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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「六畳間の侵略者!?」 5

 わぁい押しかけ長屋ラノベ! わたし長屋もの大好き! ちょいと前に「テンプレ過ぎるラノベ」を唾棄しておきながらのこの手の平の返しようである。いや、いいんですよ。ありきたりであるかどうかよりも、突発的に笑わせてくれるかどうかですから。

 「引っ越した先の寮に可愛い女の子の幽霊が住んでいた」の時点で「おっ、冒険部か?」と思うのは致し方ないところ。都合のいいことに(わるいことに)髪の毛の色が紫で被ってるし。ついでに大家さんがステゴロ最強っぽいところまで一緒である。まぁ、残念ながら冒険部ではなく編み物研究部みたいだけども。なんやねん、編み物研究部って。手芸部とちゃうんかい。

 長屋ものにもいくつかのパターンがあるが、当然基本線は「狭いながらも一つ屋根の下、個性的な面々が集まってドタバタするよ」というのが楽しさの中心となる。せっかくなので過去の長屋ものをクイズ風にしてまとめてみよう。さて、一体なんという建物でしょうか(一部家族もあり)。正解は末尾に。

1,宇宙人・正義のヒーロー・マッドサイエンティスト・SMコンビ・姫っぽい幼女

2.多重人格大家・最強細目女子高生・貧乏母子・パペット親父・飲んだくれ女子大生

3.魔族の神・その夫・ヤクザの跡取りオカマ・ライオン・ロボ・幼女・クラゲ

4.ロリ社長・ドケチ女子高生・脳天気パティシエ・ガチ百合・ロリコン飲んだくれ

5.SS・メニアックおねーさん・唐変木・背伸び小僧・マイペース少女

6.ゾンビ・魔装少女・ネクロマンサー・吸血忍者

7.天才画家・声優志望の女子高生・天才クリエイター・その彼氏・天才プログラマ・教員

8.世界征服幼女・ヤクザのおっさん・刀剣女子高生・半裸博士・ロボ・チンピラ

9.ドM・最低行きおくれお姉さん・腹黒ブリッ子・大家のおばあちゃん・ぼっち美少女

10.お嬢様・近所のおねーちゃん・外国の姫・外国の姫2・男の娘・幼なじみ・ロボ・ロリ

 多分まだまだあるな。そして、並べて見るとカオス過ぎるな。まー、そう考えると「幽霊」「魔法少女」「地底人」「宇宙人」はまだまだ常識の範囲内かもしれません。

 製作はSILVER LINKで、こちらに監督として大沼心の名前がクレジットされていた。この感じだと、「プリズマイリヤ」よりもこっちの方が大沼さん的にはメインかな。序盤、セッティングが整うまでは割と大人しくてあんまり大沼さんっぽくないな、と思っていたのだが、幽霊少女を家の外に放り出すあたりからジワジワ変な雰囲気が漏れ始める。あとはもう、単に意味不明なキャラを出していくだけの「出オチの連発」みたいな流れなので、何やっても面白くなる展開である。1話目のインパクトとしては充分だけど、はたしてこれ、2話目以降に面白くなるのかどうか……こけても全然不思議じゃないし、ここから盛り上がっても別に意外ではない。一番雰囲気が近いのは「これはゾンビですか?」のあの無茶苦茶な感じかなぁ。流石にあそこまでぶっ壊れてはいないだろうけど。なるべくカオスな方向への展開を期待したいです。

 中の人は、なんとヒロイン勢がほとんど新人で、名前を見たことのないキャストばかりである。その割には案外そつなく出来ており、魔法少女の子以外は割と基礎もしっかりしている。そして、唯一ちょっと引っかかった魔法少女の子(大森日雅という)も、声質が非常に印象的で、なんだか癖になる危険性がある。懐かしい、初めて「恋のミクル伝説」を聞いた時のようなインパクトだ。ここからどんだけいじってもらえるかだなー。大家さんの中の人は最近羽ばたきすぎだな。

クイズの答え 

1.コスモス荘  2.鳴滝荘  3.乱崎家  4.風新新聞  5.メゾン・ド・章樫  6.相川歩宅  7.さくら荘  8.ズヴィズダー基地  9.河合荘  10.クエスト寮   ……クエスト寮はやっぱり人数が多すぎると思うの。

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○「戦国BASARA Judge End」 5

 なんと3期目。確認すると1期が2009年、2期が2010年ということで、これも「黒執事」と同じくらい間が空いたことになる。よくもまぁ、帰ってこられたこと。しかし、この4年間で一体何があったのか、作品の性質は大きく様代わりしている。たくさんの変更点があるが、一番大きいのは何故か放送局が変わったことだろう。かつては局の看板として推されていた日曜5時枠すら飾った作品であり、1期だってアニメシャワーってことはTBS系列ではそれなりに重用されていた作品だったはずなのだが、それが何故か読売系列での帰還。しかも関西では「番組編集がしにくくて見づらいから何か微妙」でお馴染みのマンパ枠である(しかもHUNTER×HUNTERよりも後ろの時間帯という)。なんだか全然違うイメージになる。当然、製作スタッフも総取っ替えであり、監督が替わるだけならまだしも、I.G.ではなくテレコムになっている。あれだけ人気だった作品でこうもがらりと変わるのはなんだか不思議な感じ。ユルユル作ってた「みなみけ」が変転するのとは訳が違う。どうしてこうなったかは定かじゃないが、色々難しい大人の話があるんだろうなぁ。

 そんなわけで大きく製作体制が変わり、それに伴ってもちろん中身も変わっている。パッと見て一番の印象は、CGを多用するI.G.ではなくなったことで、随分手描きのイメージが強くなり、演出も地味に、線がアナログっぽくなった(実際は現代アニメでアナログ要素なんてあるわけないので、あくまでイメージの問題である)。分かりやすいのは冒頭のお馴染み、幸村と信玄のどつき漫才のところで、2期までだったらものすごい勢いの殴り合いから幸村がジャイアントスイングされて星になるところまでが大仰すぎるアニメになっていたのだが、今回は非常に落ち着いて、地に足のついた殴り合いである。全体的にシリアス強めになってることも影響しているのだろうが、ファンタジーSF戦国時代の情景が売りだったBASARAワールドとしては、「なんだか随分丸くなっちゃったなあ」という感じ。キレッキレの雑兵ダンスなんかで見せていた当時の番組スタイルを期待してしまうと、ちょっと肩透かしの感は否めない。オープニングも看板だった西川さんじゃなくなってがっかりしてたら、何故か最後にキャストロールで名前が載ってて笑った。なにしてんねん。

 ただ、こうした変更が決して悪いというわけではない。シナリオに合わせた演出方向ってのはもちろんあるのだし、画にキレが無くなったかといえばそうでもなくて、クライマックスとなった家康と秀吉の殴り合いシーン、三成が暴れ回る正宗との決闘シーンなど、かなりの枚数を割いたバトルシーンは間違いなく見どころ。これならば多少「スタイリッシュ馬鹿」度合いが減ったとしても、別方向から魅力を掘りさげられる期待はあるだろう。まぁ、個人的にはシリーズ構成高橋ナツコっていうだけで拒否反応を示してしまう部分はあるのだが……。

 ゲームの「3」をベースにしているようなので、中心となるのは秀吉の死後、関ヶ原である。つまり一度は劇場版で描いたことをもう一回やることになるが、まぁ、劇場版は完全に「ダイナミック関ヶ原」という別世界の中の更に異次元だったので、今回は新キャラとの絡みを増やして、ゲーム準拠の形になるんだろう。三成、というかセキトモの喉がぶっ壊れそうでちょっと心配。でも、今回の秀吉・半兵衛の最期を見せられると、あのあんちゃんがぶっ壊れてしまうのも分かる気はするわねぇ。今作の主人公は三成なのかな? 

 その他、オープニングを見る限りでは女の子もちょっと増えたし、「3」はゲームをプレイしてないので、どういうキャラが雁首ならべるかを楽しみにしていよう。まー、個人的には孫一が頑張ってくれりゃそれでいいんですけどね。雑賀衆の活躍シーンだけやたら見たことがあったので「あれ、俺ひょっとしてゲームの3ってプレイしたんだっけ?」って気持ちになったが、多分孫一の活躍シーンだけ動画サイトとかで追っかけてたからだと思うわ。その程度の中の人ファン。今期ほんまに当たりやで。

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○「精霊使いの剣舞」 3

 本作1話の良かったところ。「学園長のCVが中原麻衣である」「メインヒロインの所持武器が鞭である」。……以上だ!

 「ダイミダラー」から引き続き柳沢テツヤと吉岡たかをのコンビ。製作も当然ジェンコ絡みであり、「ダイミダラーは良かったんだからこれも面白いんだな!」ということに。ならない。絶対ならない。「絶対ならないから安心していいよ」ということが、視聴開始からすぐに分かる親切設計である(いいところ3つ目)。作画、シナリオ、キャラクター。どれをとっても期待するところは思いつかない。そろそろこの国は本気でアニメの数を抑制して品質管理に回した方がいいと思う。なんでこれが始まることになるのか。

 いやぁ、分からんけどね。ここからもしかしたらすごく面白くなるのかもしれないけどね。「星刻の竜騎士」の時も一応同じことを言ったけどね。なかなか人生甘くない。この「どっかで見た要素(しかもあまり良いものじゃない要素)をかき集めた何か」は、この後どこへ向かうのだろうか。誰の期待を背負って、何を使命に戦っていくのだろうか。「作画」「シナリオ」「キャラクター」と並べたが、まだモチベーションそして維持出来る可能性があるのはおっぱいスタッフの頑張りがあるかもしれない作画面だろう。一応1話目だって何のてらいもなく冒頭から全裸幼女(16歳)であり、それなりにサービス方向への意識はあるのだろうから、そっち方向に振りきれるのが一番の近道。しかし、同監督の担当した「ハイスクールD×D」や「ダイミダラー」などと言った大きすぎる先達を前に、はたしてこれがどんな貢献に繋がるというのか。現時点では「もうD×Dの3期に全力そそげよ」としか。

 また、1話目で脚本が詰め込み過ぎなのもダイミダラーと同じで、主人公はこの短い時間の中で2回失神してるわけだが、気を失ってから戻ってくるまでが、なにが起きたのか分からないくらい短い。いや、せめてブラックアウトしたことくらいはちゃんと表現しようよ。他にも、何がどう怖かったのかよく分からない「剣の精霊」とのバトルとその後の処理や、メインヒロインのデレを免罪符とした理不尽極まりない暴力行為の数々など、全く物語をキャラに帰着させる意識のないシナリオ展開は、私の思う理想の「ライトノベル」のそれである。このアニメの足下には、数多のラノベアニメの亡骸が転がっているのである。おぉ、機巧少女よ、死んでしまうとは情けない。

 というわけで、今期ダントツで「どうでもいいアニメ」。いや、そりゃ放送されるアニメが全部正座視聴必須だと身体がいくつあっても足りないからむしろ助かるんだけどね。いや、観るけどね。今作のヒロインは木戸ちゃん、そしてサポートにはダイミダラーから引き継ぎで石上静香の名前も。後は今期注目の大西沙織とかね。若手頑張れ。お仕事に貴賤無し。

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○「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」 5

 またこんなタイトルのラノベで……と思ったら、ラノベじゃなくて漫画原作だった。最近ありがちな現象。これまでのアニメ業界の話題といえば「アニメで町おこし!」だったわけだが、今度は「町おこしでアニメ!」である。こいつぁ新しいぜ! と一瞬思った気もするが、中身は特に新しいわけじゃない。当たり前といえば当たり前。

 監督が名和宗則、製作がfeel.というちょいと懐かしい組み合わせ。「おとぼく」が嫌いじゃなかった私は名和さんに対しては悪い印象は持ってなかったのだが、「R−15」という奇跡的な作品で信頼が瓦解。どうしたらいいかと困っていたところに「なかいも」がぶっ込まれ、もうこれはこれでいいや! と吹っ切れ気味。しかし今作は割と堅実な出来である。もちろん何か飛び抜けて面白いってわけじゃないのだが、最近では珍しいくらいに、地味に手堅くまとまっている印象。この華は無いがそつもない感じは懐かしいかもしれない。「アイドルアニメ」といえば現在は3つのタイトルがパッと思い浮かぶ寡占市場になっているジャンルであり、なかなか新規で参入しにくいイメージがあるが、別にあの連中ほど本気にならずに、ゆるく穏健に片足だけ突っ込んでる程度の設定。そりゃね、本職アイドルでもスクールアイドルでもなく、あくまで「ろこどる」だからね(こんな言葉初めて聞いたけど)。やってることは素人に毛が生えたようなもんだし、そこまで熱烈な出世欲、自己顕示欲もなければ、財政難や廃校の危機なんて切羽詰まった事情もない。1話目の演出から考えると、この仕事はあくまで学校の部活選びの延長線上にあるくらいのノリだろう。これだけ軽ければ、他の作品と比較して「アイドルとは」とか小難しいことを考えたり、「ライブシーンのクオリティが!」などと正座して見守る必要も無い。あくまでも「日常もの」の延長として、主人公奈々ちゃんの努力と受難の物語を観ていけばよい。

 素人の女子高生がいきなりアイドルステージに立たされるなんてのは無茶苦茶な設定ではあるのだが、割とハイテンポなシナリオながらもその無茶苦茶さをきちんと意識して話を進めているため、段取りが観やすくなっている。それに加えて、奈々ちゃんの性格に好感が持てるのは大きくプラス要因だろう。最近の女子高生なんて、本当にやる気が無いザッツゆとりみたいな性格か、無闇に意識高い系のありえへん性格ばかりであるが、奈々ちゃんの場合、無理なものは無理と駄々をこねながらも、責任感があり、「やるからにはちゃんとやらないと!」と、自分の利益以外の部分で他者との関わりを考えることが出来ているのが偉い。望外な望みを持っているわけでもないので、あくまで身の丈に合った環境で「出来ること」を一生懸命やっている女子高生というだけでも良いものである。また、彼女に仕事を押しつけた叔父さんも割と良いキャラしてる。普通に考えたらかなりの外道のはずなのだが、何故か不思議と嫌悪感はない。全体に漂う「あくまでローカルっすから」という内輪の感じが、大ごとにならずに笑い飛ばせるだけの余裕を与えているのかもしれない。ギャグのテンポもそれに見合ったものになっているし、ここからユルい感じでも、「頑張る女の子」が観られればそれなりに満足出来るのではなかろうか。

 中の人については、主人公奈々子役には、「StylipSの最後の1人」こと伊藤美来が抜擢された。「最後の1人」とは言ったものの、スキルの方は歴代StylipSメンバーの中でもかなり上の方だと思う。新人っぽい堅さがなくて、非常に良いあんばいで「普通の女の子」を演じてる。どっちかっていうと、相方に選ばれた三澤紗千香の方が慣れないキャラ配置でぎこちなく聞こえるくらいだ。まぁ、三澤だからな。最近は事務所とのもめ事なんかで苦労してそうな三澤さん。これ以上暗黒面に落ちないことを望むばかりである。あと、クラスメイト役に井澤詩織がいたのは嬉しいのだが、キャストロールで何故か「井澤詩織」→「井澤美香子」と井澤性が並んでいるよく分からない奇跡。まぁ、「井澤美香子」が誰なのかはさっぱり分からないのだが。

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○「RAIL WARS!」 4

 わぁい、トッキュウジャーがアニメでも始まったよ! いや、確実に嘘なんだけども。似てるところを探したら、オープニングの列車横並びの構図がちょっと似てる。

 原作はラノベらしいのだが、考えてみればガチのオタクがいるのに未だ専門のラノベが無かったというのは意外なジャンルではある。漫画だったら「鉄子の旅」などちょいちょいあるのだが、流石に視覚的な満足感がつよく、ニッチな分野である鉄道はあまりラノベの題材にはならなかった。こうしてようやくアニメ化したことで、様々なオタク層がまとめて取り込める期待感は一応あるのだろうか。ただ、アニオタも声オタもあかん存在には違いないが、鉄オタもそれ以上にディープでリスキーな存在だからなぁ。下手なことすると火傷する恐れもあるのね。

 こんな原作を書くと言うことは、流石に原作者がにわか仕込みということはあるまい。オタかどうかは分からんがおそらく鉄道に対する愛着はあるのだろう。それならラノベとしてはそれなりのものが書けるのかもしれない。しかし、実際にアニメにする時に大きな問題が2つある。1つは、「アニメスタッフ全てに鉄オタの高水準を期待するのは無理である」という点。どうしたってディティールに凝る必要がある設定なので、安易なアニメ化はこだわりを薄めてしまうことになりかねない。それがファンにとってはどのように映るのか、というのが怖い点の1つ目。そして、私に分かるのは次の2つ目だけなのだが、2点目は「どんだけ鉄道が好きな人が物語を作ろうとも、物語として面白くなるかどうかは全くの別問題」という点である。正直、1話目ではあまり独自の設定をプラスに活かせていたようには見えないのだよね……。

 これを観ていてパッと思い出した類似作品をあげると、実は「図書館戦争」が意外と似てる気がする。社会常識がどこかねじ曲がったパラレルワールドで、あちらは「本」が世界を左右し、こちらは「鉄道」が左右する。そしてその傘下の警備組織として、主人公チームが活動するわけだ。あとは、その「戦い」が独自路線の設定と有機的に結びつけば、ファンタジーとしての魅力を持つものになる。ただ、「図書館戦争」ならば倫理、常識の面を大きくいじって「異世界」を演出することが可能であるが、本作の場合、実在しなければならない「鉄道」そのものが目的なので、パラレルワールドにしたところで、どうしても動かせない「現実のしがらみ」が存在する(作中オリジナルの列車を作っても意味は無いだろう)。そこを好きなようにいじれると錯覚してしまうと、物語が破綻するか、独自設定が全く無意味になるかのどちらかになる。1話目を見る限りでは、今のところ前者かなぁ。別に鉄道関係の仕事がああいう形式になっていてもいいのだが、それを動機づける回りの設定がすげぇ適当。鉄道経営で銃器の所持すら認められた連中がいるというのに、乗客には何の変化もなく、「謎のごつい鉄道警察」のみがファンタジーとして浮いた状態なのである。また、主人公達の活動の中身も分かりづらく、1話目のクライマックスとなった捕り物劇など、別にわざわざドクターイエローなんて珍しいものを引っ張りださんでも、警察組織があるんだから大宮駅に連絡して非常線を張ってもらえば済む話ではないか。単に「それっぽい鉄道ネタ」をやろうとしてお話が二の次になってしまっているのである。これではあまり盛り上がる期待は持てない。

 まー、最初の1話ってのは詰め込もうとする傾向にあるのでお話は破綻しやすい。今後これがどのように広がっていくのか、暫く見守るしかないだろう。

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○「残響のテロル」 6

 これってノイタミナなのか。今回は関東圏はそのままなのかもしれないが、関西テレビだと木曜日に「PSYCHO-PASS」(一時間)で、今作は金曜深夜に放映されている。おかげでノイタミナのロゴもないちょっと不思議な編成になっているのである。

 さておき、いかにも「らしい」作品が出てきた。監督は「坂道のアポロン」以来のノイタミナとなる渡辺信一郎。印象的な画面につく音楽も、やはり「アポロン」で手を組んでいた菅野よう子ということで、かなり強烈な仕上がりになっている。何しろタイトルからも分かる通りのテロアニメだ。同じ枠の「PSYHO-PASS」で必死にテロを取り締まってるし、ノイタミナといったら「東京マグニチュード」でビルの倒壊から必死に逃げていたというのに、あっさりと都庁ビルをぶっ壊すアニメなのである。冒頭では核処理施設から核燃料を強奪するシーンも描かれており、アメリカ・日本双方の非常にデリケートな部分に大胆に踏み込んだデンジャーなテーマ設定。こういうことをやれてしまうあたりがノイタミナの恐ろしさだろう。どこぞの「コッペリオン」があんなに自重してたのがアホみたいである。

 そして、そんなテーマを執拗な画面構成で描いてく緊張感の高め方は流石のナベシン。よくよく考えればこんなにリアリティに乏しいお話もない。高校生らしき主人公2人が遊び半分みたいなテンションで易々ととんでもない犯行を2つも成功させてしまうシナリオはいくらなんでも無茶であり、突っ込みどころも満載なのだが、それでもこうして「この絵」「この画」で作られてしまうと、問答無用に丸め込まれてしまうような説得力がある。1つ1つのアクションシーンも気合いが入っており、冒頭のスノーモビル滑走シーンのような大胆な構図、プールで女子高生が怯える細かい仕草といった描写が1つ1つ丁寧に組み上げられていく。CG処理の部分も他の画面との親和性が高く、ヘンテコ人形が熱を持って爆炎を吹き上げるまでの効果なんかは実に見事。こういう見せ方でスタイリッシュに決めてしまうのがずるいところである。この後どういう展開になるのかは全く予想がつかないが、意味不明な展開で女の子もメンバーに加わってしまったし、3人を中心としてトンデモ活劇が盛り上がっていけば良いなぁ、と思う。

 中の人は、メイン2人は実写動画でも楽しそうに踊る石川界人、斎藤壮馬。斎藤壮馬はこれで今期主人公2つ目か。いい流れが来ている。そして、メインヒロインはついにきた、種﨑敦美である。「となりの怪物くん」で「この子よくない?」と言ってから早1年。ようやくの出番です。色々と楽しみな作品であるよ。

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○「DRAMAtical Murder」 3

 主人公の着てる上着の襟元部分が気になって仕方ない。あれ、どう考えても邪魔だろ。せめて家に帰ったらすぐに脱げよ。どこで売ってんねん、あんなもん。

 別段アニメとして何かが劣っているというわけでもないのかもしれないが、何一つ引っかかることなく、無情に目の前を過ぎていくアニメ。こればかりはどこが悪いとかいう問題ではなく、「客層と違う」としか言いようがないのだろうか。「1話目でとにかく目を引こうとする構成」というのも多くは強引でマズいものに仕上がってしまうが、そうした誘致要因を一切提示せず、淡々と設定だけを垂れ流されるのもそれはそれで問題なのだということが確認出来た。結局、1話目でやったことといえば主人公がバイト先の店で頼まれたおつかいをこなし、その過程で怪しげな友達とだべっていただけである。世界観もキャラクターも何一つ分からない状態でこんなもんを見せられて、どこに興味を持てというのか。

 元々が女性向けのアドベンチャーゲームということなので、基本的に私が観るべきではない作品である。ひょっとしたら1話目のこの無味無臭の構成は既存のファンのみを前提とした何か特殊なサービスなのかもしれないし、サービスなどなくとも、とにかくこのキャラたちがしゃべっていればそれだけで満足というファン層があるのかもしれない(聞いたことはないが)。そういえば同じような感覚は「メカクシティアクターズ」(の2話以降)にも感じられたし、よくよく観れば主人公のヘッドホンもあの世界観に共通するものがあるかもしれない。いや、すげぇ適当な印象だけど。つまり、この世界は「メカクシティ」と同じように一見さんお断りで、延々知ってる人向けのコンテンツだけが放送され続けるのではなかろうか。だとしたら、流石に見続けるのはきついような……。

 製作は「ハマトラ」と同じNAZ。監督の名前は観たことがないので多分初監督作品だろう。スタッフや映像面だけを観ても特に目を引く点はない。一応脚本の待田堂子だけはチェックしたい気分にはさせてくれるのだが、1話目の時点でここまでそそらない内容だと、そんなわずかな興味でモチベーションを維持するのも難しいような……今時チーマーがテーマのお話とかなぁ……。

 というわけで、今期作品の中ではダントツで興味の薄い1話目でしたとさ。ちなみに、気になって調べたけど「dramatical」っていう形容詞は基本語彙としては存在しないな。普通は「dramatic」だし、副詞形なら「dramatically」だ。「dramatic murder/劇的な殺害」。

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○「黒執事 Book of Circus」 5

 こちらはなんと前期の放送が2010年、もう4年前だ。ファーストシーズンに至っては2008年だそうな。時間の残酷さを痛感する。

 ぶっちゃけ、このシリーズはあまり相性が良くない。別に嫌いとか好きとかでなく、何となく見ていると途中で興味が失われてフェードアウトしてしまうのだ。多分、スケジュールの関係とかだったんだろうなぁ。1期2クールをあまり真面目に見られなかったものだから、その後にあった2期目も結果きちんと見ることが出来なかった。まー、大体「鋼の錬金術師」と同じくらいの立ち位置である。改めて観ると、割と面白そうなのにね。以前は今よりも女性向け作品への心理的ハードルが高かったのよねぇ。今期はどれくらいの尺なのか分からんけども、今度こそちゃんと観られたらいいなぁ。

 蓄積があまりないので、視聴中も「何となく懐かしい気がする」というくらいのテンション。久しぶりの新作ということで1話目はテンプレートを思い出すための入門編。そうそう、こんなんだった。一応スタッフは毎シーズンいれかわっており、特に今回は2期からは随分はっきりと区切りがついたので製作スタジオがA−1であること以外は総取っ替えみたいな陣容になっているが、正直、前までがどんなんだったか覚えてないので取り立てて違和感は無い。しいていうなら「シエルってこんなに声低かったっけ」って思ったくらい。最初に聞いた時は真綾の少年声に違和感を覚えたものだが、今はすっかり慣れてしまったなぁ。

 そしてせっかくなので、この時代に「黒執事」が帰ってきたことを祝して今しか出来ない楽しみ方が1つ。「全部、セバスチャンの台詞を承太郎だと思って聞く」というよく分からない楽しみ方をオススメしよう。いや、ごめん、オススメはしないけど。セバスチャンが「やれやれ」っていったところで吹いた。シャンパングラスのくだりも、全部スタープラチナの仕業。6年前はセバスチャンと同じ声で承太郎がオラオラ言ってるなんて誰も想像しなかっただろうなぁ。やっぱり小野D有能だわ。

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○「アルドノア・ゼロ」 6

 たまご1パック98円は魅力やな! 多分あの姉弟は毎朝きっかり2人分の卵を消費しているに違いないもの、大切だわ。

 全然関係無いところから入ってみたけど、とりあえず今期2本目のロボット。配点はスタッフへの期待票も込みだが、1話目での評価ポイントとしては、何よりも「分かりやすい」という部分がある。どうしてもロボものの1話目なんてのは同じ展開になってしまうもので、「これこれこういう理由で戦争してます、こんな感じで主人公がロボに乗ります」というのを説明するのが手一杯。実際「アルジェヴォルン」は本当にそれ以外に何一つ無かった。まー、それでもいいのだが、あまりに同じ展開が重なり過ぎると、どんどん印象が薄れてくるのよね。今作の場合、やっぱり作中の学生達が不自然に世界情勢を全部説明してくれたり、軍人さんがお国批判と見せかけて戦況や過去の実績を語ってくれたり、どうしても説明臭くなる部分は多いのだが、「ロボットもの1話目なのに特にロボが活躍しねぇ」というのは潔いと思った。どうしても「とにかくセールスポイントであるロボを1話目で見せて興味を引かなきゃ!」という凝り固まった構成ばかりが先んじてしまうものだが、それを避けて、「戦いに至るまでの筋立て」からきちんと入ってくれたのは好感が持てる。戦争になる理由もすげぇシンプルだし(ありきたりとも言うが)、「火星騎士37人」っていう訳の分からんセッティングも、アニメとして見る分には理解しやすそうで助かる。これ、ここから主人公がどうやってロボに搭乗することになるのかがわからねぇな。スーパーで98円で売ってるのかな。

 MBSが力を入れて宣伝してたし、先週は特番まで放映していたことからも分かる通りに、製作スタッフはかなりの陣容。何よりもまず監督にあおきえいがクレジットされているのは楽しみな部分である。正直、これまでの作風や得意分野からすると「ロボもの」というのは上手く行くかどうかが全く未知数ではあるのだが、1話目の方向性を見る限り、きちんと自分のホームグラウンドで戦おうとしているようには見える。映像の力に流され、利点をまったく活かすことが出来なかった「ヴァルヴレイヴ」みたいな悲劇は起こらないことを信じている。脚本原案が虚淵なのは単純にプラスの印象。正直なところ、虚淵脚本ってまどマギ・PSYCHO-PASS・ガルガンティアしかしらないので、この3つを並べられたら「良い脚本家」っていう印象しかないからね。シリーズ構成は高山カツヒコで、あおき+高山と来れば「喰霊」のコンビである。そりゃ期待するなっていう方が嘘だ。また、あおきえいとのつながりなのか、「放浪息子」の志村貴子がキャラクター原案を担当しているというのも異色の組み合わせ。「ロボものであのデザインはどうやねん」と心配だったのだが、1話目を見た感じでは予想以上に馴染んでいる。ちゃんと女の子が可愛くなるなら万事OKですわ。ただ、お姫様はあんまりパッとしないんだけどね(お付きの幼女が可愛い)。まぁ、どうせ死んだから(棒)。流石に爆破シーンの構図が露骨に不自然過ぎるのはどうかと思うよ。

 中の人は、メイン2人が花江・小野(賢)。小野賢章って意外とアツいタイプの役が増えてきてるんだよなぁ。あとは速水奨・大川透・中井和哉・鳥海浩輔とならんだ無闇に格好いいおっさんたちも要注目。今作はどっちかっていうとこのおっさん連中のあれこれが暑苦しくて楽しそう。そっちの方が戦争ものとしては出来がいいよな。メインヒロインの雨宮天については現時点では保留かな。今後どんだけ出番あるか分からんし。多分天ちゃんはもっと高い音域の方が安定する気がするんだけどな。藤宮さんはキャラ補正もあって最高だったけど、発声だけだとハズキの方が活き活きしてた気がするから。

 そして、主人公イナホのおねーちゃんね。もう、それが言いたかっただけね。今期ロボものは司令官役でコンプリート。ちょっと前まで播種船シドニアでも司令官やってました。ペルソナのマーガレットさんもいるので、今期は当たりだぜ!

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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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