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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「メガネブ!」 3

 なにがなんやら。どうしてこうなった、っていうか、何がしたくてこれが出てきた? 相変わらず腐向けだったら理解の範疇は超えるわけだが、これって……腐向けなの?

 わたしゃ野郎に興味は無い。この時点で色々なアニメがシャットアウトされるわけだが、別に全部が全部理解出来ないわけじゃない。「うたプリ」を面白いとは思わんが狙ってる方向性は分かるし、「八犬伝」も力尽きたが「画面が綺麗やなぁ」ということは分かったし、シナリオの持って行き方は至極真っ当なものだった。しかし、このアニメはどうなんだろう。アニメオリジナルなので寄る辺が無いために推察するしかないが、少なくとも学園青春ものではなさそう。かといって全力で腐に傾倒したホモォ要素もそこまで明示されているわけでもないし、強いてカテゴリ分けするなら「不条理ギャグ」にでもなるのだろうか。しかし、少なくとも第1話の中では笑える箇所は特になかったんだよね。シリーズ構成は赤尾でこだが、基本的にこの人のことはあんまり信用してないために、期待感はとてもとても薄い。

 そして、かなり独特な画面の作り方についても、「この作品でこれはいいのだろうか」と懐疑的な要素が多くなる。どうやら監督は新進気鋭の若手のようなのだが、まずもってコンテがもっさりしている。1話の脚本をアニメとして盛り上げるならば主人公の勢いで見せなきゃいけないはずなのに、至る所で間延びしてしまっており、不条理さ故のおかしさが出てこない。画面構成は非常に独特で、色合いなども目新しいものなのだが、その色彩設定、ガジェットの浮かせ方が、何を見せたくて用意したものなのかが見えない。一応、似たような方向性はいわゆる新房組のシャフト演出や、中村健治のデザインにも見られるが、本来のシャフト演出は画面効果以上に、シンボライズしたガジェットに過度な情報を盛り込み、1枚絵に負荷をかけることが目的である。一度その「情報の変換構成」を経た後で、たとえば龍輪さんのようにデザイン優先にしてギャグにまで持っていくか、大沼さんのように画面の簡略化を進め、余白を生むことで機能美をみせるか。そうした見せ方のいろはがあってこその演出図式である。残念ながら、今作はそうした「効果」を持たせるまでに基盤が作れているとは思えない。つまり、「単に意味が分からないだけの画面」になってしまっている気がするのだ。

 まぁ、どうしたって「新しいもの」が出てくればそこに反発を感じるのは致し方ないことであり、話数を重ねればこの監督が何を目してこのようにうるさい画面を作っているのかが見えてくるかもしれないが、最も懸念すべきは、狙っているはずの女性客層がそういう方向性を求めているのか、ということである。「つり球」なんかが分かりやすい先例となると思うが、やっぱりビジュアル優位の業界では、いくらか厳しいんじゃないかと思う。そもそも「眼鏡萌え」って、「眼鏡をかけている異性萌え」であって、眼鏡のリムやアーチに萌えているわけではないと思うのだが……。

 まぁ、あまりに高度過ぎて私のような凡百には理解出来ない次元なだけかもしれません。見たことが無いものなので、ひょっとしたらここから何か度肝を抜かれるものが飛び出すかもしれないしね。期待……しないで待ってる。

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○「ぎんぎつね」 5

 神様はじまりました。「神社の神使の狐の話」ってことで最初にイメージしてたら、まさに「神様はじめました」のDVDのCMが流れてちょっと笑った。まぁ、あっちの狐ほど性格は悪くないですけど。

 原作未読。毎月ウルジャンは読んでるはずなのにこの作品は完全スルー。なんでか覚えてないけど、多分割と適当に読んでた時期に連載が始まったからだと思う。あと、週刊に慣れた身だと、月刊誌の連載作品って一本が長いから読むの疲れる(どんだけ体力無いんだって話だが)。というわけで、「ジョジョ」とか読みながらちらちら脇目で見かけた程度の作品なのだが、1話目は大体予想通りの中身。設定は分かりやすく、お話も分かりやすく、映像も分かりやすい。ここから爆アゲなんてことは絶対にないだろうが、このままの空気で扱えるのなら安心して見られる作品にはなりそうだ。監督の三沢伸という名前は大ベテランらしいのだが残念ながら記憶にはない。1話目を見る分には、至極真っ当なお仕事ぶり。普通といえば普通ではあるが、きちんと1話の中での起承転結が見えやすく、キャラ紹介をしながらクライマックスが作れているのは割と好印象。まぁ、多分原作がかっちりしているおかげなのだとは思うが、多分このくらいの間尺ですっきり見せてくれるのがベストの作品なんじゃないかな。

 「普通が一番」だけだとあまり書くこともないので、せっかくだからこの作品ならではの見せ場を探すとするなら、やはりアニメで動かして見たいのは実在しないはずのものである銀太郎ということになるだろうか。ツンデレ気味だけど案外優しいお狐様は、手のひらがごつくてモフモフしててなかなか可愛らしい。しゃべる時に口の端っこだけもしょもしょ動くのは最初違和感があったのだが、考えてみれば、犬ってああやって口の端っこだけ動かしてることが多いんだね。そうしてみると「ただの狐じゃない!」という主人公の子の台詞そのまんまで納得出来る。そして、1話時点での今作最大の見どころは、主人公の子が可愛いことではないだろうか。1話から金元寿子が号泣するアニメは良作。声の魔力もさることながら、普通の女子高生が普通に頑張るお話で、一応実家の商売を頑張って手伝っている一種の繁盛記と見ることも出来る。このくらいの手狭さの作品は好きですよ。「猫神やおよろず」とかね。

 というわけで中の人だが、1話目はもうひーちゃん無双。やっぱりこの声は凶器だなぁ。もちろん相方を務めるミキシンも強い。ミキシンボイスだと素直にツンデレなはずの銀太郎が何か企んでるように聞こえてしまうのが難点だが。あと、個人的に外せないのはお父さん役の関俊彦。今期は女子高生の父親役と、セーラー服役の2つかぁ……すげえな。

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○「夜桜四重奏〜ハナノウタ〜」 5

 不思議な出自の作品である。「夜桜四重奏」といえば過去にも1度アニメ化されていたわけだが、今回はそれと全然関係無い「再製作」とのこと。スタッフも違えば中身も違っていて、原作を知らない身としては「原作はどうなってるんだろう?」と訝しむこと必至。

 旧作は松尾衡によるプレスコ作品であったが、今作の監督はなんとりょーちも。本当に何から何まで違っていて、なかなか比較するのも難しいような状態である。旧作は割とシャープなデザインだったのに今作はキャラデザも全部りょーちも作なのでかなり丸っこいものになっているし、キャストこそ一緒ではあるが、プレスコによる矢継ぎ早の掛け合いが見せ場だった前作と比べると、今作はどうも「日常的な掛け合い」を重視してゆるっとした会話のテンポが印象的。前作は5年前ってことで正直あんまり覚えていないのだが、少なくともこんな感じでなかったのは間違いないはずだ。

 りょーちもが全てをまかなっている効果は、キャラクターデザイン以外の面でも現れている。1話はコンテも担当しているということで、なんと言っていいのか言葉が出てこないのだが、なんだか、あんまり「アニメっぽくない」構成になっている気がする。カメラワークもそうだし、会話の切り方、緩急の付け方とでもいうのだろうか。カメラをフィックスにする演出が随所に見られたのだが、敢えてキャラの中心を外してパーツで写し取ってみたり、前面でメインのキャラがしゃべっているはずなのに後方のキャラの動きを目立たせてみたり。そうした、細かく違和感が出る演出でもって、「なんか町内会も色んな人がいるんやろな」という雑多さ、賑やかさを出そうとしているのだろう。いいか悪いかはまだ判断が付かないが、なかなか面白い見せ方になっている気がする。アクションシーンに関しては流石に一段上のレベルにあり、ヒメが槍(物干し竿?)を使って金魚に最後の一撃を入れるカットの太い枠線なんかはグッと迫力が増して気持ちいい。こういうオリジナリティのある見せ方が毎週楽しめるのであれば、それだけでも価値のある作品といえるのではなかろうか。

 まぁ、画の目新しさばっかり先行したせいか、あんまり中身については頭に入ってこなかったんだけども。旧作はかやのん幼女キャラはいなかったはずなので(そもそもかやのんデビューしてないので)、今回のシナリオって完全に新規だよね? 1話目はレギュラーメンバーの自己紹介パートということになるのだが、細切れの状態で各人が好き勝手やっていたので、割と散逸的な印象。まぁ、これも群像劇としての見せ方だと思えば正しい方向性なのだろうが、やっぱりちょっと分かりにくく、何もしらない視聴者は入りにくそうな気がする。キャラが多すぎるからなぁ。ま、おいおい慣れていくことでしょう。

 中の人が5年前とまったく同じキャスティング、というのは非常に喜ばしいことである。この時期はちょうど「ストパン」「To LOVEる」も放送された年で、まさに福圓先生の当たり年。ここから一気にスターダムに駆け上がってきた記念すべき作品と言える。また、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの梶裕貴もデビューからまもなく、少しずつメインを張れるようになってきた時期。ぶっちゃけ旧作の梶君は今ひとつ印象が良くなかった気がしていたが、もうそんな心配をする必要も無かろう。藤田咲や戸松といった面々もいまやすっかり一枚看板だし、当時から既にベテランの貫禄だった沢城先生だってきちんと今回も登場している。「5年前のアニメをそのままのキャストで」って、とても贅沢なことだし、色々と面白いものが見られるのかもしれない。よし、同時期にやっていたアニメを作り直してみよう。……「ヒャッコ」とか「ケメコデラックス」とかだ。

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○「世界でいちばん強くなりたい!」 3

 うん、まぁ、そういう作品。「勇者になれなかった云々」じゃなくてこちらがアームスの製作ですね。監督は安定の久城りおん。うーん、察する。

 原作はちょっとだけ既読。というのも、「アース・スター」は声優グラビアに釣られて創刊から3〜4号は購入していたためである。流石に「これ、別に声優専門誌買えばいいだけじゃん」ということに気づき、掲載されている漫画にもそこまで興味が無かったので、買うのをやめてしまったため、そこからは読んでいない。割と熱心に最初はアンケートはがきを出していたのに一向に声優グッズが当選しなかったことに嫌気がさしたわけじゃないよ、多分。

 そんなちょっとした接触のみのアーススターであるが、新人漫画家だらけの中にも「意外と面白いかも」と思えた漫画もいくつかあった。覚えている作品だと、アニメ化も決まった「ノブナガン」が一番気に入っており、次点で「pupa」くらいだった気がする。そして残念ながら、これの原作は「面白かった漫画」の記憶に含まれていない。だって、つまらな……中身が無いんだもの。1話目からしておかしいよね。「プロレスなんて簡単ね!」>「ふざけるな! プロレスのリングで勝負しやがれ!」←ギリギリ分かる。「お前はアイドルに戻って生温いお遊戯でもやってな!」>「ふざけるな! プロレスで叩き潰す!」←??!

 しかしまぁ、アニメにすればまったく別のニーズが出来るので、シナリオとかどうでもいい。それが今回実現した「声優喘ぎ声アニメ」である。今回のアニメ化にあたってどうしてこうなったと言わんばかりのキャストを揃えており、1話目からとにかくひたすら嬌声を上げ続けるアニメになっている。竹達は主人公だから仕方ないとして、ついでに巻き込まれたアスミスはご愁傷様である。まぁ、珍しい仕事ではあるけどね(裏の仕事してない人にとっては)。あとは適当にエロそうな画を流しておけばそれでいいだろ、というだけの作品だが、相変わらずこの辺のスタッフの絵はそそられないなぁ。「はぐれ勇者」のときもそうだったけども。あげく背景絵なんかも適当だし、「とりあえずアニメにして動かしました」っていうくらいのものだと思う。まぁ、プロレス独特のモーションなんかは動かすのが結構難しいので、その辺にリソースを裂かれているせいだと思うけど。「絶対に真似しないで」って、大の大人はボウアンドアローとか使わないから大丈夫。

 今期はそっち系アニメは「フリージング」があるので事足りてるんですよね。AT−Xでも湯気がとれなかったあたりにやる気も感じられないし、割と放っておきたい作品。一応中の人補正が働く部分はあるのだが、聞いてて一番楽しかったのはサトリナの新聞記者かなぁ。戸松がいかつく声下げすぎて無理してる感があるのがちょっと(あと竹達はあんまり興味が無い)。あ、でもエンディングテーマは悪くなかったかな。やっぱりこのキャストなら喘ぎ声なんかださんで大人しくアイドルアニメやってれば良かったんじゃ……。

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○「ガンダムビルドファイターズ」 6

 なんやねんこれ、ずるいやん、こんなもんやったもん勝ちやん。公式が病気シリーズやん。

 そりゃまぁ、現代版「プラモ京四郎」をやるだけなんだから、こうなるのは分かってたけど、これって「モビルスーツ大甲子園」みたいなもんでしょ。旧シリーズのモビルスーツをどれだけ使ってもいいんだから、そりゃ盛り上がるでしょうよ。1話目では早速ギャンがガンダムを打ち倒す様子が確認され、「公式(?)でギャンがガンダムに勝った至上唯一の瞬間」が堪能出来たわけだ。これ、あとは何をやったっていい。クインマンサとα-アジールをぶつけてもいいし、シャアザクに百式をぶつけることだって出来る。武者ガンダムやナイトガンダムだって思いのままだ! わたしゃあんまり熱心なガンダムファンじゃないので、既に1話目から細かいネタ部分が分かってないわけだが、それでも少ないガンダム知識でも「これずるいわぁ!」と叫ぶしかない。なるほど、販促アニメってこういうのを言うんですね……直接的過ぎるな!

 いや、もちろんそんな企画の一発ネタ作品というわけではない。やはり数々の作品からあらゆるモビルスーツが参戦する無双シリーズということで、違う世界のモビルスーツを並べるのは画的にもデリケートな処理である。また、本当のモビルスーツでなくてあくまで「ガンプラが動いている」わけで、そのあたりの「おもちゃとしての格好良さ」も、実際に戦争をしているガンダムとは一線を画す。そうした背景をきちんと踏まえた上で、今作の戦闘シーンは「子供の夢」としてまとまっているように見えるのだ。もちろんガンダムは恰好いいが、ギャンだって恰好いい。多分アッシマーだって頑張れば恰好良くなっていたはずだし、オリジナルギミックが搭載出来るのだからその格好良さは無限の可能性を秘めているといえる。とにかくメカの良さを見せるという「プラモ販促アニメ」であるからこそ、このこだわりはレベルが高い。これ、毎週ガンダムファイトが楽しめるわけですよね。主人公機が固定されてしまうとちょっとバリエーションに乏しくなってしまうが、まぁ、主人公がマリュー艦長の息子さんだからストライクなのはしょうがないとしようか。敵側がどれだけ自由に機体選びをするかですよ。佐々木くん、なんでキミはギャンを選んだのかね。

 メカ戦闘以外の部分でもきちんと子供向けアニメとしての体裁もまとまっており、見やすい絵柄は「AGE」に近いものになっている。これくらいの丸っこさの方が夕方アニメとしては安心出来るし、主人公は中の人が女性キャストなくらいの年齢だしね。そして何よりママンがエロいのは子供向けアニメのお約束。ラルさんのデザインも、微妙に崩してあるのにちゃんとランバラルである。いや、中の人の影響がでかい気もするけど。このくらいの柔らかめのデザインで、それなりに和気藹々としたストーリーが展開すれば、無理なく子供さんだって盛り上がれるはずだ。1話目を見ても、あんまりギスギスしてる部分はなくてホッとしている。主人公のキャラが割ととぼけてて良い味が出ているし、実は「最初の敵」である佐々木君も割と良い奴なのである。彼、主人公に惚れてるんだから、相手してあげてもいい気がするんだけどな。

 あとはまぁ、公式直々のパロディをどこまで遠慮無くやれるか、っていう部分が最大の見どころじゃないですか。まぁ、ぶっちゃけ「SEED」シリーズなんかは1stのセルフパロみたいな作品だと思ってるのだが、今回のはそんな生半可なものじゃない。徹底的に、全てのガンダムシリーズをパロれるのである。これ、解説役はラルさんで固定なのかな。毎回違うゲストが出てきたりしたら最高なんだけど、次回がヤザン、その次にギュネイ、みたいな。あ、西川さんやビビアンがまた声優やるチャンスやで!

 というわけで中の人だが、「白い主人公」に縁があるのは安定の小松未可子。やっぱりみかこしはショタだよね。そしてもう1人の主人公、レイジの中の人は國立幸。どっかでみた名前だと思ったら、あの「天下取り隊」のメンバーである。やったぜ、天下とれるぜ! あと、佐々木君の中の人は涼さんだった。涼さん、ショタでも割といける。あとはマリュー艦長とランバラルと……最近の子供向け仕事の頻度から考えると、まずカミーユが出てきそうな気がする。

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○「ファイブレイン 神のパズル3」 5

 あの名作(迷作?)もいよいよ3期目。今回は監督直々に「最終章」と言っているので、どうやらここで物語は閉幕ということらしい。ちょっと惜しい気もするけど、まあ、既に1年やってるシリーズなわけで。流石に充分かな。

 画はサンライズらしからぬ風合いでなんだか粗いときもあり、シナリオも行き当たりばったりの適当さが目立つこの作品、最初のうちは「サトジュンに期待してるのはコレジャナイ……」と思って見ていたものだが、視聴を続けるうちに、だんだん「コレはコレでいいかも!」と思える不可解な中毒性があった。1期はまだ辛うじてパズルの体裁を取っていた試合形式も2期では単なる殺戮兵器となり、もう、「ボクの考えた最強の立体装置」アニメになってしまっている。実際、今回1話目でカイトたちが逃げ惑ったノコギリ迷路は完全にパズルという枠組みからはずれ、単にカイトを殺すためだけに起動したものである。ルークがいなかったら確実に死んでたんだよな。まぁ、どういう仕組みかさっぱり分からないし、ノコギリ2枚だけだったから案外隙間は大きい気もするけど。とにかく人を殺すことに余念が無い超巨大ギミックがガシガシ動くのが、このアニメ最大の見どころである。

 そうした馬鹿げた世界観の中で、キャラクターたちも実に馬鹿げた思考回路を持っており、本当にパズルという言葉さえ口にしておけば何をしても許されると思っている連中ばかり。そんな中に、今回のキーパーソンであるジンが正式参戦したわけだ。「パズルとは、本当に必要なものなのかな」って、この世界でそれを言ったらおしまいやろ。うん、いや、どう考えてもいらないんだけどね。世界各国にパズル遺跡が乱立してるような世界なので、多分人間の先祖はパズル原人とかだったはず。ダメだよ、自分たちの根源を否定してしまっては。まぁ、これまでのように「カイト大好き」「カイト憎し」というとにかくカイトに目がないラスボスコンビ(ルーク・フリーセル)とは持っている情念の規模が違うようなので、ダイナミックな殺し合いに期待しましょう。2期分のキャラクターがたっぷりと使い放題であるが、フリーセルさんはすっかり大人しくなってパズルを見るのすら嫌な様子。まぁそりゃあれだけの事件があればな。でも、今回はバリバリ伏線臭い言動をしていたので、多分10話か19話くらいで恐怖症を克服してカイトを助けに来てくれるよ。他にもスタメントリオ(ギャモン、キュービック、アナ)は相変わらず元気だし、すっかりパートナーとして定着しているルークさんも頼りになる(ノノハの行動次第でヤンデレそうで怖いけど)。まだまだオルペウスオーダーもPOGもたっぷり濃い奴らが残っているので、総決算的なこの3期でどのような活躍が見られるか期待しましょう。

 敵側は当然ジンがラスボスだろうが、陰で糸を引くエニグマ大統領、そして前線で戦うレイツェルちゃん、油断するとジコチューを目覚めさせそうなフーダニットさんなど、こちらもなかなかの陣容。いや、とにかくキャストが濃いんだ。ボスキャラにジョージと子安を据えて、使い捨ての雑魚キャラに飛田展男を置いてるんだものな。スタメン軍団で櫻井・福山・神谷と全部使ってやがるし、ものすげぇ鬱陶しい現場になってそう。出来ればもうちょっと女の子が欲しいかな。メランコリィちゃんは? メランコリィちゃんの出番はまだなの!?

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○「マギ(第2期)」 5

 やっぱり多い第2期作品。こちらも1期目があまりピンと来なかった作品だが、久しぶりにみた第1話は、割と期待感高めの内容になっていたと思う。

 1期で首をかしげた要素の多くは、シナリオについての部分であった。「ダンジョン攻略の話のはずがダンジョンで盛り上がらない」なんて悩みもあったが、それもこれも、結局「何故ダンジョンに潜るのか」という理由が分かりにくいせいであり、更に、主人公側になかなか爽快感のある冒険が展開されず、どす黒い陰謀の辛い側面ばかりがフィーチャーされていたのが重苦しかった原因だったように思う。2期はそのあたりの全体構成がどうなるのかはさっぱり分からないが、2期の利点であるバックグラウンドの強さを活かして、良いドラマが展開されることを期待したい。

 で、そんな手探りのはずの2期目なのだが、なんだろう、1期目の時よりも印象が良い気がする。なんでかははっきり分からないのだが、やっぱり金がかかっているこの枠、画面の質は抜群に高く、冒頭の魔法合戦のくだりなんか、(意味は分からないが)うねうねと動く怪しげなオブジェクトの数々は見応えがある。そして、単に「動く」だけじゃなく、なんだか「可愛く動く」。終始まるっこいまんまだったアラジンが実に可愛らしかったし、ヒロイン勢では紅玉、モルジアナといった面々の表情もいちいち可愛い。これは1期の蓄積でそれなりの愛着があるおかげなのだろうか、キャラが増えて賑やかになったおかげなのか。確認してみたら一応総作監が2期から変わってるから、その影響もあるのかもしれない(別に1期の赤井さんが悪いってわけではないのだが)。

 また2クールの長丁場になるだろうから、日5との相性の悪さからまただれてしまう可能性はあるのだが、1話目の「お、いけるか?」という期待をそのままに持って、是非とも今期は盛り上がっていきたいところだ。

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○「ストライク・ザ・ブラッド」 5

 こりゃまた随分と素直なラノベである。なんで日本人って無闇に吸血鬼が好きなんだろうね。エロいからかな。もう吸血とか不死とかってモチーフは散々やられているのだから、たまにゃ違うモンスター属性を使った話も書けばいいのに、と思ったがすぐに「あぁ、でもニャルラトホテプですらアレだったしな……」と思い直す。まぁ、ベタって悪いことじゃないですよ。

 そんなわけで吸血鬼かつ学園ものの、どこをどう切ってもラノベだし、新しい要素を探すのが非常に難しい作品。絵柄も完全に「その辺のラノベ」っぽいので、多分他作品に混ぜられて並んでいたら気づけないレベル。よくもまぁ、飽きもせずにアニメしてくるものだ。一応本作の謎の中心は「なんで普通の少年がいきなりレアリティの高い化け物になってしまったのか」っていう部分にあるみたいだけど、記憶が消し飛んでいるらしいので、「どうとでもなる」お話。そこまで興味は湧かない。どっちかっていうと、舞台となっている謎の島の設定の方が気になって、「そんな頑強な種族がいるんだったら、何で人間主体でコミュニティ形成されて、保護される側に回ってるんだよ」と思った。実際、吸血鬼が頑張って独立しようとして同じように東京湾に島を作って移住していた「ヴァンパイアバント」なんて話もあるわけで、この世界の「異能」がどの程度のパワーなのかはよく分からないし、普通の人間が道ばたで槍を振り回すトンデモ性がどの程度のサプライズなのかもよく分からない。いや、あんまり掘りさげて考える意味も無いんだろうけど。「カンピオーネ」とかそういうレベルの設定と考えとけばいいんだろうさ。

 あんまり特筆して見るべき点もないのだが、女の子はそれなりに可愛い。出会い方のおかげでツン要素強めの子なのかと思っていたけども,割とあっさりデレてくれたので鬱陶しいイニシエーションを経ずに関係性を見ることが出来るし、1話で目的意識も分かりやすかった。あんだけ短いスカートを履きながらパンツを見られると怒るところだけは理解出来ないが(まぁ、これは世の女性諸氏にいえることだが)、怒りながらも見せてくれるんだから決して悪い子じゃなかろう。今後主人公と仲良くなって、凄惨な吸血鬼バトルに巻き込まれて青い顔とかしてくれれば割とそそられる気はする。その他のキャラはほとんど出てないので、本当に1話目は主人公とヒロインの顔見せと世界設定の説明だけだな。まぁ、それだけで手堅くまとまっていたので、見る分に苦痛はなかったですよ。

 中の人は、主人公がちょっと気だるげなところがいい感じの細谷佳正、そしてヒロイン役は今期2つ目のメインとなる種田梨沙である。ホントに色がついていない、「誰にでもなる」声を出す子である。この作品で印象に残る仕事が出来るかどうかはいささか怪しいが……頑張って欲しいですね。最初の敵キャラは事務所の先輩、井口だぞ。まぁ、井口キャラが強敵になる図はあまり見えないので、軽く捻ってオープニングステージをクリアしましょう。今後誰が出てくるかねぇ。

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○「リトルバスターズ!〜Refrain〜」 4

 こちらも第2シーズン。しかし、相変わらずこれの視聴姿勢は難しい。1期は世間での評判と相反するほどに噛み合わなかった作品なので、正直2期目と言われても食指は伸びにくい。「リフレインからが本番」なんて意見もちらほら見かけるが、1期で一切のめり込めず、粗ばかり見つけてしまっていた人間はそもそもその「本番」に参加する権利があるのだろうか。

 せっかく仕切り直しをしたのだから、出来ることなら楽しんで観たいというのが正直なところである。2期目の利点というのは、キャラクターの内面が分かりやすくなっているので様々な前提を持った上で描写出来、より深い話が作れるということ。デメリットは、尺が長くなることによってマンネリになり、刺激が乏しくなってしまうこと。「2期が本番」とまで言われた作品なので、後者のデメリットについては考えなくていいだろう。その上で、1期は合わなかったとは言っても、一応女の子の話はちゃんと見ていたわけだし、キャラの素行も割と理解出来る状態で見られるなら、一応プラス要素の方が多く見込めるという期待はある。あとはどれだけ「合わなかったなぁ」という先入観を捨てきれるか、だ。

 ただ、残念ながら、1話目はあんまりいい出会いではない。今作はひたすら「ヒロインらリキの周りの人間が不幸な目に遭う」がスタート地点になるわけだが、相変わらずその「不幸」が人為的なものである。単純な悪意である。別に他人から恨まれたりねたまれたりすること自体は問題ではないが、1期でも割とそういういじめ的なものによるシナリオ展開は多く、単純に「またやな」となる。奇矯な人間ばかりが集まる集団なので、差別的な目で見られるのは日常的な出来事であるようなのだ。そうなると、結局「こいつら、仲間内では楽しそうにしてるけど、そんな閉じた世界で幸せだと思ってるだけで本当にいいのかよ」と思ってしまう。外部を完全な「悪」として描いているので「どちらが悪い」みたいな議論にすらならないが、ことは高校生の交友関係という非常にデリケートな問題である。もし、主人公チームが全面的に正しい人間関係なのだとしたら、あんな身内だけで延々連むのではなく、もっと周りの人間との交流があってしかるべきなのだ。しかし、残念ながらリトルバスターズの面々は、それ以外の人間と交流している様子がほとんどない。こうなると、やっぱりあいつらの方がおかしいんじゃないか、という見え方になってしまうのである。また、単純な人間の悪意に晒された状態になってしまっているため、そのままそれを「敵意」で返すしかないというのもギスギスしている一因だ。結局、救われる方法は「悪意の排斥」しかなく、そうなるとリトルバスターズはますます小さな世界に籠もっていくことになる。学園ストーリーとしてこれはいいことなのだろうか。

 また、相変わらず細かい部分ではあるが、各々の行動に奇妙な点が見られる。今回いじめの原因となった武闘派の女の子だが(名前を覚えてない)、彼女は何故、いじめグループが談笑していた録音データを持っていたのだろうか。リアルタイムで録音していたとするなら、明らかにおかしな行動をしている。自分を貶める現場に居合わせ、黙って盗み聞きしたら友人が虐められているのを知ったのに、その後で何食わぬ顔で部室へ戻り、いじめの被害にあったことを素知らぬ顔で聞いていたのである。もし義侠心に溢れる性格なのだとしたら、相手グループの話を聞いた時点ですぐにでも仕返しに出て、友人達が不必要なショックを受ける前に、いじめの原因が自分であり、心無い人間が迷惑をかけたことを謝罪すべきだ。何故それをせずに、さも今気付いたような顔で生活していたのか。それとも、あのレコーダーはあの場で回収して、初めて音源を聞いた設定なのか? だとしたら単なる盗聴犯である。レコーダーを仕掛けるほどの疑念を持っていてその行動はやはり不自然だ。

 結局、1期を引きずるとあら探しみたいになる。うーむ、ここから先のお付き合いはどうなるか……まぁ、無理はしない。

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大原さやか 桑島法子
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