最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「アクセル・ワールド」 5
アニメシャワー3枠目。今期のアニメシャワーも相変わらず重たいよなぁ。この作品は、電撃文庫からのアニメ化ということだが、前評判なんかを聞いているとなかなかの期待作であり、制作側も力を入れている模様。 で、そんな作品の1話目だが、世界設定は「.hack」シリーズである。現実世界に嫌気がさした若者が仮想世界での「俺ツエー」に引きこもっていたら、都合良く「そっちが本当のキミ」という魅惑的な誘い文句が湧いて出るという、オタクにとってはどこまでも都合の良いストーリー設定。おかげで主人公のハルユキのキャラ設定が本当に酷く、あまりに丸いその容姿は、とても周りのキャラクターと同じ人類とは思えない。「もうお前の存在自体がファンタジーだよ」という突っ込みが先んじるのである。まぁ、そんなファンタジーなハルユキのところに学園でも有名な美女がやってきて「力が欲しいか」ってんだから、まぁお話の方は推して知るべし。1話目ではなんだかこっぱずかしさが先立ちました。 しかしまぁ、内容は恥ずかしくなるラノベ設定とはいえ、やはり力を入れて作っているのは事実のよう。特に感心したのは、最初の画面では「なんじゃいな」と思った謎のテクノロジーの描写。ニューロリンカーという名前らしいが、この手の近未来アニメでありがちな「空中に仮想ディスプレイが浮かび上がる技術」という存在意義の分からない設定が、どこかリアルな所作でもって描かれている。技術が進化して人間がどんどんずぼらになった結果が伺えるようで、この「現実」空間のあれこれがなかなか面白いのだ。また、サンライズ作品ということで当然ながら動画の質は安定しており、ハルユキが必死になっていたテニスゲームの描写なんかは流石だし、細かい部分の動きも実に丁寧。バーチャル世界での豚さんモードの動きが何とも愛らしいのである。 今作の監督は小原正和氏。デザイン関係に椛島さんも関わっているので、サンライズのチームとしては「空かけ」以来の担当作ということになるだろう。基本的に小原さんの画作りは好きなので、今後も動きでビッと見せる作品作りを期待したいところ。唯一の不安材料は、「ギルティクラウン」で大きく評価を下げてしまった吉野さんがシリーズ構成を受け持っている部分(主役が梶君だからさらにイメージが被る)。まぁ、今回はオリジナルじゃないからあんまりはっちゃけたことは出来ないはず。是非とも汚名返上をお願いしたい。 そして中の人の話。梶君は使いやすくて本当に便利。幼なじみヒロインの豊崎を配し、特に目新しさはないものの、安定したキャスティング。となると、あとはメインヒロインらしきお嬢様を担当する三澤紗千香という見慣れない名前だ。どうやら新人のようだが、1話目の時点では……まぁ、新人なりに、という感じ。大きな難点は見受けられないが、「こいつぁ上手い!」と手放しで褒めるわけにはいかないレベル。この作品1本を通じて、一皮剥けることが出来るかどうか。最近は未成年声優でも競争が激しくて大変だなー。
○「Fate/Zero」 6
1クールの休息を経て戻ってきた「Fate」。まぁ、何も語る必要は無い、という。直前に放送された「黒子のバスケ」で「お、なかなか良い出来じゃない」と思っていたわけだが、その後にコレが始まると、もう、次元を飛び越えた趣である。 全く何の前振りも無しに1期の続きから始まったわけだが、1話目(正確には14話目)から触手うねうね全開という実にハートフルな絵面。さらにそこから自衛隊(?)の現代兵器が無残に触手に喰い殺されたり、宝具にされて使いつぶされたりと、欠片も救いの無い展開。そして、これが恐ろしいクオリティの動画でもって微に入り細を穿ち描き込まれているってんだから、引き込まれるなというのが無理な相談だ。こりゃぁクライマックスまでノンストップですかね。強いて残念なことをあげるなら、この早さで竜之介があっさりと退場してしまったことくらいだろう。あまりにあっけない最期だ。あまりに警戒心の無い最期だ。しかたねぇよなぁ、どうも、見たところ竜之介もキャスターも、自分たちが「死ぬ」っていうことに対してあんまり抵抗がないんだよね。普段から「死」と友好的に接していた連中なんで、キャスターさんも「マスターが殺されるかも」っていうことをあんまり考えてなかったみたいだ。後は自然に退場ってことになるんだろうけど、その前にセイバーに一発見せ場を作ってくれるのがキャスターさんの愛情表現ってことだろうか。 その他の連中については、久しぶりのアニメ再開を祝して、ほとんどのチームに見せ場が用意されている。ランサーさんだけは単に見物してただけなんだけど、ライダー・セイバー組の奮戦に加えて、バーサーカーとアーチャーによるトンデモ空中大決戦。さらにマスターでは時臣・雁夜おじさんの娘思い対決まで。どのシーンも全部画面が重たくて重たくて。この密度は他作品では味わえないもんだなぁ。今後も楽しみですね。ちなみに今回一番の感想は、「英雄王、ほんとめんどくせえな!」です。既に切嗣にご執心とはいえ、いくらなんでもマスター相手に酷すぎるやろ。いくら綺礼でもそのうち切れるぞ。 そうそう、もう1つ特筆すべき点があった。オープニングテーマだ。1期の勢い任せのテーマとはがらりと雰囲気を変えたKalafinaによるオープニング。やっぱりKalafinaはすごい、歌を聞いてるだけでちょっと泣きそうになる。なかなかアニソンアーティストの中で「ハーモニーの美しさで聞かせる」っていう機会が無いから、Kalafinaの完成度の高さが唯一無二のものに聞こえるのだよね。
○「黒子のバスケ」 5
今期ジャンプアニメ2発目。というわけで当然原作は既読ですよ。今のジャンプには珍しい真っ当なスポーツ漫画(いや、超能力バスケだけど、ジャンプの中では普通の部類でしょ)。個人的には連載当初からそんなに嫌いじゃない作品だったので、アニメ化はそれなりに嬉しいけど、流石に「めだかボックス」ほど興味がある訳じゃない、そんなレベル。世間的にも期待度はそこまで高いもんじゃないだろうけどねぇ。良くも悪くも中堅作品といったところか。 そしてそんな漫画のアニメ化だが、これが思いの外悪くない。1話でやることといったら「黒子の異能を見せる」ことなわけだが、漫画でもなかなか表現が難しかった「存在感のなさが武器」という虎の子の設定がアニメならではの表現で出ているので、見ていて「フツーのバスケアニメ」よりも面白いのだ。いや、まぁ「フツーのバスケアニメ」ってなんだよ、って話だけどさ。これまで見てきたバスケというと、凄まじいクオリティで落胆の嵐を巻き起こした「ブザービーター」とか、そもそも人間じゃねぇしCG全開だったから比較対象になりゃしない「バスカッシュ!」とか、ちゃんと描いてたはずなのにプレイヤーが幼女だったおかげで違和感がぬぐえなかった「ロウきゅーぶ!」とか。比べることが出来ないもんばっかだ。このアニメの場合は、たとえばゴールやボールの一部なんかはCG処理されていて描画の手間がある程度削減されているけど、基本的にはちゃんと書き込まれたアクションになっているので、いかにもアニメらしい見せ方が出来ている。火神のダイナミックさと黒子の影の薄さという対極にあるプレイスタイルがちゃんと「画」で見えている。このアドバンテージは、この作品のアニメ化に際しては大きな武器になるんじゃなかろうか。 後はどれくらいこのクオリティで引っ張り続けられるか、というスタッフとスタジオの地力次第ですかね。スタジオはI.G.だからあんまり心配はしなくていい。監督の名前はあんまり見たことが無い人なのでなんも言えないけど、シリーズ構成が高木登氏なのはちょっと嬉しい。キャラデザも菊地さんがシュッとスマートに見せてくれているし、下地は悪くなさそうだ(なんかディーンっぽい配置だよね)。また、オープニングがGRANRODEO、エンディングにヒャダインという配置が面白い。オープニングは安定のきーやんだが、エンディングのヒャダインは、「なるほど、こういう曲もあるのか」という部分を狙ってきた。いや、やってることはいつも通りなのかもしれないけど、作品の雰囲気とのかみ合わせで新鮮に見えるのかもしれない。 最後に中の人。この後に登場する緑間が小野Dらしいので、奇跡の「3人の小野」が集まったよく分からない作品になっている。火神役の小野友樹は予定通り。黒子役の小野賢章は聞いたことが無い名前だったんだけど、なんとハリーポッターの中の人らしい。1話目だけじゃ黒子はあんまり声出してしゃべらないからよく分からなかったけど、多分手慣れた人なんでしょうね。問題は全くなさそう。その他、誠凜の選手陣はおなじみの顔ぶれが並ぶし、マネージャーのリコ役には千和が起用された。これでも斎藤千和選手はバスケ部だったんだぜ! まぁ、全くバスケは出来なかったらしいけどな! この作品はリコ以外は桃井くらいしか女性キャラが出てこねぇから、そっち方面の楽しさは望めないだろうけど、野郎だらけの暑苦しいスポーツ活劇が楽しめそうです。今後も期待。
○「めだかボックス」 5
さて、いよいよ始まりました。めだかボックス。個人的には無視できない存在であることは、過去の執着を見れば明らかであろう。かつてジャンプの掲載順が最後尾で安定していた時期にはせっせとアンケートはがきを送り続けて下支えし、少し立ち直ったり、また落ちたりで一喜一憂していた。無事にアニメ化が決まった時には素直に喜んだが、最近はその影響で掲載順も安定して、過去の窮状が懐かしい気もする。そして、心のどこかで「安心院さん編のラストで最終回でも良かったような……」という気もしている。そんなファン。アニメ化に際しては、色々と思うところもあるのです。 さて、そんなこんなで1話目だが、まぁ、無難な滑り出しと言っていいだろう。コミックス1巻の間はずっとこんな雰囲気だったし、「夕方6時でも構わないようなシンプルなジャンプ漫画だよな」というスタート。これが深夜で「銀魂」が夕方っていうのがおかしいくらいだ。GAINAXによる制作で監督は佐伯さんなのでそこまで質的なものについては心配していないのだが、1話は「1話だから」という理由で見かけるような気合いの入れ方があまり感じられなかったのは拍子抜け。まぁ、そこまで頑張って描画するような内容のお話でもないので、今後迎えるであろうクライマックスに向けて注力してもらえれば良いのだが、新規視聴者がいた場合に掴みとして機能できたかどうかは正直不安だ。本当に漫画原作と同じように「序盤はファンが付かなくて」みたいになったら勿体ないんだけどね。 まぁ、とりあえずは定着させることを目標に、丁寧に原作要素の再現にチャレンジしてみて欲しいところ。この作品は漫画原作なので、他の西尾維新作品に比べればいくらかアニメにはしやすいのだが、それでもやっぱり無茶な要素はてんこ盛りである。そのあたりの無理難題を、今後どのようにアニメ絵に載せていくのか、というのは注目して見ていきたい。序盤はとにかく半袖の出番が多いので、ひたすら半袖が可愛ければそれで良いという話もある。そういう意味では1話はとても良かったのですよ。この作品って、西尾維新の原作の話題しか出ないんだけど、実は作画をやっている暁月あきらの仕事も大きいと思うんだよ。そして、彼の持ち味が一番よく出ているのが半袖だ。今後も彼女の大活躍に期待が止まりません。 そして、このアニメを語る上で避けて通れないのは、なんと言っても中の人のことである。どこの感想を見ても、「めだかの声が合わない」という意見が確認出来る。まぁ、確かにそういう意見が出るのも分かる。特にVomic版のめぐぅがハマり過ぎていたおかげで、そこからキャストを動かすのは抵抗も多いだろう。正直、豊崎の声では軽すぎる、というのも正しい部分はあると思う。彼女の場合「張る声」ではどうしても低音が維持出来ず、うわずったような、裏返ったような発声がちらほら出てしまい、めだかに必要な「重厚さ」を出そうとした時にどうしても限界があるのだ。ここ最近の原作の流れである「完成」を極めためだかの「重さ」「救いのなさ」を出したい場合、豊崎ボイスはどうしてもネックになるだろう。 ただ、私個人としては、豊崎キャスティングを失敗と決めつけるのは間違っていると思っている。もちろん今後の展開次第ではあるのだが、彼女がキャスティングされたのは、声の「愛嬌」を買われてのことだろう。アニメスタッフがめだかの「重厚さ」よりも「可愛らしさ」に重点を置いて選定したのならば、豊崎ボイスは充分にその任を務めているといえる。1話でも最後の「ありがとう」は充分な破壊力になっていたと思うし、原作も序盤のお話はめだかちゃんの愛らしさ、滑稽さを見せるお話も多い。そうした話作りならば、豊崎ボイスでギャップを生む見せ方は活きてくると思う。さんざん「合わない」と言われていても、抑え気味の声でも最低限の演技がのせられるのは当然であるし、予想していなかっただけに、この作品の売りである「人を食った見せ方」が面白い方向から出来るのではないかと期待もしている。何でも決めつけて役者の方向性を縛ってしまうのはつまらない。今後も、この「豊崎めだか」をゆっくり追いかけていきたいと思う。 その他のキャスティングについても、以前書いた脳内キャスティングとの差分を見て随時追いかけていくつもりだが、1話の時点で出てきたキャストでいえば、まず善吉は全く問題無い。「神谷兄ぃだと小利口な感じがして嫌」と言ってきたのだが、小野友樹はそうした部分でのニーズをきちんと埋めてくれたキャスティング。これは問題無い。そして、唯一Vomicから続投した半袖役の加藤英美里の見事さ。この半袖はすごい。普段のえみりんが見せない絶妙な「かすれ」がすごく小憎らしい雰囲気を作っていて、「あひゃひゃ」笑いも見事に再現。これだけでもアニメ化した甲斐があるというものです。そして、日向役が興津君というのはかまわんのだが、まさかの、門司役に小西克幸。いいのか、こんなとこでこにたん使ってしまって。
○「これはゾンビですか? オブザデッド」 5
望まれての第2期のようだぞ。なるほど、ひさしぶりに見ると、このアホな世界も懐かしく思えるものだ。1期の最終評価ではちょっと点数を下げ目にしてしまっているが、ギャグメインを維持してもらえるとこのドタバタ劇はなかなか味わい深いものだ。 1期の難点としてあげたのは、1つはシリアスシナリオのつまらなさだが、もう1つが「ヒロインが多くて視点がばらけた」という部分だった。一応クーがメインヒロインのはずなのに、ハルナが割と頑張り、さらにトモノリが純粋に可愛いとなると、歩の視点では誰をどう見ているのかが分かりづらく、今ひとつ掛け合いにものめり込めなかった。しかし、2期になっての1話目は、そうした無茶苦茶さも全て受け止めつつ、何事もなかったかのようにハーレム設定と大馬鹿設定を受け継いだ状態でスタートしている。なんかもう、色々と可哀想な世界なのだけど、それが最大の売りなんだから仕方ない。無茶苦茶設定にもちゃんと作中で「らしい」いじり方がなされているし、スタッフが馬鹿ポイントを押し出して見せようというのが分かりやすい画作りのおかげで笑い飛ばして流す分には充分満足出来るレベル。さて、今作はどんな風な展開を見せますやら。 中の人的には、各種メインヒロイン陣が頑張っている中、新しく登場したのはナバの演じる謎の妖精さん。酒がまったく飲めずに「酔うと可愛い」ことには定評のあるナバの演じる酔っぱらいがなかなか楽しい。が、今作で一番頑張ってるのって、多分、歩役のマジ兄ぃだと思う。頑張れファンの人。
○「夏色キセキ」 5
今期の、「MBSがめっちゃCM打ってる」枠。ちなみに昨期は「妖狐×僕」だった。つまり、いぬぼくと同じくらいには期待が持てる作品ってことじゃないか?! やったー! という冗談はさておき、下馬評通りの「めっちゃ金のかかったスフィアの新譜PV」といった趣の作品。スフィアファンなら素直に喜ぶべきところだと思うのだが、中の人要素があまり透けてしまうとまっすぐに視聴しにくくなるので痛し痒しといったところ。多分興味のない人からしたら大した誘致要因にはなってないはずだしねぇ。このあたりの配分は難しいところか。 アニメーションとしては、まぁ、普通の滑り出しだろうか。サンライズ作品ということで画的には問題なしで、水島(精)監督ということなので何かすごいものが出てくるって感じでもないが、無難に大コケしないくらいのものになるんじゃないか、という期待はある。また、脚本陣が浦畑さんをメインに村井さん、そして高橋龍也などの名前が並んでおり、色々と期待出来る要素もあるだろう。1話目ではこの先どうなるかさっぱり分からない内容なので、今後の脚本陣の奮戦に期待したい。正直いうと、もう少し何か他のインパクトが欲しいな、という気もするんだけどね。何でひっぱる作品なのかがまだはっきりしてないからなぁ。 ということは中の人について語るしかないわけだが、スフィアクラブの延長として見たらいいのか、それとももう少し真面目に見るべきなのか。4人が4人ともメイン張れるだけの看板になってしまっているので、誰を中心に見たらいいのか戸惑ってしまうのである。基本的には美奈子・彩陽を中心に見るべきなんだろうけど、ちょっと油断すると戸松もグイグイ食い込んでくる。そして当然あいなまを無視するわけにもいかぬ。ある意味ぜいたくな悩み。4人して「アイドルになりたい!」「武道館で!」みたいなことを言っているのを聞くと「何のギャグだ」という気持ちが先行してしまうのがなんとも。いや、改めてスフィアってすごいな。ひょっとしたら世の中には「スフィアに憧れてアイドルを目指す女子中学生」もいるかもしれないんだからねぇ。マジでそんな子らが出てくるまで、末永く活動して欲しいものです。 そして、その他の中の人でいうと、ここにもいるぞ、沢城みゆき。みゆきちが山崎和佳奈と並んで平然とお母さん役をやっていることに驚愕。すごく自然に聞ける。三石琴乃ばりの安定感。これでもスフィアの1人と同い年なんだけどなぁ! そして、鈴村が先生役をやっているとなんだか胡散臭く感じるのは、確実に「夢喰いメリー」の影響である。
○「しろくまカフェ」 5
なんだこれ? 事前情報で「訳の分からないキャスト」だけは知っていたので一応予約録画しておいたんだが……また妙なアニメがはじまっちゃったぞ。 漫画原作ということだが、当然原作未読。だが、これの原作があること自体は理解出来る。「ふくよも」とかね、なんとなくのんびりゆっくりした動物ゆる4コマみたいな、そういう漫画って昔からあるわけだし、アニメの絵を見る限りでは、多分割と嫌いじゃない路線だと思う。……でもさ、このアニメ化はすごくない? 何がすごいって、まずは絵がリアル。ときめき絵がリアル。パンダなんて目がほとんどかかれないし、他の動物にしても、なんでそこだけ、と思えるくらいにディティールがしっかりしている。いや、人間も割と等身高めできちんとした造形なんだけどさ。細かいパーツパーツで手を抜かずにデザインしてあって、シロクマ、パンダだけじゃなくてペンギンもラマもナマケモノも、なんだか妙にリアルなのである。そして、それがふつーの町中に溶け込んでいるという……こりゃぁキルミンもびっくりだ。 そして、そんな「リアルのばかばかしさ」を逆手に取るように、訳の分からない設定が初見の視聴者を悩ませる。自堕落の極みのパンダ君だが、何故か住んでるおうちは中国風の豪邸。パンダの両親は一体どこからそんな稼ぎを得ているのだろう。そして、しろくまカフェにはたくさんの人間たちが訪れて賑わっている。「あぁ、この世界は普通に動物たちも人語を解して一緒に生活している世界なのか」と納得しそうになるタイミングで、何故か動物園が存在しているという訳の分からない事実が明かされる。どういうこと? 動物園で「常勤パンダ」と「非常勤パンダ」って。そんなん、別に金払って観に行かなくても町にいるんだろ? 何のための施設なん? パンダが人語を解していない風を装ってファンサービスする意味は? パンダにツキノワグマのバイトをお願いする意味は?! 訳が分からない。そして、常勤パンダがおり、パンダ君の母親も当然パンダであるにも関わらず、主人公っぽいパンダの名前は「パンダ君」なのである。絶対混乱するやろ、何なのこの世界! そして、そんなリアルとギャグ、シリアスとシュールをの狭間を漂う玄妙なるバランスを大きく揺さぶるのが、どう考えてもおかしいキャスティングである。桜井孝宏を筆頭に、福山潤、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、宮田幸季、森川智之……なんだこれ。なんでわざわざ集めた? 何を狙ったキャスティングなんだ? これ、夕方5時半のアニメやぞ。いらんいらん、そんな金のかかったキャスティングいらん! でも、この贅沢さだからこそ生み出される、無駄の極みともいえるカオスな味わいも恐ろしい。よりによって何で森川さんが「パンダママ」やねん。出オチって言われても文句言えないレベル。……神谷兄ぃはまさか2年連続でペンギン役をやることになるとは思ってなかっただろうな……今回のペンギンはうんこ食わないだけマシだけどさ……それにしても福山潤のパンダは本当に全力でいらつく感じがたまらん。これを良い子のアニメタイムに放送して、日本は若者をどういう存在にしたいのだろう。謎は深まるばかりである。 さて、来週も見るか……
○「ZETMAN」 5
原作未読。そこそこの知名度だと思うけど、ヤンジャンとかほとんど読みませんし。桂正和に心酔するような歳でもないですし。なんでこのタイミングでアニメ化なのかよく分からないけど、タイバニのヒットで調子に乗ったか!(いや、時間的にあり得ないんだけど) さてどんな作品なんだろうと思って観たら、なるほど普通だ。いかにもヤンジャンに載ってそう、というか、ジャンプに載ってそう。変身ヒーローものとしてはスタンダードな進行だし、ちょっとダークな味付けもほどよい具合。それこそ「タイバニ」で桂正和絵がアニメの画面に割と映えることは示されたので、しっかりしたスタッフで作り上げれば、それなりのものにはなりそうだ。……っていうくらいしか今は言えないかねぇ。 作画面に関しては、1話ということもあってかなり気合いが入っていた。バトルシーンはもちろんのことだが、1枚1枚の作画がしっかりしているので、原作絵もイメージしやすい。バトルに関しては、異形のものの戦いをアピールするためか、アングルの取り方とか動きの保たせ方がちょっと独特な間合いでもって表現されており、なかなか面白いものになっている(上手いもの、なのかどうかは微妙だけど)。こういう画がずっと見られるなら、引き続き追いかけてみようか、という気にはなるかな。今期のマンパは前後が微妙なんで、そこらへんでの妨害はあるかもしれないけどさ。 中の人については……特に無いな。1話は朴璐美回だったわけだが、次回予告を見ると幼少期編は終わっちゃうみたいだから出番無いっぽいし。個人的には、こういうあっけらかんとした女性像だと本当に生き生きする早水リサが割と良い感じ。そして金持ち家の妹さんが花澤、母親が久川綾。中の人的にも、ふつーに母親と娘くらいの年の差なんだよなぁ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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