最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「くまクマ熊ベアーぱーんち!」 ― そうなのです、我が家の番組表では、なんとここが地獄のなろう3連発なのです……。なんでだよ。いつもの人の情報だと今期のなろうは6本なんでしょ? なんでそこが連なっちゃうんだよ……。どしたらいいか、今後の対応を模索中。 というわけでこちらもスマホ同様にシーズン2。幸いにしてスマホほど徹底したファッキンなろうではないが、私が免疫を持たぬキツい作品であることにかわりはない。2期のスタートで特に説明されることなくいきなり本筋が始まったが、元々「なんかそれっぽい断片」を並べるだけなのがなろう文学なので、それが本筋なのかサブクエストのお使いミッションなのかも分からない。改めて見ると、この主人公は転生後にチート能力で冒険もしつつレストランの経営して本まで作ってるとなると、まさに過去のなろう主人公がやろうとしたことを全部まとめてやってるんだな。そんなあっさり本を作ったら、3期も放送し続けてようやく1冊増産にかこつけたくらいのマインが吐血して死ぬぞ。その他にも理由など一切ないチートの詰め合わせに幼女をたぶらかす才能も持ち合わせているため、ストレス一切無し、山場も一切無しという、私にとってはストレス以外の何ものでもないストーリーが展開されるのであった。 幸か不幸か1期と2期のメインスタッフは据え置きなので、「異世界スマホ」のように「2期は何か変わるかも」という期待感も無い。まぁ、映像部分は安定してる作品だから……クマが可愛いと思って、そこで耐えていくしかないよね。1期の感想読み直したら「クマでひたすら画面を覆い、その奥にあるなろうを見せないようにする作品」って書いてて「3年前の俺、ちゃんと観てるなー」って感心した。今年の俺も頑張れ。
PR ○「異世界はスマートフォンとともに。2」 ― ゲボ出ちゃうゲボ出ちゃうよォ! ……私のライフはもうゼロよ。番組の時間割はどうしようもないが、まさか我が家ではこの2本が並びだとは……胃の中空っぽになるわ。 思い返せば5年も前。なろうアニメが煮詰まりつつあった時代に記念碑を打ち立てた「なろうアニメ」の代表格がこちら。脳死展開の第一人者として、スマホが異世界チートスキルの代名詞として振りかざされるまでなったのは記憶に新しい(俺の脳内調べ)。しかし、この5年の歳月はなろうアニメにとっても短くない期間。改めてこの原初にして至高のアニメを見直して、「昔は酷評したが、今見たらまだまともな部類だったのだな」と思う。 ……とかいうと思ったかこのヤロー! 変わらんわ! 今見たってネイキッドなろうは健在だわ! なんなら2期目からスタートしたら余計な説明とかすっ飛ばしてダイレクトなろうだわ。ひつまぶし食べる時にいきなりお茶ぶっかけてる気分だわ! いやぁ、これが「実家のような絶望感」か……。当然、脳内からさっさと消してしまいたいという意識もあったせいで内容など1ミリも覚えていないが、覚えるもなにも中身がなかったら覚えようがない。おかげで2期スタートのタイミングで一切これまでのあらすじなどがなかったにもかかわらず「まぁ、そういう世界だったな」くらいで別に問題ないのはなろう特権かもしれない。どのシーンから見ても、どこキャラを切り取っても金太郎飴なら同じ味だからな。 とはいえ、この5年で様変わりしたものがあるのも事実である。このアニメ、何故か「2」の制作にあたり、スタッフが総取っ替えされた。それも、割とまともな出来になる良い方向に。制作スタジオはJ.C.になったので少なくとも1話目で作画の大きな崩れは見られないし、監督もなんと岩崎良明が起用されたもんで手堅い印象の画面作りが決してネガティブなばかりでない見せ方になっている。挙句シリーズ構成の高橋ナツコもいなくなっているため、これって実は2期で盛り返せるんじゃ疑惑もあるのだ。まぁ、1話目を見る限り「どんだけ底上げしたところで中身がこれじゃなぁ」という印象しかないが。いや、予断は良くない。まっさらな心で、改めて向き合う良い機会なのかもしれない。まぁ、逃げ出したらごめん。
○「転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜」 3 ゲボ出ちゃうゲボ出ちゃうよォ! わぁい、無理な要素てんこ盛りィ……。俺が長年のなろう視聴を続けても一切免疫がつけられない、というかむしろ拒否反応が強く出ちゃう要素のみで綺麗に構成された見事ななろう。ここまで綺麗だと逆に惚れ惚れしちゃうわね。 前クールなら間違いなく3話切りしてるだろうし、なんなら今期も1話切りしたい作品。AIに「なろう小説書いて」って言ったらもうちょいマシなもんが出てくるのかなぁ、というくらいに脳が動いているのが一切感じられない見事なテンプレなろうである。拒否反応を示したくなる要素は山ほどあって、転生時の死亡理由と神々からの謝罪、転生後の身分がまごうことなきナーロッパの三男坊。周りには主人公を溺愛する女兄弟ばかりがおり、とにかく甘やかすことしか考えてない生育環境が確保される。そして神々がなんの理由もなしにチート能力を浴びせるように付与しまくり、それを確認するのはRPGツクールでもバンドルされてねぇんじゃねぇかってくらいに見慣れたステータスオープンとスキルレベル表示。スキルの中にはあらゆる魔法属性があるのは言わずもがなだし、「鑑定」「アイテムボックス」って別に一般名称じゃねぇぞ、っていうくらいにつけてなきゃいけない決まりがあるスキルもわざわざ親父さんに名前呼ばせてるのがクッソ恥ずかしい。これはもう、見てて顔真っ赤になっちゃったくらいに恥ずかしい。 これだけコテコテに仕上げた作品、製作陣はいったいどうやって見せるかをなやんだのだろうか、結論として「コロコロ可愛い方向のデフォルメを多用して愛嬌を振り撒く」というデザインに決定したようだ。その決定自体は悪いものではないはずなのだが、こうした甘やかししか存在しない保育園みたいな舞台で主人公がまんま幼児だと、現実逃避先として逆に生々しさが出てかえって不気味だ。すべてを忘れてママ味とモフ味だけで生きていけばいいじゃん、みたいな新手の地獄だ。そんで頑張って作ったデフォルメも別に可愛くないのは、多分画力の問題よ。見たら制作スタジオと監督がなんとあの「シュート」の座組み。ツーアウトってとこか。いや違う、なんとシリーズ構成は高橋ナツコだ。役満やんけ。 頑張っていいところを探したんですが、今のところ見つかりません。あ、いいとこあった。「前クールに戻って『神たちに拾われた男2』を見るから許してください」って、他の作品の相対評価が上がったところ。
○「マイホームヒーロー」 4 なんか、前クールに引き続き「親子の問題」を扱ったドラマが続きますね……。おっちゃんも一人娘のことを思うと心配でしょうがないよ(現実と空想が交差するッ!)。 原作はちょい既読。これは漫画喫茶だったかな。確かヤンマガ立ち読みしてて連載中のこれがちょっと気になって、1巻から少しだけ読んだ気はする。ただ、結末知らないってことはあんまり手をつけなかったんだろう。もう正直覚えてねぇや。こういうサスペンスは割と好きだし、ただひたすら苦境苦境&苦境をギリギリで乗り越える胃が痛くなるような展開はマゾヒスティックな快感がある。ちょっと変化球の「DEATH NOTE」みたいな感じで、原作は期待を持って読んだ気がするんだ。アニメ化が決まったと聞いて、ちょっと楽しみでもあった。 しかし、残念ながらアニメのクオリティはパッとしない。制作は手塚プロ。前クールの作品はよりにもよって「実況の遠藤くん〜」で、作画壊滅作品の1つだ。おかしいなぁ、数年前まで、手塚プロって神作画とまではいかずとも大崩れしないスタジオのイメージがあったのだが……最近はどんどんアベレージが下がってる気がする。今作はなんと作品の看板となる重要なオープニングの映像からしてやや低調気味で、本編に入ったら止め絵レベルでも、動画レベルでも色々と不安が垣間見える。割とおとなしいシーンが多かったのにこれだけ不安定となると、今後の継続的な品質維持はあまり望めないんじゃなかろうか。期待してただけに残念である。 作画部分で望めないとなると、他の部分で補ってもらうしかない。個人的に期待を繋いでるのは重めのキャスト陣。主人公にべーさんは良い配置だと思うし、中でもママン役の大原さやかという配役は願ったり叶ったり。ママンも実はかなりの強キャラなので、今後ゆっくりとクレイジーな様子を見せてくれるのが楽しみ。あとチンピラ勢の配置もいいよ。大塚明夫ボイスで「殴れば死んじまうから」とか言われると「まーなぁ」と思ってしまう。
○「Re:STARS(字幕)」 4 「どゆこと?」と思われる方のために先に説明しときますが、録画したレコーダーに表示された通りの表記にしておきました。そうです、ついにここまできた、日本で放送を開始した、字幕版、中国語の中国アニメだ! 右から来たアニメを左に受け流すスタイルの網に、今度はこんなものがひっかかるとは……面白いねぇ。中国アニメは本当に色々な形で輸入され始めており、間違いなく今後は無視できないストリームとなっていくことでしょう。アニメが日本のお家芸であることは疑う余地のない事実だろうが、それは別にお隣の国に作れないってわけじゃないからね。今後も数は増えるでしょう。そして中国産アニメの数が増えた時に、全て日本の制作会社が放送形態を管理し、端から端まで全部吹き替えにするってのもそのうち無理になってくる。それなら、おそらく中国で日本のアニメが放送される時はこの形態も多数存在しているはず、字幕版での放送も始まるはずだ。もしかしたら過去にもあったのかもしれんけど、私の網にかかったシリーズアニメとしてはこれが記念すべき初の「字幕中国語アニメ」となった。 一応調べてみると、原作は中国の人気少女漫画、アニメは2019年に製作・配信されたものらしい。4年も経ってるなら吹き替え版だせよ、とは思うが、まぁ色々と上の方での事情もあるんだろう。何故かブシロードグループがいっちょ噛みして字幕版での放送が始まった。内容はなんとアイドルもの! 前クールは中国産の少年漫画、中国産なろう、中国産不条理ギャグの3本のアニメがあったが、いよいよ我が国の誇る最大文化勢力、アイドルアニメにも斬り込んできたか。しかし、残念なお知らせだが、このアニメ……ショボい方の中国アニメだぁ……ヘナヘナだぁ……。 面白いもんで、ショボいアニメにもはっきりとお国柄が出るんですよ。多分国産のクソアニメと中国産のクソアニメ、言語のヒントがなくてもクセでわかるんじゃねぇかな。今作はそうして「中国産ダメアニメ」を観察する際の1つのサンプルとして非常に面白くて、冒頭いきなり幕をあけるアイドルライブとか、多分原画家の意地で面白いモーションをつけようとしてるんですよ。おかげでキーボードやドラムの演奏の画が、マジで日本アニメでは見たことがない謎のモーションになっている。これが綺麗な動画で繋がればもしかしたら「独自の味」として面白味につながったのかもしれないが……なんかね、もう素人目にも明らかに動画枚数が足りてない。よく、「本来のアニメは秒間24フレだけの日本アニメの基礎は12フレ」みたいな話が出てくるが、今作の動画枚数は体感で1秒2フレぐらいだ。ほんとにわかりやすく動きの「中割り」がなくてモーションが飛ぶ。こういう形での省エネ、なかなか国産アニメでは見ないですよ。 そうして動画部分はヘナヘナで「『最後の召喚師』と同じ流れかー」とは思うのだが、内容の方は案外面白く見られちゃったのも正直なところ。「アイドルもの」とは言ったが、「アイドルデビューした姉がサボってる間、弟が女装してステージに立ち続けた」とかいう訳のわからんスタートである。いわば最初から最後までずっと「4ウソ」の翼くん状態である。もう、その時点でアイドルものでもなんでもねぇな。何故か他人と話す時やライブで歌う時は蝶ネクタイ型変声器がなくても姉の声に切り替わると言う便利な設定で、すね毛をそったり、男子トイレに間違って入ったり、セクハラされて背負い投げしたりする。これ、いったい何話くらいまであるんだろう。先が気になるといえば気になる。 動画のショボさにさえ目を瞑れば案外続けてみちゃいそうな今作。ただ、問題は目を瞑って観たら今度は字幕が読めねぇという部分である。「目を瞑って」は嘘だとしても、字幕を読むのが必須なので他のショボアニメと違って「何か作業しながらなんとなく観る」みたいな体制が取れないのがキツい。大人しく切るか、覚悟を決めて付き合うか。……中国産なー、気にはなるんだよなー。
○「逃走中 グレートミッション」 4 こんなアニメもあるんやなぁ……。右からくるアニメを左に受け流すスタイルなので、こんなタイトルも一応タッチはしますね。まぁ、朝アニメは視聴を継続するかどうか迷うところだけど。 知らない人のために(まぁ、私も知らなかったが)説明しておくと、タイトルまんま、あの「逃走中」のアニメバージョンである。「逃走中」も知らない人は……もう知らないッ! まぁ、流石にあんまりいないとは思うが、フジテレビが自局の人気バラエティ番組をアニメにまでしてしまったらしい。日曜朝のこの手の枠はけっこう変なアニメが多いから、なるほどそういう手段もあるものかとちょっと感心してしまった。 「こんなもん、アニメにしてどないすんねん」と思うかもしれないが、考えてみりゃ「逃走中」の設定ってのはむしろ最初からアニメっぽかった。私はゴールデンタイムのバラエティなんてあんまり見ないので詳しく知らないが、ちょこちょこ見たことがある範囲のイメージで言うなら、設定やドラマを毎回コテコテに盛って演出する方向だと思うので、現実世界でアスリートや芸人が真面目に(?)やるくらいなら、もういっそ全部バーチャルにしてアニメキャラにやらせた方が早い。そうしたらゲームフィールドだけでなく、ゲームに参加する目的や参加者のバックグラウンドまで、全部ドラマに盛り込んでしまえるのだから。ある意味ですごく自然だけど、誰もやろうとは思わなかったこと。まさにコロンブスの卵というやつである(そうか?)。 ただまぁ、そうして制作意図は問題なく理解できるし、やり方次第では面白いアニメになってもおかしくはないのだが……残念ながら割とやっつけくさい枠。日曜・朝といえばなんといっても天下の東映アニメーション。プリキュアとかワンピースとか作ってる片手間で新たに始めた副業は、どうあがいても人員を割けるわけもなく、1話目から子供騙しのしょぼしょぼアニメーションとしてスタートしている。まぁ、どうせ見るとしてもお子様だけだろうからあんまりリソースを注ぎ込んでもしょうがない、というコスパ優先の理念も理解はできるけどね。つまり、あんまり真面目に見るようなもんでもないですよ、という制作側からのメッセージということになる。まぁ、東映さんも忙しいから。しゃーない。 とりあえずあの声でナレーションさえ流しとけばなんとなく「逃走中」っぽくなるということは確認できた。あとはどれくらい刺激のあるミッションやステージを思いつけるかだが……なんか、キャラの魅力を感じないので「どんだけ頑張ってもさ」という予感がぷんぷんするな。
○「山田くんとLv999の恋をする」 6 そういや「CCさくら」のクリアカード編、続編の製作が決定したそうですね、おめでとうございます。なんでこのアニメの感想の一発目がこんな話題なのか、すぐにわかった人はそれなりに鋭い人。 正解は、「今作の監督が浅香守生だったので思い出した」でした。やっぱり私の原初体験であるCCさくらを生み出してくれた浅香守生については、その後あんまり印象はなくてもちょっと特別視しちゃうところがあるんですよ。今作もその通例に従い、ちょっと特別視しちゃいました。 原作は少女漫画(?)らしいのだが、配信サイトの作品らしいのであんまりカテゴリが明確には分かれてないのかも。「ネトゲから始まる(終わる?)ラブコメ」ってぇとアニメでも先例はちょいちょいあり、最も近いのが「ネト充のススメ」だし、タイトルだけなら「ネトゲ嫁」なんてのもありました。ネトゲ関係の創作物を見ていると、時代と共に目まぐるしく変わっていくネトゲ環境の差も見られて色々と面白くて、今見たら「ネト充」なんてもうちょっと古い印象になりそうだ。今作はネトゲの方こそ「メイプルストーリーっぽい何か」なので新鮮味はないが、彼氏役がプロゲーマーでばりばりFPSで稼いでる人間なあたりに今っぽさを感じる。「少女漫画の彼氏」も時代と共に肩書きが変わってそうだけど、今やゲーマーがその一翼を担うことができるようになったということか。 基本的に「おもしれー女」系の少女漫画のテンプレには乗っているので、出会いと別れをどれだけ印象づけられるかが勝負の鍵だと思うが、その点で今作は特に秀でた点はない。ベタっちゃぁベタだろうし、何より主人公の思考があまりに独りよがりでついていけない部分がある。まぁこれは私が純正喪男だからというのもあるかもしれないが……「彼氏をネトゲ経由の女に取られた」ってんで落ち込んでるのは構わないのだが、そこから「自分が(一夜漬けで)綺麗になって、元カレがいそうなイベントに乗り込んで見返してやる」っていう発想はどう頑張っても私の頭からは出てこない。よく「女の恋愛は上書き保存、男の恋愛は名前をつけて保存」みたいなことをいいますが、その辺は個人差もあるってことでしょうな。それにしたって、別れた相手への溜飲の下げ方があまりに切ないというか、しょうもないというか。あんまり性格のいい女じゃなさそうである。 ヒロインの第一印象があまり良くないはずなのに何故アニメの第一印象がいいかといえば、これはもう演出の勝利である。端的にいって「かわいい」。しかもそれはヒロインが美人だとか愛嬌があるとかいう、そういう「かわいい」はなくて、コロコロとテンポよくデフォルメや変顔を挟んでくるコミカルな演出が「かわいい」。この辺りのテンポの良さもあって、冒頭でスッと監督の名前が出てきたわけである。制作は(浅香監督なので当然)マッドハウスで、1話目時点でのクオリティはかなり高い。会話のテンポも良く、よく分からん思考回路のヒロインの発言でもアホっぽさが先立てばケラケラと笑う分に問題なし。あんまり重たくない、からりとした路線でのラブコメを展開してもらえると嬉しいね。まぁ、男の方がここまで暖簾に腕押しだとイライラポイントも増えてきそうだが……。 もう1つ大きな加点要素をあげておくと、そりゃもう中の人である。主人公を演じるのは我らが水瀬いのりであるが、普段のいのすけの役の中ではかなり年齢が高め(本人より若いのにな)で、聞き慣れた水瀬ボイスよりもちょい低め、なんなら地声よりも低めの音域でやや淡白なくらいに作っている女子大生の声である。こういういのすけの演技はあんまり聞く機会がなかったので、それだけでちょっと嬉しくなってしまった。新たな飛び道具ポジションのヒロインになってくれるといいな。 ○「天国大魔境」 6 千本木彩花、2シーズン続けて「若干TS気味」みたいな役が回ってくる。こういう巡り合わせってのもあるわよねぇ。 というわけでキルコがなんとなくそういうことだと知っている程度の原作既読。最近増えてきた「電子コミックの期間限定無料期間中に1、2巻くらい読んだ」やつである。途中まで読んで続きが気になったような気もするが、わざわざ続きを買うほどの興味には至らなかったためにどういう展開になったのかはさっぱり知らない作品だ。作者の石黒正数は「それ町」以来の久し振りのアニメ化。個人的には絵的にも内容的にもそこまで好きな作家というわけではないが、こちらも知り合いに熱心なファンがおり、そいつの熱気にあてられて逆に距離をとってしまっている感はあるかもしれない。少なくともコミック序盤を読んだ際には「この作品だったら続きも気になるし、面白くなるかもな」と思った……ような気がする。もうだいぶ前の印象なので忘れちゃったけど。 という微妙な付き合い方の作品だが、アニメ1話はかなり良さげな滑り出し。制作はI.G.で、荒廃した世界の背景など、とにかく細部にわたるまでの描き込みが見事。アクション作画などにややクセがあったが、変にCGとかで誤魔化そうとせず、あえて手描きでやや粗めのモーション動画を見せてくれる方向性はむしろ好みのタイプである。原作絵のテイストも損なっているわけじゃないし、いい具合にアニメに落とし込めているんじゃなかろうか。原作コミックだと冒頭1、2話くらいではマジでなんも分からずに突き放されたような印象があったが、アニメではある程度まとまった展開で気になるところまで話を進めてくれているし、BGMの乗せ方などを意識して、ともすると淡白になりがちな作風に良いアクセントを添えてくれている。このアニメのおかげで、ようやく続きを見ることができそうでなによりだ。まぁ、確認したら現時点でコミックが8巻まで出ているらしいので、アニメでどれくらい核心に迫れるかは分からんが。 ○「僕の心のヤバイやつ」 5 前クールに引き続き、羊宮ヒロインをお楽しみいただけます。あとチャンピオン漫画原作もお楽しみいただけます。 先に断っとくと原作未読。数年前から各所で話題になっていたのはもちろん知っているが、タッチしていなかった最大の理由は、なんか周りに熱狂的なファンが多かったことである。前に他の作品でもあったことだが、なんかこう、周りにやたら興奮しながら話してる奴を見ると逆に冷めるというか、後から入りにくいというか……。まぁ、正直「いうてみつどもえの作者やぞ」という気持ちが無いではない。そんなわけで今回のアニメ化にあたって「ようやく触れられるなぁ」という気持ちと「どう扱ったらええんやろなぁ」という気持ちが半々である。まぁ、「好きにせぇや」と言われて終わりだろうが。 そんなわけで1話目だが、当たり前の話、これだけではまだ全容は見えてこないし、ぶっちゃけピンとこない話。構造自体は思いの外「高木さん」やな、と思ったが、単に製作スタジオと監督が高木さんやってた人だから似てるというだけかもしれない。なんだろ、原作の評判を聞くにこんなに高木さん風ではない気もするのだが……意図的に寄せてない? これでディレクションあってる? ただ、高木さんとの最大の違いは、主人公とヒロインのどちらも理解の及ばないところがあり、完全に受け一辺倒の西片と違い、今作主人公はちょいちょい「攻め」に転じるという部分。訳のわからんことをやる主人公と、訳のわからんことをやるヒロイン。それを足し合わせたら、訳のわからんアニメになるに決まっているのである。 どうにも会話が繋がってないような感覚があり、主人公の発想にしろリアクションにしろ、「それは違くない?」と思ってしまうような展開がちょこちょこ出てくるのが気になる。ヒロイン・山田の行動が素っ頓狂なのはおそらくこの作品の魅力だから別にいいのだろうが、今のところ本当に2人して捉えどころがなく、どこまでが狙い通りの「噛み合わなさ」で、どこからが演出がまずいだけの「繋がらなさ」なのかがちょっと分からない。たとえば最後のエピソードで主人公がヒロインとナンパ男についていくくだりなんかは、主人公が2人から数歩離れたところで自転車を降り、近くをついていく距離感がよく分からない。信号待ちのところなんてほぼ隣にいたわけで、あの距離で山田側が気づかないというのも変だし、主人公のスタンスからして、ちょっと振り返れば見つかるような状態で黙々と徒歩で後をつける意味も分からない。図書室の2人のくだりの不可解さは言わずもがな。 なんか噛み合ってないなぁ、という印象のままで終わってしまったのだが、とりあえず映像は力が入っているし、多分かっちり売り込みたいとは間違いないはず。私は周りの連中の狂乱についていけるんだろうか。
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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