最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「キルミーベイベー」 5
関東圏ではちょっと前に既に放送が始まってたみたいだけど、関西は「はがない」枠に入ったのでちょっと出遅れた感があるのがこの作品。原作は既読。そして、先にはっきり言っておくと、原作はそんなに面白くないと思っている。ちょっと昔書店でプッシュしてた時に、個人的にもユルい4コマがブームだったことがあったのでそのタイミングで買ったのだが、「ひだまり」や「GA」のように「良い漫画だ」とは特に思わなかった。ま、即売らなかったことを考えると別に嫌いじゃなかったのかもしれないけど、結局2巻で止まってその後を買ってないことからも、大して肩入れしてないことが分かる。「リコーダーとランドセル」ほどじゃないけど、やっぱりワンパターンが過ぎるんだよなぁ。 そして、そんな原作をアニメ化すると聞いて、「流石に無茶やろ」と思っていたのが正直なところ。そりゃ、ネタがネタなので動きはあるかもしれないが、決定的にアニメ化に向かないのは、そのキャラの少なさである。メインで動くのがやすな・ソーニャ・あぎりの3人こっきりで、それ以外はモブですらほとんど出てこない漫才のような4コマ。柴いぬ子さん率いる5分枠ならまだしも、1クールもののアニメにするなんて無謀もいいとこだ。絶対にすべると思っていた。 が、予想を裏切り、アニメは思ったよりも斬新な形で姿を現した。こういうのを見るたび、「やっぱりアニメってのは原作がどうこういう次元で語っては駄目なのだ」と再認識させられる。アニメと漫画は別物。アニメの作り手次第で、どんな作品でも化ける可能性はある。 アニメを「動画」として見ると、この作品はほんっっっっとうに大したことない。それこそフラッシュアニメで作っちゃってもいいくらいのレベルだ。やはり画面のメインが2人だけという代わり映えのしないシチュエーションは、神がかったミラクル動画で変化を産み出すなどという奇策は使えなかった模様。だが、そんな単調で平坦な画面にも関わらず、なーんかテンポがおかしい。見ていて退屈さが出てこない。その点については、見事としかいいようがない。独特の味つけは完全に原作の軛を逃れており、巷で噂の電子ドラッグオープニングに始まり、謎めいた空気を持つアイキャッチや、すっとぼけた背景との混ぜ込みなど、いちいち変なところが気になる。もともとこの作品は「何故かクラスに殺し屋の女の子がいる」というヘンテコなシチュエーションを、一切説明もせずにダラダラと描いているわけだが、その何とも気の抜けたようなシュールな状況を、更に掘り下げてアニメ世界として展開させた形になっているのだ。なるほど、その発想は無かったわ。 この1話目の「違和感」の楽しさが、今後1クール続けていくうちに馴染んでくるのか、飽きてくるのか、そのあたりはまだ想像出来ないが、少なくとも1話目の時点では、「なんか妙なものを見せてくれてありがとう」というのが素直な感想。序盤に眺めていて「なーんか『ナオコサン』みてーだな」と思ってたら、そのままずばり、ナオコサンの中の人がナレーションやってて吹いた(正確には「エトセトラガール」だが)。ずるい。新井里美ボイスのナレーションはそれだけで反則ってことは、「オオカミさん」でわかりきってることじゃないですか。しかも次第に慣れてきたところで今度はチョーさんにシフトさせるという嫌らしい変化球まで使ってきやがった。この2人を置いた時点で、なんかもうどうでもよくなった。「らきすた」で立木さん・くじらコンビをモブに置いたのと同じような発想かねぇ。みっこ達もモブとか色々兼ね役でやってるしね。天井からぶら下がる幽霊役はちょっと笑った。 まぁいいや、そんなよく分からない、面白くもなくもない作品です。この奇妙な雰囲気にもう一役買っているのが、おそらく中の人の効果なのだろう。なんといってもやすな役の赤崎千夏だ。この名前はここ最近色んな作品で見るようになっており、確か私は「魔乳秘剣帖」や「セイクリッドセブン」の時にちょっと気にしてたんだっけ。今回はわがまま勝手でムカつくはずのキャラ、やすなのどこかネジのはずれた感じを好演。絶妙なトバし方だ。これは癖になるかもしれん。相方のソーニャを務める田村睦心は、既に安定した芸風。女の子役は案外珍しいのだが、まぁ、特に変化を付けるわけでもなく。突っ込み役ならこのくらいでしょう。そしてあぎり役の高部あいという子は知らん子で、素人臭さが抜けてない部分はあるのだが、すげぇ妙なトコから声が出ているのが気になる。こういうのって持って生まれたもんだろうから、今後スキルを磨くときにも、こういう面白さを維持できればいいな、とは思う。 なんか、観るもの全部が新しいアニメだな。 PR
○「BRAVE10」 4
今期のシンプルそっち向け作品。いつの世にも、時代劇で展開される逆ハーレムというのは一定のニーズがあるんだろう。もう、あらゆるジャンルで散々イケメン化と女体化が施されており、過去の偉人さん達もボロボロだとは思うのだが、まだそこまでメスが入っていないであろうジャンルということで、今回のテーマは真田十勇士でございます。 メインとなる霧隠才蔵は小野大輔、その他、神谷・柿原・森川と出揃いまして、なんかどっかで見たことがあるようなキャラクターデザインで物語は進みます。あとはまぁ、特に語ることもなく。監督は佐山聖子、製作するのはスタジオさきまくらという聞いたことのない名前のプロダクションだったが、なんのこたぁない、トムスの子会社である。つまり、特に血湧き肉躍る要素は無い。1話目を見た限りでも、その印象はさほど変わらず、「今期はこれくらいなら見なくなってもいいかなぁ」と思い始めている。 後ろ髪を引かれる思いが残るのは、メインヒロインである巫女さんの中の人が佐藤利奈であるという点だ。サトリナキャラにしてはなかなかかっとんだ性格だし、それなりのエロ要素も提供してくれるので、何故か無闇に性的な刺激があるサトリナボイスがジャストフィットするキャラ。今後彼女があんな目に遭ったりそんな目に遭ったりするアニメだとしたら、見続けてもいいかもしれない。でも、あんまりそういう方向性のアニメにも見えないんだな。 ま、「薄桜鬼」シリーズを最後まで観た人間が何を言っても仕方ないとは思う。1話目だけでは特に面白い部分が見いだせなかった、という理由で2話、3話とダラダラ見続ける可能性も大いにあるし、その中から面白い部分が見付かればもうけものだ。世の中の男性視聴者は、こういう作品の場合はどういうモチベーションで見るもんなんでしょうね。「マジ恋」がまったく理解出来なかった身としては、そのあたりに興味があったりもします。さて、この作品はどっちに転がるんでしょうね。
○「男子高校生の日常」 5
原作はちょっとだけ既読。何年か前にこれの原作がネット上で話題になっていた時期に、「そんなに面白いなら」ってんで1巻だけ買って読んだのである。原作の感想は、まぁ、面白いっちゃぁ面白い。ただ、そんなに息の長い芸風でもなさそうだし、1巻読んだら満足かな、と思い、それ以降は「適当にブックオフで見かけたら買えばいいんじゃね」程度のスタンスだったので、現在我が家にあるのは2巻までである。大体そんな感じの対象。 で、そんな微妙な距離感のアニメ化。「わざわざアニメ化してうま味のある作品かね」と思っていたのだが……監督高松信司かよ。テレビつけてすぐにそれと分かるふざけっぷりは、考えてみりゃ、この作品にこれ以上適任な監督もおらんわな。冒頭はオリジナリティ溢れる(?)連邦カラーのザク(もどき)というとんでもねぇモビルスーツを登場させ、「結局これって銀魂と同じでは……」というのが最初で最後の感想である。やってることは大して変わらんよな。サンライズは「ケロロ」→「銀魂」→コレと、ガンダムパロディをやらないと死んでしまう病気にでもかかっているのだろうか。ま、その後は特に何か引っかかる部分があったわけではないのだけど……一番有名だと思われる河原のネタは、やっぱりアニメで実際に声がつくと笑ってしまうな。というか、杉田が楽しそうなんだな。いかにもああいうこと考えてそうなキャラだし。アレがちゃんと杉田の声つきで見られただけでも、この作品は満足すべきなのかもしれない。これ、1クール続けるだけのネタがあるのかなぁ。 結局、原作は絵が下手なのが特徴であり、「日常」と同じように、漫画でこそ表せる独特な「間」みたいな効果もあるので、アニメにすると多少毒気が抜けたような感じになるのは仕方ない。「これを馬鹿正直にアニメにしたのか」というポイントを最大の売りにして、精一杯1クールを走り抜けてほしいものだ。大丈夫、決して熱心に叩くアンチとかは出てこないと思うから。熱心なファンがつくかどうかは知らんけどな。 中の人については、メインの3人がずるい、ということしか分からない。入野・杉田・鈴村って、各々1枚看板でメイン張れるレベルじゃない。なんで3人呼んじゃったのよ。なんかずるいわ。あんまり女性キャストが出る作品じゃないのに、これだと文句も出にくいわ。一応、今回女性キャストでは「タダクニの妹」役で彩陽、「文学少女」役でぴかしゃが出ておりました。これもこれで、ずるいな。
○「パパのいうことを聞きなさい!」 4
視聴時にパッと思いついた一番しっくり来る表現は、「取るに足らない」作品。すごく悪い意味に見えるけどそうでない部分もあって、「まぁ、大体予想出来る内容だから、わざわざピックアップする必要は感じないアニメだなぁ」と、そういうこと。普段私があまり良くない意味で使う「ラノベ的な」という形容詞が一番しっくり来る、そんな中身である。 何が凄いって、全てのパーツがどこかで見たことがある気がするものばかりで構成されている点。主人公の設定もそうだし、謎の巨乳ヒロインとその関係性、そしてタイトルからしてメインプロットとなるであろう3姉妹との繋がり、3姉妹それぞれのキャラクター。どこかで見たことがある。まぁ、ここ最近のアニメなんて大体「どこかで見たことがある」ものばかりで構成されているのがほとんどなのだろうけど、それでもここまでの既視感を与えるのはなかなか難しい気がする。特にあれだ、長女の外見がどう見てもハルヒかゆりっぺだ。次女は中の人繋がり「こじか」のりん、末っ子は……ちびきかな。はいさーい。 でもまぁ、全部見たことがある、というのは流石に穿った見方であり、なんでもかんでも過去のテンプレートに押し込めようとする見方はいけない。この作品は最近「ウルトラジャンプ」なんかでも無茶な企画でコミカライズされており、アニメ化に先んじてゲーム化まで決まっているようだ。わざわざここまで力を入れてプロモーションされているということは、きっと何か「売りたくなる」魅力があるということなのだろう。それが分かるまで、ダラダラとでも追いかけるのはやぶさかじゃないですよ。取り立てて悪い点があったわけでもないですしね。 ん? 良い点はどこなのかって? ん〜………………人妻の声が大原さやかだ、っていう点じゃないでしょうか。「人妻ゆであがりました〜」とかね。いいですね。日本3大人妻声優の1人ですからね(残りは井上喜久子17歳と伊藤美紀さん。俺調べ)。あと、キタエリが歌うオープニング曲も割と気に入ってる。「おちんこ」の時も思ったけど、キタエリの歌は元気な方がしっくり来ると思います。そして、駄目な点ばかりあげつらってみたけれど、脚本が荒川さんだっていうのは地味に大事なポイントだと思うんですよ。最終的に大崩れはしないんじゃないかと、そういう期待はあるのです。なんくるないさー。 中の人については、既に2人ほど触れてしまったので他はないのだが、気にしておかなきゃいけないのは、長女役の上坂すみれでしょうか。いや、声を聞いた感じで特に何か印象があるわけじゃないんだけど、どうも、この新人さん、ネット上で話題になっているのをよく見かけるのですよ。この若さで既によく分からないキャラを固めてるらしいぞ、と。ミリタリー好きのお嬢様らしいぞ、と。なんだその属性。もちろん、まずは役者として実績を残してからでないと議論の余地はないんですけどね。
○「妖狐×僕SS」 5
毎度のことながらMBSで延々番宣うってたもんだから、あんまり新鮮味が無いスタートを切ってしまうという、いいんだか悪いんだか分からない状態の作品。ちなみに、CMを見てた時の第一印象は、「このメインの女の子、なんかアニメ版ネギまのエヴァンジェリン(しかもXEBEC版)に似てるな」という至極どうでもいいもの。ガンガン原作でどんな内容なのか全然しらんし、正直、さほど注目していたわけではない。監督も知らん人だし。「ベン・トー」で何度かコンテを務めた人だが、そこまで印象に残っているわけでもない。 で、1話目だが、なるほど、悪くない。この作品のメインテーマと面白さの胆がきちんと分かるようになっていて、取り立てて盛り上がることが無かったはずのエピソードながら、起承転結のまとまりがよく、退屈せずに見ることが出来た。基本的な設定は全てどこかで見たことがあるようなものばかりなのだから、それできちんと画作りが出来ているのは良いことだと思う。david proは「ベン・トー」でも一山当てた感のあるスタジオだが、今作も作画面での心配は必要なさそうで一安心だ。 設定を改めて覗いてみると、何に似てるかといえば「黒執事」だ。主人公に対して盲目的な忠誠を誓う怪力乱神のサポートがつき、それが魔のものである。執事は悪魔だったが、SSは妖怪だ。そしてその周りにも似たような属性の連中がうじゃうじゃしているという。ただ、はっきりと異なっているのは、「黒執事」の場合には同性同士の忠義関係であったというのが1つ。シエルとセバスチャンの関係は、あくまでそっちの方々専用の萌えポイントであり、こちらの作品の方が汎用性は高い。ただ、主人公としてのステータスは、シエルの方が見応えはある。あちらは出自や志に色々な要素が含まれており、今作の主人公・凛々蝶の場合、いまのところ単なる不器用なツンデレである。そして、SSが張り付いている忠義の理由も、今のところ「そうだからそう」としかいいようがなく、セバスチャンの持っていたどこか怪しげな「忠誠」に比べると底は浅そう。トータルすると、こちらの作品の方が、よりシンプルに「主人とその僕」という関係を完成させており、気楽に見られるが、その分そこをいじっても仕方ない、という感じだろうか。 あとはまぁ、凛々蝶にどの程度好意を持ち、分かりやすい表現にするなら「萌えられるか」というのがポイントになってくるだろう。1話目からお着替えシーンのサービスや足舐めプレイ、その他扇情的なシーンが多数用意されており、そっちの道を進む紳士には嬉しい配置になっている。ただ、個人的には「金持ちが理由で虐められていた過去があるために捻くれた」っていう後ろ向きな設定がピンとこないので、現状はまだ見守るフェイズだと思っています。同じロリっ子でも、九鳳院家の娘さんは立派に名家の矜持を守り通す立派なお方だったぞ。 その他、私が好きな「長屋もの」としての属性があるのはプラスポイントで、賑やかな同居人達とのあれこれを描いていくだけでも手軽にドラマは作れるだろうし、1話目でもなかなかいいポイントを突いてきていたと思うので、そのあたりは楽しめそう。トータルすると、プラス面マイナス面多々ありつつも、安定した「何となく萌え」レベルならそこそこの線は行けるんじゃないかと、そう思っとります。 で、中の人だ。中村悠一にはもう触れないことにして、やっぱりこの場合は凛々蝶役の里菜ちゃんですかね。普段絶対やらないような低い音域での勝負なので、ひいき目に見てもちょっと苦しそう。声を作るのに手一杯で芝居に追いついてない感じが残るのは残念なところ。こういうキャスティングって、もう少し自然に出せる音域の人を選べば済むことだと思うのだけど……あぁ、でも日高里菜声の少女というだけで、それは既に満足出来るものなのです……。その他、性的な視線を送ってくるぴかしゃとか、実はがしゃどくろな花澤キャラとか、女性陣は実に楽しそうな配置です。ぴかしゃキャラが出てきた時には、外見だけで一瞬伊藤静かと思った。ほんとにキャラかぶりする2人である。
○「アクエリオンEVOL」 6
月曜日は本当にスケジュールがしんどくて、初回スペシャル1時間だったこちらにはしばらく犠牲になってもらっていたのだけれど、ようやくの視聴。なんでしばらく観なかったかというと……見ると疲れるの知ってるからだよ! 絶対に適当に見るとかさせてもらえないでしょ−! 面白かったよ! 振り返ってみれば、初代アクエリオンは既に7年も前なんですねぇ、びっくりだよ。当時どんな風に見ていたかを振り返ろうかと思ったけど、まだその当時は感想を文章化してなかった。残念。その年のアニメグランプリで「技術賞」に選んでるとこみると、多分「うわぁー、CGすげぇな」と思ってたはず。そして最後まで「バカだなぁ」と思いながら観ていた記憶もある。 改めてそんなアクエリオンの世界が帰ってきたのを見ると、「うわ、マクロスっぽい」と思ってしまうのが既にどこかおかしい。正確にいうとマクロスFがアクエリオンっぽいんだよな。アクエリオンが放送から少ししてパチンコ化して、それが大ヒットになっちゃったお金で作ったのがマクロスFだからな(勝手な予想)。そして、そのマクロスFもそこそこ売れちゃったもんだから、今度はそのお金でアクエリオンをもう1回作ればいいじゃない、ってことなんだろうか。今のサテライトの(というか河守正治の)CG作画の根幹がこの作品にあったかと思うと、胸が熱くなりますね。 で、そんな作品だが、1話目から相変わらずのバカ。アニメ・パチンコCMで散々喘いでいたあの世界から1万年と2000年経ったら、なんと男女合体が禁止されている世界である。監督自身もインタビューで言っていたが、今回はそのひとネタでもう出オチの感すらある。「あなたと、合体出来ない」ですよ。アクエリオンのくせに。いや、そりゃ駄目ですよね。公衆の面前でね、そんな堂々とね、合体とかね。まぁ、男同士だったらいいのか、って話になるとますます駄目な気もするけどさ。しかし、そんなところに登場したのが「ドキドキすると浮く」という、既にネタとしか思えない性癖をお持ちの主人公。あー、もう駄目だ。こりゃバカだわ。女の子といちゃいちゃし始めて、ボディタッチからの「やわらか〜い!」ですよ。なんだよ、自重する気ないやんか。さ、後は好きにしておくれ。1作目のバカを乗り越えるのは相当な難行だと思うが、あの見事なネタっぷりに泥を塗らないよう、しっかりやってほしいところだ。大丈夫、河守さんなら真面目にやろうとしてもバカになるんだから。 今作はスタッフ陣もちょこちょこ変わっているが、一番のポイントは、シリーズ構成に燦然と輝く岡田麿里の名前。あー、きちゃう? マリー無双きちゃう? アクエリオンのネタ要素と岡田麿里のえげつなさ……期待は無限大です。この人を野放しにすると、本当に楽しいものが生まれちゃうぞ。その他、菅野よう子による音楽のすさまじさも、オープニングの相変わらずのノリノリ加減も、とにかく「前作の、あの日本人は確実に行き先を間違っちゃったとしか思えない感じのヒット作をもう一度」というやる気がみなぎっている。一体何が待ち受けているやらなぁ。 中の人についても、ちょうど前作からガラッと一世代変えてきたような印象。ここもまたメインが梶君なんだねぇ。梶君、ここ1年くらいの仕事で過労死しないか心配。役どころとしてはこれまでの梶君のテンプレである優男ともちょっと違うし、「ハイスクールD×D」みたいな完全な健全少年ともちょっと違う。前作のアポロの印象が強いのでなかなかハードルは高そうだが、是非この役で面白いものを見せてほしい。対するメインヒロインも、過労死が心配な茅野愛衣。彼女の場合は、まぁ、予想の範囲内のキャラかな。こんだけぎゃんぎゃんわめき散らす「駄目な」ヒロインってのも久し振りな気もするけどね。その他、敵役は森川智之から世代が下がって中村悠一になり、司令官は石塚運昇から藤原啓治へ。何故か小林早苗は続投っていうのがちょっと面白い。みんな、好きにやってくれ!(あ、でもやっぱり最後にキメるところは運昇さんにやってほしいな……) そういえば、前作の眼鏡ちゃんだった日笠山亜美ってどこにいったんだろ……
○「夏目友人帳 肆」 5
現代アニメの隙間を抜くように確実な結果を残し続ける脅威の番組、4期目突入。4期もやるなんて、ひだまりや絶望先生を超えた作品ってことですよ。いや、「ゼロの使い魔」はいいとして。もう、ここまで続けば安定の芸能ですよ。 今期は3期との分割2クールということで、2期と3期ほどの差もなく、あくまで「ちょっとおやすみした3期の続き」という印象。ニャンコ先生は元気だし、夏目とその周りを取り囲む人々の暖かさも相変わらず。何の心配もありません。 この作品が他作品と毛色を異にするのは、その独特の妖怪達の造形にあるだろう。基本的にはハートフルストーリーを展開するシナリオラインなのだが、妖怪達は、ちょっと油断するといきなり夏目の命を取ろうとする。「妖怪は危険」という命題を維持しつつも、その中で夏目が持つ「優しさ」が実を結ぶという、絶妙な配分になっているのだ。そして、そんな不可思議な両義性を更に揺さぶってくる存在として、3期からは的場というキャラクターも登場している。直接的に「妖怪は敵」と認める的場と対立することで、夏目の持つイデオロギーが更にはっきりと描かれている。非常に直接的で、ともすると平板なバトル展開にすらなってしまう恐れがある配置ではあるが、少なくとも今回の1話2話を見る限り、やっぱりこの作品は「夏目友人帳」であり続けるようだ。この綱渡りな感じは、他では味わえない珍味ですな。
○「リコーダーとランドセル」 ー
この枠にはもう点数とかつけませんぜ。良かったよ、今期もちゃんと柴いぬ子さんの活躍が見られるんだね。それさえわかりゃ、その前の3分間なんてどうでも……げふんげふん。 芳文社が身の丈をわきまえた感じで提供してくれるこの2分枠だが、ゆるふわ作品森田さんの後にやってきたのは、割と真っ直ぐギャグ狙いの「リコラン」である。ただ、残念ながら私は原作があんまり好きじゃないんだ。いや、4コマ系のネタとしては多分普通のレベルなんだろうけどさ、この漫画って結局、弟の大人に間違われるネタと、おねーちゃんの子供に間違われるネタの2つしかないじゃない。1巻だけ買って読んだんだけど、わずかな間にあっという間に飽きて、すぐさま売ってしまった。あれを2巻3巻と読む元気は無いわ。アニメでやるのは、そうした「お約束」の一部分。5分枠なので飽きる心配もないし、声と動きが着くことでベタベタ過ぎたネタにもある程度の刺激が得られる。そういう意味では、「アニメ化向き」の作品といえるかもしれない。 何がすごいって、くぎゅの弟が置鮎、というシチュエーションは、今後永遠に訪れないキャスティングだろう、ということだ。それだけでも、ちょっと面白いんですよ。昔「戦国BARSARA」のキャスティングの時に能登麻美子が「まさか若本さんの妹になれるとは思いませんでした」って言ってたけど、そういうレアリティ。
○「Another」 5
さて、色々と大変な作品がはじまってしまいました。何が大変って、どういう視点で見たらいいか、ものすごく慎重に決めなきゃいけないということ。原作小説既読だからネタバレを避けたコメントにしなきゃいけないとか、そういう理由もあるんだけど、なにより、「どうしようもない要素だらけの作品である」ということが最大の要因。だってさ、「すごく好き」がずらっと並んでる作品って、どうしたって普通の目線で見られないじゃないですか。「水島努」「P.A.Works」「ALI PROJECT」「綾辻行人」。どこをどう見たらよいものか。 とりあえず初期配点は平均点にしてあるが、これは「初見の視聴者の掴みとしては可もなく不可もなくレベルだろう」と判断したため。正直言うとやや淡泊すぎる気もしたのだが、そのことについては、「水島監督も、立て続けに面倒な題材を渡されたもんだ」という思いだけが優先した。なにせ、これの直前にやっていたのが「BLOOD-C」なのだ。この「Another」と同じように、最後のどんでん返しまでジリジリと持って行かなきゃいけない作品。無論、「BLOOD-C」に比べればこちらの方が回転は速いだろうから、次回以降に具体的な事件が起これば、事前の知識がない視聴者でも少しずつ走り出すことは出来るだろう。今回はとにかく「こういう方向性の作品なので」という顔見せの役割を果たすエピソードだ。 改めて見て、相変わらず水島さんは無茶をやる人や、というのを再認識した。考えてみれば、小説で読んでいて気にならなかったところも、アニメにするとなると案外難しい。この作品はこれからず〜〜〜〜っと陰鬱な空気を垂れ流して進むわけだが、そうなるとどうしても画面が暗くなるし、動きが無ければ単調になってしまう。言ってしまえば、アニメに向いてないのだ。キャラの心情で何かを見せるような作品でもないし、別な意味でアニメに向かない西尾維新作品のように、画面で無茶をやるきっかけとなるような馬鹿馬鹿しい会話もない。そういう素材を渡されて、なおかつ天下のP.A.Worksがアニメを担当するとなれば、多少無理矢理でも動かしまくってごまかしちゃえ、ってな発想になるものだが、水島さんはそれをしない。この男は、「別に動かない場面なんだから、動かないまま見せるのもありなんじゃない?」というので、しれっと「止めて」くる。病室の見舞いのシーンなんか、普通のアニメじゃ考えられないような長回しの一人称視点にドキドキしてしまった。これが出来るのが、水島努なのである。そしてこれが、作品本来の空気を維持する最善策のように思える。 彼の手によって一度解体された「Another」が、どのような作品として画面に現れるのか、今後が楽しみですね。まぁ、この作品の場合、あんまりP.A.の売りである細やかな人物描写・風景描写が活かされないような気がするのが残念だけど……そこはそれ。PA作品にハズレ無し、じっくり見させてもらいましょ。 中の人については、諸事情により端折るが……阿部敦担当キャラって、やたらと入院してる気がするのは何故だろう。当麻しかり、サイコーしかり。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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