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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「犬とハサミは使いよう」 5

 タイトルですぐにそれと分かるラノベ作品。そして、今期のGONZO作品である。監督の名前に記憶は無かったのだが、割と生粋のGONZO人らしい。つまり、頑張って欲しい。

 内容はなんだかどっかで見たことがあるような要素の寄せ集め作品で、ラノベらしい薄っぺらさは主人公の設定に出ている。まぁ、「異常といえるほど本が好き」っていうキャラをリアルに描くのって案外難しい気がするけども。「R.O.D.」のように「リアル本好きあるある」みたいなのが出てくるとそれっぽくなるんだけど、少なくとも今作の主人公はすごく分かりやすいパーツを集めた結果に見えてしまうのである。まぁ、まだ1話の時点でやいのやいの言うのもおかしな話だけども。

 いや、文句は言ってみるものの、「ラノベ原作だからとりあえず噛み付いておく」っていうのがお約束なのでね。何を差し置いても「麻里奈のドSキャラ」っていうだけでも見る価値はあるんですよね。見た目には夕子さんにしか見えなかったり、台詞回しからは夜空あたりにしか聞こえなかったりするけど、それが悪いことじゃぁないんだ。何となく気になるタイミングで次回に続いたし、今後のストーリー展開はひょっとしたら面白い方向に行くのかもしれない。出来ることなら、To LOVEるもどきみたいな「犬だから」ラッキースケベハーレムとかにならないでほしいもんだけど。この主人公ってもう人間に戻る選択肢がないからむしろ大丈夫なのかも。犬状態は割と可愛いよね。ミニチュアダックスってアニメで動かしてももとがアニメっぽいから違和感ないわ。画のレベルでいうとそこまで期待度は高くないけども……。

 中の人要素については、とにかく麻里奈っていうのが1話目。回りを固めるキャスト陣もチョイ役でたくさん出てきていたが、まだどういう役回りなのか分からないから何ともいえないかな。あ、でもエンディングテーマが芹澤優ちゃんの一人歌唱だったということ。声優としても面白そうな若手だけど、歌唱の表現力も楽しげ。今後ぐいぐい来そうな注目の新人です。

 あと蛇足だけど、今期はハサミが武器のドSな女の子が流行る予感! うん、以上!

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○「サーバント×サービス」 5

 今期は木曜夜がホントにしんどい、これが最後の時間帯、史上初(?)の地方公務員お仕事アニメだ。「お仕事もの」アニメも着実に空きスペースが減ってるなぁ。

 原作は1巻だけ既読。あの「WORKING!」の高津カリノの漫画ってことで1巻は買って読んで、別に嫌いだったわけでもないのだが「まぁ、この人の漫画ならWORKINGおっかけてればいいか」ってんでその後買ってないのである。漫画もスペースや経済力の問題があるので、出来れば買う数を減らしたかったのでね……。というわけで、1巻を読んだのもだいぶ昔のことなので中身なんかはすっかり忘れていたのだが、見ているうちに何となく思い出した。そうそう、こんな感じだったけど、やっぱり「WORKING」に比べるとパンチはちょっと弱いかな。

 同じ作者の漫画で比較する必要も無いんだろうけど、この人の場合は本当にテンションが同じなのでどうしても比べてしまう。WORKINGが面白いポイントは、かたなし君を中心に据えて、男女のキャラがバランスよく無茶をやってるところだろう。真ん中にそれなりに常識を持った視点人物がいるおかげで、ぽぷらだの伊波さんだの山田だのという変人奇人が目立つ。萌え方向へのとがらせ方も分かりやすい。他方、こちらのアニメは女性主人公。しかも「アニメになったのに白黒!」という地味が信条みたいなキャラなので、そこまで大きな原動力にならない。回りの変人レベルもそこまで高くないので、「区役所の公務員ネタ」というオリジナリティで売っていく方向性になるのだが、そりゃ、そこまで近しい存在でもないし、笑いに繋げるのは難しいよね。現時点では、「区役所あるある」に加えて、何となく新鮮な設定面での見せ方を模索していくことになるのだろう。まぁ、中身に派手さが無い分だけ、ダラダラと続けても破綻は少なそうだけどね。

 監督は「イカ娘」の山本靖貴。制作はA-1と、大崩れはしないだろう、安心のセッティング。1話目を見るとオープンエンドのデザイン性なんかはなかなか面白い。あと、当然といえば当然だが山神さんの胸の描写には無闇に力が入っている。でも彼女の場合それが萌え要素に繋がるかどうかは微妙。タイトな仕事着を着ているので、見方によってはエロいとは思うのだが……。個人的には、もう山神さんの中の人を辱めるアニメ、っていうのでいいんじゃないかな、という気がする。エンディングもかやのんの1人歌唱、今期も茅野旋風は収まらぬ様子で、真面目な中にもどこかポンコツ風味を漂わせる山神さんの声はベストマッチである。実は昨日BS11でメインキャスト3人のトーク番組があったらしいのだが、全く知らずにスルーしてしまっていて衝撃。慌てて確認したら明日再放送がある模様。助かった! オールハイル中原麻衣!

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○「恋愛ラボ」 6

 今期のアニメイズムはカロリー高いなぁ……こちらは今期芳文社枠である。

 原作未読、「ゆゆ式」が終わったのでその次にくるユルい系4コマなんだろうなぁ、と思っていたのだが、制作陣が太田雅彦監督率いるいつものメンバーであった。太田監督+あおしまたかし+動画工房ということで、自然に打点は高くなる。普段得意としているキャラクターより若干等身が高いために最初はなんだか不思議な感じがしたのだが、「あぁ、太田さんなのか」と理解出来たあとはいつも通りの楽しさが戻ってきた。キャラの表情が細かく動くし、阿漕なまでにキャッチーなモーションとデフォルメキャラを並列させるいつも通りの賑々しい演出で、アニメならではの楽しさが充分に表れている。「ゆゆ式」もじっくり見てみれば悪くない作品だったろうが、素直に視覚に訴えて訴求力の高いこちらの方が、より感覚的に楽しめそうである。

 作中の設定については「萌え4コマだし」という一言で片付けてしまってもいいが、「女の子グループのわいわいがやがや」をやるこの手の作品では久しぶりに、メインメンバーの間に面識が無いパターン。「ひだまり」なんかもゆのっちと宮子の出会いからスタートしたわけだが、導入としては当然こうして1から説明してもらえる方がありがたい。「既に出来上がった関係性」を見せられるよりも、「スタート地点からなんか相性いいなお前ら」という方が追いかけやすいからだ。1話目はほぼ2人だけで回すという潔さも好印象で、メインとなるリコとマキの2人のキャラクターは大体理解出来た。マキの壊滅的な性格はいかにもだが、八重歯が印象的なリコも実に可愛らしい。リアルに寄せたときの表情が、いわゆる4コマ系と比べると非常に細かく描き込まれており、良い意味での違和感がアクセントになっている。へちょ顔からマジ可愛いまで、この落差を活かせるのが太田演出ですよ。

 あとはまぁ、舞台設定がありがたいってことですかね。①万能の力を持つ才媛のくせに②なんだか百合百合しい雰囲気を醸し出しつつ③色気づいているのは間違いないのに④結局喪女。っていう設定は非常に都合の良いものです。中の人の影響か真っ先に思い出したのが自演乙部だったわけだが、あらすじを追いかけると、流石にあれよりは男のウェイトが増すのかな? そりゃ百合百合しい方が好みだが、全く男が絡んでこない世界よりはある程度バランスよく振り分けてもらった方が良いので、今後のキャラの増え方にも注目。

 中の人については、1話目は完全に2人の独壇場。主人公のリコを演じるのは、ついに主役の座をゲット、我らがぬーぬーこと沼倉愛美。キャラとの親和性も高く、今から色々と楽しみ。そして不思議な友人、マキ役は、意外な使われ方の赤﨑千夏。ちーちゃんは本当に器用な子で、マキは森サマーあたりのイメージから多少崩していわゆる赤﨑キャラにちょっと寄せたくらいの配分なのだが、声の出し方は割と新しい。やっぱり色々出来る便利な子である。そして、最後に出てきた書記の子はなんと水瀬いのりらしい。誰も覚えてないかもしれないが、「世紀末オカルト学院」で幽霊少女あかりちゃんをやっていた子である。当時「あれ、この幼女わりと面白いな」と思っていたのだが、ようやく2度目に名前を見ることが出来た。一体どんな仕事を見せてくれるのだろうか。色々楽しみです。

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○「戦姫絶唱シンフォギアG」 7

 クソアツいぃぃぃぃぃ! 今期注目作その2! 「シンフォギア」第2幕が始まった!

 はっきり言って、初回からテンションマックスである。この作品に望んでいたものは大体出し切った感すらある。1話目では必ず血涙を流さなきゃいけない決まりでもあるのか! 怖いわ! 1期をそれなりに楽しんで観ていた身には充分過ぎる導入。これは過剰に期待してしまうのも仕方ないことだ。

 まず冷静に変わったポイントを確認しておこう。実はこっそり1期から監督が変わっている。今回から受け持つことになった小野勝巳氏という人の名前はよく知らなかったのだが、調べてみると割と朝の子ども向け番組なんかで仕事をしていた人のよう。もちろんシンフォギア1期にも関わっている人なので雰囲気を掴む上で問題は無いだろうが、今後どのように展開していくのかが気になるところ。まぁ、ぶっちゃけ1期が手放しで褒められる名作だったわけではないし、むしろスタッフが多少なりとも入れ替わってどういう刺激が加わるのかを観る方がの楽しみではある。そして、見た目にはっきりと分かるのはデザイン面の一新。元々のデザインが変わっていたこともあるが、明らかに「資金が増えた!!」ことが分かる、とにかく気合いの入った作画面。1期は割と色んなところがしょぼしょぼになってて、逆に5年前に戻ったような妙ちきりんな仕上がりにも味があったものだが、今期はそうした「ゆるみ」は許されない制作体制ということだろう。ディティールまで拘って、女の子たちがより溌剌と描かれています。1期の方が好みだった、という人がいたらちょっと残念ではあるが、個人的にはより現代風にリファインされたこちらの方が好きですね。

 そして、そんな新しい画面で繰り出される、「これぞシンフォギア!」という馬鹿の数々。「歌には力がある」ってそーゆーことじゃねぇよ、っていう突っ込みは既に1期で終わっているので、熱唱しながら戦うヒロインたちの勇姿は黙って応援するしかない。基本的に1期から装備は変わっていないので、響もクリスちゃんも、「あの」技を披露してくれるのが懐かしくも新鮮だ。やっぱイチイバルは節操がなくて楽しいなぁ。クリスちゃんはあんなにデレた後のくせに必殺技の名前は「ビリオンメイデン」とか「メガデスパーティー」とかだもんな。丸くなってデレるクリスちゃんももちろん可愛いのだが、あの頃の尖ったハングリー精神も忘れないよう、日々精進して欲しいものですね。もちろん、百合営業は忘れないように。デレたクリスちゃんは本当に可愛いなぁもう!! 2期になってすっかりいちゃいちゃするようになった過去のライバルって、考えてみたら「なのは」と全く同じ構図だな。まぁ、フェイトちゃんは別なところで歌ってましたけど。

 2期ということで、当然新たな刺激が必要。「何が新しい脅威なのか」という部分も1話ではっきりと示されていて見やすい。翼の下に現れた世界の歌姫マリアは、新たなシンフォギア奏者であり、あのノイズを操る力を持ち、冠する組織の名前を「フィーネ」という。もう、これだけでも下地は万全。ちょっとだけ欠けた破片が渦巻いてリングを作る奇妙な月が見守るなか、あの櫻井了子の意志が受け継がれたということなのだろうか。ちなみに、了子さんのせいで、今期も味方側に登場したキャラが全員胡散臭く見えて困ります。スーツのお姉ちゃんはまだいいけど、杉田はさ、絶対途中で暴走するだろ。1話からフラグ立てまくってるんですが、何も無かったら逆に凄い。

 この後も既に発表されている通り、まだまだ歌える敵キャラが出てくる予定なのでそれも楽しみにしつつ、1話目のクライマックスはやはり翼さんとマリアのユニットパフォーマンスだろう。そりゃ謎のインド人が感涙にむせび泣くのも致し方ないってなもんで、水樹奈々・日笠陽子という夢のコラボレーションは、これまでありそうで無かった声優アーティストの1つの到達点。1期ではあおちゃんが「流石に水樹奈々と一緒に歌わせるのは可哀想だろ」と同情されていたわけだが、ぴかしゃなら、ぴかしゃなら戦える。ここに奏さんが帰ってきたら完璧やな。まぁ、最後はクリスちゃんが全部持っていくんですけどね! そういや敵側のおばあちゃんが17歳の人だったのだが、ひょっとしてあの老婦人も歌い出すのかしら……。

 とにかく、画が良い、歌が良い、話の筋も真っ当。何が出てきてもおかしくない、愉快な一本になりそうである。一応の保険で確認しておくけど、これ、1期はそこまで大した作品じゃないからな!

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○「ダンガンロンパ The ANIMATION」 5

 さぁ始まりました、今期注目作その1(何番まであるだろうね)。わざわざこれを見るために必死で先月1も2もクリアしたわけですよ。事前に指摘してくれた緒方さんありがとう。

 「緒方さんありがとう」ってのは何を意味するかっていうと、そりゃね、これ、アニメ初見じゃ分からないよね……いや、もちろん最低限伝わるようには作られているのだろうけど、やっぱりジェットコースター過ぎるわ。事前情報で出ている通りにぎっちぎちのみっちみちに詰め込まれているので、本当に「何が起こっているか」を追うので手一杯なんじゃないかなぁ。まぁ、既にプレイ済みの人間にとっては気楽に見られるので個人的には構わないんだけど、初見の人間がどのように受け止めるかはすごく不安。このスピードはやっぱり無茶ですがな。とりあえずまだの人はゲームからやりましょうね。

 と、未プレイの人を心配しつつ、後は原作ファンとしての目線での感想だが、ものすごく原作に気を使ってますな。気を使いすぎて不自由になってるんじゃないか、と心配になる部分もあるのだが、原作ファンからしたらこの徹底した気遣いは当然好印象である。キャラは流石に多少なりともデフォルメしてあるが、それでも1話を見終わる時点で大体慣れたし(なんか桑田だけ違和感あるんだけどね)、その他の要素も背景、BGM、オープニングなど、徹底的に原作を思い起こさせるように作ってある。最初の「宇宙旅行」なんてホントにゲーム画面をそのまま持ってきたんじゃないかと思えるくらいだ。最初の自己紹介パートでも、キャラは極力ゲーム画面と同じポーズ、同じ構図を取るようにしているし、その姿勢に至るまでの流れもごくごく自然。「原作を大事にするから!」って必死に伝えてきているのだから、その頑張りはきちんと受け取っておこうじゃないですか。音楽が一緒なので、シーンごとにプレイした時の記憶が蘇りやすいのがまた良いね。

 「原作そのまんま」っていうと、「それってアニメにする必要が無いんだから、スタッフのサボりじゃね?」という考え方も出来るわけだが、もちろんそんな簡単なものじゃない。一番しんどいのは構成の上江洲さんだろうが、それ以外でも画面作りは神経を使う作業が盛りだくさん。ゲーム画面では描かれなかった回りの風景をきちんと「苗木たちがいる学園」として構築していかなければならないのだから、その部分は全部1から手作りである。ゲームでは絶対に実現しない、「キャラがしゃべっている後ろでモブがわいわい言ってる」様子なんかが、「見てみたかったロンパの世界」なのですよ。しかし、1話の時点で既に朝比奈さんとさくらちゃんの仲が良さそうなのは良いのだろうか……。

 また、「ゲームでは出てこなかったオリジナル要素」として一番面白かったのが、「モノクマを真横から見た図」。確かゲームだと無かった構図じゃないかなぁ、モノクマを真横から見て「白だけ」「黒だけ」の画面って。「うわ、普通」ってなって面白かった。今回は当然一番しゃきしゃき動いていたのがモノクマなので、今後の彼の活躍にも引き続き期待。一番見たいのは4章の冒頭部分のアレですかね……。あとモノクマ劇場? 流石に劇場入れてる余裕はなさそうだけども(アニメイズムの起動画面に採用されてたのはちょっとびびった)

 その他、アニメとして見ていく上で面白かったり気になったりした点をいくつかあげると、「朝比奈さんの髪、どうなってんねん」っていうのが一番の発見かな。あれ、静止画で見てたときは気にしてなかったけど、実際に動いてるの見るとすげぇ変だよね。葉隠の髪は……まぁ、いいや。あれ、描き込むの面倒臭そう。セレスの爪の部分のアップが多くて原作絵だとあまり見えない部分が楽しめたり、腐川さんが可愛かったり、あと腐川さんが可愛かったりした。ただ、アニメでも千尋きゅんの萌え度が非常に高いのが気がかり。霧切さんが(おそらく意図的に)前に出てこないようにしてるみたいだが、それでも充分萌えキャラの多いアニメ(本当)。

結論:腐川さんが動いてしゃべってくれるだけでも満足。北山猛邦は霧切メインのノベルとかじゃなくて、腐川さんメインのラノベを書くべき。この際西尾維新でも成田良悟でもいいや。

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○「Free!」 5

 ┌(┌ ^o^)┐ …………。京アニ新作ですよ! 京アニ新作! ……………………頑張ろう俺。ちゃんと最後まで見るんだ。オープニングをたっつんが歌っている時点で某忍者聖闘士が頭から離れなくてまず可笑しいこととか、気にしたら駄目。

 まぁ、覚悟してた通りのものが登場しましたね。京アニは一発でそれと分かるデザインが特徴なので、その映像のままでホモォアニメを作ってくれている。キャラ原がいつも通り西屋さんなおかげで、キャラの表情などが非常に繊細で、「女性っぽく」書かれているのが特徴。そっち向けアニメの男性キャラというのは、現実感の乏しさは一緒だが、尖り顎に代表されるような「定番の男デザイン」があり、どんな作品でもそっち方向に寄ることになるのだが、今作の場合、そうした「そっち向けデザイン」の強さに京アニデザインが勝っており、どこか女性的な、「可愛らしさ」が優先された造形になっているのである。……これで軽音部のユルい日常を描くガールズコメディだったら良かったのだが……野郎なんですよねぇ。見慣れた乙女ゲー作画ならば耐性は出来てきたが、こういう新たな方向からの刺客にはまだまだ心の準備が出来ておらず、なんかよく分からんものとの葛藤が凄まじい。「綺麗な絵」であることは分かるが、その綺麗な絵で求めていないものを描かれているのは……でもなぁ、普段から女性目線で萌えアニメを見たらこういう風に映るんだろうしなぁ……。

 脚本は至って普通、今後も特に予想を超えることはないだろう、というスタンダードなもの。こちらもおそらく予告通りに、青春やらなんやらいう言葉がキャッチコピーとなって普通の男子高校生の友情(仮)が描かれることになるだろう。ただ、想定の斜め上を行っていたのは、主人公の水泳狂い設定である。毎朝水を求めて水着を着て風呂に浸かっていたり、普段はツンなのに「泳げるかも」と言われるだけで子犬のように目を輝かせて付いてきたり、流石に人として問題があるレベルで狂っている。なんでそんな奴がスイミングスクールに所属してなかったり、水泳部の無い高校に通ったりしてるのかは本当に謎だが、1話でいきなりキャラが立ったのは凄まじい。そして、そのあり得ない設定のおかげで更に距離が離れていく感じがまた辛い。女性キャラなら萌え属性だけど、野郎だとキモい! こればかりは仕方ないのだよ……。

 他のキャラも割とはっきりと方向性が打ち出されているので見やすく、地味ながらもメインでいい仕事をしてたの突っ込み役(?)の子なんかは、割とさりげない台詞なんかでサポートに回っていて好印象。これでホモォ要素が無ければ普通にいい奴なのだが。完全にそっち向けでデザインされている作品なので、「なんでもかんでもホモとかいうなよ! 勝手に観てる側が想像してるだけだろぉ!」と文句を言いたくてもいえない。多分、奴らはホモだ。でも、そういうニーズなんだから仕方ないんだ。

 3人目のキャラは声がウィングだ。もう、最近ウィングがしゃべっているだけで笑えてしまうのが辛い。キャラ設定もいつも通りだしな。しかし、この作品の場合、ウィングボイスのなよなよ男子でも、やってることは水泳なので身体がガチムチというギャップがすげぇ。背中に鬼を飼ってるんじゃないかと思えるくらいに極限までデフォルメされたマッスルボディは、既にギャグの領域である。水泳というテーマは「合法的に脱ぐ手段」としてしか認識されない。いや、何を見せられてもホモには目覚められないので、これを見ても笑いしか起こらないのだが……まぁ、一流のギャグとして楽しめればいいかなぁ。そして4人目のキャラは宮野なわけだが、「何故かたまたま1人で廃墟のプールにいる」「練習時間中はプールにいなかったのに、3人が真っ暗な中で遊んでいるのを何故か感知してプールに来る」という霊能力を保持する謎キャラである。ゴーグルのバンドを頭の後ろでパチンってやる意味は分かるが、普段のキャップでそれは出来ないだろ。

 まぁ、いいですよ。好きにやって下さい。私は私なりに「うぁぁ京アニぃ」とか思って見ていると思います。ギャグアニメとして楽しめるようになることを祈りつつね。幸か不幸か、数少ない女性キャストがやたら打率が高く、メインで登場したのが少年役をこなしつつもメインヒロイン(?)として女の子らしい声を出す明乃であり、脇のお友達ポジションにしゅが美がいるという、非常に許し難いキャスティングになっている。じゃぁ、見るしかないじゃない!

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○「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」 6

 たまゆらだなぁ。もう、それ以外の説明は必要無い。何も変わらない竹原の景色に、いつも通りの人々。再び出会えたことが至上の幸せ。こういうアニメを見ながらたくさんの孫に囲まれて静かに眠るように死にたい。そんなアニメである。あ、でもBDとか納棺しなくていいからね、勿体ないから。

 戯れ言はさておき、圧倒的安定感の2期目。気付けば1期目ってもう1年半も前なんだなぁ。確かにこの空気は久しぶりではあるのだが、間に「わんおふ」とか挟んでたから「いつも通りの空気」っていう印象しかないね。作中でもほとんど何も変わってないのだし。ただ、一応1期の1年(hitotose)が終わった後ということなので、あの発表会のくだりは終わっている。おかげで今回は4人が「更なる一歩」を目指して「もあぐれっしぶ」になることがテーマとなっているわけだ。具体的には楓が写真部を作るかどうか、というところからお話は始まりそう。ただでさえ動きを作るのが難しい作品なので、こうした大目標からお話を動かしての1クールというのが正しい姿勢なのだろう。もちろん、そこまで驚くような事件が起こっているわけじゃないのだが、この作品世界ではこのくらいの事件が一番身の丈に合っている。1期も「進むべき道」というテーマは根底に流れていたので、より具体的に動き始めた楓を中心にして、4人がどのような道を進むことになるのか、今から楽しみであり、1期同様、あまりにもネイキッドな青春を見せられて心が死ぬことが怖くもあり。まっすぐな作品を真っ直ぐ見られる真人間になりたいなぁ。

 中の人についても1期目と同じなので特に書くこともないのだが、1話目で目立った新キャラとしては、ちひろちゃんの友人である友ちゃんがいる。いきなりなかなか濃いキャラであったが、中の人は飛ぶ鳥を落とす勢い、東山奈央。集う若手のパワー、恐るべし。他にもオープニングで出てきた新キャラ(CVかやのん)もそれなりに絡んで来るのだろう。あ、もちろん若手じゃない人も充分過ぎるパワーがありますけどね。ほぼろさんとか。あと、最近「ロンパ」のラジオ聞いてるせいか、緒方恵美の地声のパワーばかりが脳裏に定着しているため、穏やかなお母さん役が凄い染みる。若い子がきゃぴぴきゃぴしながら収録してる現場に、あの貫禄抜群の金髪がいる姿はなかなか面白そうである。まぁ、儀武儀武しい人もいるし、恐ろしく賑やかな現場なんだろうなぁ。

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○「BROTHERS CONFLICT」 4

 今期新番組のトップを飾るのはこちら。十数年ぶりに現れた「シスタープリンセス」の続編である。……ん、まぁ、あながち間違いでもないよな。ちなみに第一印象は、「神谷のポジションそこかよ!」です。べーやんとさくちゃんがまた新しい次元に突入してしまったようだ。これまたキツいのが出てきたもんですな。

 いや、でもさ、当時「シスプリ」見て苦笑いして、最終的に「俺、千影派」とか言ってた人間に文句を言う権利は無いんだよな。骨組みは全く一緒なわけだし。歌プリ終わったと思ったらこれでまたコンスタントにSAN値が削られていく気がするのだが、こういう奇天烈なものは見ていて案外引き笑いみたいな妙な感覚が生まれるから侮れなかったりするのだ。ほら、「AMNESIA」っていう恐ろしい先例もあるじゃない。いや、あれとは方向性が違う異常さなので、やっぱり歌プリの方が近いと思うけど。一応「シスプリ」との比較で男女差を見ておくと、一番面白い違いは、今作はあくまで「BROTHERS」ということで、そこに年齢制限がない。最年長の興津君(中の人の名前)から末っ子の梶まで、そこには「兄」と「弟」が混在しており、「妹だけで13人」のシスプリと比べると純度はやや劣る。男性向けの場合、シスプリと同時期に5人の姉属性(母属性?)を売りにしたハピレスが出ていたわけで、「上か下か」というのは重要な差別化要因であった。女性向けの場合にその差が重要でないとは思えないのだが、一応、今作はズラリと年齢層を変えて並べてある。まぁ、13人いる中の11男が同級生ってことなので、ほとんどが「兄」属性ですけどね。いやぁ、やっぱり「兄」っていうと違和感あるなぁ、単なるスケコマシ集団だからな。

 13人の属性も笑いを堪えるのが無理なレベルで尖っており、金髪で襟足のウザい坊主に始まり、日本語が片言で不安定になる美容師や、何故かゴールデンタイムにテレビでライブが生中継されてるアイドル、Vチェックもしないで二人でホモプレイに励む声優など、昨今の女性オタが憧れそうなシチュエーションがそろい踏み。……いや、やっぱり坊主はおかしいな。あいつが一番おかしい。声がべーさんなのも致命傷レベルでおかしい。アイツ1人でヘヴン状態になるゲームが成立する。どんだけふざけてるんだよ、と突っ込もうかと思ったが、考えてみればシスプリも(略)。まぁ、歌プリとかで慣れてしまえばこの程度の設定は屁でもないですわ。AMNESIA時空ならこれくらい雑魚の範疇ですわ。あとは好きにシチュエーションを妄想して楽しげなコントを繰り広げるといいんじゃないでしょうか。

 野郎どもを見ていても引き笑いしか出てこないので、もし今後視聴を続けるならば当然メインヒロインが勝負の鍵を握る。記憶を失った名塚佳織や、類い希なる作曲能力を持つ沢城みゆきに続き、今作のヒロインは非常にレアな妹属性を持った佐藤利奈だ。これは貴重。ちょっとおどおどしながら控えめに声を出すサトリナというのはなかなか見られるものではないので、今後の展開次第では要注目。ただ、難点として、デザインがあまり可愛くないんだよな……なんであの性格なのにツリ目なのかなぁ。慣れてくれば可愛く見えてくるのかもしれないけどね。この手の作品のヒロインって、案外大事なファクターなんだぜ。

 ちなみに、エンディングアニメでまたひと笑いあり、どこまで拷問のようなプレイを続けるアニメなんだ! と思っていたのだが、エンディングのデザイン性、なんとあの幾原監督が絡んでいるらしい。あぁ、なるほど確かに……今後の変態性加速に期待したい。

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○「変態王子と笑わない猫」 5

 半月にわたる新番チェックも、ひとまずここがゴールだ。今期は大小合わせて全部で34本。まぁ、春新番だからこんなもんですかね。最後がこの作品っていうのはなんか微妙ではあるが、こちらは色々と見たことある臭が半端無い超ラノベ。ラノベ原作に対して「見たことあるわ」っていうのはもうお約束だし、今更言わんでもいいはずなのだが、この作品はそういう意味でなくて、画的な部分での類似性がやたら強い気がするのである。ぶっちゃけると「俺修羅」「さくら荘」あたりとの類似です。まぁ、J.C.制作なんだから似ててもいいわけだが、つい最近までやってた奴と色が被ってる気がするのは事実なのです。オープニングアーティアストのせいと言われればそうかもしれない。そしてそれがアカンというわけでもないのが不思議なところだけど。

 ぶっちゃけると、筋立ての思いつきだけだったらラノベの中では割といいんじゃないかと思う。「本音」と「建前」っていう言葉があまりに便利に使われているので設定としては1話目で既にぐだってる気はするものの、「本音しか言えない主人公」と「感情がうまく出せないヒロイン」っていうなかなかリアリティに乏しいキャラクター設定を、奪う、奪われるという1つのファクターで同時に実現させている。女の子の方は2人が絡むのでどういう風に今後処理されるのか分からないが、野郎の方は分かりやすい設定で個性にもなっているし、見ていても言いたいことをずばっと言ってくれるキャラになっているのでこれは気持ちが良い。普通はこういう設定ってラノベだと「持って生まれた性格」として使っちゃったりするからなじめないわけで、設定として強制力を与えてしまえばそこから物語を膨らませることは色々と出来るだろう。ま、相変わらずラノベ的でソフトな「変態」なのはなんだかなぁ、と思っちゃうけども。本気の高校生男子が「建前」を喪失して本音だけになったら、あんなもんじゃすまないだろうさ。

 ラノベアニメのシナリオについては期待しても大してペイはないと思うので深追いしないが、あとはキャラが可愛ければそれでいいや。猫の子が噛みついてぷらぷらされるカットとか、ツンデレぎみの子の全力で拒否ってるのに断れないときのどうしようもない顔とか、なかなか細かいデザインに可愛らしさが出ている。方向性はそれこそ「俺修羅」とかと同じなんだろうけど、より丸さが強調されていて割と好みのタイプ。これで話が面白くなればいいなぁ、とは思うんだけどね。中の人的には、実はそんなに多く無いゆいかおりの共演作である。小倉唯は半年くらい声を聞いてなかった気がするから意外に久しぶり。今回は2人とも合わせやすそうな役でいいんじゃないでしょうか。後は安定すぎるくらいの梶君だし、特に問題無いのではないかと。唯一心配なのは、小倉唯がエンディング担当っていうことなんだよね。OPが田村ゆかりだというのにそこに合わせてくるか……無理やろ……。



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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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