忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213] [214]

○「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」 3

 臭い。もしくは痛い。これらを引っくるめて書くと「ラノベ」になる。典型的なラノベ作品なのだからいい加減慣れたものだとは思うが、気持ち悪いという意味ではやっぱり一歩引いてしまう部分がある。

 この手のものをこき下ろすのもいい加減飽きてきたし、つい最近まで「はがない」を見ながら「やっぱり理科かなぁ……あ、小鳩は別枠でね」なんて独りごちていた身では何を言ってもむなしいのだが、それだけに、続いて登場した作品に何一つ進展はなく、むしろ劣化すら感じられるとなると、そこに価値は見いだしにくい。方向性は完全にはがないと一緒なのだから、後発のこちらは「はがないに無かった何か」が出てこないことには意味が無い。果たしてそれが得られるのか分からないし、そもそも「はがないの後追い」って、なんか「僕は将来長嶋一茂みたいな立派な野球選手になるんだ!」って言ってるのと同じくらいのわびしさがある。そこって、目指したくなるような高みなのかよ、っていう。

 ということで、基本的にはがないとの比較になるのだが、現実感を潔く削ってしまった分だけ、先輩作品の方が見やすかったと思う。学園の設定や肉の諦めきったハイパースペックの設定など、完全にギャグレベルになっていたし、その方が無茶な設定にも諦めがついて、お話として楽しめる部分があった。今作の場合、1話目だからということもあるのかもしれないが、まず主人公とヒロインの人となりがさっぱり分からない。お互いに「友達がいない」をステータスにしてるわけだが、主人公なんていかにもやれやれ系のラノベ主人公らしく、独白も含めて恐ろしく饒舌である。女の子にもてないことに異論は無いが、別にこの程度の奴ならそこら中にいるのだから、それなりの友人くらいいるだろう。何故そこまでして「ぼっち」を強調したキャラになったのかが分からないので、見ていて共感も同情も、そして忌避すら出来ない。なんとも中途半端で「設定のために理屈抜きで作られたキャラ」である。

 メインヒロインも同様で、まだ説明されていない部分なのかもしれないが、彼女が四六時中あそこに座っている意味も分からないし、嫌悪感を抱いているはずの見ず知らずの男子に突然自分語りを始める意味も分からない。夜空のような徹底した残念系にも設定されておらず、こいつも普通に友達の1人や2人いるだろう。今回登場した2人目のヒロインがすぐにまとわりついていることからもそれが分かる。最初からあり得ない設定をあり得ない導入で持ってこられても、まったくピンと来ないのである。どう見てもリア充臭いのに友達が出来ないと嘆くという茶番ははがないで散々見てきたので今更文句を言うのも間抜けだが、今作の場合はそうした設定を作ろうとせずに、最初からあるものと考えているのがイラッとするのだと思う。

 まぁ、多分ここから女の子はいっぱい出てくるだろうし、今後はそういうキャラに期待を寄せて見守っていくしかないが……キャラクターデザインもなんだか独特で、1話目の時点ではあんまり好きになれないんだよなぁ……最後の頼みの綱ははやみんボイスの暴君キャラだということ。あの声で罵られたいというニーズはおそらく一大レジャー産業クラスなので、そこに一点突破の望みをかければ視聴動機にはなるだろう。ま、俺妹でいいんじゃないかって話もあるのだが……


拍手

PR

○「ムシブギョー」 4

 夕方枠で始まったサンデー漫画のアニメ化。サンデーは読んでないので、当然原作は未読である。

 そういえば少し前にサンデーのCMの中でアニメとして制作されていた作品で、こうして夕方に放送が始まったということは、それなりに人気がある作品なのだろうか。1話目の感想といったら、もう「うわぁ、サンデー」ってなもんで、ラノベだらけのアニメに毒されて身にはいっそ清々しいくらいに分かりやすい少年漫画の導入部であった。こういうのも久しぶりに見ると悪くない気もするのだが、盛り上がるかどうかは未知である。1話目の筋立てだと、主人公の少年にあまり魅力を感じないのがやや難。真っ直ぐなのは分かるのだが、今のところ「単なる無鉄砲」だな。もう少し見ていって義理堅さとか極まった暑苦しさが出てくれば面白さも出てくるかも。この手の作品の1話目で何かをくみ取るのはちょっと難しいわね。時代背景が江戸ベースなのに、あんまりそちらの雰囲気を強く押そうとしていない設定面も半端で気になってしまうが、どの程度ギャグにしたいのかもまだ分からないしね。

 制作は、ちょっと名前が変わったけど大体セブン・アークスだと思っていいのだろう。そして監督は浜名孝行氏である。浜名さんの担当作品は当たりも多いし、「韋駄天翔」のファンだった身としては、まっすぐな少年漫画でセオリーを守りながらの良作作りに期待したいところである。今後の焦点は、分かりやすすぎるとどうしても夕方番組は視聴が続かないことが多いので、どこかで一つでもいいから「この作品ならでは」の部分を出してくれるかどうか。とりあえず1話目は「巨乳でエロい」っていうのが話題になっているが……別にそういうのじゃなくてね。そんなもん、別に深夜アニメ見ればいくらでも転がってるんだから。最近はこれとか「ジャイロゼッター」とか、夕方アニメが無闇にエロい。青少年の健全な育成を考えると、大変良い傾向である。

 中の人的には、1話目の段階では特に触れるところもないのだが、3人の業師みたいな連中の中の1人に、芹澤優という名前があった。最近どこかで見たような気がしたので調べたら、「プリティーリズム」のようだ。割と可愛い声だったので、今後どのようになるのか、ちょっと気にならないでもない。まだ分からんけど。


拍手

○「悪の華」 4

 さぁ、凄いのが出てきた。巷ですっかり話題になっていたので、覚悟を決めての視聴。原作は未読なので作品情報はほぼ皆無の状態。この作品をどのように受け取るかで、今後のアニメ視聴にも大きな影響が出そうな問題作である。

 まず、第一印象であるが、世間での有象無象の意見を見てしまった後だったためか、思ったよりもネガティブな印象は無かった。どうも騒ぎ立てる声ばかりが大きいので悪印象がほとんどだったのだが、やはりそうした発信者は悪意を多分に含んだ情報を出しているのは事実だろう。そこかしこに散らばるキャプチャ画像は「ひどく見える」部分が多く、実際に動画として流れてみると、ほとんどのシーンについてはそこまで「キツい」ものではない。もちろん、なんの事前情報も無しにこれをぶつけられたら「なんじゃいこりゃ!」となって拒絶する気持ちも当然理解出来るので、自分がそういう立場だったらどうなっていたかは分からないのだが。まぁ、原作を知らないのもある意味助かっている部分なのかもしれない。

 今作の特徴は、とにかく「全編ロトスコープ撮影」というその1点である。このことについての長所と短所を、1話目の段階で判断出来る部分だけでも検討してみよう。まず、長所であるが、やはり「実写取り込みからの書き出し」ということで、問答無用のリアルさがあげられる。普段のアニメでは背景がどうこうとかモーションがどうこうというのが話題になるわけだが、今作の場合にはリアルもなにも、実写なのだから「現実への近さ」は疑いようもない。キャラクターのモーションだってそのまま人が演じたものを使っているわけで、そりゃ「リアル」になるのは当たり前の話である。こうして産みだされた画面は、既存のアニメの尺度では測ることが出来ないものであろう。何しろコンテ担当も演出担当もクレジットが無いのだから。「リアルさ」の超越によって普通のアニメでは実現出来ないレベルの画面が産みだされ、たとえばクラスメイト全員が一斉に起立、着席するシーンなどでは、1人1人が全て違うモーションで動くことを許すし、紙に何かを記入するシーンでは、紙がぺらりとめくれる細かい動きにまでアニメが「ついていっている」。登校シーンでたくさんの生徒たちが自由に動くシーンなども、まさに「実写さながら」である。こうした画面が産みだせるのは、当然ロトスコープならではの結果といえるだろう。そして、普段の画面が「リアル」に寄ればこそ、主人公の心中に芽吹いた「悪の華」は唯一のアニメ的存在となり、その存在感を際だたせることとなる。原作を知らないので推測でしかないが、このまま中学生の男女の心情に切り込む作品になるのだとしたら、この拭いようのない「リアル」は武器になると思われる。

 ただし、やはり反面でアニメとのかみ合わせの悪さ、新しいものへの拒絶心が強いのも事実である。「実写に近いからすげぇ」と手放しで褒めるのだったら、そこにアニメの存在意義はない。「じゃぁ実写でやれよ」と言われておしまいである。もちろん、今作の場合は「実写とアニメに折り合いを付けて、アニメの良い部分は使っていこう」というのが意気込みとなっているわけだが、現時点においては、未だ食い合わせの悪さによる短所の方が目立っている、というのが正直な感想である。

 「アニメで描く」ことの利点というのは、制作過程において必然的に産みだされる「捨象すること」「誇張すること」そのものである。横文字で書くとデフォルメ、ということになるが、現実にあることないことから描きたいことだけをピックアップし、それを際だたせるのがアニメや漫画に共通する特徴だ。今回のロトスコープの場合、そうした「捨象」の度合いがどうしても低くなり、画面に乗せられた情報量は多くなる。すると、せっかくアニメにして「掘り込むこと」が可能になったはずなのに、その集約性は弱いものになってしまう。

 具体的に映像的な部分で見てみると、詳しくは知らないのでこれも推測になるが、ロトスコープによる映像処理は、おそらく「動いた部分」をアニメーションとして反映するというデジタル的な処理が大きいと思われる。登下校時の生徒たちを遠景から撮ったカットなどに分かりやすいが、遠くに映る学生たちの顔は、最初のっぺらぼうであり、近づいて動きが認識出来るレベルになると、まず目と口が表れ、次にディティールが分かるようになり、口元の動きが見える。遠くにいる人間は、表情の情報が捨象されるのだ。現実の「見え」を反映すればこれは「リアル」でこそあるが、結局、そこに情報を載せることが出来ない。主人公が憧れの女子生徒を遠くから見守るカットでも、対象の女性は遠くにいるため、彼女の目線が何を見て、その顔が何を語っているのかが伝わらない。普通のアニメならば、この状況にいくつでも意味を載せることが出来るはずなのだ。残念ながら、ロトスコープ製の「リアル」にはそれが出来ない(もしくはしていない)。動きと認識されないような細かいモーションも画面上に表れず、アニメでお馴染みのリップシンクなども少なくなるので、どこで誰がしゃべっているのかが分かりにくい、なんていう端的なデメリットもあるし、流石に動画処理にも限界があるのだろう、どうしてもコマ送りのように動きが飛び飛びで処理されるのも見た目に分かりやすい難点だろう。

 1話目で全てを判断するのは早計だろうし、まだ監督ら制作陣の意図は汲みきれないのでしばらく様子見になると思うが、現時点に於いては、ロトスコープという思い切った手法を採用したことによって産みだされたプラスの要素は、アニメーションという媒体が元々持っていたメリットを損なっている部分が多く、こちらの目が慣れていないこともあり、まだまだネガティブな部分の方が目立っている。総合すると「やや不可」である。もちろん、わざわざこのようなとんでもないスタイルを採用しているのだから、その利点を活かすような見せ方ががこれからどんどん広がっていく可能性もあるわけで、新しい物好きとしては何とかそうした萌芽を見つけられるよう、じっくりとこの「実験」には付き合いたいと思っている。しかし、どうしっても既存のアニメに慣れてしまうと、退屈な部分が多いのは事実です。どうしたってカット数が少なくなるし、焦点が定めにくいのでダラダラと間延びすることになっちゃうんだよなぁ。あと、完全に個人的な事情を付け加えると、主人公の中の人があかんのがね……事務所を見る限り、少なくとも声優ではないよなぁ。


拍手

○「這いよれ!ニャル子さんW」 5

 SAN値がピンチで第2期目。良くも悪くも全くお変わりないようで何よりですわ。

 でもほら、1期って完全にオープニング詐欺だったわけで。いや、詐欺ってほどひどい中身でもなかったけどさ、うーにゃー言ってるときが一番楽しかったわけで。今回もSAN値ピンチしてる間が楽しい、っていうのがオチなんじゃなかろうかね。テンションが長続きする期待があまり持てないのが悲しいところ。

 相変わらず1話目のテンションはほぼMAX。ニャル子のキャラは相変わらずだし、1話目からオールキャスト勢揃いなので賑々しさもひとしお。これにパロとエロを交えて節操の無さを売り出すのが今作最大の見せ方である。パロディのねじ込みかたも容赦なく、「そうか、タイトルのWってウィザードのWか」と納得しそうになるほどである。このままの勢いが最後まで保てばそれだけでも魅力的な作品になるのだが。まぁ、1話時点で既に展開がマンネリぎみな気もするんだけど。ニャル子が積極的なエロヒロインっていう設定は色々と新鮮で良かったのだが、冒頭から全力なのでシナリオが進むにつれての盛り上がりが作りにくいんだよね。最初から最後まで同じテンションになってしまうと、やっぱり飽きは来るからなぁ。真尋の方に変化を付けていくしかないけど、ちょっとでもデレたらニャル子の良さが死ぬし……単純そうに見えて、案外面白くするのは難しい作品である。開き直って全編ギャグで覆い隠すくらいしか逃げ道がないかも。

 ま、真面目に考えても仕方ないよな。クー子が「結婚」だの「妊娠」だのいうたびに、中の人の不憫さを思って涙が止まらないよな。ハス太の中の人もそろそろ洒落になってないよな。珠緒の中の人、このくらいの立ち位置だと大人しくていいよな。シャンタッ君可愛いよな。


拍手

○「デート・ア・ライブ」 5

 今期のプロダクション・エース枠。つまり角川枠。ただ、この手の枠にしては珍しく、メインヒロインらしい3つの枠のうちエース声優が担当しているのは富樫美鈴の1人分だけである。いきなり中の人的な方向から入る時点でナニだが、実は毎度のエース作品というのは意外にもハズレじゃない場合もある。前クールの「問題児」は見事にハズレ枠だったが、その前の「うぽって!」は悪くなかったし、「これゾン」だってはずれとはいえない。この作品は果たしてどちらになるのか。

 驚いたのは、監督が元永さんだということ。元永さんは今期「マジェスティックプリンス」も担当しており、なかなかのハードワークになっている。ファンとしてはじっくり腰を据えて良い作品を作ってもらった方が嬉しいのだが、作品数が増えるのはそれはそれでありがたい。ただ、今作はラノベ原作ということもあり、どうもあまり良さそうな臭いがしないのが残念ポイント。事前情報無しでボーッと見ていて思いだしたのだが、そういえばちょっと前に「絶対的な能力を持つ敵キャラとデートをするっていうラノベが出たぞ」って情報は見ていた気もする。これがそれだったのか。設定は本当にラノベ的だし、設定を新しく思いついたところで、それが面白いかどうかは全く別物。少なくとも1話の時点では「斬新だな!」と膝を打つようなことは一切無く、「いつも通りだな」という印象が先に来る。精霊の設定とかを彫り込んでも仕方ないとは思うが、ここから伸びるとして、よくてもネクロマンサーといちゃいちゃする「これゾン」くらいなんじゃなかろうか。元永さんの手腕で何とかこれを面白く、ということには期待したいが、あくまで期待にとどめておこうと思う。

 なんで今ひとつピンと来ないんだろう、と思って考えると、一番大事なはずの妹のキャラがあんまり気持ちよくないからなんじゃないかという気がしてきた。超デレとドSの二面性を持つ妹キャラなんて、実に阿漕で売り方次第ではなかなかキャッチーな存在になるはずなのだが、すごく上滑りしてる感がある。やっぱりあれかな、個人的に竹達があまり好きじゃないからかな。画は嫌いじゃない部類だと思うし、シリアスからギャグに振るタイミングとかも悪くはないと思うんだけど。

 ふむ、なかなかジャッジの難しい作品。とりあえず、不安を抱きながらももう少し追いかけて様子を見よう。


拍手

○「よんでますよ、アザゼルさん。Z」 5

 迷い無き2期目。映像特典につられてうっかり1期のBDを揃えてしまった身としては、そりゃま、応援せざるをえない。今期放送ってことは、水島監督はガルパンの最終話の作業と同時並行でこれもやってたってことなんだろうな。ホント、15分番組でよかったよね。今期は事前にどういう形式になるのか知らなくて「もしかして30分やるの? 流石にダレるぞ」と思ってたら、むろみさんとの合併枠だった。割と俺得。

 ま、1期から大きく変わった部分は無いので、同じように楽しめれば無問題。相変わらずキモい顔のキャラクターが多くて本当に嫌悪感満載の下衆アニメであるな(褒め言葉)。唯一1期と違っている部分があるとしたら、佐隈さんが既に覚醒モードになっているという点くらいだろう。あんなに可愛いメインヒロインなのに、初回からいきなりケツを突き刺されるとか、不憫過ぎるわなぁ。あと、もっさんは可愛いな。「1話で変則的に作中作OP」ってなんだか爆死フラグみたいに見えなくもないのだが、もっさん可愛いからオールオーケーだった。魔界版のアザゼル・べーやんの2人も割と決まってるし。魔界版になると、ますますアザゼルが中の人っぽくて困ってしまう。もう、もっさんや佐隈さんも含めて、これ中の人で実写版やろうぜ。カズ中井のまんだはんが一番見たいかもしれない。

 

○「波打ち際のむろみさん」 5

 ……フツーだぁぁ! いや、そりゃそうですよね。アニメ化が決まった時は素直に喜んだものですが、改めてアニメを見てると、「なんで俺、これのファンなんだろうなぁ」って悩むもの。なんかね、もともと好きだったんですよ。一切話題になってもいないのに、コミックスを買い続けてたんですよ。なんでだろうね。多分、この作者のギャグの微妙なラインが肌に合うんでしょう。単なる海洋ギャグ漫画のはずなのに、たまに人生訓話とか青春ものが紛れ込んでくる節操の無さも嫌いじゃないわ。絵だって下手な方だと思うのに、不思議と味わいに思えるわ。いえちー可愛いしな。トータルすると、「好きなものは好きなんだから(略)」。

 というわけで私が望んだアニメ化であるが、やっぱりフツーである。前に「アザゼルさん」と一緒に放送していた「変ゼミ」よりは一般受けするだろうが、多分(ロケーション的に)近い「イカ娘」みたいな爆発力は無いだろう。現時点でファンじゃない人がアニメから大きく吸い寄せられることもあんまり無いだろう。そんな気がする。別にアニメが悪いとも思わないけど、もともとファンだとあんまり客観的な判断が出来ないからよく分かりません。アニメとしての質は並だし、何か大きな特徴があるわけでもなし……

 いや、特徴はある。しかも2つある。1つは、中の人だ。むろみさんに田村ゆかりを起用してくれたのは本当に良い采配。周りのキャストも地元出身で囲ってくれたのはかなりの評価点だし、地元声優とは言っても、実はゆかりんやあいぽんの福岡方言を聞くチャンスっていうのはほとんど無いのだ。「ご当地もの」が好きな私としては「47都道府魚」的なこの作品を応援するのに充分な理由である。しかもイエティが千和で、ワイズマンが芳忠さんらしいで。それなんてささみさん。そういやまだ乙姫のキャストが出てないけど、一体誰になるんでしょうね。イメージとしては御前あたりだよな。出来ることならば長寿作品になって、鳥類会談が出来るあたりまではアニメで見たいです。頑張って下さい。

 そしてもう1つの特徴は、良いのか悪いのか分からないオープニングである。……すみぺは、多分彼女のキャラを考えれば正しい方向でのデビューなんだろうが、売り方としてこれで正しいのかどうか……CMを見て笑ってしまったけども、むろみさん一切関係無いやないか。一体どこにいくことになるのでしょうね。それにしても、今後はダチャーンやすみぺ、中原麻衣なんかに囲まれた状態で田村ゆかりがアフレコ現場にいることになるわけだが……胸部装甲に格差が有りすぎる気がするが大丈夫なんでしょうかね。


拍手

○「宇宙戦艦ヤマト2199」 6

 ヤマトが日曜夕方に始まった。先に書いておくと、私は恥ずかしながら「宇宙戦艦ヤマト」を全く知らない。「全く」というのは文字通りの意味ではないが、大まかなあらすじをそこかしこから漏れてくる一般常識程度に認識しているのみで、実際の画面を見た経験がほとんど無い。アニメを見るようになった時期を考えると致し方ないことだが、ガンダムは見たけどヤマトは知らないあたりに限界があるのだ。

 そんな人間からすると、このリメイクという試みはそこまで魅力的なものではない。昨今、新しいコンテンツに閉塞感があるのか、それとも日本のアニメ文化がある程度爛熟してしまったことを示すものか、リメイクはことさら多くなってきており、当然のことながらその中にはあたりもハズレもある。ただ、そこまで大きな「ヒット」というのは残念ながら見たことが無く、どうしたって「昔は良かった」という懐古主義的な評価を打ち破れないパターンがほとんどではなかろうか。そうした中で、敢えてこの不可侵領域とも言える「ヤマト」に触るというのは、非常にリスクの高い試みであると、素人目線でも思わずにはいられなかった。加えて、私自身はファンでも何でもないし、若造特有の思考では「どうせ手垢のついた古くさいコンテンツだろ」という思いが先に来るのである。これが日曜夕方に始まったところで成功するとは考えにくい。非常に個人的な事情だが、ホントに日5枠と相性が悪いっていうのもマイナス要因だ。

 ただ、そんなネガティブなイメージから視聴を開始したが、どうも、これは何か違うようである。既に今作は全国の劇場で先行放送されているとのことで、きちんと「劇場視聴に耐える」レベルで制作が継続している。そして、イベントが続いているということは、きちんと客層がついているということでもある。実際、私の知り合いに1人好きな奴がいて、そいつは金もないのに熱心に上映が始まると劇場に足を運んでいるのだ。つまり、これは旧作ファンにも(程度の差はあれ)興味を持たせるだけのものになっているし、それだけの覚悟が籠もった作品ということになる。

 実際、1話目を見て色々と考えを改める必要があると思い始めている。導入部分の大きさは圧倒的である。とにかく画面の精緻さが凄まじい。劇場クオリティをそのまま持ってきているのだから当然であるが、最近では特に驚くこともなくなったCGによる「宇宙戦争」の描写、そして個々の艦隊、戦闘機のディティールが段違いである。昔から日本のアニメファンが憧れ続けた「宇宙戦争」の迫力は、現代で再現するとこういう形にリファインされるものなのか。CGなのでどうしても軽さが気になる向きはあるだろうが、とにかく細かくて鮮やかな画面になっており、多少の浮き方は許容範囲内だ。力の入り方が違うその画面のクオリティで、とにかく押さえ込まれた気分である。これは、ひょっとしたらものすごくラッキーな形で「ヤマト」に出会うことが出来たのかもしれない。

 あとは知らないなりに素直に見て行けたらいいなぁ、と。そして当然お仕事なのでやっておくのは中の人の話ですが、もう、とにかくおっさんどもが恰好いいのがね。艦長役に菅生さんの時点で何も文句がでないけども、これに小川真司なんかも絡むし、江原さんとか玄田さんとか、濃いよ、とにかく濃い。メインとなる古代進が小野Dなのも違和感はない。ま、ここは旧作ファンには文句を言われそうなところだけども、こればっかりは時代が移ってるんだから仕方ないよね。そして女性キャスト。森雪役、桑島法子。な! ここだな、もう、それで全てだな。更にちょろっと出てきた子がサトリナだったりすると、色々捗るわ!

 最後に1つ引っかかったのが、エンディングで流れたテーマソングが何故か合唱曲になっていたところ。イントロが流れた時点で当然ささきいさおボイスが来るだろうと思っていたので思い切り腰砕けだったのだが、誰が歌ってるのか調べたらエラいことになっていた。その使い方、流石にどうなんだろう。贅沢なのは分かるけども。いっそのこと1人1人で別に歌ってるところを聞いてみたかったもんだなぁ。「宇宙戦艦ヤマト 歌:飛蘭」 どやねん。「歌:麻生夏子」 コレジャナイ感。


拍手

○「進撃の巨人」 6

 今期の注目作と言ってしまって問題無いだろう。ちょっと前に原作の方も随分話題になった例のアレのアニメ化である。最近は講談社系でなかなかアニメでビッグタイトルは多くなかったので、これは多分色んなところの期待がかかっているんだと思われる。

 当方、原作はそんなに詳しくは知らない。流行った直後に確か3巻くらいまでは人に借りて読んだのだが、「アイディアはいいし、1巻は確かに面白いけども、あんまり長続きするネタじゃないよなぁ」と思った記憶がある。だから現時点でどうなってるかは知らないし、このアニメがどこへ行くのかも知らないのである。しかしまぁ、やはり「1巻は面白かった」と思った迫力はそのままにアニメ第1話に反映されている。制作スタジオの名前は聞いたことが無かったが、どうやらI.G.からののれん分けらしい。ここに荒木哲郎ということは、つまり「ギルティクラウン」のスタッフ。……あれ、そう聞くと突然しょんぼりし始めるが……違う違う、ギルクラがあかんかったのは脚本だった。映像は要所で見事なものがあったし、やはり荒木監督は見得を切るのが非常に上手い監督である。「巨人とそれに対抗する人間達の戦い」というのは画面の作り方にも工夫のしがいがあり、原作絵があんまり上手くないこともあり、アニメでダイナミックな画作りを試みてアニメらしい魅力を盛り込むことが出来る作品だ。人間達のメインウェポンとなるワイヤーアクションのギミックもいじり放題であり、PVの時点ですげぇと言われていたアクションパートは、凄まじい密度のオープニングにがっつり表れていた。オープニングの構成はかなり凄絶なので、しばらくは飽きずに見られそうである。

 その他、キャラクターの描写については、なんだかエッジがきつく仕上がっており、影の付け方なんかも独特の部分があるのだが、これは好みで「すげぇいい」と見ることもできるし、「なんか浮いてるわ」と感じることもあるかもしれない。巨人の描かれ方は実におどろおどろしく出来ており、こちらは良い具合。1話のクライマックスで描かれた救いの無いシーンなんかも遠慮無くやってくれているし、本当に胸くそ悪い仕上がりになっているのもこの作品ならば正しい方向であろう。このままのクオリティが維持出来るならば、やはり注目作といって問題なさそうだ。

 ただまぁ、後は「ギルクラ」の不安を思い出せば、シナリオ部分で緊張感を長続きさせられるか、っていうことになるんだけどね……小林靖子は直前に「ジョジョ」の仕事で信頼を得ているので期待したいところである。中の人については今のところ特にないが……メインヒロインの中の人が知らない人や。なんか固いけど、どうやら声優専業じゃないみたいだ。ちょっと不安。


拍手

○「プリティーリズム・レインボーライフ」 4

 今期はこれまでに比べてある程度朝番組もフォローしてみている。「今期こそは積極的に視聴する番組を減らすためにガンガン切っていくぞ!」→「でも、どうせ切るなら今まで見てなかったような番組も確認してみないと判断出来ないな」→「じゃ、今までよりも多く1話をみよう」。何かおかしなところがあるだろうか? いや、無い(反語)。

 さておき、3年目を迎えたらしいこの「プリティーリズム」であるが、実は開始直後、つまり2年前の第1シーズン1話目だけはみていた。当時の新番チェックも残っているので分かるが、「新しい女児向け番組か! かつてはプリキュアもマイメロもジュエルペットも、見ないってジャッジしたらその後人気が出たしなぁ、これも面白いかもしれんから見てみよ!」→「ひぃぃぃぃ!! 実写パートだぁぁ!」というので無様に敵前逃亡したのである。考えてみりゃ「カレイドスター」だって始まった直後は実写パート(?)があったのだからそこまで怯えなくても、とは思うのだが、リアル幼女が出てくるパートはやはり精神的にキツい。だからこそ2年目となる昨シーズンは一切タッチしなかった。ただ、今回は事前情報として「シリーズはリセットされて新作になるらしいで」ということを聞いていたので、せっかくなので久しぶりにまたチャレンジしてみようと思った次第。プリキュアの2年目「Maxheart」が終わってSSから再入場を試みているようなものである。

 で、視聴したわけだが、想像以上に悪くなかった。タツノコ主導で動いているらしい動画はしっかり出来ていたし、キャラの配置や動き方も、別にプリキュアに劣るというわけでもないだろう。なにより、最大のモチベーションであるキャストの満足度が高く、天真爛漫な主人公に加藤英美里が声を当てているのが見事にフィットしている。その他キャストも小松未可子や佐倉綾音・戸松に後藤(弱)さん、内田真礼と並び、実にフレッシュで魅力的なラインナップである。「しゃおりさんは相変わらず脊髄反射で謝る役や」とか、「今回ステージ上で楽しそうに歌って踊ってた2人って、中の人はゲーム廃人とひきぼっちやんけ」とか、脳天気な中身と組み合わせて色々刺激的である。1期はアスミスメインとはいえあのLISPがキャスティングさていてなんか気がめいったりしていたので、純粋にキャストが楽しめる分だけこちらの方が敷居は低い。このままラジオドラマとして持っていきたい気もする。

 ただ、そうは言ってもやはり番組コンセプトはスイーツ番組である。ラストに待ち構える実写パートのダメージは相変わらずでかい。分かってる、リアル幼女にニーズがあるのは分かっている。でも、なんかよく分からないダメージがくるんや。こんな幼女は見たくないんや……。小学生女児はアニメなんか見てないでお外で遊んできなさい!(アレ?)


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[02/06 NONAME]
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
バーコード