最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「終末トレインどこへいく?」 6 まぁなんやかんや言うてますけど、新番は容赦なくやってくるわけです。そして今期我が家で一発目を飾ったのは……こちらの何とも悩ましい作品。いきなり難しすぎやせんかね。 「なるべく事前情報を入れない」というのが私のアニメ視聴スタイルなのだが、TwitterのTLなどから流石にちょこちょこ情報は流れ込んでくるため、こちらがあの水島努の新作であるということは分かった状態で視聴開始。そうして事前情報があったせいかどうかは定かじゃないが、第一印象は「あぁ、ツトムだ……」という。いやー、でも案外「水島努の作家性」ってどこに本質があるのかを示すのは難しいのよね。 私の中で水島努といえば「ジャングルはいつもハレのちグゥ」に端を発している。あの作品の身も蓋も無いギャグ、そしてくにゃくにゃと捉えどころのない動画の処し方。水島節の真骨頂はやはり動画もコミカルさだと思うのだが、その辺りの「くにゃくにゃ感」みたいなものが今作でも早速発揮されており、もはや感覚としかいいようのない、不思議な快楽は間違いなくある。その上で、水島努が積み重ねてきたまた別なテイストというか、持ち味というものも考える必要があり、それはどこか突き放したようなシニカルな視点というか、何もかもを小馬鹿にしたような見方と圧倒的自虐のアンビバレント。それが露骨な時事ネタに表れたりもするし、視聴者をケムに巻くための珍妙な虚飾に表れたりもする。過去作を例にとれば、まっすぐなコミカルさが活きた作品が例えば「イカ娘」や「アザゼルさん」あたり。後者のヒネた視点から出てくるのが「BLOOD-C」や「ケメコデラックス」ということになるだろうか。また、ギャグに振り切らずにこの手の厄介さが発揮されると「迷家」が出てきたりもするのだが、個人的にはあれも別に嫌いじゃなかったので「シリアスな部分から笑いに直結しない興味を引くとなるとやはり人を選ぶものだ」という印象。 そして今回出てきたものは、どうやら人を選びそうな気配があるのだ。女の子がたくさん出てきてわちゃわちゃするデザインだけを見ていれば確実に「ガルパン」の空気があり、メイン4人の絡みはウサギさんチームのメンバーの掛け合いを見ているかのよう。しかしその周りを取り囲む異様な空間は何もかもが意味不明であり、理屈を早口で捲し立ててはいるが、2話目以降に今回押し付けられた「常識」が容易くひっくり返る危険性を孕んでいる。よくもまぁ、こんな気の狂った設定を思いついたもんである。まぁ、脚本は信頼できる横手さんに任せているので大きな失敗にはつながらないだろうとは思っているのだが、監督がこの四方八方に散らばるような野放図な世界を最後まで飽きずに統制し切ってくれるかどうかだけが心配である。 違うわ、もう1つ心配があった。それは制作スタジオのEMTスクアード。ちらほら名前を見かけるようになったスタジオだが、ぶっちゃけるとここまでの履歴で成功作と言えそうなクオリティの作品はほとんどないのである。最近でもなろう系作品を中心に作っているせいもあってあまり印象は良くなくて、ただでさえ遅筆でスケジュールにプレッシャーをかけまくる水島進行に耐えられるものかと余計な心配をしてしまう。 まぁ、1話目は余計なまでにバリバリで完璧な作画でしたが……。しかも今回、情報量が多すぎることは監督もわかっているようで、桜井弘明もかくやというとんでもねぇ密度で脚本をねじ込んできやがった。このテンポ、この内容でもギリギリ着いていける作劇になっているあたりは流石の手腕だが、本当に1秒たりとも油断できない、とんでもない緊張を強いる作品になっているのも実にスリリング。来週以降もこれが続くとしたら今からお腹が痛い思いである。 まぁ、私はつねづね「やりたいことが分かるのは評価できる」という主張をしており、今作は「やりたいこと」こそよく分かってねぇけど「何かやりたそう」という未完の気迫はビリビリ伝わってくる。何とかこれが立派な形をなせることを祈っています。あとさっさとガルパンやれ。 PR ○「わんだふるぷりきゅあ!」 6 ねぇ待って、最初に追及しなきゃいけないんだけど、種さんがいることは聞いてたけど、うえしゃまは聞いてない。事前に言っといて。だってさ、「ニチアサで幼女に種さん」の時点で割と法律すれすれのラインじゃん。劇場版でギリ許されるラインじゃん。例えるなら「小学生に大学院の院試を解けと迫る」みたいなもんで、違法性はないけどだいぶ無茶な虐待を強いているわけですよ。そして残念ながら上田麗奈ははっきりと違法です。例えるなら覚醒剤を黙って摂取させるようなもんです。日曜とか朝とか関係なく違法です。つまり今作はまとめると「日曜の朝から幼女に覚醒剤を打ちながら大学院の院試を解かせるような作品」となるわけです。我が国の治安はいったいどうなっているんだ。 (どうやら酷く混乱して話が通じる状態ではないようだ……) さておき、今年も新たなプリキュアを迎え入れる季節となった。前作ヒロプリはとんでもないものを出してくるかと思われたが案外無難なところに落ち着いた、良くも悪くも手堅い作品といった印象。プリキュアは戦隊シリーズと違ってあんまり前年度の影響を受けて作風に幅を設けるような印象はないのだが、今作は新たにさまざまなところにメスを入れたチャレンジングな作品になりそうである。まずそうした革新を評価しよう。なにしろ史上初の畜生プリキュアである。まぁ、過去にも妖精だの赤子だの地球の意志だのがプリキュアになっているので今更純正の獣がプリキュアになったところでそこまでびっくりするようなものでもないのかもしれないが、変身第1号のレギュラーから動物というのはやはり興味を引く部分。「飼い主とペット」という関係性があまりに強固であり、おそらく今作も伝統的な「2人キュア」フォーマットになるだろうと思われるが、そこに明確な「主従」があるというのは今後のシナリオ展開には色々な影響を与えそうである。ペットじゃ学校連れていけないし、プリキュアで必須の学校パートとかどうなるんだろう。 もちろん「ペットは下僕じゃなくて友達なんだから、主従も上下もないよ」というのが基本路線の主張にはなるだろうが、そうした精神性とはまた別に、確実に「人と犬の差」は描かれるであろうし、描かれなければならない。奇しくも同じ日曜日に放送中の「ドッグシグナル」は愛情を持ちながらも非常にクールな視座に立っており、「犬はどこまでいっても犬。その線引きをきちんと理解しない奴がペットを飼う資格はない」という至極真っ当な価値観を教授してくれている。今作はそうした教育的配慮はあまり意識する必要は無いが、近年はペットの扱いなども何かとセンシティブなご時世である。単に可愛い可愛いと礼賛するだけの「ペット関係」で終わらせるわけにはいかない。まぁ、それこそ「種族を超えた友情」ファンタジーを現実レベルを超えて描くことに真骨頂があるのだろうが。是非ともその辺りで上手い処理を見せていただきたい。 などと鹿爪らしい顔で考えては見たものの、私の脳内では主に「長縄まりあをプリキュアに使おうと思うんですが……」「いいですけど、ちょっと幼くなりすぎますよね……」「……犬、ならどうでしょう?」「犬……ですね」みたいな企画会議があったんじゃないかとまで妄想してしまうくらいに犬キュアの愛らしさが気持ちの良い先制攻撃を見舞ってくれた。興味深いのは、通常1話目なら最大の注目が集まるはずの変身バンクが、思いの外軽かったこと。今作におけるプリキュアの衣装というものは「身に纏う過程」はそこまで重要ではないのだろう。だって元々全裸なんだし。変身アイテムとしてリップが今後フィーチャーされそうなのだが、「でも、どうせ犬だし……」みたいな気持ちになれば、今までと違った部分に注目を集めることになるのかもしれない。 犬キュアといえば当然思い出されるのはどこぞのショコラさんであるが、あの子はどっちかというと大型犬の愛らしさ(そしてチョロさ)。今回は目一杯小型犬の愛嬌に振っているのでだいぶ印象が違うのが面白いところ。あっちの忠犬は(相棒の凄まじさもあって)充分面白い存在だったが……気になるのは、「犬だし」ってんであの時代に大量に作られたショコラの薄い本の量。……今回の犬も、そりゃなぁ……。今後の展開が楽しみですね(意味深)。 で、改めて中の人である。うえしゃまの扱いに関してはまだ2、3週は様子を見る必要があるので一旦は経過観察(死の宣告)とするが、やはり見逃せないのは声優アワード2冠声優・種﨑敦美のお仕事ぶり。今更種さんをことさらに持ち上げるつもりもなかったのだが、今回のお仕事、また今までと違うところから声が出てるのを聞いて舌を巻いた。種さんといえば、失礼な言い方になるかもしれないがベースは間違いなく「陰」なんですよ。地声というか、本人のキャラというか、代表役を見ても声のトーンを抑えて聞かせるフリーレンとかみぞれとか、チセとか双葉みたいな役が真骨頂じゃないですか。そしてその逆に「振り切れた萌えボイスジャンルの種さん」という軸があって、その代表がアーニャだし、クルムや、イカレた芥子ちゃんのテンションになるわけです。今までその「両極」は見てきたつもりだったのだが……今回はニチアサ主人公ということで、明確に「陽」の方向で打ち出しつつも、地に足つけた種﨑ボイスを維持するっていう別次元のキャラ作りになっています。多分アーニャしか知らない人間はこの声を聞いても種さんだとは気付けないし、逆にフリーレンだけしか知らなくても気付けない。ほんとに間のラインを見事に撃ち抜いてる。声の高低だけじゃなくて、やっぱり呼吸の持って行き方に「ニチアサヒロイン」の温度がある。ほんと、こういうスキルってどこでもぎ取ってくるものなんでしょうね。 ニチアサの感想なのにあさっての方向に感想が飛んでしまいましたが……仕方ない、院試レベルなので。世のお父さんお母さんは、きっちり受験対策にプリキュアを活用してください。 ○「明治撃剣-1874-」 5 なんとも珍妙な作品を観ちゃったが、その前に、一旦ここで(プリキュアを除く)今期新番チェックが一段落。だいたい2週間で全部収まったので、前クールとかに比べてだいぶまとまってる方。まぁ、昨今は番組の発信方法も多様化しているので、どこかでまた私の手から漏れてしまった作品もあるのかもしれないが。今期新番チェックの本数は44本。頭のイカれていた前クールから比べると20本と大幅減だが、冬クールということもあるし、夏クールの42本と並べればほぼ変わらぬ推移と言えるだろう。これに前クールからの引き継ぎ作品11本を加え、55本がとりあえずの今期視聴本数ということになる。ちなみに前クールは史上最多のトータル68本から途中で11本が切られて57が最終的な数だったので、どう転んでも前期よりは楽だ。もちろん、週50本以上のアニメ視聴を「楽だ」と言ってはいけないことは承知している。……今期も何本か切ってしまいたいが……。 閑話休題。本数を減らしたいとか言ってる割に、最後に出てきたこの作品はすごい。なんとこちらの作品、テレビで視聴しようとしたら「BS松竹東急」というよく分かんないチャンネルしか放送してるチャンネルが無い。今確認したら配信サイトはちょいちょいあるようなのでそちらで視聴することは可能だが、テレビ放送でこれを見てる人間、世界中で何人くらいいるのだろうか。私も普段世話になっている「アニメの新番組を網羅してくれる情報サイト」にたまたま載ってなかったら200%スルーしてただろうよ。当然「BS松竹東急」なんてチャンネルにチューナー合わせたのも初めてのこと。ちゃんとうちで加入してるケーブルテレビで入って良かったよ。おかげでこのよく分かんないのチャンネルで「ユーフォ」と「とらドラ!」の再放送をやってることも知れたし。いや、観ないけども。 とにかくそんなチャンネルのみで独占配信してる上に、専用のホームページすら存在しない、現代に作られたとは思えないドマイナー作品。制作体制も不思議なもので、「つむぎ秋田アニメLab」という聞いたことのない謎の地方スタジオが制作を担当。「もしかしたら地方発信のくそクオリティ同人アニメなのでは?」と不安にもなったが、幸いにして監督の玉村仁氏という名前は見かけたことがあったし、いざ放送が始まったら映像部分は(お世辞にも褒められたもんではないが)決して同人レベルとかではない。キャラ作画・動画は物足りない部分も多いが、きちんとタイトルにある江戸と明治の狭間の時代の風景はきっちり作り込んでくれている。 ぶっちゃけ、そこまで面白い導入だとも思わないような「マジで時代劇作る気やんけ」というレトロタイプの第1話。わざわざ他人におすすめしようとも思わないのだが、だからとて決して悪いものでもない。これまで「時代劇アニメ」はほんとに成功例に恵まれなかったのでどうしても不安が先立つが、こうして訳のわからんところから世間の評判なぞ知ったことか、みたいな気骨の作品が出てくるなら、いっそここから何か新しい風を吹かせてくれることを期待してもいいんじゃなかろうか。いや、まぁ、どう新しくなるかは全くのノープランですが。 奇しくも時代設定が「るろうに剣心」とほぼ同じというのがちょっと面白いところで、うまいこと「明治剣客浪漫譚」の分割の合間にスルッと滑り込んできた。厳密にはるろ剣がこないだ紀尾井坂の変(1978年)だったので、あの4年前ということになるか。こちらの大久保卿はまだ元気なご様子で、部下の川路さんがまさかのメインキャラというのがちょっと面白い。あと、歴史に疎いんで知らなかったんですが、川路さんって写真が残ってるから和月版も実際に即したデザインだったのね。今作で登場した川路さんがるろ剣で見慣れた川路さんと全く同じ顔だったので妙におかしかった。とりあえず、今作は最低限るろ剣程度には時代劇としてちゃんとやろうとしているということ。これまで歴史アニメは数多くあったが、ここまで捻りなしで大河をやろうとしているのは珍しいので、後学のためにも追えるところまでは追わせてもらおう。よろしくBS松竹東急チャンネル(多分4月以降に使うことはないと思うが)。合間のCMで「リモコンにプリセット設定するとすぐにこのチャンネルが選べるようになるんです!」って必死に訴えてて、おじいちゃんおばあちゃんに観てもらうために頑張ってんなぁ、ってほのぼのしました。じいさんばあさんにユーフォを観てもらうためのチャンネルなのかもしれない。 ○「姫様“拷問”の時間です」 6 なーんか北海道で金塊探してそうな姫と剣だな〜と思って見てたら合間のCMでちょうど金カムの映画CMやっててちょっとワロタ。こちらのアニメはず〜っとヒンナ。 「バス江」の後にこれを観て「まぁ、同じようにあんまり長い枠に向かないタイプだしアニメにしにくそうなジャンルだよな」とは思ったのだが評価の方向性が180°違うのはまさに好みの問題なのだろうか。実はこちらも原作はやや既読で、以前なんかのタイミングで「ふつーにネットで無料で読めるじゃん」というので数話分くらいダラダラ読んだ記憶があるので中身のおおよそのデザインは知った上での視聴。確か原作読んだ時も「これ、どう考えてもこのパターンで長期連載とか無理じゃん」とか思ってたしアニメ1話目を観てもやっぱり同じことを考えたわけだが、それでもアニメ化までこぎつけているってことは1クール分くらいは続けるだけの銃弾が揃っているってことなんだろうか。 無理やり型にはめてみるなら、今作は「魔王城でおやすみ」の亜種と言えなくもない。敵の居城に閉じ込められたちょいとユルめの王族の姫が様々なアメニティに触れていくという大枠が同じで、大きく違うのはスヤリス姫が自らの力で快眠を手に入れるために奮戦していたのに対し、こちらの姫は一方的に拷問官に素敵経験を押し付けられるということ。でもまぁ、結末はだいたい同じである。スヤリス姫は「睡眠欲」を中心に(多少拡散しながらも)「安眠」を突き詰めるストイックな性格だったが、こちらはすべて御前演じる拷問官の采配次第なので、1話目はすべて食欲に関するものだったが、確かここから色々と「なんか楽しい」が降りかかってくるはず。そう考えると、スヤリス姫よりかは話が作りやすい設定ではあるのか(今確認したら「魔王城」は既刊26巻もあるってさ!!!!)。 さて、そうして事前の情報を持った上で「あんまりアニメにする意味もない作品では……」と思っていたのだが、無事に1話目が楽しそうだったので予想は裏切られた。ほんと、こうしてギャグがいい具合にハマるか否かってのは本当に好みも運もあるのだが……やっぱり何が描きたいかっていうコンセプトがしっかり刺さってるかどうかなのかなぁ。冒頭部分は割と冷めた目で観ていたつもりだったのだが、トーストの「サクッ」が本当に美味しそうに見えて(聞こえて)しまったので私の負け。1話目に相応しい、万人が理解できて突き刺さる見事な「快楽」の表現。まぁ、2つ目のたこ焼きの時点で「言うほどか?」というポイントに行った気もするが、その次のラーメンでは拷問官さんがすごく丁寧にラーメンを食べてくれる手つきがお見事だったのでやっぱり観ていて楽しい画面だった。監督の金森陽子さんという名前に見覚えは無かったが、焦点を当てるポイントのセンスは良さそうな気がする。制作はここ最近評価がうなぎ登りのPINE JAM。エンディング映像も可愛らしくてすごく好きだし、素直に楽しみな作品になりました。惜しむらくは、何故か関西が冷遇されてて本放送が関東に比べて1週間遅いこと。この手の関西いじめ、久しぶりな気がする。いや、AT-Xでみりゃいいんだけどさ。チューナーの予約状態が問題なさそうならどこかで切り替えるかも。 ちなみにどうでもいい話だが、1話目のキャストクレジットの「生地/胃:貫井柚佳」っていう意味のわからない表記で爆笑してしまった(その下に「タコ:根本京里」もある)。もう、今後絶対担当することがない兼ね役だろ。 ○「スナックバス江」 4 明美ちゃんってこんなに巨乳だったんだ……全然そんなイメージなかったわ。 さぁ、面倒くさいアニメが始まったぞ。何が面倒臭いって、今作は私には稀によくある、「周りにやたら好んでる人間が多いけど何がいいのかよく分からない作品」の1つだからである。そんなんどうでもいいだろ、と思われるかもしれないが、こういう作品って周りの人間がさも共通認識みたいにしてネタを言い合う時に「いや、俺別に好きじゃないから振られても……」みたいな思いをするのが困る。角を立てるのもアレなのでいちいち言わんけど、この機会にちょっと漏れたね。まぁ、ギャグ漫画の好みってのは本当に「合う合わない」だと思うので、こればっかりはどうしようもないよね。特に私の場合は「絵が嫌い」が一番の理由だからどうしようもない。 そんな作品がアニメ化され、これで「アニメになったらこれはこれで面白いじゃん」みたいな展開になったらさらに面倒だったのだが、1話目を見たら原作同様に特に刺さることもなかったのでむしろほっとしている。高橋李依ボイスが聞こえてくるだけで加点しちゃうんじゃないかと思ったが、割と真顔のままで終わったので今後追いかけるかどうかも微妙なライン。合わないネタをダラダラと流されるのって、ストーリーラインがない分だけ余計に辛そうな気もする。 ちなみに、そんな環境下なので視聴前からTL上にちらほらファン層からの感想も流れており、アニメに対しては「違う、そうじゃない」みたいな意見も多いみたいですね。確かに、俺も視聴前はなんとなく桜井弘明作品みたいなマシンガンネタアニメになるんじゃないかと想像していたので(そして桜井作品として突きつけられたら好きになってたかもしれないので)意外ではあったが、まぁ、こういう方向性の演出で行くと決めたのだからそれはそれでいいんじゃなかろうか。30分の使い方が難しいが、そもそも今作を30分でやろうとしちゃったことが無茶なのだし、任されたスタジオも監督もずっとショート枠のアニメばかり作り続けているところ。ハナから時間配分がどこかちぐはぐだったのは分かっていたはず。それでもなお30分枠をとっているということは、原作者含め制作側は「こういうバス江」を見て欲しかったということなんじゃなかろうか。あとはまぁ、ファンの人たちに評価は任せることにする。 りえりーは高木さんと明美ちゃんで違う世代の懐メロを歌う権利を獲得してんのがちょっとおもろい。 ○「月刊モー想科学」 4 よく分かんないアニメ。万人に伝わりにくいように例えるなら(だからなんで)、「なんか高松信司が関わってそうだな、って思うようなアニメ」。実際は全然関わってなかったので単なる見当違いだが、実はその高松さんの片腕とも言える(?)宮脇千鶴監督作品だったので当たらずといえども遠からず。まぁ、単に「美男高校」なんかにイメージが近かったっていうだけなんだけども。 どこで連載してる漫画なんだろう、と思ったらなんとオリジナルアニメだという。この辺の「どういう思いつきで誰が作ろうと思ったのかよく分からない」という部分も「美男高校」によく似ている。ただ、あちらが露骨に女性向けを標榜したヘンテコギャグ路線だったのに対し、こちらは一応(おそらく女性向けには違いないが)「妄想科学」という縦軸が存在しており、ここから何かしらのまとまった物語は展開するのかもな、という印象は抱く。トータルすると「美男高校」からクドめのギャグ要素を抜き、マイルドに仕上げた路線ということになるのかしら。いや、ほんとに適当な印象なのでここから全然違う方向に進む可能性もあるが。 先が見えないし、1話目では映像クオリティもまぁ最低限といった印象。特段評価を下げる要素もなさそうではあるのだが、やはり過去の「そこまで合わなかった作品」に全体的な雰囲気が似ているのでどうしても印象は悪くなってしまう。多分ここから野郎連中が多く登場することは目に見えているし、現時点でヒロインらしい姿がなく、ちょい歳がいったくぎゅマダムしか女性キャラがいない状態。どこかレトロな雰囲気のネタ回しもドはまりするような代物には見えず、「上ブレが期待できなそう」というので評価は厳し目である。まー、どうとでもなる設定がいきなり弾ける劇物になる可能性もゼロではないが……座組みからしてそこまで無茶しようという作品にも見えないんだよな。「原作担当」でクレジットされてる名前でググったけど特に代表作っぽいものもヒットしないし、ほんとに誰が何をもって作ろうとしたのかが見えてこない、現代のエアポケットみたいな謎の空間が広がっている。でもたまーにこういう枠って出てくるんだよな。少し前にも「Fairy蘭丸」っていうなんか怖いアニメやってたしな。……あれ、今確認したら「Fairy蘭丸」の原作が「馬谷いちご」っていう名前で今作が「馬谷たいが」っていう名前なんだ……これ、同根じゃねぇか。 ○「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」 5 なんじゃいこりゃ。タイトルを見て分かる通りになろう原作の作品なのだが……これまたあんまり見たことないのが出てきたもんだなぁ。 「外科医エリーゼ」は「1話目はちゃんと面白かったけど先行き不安だから点数据え置き」という、ある意味不当な評価を与えた作品だったが、こちらの作品については「ぶっちゃけ1話目面白くなかったけど、こっから何が起こるか全然分かんないから点数据え置き」という、これまた不当な評価とさせていただきたい。マジで次何すんだろう。雰囲気というか方向性は「豚のレバー」に近いものも感じるのだが、アレと違って今作は目的らしい目的も与えられてないんだよな……もしかして、なろう圏内でこういう作品を醸成するような文化的変成がすでに起こっているというのだろうか? 「1話目がつまんなかったなら点数下げたらいいじゃん」と思われるかもしれないが、今作にはいくつもの不確定要素というか、ブレ要素が存在している。まず一番大きいのは、ほんとのほんとにこっから何が起きるか想像がつかないということ。なろう的ツールとしては「転生前の記憶」があるし「容量がでかいズル鞄」なんかもよくある道具立て。そもそも「スキルを付与されて決まる人生」もかなりなろう的だろうか。ただ、それら単体ではなろう的なのだがその使い方というか、置き方がどうにも見慣れない。前世については、あくまでも「現世」の人格が主体を担っており、前世の人は脳内で茶々を入れてくるだけだという。……それって転生なのか? 単なる脳内に住んでる危険なイマジナリーフレンドじゃないのか? まぁ、いざとなったら今後転生知識を活かしてのマウント姿勢に入ったりする可能性はあるが、あくまでも主体を持つのは異世界で生まれ育った不憫な星無し少女の方。転生要素がどう絡んでくるのかが全く読めないのがブレ要素の1つ目。 そして、「転生記憶アリの弱者」という設定で登場しているわけだが、当然なろう的にはここからハズレスキルという名の当たりだったり、体内の魔力量が桁違いだったりとチートを始めるのがセオリーであり、今作もそういう方向に流れてもおかしくはないのだが、なんかそうはならなそうな雰囲気を漂わせているというのが2つ目。ここから少女(とスライム)の旅が描かれ、「キノの旅」みたいになっていくならもしかしたら面白くなる可能性もあるかもしれない。 そして3つ目は、制作スタジオが聞いたことないところ。「STUDIO MASSKET」というクレジットなのだが、確認してもかろうじて過去の作品の下請けが見つかる程度で、元請け実績はゼロ。その割に1話目の映像クオリティはそれなりのものを保っており、なろうアニメにありがちな「クリエイター側も作るの嫌がってんじゃねぇかな」みたいな適当さは無い。まぁ、何しろほとんどのシーンが少女の独白のみで進んじゃったし、そこまで作画でしんどくなることもなかったのかもしれないが……具体的には分からんのだが、なんかあまり見たことがない風合いの絵がポロポロ出てくるのよね。さらにエンディングアニメーションも独自テイストが強く、なんか行きたいところに好きに進んでる感じががブレ要素になっている。 そして最後に、なんと監督が山内重保氏。山内さん、最近あんま仕事してなかったのに久しぶりに復帰したと思ったらいきなりの「総監督」クレジット。確認したら最後の監督作品が11年前の「君のいる町」だってさ……知らん知らん。山内さんといえば、どうにも言葉にするのが難しい、クセツヨ演出の印象がある。今作でもそのクセはすでに滲み出ているような感じがあり、マジで女の子が1人でず〜〜〜っと独り言を言ってるだけのお話だったのだが、時折「あれ?」ってなんか変な受容器官を刺激される瞬間がある。それが面白いかどうかはまた別問題なのだが……気にはなるよね。これだけ作ってても観てても手応えが確かめられず、のらりくらりした作品も珍しい気がする。来週からピリッとした核になる部分が現れるんでしょうかね。 などなど種々諸々エトセトラ、どうにも不思議な後味の作品でございました。正直来週でクセになるか記憶から薄れていくかが決まる気がする。吉と出てくれればいいけどね。 ○「ぶっちぎり?!」 6 少し前に「一番光れ!」とかいて「ブッチギレ!」と読む作品がありましたが、なんとこちらは1文字違いで全然違うアニメ。こういう重なりって流石に珍しいですね。他になんか例あったかな(毎度のことながら「C」と「K」が1文字違いアニメってのは反則なのでダメです)。 事前情報無しで視聴するのはいつものスタイルなのだが、情報もなにも、こちらの作品はまだWikiすら立っていないという、昨今では非常に珍しい状態のアニメ。どんだけ注目されてねぇだと思いつつも視聴を開始するが、タイトルからも分かる通りに出てくるのはヤンキー学校。「東リベ」の時に散々「ヤンキーものは好きじゃない」と言ってた私のこと、このスタートから「あー、オリジナルアニメでつまんなそうなのが始まっちゃったなー」とか思っていたわけだが、オープニングあたりで様子が変わってくる。端的にいうなら、アニメとしてすげぇちゃんとしている。「ちゃんとしてる」ってのは作画崩れが無いとかそういうレベルじゃなくて、ちゃんとアニメとして面白い画面が出ている。 それもそのはず、何と今作は監督が内海紘子、そして制作はMAPPAだ。なんやその座組み。「BANANA FISH」と同じ布陣ということになりますわね。そして内海紘子が原作・監督全て担当したアニメといえば、あのド級の問題作である「SK∞」が存在している。そう、まさにそんな魂の躍動を感じさせるアニメ。「ヤンキーものはどーせ暴力しか使わないし、基本的に頭の悪い連中しか出てこないからおもんない」と文句を言っていたが、私の手のひらの亜光速の動きについてこられるかね? クルクルひっくり返っちゃう。 いやまぁ、実際問題としてメインテーマである「ヤンキー」は別に面白くなさそうなんだ。ただ、本気でヤンキーハイスクールをやろうとしてるアニメは、多分高校生のキャストの中に山口勝平は放り込まない気がするんだ。なんかねぇ、笑いの方向性が「うる星やつら」とおんなじ。細かいモーションもどこか昭和の匂いが漂っており、すげぇくだらねー動きでもクスッと出来る要素が混ざり込んでいるし、いちいちディティールが効いているので捨てシーン無しで全部の情報が飲み込めてしまうという。まー、一言でいえば「内海さんの演出は好みなんだよなぁ」というだけの話ではあるのだが、何でこんなところに突発的に手間暇かけた力作アニメが登場したのかは全くの謎である。単に監督の趣味なんかな。 惜しむらくは、現状でそんな状態なのでなかなか話題作にはならなそうなところ。女性人気が爆裂すればワンチャンあるが、「SK∞」と比べても女性ファンを狙ってるようにも見えないんだよなぁ。どこの層にリーチするんかなぁ。 ちなみに女の子はブラコンちゃんしか出てきてないけど、一応メインヒロインこいつなんかな。現時点では、主人公のママンが可愛い。 ○「魔女と野獣」 6 日笠の仕事、マジで尽きまじ。いや、今週で終わったくさいけど。どこにでもいる。何でもやる。 今期になって何だかヤンマガのCMを見る機会が増えたような気がするのだが、メディア戦略に何か指針の変更とかあったんだろうか。こちらの作品は「ヤングマガジン掲載」ってクレジットされてたから「へぇ、こんなんもやってるんや」って思ったら月マガだったらしい。そりゃしらねぇや(週刊も別に読んでないけど)。そしてその中身はというと、まるで「はめつのおうこく」の裏返しのような魔女と魔女じゃない者たちのぶつかり合い。もし同時期に放送されていたら「あれ、魔女っていい側なんだっけ、わるもんなんだっけ?」って混乱してしまいそうなのでズレててよかった(どんだけ脳が弱いんだ)。 「魔女をめぐるダークファンタジー」ということでテーマがちょい被ってしまったことからも分かる通りにどっちかというとベタ寄り。まだ何か新しい要素が見つかったわけではないのだが1話目の印象はかなり良い。まず作画のシュッとした感じが好きだし、実はそこまですげぇ動画を作り込んでるわけじゃないのに、上手い具合に構図や演出を誤魔化すことで作画リソースを削減しようとしているちょっとした工夫なんかが手がこんでいて面白い。制作は奇しくも「はめつのおうこく」と同じで横浜アニメーションラボ。これが1クール前だったら「あの」横浜アニメーションラボってんで先入観バリバリで評価を下げていたところだが、無事に「はめつ」は最後まで乗り切り、一応制作スタジオとしての信頼は回復傾向。出来ればこのままのクオリティを維持してほしいところ。ちなみに監督は浜名孝行氏。この人の作品も玉石混交でなかなか評価が定まらないのだが、悪くない時は悪くない人だと思っている(当たり前だ)。「最近何してたっけ」と思って確認したら、ここんところはずっとオーフェンにかかりっきりだったみたいだ……別なスタジオで気分一新、ここいらでもう一仕事してくれんもんだろうか。 1話目での起承転結は教科書通りのものだし、ここからバディもののスタイルで旅をしながら魔女を狩っていくデザインならイメージはしやすい。容赦ない描写がきちんと出来ていたのでダークなファンタジーとして趣旨ははっきりしているし、魔女の性格を表現する思い切った作劇も割と好みの部類。是非とも「はめつのおうこく」の後を継いで(?)良さげな鬱とかを提供してほしいもんである。 あとオープニングが割と好き。ドラムがくそやかましいバンドサウンドいいな。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |