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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ヴァンパイア男子寮」 5

 タイトルの読み方が「ヴァンパイアドミトリー」らしいですが、ヴァンパイアとデミトリにかけてあるかは分からないです(かかってないです)。

 冒頭、「なかよし創刊70周年記念」というクレジットに幕を開け、もしかしたら今期作品の中では一番ドキドキしながらかぶりつきで見ていたかもしれない作品。何故そのようになったか、もしかしたら私と同じ境遇だった人には分かるかもしれない。「ねぇ、なかよしさん、老舗の少女漫画だったら流石にノーマルカプですよね? 市ノ瀬加那ボイスのショタっこなんているわけないですよね? まさか純然BL作品で英才教育しようとしてないですよね? ねぇ!」と。とにかくそのせめぎ合いで気が気じゃなかった。

 「なかよしだったら流石に逆ハーレムになるだろ」という正論に対し、「いや、現代の多様性社会であれば、天下のなかよしが正面切ってBL仕掛ける可能性もあるだろ」という疑念がずっと付きまとう。だって、冷静に考えて主人公が男装する意味ないじゃん。両親が死んで親戚をたらい回しにされてる間もビジュアルが変わらないってことは、ずっと男のままで生活してたってことだし、わざわざ男装する意味がない。理屈で考えれば、主人公は男の子だ。いやしかし、そんなことがあるものか。「頑張れなかよし」「だがしかしなかよし」。このギリギリの綱引きで、ラストまで気の休まるタイミングがないままに1話目を終えた。

 そしてラストのカタルシス。「そのウィッグは流石におかしいやろがーーーーーーーーい!」と高らかに突っ込んでフィニッシュ。信じてたよなかよし。よかった、70周年記念BLはなかったんだね……。というわけで無事に王道(?)の逆ハーレムになりました。懐かしいね、「桜蘭高校ホスト部」。ありゃぁいい作品だった。今作はあそこまで好きになれるとは全く思ってないけど、まぁ、この1話目の緊迫感だけは満足しとこう。主人公ちゃん、どこまで女の顔を出してくれるものか……。本人は一応隠そうとしてるんだよな。あんなこと言われちゃますます自分が女だって言い出しづらいし(もっとはよ伝えとけよ)。

 制作のスタジオブランってのは「AYAKA -あやか-」を作ったところで、長山延好氏が監督なのも一緒。この人は決して嫌いじゃないんだが……ブランのクセのある作画はちょい苦手。でも今作は割とテイストは合ってるから画面はそこまで嫌いじゃないかな。あとは仲良しの70年の歴史を信じるしかないな。

 ところで、最後のクレジットを見てたらオープニングコンテに「山本寛」って書いてあった気がするんだが……こんなとこで仕事してたんだ。

 
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○「Unnamed Memory」 6

 (以下の文章は後半でもう何度目かも分からない手放しでの礼賛の文句が並びます)

 なろうのようでなろうでないと見せかけてなろうな作品。調べてみたらなんか出自が複雑で、なろうに掲載された履歴はあるのだが、作者は元々ラノベ作家だったのか、自分のサイトに掲載していたものをなろうに移し、そこからさらにラノベにまで辿り着いたという作品らしい。どちらかというと「ラノベ」寄りなんじゃないかという気はするが、「ラノベとなろうの違いってなんだよ」って聞かれたら「雰囲気」とか「好み」としか答えられないのであんまり意味はないかもしれん。

 すごく端的に説明すると「イケメン自信家の王子様が超絶才能を持つ歴戦の魔女を手籠にするお話」という身も蓋も無い内容なのだが、自信満々で平然と突拍子もないことをやってのける主人公・オスカーと、ひよこババア(?)のくせに処女宣言をして事情を知ってる転校生にグイグイ来られて困っちゃう魔女・ティナーシャさんの掛け合いがなんか楽しい。ここまで堂々としていたら「主人公チートやんけ」とかいう文句も特に出てこないし、多分彼は「ずるい能力」という意味のチートの持ち主ではなく、きっと持つべくして才を得た単なる「主人公」なのだろう。そんなおもしれー男がおもしれー女を1年かけて口説き落とす(なんなら孕ませるまで)宣言してるわけで、そりゃま、先が気にならないといえば嘘になりますわ。最強主人公VS最強ヒロインの恋愛頭脳戦、多分あんま頭は使わないと思うけど楽しませてもらいたい。「オスカー様は孕ませたい」っていうタイトルだと多分BPOとかに訴えられるだろうから、このタイトルで良かったです(そりゃそうだ)。

 制作はENGIで、当然のように監督が三浦和也。ENGIってぇスタジオは決して画が汚いわけではなくむしろ「たんもし」にしろ「フルダイブRPG」にしろディティールに凝った頑張った映像を作るスタジオなのだが、なんというか全体的にバタくさい線の取り方になってしまい、なかなかしっくりくる作品を作ってこられなかった印象がある。しかし、今作のイケメンファンタジー世界はようやくこの作りがしっくりきてるような気がして、見ていて不快感がなく、特にティナーシャさんが可愛いのが高評価。どこか高坂侑さんみたいな雰囲気を匂わせた黒髪の「普通の女の子」が、常識はずれの対話でドギマギしてる様子が実に愉快。単に台詞回しの妙で加点されてる感もあるので、多分ふつーに原作の筆力なんじゃないかという気もする。余計なアクションとかで映像をブンブン振り回さず、どこかヌケてるようなほわほわした温度感の2人の様子が今後も描かれたら楽しい作品になるんじゃなかろうか。

 そして、このなんともいえない味わいを醸し出している功労者が、ハイ、当然中の人ということになるわけですね。オスカー役の中島ヨシキもこんだけの態度で押し付けがましくないのがいい味わいになっているが、推定年齢ウン百歳のくせして乙女チックな可愛さも発揮するのは、また新しい一面を見せてくれるゴッドオブアクトレス・種﨑敦美。つるぺたババア(?)ってことで「フリーレンが終わったから次こっち」みたいな配役になっているのに、フリーレンとはかすりもしない全然違う役作りになっていて、第一声を聞いた時点で「あぁ、種さんやん」と気付けるのに、そこからどんどんキャラを見ていくと「ほんとに種さんか? 聞いたことない声だが?」と迷路に迷い込むような感覚がある。フリーレン、キュアフレンディ、そしてこのティナーシャ。果たしてどれだけの人が「同じ声」だと認識できるというのだろうか。いやはやお見事。種さん、これで累積キャラクター年齢がいくつくらいになったんでしょうね。この先も種さん劇場見たさに追いかけさせてもらいます。

 ちなみに、そんなティナーシャさんの従者役が篠原侑なのだが、こちらはもう、聞いても誰だか分からないという相変わらずのカメレオン声優っぷりを発揮。こういうのも声優ウォッチの楽しみの1つですね。どうでもいい情報ですが、種さんの出身が大分で篠原侑が熊本です(だからなんだ)。

 
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○「Lv2からのチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」 3

 複数の要素が入り混じっているので脳がバグりそう。「アニメとして」と「お話として」の点数が違いすぎる。

 まず「アニメとして」の部分は、そりゃもう「これ、やりたい奴が作ってるだけだろ」という恐ろしい布陣。J.C.STAFF制作で監督が岩崎良明の懐かしの座組みで、主人公が日野聡のところに王女川澄綾子が出てきた時点でちょっと期待してしまった(というかネタとして思いついた)ら、マジでヒロインの釘が出てきた。完全にシャナでゼロ魔なんだよなぁ……。岩崎さんの采配で最低限の品質は保証されており、作画は並かやや上、演出のテンポも決して悪くないし、女の子の描きかたは古式ゆかしいファンタジー世界のセオリーに則ったものだろう。これらの要素なら評価は多分「並」より上になり、展開次第では「治癒魔法」みたいな普通に楽しい枠になった可能性もあるのだが……。

 お話のなろう成分がキツすぎる。全部盛りでやってくれてるので主人公の好感度がまーーーーー低い。こんなに堂々とした「またなんかやっちゃいました」パターンはむしろ久しぶりな気がするんだが、確認したら発表開始が2016年とかなのでしょうがないといえばしょうがないのか。なろう文法の全盛期ってどれくらいの時期なんでしょうね。

 もういちいち書かないけど俺が「キツい」と思っちゃうなろう要素はほぼ全部入ってるし、各キャラのセリフまで全部が全部「例文集にでも載ってるんじゃねぇの?」っていうくらいにコピー&ペースト。お前、この設定でまだ「まったり異世界ライフ」とかやろうとすんのか……その精神性にはもう関心すらしちゃうよ。これはもう、岩崎さんに同情してしまうが……頑張ってちゃんとしたアニメにしようとしてるのがかえって不憫だわ……。

 1つだけ面白かったのは適当すぎる異世界文字かな。だいたいなろう系は「翻訳」という適当な言い訳で読める文字にしちゃうか、全然読めないオリジナル文字を作ることが多いのだが、今作の文字、カタカナを90°傾けただけでそれっぽい文字に見せてるのがちょっと面白い工夫だと思った。そんくらい? あ、あとナーロッパ名物の「城壁に囲まれた王都」の図が一瞬映るんだけど、バグってわけわからんサイズになってる王城がマジで錯視レベルで酷いのもちょっとおもろい。

 そういや一応「異世界から異世界転生」っていうネタは新鮮な要素として取ろうと思ったんだけど……これだけ匂わせといてほんとに異世界だったら逆にビビるな。

 
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○「リンカイ!」 4

 もういっそのこと「チャリ娘 プリティダービー」とかの方が分かりやすかった説。主導する企業がMIXIってのでなんか笑っちまった。

 まぁタイトルのことは冗談だが、これが「チャリ娘」では全く通用しないだろうというのが競馬と競輪の大きな違いだろうか。それ1本で売り出すには圧倒的に知名度が低く地味な公営ギャンブル、それが私の中の競輪のイメージである。そしてこれは完全な邪推だが、「ウマが当たったなら同じ方法で競輪もいけるんじゃね?」みたいな安易な発想からスタートしたプロジェクトなんじゃねぇかという気がしてならない。各キャラクターが全部地名で統一されてるのも、多分競輪場がある場所からだろうし、とても安易な擬人化・萌え化プロジェクトにしか見えない(これを見て初めて向日町に競輪場があることを知りました)。

 まぁ、もちろんマイナーだからこそこうして宣伝をうっていくわけで、これが成功するかどうかは今後の頑張り次第だが……アニメとしては残念ながら見るべき点が乏しい。「女子高生が寄り集まって突発的にみんな競輪選手目指すぜ!」はなかなか無茶な設定で、それがわかっているからこそ1話目では主人公(?)に「いきなり競輪選手目指すって言われてもなぁ」みたいなことを悩ませているのだろう。この手の「夢を目指す若者」を描く手段として手っ取り早いのは1話目で強烈な体験をさせて憧れをこれでもかとアピールする方法で、アイドルアニメなんかではそういう展開が多い。本作も冒頭で競輪のレースを見せて、そこからの憧れで少女たちを引っ張ろうという脚本なのだが……残念なことに競輪の描写がま〜つまらなそう。こないだ始まった「ハイスピードエトワール」に通じるものがあるが、レースシーンがCGベースで、大量のチャリがCGで皆同じように描かれるレースシーンには躍動感も緊張感もない。当然そこに熱気は感じられない。一応近くに寄ってるカットはCGではなく手描きの要素もあるのに、なぜか知らんけど走ってる選手たちの顔が頑なに真顔。何一つ動かず仮面でも被っているかのよう。あのシーンだけでも、それこそウマ娘を参考にして汗だくの必死の形相を見せてくれれば、わずかでも「レースのアツさ」の表現になったと思うのだが。

 筋を追うことで手一杯なのだろうか、どうにも端々でキャラ芝居が適当なところがあり、具体的にピックアップしてみると、一同が旅館に到着した玄関のシーン、主人公が姉にラムネを渡すシーンでキャラが向いてる方向や表情の付け方、セリフの絡めかたがなんか変。「そっち向いてしゃべらないだろ」とか「もうちょい動かせたのでは?」みたいな些細な違和感なのだが、それがちょいちょい出てくるもんでアニメとしての魅力はかなり妨げられた状態だ。制作はトムスなのだが……これまたあんまり期待するもんじゃないかなぁ。しいてみるべき点を挙げるなら、オープニング歌唱がドロリス佐々木李子なところくらい? 

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○「忘却バッテリー」 5

 なんか、ファイレクシアが開発したアーティファクトみたいなタイトルだな。「伝染病エンジン」「同化のヴェール」「忘却バッテリー」。

 久しぶりに直球の野球漫画。久しぶりっつっても「MIX」以来なのでそこまで間は空いてないのだが、個人的に「MIX」はあんまり野球アニメとして認識してないので「メジャーセカンド」以来の気分である。連載はジャンプ系列らしいが原作はさっぱり知らない。だからタイトルだけ見て「どんな作品なんだろう?」と思ってたらほんとに忘却したバッテリーだったという。いろんな設定を考えるもんだ。……いや、そういや最近なんか「記憶喪失の主人公が苦しむスポーツアニメ」があったよな……なんだっけ、って思って確認したら「RE-MAIN」だった。まー、水球も野球もルールが消し飛んだら大変なのは一緒やな。あっちの作品は途中で記憶が戻っても軋轢しか生まなかったが、こちらはどうなるだろうか。

 制作はMAPPA。映像はかなりスリムでシャープなのだが、野球漫画としてはちょい線が細いかなー、というのは気になる部分。冒頭で描かれた試合シーンはかなり気合いの入った作画状態なのだが、多分モーションなんかはCGで撮っており、あと、なんか気になったのは影の付け方。具体的な技術の話は分からんのだが、なんか、最近流行りのAIアニメみたいなぬるぬる具合だった。多分、何かそういう技術が開発されてるんでしょうね。おそらくコンピューター的に計算した「正しい影の付け方」なのだろうが……そういうところにこだわってしまうと、大きな絵を見るときにかえってノイズになって気になっちゃうんだよな。これがアニメーションという技術の難しいところでな。別に悪いことしてるわけじゃないし、むしろ頑張ってリアルに寄せるために技術も労働力も総動員してくれているのだろうが、出てきたものはそこまで強く心に響くものではなかった気もする。

 まー、こんだけやってもらって文句を言うのも贅沢だとは思うが……懸念として、どうしても「野球漫画、アニメ化するの難しい問題」というのがあり、これまで大成功した野球アニメってのはほぼ無い。女子中学生の禁断の魅力で引っ張った「メジャーセカンド」とは狙ってる方向性も違うし、記憶喪失宮野のキャラのクドさはいきなり飲み込めと言われてもちょっと時間が必要な気がする。突然シリアスになってマスク被ってくれた意味がよく分からんのだよなぁ。記憶喪失を理由に好きにキャラをぶらしていいわけでもないだろうし、今後きちんとあいつの心情面が成立するように作劇してくれるかどうかに注目したい。

 
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○「死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)」 ―

 とにかく魔術学校に木が生えてることだけはわかった。なんやねんあれ。

 早いもんでこの作品ももう3期なんですなぁ。公式PVでは「完結」が宣言されてるので今期がラストということになりそうで、すでに1話目から「最終決戦」へ向けてのあれこれが匂わされてる。というか、2期の終わりで言ってたことを改めて確認している。魔術学校を出ていくタイミングを考えると、ほんとにエラい中途半端なところで2期が終わってたんだな。アニメ自体は半年ぶりになるが、しれっと復習も何もなしに始まったのはしょうがない。

 すでにこの独特なCG作画も慣れたもので、むしろ時折見せるコミカルな表情なんかはこっちじゃないと落ち着かない感じすらする。「CGアニメ」の中では割と手抜きというか、省エネ傾向の強いデザインだとは思うのだが、ある意味でとてもメルヘンチックというか、御伽話じみたところがある今作はこれくらいの丸っこくてユルいデザインの方がハマっているので問題はなし。女の子の表情が可愛く描けてればそれでいいのである。

 ママ・シャロンの帰還によりシリアス混じりのはずのお話もいつも以上にふわふわと優しい雰囲気。こりゃもうおねーちゃんの真骨頂であるが、今作はどこまでも優しく、穏やかであってほしいので本当に助かります。ちょっと前まで魔女を殺すことを主目的としたアニメをやっていたので、常に共存を望む坊ちゃんの姿勢には助けられる。ちなみに日笠陽子はそちらの作品ではすでに殺された魔女であった。さらにいえば日笠・おねーちゃんのコンビは魔法少女を駆逐するどこぞの組織のメンバーだったりもした。活躍しすぎだろ。今作はおっぱいは大きいけど露骨なエロは無いので(?)お子さんでも安心ですよ。……まぁ、アリスが自重してくれればの話ですけどね。

 
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○「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。」 5

 この国は不定期で空から天使が落ちてくることで知られていますが、皆さんは落ちてくる天使作品といえば真っ先に何を思い浮かべますか。僕は「天使になるもんっ!」ですね。もしくは「ぴたテン」。ジェネレーションギャップなんかに負けないゾ!

 というわけでいわゆる落ちものヒロイン。お隣に置いとく天使様はほんとの天使じゃないけど、ワンルームに居座った天使はほんとの天使です。原作は漫画作品ということだが、ここまでどストレートな落ちもの天使ラブコメが現代でもがっつり連載されてるという事実は驚きでもあり、なんか元気もらえる感じもしますね。テンプレってのは求められるからこそ類型化するってことで。

 まー正直特に惹かれるものがあるわけじゃないのだが、大きな減点要素もなく「まぁ、そうなればそうなるやろ」の精神で普通に飲み込める1話目。主人公の反応も理解が及ぶレベルで違和感はないし、何よりも最初に心配になるのが「同居始めちゃうと経済的に圧迫されてしまう」だったもリアルといえばリアル。我が国は貧困が加速しているので天使を拾うのも考えものですね。いや、多分俺がウン十年前に同じ状況になったとしても貧困に喘いでるけど。普通に考えて突然来た同居人の分の生活費を捻出するなんて簡単じゃないのよ。野比家とかそう考えるとちゃんとしたご家庭なんだぜ。

 制作はオクルトノボルという怪しげなスタジオで実績からもあんまり期待する要素はないのだが、少なくとも1話目のクオリティは可もなく不可もなく。とにかくメインヒロインさえ可愛く描けてしまえばそれでいいタイプの作品なので、リソースを多少絞っても方向性さえ間違わなければ成立するだろう。オープニング映像を見るとこっからハーレム展開みたいな流れが見えてちょっと怪しいのだが……少なくとも1話目はメインの2人だけで回して特に間伸びした感じにもならなかったし、なんとか1クールの間くらいは誤魔化し誤魔化し成立させてほしいところ。

 一応の加点要素としては「ようやくとのぴーに主演作品が」って部分ですかね。遠野ひかる、SHOW BY ROCK!ファンからすれば圧倒的にメインを張ってほしい声優の1人なのだが、声質の特性もあってなかなかピンでメインやらせてもらえてなかったのよね。せっかくの個性派ボイス、活かさなきゃ損ですからね。なんでOPが小倉唯やねん、とのぴーに歌わせろ。

 
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○「夜のクラゲは泳げない」 6

 クラゲ好きの女子高生のCVが豊田萌絵じゃなく伊藤美来の方なので脳がバグる……。しかも相方の名前が「花音」っていう……。まぁ、あっちはもう女子大生になっちゃいましたがね。ふえぇ〜。

 ものすげぇ予断だけで書いてしまうと、「企画としては『よりもい』の後追いがしたいんじゃないかな」というのが第一印象のオリジナルアニメ。何者にもなれず、何者かになりたいふつーの女子高生。それが何かに立ち向かう強さを持った友人と出会い、目標を見つけて歩きだす青春ガールミーツガールストーリー。類型といえばそれまでだが、背景に強く「よりもいの持つ強さ」みたいな下支えを感じた。別にこれはくさしてるわけでも揶揄してるわけでもなくて、よりもいという傑作をさっさとここであげてしまうことでハードルを爆上げし、そこに追いつけ追い越せでいい作品になってほしいという期待の表れである。少なくとも、1話目からはそれこそ「何かを成してやろう」というスタッフの意思みたいなものが感じられた。

 野暮とは思いながらもあえてよりもいと比較すると、大きな違いはまず主人公のまひるがキマリとは違って過去に「何かを成した」経験が一応はあるということ。絵を描けるというのは明確な才の1つであり、この度歌い手・花音と出会って「絵+歌」の何かしらコラボレーションみたいなものから立身を目指すストーリー。南極に行くのは随分突飛な目標だったが、こちらの作品の「なんとなくネットでバズる」は現代の若者の価値観にもフィットしやすく、理解が及びやすい設定と言えるかもしれない。脚本は「弱キャラ友崎くん」の屋久ユウキが担当、監督の竹下良平氏という名前は認識していなかったが、確認したら過去の監督経験は「エロマンガ先生」のみなのでまだ未知数か。そして制作担当は動画工房。一時期とんでもない作画も飛び出していて不安視されていた動画工房だが、ここ最近で再び浮上。今作も色彩の風合いが気持ちよく、さまざまな要素で期待を煽る見応えのあるカットも出てきている。奇しくも動画工房は「高橋李依ステージ」作品を2作続けて担当することになったんやな。

 タイトルにも冠した「クラゲ」というモチーフをどのように活かすかが1つのキーになりそうで、例えば1話目だと壁画の部分だけが目立つが、個人的な思い込みレベルだと花音がまひるに音源を聴かせた後に2人の足元にだらりと垂れる有線イヤホンの影がどこかクラゲの足(触手?)を思わせる残光を描いていたのが印象的。いい作品になるといいなぁ。

 追伸:ネット経由でアドバイスする参謀ポジションの富田美憂、いいよね。

 
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○「じいさんばあさん若返る」 4

 新聞の4コマ漫画か何かかな? ……確認したところ元は「ニコニコ漫画」で、そこから角川の雑誌に移行してるらしいのだが、その誌名が「コミックアルナ」っていう……ほら、僕と同じくコミックアナルに見間違った人間は大人しく手ぇあげなさい。なんやねんその雑誌。

 タイトル読んじゃえばその後中身を読まなくてもいいという意味ではなろうと同じカテゴリ。何が起こったかを端的に書いておくと、じいさんとばあさんが、若返ったのである。以上だ。これを見て、「いよいよ日本のアニメ消費者人口のメイン層が「若返って青春を謳歌したい」というシルバー層にまで移行してきたか……と不安になったが、まぁ、流石にまだそこまで行ってない……と信じたいですね。そんな時代もすぐそこだとは思いますが。流石にワシも随分なお年寄りになったが、孫が元気な世代の爺さん婆さんに共感は覚えねぇよ。「そもそもこの2人は立派に結婚して幸せな家庭を築いてるからな」。……ギブミー返す言葉。

 制作の「月虹」は過去作を調べると「異世界ワンターンキル姉さん」と「てんぷる」がある。つまりはあんまり期待しない方がいいし、1話目を見た時点でそれはよく分かる。ま、あんまり気合い入れてアニメを作り込むような作品でもないだろうしな。今作が仮に紙芝居だったとしても文句を言う層はあんまりいないだろう。ただ「それで充分」と言う意味ではなくて「別に期待してない」というだけの話だが。キャラデザはなぁ、案外女の子は可愛いとは思うんだけど。それこそ真面目に品評する意味もないしなぁ。

 個人的にややネガティブ寄りの評価になっているのは映像クオリティも理由ではあるが、なろうなんかと同じ「都合のいいチート」要素がメインのネタなのでなろうじゃないのになろう的残念さを醸し出しているところ。これって若返ったことも重要ではあるが、結局じいさんばあさんが元々美男美女でなければ成立しない話だし、単に若返っただけで年の功を振り翳して若者を薙ぎ倒していくのは実はあまり理はない。運動会の種目でも、「長年連れ添ったから二人三脚が強い」はギリ理解できるが、婆さんが玉入れで無双する意味は全く分からんし。結局、なんだかんだ理由をつけてチートものになってしまうのは残念。

 一応今作で得られるプラスがあるとするなら、「能登麻美子はどんな役だろうと麻美子であり続ける」ということ。まぁ、過去のお仕事履歴を考えれば麻美子が80歳のばあさんになったとしてもこれより年上の役なんていっぱいやってるだろうけどね(直近ならハイラ様は御歳700歳超えてるからな!)。あと今作は「りんご」がフィーチャーされているので青森が舞台だと思うのだが(婆さんの方言も「へばね」が聞こえてきたし)、当然のようにみかしーがキャスティングされているのも納得。「青森声優」はパイの奪い合いが少ないのでこういう時に仕事が回ってくるのはありがたいですね。

 あと気になるキャスティングとかあったかな、って見てたら……櫻井智ォ!?

 
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