最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「キルラキル」 7 説明不要! っつうか説明不能! 言葉を費やす意味が全く無い! 一言で言うなら「グレンラガンのスタッフが、パンストとかも作った後に調子に乗りました」という作品。これ、毎週この勢いなの? 何が起こるの? 毎週コレで脳髄が保つ自信が無いぞ。どんとしんく、ふぃーーーーーる!! なんで微妙に昭和臭がするのかは謎だが、多分モーションの取り方が昭和リスペクトな技法に溢れてるせいだろうなぁ。もういいや、ほんと好きにして。どこまでも突き抜けて。帰ってこないで! 一応中の人の話は……それすら蛇足かな。小清水ミラクルを柚姉ぇが余裕で受けきる。これ、生徒会長が本気になった時がクライマックスやろな。四天王のキャストも爆笑もんだが、初戦の相手が岩田光央ってのも確実に狙っている。みっちゃん、多分アフレコの時は「あ、好きにやってくださーい」って言われてる。あと同級生の子の中の人が洲崎綾。あやっぺ、おいしい。 PR ○「凪のあすから」 6 発情期の中学生!! なんか変なアニメキター!! この堂々とした不条理、これやで。 今期のP.A.作品。青を基調として海の細やかな美しさを前面に出したビジュアルは、いつも通りのP.A.風に戻ってきた感じ(まぁ、「有頂天」がイレギュラーだっただけだが)。そして今回は割とキャラクターデザインも崩し目で、動きが割と大きく出るようなデザインになっている。このビジュアルで何を描くのかというと、なんと、謎の魚人間物語である。特に説明も無く現れる理不尽な世界観が、有無を言わさずに画面のインパクトだけで丸め込まれるこの出だし、非常に好みの振り出しです。そうそう、アニメが持つ説得力って、こういう使い方が正しいと思うんだ。 脚本は岡田麿里。マリーとP.A.といえば「true tears」「CANAAN」「いろは」と傑作揃いであるし、脚本を自由にやっていいと言われた時の岡田麿里の打率の高さは鉄板。今作も一体何が飛び出して来るのかが今から楽しみ。1話目を見る限り、作中のキャラの言葉を借りれば「色々とややこしいんだな」という人間関係が見どころで、発情期を迎えた中学生男女の、好いたり妬いたりを描いていく。過去作品だと「true tears」に近いものが出てくるんですかねぇ。あちらは雪深い田舎町、こちらは海の街。このイメージの差をどうやって利用してくるのかも期待出来そうな部分。そもそも1話目から「ヒロインの膝に魚が生える」なんて出だしを書いてる人間が、これから何をしでかすかなんて想像も出来ませんよ。 そう、1話目はいきなり自由。冒頭、魚が飛び交い、人間も自由に泳げる海の中の町並みを、ごくごく普通の背景として描くふてぶてしさにまず感服する。普通、「海の中の町の話」と言われれば、それなりに「異世界」を作り込み、その部分をセールスポイントとしてアニメを作ろうとするだろう。しかし、この作品はそんなところにいちいち構っちゃいない。何しろ人々は昔から海に住んでいるわけで、海に町があることも、学校帰りに海に帰ることも、ごく普通のことでしかない。だったら、それは「普通の画面」として描写されるべきなのである。これだけ異様な世界設定なのに、その説明に費やされたのは主人公が独白したほんの数分の昔話だけ。後のことはさっぱり説明されていないのに、画面を見るだけで「あぁ、そういうもんなんだろうな」と飲み込めてしまう説得力が怖い。いや、おかしいんやで。海の中で火を使っている理由は「鱗様の神通力」ということで説明されているが、海中で何であんなに明るいのかとか、どう見ても人間のくせにどういう器官で水中呼吸してやがるんだ、とか、水の中で酒のんでんじゃねぇよ、とか、そもそもやかんや鍋をどうやって使うんだよ、とか。あと、シナリオだってしょっぱなから違和感はありまくりで、珍しいものとして海の人間には人だかりが出来るくらいの交流しかないはずなのに、何で海の中が廃校になると地上の学校に行く程度の行政の統一は出来てるんだ、とかね。最終的には海人間たちも地上に出て出稼ぎとかする世界なのかなぁ。 こんだけ謎が多いのに、「まぁ、そこは置いといて、恋愛ドラマやろうぜ!」という主張が明確であり、しかもそれが「お、おう」と答えるしかないくらいの、妙なパワーがあるのだ。わずかな描写の中で、既にメイン4人の中の関係性が大体構築できてしまい、後はこの訳の分からない世界でどのようにくっついたり離れたりするかを楽しむだけである。地べたも雷轟丸もいないこの世界で、はたして主人公はどのようにヒロインをひっつかまえるだろうか。かやのんボイスの子もいるけど、現時点でメインになってるのが男3,女2なんだよなぁ。ややこしそうだなぁ。 というわけで、色々と楽しみ要素が多そうな作品になりましたが、中の人的にはまず「花江君、こういう方向性の仕事もあるんだな」というのが一番の驚き。なるほど、声が高いので割と頼りない役ばかりの印象だったのだが、中学生くらいの幼さが残る少年にしてしまえば違和感はなくなり、今回のような直情型主人公でも面白い仕事が出来るのか。周りを固める男性キャストが逢坂良太・石川界人という、「芸歴縛りでもあるのか」レベルのフレッシュさである。まぁ、既に「お馴染みの声」になっちゃってますけどね。そして、メインヒロインはどこまで言っても我々を逃がしてはくれない、花澤・茅野包囲網。彼女たちは一体いつ寝ているのか。そうそう、そういえば花澤キャラのお母さんが(ry ○「境界の彼方」 6 今期京アニ作品。邪王真眼に目覚めた六花が、真のダークフレイムマスターと交流を深めるようなお話。 京アニがここまでラノベラノベしい作品を作るってのも珍しい図式である。劇場版「中二病」で巨大なドラゴンを見たばかりであるが、今作でもヘンテコクリーチャー妖夢が現れ、いかにもなデザインを京アニ作画で作っているのがちょっと新鮮。とはいえ、ベースとなるのはジャンプで新人漫画家が初連載に持ってくるようなお話なので、ここからどのように伸びてくるかは全くの未知数。「Free!」や「たまこま」のように、「お話はそそられないけど、京アニデザインなのでプラス1点」というところからのスタートである。 一応、真っ向からバトル要素があるアニメということで、とにかく動きが賑やか。ヒロインと主人公の追いかけっこパートなんかは劇場版もかくやというクオリティになっており、「Free!」でも印象的だった水滴の飛び散る演出なんかは流石としか言いようが無い。ドジっ子で眼鏡っ子で中二っ子というメインヒロインの阿漕なスペックも恐ろしく、「とにかく女の子描いてくれよ女の子!」というこちらのニーズにがっつりはまっているので、それだけでも満足出来てしまうのが困りものである。今作の監督は京アニの申し子ともいうべき石立太一氏。すっかりお馴染みの名前なので特に不思議にも思わなかったのだが、実は監督作品って初めてなのね。まぁ、これまでの仕事ぶりを考えれば何の心配もしてないけれども。監督・石立、キャラデザ・門脇って、どこをどう切り取っても京アニ作品にしかならんわな。 ただ、そうした画面の品質に一切心配はないものの、真っ向からラノベ設定というのは流石に期待しにくい部分も多い。相変わらず異能を笠に着てヤレヤレ系になる主人公っていうのはなかなか好印象を抱きにくいし、冒頭で主人公を惨殺しておきながら「命を奪うのが怖いです」と言ってのけるヒロインのメンタリティはよく分からないし。1話目の展開を見る限り、あんまりシナリオ面には過度な期待を持たない方が安全かもしれない。ま、「Free!」だって別にシナリオに面白味があったわけじゃないからな。結局私は、京アニ品質な画面が観られればそれだけで何となく満足してしまう不自由な体質に調教されてしまっているだけなのかもしれません。 今作で注目したいのは、なんと言っても中の人のことだ。「大沢が放つ次の弾丸」でお馴染み種田梨沙が、ついに単独主演を成し遂げた。「川澄の時代」「能登の時代」「花澤の時代」(井口の時代?)と脈々と声優業界のメインストリームを産みだし続けた大沢が次に繰り出してきたリーサルウェポン種田梨沙。ついにここで、決定的一手を刻むことになるのだろうか。どうも、並み居る先輩方と比べると「半端無く上手いが、声に特徴が無いので印象に残りにくい可哀想な立ち位置」と言われてしまうのが種田である。ここで一発、「ならでは」の活躍に期待したい。いや、もう今年だけでもお腹いっぱいになるくらい活躍はしてるんだけどね。ちなみに、そんな後輩を温かく見守る明乃さんが京アニ作品に2連続出演を果たしています。いや、実は今年は明乃の年なんじゃないかと、密かに思ったり、思ったり。 ○「COPPELION」 5 今期新番組の口火を切ったのは、来歴がなかなかに複雑なこの作品である。いや、正確に言うと夕方番組の「ガイストクラッシャー」は見たんだけど、あんまり興味を惹かれなかったのでそっちはなかったことにした。今期こそ、減らそう視聴アニメ。 さておき、これを「新番組」と称して良いのかどうかは定かでない。詳細は分からないが、3年ほど前に発表されながらも震災の影響やらなんやらでお蔵入りになった作品であり、実際に製作されたのがいつなのかは定かでないためだ。当時作っていたのだとしたら(完成したかどうかは別にして)既にかなり昔の作品ということになるわけだ。製作スタッフは「K」とほぼ同じだが、「K」が去年の秋クール放送だったわけで、実際の製作はこっちの方が早いって事なのだろうか。 ま、その辺は考えても意味はないが、少なくとも「古くさい」とか「時代を感じる」ということは一切無い。独特の色調を見るとなるほど「K」のスタッフが作ったということはよく分かるが、どちらが先でどちらが後かなんてのは分かるわけがない。「K」のビジュアル面は非常にレベルの高いものだったので、今作もそれに見劣りすることなく、充分な1話目といえるだろう。被災後の東京の様子は本当にディティールまで細かく描かれており、「どこかにロケハンに行ったんじゃないか?」と思えるくらいの完成度。そこに、「K」同様に無遠慮に動かしまくる大仰なアクション描写が加わり、非常に見栄えのする画面構成である。白がトバし気味のカラーリングは相変わらず気になるのだが、こればっかりは慣れというか好みの問題だろう。まぁ、幻想性を優先させていた「K」と違って、この作品はどっちかというとリアリティに重きを置いた方がいいと思うので、もう少し現実よりの風合いにしても良かったとは思うが。 そうした「充分な技術力」に下支えされており、原作付きの作品であることも考えると、今後はしっかりと安定した作品として観られるだろうことは期待出来るのだが、何の先入観も無しで見る限りは(ちなみに原作未読)、割と地味な導入である。1話目に何をしたかをまとめて書けば「女の子がぶらぶら廃墟の中を歩いていただけ」である。ラストで野良犬に襲われたりはしたが、流石にそれだけでびっくりどっきりってわけにもいくまい。ディストピアな設定や「何もない不気味な静かさ」は、「新世界より」と同じようなスロースターターっぷりを感じさせるものである。また、1話目ということで各キャラのモーションにはかなり気合いが入っていて描き込みが多かったのだが、正直、あんまり必要ない描き込みのようにも見えてしまった。犬に襲われるシーンなんかはいいんだけど、単に弁当を食べるために座るシーンなんかは、「別に人間ってそこまで芝居じみた動きはしないよなぁ」という気がする。まぁ、ぬるぬる動いている方が見ていて気持ちが良いのは確かなのだが、今作の場合、周りは無人の荒野でどちらかというと「空虚さ」の方が際だつ画作りになっているので、無理に動きの派手さを押すと違和感が先に立つ気がするのだ。まぁ、1話目クオリティだとすれば来週以降は普通の画になる可能性はあるのだが。……でもGoHandsだとこのままのクオリティでやりきりそうな気もするなぁ。 そして、地味な出だしとなったシナリオ面についても、いささかの不安は残る。世間の心情に配慮して色々とぼかしているのは仕方ないことだが、あまりにぼかされたおかげで、(おそらく)原作が持っている(であろう)インパクトは薄れる結果となった。何の汚染か分からないし、何が「事故」だったのかも分からない状態で悲壮感を出されても、それはやはり完全な視聴者依存だ。ただ、こればっかりはどうしようもない問題なので悩ましいところであるけど。他にも、花澤ボイスの子のテンションが乱高下しすぎてちょっとついていけない、なんてひっかかりもあって、導入としてはやや微妙。ここから1クールでどう盛り上げられるだろうか。あと、多分色んな人が思ってるだろうけど、やっぱり戸松の関西弁は微妙。名古屋県民だからそこそこ近いようなアクセントも知っているのだろうが、やっぱり持って生まれたものではないし、戸松の持ち味である語気の強さが、無理に関西イントネーションにしようとしてるせいで粗として目立ってしまっている感じ。これも慣れなのかもしれないが、やっぱり関西弁キャラならネイティブを使ってくれた方が楽なんじゃないか、とは思う。まぁ、良い経験かもね。残りはあけこと花澤ということで……3人集まるとすげぇカオスになりそう。あ、あとエンディングのangelaは荒ぶり過ぎじゃないですかね。楽しそうで何よりだけども。 ○「ガッチャマンクラウズ」 5 この度日テレプラスでの放送が開始され、ほぼ1クール遅れでようやく関西でも視聴可能になったので、こんな半端な時期に新番組スタートである。そういや「GJ部」も同じくらいのラグがあったが、何故読売はこうも関西に冷たいのだろうか。ノイタミナの約一週間遅れでもイライラするというのに。 さておき、放送開始から割と時間も経っているわけだが、視聴していないながらも、回りからちらほらと聞こえてくる評判は割と良いようだったので期待しながらの視聴。ただ、1話目では正直なかなか見るべきポイントを絞ることは出来なかったので、今後の展開次第、というのが正直なところだろうか。ザクザク遠慮無く間の演出を切り飛ばしていく作劇法は割と視聴者を選びそうなスタイルだが、この方向性がはたしてどうなるのかが焦点になるだろうか。流石に世代じゃないので元祖「ガッチャマン」についてはほとんど何も知らないレベルだが、この作品はあんまり過去のアニメと比べる必要もなさそうなので助かる。1話目からして「比べても何の意味も無いぞ」と宣言してるようなもんだしね。何かというと比較されるどこぞの実写映画は可哀想だな(見てないけど)。 監督は中村健治。ただ、本作は1話目から監督がコンテ担当ではなく、いつものようなアクの強い演出もやや抑えめである(あくまでも「中村監督にしては」というレベルだが)。特色としては相変わらず原色を多用したとっ散らかったような色彩センス、それに縁取りに特徴を持たせたアイコン性の強いキャラクターデザインなんかがよく出ている。「つり球」は正直言うと狙った方向が分からなくてあまり得手ではなかったのだが、今作の場合は「勧善懲悪のヒーローもの」という基本線はブレないだろうし、少なくともメインプロットは見やすくなるのじゃなかろうか。後はそうしたベーシックなライン上でどの程度個性を出し、どの程度オリジナリティのある画面が作れるか、という部分の勝負になるだろう。基本的に中村さんの尖った画作りは好きなので、今後も遠慮せずに好き勝手やってほしいところだ。 中の人については、とにかく内田真礼がかっ飛ばしているのが相変わらず愉快。相変わらずのお馬鹿キャラだが非常に速度が出ていて、なんだか小清水のお馬鹿パワーを受け継いだような感じ。空気を読まずにイラッとさせる感じもナチュラルに出ていて気持ちが良い。相方も逢坂君だし、特に心配する必要が無い安定のキャストですな。当然のように森功至も出演しているあたりはちゃんと旧作リスペクトも出来ているので安心。まぁ、私にとって森さんというと「マジカル頭脳パワー」以外にないんだけども。 ○「銀の匙」 6 内海さん! 内海さんの声が! そういえばこれが遺作になったんでしたっけ。ノイタミナ枠は製作が早いのが功を奏した形。思わず声を聞いて感じ入ってしまいます。同じ作品に黒王号みたいな巨大馬が出てくるのも何かの縁でしょうか。 さておき、ようやくたどり着いた今期新番チェック最後の作品。今期はホンマにキツい。カウントしたら5分枠や再放送を除いても1週間の視聴本数が40本を超えるという……これは死ねるで。しかも、この番組のように、やたら質が高くて無視出来ない作品も数が多い気がする。充実してて幸せだなぁこん畜生。前クールのサンデー作品は割としょうもなかったのに、今期になって「神のみ」とコレで一気に完成度が上がっている。もっとバランスよく配置してくれれば良かったのにさ。 今作は「ハガレン」作者の漫画ということで、連載開始当時から話題になっていたもの。ただ、掲載誌がサンデーってことで私は全くタッチしていなかった作品なのである。元々「ハガレン」にも愛着は無かったし(真面目に見てなかっただけだけど)、「流石に作者のネームバリューで人気でただけじゃねぇの!」と知りもせんで適当に読まない理由を付けていた。そのせいでさっぱり知らん作品だったわけだが、なるほど、確かに面白そうである。作者の実体験に基づいたドキュメンタリー風味もある漫画らしいが、狙っている路線は同じくノイタミナの「もやしもん」に限りなく近い。誰も知らない秘境の地である「北海道の農業高校の中」という非常に興味深い題材を、適度にフィクションを交えながら(であってほしい)文字通りコミカルに描いており、単純に知的好奇心が刺激されるだけでなく、普通にギャグとしても成立している。「もやしもん」の場合は作中人物全員が大学の「中の」人間で完結していたわけだが、今作は少年漫画らしく、主人公が「外部から批判的にフィールドを見る」目線を持っているため、初見の視聴者でもすんなりと作品世界に入っていくことが出来る。その上であの卵かけご飯の完成度の高さ。今期は「孤独のグルメ」だけでなくこれにも注意せにゃならんのかしら。 制作はA-1、そして監督は「オカルト学院」の伊藤智彦。原作が面白いという保証付きなら、伊藤監督は確実に良い仕事をしてくれるだろう。ノイタミナで制作体制が安定していることはほぼ確実だし、現時点では不安要素が1つも無い。今期のノイタミナは後枠が再放送で本当に良かった。このクオリティで2本攻められたら流石にパンクするわ。掲載誌や原作絵の違いのおかげで「もやしもん」の時とは明らかにテイストが違うわけだが、どういった差が出るのか、興味深く見せてもらうことになるだろう。 中の人については、とにかく内海賢二が出てきたというだけでちょっと目頭が熱くなるが、その他の面子も渋いながら良い仕事ぶりである。主人公の木村君は当然として、その回りの男性キャストが、「アニメではあんまりメインとかで出てこないけど、たまに脇で見かけることが多い名前」で固められている。男性声優は1枚看板になるのが大変だが、こういう仕事師の人たちというのはしっかりと役を立てられる人が多く、安心して聞いていられる。こういうキャスティングもきちんと楽しみたいもんですね。女性キャストは少ないが、メインヒロインっぽい馬術少女に三宅麻理恵。なんかすっかり安定したよね。そして、謎の丸い子には、サンデー作品で引っ張りだこ(?!)、彩陽である。このキャラで何の違和感もなく入ってくる仕事が出来るのは流石の彩陽。声聞くだけでなんか笑えるのです。 ○「ふたりはミルキィホームズ」 4 再び帰還を果たしたミルキィホームズ。しかし、その帰還はどこかいびつであり、放送時間の前半パートは、何と中の人の顔出しバラエティが実写放送されるという、どないやねんな形態になっている。幸か不幸かミルキィについては中の人バラエティもすっかり定着しており、流石に「三十歳の保健体育」とか、そういう実写パートほどの誰得感があるわけではないのだが、やっぱりアニメシリーズで30分放送じゃないのは少し寂しい。 そしてここはあくまでもアニメについて書く場所なので、まずはアニメパートだけに絞って書いていくことになる。「シリーズ3期目」と銘打たれているのをどこかで見た記憶があるのだが、残念ながらこの作品は僕らの知っているミルキィの3期目ではない。正確な表記をするならば、「ミルキィホームズAlternative」の続編とするべきである。基本がシリアスベースで進行し、作中ではミルキィホームズは駄目駄目のダメダメ軍団ではなく、きちんとヨコハマの英雄として描かれている。何より、怪盗帝国が登場しない時点で色々違う。この世界は、多分熊のパンチで崖下に転落してバリツしたり、ラードの神に愛された豚野郎が世界を牛耳ったりはしないのである。別にこちらの世界観が悪いというわけではないのだが、やはりミルキィといえば頭のネジが外れるどころか最初からネジをへし折る勢いでブン回す森脇・池端版を期待してしまうのは仕方ないところ。そういう意味では、残念な「3期目」になってしまった。 もちろん、そうした期待感を取り除けば作品としては無難である。監督は錦織博、製作はJ.C.とノーマッドということで、ブシロードの源流となるブロッコリー系列を考えるならば、むしろ原点回帰で由緒正しい方向性とすらいえる。尺が短いおかげか画面のクオリティも悪くない水準で、藤田まり子の懐かしいデザインもきちんと機能している。このまま1クールやってくれるならば、ミルキィのアナザーワールドとしてある程度まとまった話は期待出来るだろう。そういう意味では、決して期待を裏切るようなものにはなっていない。あくまで「思てたんと違う」だけである。ミルキィ好きの人間ならば、これもきちんと視聴して新たな歴史としてお勉強を欠かさないようにはしたい。タイトルからも分かるように、今回はメインメンバーに白と黒が新たに加わるところが最大のポイントなわけだが、ひとまずこのシリアス世界で加入させておいて、是非とも破滅的ミルキィワールドに転写したときにどうなるのかを見せて欲しいものだ。今のところ、2人ともすげぇ普通だし。 中の人については、白の方は今回がオーディションデビューということで、それと分かるくらいの質。まぁ、元々のミルキィだって似たような部分はありましたから。GAなんかもっともっと酷かったし。こういうデビューの仕方もある方が、業界の活性化を考えれば面白いところ。視聴者も一緒になって新人の技術向上を見守ろう。黒の方は割と普通。驚いたのは、この寺川愛美という声優は、実は歌手の愛美のことだったという。全然知らなかった。「Live for Life」とか、名曲揃いですよ。ミルキィ内でソロで歌うチャンスはあるでしょうか。その他、小衣ちゃんの部下の人が秋山殿だったりするのはちょっと楽しい。中上育実は声が個性的で楽しいね。こうしてみると彼女と井澤詩織が一緒に居た大洗ってすげぇ学校だったんだな。 メインの中の人については今更語ることもないよね。むしろ実写パートの方が見物だし。放送開始初回からいきなり名物である「食い物を貪る三森すずこ」が見られたのは眼福。ファンサービスを心得とるなー。 ○「Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ」 6 ローリーローリーローリ〜〜〜小学生は最高だぜッ! 「元ネタがエロゲの」「小学生キャラが」「スピンオフで」「魔法少女に!」ユーノ君! 早く来てくれー! というわけで、ある意味Fateの新作、ある意味「なんちゃって魔法少女」の新作である。「なんちゃって魔法少女」は今や業界では定番になりつつある枠。その先駆けはおそらく「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」になるんじゃないかと思っているわけだが、その流れからどこぞのサブミッション少女がおり、最近だったらマジでオタクなイングリッシュとか、魔女っ子ミラクるんとか、なんかもういっぱいいる。そんな基幹産業に、また新たな少女が入門することになった。まぁ、「新たな」とは言ったものの、既に彼女の場合は過去にいくらでも魔法は使ってましたけども。主な仕事は「やっちゃえバーサーカー!」。切嗣さん、お宅の娘さん、こんな子になっちゃいましたよ……。 で、どんな経緯であの「Fate」シリーズがこんなアニメになっちゃったのかは知らないが、ドタバタしてるイリヤが可愛いから、なんかもうどうでもいいや。驚いたのはこの作品も大沼さんとSILVER LINKの手によるものであるということ。1シーズンに元請で2本同時並行ってのはかなり珍しい。スケジュールとか大丈夫なんだろうか。どちらの作品も1話目は割と面白かったので、出来ることなら万全の状態で最後まで乗り切ってほしいものだけど。比較は難しいのだが、こちらの作品の方が「わたモテ」よりもさらに大沼さんのテイストが薄く、基本的に「絵が綺麗でぬるぬる動く」クオリティを武器にしているように見える。特にマジカルステッキ連中の動きはマジでキモいレベルであり、胡散臭さも相まって単にしゃべってるだけでもギャグになっている。もちろんその他の絵柄も面白く仕上がっており、イリヤのぷにっとしたデザインは非常に可愛らしいし、丸っこいだけじゃなくてディティールにもこだわり、金髪碧眼美少女としての持ち味を存分に発揮している。「Fate/zero」のときのイリヤも可愛らしかったが、こちらも負けず劣らずだ。 そして、そんな幼女が風呂場で、つまり全裸で魔法少女契約を交わすことになり、放送時間の1/3くらいはずっと裸のままという、今のご時世じゃぁ色々大変そうなところとかが素晴らしい。何せ女子高生の遠坂凜さんを年増呼ばわりしてしまう世界なわけで、そのロリ度は今後も容赦無いことになりそうである。おかしいなぁ、別な魔法少女の世界では凜(の中の人)も立派な幼女だったのに……時空管理局から八神二佐を召喚してお仕置きすることは出来ないものだろうか。 そんな凜のデザインも割とコンパクトにまとまっているし、過去作品とデザインを比較して明らかに違和感があるのは士郎ぐらいのもの。そして士郎は違和感があっても別に問題はないので、最終的に「イリヤ可愛いな!」と言えれば万事解決。えげつない性格のマジカルステッキとの掛け合いをメインに、今後もアホな詐欺漫才が楽しめそうである。それにしても、どこぞのインキュベーターよりも酷い勧誘ってのは初めて見たな……あれ、クーリングオフは利かないのかなぁ。 ちなみにこれまでのシリーズで見たことのないキャラもうじゃうじゃ出てきているが、もう調べるの面倒臭いので全部新キャラのつもりで見てる。伊藤静演じる凜のライバルっぽいキャラとか、果たしてこのアニメのオリジナルなのか、それとも別作品のキャラなのか。そのうち気が向いたら調べる時が来るかもしれない。イリヤのクラスで一言だけしゃべったしゅが美キャラは、多分オリジナルだろうなぁ。単なる「小学生女子魔女っ子もの」って考えると、今後登場するキャストも楽しそうである。しかし、まさかこのタイミングで門脇舞以主演作品が2本も放送されるとはね。舞太のイリヤは純正ロリ力が高くて大変よろしい。謎の詐欺ステッキの中の人は高野直子らしい。これまた随分久しぶりに聞いた名前やな。宮川美保とか寺田はるひとか、懐かしい名前が散見されるのも、独特の作品文化が感じられてよいものです。 ○「魔界王子 devils and realist」 4 ゼロサム漫画原作、監督は今千秋。それで大体説明が付く作品。そっち向け作品って「魔のもの」っていう要素が多い気がするなぁ。「今日からマ王」「黒執事」「伯爵と妖精」(最後は違うか?)……色んな既存の作品とイメージが被るのだが、どのようなレゾンデートルを見いだすべきなのだろうか。 この手のアニメで非常に厄介なのは、アニメーションとしては決して質の低いものではないという部分。個人的に今千秋は監督として信頼出来る人だと思っているし、制作が動画工房ということで画面もクリア、作劇も安定している。正直、1話目だけを見れば「ベタベタやな」と思ったこと以外に特に不満は無い。いや、「ベタベタやな」はそのへんの萌えアニメを見てれば大体持つ印象なのだから、それもマイナスイメージとして解釈する必要も無い。つまり、何の問題も無い作品である。 でも、やっぱり視聴のモチベーションは上がらないのだよなぁ。結局「黒執事」って最後まで観てなかった気がするんだよ。どうしても「それメイン」のアニメは最後まで視聴する根気が続かない。最近だと「八犬伝」もかなり厳しかったし。「世界一初恋」とか「AMNESIA」みたいに吹っ切れてあさっての方向にぶっ飛んでくれればネタとして楽しむことも出来るのだが、こちらはベーシックな作りだけに、話の筋も大体見えてしまうのが辛い。そして何より、1話目で徹底して女性キャラが出てこなかったのが辛い……こういうアニメでもなんとか1人くらい女の子が出てくるものなんだけどなぁ……すみません、ちょっとこれは視聴が続かないかもしれません。今期はこれと「BROTHERS CONFLICT」と「八犬伝」のどれからリタイアしていくのか、というのが時間削減の焦点になりそうである(全部切ればいいのに、とは思う)。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/06)
(02/06)
(02/05)
(02/05)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/03)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|