最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「異能バトルは日常系のなかで」 5 なんかもう、ラノベタイトルもどんどん内向きに膿んでおり、すでに自家撞着を産みだしているような気もする。いや、いいんだけどね。慣れてしまえば分かりやすいし、タイトルの時点で「あっ……(察し)」ってことになれば処理も楽だし。 というわけで、あんまり期待しないで視聴。正直、1話目冒頭から動画の質が割と適当で、なんだか枚数が微妙なシーンがちょいちょいあったので、「どこのスタジオやねん」と思っていたら、まさかのTRIGGERだった。しかも大塚雅彦氏が自ら出張って総監督にクレジットされているという。……んー、その割にはあんまり期待の湧いてこない画面になっているような気がするのだが……どの辺に狙いを定めているのか定かじゃないなぁ。 シナリオラインについてはタイトルにも表れている通りに、ラノベの中でも更に内向きのものなので、序盤は受け入れられないだろうと思って見ていた。いまさら「中二病の定義とは」とかいうつもりはないが、今作の主人公はどこまで自覚的なのか定かでないくらいに「ファッション厨二病」である。邪気眼と厨二病の混交というのは既に定番になっているので構わないのだが、厨二病を語る上では最低限必要なものは厭世的で斜めにずれながら大人ぶった価値観である。今作の主人公はいわゆる邪気眼設定をスルーされた時に「もっと絡んでくれよ」と女の子に要求するくらいに普通にコミュニケーションが可能であり、単に「その設定を共有して楽しもうとしているお調子者」である。根本的に「厨二病」とは土台が違うのである。最近は語義がここまで拡大解釈される、ってわけでもないだろう。結局、彼のメンタリティの根源がどこにあるのかが一番分からない要素なのだ。メインヒロイン(とおぼしき子)も途中で「厨二だ」と突っ込まれていたが、彼女の態度の方が確かに原点としての「厨二」に近いものがあるかもしれない(まぁ、それでもなんか違うけども)。 設定の根源がよく分からず、更に画面の質でもそこまでのものが出てこない。「これはハズれた方かな」と思いながら見ていたら、後半に何となく今作の楽しみ方が分かってきた。完全にネタ化してからいじる方向性なのね。いわば「アウトブレイクカンパニー」と同じような路線か。たまたま同じ部活に所属するメンバー4人で、およそ「異能バトル」でラスボスに与えられるような能力を全て手に入れてしまい、全員がチート級になって、なおかつ能力が特に役に立たない、というのは皮肉としては面白い設定だと思う。主人公がダークフレイムマスターになれたのに役立たず、っていうのも、まぁ笑えた。でも、これって完全に出落ちだよね……ここからどういう風に話を繋げていくんだろう。今回登場した生徒会長みたいに可哀想な敵キャラがいっぱい出てくる展開になるのか、それとも、ダラダラと有り余る能力を日常生活で使ってドラえもんのような生活を送るのか、はたまたマジでバトル展開に突入するのか。……バトルされたらちょっとキツいかな……まだギャグで維持する体力があるなら許せる気がする。「はまおう」みたいな路線だとマジバトルの混入が難しいよなぁ。 画面も大したことない、とは言ったものの、オープンエンドの映像は非常に良かったし、次回予告でちらっと見えた2話目の映像の方が、1話目よりもしゃきしゃきしてて好みである。流石に天下のTRIGGERが単なるラノベ作品の下支えだけで終わるとも思えないので、ここから一発サプライズに期待しましょうかね。このままだと七々々ちゃんの二の舞になりかねないからね……。 中の人については、1話目で一番良かったのが、実は主人公の中の人であるしこりん。やっぱりキャリアが違うなぁ、っていうのが分かるのが、噛んじゃうシーンのさりげなさである。こういうとこで仕事出来る人が好きよ。女性キャストは、メインヒロインに山崎はるか。「ハヤテ」でなんかよく分かんないポジションにいた印象しかないのであまり覚えてないんだけど、少しずつ階段を登ってはいるのだろうか。あと、幼女役には「WUG」から菜々美ちゃんが抜擢。これでWUG声優の職業履歴が1つ増えた。まぁ、菜々美ってWUG本編では一番影が薄かった気もするんだけど……。そして意外や意外、エンディングテーマでは何と「かと*ふく」が初のアニメタイアップ。……と書こうと思ったら、実際は「バトスピ」で既にやってたらしい(見てないので知らない)。まぁ、深夜アニメでは初だ。かおりんは生徒会長役で出てたけど、この感じだと英美里もどこかで登場しそうやな。意外なところで繋がってるなぁ。 PR ○「甘城ブリリアントパーク」 5 今期京アニ作品。「Free!」は正直守備範囲外なので(それでも楽しんではいるけど)、改めて「相応しい消費者層」の作品に戻ってきてくれるのは喜ばしい限りだが、中二病やけいおんのような純正萌え作品というわけでもなさそうなので、注意は必要。 原作が「フルメタ」の作者ということで色々と議論もあるようだが、ぼくは大丈夫、何しろフルメタもあんまり真剣に見てないから。「ふもっふ」はばっちり見たけど、あれだけで作家の何かが分かるとは思えない。むしろ、この人が「氷菓」や「ドルアーがの塔」のシリーズ構成もやっているということを考えると、ハードルはややさげ気味にしていた方が安心である。まぁ、「原作」と「シリーズ構成」ではちょっと話も違うだろうけど。実際、1話目の導入はなかなか気になる入り方。「寂れた遊園地の再建物語」なんてあまり見たことは無いし、いじりようによっては様々な独自のセールスポイントが付与出来る設定といえる。1話目はとにかく「つかえねぇ遊園地」の皮肉めいたアトラクション紹介だけで終わってしまったのであんまりピンと来なかったが「問題児だらけの施設を少しずつ鍛え上げていく」という物語はサクセスストーリーとしては定番のもの。今後のまっとうな物語展開に期待したい。まぁ、出来れば「魔法」設定は無い方がありがたかったんだけど、「少しの能力でもってめざましい活躍」っていう「能力もの」はいつの世でも人気だから仕方がないね。「心が読めてしまう」っていう能力は割とチートクラスな気もするけど……大丈夫、絶対遵守のギアスですら使いこなせない天才だっていたんだから。 色々と華やか(?)なシーンが描かれるとはいえ、1話目の基本目標は「寂れた遊園地」の表示なので、映像面は飛び抜けて見事というほどではない。いつも通りの京アニクオリティなのだから文句はないのだが、まぁ、流石に慣れてきてはいるので、「境界の彼方」がそこまで盛り上がらなかったことを反省材料とし、そろそろ京アニクオリティだけで点数あげるのはやめておいた。作中で出てきた女の子もそこまで琴線に触れるものではなかったし。まぁ、六花も凸守も登場直後からビビッと来てたわけではないし、これから「いい話」を重ねていけばヒロイン勢を見る目も変わるかもしれません。 「京アニ新作の割に俺のテンション上がってないな」とちょっと不思議に思ったのだが、下手をしたら「メインヒロインの中の人が加隈ちゃんだとまったく気付いてなかったこと」が精神的に尾を引いているのかもしれない。マジで全然その可能性を考慮していなかった。こういう役も回ってくるのねー。やっぱり器用な子やで。あとのキャストについては、何故かボン太くん役(?)に川澄がクレジットされている謎。そこは金朋ちゃうんかい。そして、なんかぽっと出のアイドルユニットみたいなのに、相変わらずみかしーと津田ちゃんが混じってるという謎。なんでこの2人はいつも同じ作品でアイドルユニット扱いされるのか。いや、鬼姫は天女隊とは関係無かったけども。 ○「Hi☆sCoool! セハガール」 5 いつもの菅原そうた作品+セガのコラボ。作品としてはいつも通りの安定のアレである。ただ、全然知らなかったが一応今作は元ネタとなるプロジェクト、「セガ・ハード・ガールズ」という、セガのゲーム機を萌え擬人化したキャラクターがあるらしく、そっちのプロモート目的が第一なので、残念ながらいつものような中の人いじりコーナーは存在していない。ま、「セガ縛り」というだけでも充分1期分くらいのネタは捻出出来るだろうし、そちらの方がハードなセガファンには嬉しいだろう。かくいう私はこういうゲームのことにはとんと疎いのであんまり元ネタとかは分からないのだが、それでもいつも通りにユルくてgdgdな笑いにはなっているので問題無し。強いて言うなら、モデムの接続音が懐かしすぎて泣けるよ。あと、バーチャファイターアキラとの夢の共演を見てると、なんだかんだでこのジャンルの技術革新も進んでいるなぁ、という気もする。「ネットミラクルショッピング」とかの時代に比べて、本当にキャラがスムースで綺麗に動くようになったし、アニメとしての構成も見やすくなったと思う(まぁ、この文化に私が慣れただけ、っていう可能性もあるが)。きちんと3キャラ分の変身シーンが充実してたのも嬉しいところね。 中の人については、是非いじられてるのが見たかった気がするのはメガドライブ役の井澤詩織。しーちゃんいじるの楽しいんだけどね。その他、ドリームキャストには安定のM・A・O、そしてセガサターンには最近ちょいちょい名前を見るようになってきた高橋未奈美が抜擢されている。まぁ、この作品はあまりステップアップに繋がらないかもしれないが、緩く楽しくやってくれれば一番である。中の人いじりについては、今期は何故か菅原作品がもう一本あるので、多分そっちの方でやるんじゃないかな。 ○「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」 5 んっとね! んとね! ……まず何からボケればいいのかすら定かじゃないよ……もう、色々ありすぎて……。いや、おもろかったけどね。これ、典型的な1話がピークのパティーンじゃないのかしら。 冒頭からの心情の推移を簡単にまとめていくと、「翼さん、何してはるんですか。防人の仕事ってそういうことですか」→「空中でロボットが人型になる意味ってあるんですかね?」→「そのスポーツ、どう考えても安全面に問題ないですか?」→「姫様が戦闘要員に転がり落ちるアニメって、今期『ヨナ』とまるかぶりしてるのか……」→「何この胸くそ悪い街」→「お兄様がCV鳥ちゃんの時点でもうアウト決定やんけ」→「ゆーみんがお母さんだと何故か不幸な家庭にしかならない……」→「おぅ! ナイス自業自得!」→「ヘイ! 薄い本ヘイ!」。 まぁ、まだまだ山ほどあると思うけども。「サンライズ作品で王族の内乱で妹が車椅子って凄く見たことがある」→「でもOPはSEED」とかね。ロボットのデザインは何が一番近いかなぁ、直近のサンライズ作品であるバディコンあたりとは違うけど、直接の飛行形態変形以外はあんまりオリジナル要素は感じないな。まぁ、ロボットもののジャンルは興味が薄いから別にいいんだけど。次回予告で「ロボットは?」って言ってたけど、このまま延々レイプアニメでもぼくは構いませんよ?(むしろお願いします) シナリオラインは、胸くその悪さが徹底しているが、よく分かる自業自得の構図のおかげで視聴者側としては最後はいくらかすっきりする。現時点では主人公アンジュに対して「ざまぁwww」しかないわけなんだが、これってここから幸せな展開に出来るものなんでしょうか。こいつが恵まれた人生を送れるようになってしまうと、不幸だったゆーみんママを含め、視聴者一同も納得出来ないと思うのだが……どうもハーレム監獄に収監されちゃったみたいだしなー。ここからめくるめく百合の園が展開するならよしとするか。アバンで戦ってたのってどう見てもドラゴンだったんだけど、この世界はロボワールドなのかファンタジーワールドなのか。「マナを使えないノーマにしか扱えないロストテクノロジー」みたいなので外敵と戦うお話ですかね。……それって「ブレイクブレイド」の設定やんけ。ライガットも石英が操れない罪で収監される展開があったのかもしれませんな……。 とりあえず今作に期待することは、1・エロ。レイプシーンの尻描写は非常に良かった。堕ち物大歓迎なので、さっさと姫騎士をボロボロにするオーク募集。期待すること2・胸クソ展開。ここまで駄目な世界だったら、もう姫さんは落ちるところまで落ちろ。16年分の贖罪が済んだと視聴者が思えるくらいに悲惨な目にあえば、その後活躍しても許してもらえるだろうし。期待すること3・「もうキャストがナニなので、別に中身なんて特に無くてもいいや」。1話目のキャスト表、凄いことになってたぞ。なにげにゆいかおりの共演が久しぶりだったり、C.C.とカレンが一緒にいたり。……そして何よりっ! サンライズ作品にッ! 桑島法子! ……あとは分かるな? ○「ガンダムビルドファイターズトライ」 6 さぁ、こちらも満を持して幕を開けた第2期である。1期目の時点で続編のことなどまったく想定されていないようなシナリオラインで、人気沸騰による2期目ってことなのでどういう脚本になるのかはまったくの未知。1期があれだけのものになったとはいえ、こける可能性は充分過ぎるくらいに存在している。そういう意味でも、やはり目の離せない作品となりそうだ。 舞台は1期から7年後。1期の先輩たちの影響がほどよく薄れながらも、やろうと思えば思い切り武力介入も可能なくらいの設定。ラルさんだって42歳(自称)になってるはずなので、ようやく時代が彼に追いついた感じか。メインキャラとなるのは、セイともレイジとも一切縁のなく、「この世界の武道家は何故かガンプラバトルも強い」という謎セオリーを引き継いだキャラクターになっている。どう見てもあのコクピットってパイロットの戦闘能力は関係無いはずなんだけどね。今更な話だからどうでもいいか。特性としては「何故かバトルが強い」という点ではレイジポジションであり、外見も声もかなり似通っている。ただ、レイジと違って現実世界に「姉」がおり、武術の道場もこちらの世界の流派ではあるようなので、詳細は相変わらずの謎だ。残りの2キャラは、7年の年月で衰退の一途を辿ったガンプラ部の現部長がメインヒロインとして登場。前作は委員長が「セイに引っ張ってもらう役」だったので、今作では「戦う女性」もメインに据えてのチーム構成になっている。そして残り1人はなんと委員長の弟さん。こちらはまったくパーソナルデータが分かっていないが、普通に考えたらセイと同じメカニック専門ってことになるだろうか。でも、野郎2人でチームが組めちゃうと「トライ」になる意味が無くなってしまうのだが……この三角関係はどのように発展するのか。最終的にアイラちゃんみたいな追加の女性キャラも出てくるのかな。 1話目は、こうした「違う背景」による「違ったモチベーション」の導入。セイのように純朴な「ガンプラ愛」とは違い、フミナちゃんのガンプラ愛はやや切実な愛情表現のようである。セカイもこのままレイジ同様にガンプラバトルに引きずり込まれることになるのだろうが、実際の格闘技好きが「おもちゃ」の世界でどの程度満足出来るものか。そして、模型部部長の言ってしまった「わざわざ壊されるためにプラモを作るんじゃなく、あくまでその創作過程に楽しみがある」という、超絶正論をどうやって論破するのか。……しないだろうなぁ。「とにかくガンプラバトルしようぜ!」だろうなぁ。 まぁ、そんなお馬鹿な世界なので、相変わらずバトルシーンの贅沢さは凄まじい。個人的には序盤の戦闘シーンで出てきたアッシマーのカラーリングが好き。ダークな色調にすると一際恰好よく見えるな。また、1話目でピックアップされた主人公機がまさかのドムというのも憎いチョイス。セイもなんであんなふざけた機体を隠しておいたんだかねぇ。ドム解体シーンでは当然のように「オーバーマスクというものをご存じかな?」というビッグザ武道の台詞が脳内を行き来するのである。せっかくだったらドムのまんまで主人公に活躍してもらいたかった部分もあるのだが……徒手空拳で相手をなぎ倒す単体のドム、無茶苦茶イカしてたぜ。 そんなわけでどこまでいっても「楽しみっすわ」の一言で片付けられる本作だが、当然のように中の人は一新されている。メイン3人は若手が多く、牧野由衣も久しぶりの主役である(って書こうと思ったんだけど、実際は割と最近どこぞでサバゲをやっていた。……無かったことにしよう)。ちなみに委員長の弟さん、コウサカユウマ役の声優であるが、名前を内田雄馬という。「知らん名前や」と思ってプロフィールを確認すると、Wikiには「実姉は声優の内田真礼」とある。……どういうことやねん。声優業界の兄弟関係って、何故かほとんどが姉・弟(もしくは兄・弟)な気がする。どこかに兄・妹の声優っていませんかね。 ○「繰繰れ!コックリさん」 5 「野崎くん」で一旗揚げたガンガン系コミックの次なる刺客。いや、「ガンガン系」でくくったらもっと色々選択肢は増えるんだろうけども。 原作未読。それこそ「野崎くん」とかの間のCMでもちょいちょい情報は見えてたし、ちょっと前から名前を聞くようになっていたので書店で買おうか悩んだこともあったのだが、今回アニメ化することが分かったので結局保留に。色んな番宣も見ていたので、大体の内容は(一度も読んだことがないのに)予想済みだ。その大まかな予想通りの作品である。うん、嫌いじゃない。「野崎くん」のような中毒性はないだろうけど、同じ流れなら「キューティクル探偵因幡」くらいの雰囲気かな。そこまで炸裂するわけではないギャグだが、肩肘張らずに見守れるくらい。監督は平池さんなので、大崩れすることは無いだろう。まぁ、トムス製作っていう組み合わせは初めてなので、不安を抱えるとしたらその辺だろうけどけど、少なくとも1話目では崩れそうな気配はなかったし。 予想していた内容との一番の差は、なんといっても主人公・こひなちゃんのスペックである。表情からして何かユルくて平坦なキャラに設定されているだろうとは思っていたが、まさかあそこまで魂の脱け殻として存在しているとは思ってなかった。ここまでぶっ飛んだ幼女設定も珍しいし、そこに中の人である涼さんがクドいくらいにコテコテに味付けしてくれているのが後を引く。相方のコックリさんをやってる小野Dはぶっちゃけ「いつもの小野D」なので半田先生とかに比べても目新しさは感じないのだが、こひなちゃんのえぐりこむような絡み方があるのでこのコンビはなかなか良い味。シリアス顔になってディティールを描き込まれたこひなちゃんが正統派美幼女になっているのもまた良し。今後はキャラも増えて賑々しくなるだろうし、新キャラが出てくるたびにこひなちゃんがどのような接し方になるのか、期待してみてみたい。涼さんファンならばこれだけでも充分視聴理由になる、広橋ヒストリーの新しい1ページだ。 それにしてもエンディングがなかなかに酷くて良かったな……最近、ジョージはネタ要員としての器用が増えている気がするのだが、これも本人の人徳の成せる業か。 ○「弱虫ペダル GRANDE ROAD」 5 2期っていうよりも、ホントに「ちょっと休んで続き」。現代アニメ業界は、やっぱりこの3ヶ月の休みが大事なんですかね。まぁ、また新鮮な気持ちで見直せるのは悪いことじゃないですが。 1期はとんでもねぇところで幕を閉じた本作。「あんなとこで終わらせるとかありえへんぞ! 誰も得しないやないか!」と思っていたのだが、いざ2期目が始まってみると、いきなりトップギアのクライマックスから始まるというとんでもない状態なわけで、こりゃイヤでもテンションはあがる。なるほど、この勢いを強引に維持するための方策だったということなのか。すげぇ判断だ。もう、3チームとも総力戦でボロボロになってる状態。巻島先輩が相変わらず気持ち悪いくらいのダンシングで画面を彩れば、さらにここまでちょっと足を引っ張ってしまった田所もぐいぐい盛り返す。部長はいるだけで壮絶なまでの存在感を発揮し、今泉はここぞとばかりに見せ場をアピール。もう、全員がやりたい放題である。もちろん箱学も負けてはおらず、荒北・新開コンビが見せる見せる。やってるテンションは1期目と特に変化は無いのだが、これだけ盛り上がっているなら文句の出るところではないだろう。 そして、なんといっても世界のヒーロー・御堂筋君である。やっぱり本作では彼が一番やな。1話目からかっ飛ばし過ぎててたまらんものがある。奇しくも、本誌連載では久しぶりの登場でまた活躍しそうな予感。溢れ出る御堂筋パワーをアニメでも遺憾なく発揮してもらいたいものである(まぁ、結末知ってるけども)。こんだけの人数が暴れている設定なのに、京伏の面々も埋没せずにちゃんとドラマに食い込んでくるのが良いよなぁ。 ○「暁のヨナ」 5 どうしてもタイトルを見ると「暁のリョナ」って言いたくなってしまうのは、多分脳の病気だと思います。まぁ、1話を見る限り、実際にそういう薄い本が半年後に作られても不思議じゃないんだけどね……。 頭から尻まで、エンドレス千和作品。とにかく千和、何しても千和である。実をいうと、こういう真っ直ぐな「女の子」してるメインヒロインってのは珍しいのよね。そこまでロリ成分も高くないし、過去の実績だとラヴィあたりがギリギリ近いかなぁ。最近は年齢の高い役が多く回ってくるようになっており、「魔法科高校の劣等生」ではついに母親役まで回ってきて年相応のキャリアを重ねていた千和であるが、ここに来てまた新しい方向性で仕事をゲット。どこまでも無尽蔵である。 そんなキャストの印象はさておくとして、「花とゆめ」連載作品のアニメ化、製作がstudioぴえろ。主人公がお姫様のファンタジー作品ってことは「それでも世界は美しい」と同じ系統の作品なんだな、と思っていたら、ど頭からシリアス&ハード。時間が巻き戻って平和な情景が描かれたかと思えば、ラストは想定しうる最悪の展開で気分もすっかりダークブルーである。ま、薄々そんな展開になるんだろうという気はしていたが……ヨナちゃんがちょっと可哀想すぎやしませんかね。そして、この世界の人間はよってたかって男を見る目がないって事やな。 ハードな展開なのは間違いないが、「中世中国風ファンタジー世界」といえばパッと浮かぶのが「十二国記」であり、あちらのダーク展開は今回の比ではない。親父を殺されたくらいならギリギリ耐えられるレベルか。まぁ、同時に最愛の人も失ってしまい、ここからのラブ展開がいきなり座礁に乗り上げる形になってしまったが、どっちかっていうとラブストーリーではなく冒険ものになるのかなぁ。バトルシーンとかも描かれるようになると、アニメとしての質も今後は多方面から問われるようになるな。 監督を務める米田和弘氏という名前は見たことがなく、どうも初監督作品ということになるみたいだが、1話目は穏当な滑り出し。まぁ、ぴえろの製作なら大崩れすることもないだろうし、「花とゆめ」作品は個人的に相性が悪くないので、わざわざアニメ化にこぎ着けた人気作品であるなら、多少期待しながら見てもよいのではなかろうか。「それせか」ほどのミドルヒットになる気配ではないが、そのあたりはめくるめく千和パワーで補っていこう。どうせあとは回りが全部イケメンで囲まれるんだろうし。他に女の子も出てくればいいけどなー(と言いながら公式ページのキャラ紹介見に行ったら、見事に野郎しかいなくてしょんぼりである)。あとはまぁ、メインヒロインのヨナちゃんがどれくらい可愛くなれるか。1話目時点では「世間知らずなお姫様」キャラの割には嫌味なところは無くて悪くない印象で、恋する乙女としての熱視線も愛らしかったのだが、ここからハードな環境に晒され続ける状態で、壊れてギスギスしちゃうとどうなるかね。「花咲ける青少年」の花鹿みたいに、ナチュラルに前を向ける女傑キャラになってくれることを希望。そこまでいけば、千和力も更に磨きがかかりそうだし。(千和に始まり千和に終わる感想である) ○「オオカミ少女と黒王子」 4 かな恵ちゃんを犬として飼うことが出来るようになるアニメ。最近は流石にメインでの仕事も減ってきていたので、久しぶりの主役は嬉しい限りである。 だがしかし、視聴開始直後の印象はかなり悪かった。どうにもこの少女漫画特有のメンタリティが苦手なのである。「アオハライド」とまったく同じであり、「友達グループからハブられたくないから人として問題のある方向に頑張ってしまう」という主人公の思考回路。正直まったく理解できないのよね。わざわざ神経すり減らしてまでイヤな連中と付き合い続けるよりも、一人でのんびり本でも読んでた方が幸せな学園ライフだと思うのだが……こういうのってお一人様特有の思考なのかなぁ。中高生時代って確かに友達関係はすごく大事だけど、ああいうのってわざわざ「頑張って」作るようなものではない気がするんだが。自然に似たような連中が集まるわけだし。なお、私の高校時代の友人は私にエヴァを勧めてくれたり、Magicを勧めてくれたりした模様。俺の今があるのはあいつらのせいだ。数年前に再会した時にも、「名古屋で王国民ライブ」→「関西で親戚の法事」→「首都圏で王国民ライブ」なんてハードスケージュールを元気にこなしていたよ。ファッキンナイスガイ。 さておき、そんなわけで「アオハライドと同じ展開かー、これはあかんやろなー」というところからのスタート。「アオハライド」よりも更に質が悪いのは、こちらの主人公は「嘘をつく」という確実にアウトな事をやっている上に、付き合っている悪友2人のレベルも更に上。もう、初見で諦めろよ、っていうレベルの連中である。何故そこに必死に食らいついちゃったのかが分からず、メタメタになっている。打開策として見ず知らずの他人をいきなり激写して逃げるという犯罪行為にも及んでおり、およそ応援する気にはなれない、最低のヒロインだ。一体ここから先をどうやって見守ればいいのかと思っていたところに、文字通り救いの手がさしのべられる。さぁ、イケメン彼氏の登場だ。そして、こちらは絵に描いたような(実際絵に描かれてるが)ドS設定だそうな。いやいや、流石に現実にこんな奴おらんて。「三回回ってワン」って久しぶりに聞いた言葉だぞ。「人当たりの良い王子」を演じているはずの人間が、他人の弱み握ったと分かった途端に豹変する理由も分からない。自分も正体明かしちゃったら秘密の握り合いになるわけで、結局立場的にはイーブンじゃんね。これだけ完璧超人なイケメン設定だったら他の女子の弱みを握るなんてのも造作もないことなのだし、主人公以外の女性に対しても同じように振る舞っている可能性が非常に高いと思うのだが、何故か「王子」のままで他の全てに対してはフェアな人間関係を築いているようだ。謎である。 なんかもう、この彼氏のあり得ない設定が斜め上過ぎて、細かい部分はどうでも良くなってきた。冷静にまとめれば、結局食堂での一件を丸く収めてくれたのだから、ドSとかいう部分は関係無しに単なる「性格もイケメン」であるし、主人公の妄想のように「いかがわしいこと」を迫ってこない時点で、朴念仁ですらある。エロ漫画だったら1話目でバッドエンドで終わってるぞ。いや、もういっそエロ漫画展開を真剣に描かせよう。堀博昭あたりにヒロインをボコボコにする漫画を描いてもらおう。その方がすっきりする気がする(当然、悪友2人もとばっちりで被害に合う流れである)。むー、やっぱり少女漫画って異次元だよねー。 一応「アオハライド」よりは吹っ切れている部分があるので、ヒロインが散々に振り回される展開を期待しつつ、ユルく見守りましょう。でもなー、これどうせ最終的にイケメンが本当にイケメンになってしまう展開だろうしなー。誰も得しない気がするなー。 中の人は、かな恵ちゃんが抜擢されているだけでも安心出来るが、友好関係の輪の中にかやのんとみかこしがいるという、謎のアオハライドつながりが。少女漫画のかやのんニーズの高さは一体何が理由なんだろうか。みかこしと伊瀬ちゃんのビッチ転がしぶりに期待。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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