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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「マッシュル-MASHLE-」 4

 なろうな皮をまといつつ、実はすごくオーソドックスなジャンプ漫画だったりする。こうして改めて並べてみると、ジャンプ漫画となろう作品って腹違いの兄弟みたいな関係にあるのかもしれんな。膨大な数の作品をサンプルにしてテンプレートをガッチガチに定めているという点に関しては。

 原作は未読。ジャンプ漫画を読まなくなって久しいが、その中でも多分「読まない」方に属する作品だろう。こうしてコッテコテに少年向けの漫画ってのは流石に求めるものではなくなっている。これが子供の心を失うということなのか、単なる老いなのかはわからんが、おそらく世間的には「その歳になってまだジャンプ漫画が云々言ってる方がマイノリティやろ」という声が聞こえてくるのでそっとしておこう。とりあえず、1話目をみると「あぁ、ジャンプの新連載だな」というのでなんとなく安心感は覚えるスタート。

 雰囲気からすると「銀魂」みたいなギャグを狙っている節があるが、物語のスタートはまんまドラゴンボールなんだよな。一人暮らしの老人のところに超人的なパワーを持つ異星人の子供が転がり込み、実の息子として育てられる。その子は一見して普通の人間ではないと分かる特徴を持っており、田舎暮らしを続けていたために一般常識にかけるところがあるが、純粋でまっすぐなのが良いところ。うん、ドラゴンボールだ。今作主人公についてはそのチート級の強さについてはまだ特に説明は無いが、多分なんか選ばれし者の末裔とか、きっと血統が関係しているに違いない。だってそれがジャンプだし。本当に筋トレだけで強くなりました、じゃ流石に誰も納得しないだろうし(それを納得させたらサイタマになれる)。

 そんなわけでいちいちディティールをどうこういうような作品でもないし、今後もそこまで真面目なお付き合いになるとは思わないが、第一印象は中の下くらい。これ、夕方に放送してればなんの違和感もなかったのだが、わざわざ深夜アニメで出してこんでもええやん、という気になってしまうな。制作はA-1 Picturesだが、あんまり画に楽しさが乗っておらず、全体的に大雑把な印象。ギャグ混じりとはいえ1話目の戦闘シーンで盛り上がるなんてこともなかったし、全体的には省エネ気味の作品になるんじゃなかろうか。あと、キャラの造形がちょっと思い切りが良すぎるというか……「純粋だけどバカ」を表すのに「ドアの開け方を覚えない」という個性を設定してしまっては、今後主人公がどこで何をしようが必要以上のバカを描写しなければならず、魔法や筋肉以前の問題として、「単に知能が足りてないからはみ出しもの」の烙印を押されかねない。初手のインパクトが大事とはいえ、もうちょい先を見据えたキャラ設定にした方がよかったんじゃないかねぇ。

 まぁ、後々のアンケートの結果次第で路線がどんどん変わっていくのもジャンプ漫画ならではの部分なので、1話目だけで全体を判断する意味もあるまい。あまり期待を持たずにユルく見守る程度がいいのかもしれない。

 

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○「異世界召喚は二度目です」 4

 今期の異世界召喚はもう何度目か分かんないけどね。人類、もう異世界に行きすぎなので「異」世界じゃなくて「隣」世界とかにしといた方がいいのでは。

 Wikiを調べに行ってちょっと驚いたのだが、なろう原作は8年前に執筆されたもので、なんと全5巻で完結しているという。なろう小説というと愚にもつかないことをウダウダと長引かせている印象しかなかったので、アニメ1クールで終わるかどうかは別として、ある程度の見切りをつけてスパッと終わっている作品ってのは意外である。ということは、案外先を見据えてシナリオ構築している可能性があるんじゃないかという期待がないでもない。そういう意味で、一応期待を込めての点数にしておいた。

 どんだけ期待を持とうと、ここが限界なのは私となろうの付き合い方がここまでということで諦めてもらうしかない。まぁ、メインとなる「二度目」設定って、現状ではチートをつける理由がちょっと変わっただけだからなぁ。「俺だけ強い」を「経験値が違う」というお題目で説明しておけば、多少なりとも角が立たない……かもしれない。でもまぁ、1話目時点で「過去に戦っていた勇者」の話も登場しているし、「1回目の異世界」が今後重要な役割を担ってくるなら、独自の展開から面白さが付与されるかもしれない。「異世界の人間を召喚してるくせに箸にも棒にもかからない青二才ばっかで新兵訓練するなら異世界民の価値とは?」とか、「異世界ヒロインの設定がいくらなんでも痛々しすぎない?」とか、「制作スタジオの名前を調べても過去作が『ジビエート』しかヒットしないんだが?」とか色々と気になる部分はありありだが……まぁ、1話目時点での映像は「単に低調」程度でジビエほどの奇跡は感じさせないから……前クールの押し寄せるひでぇ作画のおかげで、今期は心にゆとりを持って接することができます。

 

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○「EDENS ZERO(第2期)」 ―

 めっちゃ丁寧に復習してくれるやん。まぁ、いうても状況の羅列だったから言ってることよく分かんなかったりするけども……。

 1期の放送がちょうど2年前……ではあるのだが、私が微妙に放送時期がズレたBSで視聴してたので1年半くらい前。その割には内容を綺麗さっぱり忘れてしまったのは、そうして時期がズレた状態で視聴したため、あんまり真面目に見てなかったというのが一番の理由。最終的な感想としては「真島ヒロ作品をちゃんと摂取したの初めてだけど、意外と悪くないよね」くらいのふわっとしたものだったと思う。そんな状態だったおかげでざっくりした復習も助かるっちゃぁ助かる。ただ、物語中盤〜後半で一気に仲間が増えた印象があるんで、雑多なヒロイン勢のキャラの濃さにちょっとついていけないんだけども。

 今回はちゃんと放送時期ぴったりのタイミングで放送がキャッチできるので普通に追いかけられると思ってます。復帰1話目からいきなり展開は大きく動いてるし、映像部分も中程度で安定。視聴を続けるのに不自由はないぞ。

 

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○「ぐんまちゃん(第2期)」 ―

 まさか貴様が帰ってくるとは! アニメ史に刻まれたその名は、「提供クレジットに自治体名を表示させる混沌」、ぐんまちゃんである。合間のCMでふるさと納税を勧めてくるアニメ、凄すぎる。そして私なんかは「えっ、群馬県に納税するだけで、ただでブルーレイがもらえるんですか!?」となってしまいそうで恐ろしい。

 ブレない混沌、ひらがなぐんまで巻き起こる日常。臆面もなく仕事をまっとうするナレーション、ぐんまちゃんたちは別に「アニメの2期が始まったこと」など認識できていないはずなのだが、理由もなくなんとなく「続く」ということについての思索を巡らせる。妹との関係を模索するぐんまちゃんに、容赦ない家族ならではの鬼詰めが行われる。唯一ぐんまちゃんに与えられたはずの超常能力、ぐんまパワーが1話目にしてすでに破られている。これが……2期目の歴史か……。

 1期の時のじわじわと絡め取られていくような奇妙な没入感は薬物のような危険性を感じさせた。今期はなんと、オープニングもエンディングも同じ曲でリマスターされ、特にオープニングでは「薬物中毒者の描いた作品」みたいな湯浅政明による映像が垂れ流される。別にこれ以上カオス増し増しにする必要はなかったのだが……解放された本郷みつるを止めることは誰にもできない。

 みんな、納税の用意はいいか? 俺は出来ていない。

 

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○「江戸前エルフ」 6

 「うちの御神体は耳が長い!」みたいなタイトルでもいいかもしれませんね。こういうタイトルは地元密着型なので聖地アニメとしてもそこそこうまくいきそう。

 原作ちょっと既読。例によって電書版のお試し無料で1巻だけ読んだ気がする。もう、「1巻だけ無料試読」パターンはいろんなところに飛び火してるもんで、何をどんだけ読んだかもあんまり把握できてないし、例えばこの作品だと、同様に読んだ「エルフさんは痩せられない」とごっちゃになりかけてたりして怖いのだが、あんまり細かいところにこだわる作品でもないので問題ない(それでいいのか?)。

 原作を読んだ時点で「嫌いじゃないな」とは思っていた作品で、ユルいお茶の間コメディってのは好きなジャンルだし、上述の通り、地元密着型でご当地感を出せたり、ホームドラマ的な膨らみがご町内どまりだったり、色々と好きな要素は多い。それがアニメになることがプラスになるかマイナスになるかは運次第だったが、ありがたいことに制作は「便利屋斉藤さん」を担当したC2C。1話目では映像部分は加点要素となった。キャラのぱっちりはっきりしたデザインは好みのタイプで、原作絵をいい方向にブラッシュアップできているんじゃなかろうか。主人公もエルフさんもいい具合にゆるい表情もこなせるし、別にアクションが必要無いジャンルではあるが、細かい表情や仕草まで気を使って映像化してくれているのが伝わってくる。こういう「大きくプラス要素はないけど丁寧さが伝わってくる」っていう作劇は好きですよ。まぁ、触れにくいのでなかなか大盛り上がりはしないジャンルでもあるのだろうけど。

 オープニングやエンディングなんかも曲・映像含めていい具合に雰囲気が出ているし、あとはこのまま1クールダラダラやってくれればそれで満足です。そして個人的に最大の推しポイントはやっぱり中の人で、エルフ役に小清水亜美はすごくいいところだ。あみっけの抜けた声の出し方、意外と珍しい気がする。

 

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○「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」 4

 まーたファイルーズがアキバでオタクの救済してる……。「逆転世界ノ電池少女」は面白かったですね。

 というわけで、「電池少女」とほぼ同じところからスタートするオリジナルアニメ。MBSでは勢いのあるCMをバンバン流してたので「今期注目の作品になるかな」と勝手に期待していたのだが……なんか思ってたほどの飛距離が無かったなぁ……ほんと、「電池少女」がやった以上のことを何もしていないので、せっかくトンチキな設定にしているはずなのにあまり新奇性が無いという妙な結果になってしまっている。まぁ、こればかりは1話目で分からんことも多いし、今後の広がりに期待するしかないが……。

 作品とあまり関係ない話になるかもしれないが、今の世の中、こうした紋切り型の「オタク」像ってのはどれくらい通用するものなのだろうか? アキバの街が荒廃して久しいなんて話はよく聞くが、かつてステレオタイプとして語られていたオタクという存在は、確実にそこにあっただろうし、私もその一角を担っていた自覚がある。一つのものに打ち込める力があるからこそ、ある時にはとんでもねぇパワーを出せるかもしれないが、その可能性はピコ単位という社会不適合の姿、それがオタクだ。しかし、社会は移り変わり、アキバの衰退が象徴するように、もはやジャパニーズオタクはその存在自体が絶滅危惧種であるような、そんな気がしている。となると、そんな典型的オタクを扱ったこの作品に、どれくらいの説得力があるんだろう。

 同じ疑問は当然「電池少女」の時にもあったが、あちらはロボットもののテイストを加えつつ、ギャグとして非常に分かりやすい形でまとめてくれたので「そういうネタ」として受け入れやすかった。しかし今作の場合に、少なくとも1話目時点で「オタクというネタ」にはなっていない。何しろ「あらゆる種類のオタクを保護する」というよく分からないところからオタクVSその他の対立が始まっており、この世界におけるオタクの存在もよく分かっていないのだ。世紀末のごとき荒廃した世界になった2011年、そこにはもはやフィギュアやDVDなどあったところで意味はない。オタクが排斥されているということは、おそらくアニメや漫画などの文化もすでに禁忌となっているはずで、オタクは「追うべき対象」そのものを失い、消滅するしかないはずなのだ。そこにしがみついている「オタク的な何か」ってどういう存在なのだろうか?

 いや、「だからそういうネタなんだって。オタクの解像度なんて上げても意味ないんだから、単に対立構造としてオタクとそれ以外っていう認識にしとけよ」というのが現時点での答えだが、だとすると、わざわざそこに「オタク」というモチーフを入れる必要がない。異星人でも地底人でもゾンビでも、何か人類と敵対する勢力を出してくるだけでいい。何故ここで「オタク」というモチーフを引っ張り出してきたのか、その必然性が、今のところ感じられないのである。ちょっと調べてみると何やら現代芸術家のアート作品が基にあるということだが……ほな知らんやんな。今作で描かれるのが「オタク文化そのもの」ではなく、「どこかの芸術家が謳ったオタク文化」であるなら、また視点を変えてみなきゃいけなくなるので、その判断基準が提示されるまではしばらく見守る必要がある。少なくとも、1話目ではまだ何がやりたいのかが分かりませんでした。

 映像制作はなんとバイブリーなので、多分ここからまた作り込んでくれるとは期待しているが……せっかくのオリジナル作品、なんとか意味のあるものになってほしいところだ。

 

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○「女神のカフェテラス」 4

 考えてみりゃさ、サンデー漫画家のあだち充とか高橋留美子なんかはもう、作家名が1つのジャンルにまでなってるじゃないですか。ちょっと軸は違うけど久米田康治もそうかもしれない。そして、マガジンの瀬尾公治って作家もブレずに同じ雑誌で数々の連載を持ち、過去3作もアニメ化しているという、ヒットメイカーだ。ということはですよ、瀬尾公治ももう高橋留美子やあだち充に並んでいると言っても過言ではないんじゃないですかね? まぁ、過言だと思ってるからわざわざ書いてるんですが……。懲りずに4作目、この継続は、力なのだろうか?

 というわけで、マガジン発の、東大卒の主人公が女の子だらけの家に引っ越してくるお話です。東大を目指してる連中が女の子らと同居する話は同じ雑誌で何個か見た気がするんですが、東大生がパンツだのおっぱいだのと騒ぐのは初めてのことでしょうか。だからなんやねん。もう、売り出す方向性を一切隠す気のない潔すぎるハーレムもので、売り文句としては「5人全員がメインヒロイン」というあり得ない打ち出し方になっている。そりゃま、過去には勝ちヒロインだの負けヒロインだのと物議を醸した作品もあるわけだが、そんなんで騒ぐのは一部の頭のおかしな読者だけであって、普通に考えて「どのキャラも平等に扱われる作品」が読みたいなんてニーズはそうそう無いだろう。それをわざわざ宣言する意味もよくわからんよな。「全員が正ヒロインだから5倍面白いよ!」になるわけがなくて、これこそまさに「五等分のヒロイン」である。味の濃さも1/5になるだけなんじゃなかろうか。そんでそのヒロイン勢も今のところ「全員エロい」くらいしかピンとこないし……「帰宅後に秒で全裸になるヒロイン」を臆面もなく描けるのは才能といえば才能。

 まぁ、別にこういうラブコメがあるのは全く構わないのだが、個人的にはあんまり興味が湧くジャンルじゃないってのが1つと、作画部分での魅力があんまりないのでアニメーションとしてもそそられないというのが1つ。桑原智・手塚プロダクションという座組みが「五等分の花嫁(1期)」と全く同じってのは、信頼の証なのか、何かの揶揄なのか。この座組みで作ってた「奴隷魔術」の映像は悪くなかったはずなんだけどねー。まぁ、今期も元気な鈴代紗弓を応援するアニメだと思えばいいんじゃなかろうか。鈴代・山根とぶつかった時のテンション芸がややこしいな。

 

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○「この素晴らしい世界に爆焔を!」 5

 スピンオフは一応新作扱いじゃないので点数つけときますね。「トモちゃん」が終わってこれが始まり、まだまだりえりーアワーを楽しめるというのは朗報。

 「このすば」がナイスな作品であるというのは前提条件として話を進めるが、その「このすば」からのスピンオフ作品が楽しくなるかどうかは全く保証されるものではない。というのも、このすばの楽しさってのは、やっぱりアクアがいて、めぐみんがいて、ダクネスがいるところにハブの役割を果たすカズマさんという名手がいてこそ成立するギャグである。カズマさんが中心となり、必要に応じてダ女神の絶望的な生態をあらわにするか、頭のおかしい爆裂魔道士をおんぶしながらちょいエロやロリコン風味の被虐を見せるか、変態クルセイダーを引き摺り出して空振り嗜虐からの転覆コントを披露するのか。この4者の無限の組み合わせにより、笑いを増幅させるのがこのすばのメインエンジンであろう。となれば、そこから一要素たるめぐみんだけを引っ張り出して面白くなるかどうか。

 もちろん、めぐみんが本当に1人で引き抜かれているわけではない。その周りには「頭のおかしな紅魔族」というオプションがごっそり付属しており、ヘンテコ異世界厨二劇場という核が生まれる。このすば劇場版ではそんな紅魔族とカズマさん御一行の旅路がうまいこと重なり合って相互作用を生み出していたわけだが、さて、その一角は1クールアニメを支えるまでの地力があるのかどうか。正直、現時点ではそこについてはやや懐疑的。1話目はめぐみんのクラスメイトがまとめて登場したことで充分に目先を変えて「紅魔族の里」の異常性をアピールできていたと思うが、流石に厨二病1本では1クールの笑いにはならんだろう。そこをどのように引っ張っていけるかってのが、成否を分ける鍵になるわけだ。スピンオフまで面白かったとなれば、また1つこのすばワールドに箔がつくが……。

 制作スタジオが元々「このすば」を作っていたディーンから変更になり、「てっぺん!」や「不滅2期」などを担当した「ドライブ」というあんまりメイン級じゃないスタジオへ。「不滅」の作画を思い出すと正直不安が先立っちゃうんだよなぁ。まぁ、このすばに関しては「作画の前評判だけなら失敗確実と言われてたのに、内容で作画のチープさをねじ伏せ、むしろこの作画じゃないとダメだと思わせてしまった」という反則勝ちをもぎ取った事実がある。1話目を見る限りではそうして成功したこのすば作画に確実に寄せられるように作っているし、一応「総監修」名義で金崎さんも加わってくれているようなので、クオリティは維持されると信じたいところだ。

 あとはめぐみん、ゆんゆんの関係性がどれくらいの密度になるかかねぇ。クラスメイト連中、キャストが賑やかなので聞いてるだけで楽しいんだけどね。富田美憂は、高橋李依に続いて「紅魔族になるために生まれてきた」みたいなイメージがある。

 

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○「Opus. COLORs」 4

 タイトルだけで「takt op.」の続編かと思って期待してたら全然関係なくて勝手にがっかりした。「Opus」で「芸術作品」っていうだけの意味なのね。マグマオパスもそうだったんだ(今更知った)。

 制作意図がなんかよぅ分からんオリジナルアニメ。なんだろ、別に悪いところがあるわけじゃないのに、このピンとこない感じは。制作は「ゆるキャン」でお馴染みのC-Stationなのだが、このスタジオ、実はそれ以前から「スタミュ」シリーズ全作の制作も担当しており、どうやら今作はそんなスタッフが引き継いで作られたオリジナルアニメということらしい。なるほど、視聴時には全然「スタミュ」のことなど思い出せなかったが、言われてみれば雰囲気はクリソツである。そして、スタミュが面白かったかと言われると正直微妙だった気がする。

 最大の問題点は、今作で中心となっている「パーセプションアート」という概念がよく分からないという部分。VR技術を使って描かれた「感覚芸術(直訳やんけ)」らしいのだが、それがわざわざ専門学校1つ作れるほどの一大ジャンルになる意味も分からんし、それ以前の排斥運動なんてのも謎のまた謎。現代芸術でそれくらいはまだ序の口、もっといくらでも意味のわからんものはあるはず。なんならこの「感覚芸術」に類するものは、おそらく現代でも発表されまくっていることだろう。

 そんなふわっとしたモチーフを扱われると困ってしまうというので、一応冒頭の両親の記憶のところで1作品、そして最初に学園を訪れた際にもう1作品を提示することで視聴者目線でも「パーセプションアートってこういうやつやで」というのが理解できるように作っているのだと思うが、残念ながら、それでもやっぱりピンとこない。いや、だって名前が「感覚芸術」なわけでしょ? それこそ造られた現場に行き、感覚で味わう芸術なのだとしたら、それをアニメで見せられてもピンとこないわけで……一応作品世界の造形と「作品内作品」のタッチを全く違うものにすることで「これが創作物ですよ」ということくらいは分かるようになっているが、分かったところで、そこに感動や共感が無いなら、芸術家を目指したいという若者たちの大志も受け取りにくくなってしまう。挙句、これを作るには2人1組のタッグを組む必要があるとか、どう考えても「アニメのシナリオを関係性の物語にしたいがためだけの設定」を持ち出され、幼馴染との複雑な何かしらの感情を見せられたとて、そもそもタッグを組む意味がわからず、パーセプションアートのなんたるかが分かっていないのだからついていけるわけがない。なんか、見たことないオリジナルスポーツを題材にした謎スポ根に似ている気がする。

 うーむ、野郎ばっかりアニメな上に内容もピンとこないので……どうにも食指が動かないのだが、ここから大きく化けることはあるんだろうか? ……ない方にカシオミニ賭けてもいい。

 

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