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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「想星のアクエリオン Myth of Emotions」 5

 何はともあれ、令和のこの世において新たにアクエリオン絡みでAKINOの新曲が聴けたっていうだけでも嬉しいですよね。オープニングの福ちゃんのやつは……高音があんまりなぁ……。

 などと楽曲の話題から入ってみましたが、アクエリオンだそうです。訳が分からないですね。でも冷静に考えて、アクエリオンってのは訳のわからないものなので正しいのです(?)。でも、この感覚もなんだか久しぶり。そうそう、一昔前のアニメってさ、1話目を観ただけじゃ「よく分からん」って感想しか出てこないことが多かったんですよ。そりゃまぁ、1話目からビビッとくる作品もいっぱいあるけど、なんかこぅ、設定を垂れ流すだけ垂れ流しといて半端なとこで終わっちゃうイメージでね。昔のアニメってのは、それが許されてたというか、そういうもんだと思われてた。ただ、ここ数年(10年スパンくらいか?)でそんな流れが変わってしまい、「1話2話でお客を掴まないとあっという間に逃げられる」という業界常識が浸透。あらゆるものがインスタントに消化されてしまう現代、アニメ1話に求められるものは安易な理解と雑なインパクトになってしまった。そんな中でのこのアクエリオン。いや、雑なインパクトはあったな。

 ぶっちゃけ、アクエリオンについてはほんとのほんとにぼんやりと「なんか楽しかった」くらいしか覚えてないよ。シナリオラインなんてさっぱりだし、その後の続編である「EVOL」「ロゴス」も観てたはずだけど記憶などあるはずもなく。まぁ、20年前のアニメなんだから流石にこれは許されるでしょ。「EVOL」で13年前、「ロゴス」で10年前ですってよ。キングクリムゾンですわ奥様。

 そんなわけで、過去作に引っ掛けたネタをやられても困ってしまうが、かといってなんの関係もない新作を「アクエリオンです」といって売り込まれても「詐欺やないかい」となってしまうのが困りもの。少なくとも1話目は「神話獣」や「ベクターマシン」といった言葉以外にはあまり旧作との共通点もなく、「まぁ、ロボの設定だけ持ってきた新作だと思えば……」とか思ってたら、ラストの合体シーン(とエンディング)でぶっ込んできやがったな。まぁそうだよな、そこにひねりがないとわざわざアクエリオンの看板かける意味もないもんな。情報解禁した時の「どないやねん」が噴出した最大要素である「パワーパフガールズ」みたいなキャラデザ、そこを全力でネタにしてくるのは流石。つかみとしては充分すぎるわ。とりあえず見守らせてもらうぜ。中の人はごちそうさまなメンバーが揃っているので、こっから変なねじれ方して消えちゃわないことだけ祈ってる。

 
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○「アラフォー男の異世界通販」 3

 はい、特に語ることもないですね。いくらかの過程があったとはいえ、掛け算できただけで褒められたところでギャグかと思ったら決してそんなことはなかったし、「見知らぬ文字が50音に対応していた」とかいうあり得ない奇跡がさらっと登場するあたりがやばすぎてワロス。映像部分も褒める要素は特に見当たらず。

 なんでこの設定で「アラフォー」っていう要素をタイトルとして取り上げてるのかがよく分からんしムカつくよな。おっさんだっていうだけでデバフだって発想なんだよなぁ。ま、実際「おっさんが商売してるシーンだけ描く」って、ドラクエⅣで延々3章の序盤だけプレイしてるようなもんなんだけど、面白くなる理由ある?

 ところでさ、まじで分からんとこがあったんだけどさ、ギルドで登録料払って何かしらの金額カウンターが回ったシーン、「高いな」って言ったのに残高増えたのなんだったんだ? あれ、ちゃんと意味わかって描写してんの? どゆこと?

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○「ハニーレモンソーダ」 4

 まー苦手な作品よね。元々少女漫画はあんまり得手ではないのだが特にこういう「ツラがいいチャラ男が相手の漫画」はどうにも……。私の価値観ではチャラ男が正当化されるのはNTR漫画の竿役だけなんですよねぇ。

 映像部分は頑張ってる作品なんですよね。奇しくも掲載誌が同じ「りぼん」だという「アクロトリップ」に引き続き瞳のデザインがクドい主人公。このデザインをしっかり成立させてを維持してるのは作画スタッフの頑張りに違いない。例によって瞳がデカすぎて怖いシーンもあるが、それも含めての「少女漫画的」なんで味わいといえば味わいである。

 ただ、そこまでは好みとか味わいの範疇で誤魔化せるがさらに少女漫画的お約束の「受けそうな男キャラ」が基本的には男にウケない。1話目時点で相手の金髪がやったこと、あんまないのよ。ざっくりまとめたらヒロインが金髪に惚れた理由って「顔がいい」だけなので、成績が良かったとかなんとか言ってるが、その程度の理由で志望校のレベルをガクッと下げて人生棒に振っちゃうような奴にはあんまり理解が示せない。わたしゃもう引き返せない学歴モンスターだ。

 一応世間的にはそれもこれも青春とかいう便利な言葉で丸め込まれるのだろうが、別に進学校に行っても男はいたんだぜ? 長期的に見たら普通は「気の迷い」って言われる進路選択をしちゃった女の子が、たまたまその選択を肯定されるちやほや物語であり、すげぇ乱暴に括ったら結局はチートを付与されて自分をバカにした相手をザマァしたいだけのなろう的構図になってしまう。しかも自身に宿ったチートじゃなくて「理解のあるカレくん」が最強の武器だってんだから最悪だ。いや、最悪なのはいじめてた方なんだけどさ。いじめグループ、あいつらも「くそ滑り止め私立」に入学してる時点でお里が知れてるじゃんね。

 というわけで根本的な人生観が合わない作品なのであまり楽しめないとは思います。今後「ゆびさきと恋々」みたいに「まぁ、この男に惚れたならしゃーないかぁ」みたいな説得力が男側に出てくればまだ可能性はありますがね。個人的なおすすめポイントは「茅野愛衣から生まれる市ノ瀬加那」ですね。フォニックゲインが高まりそうな一家でがんす。

 
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○「悪役令嬢転生おじさん」 5

 Adoの「唱」が席巻した次のシーズンに、今度はマツケンサンバである。とりあえずM・A・Oネキにマツケンサンバを歌わせただけでも今作は評価に値する。

 まずもって設定そのものが大幅な減点対象である。私が一番苦手とする乙女ゲー転生。ゲーム転生という筋立ての意味がわからんというのは常々言ってることで、ほんとに思考停止してたまたま受けた設定を丸呑みしやがって……と思ってたら……これ、原作が上山道郎!? なんじゃそら、あの人、今こんなん描いてるんかい。…………まぁまぁ、だからとてどやねんという話で、むしろおじさん転生の漫画を描いてるのもおじさんということが分かり、ますます借りてきた設定やんけ、絶対自分で乙女ゲーとかプレイしねーだろ、という文句にも繋がる。その上キャラデザが一昔前のものだし、ベテラン漫画家も偽なろうにおもねるなんて堕ちたものだな、と馬鹿にする方向で行こうと思ったのだが……。

 そうか、よく分からねぇからこそ、枠を外すことにも躊躇いはないのか……やはりなんだかんだで歴戦の漫画家はシナリオ作りの地力が違い、ちゃんと設定を思い切りギャグに振り切る用意ができている。ネタ回しは「おじさんなのに令嬢」というその一点に集約しているので出オチ感は否めないが、それでも「おじさんあるある」を振りかざして主人公のキャラ付けと周りの空気をとんとん拍子で作り上げるテンポは見ていて気持ちのいいものである。そうか、普段俺がなろうの設定云々でギャーギャー言ってたのって、別にそのこと自体が問題だったんじゃなくて、「設定してんのにおもんないから」っていうだけなのか……。

 いや、でもまだ油断はしないぜ。こっから作者のおじさんセンスが漏れ出てしまって単に「古臭い漫画」になる可能性はあるしな。設定自体は令嬢もののガワをそのまま持ってきちゃったし、これをうまく使いこなせるかはまだ分からんのだ。どうしたってこの設定なら溢れるなろうに呑まれて沈んでしまう未来もありそうだもんな。……でも「エレガントチート」っていう設定は安易だけど分かりやすいし思いきってるよな。これさ、「おじさんが何しても適宜令嬢っぽく調整される」っていう時点で、設定で想定されるネタ回しを1つ切り捨ててるんだよ。「令嬢がおじさんぽく振る舞ってその違和感にみんなが訝しむ」みたいなやつ。この設定だとそういう「外から見たミスマッチ」が絶対起こらないようになっており、まるで一番の設定をドブに捨ててるようにも見えるのだが……そうして徹底的に「おじさんのネガティブ要素」を排除することで、周りがどんどんおじさんをヨイショする下地を整えている。もう、そういう「おじさんが嬉しい」ことを徹底的に追い求めるコンテンツなんだろうな。おじさんが描いたおじさん漫画をおじさんがアニメ化し、おじさんが視聴して喜ぶ。完全なるおじさんサイクルが完成した。少なくとも令嬢が描いた令嬢アニメを令嬢が見るよりは効率がいいだろう。令嬢はアニメ作らないからな!

 
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○「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」 ―

 えーと、一応公式なクレジットとしては「第4期」で、2クール・1クール・分割2クールの後なのでトータルで6クール目。思えば遠くへ来たもんだ。

 今更あんまり言うこともない作品だし、この「SCIENCE FUTURE」とクレジットされた4期目が最終シリーズとなるらしいので(ただ、分割3クールらしいですが)、原作を読んでない身としては「さぁ、いよいよエンディングを迎えることになるぞ」とちょっと楽しみだったりはします。こんだけのんびりやってるおかげでアニメとしてのクオリティは終始安定しますからね。ただ、安定は安定なんだけどトムスの制作だからそこまでびっくりするようなアニメにはならず、昨今のジャンプアニメの流れの中ではやや地味な扱いになってしまってるのは勿体無い。まぁ、最終的に地上波放送すら無くなった「食戟のソーマ」に比べればマシなのかもしれんけど。

 ま、こちとら話の筋さえ追えればいいので、のんびりしっかりやっとくれ。1話目からなんでポーカー対決やねん。

 

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○「誰ソ彼ホテル」 6

 こちらも主演のキャストさんが面白いなぁ。「桃河りか」さんという人で、過去の実績を確認したら「天穂のサクナヒメ:かいまる」って書いてあった……流石にかいまるのキャストまでは注目してなかったわ……。あと割と個性のある声質の人なんだけど、Wikiに「憧れの声優は新井里美」って書いてあってちょっと面白かった。目指せ、次世代のみっこ。

 さておき、こちらのタイトルは「なんか見たことあるんだけどなー」と思って確認したら「スマホアプリ原作」とのことで、「いや、別にプレイしたことないが……」と思ってさらに確認したら、ゲームとしては「脱出アドベンチャーノベル」とのこと。そして、同じメーカーが展開した「四ツ目神」や「アリスの精神裁判」はプレイしたことがあった。まぁ、サクッとワンシナリオで終わるタイプのアプリなのでそこまで印象に残ってたわけでもないのだが、途中で飽きずに最後までプレイできてるし、小ネタというには大きすぎるくらいのボリュームはあるゲームだったと記憶している。そこが出したゲームの1つがこの「誰ソ彼ホテル」ってわけだ。多分、「なんか暇潰せるもんないかなー」って適当にアプリストアを眺めてた時に1回くらいは詳細を見にいったんだろう(結局ダウンロードはしなかったわけだが)。だからちょっと見たことがあったのだと思う。

 そんな縁があるんだか無いんだかよく分からん作品だが、そうして微妙な接点があることからも分かる通り、基本的な路線は割と好きなんですよ。路線ってのは単に「脱出アドベンチャーみたいな、ミステリーみたいな」路線ね。このメーカーのシナリオメイクは、なおざりじゃなくてちゃんとキャラとか背景の肉付けもしてくれるから印象も良い。アニメ1話目は「なるほどこういうゲームなんだろうな」ってのがなんとなく伝わってくるくらいにはゲームシナリオっぽさがそのまんまだが、それはつまりチュートリアルをそのまま追いかけてるって話で、導入としてはこれ以上ないルートなのだ。余計なとこで驚いたり時間潰したりしないヒロインの音子ちゃんのサラッと具合もむしろありがたい。

 あとはねぇ、ぶっちゃけこういう「人の生死を左右してる選択のお話」ってジャンルが漠然と好きなのかも。「そんなジャンルあるかい」と思うかもしれないが、一番極端な例が「地獄少女」で、これにやや近いのだと「デス・パレード」がある。今作はありがたいことにそれら先輩作品に比べるとグッとハートフルだし殺伐とした雰囲気もないが、それでもすぐそばに「死」が横たわっているのは間違いないだろうし、今後はちょこちょこハードなお話も入ってくるかもしれない。設定がふわっとしてるおかげで、緩急をつけた色んな小話がつまめそうなのは良い。

 さらにさらにどんどん個人的な趣向の話をしていくと、私ね、「ホテルとかで施設をいろいろ探るの」も好きなんですよ。まぁ、普段からホテル泊なんてほとんどしないような人生なので滅多に機会がないから、ってのもあるが、どっかにお泊まりするとできる限り部屋の備品とか見ちゃうし、ちょっと良さげなホテルとかに泊まると色んな施設を見て回って全部把握したくなる。ああいうのって楽しくない? 単にマインドがお子様のままなので探検ごっこがしたいだけかもしれませんけどね。ホテルって基本的に一期一会なので、「もう2度と来ないかもしれない」って思うと全部見ておきたくなるのよ。今作はそうした「ホテル探求」の側面もあるし、「ホテルに生きる珍妙な人々」との関わり合いも今後は盛り上がってくることだろう。なんか、細かいところでいろいろ刺さる楽しげな作品でした。

 唯一気になるのは制作のピー・アール・エーというスタジオがあんまり実績を持ってないところくらいだが……少なくとも1話目はなんの問題もなかったからね。なんとかスタミナを維持してこのくらいのクオリティで走り切って欲しいぞ。

 
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○「マジック・メイカー -異世界魔法の作り方-」 4

 社会規範とか恋愛感情も認識してないくらいの幼女だったらさ、弟がパンツ一丁で湖に飛び込んだら、それに合わせて自分もパンいちで飛び込めよ。なんでそこは上も1枚残すだけの微妙な感覚だけ持ち合わせてるんだよ。脱げよ幼女。

 あ、当方危ない人じゃないです。ほんとです。そんなとこから触れていくなろう作品です。ただ、今作に関しては1話目でそこまで大きな減点要素は無い。大きな動きがない立ち上がりだったからというのもあるが、映像部分に落ち度はなく平坦ながらも安定したキャラ作画を展開している。1話目から察してしまうクオリティのなろうが数多くある中、それだけでも評価に値するポイントだ。

 肝心のシナリオラインに関しても今まで見たことがないものが登場しており、なろう最大の問題である既製品のつぎはぎ状態にはなっていない。まぁ、単に1話目で明かされなかっただけで主人公はどう見ても転生者なわけだが……ひとまず「転生シーンからスタートせずに世界の独自性を主人公目線から探っていく」というデザインだけでも一応は評価に値するだろう。そして最大の眼目である「魔法がなさそうな世界で魔法を探す」という目的意識もそこそこオリジナリティがあり、もしかしたら今までなかった何かが見られるかもしれないという期待がある。

 ただ、その上で「やっぱり大して伸びなそうだな……」という予断があるのも事実。最大の疑問点は、「魔法がない/魔法がある」がどのように規定されているか、何より、それを主人公目線でどう認識するかという部分について、何かしら説得力のある説明がつくのだろうか。おそらく主人公は我々の生きる現実世界からの転生者であり、理由はよく分からんが「魔法」に憧れを持って探し求めているらしい。まぁ、俺らみたいな現代(日本のオタク)人が転生したら、そりゃ出先で「魔法は? 奴隷は? ステータスオープンは?」と言いたくなる気持ちも分からんではないので、最初に「魔法はないの? そっかぁ」とガッカリするところまでは理解できる。

 しかし、なぜその後に「魔法があるかもしれない」というモチベーションを維持してこだわり続けているかは分からない。仮に我々が転生したとして、「おっ、なんかナーロッパっぽい世界やんけ! 魔法あるんか?! ……ないんか……」ってなったら、普通はそこで「じゃ、改めて前世と同じようにフツーに生きなきゃダメやな」ってなると思うんだが、「いやおかしい、転生した先には魔法があるもんじゃろがい。なんとしても見つけてやるがな」という発想になるにはよほどのこだわりが必要だ。そして、もし何かしらのきっかけで「魔法の断片」に行き当たったとて、今度はそれが「現実の世界にはなかった純然たる魔法と呼べるものである」ことも示す必要がある。1話目では湖からの発光現象にその可能性を見出していたわけだが、これが現実で起こっていたら、おそらくなんらかの科学物質の存在を検討する必要があり、よくある例だと空気中のリンなどの発火現象で説明がつくだろう。少なくとも、現時点での主人公の技術力で「そうでない」ことを証明するのは不可能であるように見える。

 また、仮に「地球上の理屈で説明がつかないもの」だったとしても、今度はそれが「理想の魔法のようなものである」ことを証明するのは困難を極めるし、その可能性は相当低い。具体的には分からないが、異世界に「現実世界の科学で説明がつかないもの」があったとしても、「向こうの世界の科学で説明できない」かどうかは分からないのだ。科学と魔法を線引きするためには、まず「科学」を研ぎ澄ませる必要があるのだが、この世界はとてもではないがそこまでの下地が整っているようには見えない。ここから安易に「魔法だ!」と言ったとして、それは何かしらの現実の曲解である可能性が高く、主人公は単なる妄想家で終わってしまうだろう。「魔法とはなんであるか」を定義し、その独自性を証明して初めて「魔法を作った」と言える。果たして今作のプロットがそこまでの覚悟を持って書いているだろうか。

 とまぁ、どうしてもファンタジー絡みの設定は気になる要素が増えてしまうわけだが……とりあえずは「何か他と違うことをやろうとしているか否か」だけを見て判断すべきかもしれませんね。諦めて可愛いお姉ちゃんとのゴリゴリ姉ショタ作品だと割り切ってしまうのも手か。

 
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○「異修羅(第二期)」 ―

 前代未聞の構成で物議を醸したなろう界の問題児、待望の2期の幕開けだ。

 なんやかんやで最高に楽しんでしまった1期。そこからいくらか人員整理が行われ、「このまま本筋に向けてギュッと濃縮されていくのかァ〜?!」と期待しつつも、どうもそういう雰囲気の作品でもねぇぞと思いながら記憶を掘り起こして見ていったが、何事もなかったかのように1期と同じ構成で新たなファイターが追加されて軽く絶望した。やっぱこれ、もはや「1つの大河ドラマをまとめ上げる」っていう意識のある作品じゃないんだろうな。ひたすらにバラエティ豊かな「最強」キャラを創出し、そいつらがあっちこっちでドンパチする様子を見せ続ける、そういう作品なんじゃなかろうか。まぁ、もしかしたら三国志みたいに数十巻の物語を重ねて1つの国へ収束していく可能性もなくはないが……現時点では、それが達成できたら結構な偉業だとは思っちゃうね。

 そうして「収束を期待してたら拡散し始めた」というので絶望はしたのだが、さらに悔しいことには、これはこれで面白そうなのである。1期を見ながら「延々『選手入場!』をやり続ける作品」と評したが、なんでそんなことするかといえば、そりゃ「選手入場!」は楽しいからである。今回視聴しながらもう1つ思い出したのは、これってあれだ、Magicのレジェンド紹介に似てるんだ。ここ最近は、Magicは新セットが出ると必ず「今回の伝説たち」ってんでレジェンドクリーチャーのバックグラウンドを簡潔にまとめた記事を出してくれる。初めて行く次元、最近だったらブルームバロウあたりのレジェンド紹介とか、全然知らん奴の話を数行で語られてるだけなのに、これはこれで楽しいんですよ。もちろん前提条件として「舞台となる次元の様子とおおまかな事件像は説明されてる」ことは必要になるんだけど、その点は今作もきちんと満たしており、1期では黄都と新公国リチアの戦争が舞台となった。リチアが滅び、次はいったいどんな事件が展開され、何体のレジェンドが出てきてぬっ殺されるのだろう。もう、そういうジャンルとして楽しみである。

 もちろん、だからとて積み重ねたものがゼロというわけでもなく、新キャラ3体が追加されつつ、1期からは不穏キャラ代表のエレアさんが、なんとソウジロウを引き連れてのご登場。彼女たちの暗躍にも引き続き注目。来週からの視聴のために1期の「修羅」サイドで生き残ったキャラを確認しておくと、公式ページ左から「天使連れてるおっさんと守護天使チーム・クゼ&ナスティーク」、「やんちゃドクロ・シャルク」、「最強チートエルフ・キア」「ワイバーン対決勝者・アルス」「今期も1話目で登場・ソウジロウ」……以上の5名かな? キャラ表見返しててレグネジィやヒグアレさんの姿を見て懐かしくなっちゃったな。未だ最強の不穏分子であるキアやナスティークは元気なわけですが、これでまともな話とか作れるもんなんでしょうかね。

 無邪気に楽しみましょう。

 
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○「花は咲く、修羅の如く」 6

 真っ先に書いてしまうが、これ、ヒロイン役の藤寺美徳さんというキャストをよく見つけてきたなぁ。まずそこだけで評価したい。全然聞いたことない名前だから確認したら私がタッチしてない「プリティシリーズ」のオーディションで見出された才能とのことで、そっち系の作品ではメインキャストとして活躍していたらしい。とはいえまだまだ3年目の18歳(!?)。可愛いのはもちろん、芯もしっかりしてて、聞いてて全然若手だとは思わんかった。すごい。

 キャストの話から入ったのは、当然今作が「朗読」というテーマの作品だから。これはかなりの挑戦ですよね。「朗読」の良さを伝えるのってすげぇ難しい。合唱やオーケストラより難しい。多分落語よりも難しいと思う。そのくせ、「声だけでも伝えられる分野」なもんで、アニメで描いて「良さ」が伝わらなかったら純然たる評価として「別に大したことないじゃん」と言われてしまう。そして、普通に考えて「良い朗読」なんて我々一般人にはなかなか伝わるもんじゃない。そんな高い高いハードルが事前に設定されている作品なのだ。まぁ、元は漫画原作ってことで、「声が聞こえない漫画で表現する方がよっぽど大変やろがい」と言われたらそりゃそうなのだが……まぁ、大変さの質が違うということだ。

 そんな難題に真っ向から勝負を挑むは、原作に武田綾乃・制作にスタジオバインドという泣く子も黙る布陣である。バインドはこんな作品もやるもんなのねぇ。映像部分に不安はなくなったし、1話目じゃまだ軽い紹介だけなのでシナリオラインの魅力なんてものは分かるわけもないが、あたしゃ武田綾乃に対しては無条件の信頼を持っているのできっと応えてくれると期待している。唯一気になる点があるとするなら、原作未完だからどう足掻いてもアニメだけじゃ完結しないという(いつも通りの)悩みくらいである。まぁ、今までチェックしてなかったこっちの怠慢やからね。これでアニメが面白くて気になったら改めて原作に当たればいいだけの話よ。楽しみです。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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