけるだけでも色々楽しいので、そっち方向をメインに期待していきたい。なお、斉藤桃子の貴重な声が聞けるのはここだけ。頑張れ。 ○「うしおととら」 5 ある意味僕のまわりで一番話題になってるのはこれかもしれません。まさかの突発的アニメ化作品。やっぱり現代アニメは過去作品のリメイクでなりたっているのかー。 「まわりが盛り上がっている」ものの、実は原作未読。いや、確か一度は読んだはずなんだけど、リアルタイムではサンデー読んでなかった層なので、大人になってから1回通読しただけ。その1回も既に遥か昔のことなので、もうすっかり中身を忘れてしまっている。アニメ化の報を聞いてもう一回読み直そうかとも考えたが、どうせならまっさらな状態で観た方が気持ちよかろうと思って放置することにした。だから、「3クールにまとめられてエピソードがカットされる云々」とかいう話も「ふーん」という程度で気楽に聞いてられるのですよ。 1話目を見た感想もやっぱり「ふーん」なんだけど、全体的に原作再現度は高いんじゃないかと思う。特に藤田絵の適当に描き散らかしたみたいなギャグタッチの絵ね。あの絵になると不思議と可愛いよね。とらもおっかないより「可愛い」が先にくるし、その他のキャラもどたばたしてる感じはとても賑やかで盛り上がる。モーションについても悪くないレベルで動いており、何故か麻子のキックだけやたら綺麗な気がする。あの足はいいわね。流石に人気作ってことで製作側も気合い入ってるだろうし、MAPPAの作画ならそうそう崩れることもないだろう。今後ものんびりと他人事として追いかけて行きたい。 中の人については、主人公うしお役の畠中祐は初めての人。あんまり主人公っぽくないというか、現代の人気路線からはズレた声音だが、逆にそれがうしおのキャラの多少の古さと相まって割といい感じ。とら役の力ちゃんは相変わらず。楽しそうで何よりである。しかし、「寺の偉い人、親父さんが藤原啓治」っていうと、なんかそのうち古きものに変身して襲ってきそうで怖いね。いや、あっちは神社だったけども。 ○「To LOVEるダークネス 2nd」 5 実家のような安心感。いや、割とマジで。 気付けば前作の放送が2012年らしいので、もう3年近くも経っているという。恐ろしい話であるが、今作が何一つ変わっていないということは更に恐ろしい。どうなんだろ、原作読んでないけど、原作の方は何か変化したんでしょうかね。漏れ聞こえてくる情報から判断するに、絶対そんなことないんだろうけども。「ニセコイ」の放送終了と同時にこれが開始するあたり、ジャンプのそっち系文化は動かざること山の如しですね。 しかしまぁ、「変わらないことは良いことだ」とばかりも言ってられない。時代は千変万化、油断してたら置いていかれる。今作は一体どのあたりが変化しているかというと……なんか、微妙にキャラ画が変わってる気がする。前の時も似たような感想を持っていたかもしれないけど、それに輪をかけて、どんどんキャラクターが淡く、緩くなっていってるような。元々原作絵は主線のはっきりした画で徹底的な描き込みを(全部あっち方向に)施しているわけだが、アニメ画では、キャラの主線が非常にぼんやりとしていて、メアーなんかは髪の毛の線も見えにくく、油断したら背景に溶け込んでしまいそう。良し悪しは簡単に判断出来るものではないが、個人的にはこうしてボケたようなデザインはあまり好きじゃないなぁ。もっとメリハリのついた画で見せて欲しいんだけど。もちろん、肝心の部分ではそうした「ぼやけ」は無くなり、きっちりとディティールまで描き込まれることになるが(1話目なら当然ベッドシーンのあたり)、今度は襲い掛かる光の大群。まぁ、これはしょうがないね。それが見たいなら原作買った方が早いんだろうし、正直あんまり見たいわけでもないし。今作に関しては「光を出すくらいなら出さない方向に云々」とか不平を漏らしてもしょうがないことは重々承知している。そういう文化だと思って、「光職人の方々、お疲れ様です」と明後日の方向に敬礼しておくことにしよう。 ちょっと画が微妙なこと以外は、何も変わらないこの世界。またいつものようにリトさんの職人芸を見ながらのんびりとハーレムを見守っていきましょう。ボクのような人間からするとハーレムっていうのは「声優ハーレム」を意味しますのでね。モモをやってるときの豊崎は本当にピタリとはまっている感があってとても好き。ララの戸松は飛ばし過ぎててどっか行っちゃってるから何とも言えない。矢作パイセンの清楚キャラが見られるのは今やここだけ! って言おうとしたら1話目から壊れてて「パイセン……いいね」ってなる。1期目では産休とってたペケ役のみっこも帰ってきて一安心。こないだニコ生で見たとき、明乃さんがどんどん緒方恵美みたいになってて笑った。いや、昔からあんなんだけどさ。業界でのポジションが似てるから外見までどんどん似てきてる気がする。なお、緒方恵美は一人称「俺」を使いこなし、明乃さんは「ボク」か「ワシ」ですね。 そして最大のセールスポイント、今となっては千葉千恵巳の声が聞けるのはここくらいのものですよ。時代の積み重ねってこういうところに出てくるのねぇ。 ○「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」 5 おっ、「生徒会役員共」の3期目が始まったのかな?! ……まぁ、大体同じやろ。 タイトルからして「そういうラノベ」だってことは一発で分かるようになっている親切設計。事前に放送していた中の人による特番で作品の中身は大体把握。あとはどの程度の攻め姿勢になるか、っていうのと、ギャグとシリアスのバランスがどうなるか、っていうのが気になるポイントだった。まず、こうして「世界の常識の一部が変わっている」という世界設定を起点にするラノベ(というか創作全般)は非常にデリケートな問題がある。それは、「いや、その要素が変わってしまったら、世界の変化はそんな小規模で済むはずがないやろ」という、世界の在り方のリアリティの問題。そのあたりについて全く無頓着だったおかげで世界観がボロボロになっていたのが「RAIL WARS!」あたりだし、「もう少し考えればそうはならないって分かるんじゃ?」と訝しむことしか出来なかったのが「魔法科高校の劣等生」あたり。作品世界なんてものは作者が自由に作りあげるものなのだから、「この作品ではこうなんだよ!」と言われてしまえば文句も言えないのだが、やはり「適当に思いつきで世界を1つ作れるほど甘くない」ということは肝に銘じておく必要がある。 そうした偏狭な視点から見ると、やはりこの世界もおかしい。「下ネタ」の定義が分からないし、抑圧されるという過激な動きがあったとしても、どう考えても「こういう」世界にはならない。仮に日本がこのまま児ポ法を悪い方向にどんどん進めていって規制が進んだとしても、少なくとも青少年達に首輪をつけて発言を統制する世界にはならないし、そんなことをする意味は全く無い。「そういう常識の世界なんだよ」と言われればそれで納得するしかないが、人間存在が生殖と切っても切れないものである限り、やはりこの世界の下ネタ云々の設定には無理があるだろう。 でもまぁ、そんなことをしかつめらしく考えることに意味が無い、っていうのはすぐに分かることで。うん、やっぱり「生徒会役員共」なんだよ。とにかくそういう単語が言えれば幸せ、っていう人たちのものなんだよ。実際、ちんこまんこ言ってれば楽しいっていう文化は確実にあるわけで、下ネタが盛り上がるトークの鉄板、っていう文化形態は間違いなく存在している(ボクだってそうだもの)。そういう「単に言いたい、言ってるだけで何か楽しい」を存分に楽しむために作られたのが「生徒会役員共」であり、この作品なわけだ。純然たるエロ作品ではまかなえない不思議なニーズっていうのは、いつの時代も変わらないものだからね。実際、今作のメインヒロイン綾女さんの活躍は、見ているだけで割と楽しいものなのである。パンツ被ってることには全く意味がないのだが、それだけで「あぁ、馬鹿だなぁ」としみじみ出来るっていう。この方向性、この潔さは、今後も充分楽しめるものになる気がしますよ。 まぁ、だからといって1話目がすげぇ面白かったかと言われると特にそういうわけでもないのだが……BDの売り上げ向上のためだろうけど、割とピー音が多めに入ってて何言ってるか分からないのがちょっと辛いわね。「光を入れて作品が見えなくなるくらいならやるな」というのがボクの基本的な主義主張ですので、今作における音声の聞き取りづらさはやっぱりマイナス要因になります。でもまぁ、そこは商品としての性質上しょうがないんだろうね。アニメーションとしての質は平均か、やや上くらいを維持しており、特に綾女さんの活き活きした表情なんかは、見ているとこちらまで元気が貰えそうである。これ、キャラデザが藤井昌宏氏なんだね。なんだか久しぶりに見る気がするし、初見で全然気づけなかった。このままのクオリティでドタバタと賑やかなアニメが続くなら、これはこれで楽しみな作品かもしれません。 中の人については、特番でもフル回転でガンガンぶっ込んでいたが、とにかく石上静香の好演が光る。この人は音域が割と好みなので前々から活躍してほしいと思っていた人だが、主役デビューが「ダイミダラー」、さらにこんな作品でも白羽の矢が立つという……なんか、持ってますね。素敵です。相方を務める小林裕介も、必ず女性に振り回される役を任されるあたりは流石だと思います。その他、生徒会長には「ピュアで清楚な」まつらい先輩。そして謎の科学部員に後藤(弱)さん。うーむ、なにこの完璧な布陣。まつらいさんはまたおっぱい大きい役だよ。よかったね! そして、生徒の中で一人喘ぎ声を上げているのが小倉唯ちゃんだったんだけど、あれ、なんだったんでしょうね……。 さらにエンディングを歌ってるのがすみぺだったわけだが、この曲、番組曲じゃなくてあくまでタイアップ扱いなのかよ。えーと、んーと……なにしてんの? ○「六花の勇者」 6 正直期待票ではあるのだが、今期では割と楽しみにしていた作品。 期待している理由は主に3つ。1つは監督が高橋丈夫であること。機会があるごとに書いているが、私は高橋丈夫の画作りが大好きなのである。その最たる例が「狼と香辛料」だったが、1つ1つのシーンの意味づけが抜群に上手く、さりげない中にも色々と興味を引く要素を入れ込むことが出来る魅力的なクリエイターだ。「まおゆう」は残念ながら尻すぼみになってしまったが、あれは筋立てが悪かったんだと勝手に決めてかかっている(まぁ、その原作者の作品である「ログホラ」が面白かったので悩ましいところではあるのだが)。 そして、「じゃぁどんな筋立てなら満足出来るのか」と言われるとなかなか難しいのだが、そこで今回登場してもらうのが、原作・山形石雄というセッティング。私は常々「ラノベ」という言葉を侮蔑的に使っており、ろくにラノベの知識も無いのに軽んじる傾向にあるが、そんな私がうっかりハマってアニメ終了後に一気読みした唯一のラノベ作品が、かの「戦う司書」だったのである。「戦う司書」はアニメとしてはあまり話題にならずに終わってしまった作品であったし、確かにアニメは原作に比べるとどうしても性急になった感は否めないが、それでも私は何か強烈な魅力を感じたものである。多少の抵抗を感じながらも原作を1巻から買い始め、あれよあれよと全10巻。やはり勢い任せで無茶苦茶な話だとは思いながらも、常人ではなかなか思いつけないようなアイディアが光る部分も多く、「これがラノベってんなら、ラノベも良いものだ」と考えを改めるにいたった。 そんな「戦う司書」の作者の次作を、今度は高橋丈夫監督が映像化してくれるってんだから、そりゃ期待しないのは嘘だ。更に、本作のプロットを見ると「能力ファンタジー」ながらもそこに大胆に「人狼」要素を盛り込み、ミステリ的な要素も関わってくるというのが3つ目のポイント。昨今の人狼ブームはファンとしては嬉しいものであるが、人狼ってのはあくまでもファジーなもの。どうしてもミステリ・サスペンス作品として成立させようとしても凡庸なまとめ方になる場合が殆どである。何くれとなく人狼関係の小説とか漫画作品とかを読んでみるものの、大体は「まぁ、そうなるやろ」で終わったり、支離滅裂になるものばかり。それならばいっそ、「人狼です」というのをメインではなくサブのポジションに置いてみればどうなるか。本作は第1話を見て分かる通りに、あくまでも異世界ファンタジーバトルがメインである。そこに副次的要素として人狼が絡んだ時に、一体どんなお話が展開されるのか。そこが全く予測出来ない。ひょっとしたら過去の類例以上にグダグダになるかもしれないわけだが、そこは山形石雄という作家の底力に期待したいわけで。再びノロティやモッカニアのような魅力的なキャラクターに出会えることを祈っています。 視聴前に具体的な懸念材料があったとすれば、それは制作スタジオであった。パッショーネというのは何しろあの「RAIL WARS!」を作っちゃった会社ということで、不安にならなきゃ嘘である。しかし、考えてみれば「戦う司書」だって作画はメタメタだった。david proはそこからスタジオとしての経験を重ね、「ベン・トー」「妖狐×僕」、そして「ジョジョ」と素晴らしい結果を出したのである。パッショーネだって、きっと今回はやり遂げてくれるはずだ。実際、1話目の映像は良好で、例えば姫様が牢獄をぶった切って従者をたたき落とすシーンなんてすごく好き。戦闘シーンは流石にグルグルさせすぎだとは思うけど、これだって「今回の映像はやりますぜ」という製作側の意気込みの表れだろう。高橋丈夫の画作りは、人と人との距離感・温度を仕立て上げる部分にあり、具体的なバトル描写にこだわらずとも、今後疑心暗鬼に囚われるであろうキャラクターたちの心情描写に期待が持てる。いや、持ちたい。 中の人は、1話目はとにかく主人公役斉藤壮馬と、うさ耳姫様役のぴかしゃの二人舞台。ぴかしゃが異世界の姫になれば傑作間違いなしやで(ノゲノラ調べ)。相変わらずの巨乳声であるなぁ。残りのキャストについても事前情報から期待はMAX。最後の最後には「耳が幸せならそれでいいんじゃぁ〜」という逃げ方もありかな!(ボロボロの予防線) ○「デュラララ!!×2 転」 5 2期目の2期目。つまり3期目です。特にお変わりないようで。 「新作」って感じでもないし、「承」から大きな変化もないので、特にチェックすべきポイントもないのだが、1話目からいきなり川面真也コンテってことで、やっぱりそれなりに気合いは入ってるんだろうな、っていうのは分かる。もう、どんどんキャラクターが増える一方なので、細心の注意を払って画面を作っていかないとあっという間に破綻してしまいそうで、戦々恐々としながら追いかけるしかない。さて、3期はどうなりますことやら。 2期目で気になったのは何と言っても作画の品質であった。わざわざ類をみない分割クール制にして安定を図っているとはいえ、まだまだ小さなスタジオのようなので、結局途中で不安定な部分が表れてしまったのは残念なところ。3ヶ月の休憩をはさんで、今期は一体どうなるだろうか。今作の場合にあまりミラクルなアクションなんかは期待される部分ではないので、この多層、多重構造を何とか画面に落とし込む工夫の部分で目の覚めるようなものを見せてほしいもんである。 しかし、1話目から戸松ナレってのは意外だったなぁ。臨也のところにまさかあの時代の関係者が乗り込んでくるとも思っておらず、臨也の台詞じゃないが、「予想外のこと」はまだまだ起こる。まだ臨也回りでごたごたは続きそうだが、次の震源地はどこになるのかな。青葉の動き、帝人の動向が一番気になるところだが……いや、ご免、雁沢さんと湯馬崎の会話の方が気になるわ。湯馬崎はどんなアンチに対して機嫌を損ねていたんでしょうね。やっぱり梶アンチかな。 ○「Charlotte」 5 今期P.A.Works作品。普段「全力でP.A.にはえこひいきしていく」宣言をしている私だが、ここはちょっと待て、注意が必要だ。 これまでP.A.作品は9割方愛してきた私であるが、例外も無いわけではない。1つはちょっと狙いがぼけてしまって残念だった「レッドデータガール」。ただ、あの作品も映像美については文句無しだと思っているし、スタジオ自体の評価を揺るがすものではない。そしてもう一本が「Angel Beats!」だったわけだ。こちらの作品については、映像についてもあんまり印象に残っておらず、とにかく話が支離滅裂で全く受け入れなかったという記憶だけが鮮明である。更にP.A.とは関係無いが立て続けに「リトルバスターズ」が全く琴線に触れずに通過するに至って、私は「この麻枝准っていう作家は、本当に俺と合わないのではないか」という思いを固めていったのである(なお、CLANNADではボロボロ泣いてる模様)。 そんなわけで、「P.A.はP.A.だけど、Angel Beats方向のP.A.」というのは私を無条件に警戒させるものなのであるが、今作1話目は特に悪い点は見られなかった。正直、関口画のはずなのに普段のP.A.とは作風ががらりと変わるのが本当に不思議ではあるのだが、一応印象としては普段のP.A.と「AB」の間ぐらいだろうか。キャラの造形は非常に見やすく、主人公のあくどい性格もそこまで無茶な設定にならずにすんなり理解できて、苦笑いは漏れるが決して不快というほどでもない良いバランス。異能力者の主人公としては、ここまで下衆くて、それでいてきちんと自分の能力を理解し、有効利用している設定は案外珍しいのではなかろうか。その他のキャラとの対話もテンポがよく、メインヒロインになりそうなあやねるもいい感じ。妹ちゃんだけなんだかキャラの作り方が鼻につくが、まぁ、このくらいはラノベアニメだったら掃いて捨てるほどいるわけで、気にするようなものでもないだろう。あとは、この独特の設定をどのような方向に持っていくかなのだが……そこが怖いんだよなぁ。なんか主人公兄妹に既に怪しげな過去描写が混じってるしなぁ……主人公は「純粋な下衆」でいて欲しいのだが、またどうせヘンテコな善悪論が入ってくることになるはず。そこで醒めるか、入り込めるかが勝負の鍵。なんとか無難に進めて欲しいものだが。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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