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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「にゃんぱいあ The Animation」 ー

 あ、うん。ねぇ知ってる? これって、あのGONZOが幾多の困難を乗り越えてようやく到達した、久し振りの元請作品らしいぜ! すげぇぞGONZO! 復活ののろしだ! ……いや、分からんし。3分ぽっちのアニメじゃ何がなんだか分からんし。評価のしようがないし。

 あ、でも可愛かったんじゃないでしょうかね。にゃんぱいあは愛らしいと思いますよ。大してアニメにする労力もかかってないし、ローコストで愛くるしさを振りまけるなら悪い相談じゃないんじゃないですかね。ただ、これってどこまで追いかける必要があるアニメか分かりませんけど。にゃんぱいあ役が小清水、ナレーションに後藤邑子っていう配置もいいですね。最近なにかと物騒な噂が絶えないバオバブの力を結集させたキャストですよ。割とマジで。

 そして3分しかないアニメについたよく分からないテンションのエンディングね。実写て。ただでさえアニメ本編短いのに実写て。いや、別にいいですけどね。麻生のなっちゃんも楽しそうでしたし。ヒャダインの曲+麻生夏子の声っていう組み合わせば案外ベストマッチな良い組み合わせかもしれません。ただ、個人的に前山田健一は好きだけど、ヒャダインはそうでもないんですよ。曲作りの腕前は本物だと思うので、あんまり調子に乗って前に出てこないでクリエイターに徹して欲しいんだけどな。まぁいいや、正直、来週見るかどうかも分からんし。覚えてたら録画するさ。

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 ○「夏目友人帳 参」 5

 まるで田舎に里帰りした時のような懐かしさを覚える、「常のように、あの世界を」というニーズが丁寧に回収される第3期。今回も予想外のことは特になく、12期と同じように、安心して浸れるものだけを用意してもらいました。

 ブレインズベース&大森貴弘監督という組み合わせは本当に一切のハズレが無い安心の配置。強いていうなら今回はシリーズ構成が金巻さんではなくなっている部分だけは不安要素かもしれないが、引き続いて任されたのは村井さだゆき氏だし、多分大きな勘違いは起こらないだろう。なにより、大森監督は全てにおいて細かい指示を出してくるタイプの人間なので、12期との雰囲気の調整に手抜かりが出るとは思えない。

 そんなわけで、特に「帰ってきました」という気負いも感じられない第1話。一応友人帳のことを説明しなおしてくれたあたりは新規の視聴者層のための配慮だろうが、その後に結局夏目レイコについてのエピソードが絡んじゃったので、初見にはあんまり優しいとは言えないかもしれない。エピソードとしてもおばばの神様が善なのか悪なのかが最初の出会いからは分かりにくい描写になっていたり、それなりに揺さぶりの幅は大きいお話。それでも特に問題が起こるでもなく、最終的には割れた茶碗を見せるシーンでしっとりと終わらせるあたり、この作品に何が求められているのかは完璧に把握しているのが見て取れる。画面の押し引きの構図を利用しての蝶による印象的なフェードから、そのままエンディングに入る余韻の残し方もこれまで通り。多分1クールだろうけど、しばらくはこのままで楽しませてもらえそうだ。

 中の人については特にもう語る部分もなさそうだけど、ニャンコ先生、たまに声が素に近くなってなかったか? 流石に演技プランを忘れたってわけじゃないだろうが、元々妙なところから発声してるキャラだから、今後の展開次第ではハラハラものである。それ以外だと1話ゲストが京田尚子っていうのは素直に嬉しかった部分。これから毎週伊藤美紀さんの声が聴けるのも嬉しい部分。嬉しいことが多い作品だな。

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○「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」 4

 なんだいこりゃぁ。いや、分かりますよ、何だかは。でもさ、聞かずにいられないじゃない。なんだいこりゃぁ。タイトル打ち込むだけでちょっとした拷問だっつうの。

 いわゆる女性向け作品であり、種別は逆ハーレム。濃厚なほにゃららタイム満載だった「世界一初恋」と違って、こちらは女性主人公視点がメインとなるので、割と見やすい構成になっちゃうんですよ。「薄桜鬼」もそういう理由で見られたし。「メインヒロインが可愛けりゃいいじゃない」っていう、それだけでいける。久し振りに沢城みゆきの素朴普通っ娘が聞けるのは良いことですよ。「かんなぎ」のくるみ以来かもしれない。制作がA−1で安定の紅優だから画面も保証されているようなもんだし、ある意味プロ集団なので制作理念もブレないだろう。賑やかな画面は流石にふざけすぎな気もするけど「芸能人を養成する全寮制学園」なんて胡散臭い設定ならばこれくらいにしてもらった方が分かりやすい。校長を始め、教師やルームメイトなどのキャラは立っているし、1話目から盛り上がるだけ盛り上がった。

 でもさ、やっぱり野郎どもがよってたかって1人の女の子に集まって「子羊ちゃん」な展開はしんどいわけですよ。クール系の野郎とか、ツンケンしてると思ってたら普通に自己紹介はするじゃない。何なのお前、どういう立ち位置にいたいの? 他の野郎連中ももれなく気持ち悪いから、画面から目を背けたいようなやるせない感情はずっと維持したままだし。必死で女装野郎の声を当てている中村ゆうきゃんの顔とか想像しながらやりすごすので精一杯ですよ。

 うーっむ、やはりここでも現れる「向き腐向き」の壁。アニメとしては見るべき点がありそうなだけに、この難行にはしばらく頭を悩ませそうだぞ。これ、1人で観るアニメじゃないな。あー、みゆきち可愛い。この娘のためだけにしばらく視聴続けられそうだな……でもさ、なんでこのヒロインの娘、ずっとハンドレッドパワー起動しっぱなしなの? 目の色おかしすぎるだろ。ギアス能力者なの?

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 ○「ぬらりひょんの孫〜千年魔京〜」 5

 半年空けての2期目であるが、監督を始めとしてスタッフの一部が変更になっており、印象は結構かわっている。

 といっても、正直1期をあまり真剣に見ていなかったのであまり比較は出来ないのだが、1期は申し訳ないけどあんまり面白くなかった気がする。原作でやりたがってる「少年漫画における適度なホラー要素を交えたヒーローもの」みたいなコンセプトが再現しきれていなくて、単なる妖怪ドタバタものみたいに見えてしまってねぇ。いや、原作も特別好きじゃないから語る言葉も持ち合わせてないんですけど。

 今期は監督が福田道生氏にスイッチし、構成もチェンジ、なんだかキャラクターデザインまで趣が違うように見える。1期の半端な感じが消えて、いかにも今のジャンプアニメらしい、ざっくりとした線の分かりやすいキャラ造形を徹底させている印象だ。おかげで原作者特有の墨絵のような「和風」テイストはあまり見られなくなったが、もう、アニメとしてはこちらでいいような気がする。どうせやっていることはシンプルな少年漫画なんだし、あまり見えにこだわってテンポを引き延ばしてしまうと、どうしたってシナリオでダレるのだ。今回のお話だって、なんだかダイジェスト放送のようで特に目を引く点も無いのだが、それこそ「トリコ」や「スケットダンス」のように、「あぁ、これはジャンプ漫画のアニメ化だね」というのが分かりやすくなっており、見やすさは向上しているのである。総じて見ると、個人的には今期の方が楽しそうだ。

 なにより、今回はあの羽衣狐編に突入するシーズンなのだ。原作は京都決戦のあたりからグダグダ感が増してジャンプ愛読者としては見切りを付けるタイミングになっていた気もするのだが、アニメで見ると羽衣狐の妖艶さはなかなかのもの。セーラー服黒髪長髪美人ならば能登麻美子という絶対戒律も守られているし、悪役のしっとりしたデザインを見ているだけで楽しめそうである。せっかくの深夜なんだから、沐浴シーンとかもきっちり描いてもらわないとな! 頑張れ和風美人。

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 ○「ロウきゅーぶ!」 5

 何とも不可解なところを突いてきた感のある、見たことがあるようで見たことがない。だけどやっぱりお約束な作品。これは視聴者によって色々と見方が分かれそうだ。

 まず、第一印象としては絵柄がものすごく古い。目の大きなロリっ子たちのデザインはある意味で王道そのものであるのだが、あまり深夜アニメっぽいものになっておらず、どちらかというと少女漫画のそれに近い。最近のアニメで例えるなら「夢色パティシエール」とか「おジャ魔女」「ふたご姫」、そっち方向の「純粋に小さい子を相手にしたアニメ作り」の絵に近い。

 そして、描いている中身についても、そんな幼い女の子たちの部活動の様子が中心であり、深夜アニメらしい「メイドネタ」や「ロリコンいじり」的な要素もちらほら見られるものの、1話目から「割とちゃんとバスケもやりたいんだけど」という気概が見て取れる。スポ根ものといえば前期では「そふてにっ!」があったが、あちらはギャグの味つけの一環として部活が存在していたが、この作品の場合、あくまでバスケへの取り組みを中心にキャラクターが構成されている。ギャグ要素もそこまで多くなくて、世にも珍しい「小学生部活アニメ」として立脚しているのが分かる。いや、別に小学生が部活をやるのが珍しいわけではないが、早朝番組ではなくて深夜にやっているというのが珍しいのだ。確認すると、これって原作はラノベ。大体において自意識過剰の高校生や思春期設定御用達の中学生が起用されることが多い中で、幼さを前面に押し出した小学生もの、というのが異質なのだ。

 「小学生もの」というだけでなんだかきな臭いものになってしまうのが現代日本の悩ましいところだが、確かにシャワーシーンやスカートめくりなんかを挟むあたりに、深夜の深夜たる限界を感じる。「限界」というのは、むしろそういう要素を一切廃した作品作りになったら他との差別化が出来て面白かったかもしれないのに、という意味での限界ね。「こどものじかん」やらなんやら、小学生レベルでもそっち方面に特化したアニメは存在していたが、どうせニッチなのだし、地上波放送で突き詰めても誰も評価はしてくれまい。それなら、いっそスポーツアニメとして徹底した姿も見てみたかったものだ。でもまぁ、バランス感覚ですかね。こんだけ「小学生」「小学生」書いてる時点で、なんかこっちまで危ない人みたいじゃないか。僕は悪いアニオタじゃないよ。

 で、そんな作品を構成するスタッフ陣だが、意外なことに「DOG DAYS」を終えた草川啓造がこんなところに出てきた。今作の制作はなんだかよく分からないスタジオ構成になっており、草川監督がセブンアークス以外のスタジオで指揮を執るのは初めてのこと。どういう組織構成になってるんだろうか。ただ、制作姿勢は特にぶれることはなく、オープニングのシャキシャキした動きや、ちゃんと「バスケの動き」を出来る限り見せていきたいという、アクション作劇へのこだわりはしっかりと守られている。今回唯一バスケらしい動きを見せてくれたメインの子のスローイングシーンは、ちゃんとシュート後のフォロースルーにまで配慮がなされていたし、眼鏡の子のシュートシーンではボールとリングのバウンドの描写が何ともリアルに描き込まれている。はたしてこういう部分に力を入れるべき作品なのかはまだ判然としないが、絵の説得力があるのは良いことだ。作品としても、1話でちゃんと部員の機能特性(経験値有り・運動量多し・フィジカル良し、など)が明示され、スポーツを主軸とした作品を見せていこうという意識がはっきり見えるのは分かりやすくていい。ただ、おかげで必要以上に等身が低い少女漫画的なキャラクターデザインとのかみ合わせが微妙にはなっているが……だって、いくら何でもバスケットボールでかすぎないか? あんなもんだっけ?

 そして、私のような人間からすると、この作品のセールスは全て中の人から始まっているのである。謎の実写PVという売り込み方が、放送前から既に話題を呼んでいたのがこの作品。メインキャスト5人が大真面目に青春部活ドラマを演じるという学芸会のVTRみたいなPVからは、まさかこんな小学生バスケアニメが出てくるとは思ってもみませんでした。力の入れ具合がおかしいと思うんですが、おかげで中の人インパクトがでかい状態で1話視聴に突入、なんか騙されたようにスッと入ってしまったのは、ひょっとして製作側の策に綺麗にはまった証拠なのかもしれない。

 5人の若手声優で構成されるユニット「RO-KYU-BU!」。1人ずつ配置を見ていくと、座長を務めるのは花形役者の花澤さん。小学生役もメインヒロインもなんでもござれで、バスケ部コスプレもなんだか納得出来そうな説得力がずるい。

 今をときめく日高里菜は、リアル小学生と言われても云々。今期も里菜ちゃんの声が聴けるだけでもありがたいことですが、今作はおそらく日高里菜史上初、「身長が高いことを気にする巨乳キャラ」ですよ(小学生だけど)。まさかの巨乳キャラは新しい日高ワールドの幕開けとなるのか?(小学生だけど)。そして、大体こういうユニットには1人ぐらい新人がぶっ込まれることが多く、そのポジションには最年少新人、小倉唯が配置された。新人と言っても、「夢色パティシエール」では充分な仕事をしていたし、1話を見る限りではそうそうたる他のメンバーに負けているとは思わない。年が近い日高里菜との切磋琢磨に期待。

 そして、後の2人は芸人枠、戦隊物でいうところの黄色枠。……あれ? 芸人要素多くね? というわけで、井口裕香・日笠陽子。ゆかちはね、いつも通りですよ。冒頭「お兄ちゃん!」とか「御主人様!」の後に「な〜んつってなぁ!」って入りそうで仕方ない。井口といえばウザキャラ、ウザいといえば井口。おめぇはそれでいいや! 

 そして意外な配置になったのが日笠。青髪眼鏡の参謀役っていうポジショニングは珍しくて、日笠的要素が他の若手達の間で面白い方向に出ている。でもまぁ、作品のカラー的に派手な青髪だけど、スタンスとしてはいつも通りに黒髪ロングに近いのかもね。ちなみに、同作品に伊藤静が出ているというのが非常に興味深く、ファン待望の「黒髪ロング声優共演」と相成ったわけだ。この2人が競演するとこういう配役になるのか、というのが面白い。出来たらもっと2人が正面から絡んでいるのを見てみたいんだけどね。両方とも完全に「相手の技を受けきって返す」タイプの芸人気質なので、ものすごい相乗効果が期待出来そう。キャラ被りのせいで共演しにくいのが勿体無い。他の配置は伊藤かな恵や能登麻美子、寿美菜子といった布陣。うーむ、麻美子が母親役になる時代かぁ……これは……良いものだ……

 気づけば無駄に中の人の話題で長くなった気もするが、そういうものなのだから仕方ない。楽しいのだから仕方ない。今後とも楽しませてもらいます。

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○「セイクリッドセブン」 4

 地上波で先陣を切った作品は、どういう期待感で見たらいいか定まっていなかったサンライズのオリジナル作品。基本的にあたしゃ「サンライズオリジナル」って言われると結構きゅんきゅん来る方なんですが、今期はサンライズ作品に「タイバニ」があるわけで、更なる刺客がどのようなもので出てくるのかは、期待半分、不安半分ってところ。

 始まった画面を見ると、一発で「どういう方向性の作品か」というのが分かるというのはある意味親切。キャラクターデザインが同じというだけかもしれないが、サンライズの系統でいうならば「コードギアス」の流れである。学園青春+異能+ロボ的バトル。言葉を選ばずに表現するなら、相変わらずの売れそうな要素のごった煮作品といった趣である。冒頭から「目がぁ、目がぁ!」と唸る主人公は厨二展開のお手本のようなパターンであるし、そこに訪れるのは非現実的な巨万の富を携えた縦ロールのお嬢様。傍らに胡散臭い執事も忘れちゃいけない。多少アウトロー気味の雰囲気を醸し出している主人公が学校に行くと全校生徒から煙たがられるが、そんな中で脳天気な女子生徒が1人だけ接触を持ち、そこから始まるラブストーリーの予感。ふはぁ、目新しさは何一つないな。

 もちろん、目新しさなんてものは必要無い、という開き直りも作品を作る上では重要な心意気。正直言うと今作の場合はどの部分をセールスポイントとしたいのかはまだ見えてこないのだが、ベタの中に意外な斬新さを狙った「タイバニ」と比較しても別につまらないという印象ではないし、流石のサンライズと胸をなで下ろすだけの品質にはなっている。あとはどの程度「飽きずに」見続けられる脚本のラインが引けるかの勝負だろうか。導入の設定が斬新だったのに話の中身はベタの極みであるタイバニは、ひょっとしたら良い比較対象になるかもしれない。この作品が、このままの状態で何も動きを起こさなかったら、「導入もベタだし中身も古くさい」とばっさりやられてしまう可能性が高いのだ。何を見せてくれるものかねぇ。

 今のところ、視聴のモチベーションはあまり大きくないのであるが、声優ファンからすると、「キャラクターと役者の名前を重ねて固定」というよく分からない設定は興味を引かれる。もちろんメインどころはちゃんとした名前があるのだが、メイド隊やクラスメイトなど、その他大勢の名前の付け方があまりに適当。そこまでメジャーな声優もいないので、ひょっとしたら「役名を覚えてもらえば中の人も覚えてもらえるだろ!」という製作側の親切心なのかもしれない。でも、中の人はやりにくいだろうなぁ。千和が「千和!」って他人を呼ぶのくらいやりにくいだろうなぁ。

 中の人ポイントとしては、中島愛が少しずつではあるが着実に安定してきているのは面白い部分。一発でまめぐだと分かる程度のものではあるが、超時空シンデレラ時代のような不安定な部分はほとんど見られなくなった。棒フェチの人には逆に面白くなかろうが、安定して聴けるぶんには悪くない。棒好きは小見川のところへ行くがいい。あと、鬼瓦役という訳の分からない配役の大川さんが美味しい。今作で唯一オリジナリティが感じられる部分は、鬼瓦がしゃべるとびっくりマークとかが具現化するところだな。

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○「ブレイド」 3

 今期一発目の新番組となったのはこの作品。いや、実をいうと前期も口火を切ったのは「X-MEN」だったはずなんだけどね。やっぱりこの枠はあんまり食指が動かなくて……見てなかったんですよ。すみません。

 「ウルヴァリン」は一応最後まで観きったんだけど、その次を見るモチベーションが維持できなくてリタイア。今回は少しブランクも置いたし、改めてこのマーベル作品を見てみようか、という試みなわけです。やっぱり見られる作品は出来る限りフォローしたいところですからな。

 でも……多分無理なんだろうなぁ。1話目のピンと来ない度合いが半端じゃないからなぁ。こういうのが楽しい人もいるんだろうけど、アニメ的な視聴ポイントも明確に見付けられないし、シナリオだってどうせアメコミ的なわっかりやすい奴になるのだろう、という冷ややかな目線しか送れない。実際、「物は試し」と思ってみていた「ウルヴァリン」は何の変化もないまま、120㎞台のストレートのごとき凡庸な球だったのですよ。まぁ、多分斬新さとか意外性を求められるジャンルじゃないだろうからね……

 でも、能力バトルもの、吸血鬼ものなんだから、もう少しバトルの迫力を見せたり、おどろおどろしさをアピールしたり、目を引く演出はあると思うんだけど。はったりでもいいから1話で目を引くような何かをやってくれていれば、騙されたと思って視聴継続する人間も出るはずなのになぁ。うーむ、まぁ、全てのジャンルのアニメに理解を示すなんて土台無理な話ですし。そういうニーズもあるんだよ(by 泉こなた)。

 余談だが、この作品のシリーズ構成には「深作健太」という名前がクレジットされている。もしやと思って確認すると、案の定あの深作欣二の息子だった。なんでこんなとこで仕事してんだろうね。まぁ、マッドハウスだから実写関係からも入ってきやすいのかも。

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 ○「電波女と青春男」 4

 よっしゃー、これでようやく今期の新番チェックも終わり。一ヶ月の間お疲れ様でした、俺。4月以降に始まった番組を全てカウントするとその数32本。やっぱり今期は割と多いですね。既に切ってる作品も何本かあったりしますが……だって、32本全部見たとしたら1日平均4本以上見なきゃいけない計算なわけで。流石に身が持ちませんわ。

 で、そんなトリを飾る記念すべき作品だが、これがシャフトである。「まどか」が終了し、今期は「まりほり」とこれの2本か。いつの間にシャフトはこんな精力的なスタジオになったのだろう。大体において作画に粗が出たりするんだから、もうちょっと本数抑えればいいのにね。まぁ、回せるんだったら構わないけども。

 今作1話目を見る限りでは、「回せていない」という感じはしない。なんとキャラ原に西田亜沙子がつき、「化物語」の渡辺明夫に続き、なかなか嬉しい画面になっているし、シャフト的な要素は端々に残しながらも、思いの外見やすい画面になっている。「宇宙人」「電波」といった要素をちょっと捻った画面で見せるイメージのリンクも上手い。ヒロインの部屋のあり得ないような装飾なんかが分かりやすいし、深夜のコンビニに買い物に出た際のファーストインプレッションは、実に鮮烈な画面が得も言われぬ高揚感を表している。動画面でもジャイアントスイングの躍動感、ピザを食べる時の奇妙な動きなど、力を入れるところにはちゃんと入れて、抜くところは記号で処理するという、美味しいバランスが取れている。画面の質でいうならば、これまでのシャフト作品の中でも上位に入れてしまっていい作品なのではなかろうか。

 また、ラノベラノベしているとは言っても、導入のメインプロットは悪くないと思う。単純なラブコメになるだけなのだが、布団にくるまって生足だけを出した少女とのコミュニケーションというのは案外心引かれるものがあるし、一切布団から顔を出さない少女の攻略、というのは、今までに無かった設定。強引過ぎるキャラ付けとして、色々と活かしがいはありそう。最初の顔見せをクライマックスに持ってくるシナリオ運びは自然だったし、学園ものにありがちな「転校時の学校での自己紹介」みたいな流れが全部はしょられていたのも潔い。「この作品はあくまで引きこもった女の子をメインで書いていくんですよ」という流れが分かりやすく、飲み込むに充分な分量だったのではなかろうか。今後の展開で膨らみにくそうだな、という気はするが、導入の引っ張り方は及第点だろう。

 で、ここまでが全部褒め言葉であり、実際に悪くない部分なのだろうが、もう、決定的に脚本が苛つくのが最大の難点である。もっと具体的に書けば、主人公の台詞全てである(叔母さんもかなりレベルが高いが)。「遠回しなのは嫌いなんです」と言っている奴のモノローグとは思えない冗長すぎてクスリとも出来ない台詞回し、実際に音声にすることを欠片も考えていない、不自然な発話の数々は、中身がどうという以前にリズムや音感の時点で不快である。そしてこれが主人公の属性として与えられたものであるため、ず〜〜〜〜〜っと付き合わされるはめになるのだ。これは新手の拷問である。

 確かに、痛々しい台詞や、寒々しい言い回しでキャラを立てる作劇はラノベものだったらよく見ることで、実際に「化物語」の阿良々木だって充分鬱陶しいのであるが、そこは周りとのバランスと、あとは加減の問題である。「化物語」ならば、他のキャラクターも全員嘘みたいに(嘘なのだが)キャラがイカれており、そのイカれている方向性を示すために様々な「痛い会話」が繰り広げられるわけだが、それらは痛さのベクトルでキャラが付けられた上に、かみ合った時の効果を見越しての、全体を作り出すキャラ設定だった。他方、こちらの作品の主人公の場合、単に「とにかく台詞を引き延ばすために雑音を無作為に付け加えているだけ」としか思えない。そして、そんな痛さのベクトルが、叔母さんのキャラクターにも共通してしまっており、とにかく「同じ味つけの痛さ」が延々続く。要するに、痛いのは原作者であるということだ。単に作者の台詞作りのまずさが、全編にわたって、どのキャラの口をついても出てくるのである。いくらテーマに「電波」を掲げているとはいえ、これだけの不快感は頂けない。

 一応のフォローをしておくと、原作者はアニメ化を前提に作品を書いているわけではない。ラノベ媒体であの台詞を見たら、ひょっとしたら自然な流れに見えたり、そこまで行かずとも、読者の許容範囲に収まるラインのものである可能性はあるだろう。だが、それを実際にタイムラインのあるアニメにそのまま落とし込むことは出来ない。シャフトは「化物語」を作り上げた功績があるが、あの作品の場合、原作者が本当に心を砕いてアニメ用の脚本も監修し、整理していったらしい。この作品に、そこまでの心遣いは感じられない。「これが原作の味なのだから」という言い分もあるだろうから脚本担当を責める気も無いのだが、「これを受け入れられる層は限られたものになる」ということは意識せねばなるまい。ま、ラノベのキャパ自体がそんなものなのかもしれないが……きっついなぁ。

 ということで、作中の技法を使わせてもらうなら、西田亜沙子キャラで+1点、基本を守り、動画でも見せた秀作演出で+1点、そして台詞全般でー3点。トータルで、-1点である。これって慣れる日が来るのかねぇ……慣れたくねぇな。

 もちろん、とにかく台詞量が多いキャラをやっている中の人は大変。入野自由だから出来ることなのだろうが、本当にお疲れ様としか言いようがない。彼をして不自然さが無闇に残ってしまうのだから、いかに脚本が無体なものかがよく分かる。そしてメインヒロイン役は、ついに主人公クラスをゲットした大亀あすか。初期の舌っ足らずで何言ってるか分からないしゃべりは、逆に難度が高い演技になっていたので、なかなか見事なものだと感心した。かわいらしさも充分アピール出来ているので、この作品が成功すれば、代表作の1つにカウントされることになるのだろう。是非とも頑張って頂きたい。

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 ○「緋弾のアリア」 3

 まだ生きてたんだ! と感心ばかりが先立つ、どこかで見た要素と辟易する要素ばかりをかき集めた、フォローしにくい作品。冒頭の自転車シーンの動画なんかは「1話目だし気合い入れて客集めるよ!」っていう気概が見えるのだが、他の要素の適当さと相まって、逆に痛々しさにすら繋がってしまう気がするのは……すごく偏見が入っているんだろう。

 主人公の設定が素敵過ぎるっていうのがなんと言っても外せないチャームポイントだと思うのだが、こちらもヒロインは釘ボイス。月曜日は「アスタロッテ」からコレに繋ぐ魅惑の釘コンボを炸裂させることが出来るわけだ。ただ、個人的には「ロッテ」で打ち止めにしてもらってもあまり不満は無い。こちらの釘は本当に「釘だから釘」という以上の必要性が感じられず、なんか魅力が感じられない。何が違うのかと問われると悩んでしまうのだが、やっぱりキャラクターのメンタリティが見えにくいのが魅力を感じない理由なんだと思う。冒頭の描写から強い女性像を描きたいのかと思ったのに、後半の展開はアリアが単なるアホの子にしか見えない。すごく場当たり的な設定なのだ。そしてなんと言っても、それを見て、語る男主人公の設定が本当に鼻につくのが大きい。なんでこの手の作品って「普通の生活」と「普通じゃない生活」の2択しか考えない連中が多いんだろう。そろそろもう少し大人な主人公が出てきてもいいと思うのだが。

 釘宮ボイスで炎髪灼眼の女の子(?)が主人公ということで、当然監督は渡部高志。手慣れたものだとは思うが、この作品はどう料理してもあんまりうまいこといかないと思います。1話の時点で作画もあまりうまくいっているようには見えず、カクカクした顔のラインや適当な動画の使い回しはあまり好感が持てない(まぁ、顔の鋭角具合でいったら、裏番組の『カイジ』と比べるべくもないのだが)。渡部監督は、さっさと「シャナ」の新作に手を付けたらいいと思うんだ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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