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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「THE UNLIMITED 兵部京介」 5

 よく分からないところから出てきたサンデーアニメ。何しろ「絶対可憐チルドレン」からのスピンオフ作品らしい。「絶チル」のアニメ放送が終わったのが2009年らしいので、こちらは約4年ぶりということになる。ただ、どうやら私の知ってる「絶チル」とはあまり関係の無い作品になりそうである。

 「絶チル」のアニメ自体は一応当時見ていた気がしたのだが、データを確認したら最終評価が記入されていなかったので、途中で力尽きていたのかもしれない。朝番組だったから録画機器が貧弱だった当時は追いかけるのが辛かったのよね。サンデーは本誌を一切読まない関係で、基本的な情報も色々と抜け落ちてしまっている。「スピンオフって言われても分かるかなぁ」と不安だったのだが、1話目を見る限りでは本編とほとんど関係ないみたいだし、アニメオリジナルらしいのであんまり支障がないのは助かったかもしれない。制作陣も原作アニメとは一切被っておらず、全く新しいアニメとして観た方が正しいのだろう。

 ただ、全く新しいアニメになるんだったら、何でわざわざスピンオフの題材を持ち出したんだろう、というのはよく分からないところ。もちろん基盤があった方が作品が作りやすいだろうし、原作ファンも取り込めるのだから完全オリジナルにするよりはよっぽど安定した集客は見込めるのだろうが、「絶チル」自体がそこまで強力なコンテンツだとも思えないのだが。直前に「ハヤテ」のアニメオリジナルが放送されており、そちらがどうも消化不良気味だったせいで、「アニメオリジナルなスピンオフ作品」には懐疑的になってしまう。実際、「絶チル」の最大の売り(じゃない?)である女の子たちは一人も登場しないし、イメージとしてはこないだ終わった「コードブレイカー」の方がよっぽど近い気がする。チート主人公兵部がチート能力を使って好き放題やる。一応ダークヒーローとしての設定なのだが、1話目を見る限りでは相手取っている敵国軍人の方がよっぽど畜生なので、単なる勧善懲悪ものにしか見えなかったりする。まぁ、もう1人の主人公ポジションにある潜入スパイの人が「もう一つの正義」を見せてくれることになるとは思うので、「ダーク」の部分が盛り上がるのは2話以降ということだろう。

 正直、何をモチベーションに制作されたアニメなのかが分からずに視聴に戸惑う部分は少なくないのだが、実際にはオリジナル作品としての質は悪くないと思う。制作はマングローブ、監督はこれまでそこかしこで良いお仕事をしてくれていた五十嵐紫樟である。劇場版「ボトムズ」の監督をやってた人だが、割と相性は良いので今後のディレクションが楽しみである。映像的にはそこまで驚くようなものは出てきていないが、エスパーバトルでのエフェクトバリバリ効かせた画面はクセも出てくるだろうから面白い画作りが出来るんじゃないだろうか。まぁ、それこそ「コードブレイカー」でいいじゃん、っていう話になるのかもしれないけども。今後端々で「絶チル」との繋がりも出てくるんだろうさ。今のところ共通部分って兵部のキャラクターだけだからなぁ(あと釘宮モモンガ)。

 中の人については、割と野郎色強めなので、そっちをメインで楽しむことになる。兵部役の遊佐さんの相変わらずの胡散臭さと、まっすぐ攻めてくる諏訪部さんの主人公キャラの組み合わせが粘っこくて良い。お姫様ポジションのロリっ子は一瞬金朋なんじゃねーかと思ってしまったが、東山奈央であった。この子も最近推され始めてるな。

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○「ラブライブ!」 5

 なんか色々と見たことのあるコンセプトだけど、改めて本気でやってみたらどうなんだろう、みたいな新作。事前知識はそこまで多くないが、年末にやってたブシモの特番で色々と紹介されていたので、導入部分の知識はあるくらいの状態で視聴。

 アイドルもの、ということで、現在ならば「AKB0048」と真っ向からぶつかる形になっているわけだが、狙っているコンセプトはかなり異なっている。AKBはアイドルアニメというよりも「AKBアニメ」であり、AKBという概念そのものがネタになっている部分が秀逸。こちらの作品は一応現実に則した部分からスタートしており、素人の娘っ子がなおざりな理由でアイドルを目指して裸一貫立ち上がるところから始まっている。政府との抗争もなければ襲名キララやセンターノヴァによる恐怖の神隠しも無い世界なので、どちらかというと「アイマス」の方が近いと言えるかもしれない。そして、現実世界との接し方が独特で、中の人たちのアイドル活動が同時進行しているらしく、更に人気投票によるセンター云々とか、そういう要素も取り入れているらしい。こうしてアイドルもののアニメを見ていると、アイドル産業がいよいよアニメにも本格参入してるんだなぁ、としみじみ思う。まぁ、「アイカツ」とかそういうのを見てればもっと早く感じたのかもしれないけども。

 個人的な思い入れが一切無いので非常にフラットな気持ちで見ていたし、中の人たちのアイドル活動なんかはさっぱり知らなかったので純粋にアニメ単体での評価になるが、1話目はそれなりの手応えである。サンライズ制作で、監督は過去にちょくちょく名前を見かけた気がする京極尚彦である。あんまりはっきり覚えていないのだが、単に名前にインパクトがあるから記憶に残っていたのかも(何故インパクトがあるかはいわずもがな)。キャラデザに西田亜沙子が参加しているので思った以上に丸いしツヤツヤしてるのがちょっと面白く、やはり映像の質自体はそれなりに高い。無茶苦茶な筋立てなのにお話は素直に見ることが出来たし、ヒロイン達の表情も見ていて応援したくなるレベルで華やいでいる。例によってまとめて登場したキャラクターの区別がつきにくいのは難点だが、この手のアニメではお約束みたいなもんだし、そこはある程度慣れるまでは仕方ないだろう。この筋立てで真剣にドラマを語ろう、という姿勢でもなかろうし、あくまで「どこか賑やかな、歌と踊りが多めのアイドル成長物語」として見られるならば、それはそれで1つの成果ではなかろうか。

 ただ、そうした分かりやすい要素だけを残すと、映像面、脚本面で他のアイドル作品と比べるといささか弱い部分も見えてくる。まず映像面だが、ダンスシーンになるとモデリングを用いたCG画面に切り替わる。これはサテライト制作の「AKB」でもA-1 Pictures制作の「アイマス」でも同じように使われている手法だが、いわゆる「アニメ画」との境目が一番気になってしまうのがこの作品だった。普段の絵がちょっとCG処理に対応しにくい「丸い」動きである、というのも大きな要因だが、アップの画面だと手描き、多少遠景になるとCG,という切り替えが非常に細かく行われるため、どうしても「継ぎ目」の存在感が強く意識されてしまうというのが大きな問題だと思われる。「アイマス」ではライブでモデリングを使うときは基本的にそれ一本で通すし、「AKB」は最初からそれを意図したキャラクターデザインが取られている上に、CGはサテライトの十八番なので、背景やその他のシーンとの融和性が非常に高い(その分普段の画面でも固くて受け付けにくい人はいるのかもしれないが)。どうしても「CGを使っていること」に意識が行ってしまうのは課題といえるのではないだろうか。まぁ、慣れてしまえば気にならないのかもしれないけど。

 シナリオ面については、「単なる女子高生の思いつきなもんだからあんまり真剣に見えない」っていうのが気になるところ。主人公の天真爛漫少女が思い立ってアイドル事業に乗り出したわけだが、お友達のいう「スクールアイドルだって毎日必死に努力した結果だ」という説教は本当にごもっともな話なのである。現状では「廃校を阻止したい」というモチベーションが今ひとつ真剣に感じられず、そのために主人公の熱意も強く感じられるものではない。そんなところに、何のバックグラウンドもない女子高生が突然乗り込んだとしても、「いくらなんでもアイドル馬鹿にしてないか?」という反感が強くなってしまう。アイマスキャラたちはいうても事務所に在籍してる卵たちだったわけだし、AKBに至っては違法行為に手を染めてまでアイドル活動しようと決意した命懸けの連中だ。「成長物語」という側面がある限りはどうしたって「努力の成果」を見せなければいけないわけだが、その部分の説得力が出てこないと、今後のドラマにはやや不安が残る。思いつき女子高生の集団じゃ、個々のキャラの識別も難しそうだし。

 まぁ、難癖は付けているが、1話目の時点では単に「分からない」段階が多いので、しばらく視聴してみて独自の良さが見つけられれば良いな、とは期待してます。中の人たちについても、既にある程度知名度が高い人間半分、この作品からの下克上を狙う人間半分といったところだろうか。主役の新田恵海という子の仕事は悪くなかったので、少なくとも今後の視聴に悪影響は一切無い。その他の面々との協力で、どれくらい盛り上げてくれるのか、未知数な分だけ楽しみかもしれませんよ。

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○「みなみけ ただいま」 5

 まさかの第4期。4期目の放送が祝われた作品といえば最近では「ひだまり」があり、「女子高生(を含む)の日常を淡々と描くもの」という意味では似たり寄ったりな作品だが、「ひだまり」は熱心な応援団がいることが確認されているが、こちらはあまりそういう話も聞かない。気がつけば本当に「淡々と」アニメが作られている。このジワリと迫ってくるようなしぶとさはなかなか他の作品では味わえないものがある。しかも今期は3期目と制作スタジオを変えており、これで3つ目のスタジオで作られていることに。シャフト一辺倒の「ひだまり」や、同じく4期まで作られたアニメでもJ.C.STAFF専属だった「ゼロの使い魔」などとは一線を画す存在。謎だなぁ。

 前作「おかえり」の放送が2009年なので、気付けば4年ぶりの新作、個人的にそこまで熱心な視聴者ではないので当時見ていた細かい設定やらなにやらはあまり覚えていないのだが、なんだかんだいいながらもきっちり毎週見ていたはずなので、当然嫌いではないのである。そもそもサトリナと麻里奈がメインで出ている作品が嫌いなわけがないだろう。試しに確認してみたら、どのシリーズも判で押したように新番チェックも最終感想もほぼ平均点の5点を付けていた(正確には、「おかわり」だけ4点に下がっていたけども、推して知るべし)。つまり、今期もおそらくそれくらいになるだろう、ってことだ。一応スタジオが変わり、監督だって制作体制だってがらりと変わっているのだから変化する可能性はあるのだが、結局原作が変わらないんだから、大きくいじられるとも思えない。今作は川口敬一郎にバトンが渡ったが、多分川口さんがそこまでぶっ飛んだ改変を入れてくるってことはないだろうし。考えてみりゃ、太田さんと川口さんというこの手の「ユルいギャグ」の名手2人が受けもった作品っつうのも珍しいな。

 一応、他のシリーズとの差はキャラクターデザインなんかに表れているのだろうが、正直あんまり元のデザインを覚えてないので、違いはよく分からない。元々原作絵にあんまり思い入れが無いし、あの絵をアニメにすると「どうとでもなるだろう」というのが正直なところ。一応3期目とかに比べると線がややシャープになっているかな? 合間合間のアイキャッチでデフォルメキャラによるショートコントみたいなものを挟むあたりはいかにも川口さんらしい一手間ではあるのだが、今作の場合はどこを取ったって基本的にショートコントでしかないので、正直あんまり差異にはなってない。あ、一応春香姉様のあられもない肢体なんかに、ちょっとお色気強めで入れてやろうか、っていう意気込みは感じられたけど。いいぞもっとやれ。

 ということで、既にシリーズが6年目に突入し、すっかり生業となりつつある中の人たちであるが、こちらも特に変わることなく。キタエリの内田ボイスは、最近あんまり聞けなくなったトーンが聞けるので何か楽しい。唯一柿原だけ、「あれ、藤岡の声ってこんなんだっけ? なんかカッキー無理してないか?」ってな気もしたけど、気のせいかもしれん。3姉妹の声はいつもの通り、つつがなく。慈母のごときサトリナボイスが一番よく出てくるのがこの春香姉様なので、それが聞けるだけでも文句は無いし、麻里奈が好き放題やってる感じも実になじみ深い。やっぱりお茶の間ものはホッとするな。ちなみに、この手の話題で何故か茅原実里の名前だけあんまり出すコトがないのは、そんなに興味が無いからである。特別嫌いってわけではないので、あしからず。

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○「まおゆう魔王勇者」 6

 以下、視聴開始時の私のテンション推移。「始まったわー、これって確かメインヒロインが小清水なんだなー。お? シリーズ構成荒川さんなのかー、これで監督が高橋さんだったら笑えるんだけどなー。…………あれ? なんかオープニングの構図といい演出といい、やたら高橋さんっぽい気が…………高橋さんかよ! ……これで主人公福山とかだったらすげぇけどな! …………福山かよ!!」

 というわけで、どう見ても「狼と香辛料」です。本当にありがとうございます。マジで。あげく作中で経済がどーたら言い始めたしね、まさかそういうかぶり方になるとは思わなかった。事前情報では「魔王=小清水」しか知らなかったんだけど、一気に興味が湧きました。それにしても、意図的に「狼と香辛料」に似せて作ってるのか、それとも高橋丈夫作品なので自然と似るのか。でもエンディングに新居昭乃+保刈久明だし、映像もほぼコンセプト合わせてあるし、意図的に被せてきてるとしか思えないんだけどなぁ。これでOPが新居昭乃、EDがROCKY CHACKだったら完璧だった。惜しい。「いっそラジオもやればいいのに」と思って調べたら、既にやってた。でも、何故かパーソナリティは千和だった。よし、聞こう。

 さておき、とにかく高橋丈夫作品ということで、それだけで楽しみな作品。高橋+荒川コンビは「僕H」でちょっと消化不良だったものの、あちらは原作のせいということで勝手に押しつけてしまって期待することにした。1話目からガッツリと魅力が出ており、相変わらず徹底した背景美術との融和を目指したオープニング映像が素敵だし、いきなり世界を二分する勢力の頂上どうしが対話するという突拍子のないスケール感も画の中から現れている。そして高橋監督の真骨頂である「女の子の可愛らしさ」が魔王に注がれており、小清水パワーも相まっていきなり打ちのめされる。ぶっちゃけ、これって確かネットのSSが原作なはずだし、1話目のシチュエーションをやった時点で出オチの臭いもぷんぷんするのだが、もうシナリオラインなんて二の次でいいので、後は延々2人の愛の逃避行を艶っぽくやってくれればいい。「狼と香辛料」にしたって、経済云々のお話は話半分で聞いておいて、最終的にはホロとロレンスがいちゃいちゃしてる様子を見るのが一番の楽しみだったわけだし。ホント、細かい表情とか所作で女の子を可愛くするのが上手いのである。1話目だと抱き枕ゴロゴロは反則として、その前の2人で手を取り合うカットの微細な手の動かし方とか、そういうところがエロいのですよ。

 ま、散々期待しておきながら、当然懸念材料も少なくはない。1つは、今回の制作会社がアームスであるという点。アームスの元請け作品でエロを除くと最後までつつがなく走りきった作品って記憶にないんだよなぁ。エロ+高橋さんなら相性はいいはずだし、少なくとも1話はCGモデリングのモブの動きなんかも案外悪くはなかったと思うので、このクオリティで逃げ切ってくれれば不満は無いのだけれど。また、全く知らないので完全な予断ではあるのだが、やっぱりSS発祥となるとストーリーの面白さ云々についてはそこまで期待しない方がいいのかな、という懸念もある。1話目は本当に思いつきで見切り発車してるんじゃないかという雰囲気があるし、ここから綺麗に収束する物語を作れという方が無茶だろう。SS発祥でノベライズ、アニメ化までこぎ着けたということは万人受けする魅力があるのかも、という楽しみはあるが、あまり過剰な期待は持たずに見守っていきたい。「勇者が何故単身魔王の城に乗り込んだのか」とか、「なんであんな細腕の女性が魔王をやっていたのか」とか、そういう説明があるのかどうか怪しいもんだけど。

 中の人的には当然小清水劇場が8割を占めてもらって構わない。ホロのような高潔さは薄いが、その分デレ成分強めの魔王のキャラをどこまで好き放題いじれるか。相方福山も心配は何一つないが、ロレンスに比べると魔王に対抗する術を持たない完全な「下の身分」の存在なのがやや気になるか。ロレンスは本当に恰好良かったからなぁ。魔王が勇者に惚れている理由が分かればもう少し見応えのある関係性になるんだけども。その他、回りを囲むモブも相変わらず豪華だが、勇者の過去パーティとか、合流するチャンスはあるんだろうか。福圓先生に「ウルトラハッピー」言わせてたのはおそらく原作では無い台詞だよな……どこまでセーフなんでしょうね。

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○「AKB0048 next stage」 5

 帰ってきました。1期目は「やっぱキャストがアカンからクソだわ」と声オタらしい導入から始まったものの、気付けばその頭がイカレているとしか思えない筋立てになんだかんだで翻弄されまくってしまった。いっぺん気になり出してしまうと、もう、色々と許せるようになって2期目も楽しみになっちゃうのが悔しい。

 華々しいスタートを切った2期目は、きちんと見たいものを見せてくれる初速を持っており、Aパートではたっぷりとした尺でスケールのでかいライブシーンからスタート。やっぱりこうしてみるとサテライトのCG技術の安定感は格別だ。河森監督自らコンテを切っていることからも分かる通りにかなり気合いの入ったお披露目式の意味合いが強く、これを見てるだけでAKBのファンになってしまいそうである(いや、ならない)。更に、そこからは普通のシナリオに入っていくから大人しくなるかと思いきや、いきなり「敵軍が風呂場に乱入からの拉致」→「死刑法廷」という実に痛快に突っ込み待ちな展開。ここまでアホだと考える必要が無いから本当に楽。「馬鹿だ馬鹿だ!」っていって見てるだけでいいからね。最終的に突入・救出シーンからなんだかイイハナシになってましたしね。歌って怖いね。

 とにかく、今期もなかなか楽しませてもらえそうです。選抜試験にセンターノヴァの復活。色々ときな臭すぎてどんなところから悲劇が巻き起こるのかが気になって仕方ない。輝きすぎるとあっちゃんの二の舞やで。くわばらくわばら。個人的には、今回拉致チームが吐いた捨て台詞の「腐れAKBが!」っていうのがお気に入りです。

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○「D.C.Ⅲ〜ダ・カーポⅢ〜」 4

 これまた随分懐かしい名前が帰ってきた。かつて1,2ともにアニメ化された作品、ダカーーポの新作である。試しに確認してみたら、「1」の放送が2003年、「2」でも2007年、既に5年以上も前のことである。更に試しに、当時の自分の評価はどうだったのかと確認してみたら、残念ながら2003年は記録を記述しておらず、「2」についても、初回チェックをしていた記録は残っていたものの、最終評価は残っていない。多分、今より更にギャルゲアニメが苦手だったはずなので、途中でリタイアしてしまったのだろう。おかげで、結局この作品のシリーズについては何も知らないに等しい状態である。

 今回は制作スタジオ名が表示されておらず、どこがやっているのかはっきりしない状態。そしてなんと監督が石倉賢一氏である。ひだまり3期の監督(チーフディレクター)など、シャフト作品のイメージが強い人だが、今回はシャフトではないところの制作なのは間違いない。そして、残念ながらひだまりは3期が一番印象の薄いシリーズだったので、正直言うとあんまり記憶が無い。今作1話目も「あぁ、確かにダカーポっていうとこんな感じかなぁ」という程度で、良くも悪くも印象の薄いスタートとなった。元々思い入れが無い上に、ぬるっと始まっていかにもギャルゲーらしいデフォルトハーレム状態とかなぁ。工夫のしようもないのかもしれないが、やっぱり導入でいくらかでも見たい気持ちにさせてもらえないことにはねぇ。作品のトレードマークである桜のエフェクトとかディティールは綺麗なんだけどね。今のところあまり強い誘致要因は無いです。ま、大体のギャルゲアニメはそんなもんだけどね。最近だと「恋チョコ」とか、その辺とどういう差が出てくるのかは根気よく見守っていきたい。

 中の人については、本作は原作ゲームも一応全年齢向け作品になっているらしく、いわゆる「エロゲアニメ」っぽいキャスト色はそこまで濃くない。メインヒロインが誰なのかもよく分かってないし、そこまで気にしたいキャストもいないのだが……佐々木未来がエリーと犬っころ以外の役を割り振られたのはおめでとうと言った方がいいのか。あと、宮崎羽衣って久しぶりすぎ。まだ仕事してたんやなぁ。

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○「閃乱カグラ」 4

 今期の乳アニメ枠にして、割と話題にはなってる感じの作品。これってゲーム原作らしいんだけども、そうとは思えないくらいに色んなところで名前を聞く。同人もよく見るし。設定だけ見れば有象無象の乳作品の大した違いは感じられないんだけど。

 乳作品ってことで、当然構成には吉岡たかを。こうなれば監督は金子ひらくに違いない……と思ったら、渡部高志かよ! ちょっと意外だよ。渡部高志っていうと古き良きラノベアニメの大看板ではあるけど、こういうアニメを任されることってあんまり無いよなぁ。いや、ひょっとして「乳アニメ」っていうのがこっちの勝手な先入観で、中身としてはラノベ方向に向かっていく作品なんだろうか。実際、1話目を見る限りでは、乳は乳なのだがそこまで乳押しの画面にはなっていない。ことあるごとにぶるぶる揺れることは揺れるが、必要以上に意識させるアングルとか、嘘くさい脱がせ方とか、そういう「乳アニメ」らしい演出はそこまで多くなく、どちらかというとバトルもの、学園ギャグとしてのシナリオ面を押し出している部分が強い。こういう作品方向を意図しているならば、渡部さんにお鉢が回ってきた理由も分かるんだけどね。

 しかし、そういう方向性にしてしまうと、第一印象は他の作品との区別が付けにくくてあまり強くないんだよね。キャラクターデザインも想像していたよりもよほど丸いし(抽象的な意味で)、可愛いっちゃぁ可愛いんだけど、そこまで見ていて「綺麗!」ってわけでもないんだ。冒頭のアクションシーンは非常に見応えのあるものだったが、結局そこがピークで後の部分は画で見せられる部分も特に無かったし。まぁ、一気に大量の女の子が出てくるタイプの作品なので、今後のキャラづけ次第かなぁ、という感じ。

 キャスト的には色々と刺激が多いので聞いてる分にはすごく楽しいですよ。メインヒロイン飛鳥役には、これぞ乳キャス、ダチャーンこと原田ひとみ。この役はかなりやりやすそうな役だよなぁ。エンディングテーマもソロで担当するなど、基本的に今作はダチャーン押し要素が多め。楽しそうにやってますし、色々と派生する期待も持てそう。一人だとかっ飛んじゃうダチャーンの手綱を握るためにわざわざミズハスまで派遣されるという徹底ぶり。さらにそこにゆかちや画伯までぶち込まれており、いったいどんな化学反応が起こるのか想像もつかない。ちなみに、個人的に未だに今井麻美の演技には慣れていないのは内緒だ。芸歴長いのになぁ。敵側には「史上最強のスーパーサブ」キタエリを中心として茅野君、後藤(弱)さんなどの名前が見える。作品放っておいて中の人見てた方が楽しそうな気すらしてきた。そして、個人的に気に入ったのはオープニングの佐咲紗花。「僕H」のオープニングも勢いがあって大好きだったが、今作もアップテンポで非常にノリやすい曲。なんで立て続けに乳アニメ担当なのかは謎。

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○「八犬伝ー東方八犬異聞ー」 4

 今期のディーン枠。アニメシャワーに乱入してきたのは想定外だが、始まった画面を見ればすぐにそれと分かるので、安心といえば安心。

 使っている用語や諸々のファクターを見ると「緋色の欠片」によく似ている。「守護家」みたいなことも言っていたし、現代を舞台にした和風ファンタジーなのでそこそこ似てくるのは仕方ないことだろう。スタッフは総指揮を「薄桜鬼」でお馴染みヤマサキオサムが務めるが、監督としてクレジットされているのは「ピングドラム」で助監督を任されていた山崎みつえである。「薄桜鬼」はそっち向けの作品でありながら男目線で見ても割と面白い作品になっていたので、似たような構成を持つこの作品も、ちょっと期待してみたいところ。まぁ、どうしても「そういう」流れだから第一印象は薄くなってしまうのだけれども。キャラクターデザインだけを見れば非常に安定したディーン作品。この手の作品の良いところは、作画の崩壊懸念がほとんど無いというところ。一応あの「八犬伝」モチーフなのだから少年漫画的な盛り上がれる要素もあるだろうし、今後のシナリオ次第では意外に良いアニメになるんじゃないかという期待もあるのだ。是非とも知らない文化の作品で良いものを見せてほしいものである。

 中の人的には分かりやすい集まり方。メインにカッキー、サポートに日野チャマが配属、淫獣ポジション(?)にぴこりんもいる。怪しげな組織の神谷・浪川なんて並びもいかにもだ。女性キャラはほとんど登場しないのだが、唯一のヒロインらしいポジションには久しぶりにレギュラーやってくれそうで嬉しい彩陽がいる。彩陽キャラが「歌う」「お嬢」「料理が壊滅的に下手」と中の人要素を綺麗に拾ってくれているのが素晴らしい。でも、1話目でさらわれちゃったけどね……ちゃんと出番があるといいなぁ。

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○「キューティクル探偵因幡」 6

 ショートアニメを除けばついに幕を開けた今期の新番組。トップバッターはコレ。原作は未読。どんな漫画なのかさっぱり知らないが、話題になってたのかなってなかったのか、変なヤギが不敵に笑っている絵面だけは書店とかでよく見かけたな、というくらいの記憶。

 「探偵」というタイトルだが、過去には「素敵探偵ラビリンス」なんてのもあったし、Gファンタジーの連載作品ってことで、どうせなんかよく分からんファンタジーでふわふわした作品なんちゃうんか、という適当な予想で見始めたら、いきなり1話目から斜め上。いや、斜め下? まさかここまで徹底したギャグ漫画だとは思いもよらず。かなりテンポが速くて、初見の人間は追いかけるのが大変なレベルである。そして、これがなかなか良い出来なのだ。少年漫画のギャグなので突っ込みの中身とかは割とベタだし、腹を抱えて笑うようなネタもないのだが、とにかくキャラクターに常識人がおらず、笑い飯のごとくぽんぽんとボケ・ツッコミが入れ替わって進行していく筋立ては、設定を頭にいれながらの忙しい作業ながらも次第に気持ちよくなってきた。ZEXCSの制作で非常に画面も見やすくなっており、イメージとしては「アザゼルさん」みたいな勢いで押すタイプのギャグをもっと緩めに、薄くして混ぜたような感じ。監督の満仲勤氏という名前は以前もちょいちょい見たような気がしたのだが、実は「アザゼルさん」や「イカ娘」などの水島努作品でコンテ演出を全部やっていたようだ。なるほど、DNAとしてはその辺の筋なんだろう。

 ただ、手放しで褒めたい作品かというといくつか気になる点もあって、1つは、ギャグのテンポは良いのだが、どうしても繋ぎに切れ目が見えてしまうという部分。これは「勢いとメリハリを出す」という狙いとのさじ加減だと思うのだが、動きとして緩急をつけようとしているせいなのか、ちょっと動作が不自然になってブツブツと画が切れてしまっているような印象がある。たとえるなら、漫画のコマとコマをそのまま繋いで画にしたようだ、というと分かりやすいだろうか。そういう流れが上手くプラスに働くならば文句は無いのだが、1話目だとちょっと違うんじゃないかな、という気がする部分がいくつかあったので、今後こういう方向性が精緻化されていくか、それともこちらが慣れていくかで最終的な評価は変わりそうである。また、「常識人が1人もいない」というキャラクター設定の影響か、1話目では肝心の主人公である因幡の印象がちょっと薄くなってしまったのも勿体ない気がした。そりゃまぁ、デザインのインパクトでヴァレンティーノたちに目がいってしまうのはしょうがないが、「髪の毛フェチ」とか「髪の毛の色で能力が変わる」といった部分は1話目できっちり押しておくべきポイントだと思うのだが、他のネタの強さの中で紛れてしまっていたように見えた。まぁ、せっかくの必殺技をヤギのディープキスで潰されるなんてのは完全にネタなわけで、「主人公すら目立たせてもらえないくらいに話の腰を折る筋立て」と考えれば悪くないとは思うのだが、出来たら1話目は全部が全部見せたい、という贅沢な詰め込み方じゃなく、ある程度キャラ紹介に絞ってもよかったんじゃないかと。

 でもまぁ、やっぱり1話目は勢いだからなぁ。難癖は付けてみたものの、第一印象が割と良かったのは間違いない。このままの勢いで突っ走れるなら、今後とも楽しみな作品になりそうである。ちなみにエンディングではヴァレンティーノ様が熱唱しているわけだが、当然、ここでの振り付けは水島努の手によるもの。ホント、エンディングのダンスといえばあのおっさんやな。

 中の人については、因幡の中の人である諏訪部さんがこんだけ若くて軽い役をやっているのが久しぶりなのでなんだか新鮮な感じだった。その分ちょっとキャラの押しが弱くなってて、森川とかとキャラが被るので損してるような気もしたけども。ヴァレンティーノが大川さんっていうのは何か良い。大川さんはこういう完全ギャグでも活き活きしてるから素敵。あと日笠のドS役とか、相変わらずはまっていて良いな。ちなみに助手の女装少年については、見た目で即座に「千和じゃね?」と思ったら下田だったから全然違ったのだが、多分千和がよぎったのはガンダム00のルイスにクリソツだったから。wikiで調べたら実際ドラマCD版は千和だった模様。不思議なご縁。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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