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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ヤマノススメ/まんがーる!/はいたい七葉」 ー

 一気に始まった5分番組をまとめて処理。AT-Xではこれに加えて「あいまいみー」も始まっているのだが、この作品だけは地上波で後から見られるようだったので除外した。どうせあの資本主義の犬といっしょに襲いかかってくるだろうから、その時に改めて見たい。

 「ぷちます」に加えてこれらの3作と、新年明けていきなりショートアニメばかりなのだが、最近は本当に増えたんだね。労力がかからないのは良いことだろうが……これって採算は合うのかな。とてもじゃないが「リコーダーとランドセル」や「ちとせげっちゅ」のDVDが売れてるとは思えんぞ。それとも、少しでも知名度が上がって原作が売れればそれでいいものなのか……相変わらずアニメ業界は謎である。

 で、そんな謎枠が一気に押し寄せてきたわけだが、んー、まぁ、結局こういうショートアニメって何を目的に見ていいか分からないから評価のしようがない。先例についても点数付けるのは面倒になってやめたし、正直言って毎週わざわざ追いかけようと思うほどの魅力は感じられないのである。1つずつ見ていくと、一番しょうもなさそうなのは「まんがーる!」かな。いかにも萌え系漫画に十把一絡げで置いてありそう。よく見ると原作は芳文社や竹書房じゃなくてアーススターだったりするのだが、まぁ、何にせよ興味は湧かない。アーススターは「創刊直後から漫画雑誌のくせに何故か声優推し」というよく分からない雑誌だったので数冊買っていたのだが、中に載っている肝心の漫画が面白くなくて途中でリタイアした。アンケートはがきの景品が当たってればまだ食らいつけていたのかもしれないが……声優のグラビアだけだったら他の専門誌の方がいいしなぁ。「まんがーる」についてはそんなわけで欠片も興味が湧かない。よりによってキャストもアカンというおまけ付きなので、良さを見いだすのは難しい。

 「ヤマノススメ」も画面を見るとかなりしょうもないし、設定もなんだか「適当なまだ未発掘のジャンルに女の子をくっつけました」という感じ。この内容の続き物を2分枠でやる意味が分からない。キャストがゆかもこコンビなのは買うが、それにしたってミスキャスト。配役を考えたら、どう考えても逆にすべきだろ。面倒くさがりのインドア派がアスミス、それを引っかき回すウザキャラがゆかち、これしかないだろ。それだったらほっこり目線で見られた(キャラと中の人を混同するのは声ヲタの一番悪い点です)。今後視聴するかどうかは、放送時に覚えているかどうかによる。

 そうなると、短いなりに説得力があったのは残った「はいたい七葉」ということになる。なんと琉球放送が作って放送していたアニメということで、100%沖縄産。キャストなんかは素人を使っているのか難点も多いが、少なくとも3本の中では一番画に勢いがあり、魔法少女もののテンプレの中にもなんだか不思議なオリジナリティがある。キャラ原案にPOPを採用しているおかげで押さえるべきデザイン性の基本部分はフォロー出来ている感じだ。中身が面白いかどうかは別にして、見ていて一番飽きないのはこの作品だろう。まぁ、わざわざ追いかける必要があるのか、と言われると疑問ではあるが。一応「AT−Xで見ているのに提クレが入る」という沖縄風味が斬新。

 以上、残った「あいまいみー」が来週どうなるかで、今期のショートアニメの扱いが決まります。事前情報だと一番危険なのが「あいまいみー」だという話なのだが……。

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○「ぷちます! -PETIT IDOLM@STER-」 ー

 ん? 記念すべき新年一発目の新番チェックがこれでいいのか? いや、でも始まったしな。基本的にニコ動でアニメ見るのって大っ嫌いなんだけど、こればかりは仕方がない(あとgdgd妖精sも仕方なかった)。ついに始まりました、ぷちます。

 以前のアイマス関係の記事でも書いたけど、アイマスに欠片も興味が無かった私は「ぷちます」原作で一目惚れしてしまったんですよね。小動物って無敵ですから。そこからアニマスを経由してアイマスも好きにはなったけど、やっぱり僕の中の正義はぷちますですよ。好きなぷちはちっちゃんとたかにゃとちびきです。というか単に好きなアイドルは秋月さんと四条さんと我那覇さんです。いや、ぷちは全部可愛いわ。

 あの愛らしい原作絵がどうなるのか、とアニメ化を祈って来たのに、出来上がったのがフラッシュアニメっていう時点でファンとしてはかなりがっかりだったのだが、まぁ、こうして動いてみると意外に悪くない。ショートアニメだから質云々でそこまで文句をいうもんでもないだろうし、声があってれば特に問題無いレベル。アニマスからPのボイスが変更になってマジ兄ぃになってるのもちょっと笑える。赤羽根Pでも悪くはないと思うけど、すんなりギャグに流せるのは良いよね。もちろん社長は芳忠さんのままでないと困るが。アニメで最大の見どころになるのは、当然はるかさんの奇妙な生態だろう。色々と夢が膨らむ良いショートアニメである。

 しかし、これって作ってるところが「30歳の保健体育」と同じスタッフなんだな。こっちの方が出来いいやんけ。

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○「ROBOTICS;NOTES」 5

 無事にたどり着くことが出来ました。今期最後の新番チェックでございます。今期は書いた分だけで28本。「銀魂」とかは書いてないんだけど、まぁ、平均値ってとこでしょうかね。ここから少しずつ削っていく作業を……したいな。

 さておき、ご存じノイタミナ枠の2本目。なんと今期ノイタミナはI.G.作品2連発という構成だ。ウルジャンにお試し読み切りが掲載されていたりしたので何となく概要は見聞きしていたレベルだが、改めて見ても、あんまり「カオスヘッド」や「シュタゲ」と同じところの作ったゲーム、っていう印象は無いね。一応世界線が云々してるところはちょっとシュタゲが影響してたりするし、時代設定はそのままらしいのだが、作中に登場したスマホのおばけみたいな奴も、現在の技術だったらそこまで無理な話でもないので、あまり「SF」的な要素ではなくなっている。もちろん、作品のお題目である「ロボットを作る」はなかなかのフィクションであろうが、実際のところ、実用性を度外視して単に歩くだけの巨大ロボットを作るなら、今の日本企業なら実現可能なんじゃなかろうか。それを女子高生がやるってところが面白いわけだけども。

 病的だった「カオスヘッド」、そしてオタク文化にどっぷり迎合していた「シュタゲ」などのちょっと饐えた臭いとは打って変わって、今作は非常に晴れやかなイメージの、学園青春ものに見える。種子島という立地もあるのだろうが、常に空は青く、太陽が輝いている。そんな中で猪突猛進馬鹿の女子高生が天真爛漫に夢に向かって走ってるっていうんだから、随分ポジティブ要素の多い作品だ。もちろん、部活の存続が危うかったり、大人が夢の前に立ちはだかったりと障害も多いのだが、彼女のテンションならそれくらいは平気でぶっちぎって行きそうである。ま、ジャージ部と同じノリだよね。でも、個人的にはこっちのヒロインの方が好みです。顔がコロコロ変わって見ていて楽しいというのもあるが、やはり1つの明確な目標に向かって走っているという方が感情移入しやすいし、見ていて楽しいのだ。ジャージ部は何がやりたかったかわからんかったからな。

 他方、そんなヒロインにどんな感情を抱いているのかもよく分からない男性主人公の方は、あまりパッとしない。典型的な無気力主人公のくせに、あるゲームとなるとそこだけは心血を注ぐ。いや、そんなに夢中になっているようにも見えないのが最大の難点なんだけど。いくらなんでも、世界ランク5位になった奴が同じ学校の中で「ゲームに勝ったらいうこと聞いてやるぜ」と言いふらして回るとか、性格が悪すぎるし、ガキすぎるんじゃなかろうか。「あなたも当番だからゴミ捨て代わってよ」って言われてるのに「(俺様無敵の)ゲームに勝ったらいいぜ」って、単なる嫌な奴じゃん。扱いやすいためかヒロインには好かれているようだが、現時点でなんの魅力も見えてこないのが気になる。今後きちんと動いてくれるんだろうか。

 1話時点では、とにかく「あき穂ちゃん可愛いな」というところで興味を引かれたところ。まだ回りの設定なんかも全然分かっていない状態なのでそれ以上は何も言うことは無いが、延々彼女が騒いでるだけでもそれなりに面白かったのは良い傾向だと思う。幸か不幸か今作のスタッフは監督も含めてあんまり知らない名前が並んでいるので、今後どのようなセールスポイントが出てくるのか、楽しみに待っていたいと思う。「シュタゲ」だってキャラが良かったんだから、きっとシナリオ自体は期待しているレベルのものが出てきてくれるさ。

 中の人については、1話目はとにかくナンジョルノが元気、ということがよく分かるというだけで収穫。前期の暴力眼鏡を除くと、メインヒロインってすごく久しぶりですもの。大沢マリア以来の印象なんですわ。見たことないタイプのキャラだし、どんな風になるのか楽しみ。他のヒロイン勢はまだほとんどしゃべってないから何とも言えないが……そらまる、仕事あるじゃん、良かった!

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○「PSYCHO-PASS」 5

 ここのところ本当の良い仕事をしてくれているノイタミナ枠の新作。アニメオリジナルで、なおかつあの虚淵玄脚本ってことで、世間的にも注目度は高い一本である。

 制作は劇場版の「BLOOD-C」のスタッフ。塩谷監督とI.G.の手によるもので、確かに雰囲気は非常に似通っている。大きく違うのは、こちらのキャラクターデザインがあの「リボーン」の作者ってことで、全体的に緩めになっているところか。いや、男性キャラはそうでもなくて、特におっさんなんかは割と良い具合に描かれているのだけれど、女の子が可愛くないのが気になる点である。メインヒロインの子とかね、なんか目玉がおかしいよね。このデザインも慣れれば気にならなくなるんだろうか。ま、どっちかというとこのキャスト、この設定だとキャラで売りに行ってるのは女性向けの意識が強いんだと思うが。

 「物騒な部署に新たに配置された若造が、夢に燃えた思想でもって古参を振り回すが、次第にその熱意によってベテランたちも変わっていく」みたいな設定は毎度お馴染みのものであり、序盤はどのようなストーリー展開がなされるのかは想像に難くない。新人さんの方が花澤ボイスでやや押しが弱いというのは意外であるが、チームメンバーの方は、クール野郎、おっさん、調子乗りと、配置されるべきキャラクターが無難に配置されている。設定だけを見れば目新しさはそこまで強くない作品だろう。ポイントとなるのはサイコパスという設定そのもので、「感情が数値化される世界」や、「数字によって本人が何もしていなくても犯罪者としての選別が行われる」なんてのは、いかにも救いの無い物語が作りやすそうである。SFの設定としてはどこかにありそうな気もするのだが、これを取り締まる執行官側も同じように犯罪係数が高いアウトロー気取りというのが、どのように絡んで来るかで印象も変わってくるかもしれない。1話は予想通りに救いの無さが前面に押し出されており、単なる巡り合わせの悪さから落ちるとこまで落ちちゃったおっさんと、それに巻き込まれて何もしてないのに撃たれちゃった女性と、確かに「着任早々にひどいヤマ」である。ただ、この世界のシステムを考えると、こんな事件は日常茶飯事になってしまう気もするんだけども。

 設定が分かりやすいおかげで、この手のサイバーなSFものの割には導入も易しい。少なくとも「ギルティクラウン」とか「NO.6」なんかに比べればついて行ける展開になっているし、「図書館戦争」のように「どないやねん」と突っ込みたいような設定でもない(敢えて全部ノイタミナで比較してみた)。I.G.特有の薄暗い中を目の痛くなるようなディティールで描き込むデザインは維持されているのだが、平板なキャラクターデザインが功を奏したのか、画面も案外見やすいので助かる。全般的に「分かりやすい」というのが第一印象なので、今後も見ていくのにストレスはなさそうである。

 中の人については、今回は花澤・関というメインらしいのだが、1話目は多分一番しゃべってたのが有本さんである。有本欽隆のおっさんキャラが活躍するっていうだけで、なんかいい作品な気がしてくる。そして、例え人類が滅びても、ゴキブリと、石田彰の仕事だけは滅びない気がする。

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○「えびてん 公立海老栖川高校天悶部」 4

 一週間前に始まっていたのに、忙しいタイミングで1話を見ていたのですっかり感想を書くのを忘れていた作品。今週2話目見てそのことを思い出した。慌てて感想を書きたくなるような作品でもなかったのでこれでいいや。しかもアニメとしては夏クールにニコ動で先行配信されてたらしいし。慌てる必要は無かった。

 1話は最初から最後まで徹底的に「聖闘士星矢」をやり続けるお話だった。オープニングはそのまんまだったし、他のシーンでも細かいところに「気付かれなくてもいいや」クラスのネタも挟んでおり、アニメになったことを喜んで全力で遊ぼうとする気概が感じられる。2話目は「セーラームーン」になり、こちらもかなり色々と頑張っているのが分かる。まぁ、単に毎週この調子で有名作品のパロディをやって遊んでいくんだろうね。

 パロディに力を入れているのは分かるし、おふざけとして成立しているのは間違いない。ただ、結局それだけの作品ってどうなのよ、というのが一番の疑問。何らかの作品世界があり、そこにパロディを盛り込んでいく分には構わないと思うんだ。過去にも色々とパロディメインの作品はあったし、ギリギリのところを攻めてくれればそれだけでも充分売りになっていた場合はある。ただ、結局パロディというのは借り物であって、付録であるってことは意識しなければいけない。それだけで何かが成立するわけではないのだ。この作品の場合、1話目から全力でパロディだったので、その「寄って立つところ」が分からないのが悩ましかった。天悶部ってのがなんなのか分からないし、キャラクターたちが何を目的にパロディごっこをやっているのか分からない。作中のキャラたちもパロディのつもりで遊んでいるだけなので「アニメの画面でやるギャグ」としては意外性が薄く、なんだか学芸会を見ているような気になってしまう。原作はラノベかと思ったら漫画原作なのね。これってどういう部分を楽しむのが正しいのかなぁ。

 再三書いているように、パロディ部分はかなり力を入れており、「再現すること」に対するこだわりはなかなかのもの。ただ、そういう部分を見ると楽しいとか、笑えるというよりも感心が先に来てしまって、ギャグとして振り切れなくなってしまっているのが勿体ない。まぁ、もう少しキャラクターに馴染みが出てくれば、キャラクターそのものの個性とパロディ部分の両方が楽しめるようになって、複層的な楽しみ方が出来るのかもしれないけど。現時点では、「アスミスって現代声優の中ではあんまりオタク要素が無い方のキャラなのに、なんでこんなにパロディキャラばっかりやらされるんだろう」とか思って見ている感じである。アスミスとしゅが美が出てるアニメっていうだけで、別に文句を言う気も起きないっていうのが一番の問題点。

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○「イクシオンサーガ DT」 5

 異世界オチものだ! なんかすげぇ久しぶりに見た気がする(犬日々はカウントしない)。「オンラインゲームに行く設定」はものすごくいっぱいあるのに、「異世界に落ちる設定」はなんだか久しぶり。

 食傷気味のゲーム世界だが、今作はそんな世界に反旗を翻すべく、なんだか斜に構えた設定になっている。落ちてきた主人公は生身のまんまビーターだったり妙な能力を持っていたり、そんな都合の良い設定は(今のところ)無い。何故かずっとヘッドホンを首にかけっぱなしという謎設定こそあるものの、ずっと回りの人間が戦っているのを見てぽかんとしているだけだ。これは案外見ていてホッとする。もうゲームの設定どうでも良くなったし。ま、その他の設定についてはいかにもなファンタジー設定なんだけど、主人公も突っ込んでいたように、どこかずれていて絶妙にギャグに傾いているのがポイント。福山キャラは時折声が野太くなるオカマ、梶君のキャラは地面に埋まり、神谷キャラは髪型が突っ込み待ちな上、次回予告を見ると、今週の顛末のせいで爆笑問題の田中状態になるらしい。なんだこれ。スタッフを見れば、なんとこちらにも高松信司の名前がクレジットされているではないか。今期は「ジャイロゼッター」との2本立てなのね。忙しそうだな。

 まぁ、どこかずれているとは言ってもその他のアニメ的な部分は取り立てて見るべきものでもない。絵もどこか古くさいし、デザインに合わせたかのようになんだか動画も粗い。制作はブレインズ・ベースなんだからやろうと思えばバトルの演出なんかももっと力を入れて描くことは出来ると思うのだが、多分監督やスタッフの意向でわざと適当に描いてるんじゃないか、って気もする。もう、番組タイトルの時点でひとネタ回しているわけだし、こんだけ緩いギャグ展開に力入れても仕方ないし、どっか隙のある作りにしたい、っていう方向性なんじゃなかろうか。なんでもかんでもとにかく高品質を求められる昨今ではちょっと好意的な解釈な気もするが、これはこれでいいのかな、という気がしてしまうのは思うつぼなのか。でも、こうやって適当に見られるのがあると、それはそれで助かるんですよ。

 中の人の話は、まず主人公役の江口君がいい感じ。若手の中では一歩先に行くテンション芸だと思ってる。他の面子もかなり濃い中で、きちんと主人公出来てるだけでも偉い。なにせ見方が福山&カズ中井、相手側には神谷・杉田・鈴村・梶連合軍。いい加減もっとバリエーションつけようぜ、と言わずにいられないラインナップ。一番新鮮だったのは、よく分からない優遇されてた割に出番少なかった新谷さん。

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○「めだかボックス アブノーマル」 5

 1期休んでの分割2クール目。まぁ、ほぼ完全な「続き」でしかないので、あんまり新番組として語るべきこともないのだけれど。

 基本的に、1期目も割と満足して見ていた身としては、装い新たな2期目についても特に不満は無い。デザインはそのままだし、おそらく演出方向も変わらないだろう。一応2期目はアブノーマル編ということで次第にいかにもジャンプらしいバトル展開にシフトしていく時期なので、嫌でも雰囲気は変わっていくとは思うが、それが特に影響をあたえることもなさそうだ。世間では、球磨川が登場して明確なバトル編になるこのあたりからがようやく「本番」みたいに思われている節があるが、個人的には、リアルタイム連載ではこのくらいの時期が一番不安だった記憶がある。個人的に生徒会編でも充分好きだったってのもあるが、そうした日常ものからバトルにシフトしていくというのは、ジャンプでは典型的な「駄目な方向転換」だからだ。実際、今になって考えてみても、高千穂戦なんかはバトルものとして特に面白い要素は無いのである。古賀ちゃん、名瀬ちゃんあたりになればキャラの良さが出始めるからそこまで悪いもんじゃないとも思えるのだが、基本的に完璧超人であるめだかが屁理屈のみの強さで敵をなぎ倒していくという展開は、あんまり褒められたもんじゃないと思っていた。ま、だからこそ持ち直して連載が続いたのが嬉しかったんだが。アニメにするならこういうパートの方が映えるんだろうけどねぇ。

 というわけで、このアブノーマル編になって変わったトピックスを2つだけ挙げておこう。1つは、2期目ということでオープニングが変更されている。元のオープニングにそこまで思い入れがあったわけではないので変わることに異存はなかったわけだが、バトルアニメを強く意識した、「古き良き」ジャンプアニメを彷彿させるお馴染みにの演出、アングルなどがなかなか笑える。まず、いきなり冒頭で出てくるのが半纏と安心院さんっていうのが謎。そもそもアニメでどこまでやるつもりなんだ。せいぜいマイナスまでだったら安心院さんはあの封印形態で出てくるチャンスないだろうに。その他、大挙するキャラクターたちに各々見せ場を与える忙しい画面が展開され、色々と小ネタが見て取れる。まず、アニメでは登場シーンまで制作されるのかもよく分からないのに、半袖がスキル(リアルイーター)を発動させている。まぁ、喰ってるのは人じゃなくて飯だけど。歌詞に合わせて彼女の目がどアップになるカットは、意味が分からないだけにインパクトが強い。そこから名瀬・真黒という黒神ファミリーのカットを挟み、アブノーマル編の(一応)ボスキャラ、王土の過去の風景へ。この辺のカットは色々と想像出来て楽しい部分です。そして、サビに合わせて「表の六人」の残りの見せ場パートになっている。宗像が投げたブーメランの軌跡に添ってチーム負け犬や「裏の六人」が浮かぶっていう演出があるのだが、なんだかここだけ見てると宗像が主人公みたいである。んで、最後はめだかと王土の直接対決で締め……なのだが、何故かよく分からない巨大ロボに搭乗している王土と、エロいボディースーツで跳躍するめだかちゃん。……どんなシーンだ。みたことねぇよ。我等が大ボス球磨川さんは、最後の最後にちょろっと顔を見せるだけであるが。この作品の象徴である「箱(ボックス)」のアイコンを、彼のトレードマークであるネジで形作るっていうのは結構良い演出。こうしてみると本当に詰め込み過ぎのオープニングだなぁ。

 で、もう1つのトピックスは当然中の人の話。新キャラに限ってのお話ですが、まず今回登場した雲仙姉。ジャンプ作品ではお馴染みの伊瀬茉莉也であるが、もう、数字言語がホント大変。あれやっただけでも大したもんだぜ。しかも副音声ではフツーの日本語音声も収録されるという意味の分からないサービスつき。こういう馬鹿なとこ、嫌いじゃぁないぜ!

 そして、「表の六人」のキャストがついに聞けたわけだが……個人的には、希望してたのが1つも当たらなくてちょっとしょんぼり(いや、当たるわけないんだが)。まぁ、なかなか的を射たキャスティングになっているとは思うんだけど。高千穂役の野村さんは素直に良いと思うキャスト、古賀ちゃんが米澤円っていうのも、思いつかなかったけど良いところだと思う。宗像役に「元祖善吉」の神谷兄ぃってのはどうかと思ったけど、後のことを考えると、宗像は準レギュラーレベルにまで活躍するキャラなんだし、まぁ、ありかな、とは思う。行橋がアスミスは……ちょっと可愛すぎる気がするけど……善吉が実際に抱きつかれて初めて「女?」って気付くくらいなんだから、もう少し中性的な声の方が良かったと思うんだけど。そして、名瀬ちゃんである。沢城は便利だ。多分、問題無くくじ姉役が出来るだろう。でも……名瀬ちゃんは私の中では明乃だったんだよぅ。もっと「ダウンした声」っていう部分をフィーチャーしてくれよう。ハスキーな名瀬ちゃんが聞きたかったんだよう。みゆきちの乱用は、なんだか「とりあえずマヨネーズ付けりゃ食える」みたいな発想な気がする。悪かないけど、ねぇ。

 そして、ある意味最大の注目点だったのは……平戸ロイヤル! 沖香苗! ……結論、「プリキュアはアブノーマル」。

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○「武装神姫」 4

 なんか色々と懐かしい感じがする作品。まぁ、この企画自体も随分前からあるものだし、よく知らないが過去にOVAが出たりもしている模様。今作は一応完全新作ってことなのだが、さて、どういうものが出てくることになるやら。

 まず、コンセプト自体が非常に懐かしい。冒頭のナレーション入りのバトルステージの所では「うわぁ、『エンジェリックレイヤー』だぁ」と思ったが、あれのヒカルたちはおもちゃの域を出ない代物で、一言もしゃべらないという制限があった。こちらの神姫たちはよくしゃべるしよく動くので、「あぁ、同じCLAMP作品なら『ちょびっツ』の方が近いかも」と気付く。そして、最終的に「これって『HAND MAIDメイ』じゃねぇか」というところに落ち着く。つまり、そういう作品。まぁ、いつの時代にも「ちっちゃい彼女」のはニーズがあるってことなんですかねぇ。ちっちゃくないよ!(CVアスミス)

 制作が菊地康仁監督にエイトビットということで、完全に「IS」の流れ。実際にバトルシーンの演出や技法などはほぼ「IS」と同じであり、正直言うとあまり姫神の「小ささ」が感じられないのは勿体ない気もする。まぁ、バトルシーンってのは迫力を出してナンボなので、「小さい」ことをことさらに強調することもないとは思うが。基本線は「IS」の時同様にCGバリバリの動きまくりバトルになるので、そのあたりのクオリティは非常に高い。フォルムとしては「スカイガールズ」が一番近いと思うが、あの手の「生身をさらけ出しながら戦う女の子」が好きな人間ならば、これはこれで満足のいくものになっているんじゃなかろうか。

 ただ、そのしわ寄せなのか、それとも単に必要無いと判断されたのか、バトル以外のシーンでは作画が総じてぬるめ。昨今のアニメは「1話だからぬるぬるしてるわー」というのがほとんどなのだが、1話なのにややもっさり気味である(ネクタイのシーンみたいに、突然気合いが入るパートもあるんだけど)。特にたった1人だけ登場した野郎キャラはキャラデザがなんか気に入らないせいか、女性キャラとの差がひどいように感じられる。顔の造形がおかしいんだよな。目の描き方なのか、口元のディティールなのか……よく分からないけど、神姫とははっきり描き分けられているのである。あれは「あくまで神姫は疑似生命であるから、それ以外の人間についてはちょっと描き込みを増やして違いを出すよ」っていうことなんだろうか? ……慣れるまでちょっとかかりそうだなぁ。

 シナリオラインについても至って普通。冒頭からすっかりハーレム模様なのは流石だが、それ以上に普通の人間がマスター1人しか出てこないというのもなかなか潔い。このまま神姫だけの絡みで延々話が進むならそれはそれで面白い気もするが……それってつまり「とっとこハム太郎」みたいなもんだよな。ヒロインが全員人造のロボなので、みんなして節操なくマスターに惚れている設定も無理は無いわけだが、そもそもお手伝いロボットに恋愛感情を与えるのってどうなのよ、っていう話だよ。ちぃがその手の感情を覚えるのにどれだけかかったと思ってるんだ。アニメ世界も技術革新が進んでるよなぁ。ま、最終的に脳みそ空っぽハーレムになってしまっても特に問題は無い作品だが、この絵のクオリティで萌えられるかどうかはギリギリのところである。こうしてみるとやはり「IS」って優秀だったのかもしれない。

 中の人については、ご存じの通りのラインナップである。作品自体は全然知らないのだが、中の人のおかげで過去に配信していたラジオはちょっと聴いてたし(新規版はまだ聴いてないが)。今作の場合はひだまり荘コンビがメインになるんだろうか。そりゃ、ミズハスは「小さいお人形が戦うアニメ」は大好きだろうさ。そして不覚にも驚いたのが、3体目を担当していた中島愛である。恥ずかしい話だが、聴いていても最後まで誰だか思い当たらず、スタッフロールで膝を打った次第である。まめぐ、役者としては随分安定したなぁ。初期の頃の棒っぷりがなくなると癖まで無くなった気がしてちょっと寂しいけども。

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○「ガールズ&パンツァー」 5

 確実に突っ込み待ちだな。いや、こんなもん突っ込んでたらアニメなんか観てられないからスルーだ。…………いや、1回だけ言いたい。戦車道て!

 というネタ一本だけで勝負してきた感のある作品。でも大丈夫、既に前クールで戦闘銃が戦うアニメを観ているので、こっちは「戦車の擬人化」で無いだけまだマシさ。過去にも何度か見たパターンだけど、このアニメの「戦車」の部分をそれこそ剣道とか柔道にしちゃえばすごくフツーのスポ根アニメと解釈することも出来るんだから。多分今後の筋立てとしてはすごく普通のものになるんじゃなかろうか。

 ということは、後の勝負はこの「戦車」という無体な特徴をどの程度独自のカラーとして活かせるか、という部分にかかってくるだろう。現時点でも似たような「女の子と軍事活動のギャップ」を狙った作品は既に数多く存在しており、直近の「うぽって!」もそうだし、本気のバトルなら「トータル・イクリプス」だって似たようなものと言えるかもしれない。キャラ絵繋がりなら「ストライク・ウィッチーズ」と「スカイ・ガールズ」の2本が「戦車」の概念をそのまま女の子に落とし込んだ発展形ともとれるし、ストレートに戦車がメインというなら「陸上防衛隊まおちゃん」なんていうのもあった。それらと比べてこの作品がオリジナルかというと、現時点ではそこまでのものではないだろう。「戦車道」の概念こそなかなか弾けてはいるが、この程度のおふざけならまだ冷静でいられるものなのだ(でも戦車道て!)。

 今作のスタッフは、監督に水島努を据えている。1話を見る限りでは久しぶりに悪のりを封印した「白い方の」水島さんになる様子で一安心。ここんところ黒い方向ばっかりだったので、たまには真面目なアニメ監督っぽく作品作りもしないとあさっての方向へ飛んでいってしまう。ただ、気になるのは制作スタジオがアクタスである、という部分だ。別に良い悪いの問題ではないのだが、この名前を見るのがエラい久しぶりなもんでちょっと驚いた。個人的には「タクティカル・ロア」のイメージしかないので、「今まで何してたんだろ」という思いと「ちゃんと切り盛り出来るのかな」という不安が混じっている。1話目を見る限りでは作画面に大きな問題は無いようだが、気になるのは戦車の描写がどうしても浮いてしまうという部分。CG処理なので致し方ない部分はあるのだが、戦車自体の挙動はよくても、どうしても地面との接合面などが浮いてしまっていて、重量感がうまく出ていない。冒頭の戦闘シーンは、相変わらず監督がふざけたコンテを切っているので画面は非常に面白いのだが、どうしてもその分CGの浮き方が際だっており、「せっかく戦車のモデルには力を入れてるのに、勿体ないなぁ」と思ってしまう。サテライトのCGとかだと、最近はマシンと接触する地面もCGで処理する場合が増えてきているのでこうした違和感は少なくなってきているはずなのだが、どうも、今作の場合はそのレベルにはなっていないようである。

 ま、最終的に戦闘シーンがどの程度の比重になるのかも分からないので、今心配事を愚痴っても杞憂に終わる可能性はあるんだけれども。ひょっとしたらここから延々女の子がきゃっきゃうふふするアニメになるかもしれないしね。それならそれでいいんだ。戦車は1台動かすのに4人も5人も人員が必要なせいでやたらと区別が付けにくい女の子が大挙してしまっているが、脚本はその辺のリスクを心得ているので、1話目はあくまでメインの3人(+生徒会面子)の紹介程度に留めており、混乱する心配は無い。キャラもしっかり作り込んでいることは確認出来るので、今後のドラマパートは普通に楽しんでいけそうである。それにしても、生徒会の眼鏡先輩の眼鏡は一体どうなっているんだ。あれってモノクルなの? それにしちゃ形が妙だよなぁ……

 中の人は、メインヒロインのみほ役に渕上舞が抜擢された。この名前は過去にも何度か見かけてはいるのだが、まったく印象は無いのが正直なところ。1話目時点ではなかなか悪くない仕事ぶりだと思うが、ここで掴んだ大役で仕事が出来るかどうか。また、そんなメインヒロインをサポートする脇の2人についても、かやのんは良いとして、黒髪ロングの子も見かけない尾崎真実という名前がクレジットされている。若手2人がどのような作品作りをするのか、注目していきたい。対する(?)生徒会チーム3人は中堅で固めており、上から福圓先生、植田佳奈に美佳子という陣容。相変わらずのこの世代の安定感。そして植田佳奈の眼鏡参謀役がまた1つ更新された。どんだけ眼鏡声やねん。その他、今回ほとんどしゃべっていないような脇のキャラもかなり知らない名前が並んでいる。こういう現場って、逆に興味が湧く部分もある。さて、何人くらいが一線で活躍出来る名前になることだろう。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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