最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「星空に架かる橋」 4
勝手な第一印象では、いかにも粗製濫造臭が漂う、分かりやすいギャルゲアニメ。キャストを見て、「あぁ、エロゲだ」って思えるのは本当に分かりやすくていいですよね。「あー! あのときの!」っていう導入、案外久し振りに見たよ。 実を言うと、ここ最近はアニメの「底辺」も底が上がっており、一昔前のように本当に箸にも棒にもかからないような作品というのは案外少ない。似たようなジャンルでも去年なら「ヨスガノソラ」はミドルヒット作品となったわけだし、「あかね色に染まる坂」とかも、出来が悪かったかと言われると案外そうでもないのだ。ただ、やっぱりギャルゲものは筋立てが本当にワンパターンで、その筋を追うことに目的意識が見られない場合、どうしてもモチベーションは下がる。当方、何故かギャルゲエロゲの類だけはやらないというポリシーがあり、この手のものはほとんど受け付けないのである。 で、これの1話目だが、作画面での失点はほぼ無いと言ってよい。田舎の風景を鮮やかにうつした背景や、川面に田畑といった空間作りのための配置は意識が割かれている。キャラ絵もベタベタのギャルゲ模様ではあるのだが、見づらいということもなく、切り出し方が丁寧なのでちゃんと区別も出来る。導入としての1話目は上々の部類だろう。「ホントにこの手のゲームって田舎に転校するの好きだナー」とかは思うが、「兄弟2人だけで単身旅館に引っ越してくる」理由付けは納得のいくレベルだし、正直言うと、「毎日でかい風呂に入れる」とか、「旧館とはいえ、旅館に寝泊まりできるようになる」っていうシチュエーションのワクワクする感じは、ちょっと羨ましいくらいである。引っ越した先が浴衣生活って、なかなか斬新なシチュエーションじゃございませんか。顔見せしたヒロイン勢はまだ個性を発揮する段階ではなかろうが、今回一番絡んだ旅館の ただ、残念ながら、それ以外の点ではやっぱり気になる点も多い。せっかく田舎の原生林を綺麗に描いているのに、そこに現れるのが派手な髪の色をした女の子で、「お前、どう考えても熊が出る森に入って山菜採る格好じゃないだろ」と突っ込み待ちなフリフリの衣装とか、既にテンプレート過ぎてどこかを探せばそのまんま同じ絵をダウンロード出来る気がする回想の挟み方とか、「別にこの作品を見続ける必要は無いんじゃないかな」と思ってしまえるような「どうでもよさ」が気になってしまう。こればかりは様式美として仕方ないとは思うのだが、これだけアニメの放送本数が多い中、これを見続けるための誘致要因が何かもう1つ欲しいところである。中の人補正とか。……エロゲ系はあんまり無いからなぁ…… 今のところ、1番の注目点は何故かのみこが歌うオープニングだったりする。Elements Garden with のみこって、なんだか贅沢な布陣だ。あと、気になるのは弟君攻略ルートがあるのかどうかってことだが……今のところその予定はなさそうである。もしあれば一発逆転が可能になるかもしれないのだがな。余談だが、1話サブタイトルの「クマなら、ここで終わってた」っていうのは何か元ネタがあるフレーズなのだろうか。見た瞬間に「ラーメンならば死んでいた」が喚起されたのだが、多分関係無いだろうな。分からない人はググれ。ググってもよく分からんから。 PR
○「世界一初恋」 5
今期BL枠。BLってことで当然のディーン制作で、スタッフなどは「純情ロマンチカ」とほぼ同じようだ。世の中にBLのプロがいるということは「おちんこ」で存分に知らしめられたし、餅は餅屋に任せて他の人間に余計な手間がかからないようにしてしまうのが安全策である。そうしたら、すんなりとこのアニメを観ないで済むという判断も出来るしね。 ただ、残念ながらスタッフだけを見ると、やっぱり看過できないんですよ。今千秋は個人的には応援している監督であるし、キャラデザも菊池洋子ということで、実はかなり見やすい。画的な部分はもうすっかりこなれた仕上がりになっており、BLものであることを気にしなければ、視聴するのに一切の問題は無い。そして、この作品の場合、中身も割とフツーの「お仕事もの」だったりするのだ。自分の知らない世界にいきなり放り込まれた主人公が四苦八苦しながらも努力していくという骨格だけなら「花咲くいろは」と同じであるし、主人公の負けん気の強い性格は、案外取っつきやすい。どのあたりが「ねじ曲がってしまって」いるのかが分からないのは悩みの種だが、それを差し置いても、あまり「いやな臭いがしない」出だしで、あっさりと見ることが出来てしまった。作中に登場する編集者のお仕事ぶりは、普段なかなか触れない世界なので紹介アニメとしても機能しているし、本や漫画が好きな人間ならば、こうした「編集者もの」というジャンルは案外楽しく見られる気がする。一応過去には「働きマン」や「バクマン。」など、出版に関係する作品もあったわけだが、自分が全く知らない少女漫画というジャンルについてのノウハウを語ってくれる内容は、それだけで興味をそそられるのだ。 でもまぁ、どこまでいってもBLですけど……いきなりのキスシーンとか、遠慮無いベッドシーンとか、分かっちゃいるけど見せられたらダメージがでかい……女の子どうしなら平気なのに。女の子どうしなら歓迎するのに! こればっかりはどうしようもないですなぁ…… で、次週からはどうしたものかと思い悩むところなのだが、ディーン制作の時点でその可能性を考慮すべきだった。今回は記念すべき1話目なのだが……小滝さんだ! コンテが小滝礼だ! そうか、BLものでも現れるか……1話目がものすごく見やすかったのは、小滝さんコンテだったおかげである可能性も出来てきました。というわけで、小滝さんが見たいので視聴は継続するかもしれません。火曜日はスケジュールが立て込むので、諦めるかもしれません。頑張れ、俺。
○「逆境無頼カイジ 破戒録編」 6
大望の2期目。ただ……やばいくらいに面白い。面白すぎる。どうしていいか分からないくらいに深夜に爆笑してしまったので、隣室の住人に迷惑をかけていないかと心配である。 「沼」編がスタート、ということで、本来ならばカイジが遠藤にちょっかいをかけるところからスタートするわけだが、その前にまずは1期のおさらい。立ちふさがるオーラ満点の安藤がプレイバックされてまず爆笑。立木さんがいちいちうるさくて爆笑。本編に入った後は、遠藤との絡みが省略されていたでのちょっと残念だったのだが、それも吹き飛ばすくらいに地下世界の描写が酷すぎてまた爆笑。「そして、シャワー!」「貧しい食事!」結局、立木さんが飛び道具過ぎるんだよなぁ。さらに、班長役のチョーさんがまた斜め上。キャスト発表の時点で大体どんな風になるのかは想像していたのだが、実際に聞くと、想像以上に嫌らしさが前面に出ていてたまらんかった。「馬鹿だからねー」。チョーさんっていったら本当に人の良い役ばっかりだったから既に好々爺のイメージだったんだけど、やっぱり声優さんはすごいとしみじみ思う一言の破壊力です。今後のバトル展開が楽しみだなぁ。 あとはやっぱり、悪ふざけとすらいえるスタッフの愛着ね。「ザワザワ」とか「うしっ、うしっ」とかさぁ。世界中探してもウシウシいいながら焼き鳥喰う奴いねぇよ。「ザワザワ」が1期と違って女性ボイスの複合になっていたのは、なんか意味があるのかね。どこかで聞いたことがあるニュアンスだと思ったら、絶望少女達によるSAだな。めるめる。あとエンディングについては……何も言うまい。とにかく色々酷すぎてたまらんな。 でもまぁ、カイジのこの章が面白いのって、ここがピークだからな。実際にチンチロが始まったら、少しは落ち着くでしょう。危ない危ない。このままカイジがずっと焼き鳥を食い続けるアニメだったら殿堂入りしてたところですわ。
○「アスタロッテのおもちゃ!」 6
くぎゅぅぅぅぅぅ分補充アニメ。前期「ドラゴンクライシス!」は釘成分摂取先としてはそこそこだったものの、結局鳴かず飛ばずで終わってしまったため、こっちには鳴いたり飛んだりする期待が持たれる。そして、実際に1話目は鳴いたし飛んだ。 原作は知らぬが、ついに葉賀ユイまでもがアニメ原作者になったかと思うと、本当に隔世の感。エロベースの人間の出世劇にはなかなか感慨深いものがあるわけだが、ここまでロリに特化した絵描きまでもがアニメ化したということに、現代日本の文化水準の高さが伺えよう。モウヤダコノクニ(棒読み)。 監督はおいちゃんこと追崎史敏。「ロミオ×ジュリエット」で充分な仕事をしながらも名前を売り込めなかった彼が地上波では本当に久し振りの大役(「おんたま!」で監督やってるんだけど、こちらは媒体のせいであんまり話題にならなかったからね)。今回も「おんたま!」に引き続いてのロリメイン、加えてキャラ絵を含めた絵柄で攻めるタイプの作品なので、作画上がりのおいちゃんにはぴったりの仕事。そして、期待に応えるだけの高いレベルの作画でもって、その存在感を誇示することに成功した。葉賀ユイ独特の、線が細くて丸っこい絵柄がかなりの再現度で画面を動き回っていたし、終始画面を覆う鮮やかな色調の世界設定も見事。なんだかポワポワして現実感に欠けるちょっと間抜けな作品世界がグッと前面に押し出されている。デフォルメのタイミングや、吹き出し、書き文字などのギャグ要素の見せ方も上手くて、どこかサトジュンイズムを感じさせる出来になっている。内容に触れずとも、とにかくこの画面が構築できただけでも、原作ファンなら充分満足できる仕事なのではなかろうか。 お話の方は、潔いくらいの児童ポルノ向けな流れ。何せ10歳の幼女が経営する予定のハーレムに加わるだけで月給50万円がもらえるお話なのだ。恥も外聞もあったもんじゃない。加えて「異世界転送もの」の1話目としてそこまで目新しいものではなく、ともすると退屈な流れになりがちなのだが、そこは個々のキャラクターのコミカルな掛け合いで上手く時間を繋いでいる。特に主人公のアスタロッテについては、言ってしまえば分かりやすい釘キャラではあるのだが、わがまま勝手な王女属性に加えて、適度な幼さと、嫌みにならない程度のわがままさ、それに部下を思いやるだけの優しさもちゃんと表現されていて、充分に好感が持てるようになっている。釘キャラのツンデレはともすると単なる苛つくガキになりがちなのだが、この作品の場合、ちゃんとそれが「かわいらしさ」に繋がっているのが大きい。流石、ロリの巨匠ですわ。この後どういう風にこの世界設定を活かして物語を作っていくのかは知らないが、ちゃんと観ていて不快にならないだけのキャラクターが立っているのだから、適当にツンとかデレとかいちゃいちゃとかを描いてもらえれば、「ハヤテのごとく!」と同じくらいには満足できるのではなかろうか。 そう、やっぱりこの作品は中の人ミラクルの要素が強い。まず、中心におわすのは当然の釘宮理恵。金髪・王女・幼女と3拍子揃ったパーフェクト釘だが、「ドラゴンクライシス」と違って感情のパターンが豊富なので、それを観ているだけでも楽しい。作中、でっかい甲冑をまとってコーホー言ってたのは、一瞬中の人ネタかと思ったけどそんなことぁ無かったぜ。 そして、周りを取り囲む面々の実に贅沢なこと。冒頭の温泉シーンでは、漏れ聞こえてきた声が堀江由衣・生天目仁美・藤村歩である。もう、これだけでヒロインキャラが20人は作れるだけの高カロリー。冒頭で釘×堀江の掛け合いがあっただけで「ん? 岩崎良明作品?」とか思ったのは内緒だが、ここまで隙のない布陣を敷かれてしまっては、どこにも口を挟む要素が無いではないか。さらにさらに、それだけで満足していたら、人間界に飛び出したらサトリナ少年とゆかりん妹ときたもんだ。いいんですか、今期のヒロインパワーをこの1作で使いきってしまいますぜ。これだけアイドル目白押しなのに、一番の萌えキャラがチョーさんなのにも困ったもんだ! とにかく画面を観て良し、声を聞いて良しの期待の1本となった。どうせ萌えハーレムものに細かい内容なんて期待はしてないので、このまま葉賀ユイ×追崎史敏という謎のコラボの完成形を見せてもらえれば、それだけで満足です。唯一心配なのは、10歳の少女に性交渉を迫るアニメで、それを強いている中の人が34歳で出産の計画を立てていたのに挫折した「自称高嶺の花」なことです。ほんと、ナバの産休の報せとか、早く聞きたいものですね。
○「トリコ」 4
本来ならば先週放送が始まる予定だったのだが、震災の影響で一週間遅れて始まってしまった番組。まぁ、これが遅れたからって文句が出るもんでもなかろうが。 「ドラゴンボール改」が終了し、アニメ版「ワンピース」は既に消耗しきった消耗品。朝のジャンプ枠に活を入れるべくフジテレビで放送が始まったのがこの「トリコ」。原作の人気はどの程度のものか分からないが、朝枠で放送し、なおかついざというときには適当にアニメオリジナルで尺伸ばしも出来そうな、有効なアニメ素材である。これで認知度を高めれば、名実ともにジャンプの人気漫画の座を確定させることも出来るだろう……けど、何故か初回はワンピースとのコラボ。うーん……これってどうなんだろう。そりゃま、お互いにほとんど世界観に影響を与えないし、スルッと入ってくる内容なので出来は悪くないと思うのだが、やはり記念すべき1回目くらい、きちんと作品本体で勝負して欲しかった。これでは、まるで「ワンピースの力を借りないとアニメ放送も始められないような作品」に見えてしまう。決してそんなことは無いはずなのだから、余計な気を回さずに、素直に1話目からガララワニを捕まえにいけば良かったのではなかろうか。最近のフジテレビのワンピース依存は本当に目に余る。 あとはまぁ、製作体勢がほぼ同じ「ワンピース」アニメと同じくらいの仕上がり。あの小汚い絵をアニメにするのは案外面倒な作業なのかもしれないが、そのあたりのギャップを感じさせずに、トリコも小松もちゃんと「らしさ」が出ている。中でもトリコの必殺技であるナイフ&フォークの演出はなかなか面白くて、おっきーのいい声で「ナァイフッ!」って叫ばれると、あれだけ間抜けな技なのに「あぁ、必殺技や」と思えるようになる。チャキチャキと金属音を鳴らしたり、丁寧に手を合わせるトリコの決めポーズもちゃんとジャンプヒーローっぽくなっていたし、今後本格的にグルメ食材と戦うトリコは、それなりに見栄えがするんじゃなかろうか。 でもさ、個人的にはやっぱり小松の声は何か違う気がするんだ……ロミ姉だと男前過ぎない? 女性キャストなのに「なんか低すぎる気がする」という、とんでもない事態。VOMIC版は岸尾だいさく先生だったんだから、そっちの方が良かったなぁ。
○「戦国乙女〜桃色パラドックス〜」 4
異世界転送ものにして、性転換歴史もの。もう、この手の作品はすっかり飽和状態になっているので何がなにやら分からないくらいのカオスっぷりだが、そんなにニーズがあるもんなんだろうか。歴史上の偉人さんたちも、はるか未来で自分たちがこんな扱いをうけるとは思ってなかっただろうなぁ…… 一応原作はパチンコらしいのだが、キャスト総取っ替えの上にかなりビジュアルイメージも変更が加えられており、アニメオリジナルと言ってしまっても良い作品。そもそもパチンコオリジナルって、どの程度脚本とか世界設定があるのかも定かじゃない。おそらく、「戦国武将の女体化」というコンセプトだけをそのまま流用し、あとは秀吉をメインにして「異世界転送もの」のベースを整えた感じなのだろう。おかげで、特に新奇なコンセプトがあるわけではないので、「恋姫無双」や「百花繚乱サムライガールズ」とは区別が付けにくく、後追いの感は拭えない。制作がトムスということで画面の中にもあまり新しい要素は感じられず、導入もテンプレ以外のなにものでもないので退屈極まりない。はっきり言ってしまえば、今期はやたらとアニメの制作本数も多いので、このままのペースでは有象無象の中に消えてしまう作品だろう。 敢えて特徴となる点を探すとするなら、「異世界転送もの」カテゴリのお約束と比べると、主人公のヒデヨシが本当に何も出来ないただの女子中学生であるというのはちょっと面白い。1話ではタイムスリップした事実を頑なに認めようとしないあたりが流石に馬鹿っぽくて気になったのだが、未来人としての知恵を何かに使うでもなく、実はかくされた血統があるわけでもなく、本当に「今時の女子中学生」が単に戦国に転がり出てしまった感じ。どう考えても即死のはずなのだが、何故かノブナガに気に入られたみたいなので、このままのキャラクターでどうにか生きていく方法を模索していくようになれば、ちょっとはオリジナリティも出てくるかもしれない。いや、本当に些細な可能性だとは思うけど。一応、1話は展開も地味だったので、もっと盛り上がるシーンが作れれば売りも見えてくるのかもしれない。 で、そんな状態なら数話で切るかというと、残念ながらそうもいかない。何しろこの作品、日高里菜ちゃんの記念すべきメインヒロインデビュー作である(スタッフロールでは何故かノブナガの方が上だったが……)。1話目はもう、そりゃぁ見事な日高里菜ワンマンショー。現役女子高生による女子中学生役ということで、実に滑らかに耳に入ってきますね。流石にここまでしゃべりまくると周りを固めるキタエリ・めぐぅなんかと比べて粗も見えてきてしまうのだが、それも含めて、良いステップアップになってほしいものである。次回予告の実写パートは……どうだろうか。
○「プリティーリズム オーロラドリーム」 3
朝時間放送の、純正女の子向け番組。この時間帯の番組はなかなか追いにくい上、過去に「リルぷりっ」でPTSDクラスのダメージを被ったこともあるので、「多分継続視聴はなかろうな」と思いつつも、一応義務的に1話だけ視聴。うん、まぁ…… 実をいうと、思ったほど悪くはない。いきなり実写パートスタートという高い高いハードルは別にして、アニメパートが始まると、案外そつのない出来である。あまり大きなお友達を想定していないためか、非常に安易な画作りに終始しているのも逆に今の時代には新鮮で、90年代アニメの新作をリアルタイム視聴しているような錯覚にもとらわれる。中の人的には「LISPごり押し番組」になってこそいるが、朝一から真面目に仕事をしている阿澄佳奈の声が聞こえてくると言うのも存外良いものだ。元々アスミスの出世作の1つには「しゅごキャラ!」があるわけで、朝の子供向けボイスなのは間違い無いのだ。 ただ、やっぱりそれだけじゃぁわざわざ観ようとは思わない。クライマックスには「プリキュア」のエンディングでお馴染みになった3Dモデリングによるダンスパートが披露されるわけだが、あれは「プリキュア」の場合背景込みでCG処理されている点、エンディングの限られた時間を、ダンスに特化させて表示する点で意味があるのであり、このように作中に導入されると、どうしても浮き上がった不要な「ぬるぬる感」があまり気持ちよさに繋がらない。子供だましのレベルになってしまい、かえってキャラクターの躍動感を殺してしまう結果になっているのだ。もちろん、正規のターゲット層を考えるなら、まさに「子供だまし」で充分なわけだが、さらなる視聴者層の拡大には貢献しない演出といえるだろう。 ま、もともとそれくらいのニーズの作品だと思うので、アスミスには申し訳ないが、今後はあまり食指が動く気はしない。1つだけ印象的だったのは、「やっぱり千葉進歩の胡散臭さは尋常じゃないな……」ということくらいであった。
○「よんでますよ、アザゼルさん。」 7
原作はほとんど未読。評判になってた時期に1巻冒頭だけ読んだのだが、基本的に下ネタはあまり得意でないし、絵も受け付けなかったので、そこから読もうとは思わなかった作品。おかげで、今回のアニメ化にしても、15分のショートだったり、あんまり期待する要素はなかった。 が、ヤバイ、なんかはまった。クソ笑った。もう、これって中の人ホームランってことでいいんじゃないでしょうか。もう、小野坂ヤング師匠が役とか抜きにしてそのまんま。「小野坂がサトリナに対して公的にセクハラする番組」っていうだけで、個人的には充分満足です。加えてこれ、監督が相変わらずの水島努。サトリナメイン、水島監督、音楽には当然の高木隆次だ。つまりこれって「大魔法峠」の正統進化形ってことでは…… サトリナの叫び声がものすごくツボった。他にもヤングの隠語コールとか、1話目は更にくぎゅのぶっ飛びネタまでありやがる。あかん、もう1回観よ。これいいなぁ。 ○「変ゼミ」 5 「アザゼルさん」とセットで30分という、「イブニング」変則の枠構成。まぁ、こんな作品を30分もやられたらたまったもんじゃないですからね。「アザゼルさん」もこれも、15分くらいで毎週切れ味鋭いジャブをたたき込み続けるくらいが適量だと思われます。 「変ゼミ」はコミックスにOADがついている奴は4巻だけは買って観ていて、そのままのスタッフで地上波放送が始まるものだとばかり思っていたのだが、何故か上坪さんが同時期の「そふてにっ」の方に行ってしまった。そのおかげでこちらの監督はXEBEC繋がりってことで加戸誉夫に。うーん、最近はあんまり加戸監督は相性が良くないので、正直言うとちょっとがっかりだったのだが…… あんま関係無いっすね。ここまでアクの強い原作だと、誰がやってもそちらの突き抜けたテイストが際立ってしまうので、アニメ化してどうこう言う問題じゃない。確かにOADの時よりもちょっと大人しめになった気もするのだが、それって単に15分の尺だったせいな気もするし。ほんと、観ているだけでしばしば「うえっ」ってなるこのモヤモヤ感は、他の漫画じゃ得られない感情です。本当に全力で最低、全力でキチガ○。それなのに何でコミックス全巻持ってるんだって話なんですけどね。これがアニメ化される時点で、この国は末期だわ。 結論・この枠はものすごくレベルの高い花澤いじめ番組。使用可能武器「石田彰」「松山鷹志」。勝てる気しねぇ。 ○「そふてにっ」 5 いわゆる「ひらがな4文字」もので、売りはライトエロの萌え作品。始まって数秒で分かる奇妙なパステルカラーの独特のXEBEC塗りは、なんだか安っぽくて力が入っていないように見える。こいつぁ近年まれに見るくらい分かりやすい駄目作品の始まりだぁ……と思ったら、あれ? 案外面白いですよ。こいつは困ったことだ。 画面を見ていて一番気になるのは、なんだか緑色がものすごく浮いて見える奇妙な背景。描き込みも荒くてどうしても「手抜き」に見えてしまうぺらぺらのショボさは、どうにもフォローしにくい気になる点。だが、ものごとには適材適所という概念がある。この作品の場合、あんまり背景がどうとか、キャラの造形がどうとか、そういうディティールを気にしてやる必要もない気がする。そもそも、色の明るいXEBEC塗りの色調はスタジオの特色だとしても、同系統の「もっとTo LOVEる」や「れでぃ×ばと」を見れば、ちゃんとその色調で描き込みは出来るはずなのだ。それを敢えてやらずに「な〜んか気の抜けた背景」にしているのは、監督である上坪亮樹氏の仕掛けたトラップだ。敢えて背景や建物の構造などを落書きのような適当なデザインで誤魔化すことで、本来ならばあんまりパッとしない、ゆるめのキャラクターでも、無理矢理前面に押し出すことが出来るようになる。実際、のっぺりした世界観が功を奏し、対して目新しさも無いようなキャラクターデザインの主人公達も、コロコロと表情が変わる明るさ、楽しさが際立つように見える。このあたりのさじ加減は、なかなか上手い。 そして、「Aチャンネル」の評価では「1話でキャラが立っていない」と不平を漏らしたのだが、この作品は阿漕なまでにちゃんと「萌えキャラ」としての4人が描かれている。主人公気質の分かりやすい直情型ながら、エロ妄想という武器を持つ明日菜。典型的な突っ込み役ながら、その空回った元気で紙一重のぼけを形成する琴音。腹ぺこナイスバディで運動音痴のおねーさん千歳。被り物大好きのクール系野生児来栖。全部どこかで見たようなキャラには違いないが、登場シーンが各々鮮烈で、ちゃんと個性が笑いに繋がっている。特に1話では千歳さんのひどいキャラクターが画面に如実に出ていて、いちいちクスッとさせてもらった。よくある「日常系」なんだけど、ちゃんと真面目にテニスの練習をしてるっていうのも、なんかいいですね。コミカルな演出のテンポも良好で、不覚にも、満足いくだけのものになっていると思えてしまう。 背景を捨象してコロコロとキャラクターをいじることによる作劇は、やはり上坪監督の手腕によるものだろう。彼の演出はシャフト時代の「ひだまり」で色々と楽しませてもらったし、またまた「新房一派」の1人がこうして立派な個性とともに巣立ったかと思うと、なんだか胸が熱くなる。このままの調子できっちりやってほしいものです。 愉快なキャラクターをもり立てるのは、4人のナイスな中の人たち。「大正野球娘。」の時といい、やっぱり伊藤かな恵の天真爛漫な声はスポーツ少女に似合うのです。キタエリ無双は相変わらずだし、あけこと御前という組み合わせも美味しい。御前はこんだけ若い子に囲まれた現場だったらさぞかし幸せだろうなぁ。エロ絡みでこそ本領が発揮出来る、御前の魅力が止まりませんな。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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