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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「SPY×FAMILY(第2期)」 ―

 続けてジャンプアニメの続編。こちらもヒロアカ同様、いじりようのない圧倒的な安定感でのスタート。どんだけ力入ってんねん。アニメ業界のリソース一極化問題や。いや、こうしてリソースを集中させていい作品を厳選して作ってもらう方がありがたいんですけどね。改めて考えるに、WITCloverWorksの共同制作ってほんと意味わからんな。

 2期はボンド登場回からのスタート。「家族」に新しいメンバーが増える記念すべきお話なので再開にはふさわしい節目のエピソードとも言えるのだが、このお話、作中でもかなり政治的な部分が濃いというか、テロリズムの描写がやたら切実で、結構重めのお話ではあるのよね。犬を兵器に使うっていうテーマ自体も結構キツいところがあるし……お子さんに安心して見てもらえるハートフルアニメとしての扱いは慎重にしなきゃならん。まぁ、こういう作品を見て戦争について考えてもらうっていう情操教育もありですけどね。……そういう目的の作品じゃねぇなぁ。

 ま、お話の方はすでに結果を出しているんだからあんまり心配してないし、1話目を見る限りではアニメとしてのクオリティも「スタッフ、そこまで頑張らんでも」と不安になるくらいに全力で振り切っているので無問題。むしろケバケバしく飾り立てすぎて「もうちょっと素朴な原作だと思うんですが……」と心配になるレベルだが、盛り上がる要素が増えるならそれはそれでいいんだろう。1期の評判を見る限り、今作の最大の売りはアーニャの可愛さらしいので、そこを盛り立てる演出がマシマシになるのは当然の判断か。原作組からすると、アーニャってどっちかってぇとクソ生意気で面倒な、野原しんのすけに近いポジションだと思うんだけどな……。

 2期はボンドの参戦に始まり、また賑やかにメンツも増えていくことだろう。エンディングにはあの“夜帷”フィオナさんの姿も確認できるため、1番の注目ポイントは彼女がどれだけ暴れられるか、キャストは誰になるかって部分じゃなかろうか。ちなみにボンドのキャストはナレーションも担当している松田健一郎でした。

 

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○「僕のヒーローアカデミア(第6期)」 ―

 さて、月も変わって正式に秋新番がスタート。その口火を切ったのは「6期」とかいうクレジットが尋常ではないこちらの作品。これだけの長期計画できちっと追いかけられてる作品も稀有である。そう考えると、休止無しでも原作に追いつかずに延々やってるワンピースってやっぱすげぇな。アニメのクオリティがどうなってるかは知らんが。

 前回は去年の春夏の2クールだったのでちょうど1年の準備期間を経ての6期目。正直、コンスタントに続編が作られているとはいえ、すでに原作を追っていない身としては「どんな話してたんやっけなぁ……」と思い出すのもなかなかの重労働で、歴史的な積み重ねのある大長編としての旨味を味わおうとすると結構大変だったりする。結局毎回リセットされてるようなもんなのでなぁ……ただ、それでも前期は内容がハードでいい具合に刺さっていたみたいだし、今期もそうして思い出せないなりに盛り上がる展開になってくれることを祈っている。冷静にみりゃ、なんか小難しい設定が増えてるように見えて、正義と悪の構図はわかりやすい作品だしね。

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○「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 6

 正確には今回放送されたのは「PROLOGUE」とのことなので「番組は始まっていない」のだけども……まぁ、今回だけを区切る意味もないだろうし、せっかくなのでこれを記念すべき今期新番チェックのスタートとさせてもらおう。その他の作品のスタートまでまだ間がありますがね。

 そんな記念すべきポジションに立てたのは、なんとお久しぶりに日曜夕方に復活したガンダムシリーズ最新作である。確認したら「鉄血」が7年前ということで、私自身もかなり長いことガンダムからは離れていたことになる(ビルドシリーズはあったけども)。なんかね、ユニコーンが結局よく分からないまま接点を得られなくて、劇場版のハサウェイとかがちょっと話題になってたけど「やっぱガンダムシリーズ分からんからなぁ」ってんで観に行かず。どうも相性の悪い媒体に対しては腰がひける。鉄血が最初は入れ込んでたけど尻すぼみになっちゃったのもネガティブな印象になったよなぁ。ビルドシリーズも作品を重ねるごとに視聴が適当になったしなぁ。

 ってなわけで今作についても、「日曜昼はちょっと抵抗があるよ」というスタンスを先に示してはるか大昔、SEEDシリーズを思い出しながら牽制しつつの試聴であるが、なんと今回は「女の子ガンダム」という思い切った作品で勝負を仕掛けてきた。まぁ、今のご時世なのだから女の子が主人公でガンダムに乗るのも必然といえば必然。仮面ライダーシリーズなどではまだ女性主人公がいないので、そういう意味ではガンダムが他ジャンルに先駆けて切り込んだ形になる。まぁ、別にヒロイン勢が活躍するガンダムはこれまでもたくさんあったのだし、そこまで突飛な転換とも思われないが……どちらかというと、プロローグで披露された史上初の「4歳児で虐殺ガンダムパイロット」という設定の方がヤベェだろう。こちらは間違いなく衝撃展開だし、タイトルに「魔女」の名を冠するのも致し方ない。ラストの展開のためにわざわざこのプロローグを作ってくれたのだとしたら、なるほど良い番宣になったんじゃなかろうか。

 正直、ガンダムシリーズってのはどれもこれも設定がいきなり山盛りになり、その上で富野御大へのリスペクト故だろうか、あえて分かりにくく、持って回った見せ方で設定を飲み込むのが大変な印象がある。その辺を取っ払ってシンプルにしたのがSEEDシリーズだったと勝手に思っているんだが、あんまり設定を平易にしちゃうと「アホっぽい、なんも考えてなさそう」っていう印象になるし、複雑にしちゃうと今度は「訳わからんで追いかけられへん」ってことになるので、どこまで親切に設定を配置していくかが難しいところ。今作の場合、いきなり軍事兵器としてのガンダムをめぐる設定がバババっと出てきて、さも当然のように業界人たちがその実情に絡んでいくので、どちらかといえば「分かりにくい」方向の見せ方になる気がする。「最初から専門用語が多いよぅ」と涙目になってしまい、「こりゃぁやっぱりガンダムとの相性は悪いままで進むかな……」と思っていたのだが……最後の展開でポーンと弾けてしまいましたね。「ここさえ観てもらえばいいんです。来週からはこの子の物語が始まるんです」という強烈なメッセージ。なるほどこれは期待しちゃうよね。

 今作で監督に抜擢されたのはなんと小林寛。かつて私が「デス・パレード」のコンテワークで目をひかれ、その後はTRIGGER作品「キズナイーバー」でさらにインパクトを強くし、「ひそねとまそたん」というとんでもない作品までやっちゃった、なかなかかっ飛んだクリエイター。なるほどこの人に白羽の矢がたったというのは途端に気になる作品になってきた。当然ガンダムなのでサンライズが全勢力を注いで映像を作ってくれるだろうし、1話目は多大なプレッシャーを跳ね除けるような満足行くクオリティに仕上がっている。あとは成長したメインヒロインがどんだけ可愛い女の子になっているかの勝負だ。よりによってガンダムに市ノ瀬加那を乗せてしまうという業の深さよ……。その子、こないだまで同社制作の「境界戦機」でアメインに乗ってたんですよ。あと彼女の経歴のスタート地点は「ダーリンインザフランキス」なのでフランクスにも乗ってる。こうしてみると案外ロボットに縁の深い役者だな。

 そんで彼女の運命に呪いを与えてしまった母親役が能登麻美子っていうのがまたね……。「日曜日に能登麻美子が母親(マザー)な作品」といえば、「ヘボット!」「ドンブラザーズ」(今期でいうならラブライブも一応)。…………………………絶対変な神力が関わってる。

 

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○「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ」 ―

 ごめんなさい、ウソつきました。こないだ「新番チェック終了」って書いてたんだけどまだ1本残ってました。よって正確には今期新番チェックは40本で、トータルの試聴本数は47本となります。まぁ、微差だよね。きっちりと自分の意志でレコーダーの予約設定をしているはずなのに、自分がどれだけのアニメを観ることになっているかすら把握できていない。それが私の業の深さです。

 いや、でもこのアニメにも責任あるやろ。なんでこんな中途半端な時期にスタートするんだよ。理由はよく分からんけども……もしかして古き良き角川枠なのかしら?

 幸いにして、いつ始まろうとも「あぁ、あったなこんなん」というくらいの印象は変わるものではなく、良くも悪くも落ち着いた滑り出しである。一応確認すると3期の放送が2020年の秋ということで、2年弱のブランクを挟んでの帰還。分割クールというには長過ぎるが、1期から数えて足掛け7年目となるプロジェクトである。これくらいの休止期間はもう驚くべきものでもないだろう。幸いにして、2期以降は監督もスタジオも固定しており今期は大きな変化もなさそうだし、安定した展開が望めるんじゃなかろうか。

 安定ってのが「良くも悪くも」になるかどうかはこれからだが、思い返してみれば確か3期はそれなりに楽しかったんじゃなかったっけ。タイトル詐欺状態であんまりダンジョンに言及せずに街中での人種問題のいざこざが中心的な話題だった気がするが、ダンジョンに潜らない=ヘスティア様の出番が増えるというなんともアンビバレントな好循環もあり、独立してみられるシーズンになっていた。ぶっちゃけ2期って何やってたかあんまり覚えてないんだけど、今期はどっち寄りになるんでしょうかね。「改めてダンジョン潜るわ」って宣言してたけども、それがつまらなくなる理由にはならない……と思う。ほら、パーティーが続々増えてきて、しかもそいつらがベル君に負けないようにそれぞれの特性を活かすための特訓をしているとかいう設定、実にジャンプ漫画的で燃えるじゃないですか。人数が増えたことを「わちゃわちゃしてみづらい」というマイナス要素にせず、なんとかその賑やかさ、バリエーションの豊富さをプラスに転じて武器としてほしいところである。

 ちなみに今回も紐神様はとても元気でした。やっぱヘスティアのおっぱいが理不尽なまでにブルンブルンしてるのを見るだけで「帰ってきたなぁ」と思えるのはいいところですよね(???)。あと、何気に今期は「主人公に惚れ込んでるエルフ娘な戸松」が2つ同時に存在しているという謎の奇跡も。こっちのエルフも報われないって意味では一緒だよなぁ……。

 

 

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○「最近雇ったメイドが怪しい」 5

 毎度変な時期にスタートする「ANiMAZiNG」枠での放送なのでだいぶ遅れてしまったが、ようやくこれにて今期アニメが出揃った(と思う)。今期新番チェックの本数は39本で、これに前クールから継続の7本を加えた46作品が今期視聴本数ということになる。「相変わらずひでぇ数だな」と思われるかもしれないが、一時期はマジで1シーズンに60本とかいう地獄みたいな荒業をこなしていたので、この本数もまだ良識的な数といえる(そうでもねぇよ)。コロナによる本数減少からは完全に回復しきったと見ていいが、業界全体は既に大不況を訴える状態になりつつあるようなので、ここからさらに本数がどのように増減していくかは引き続き注視が必要である。まぁ「配信は一切観ない」という私の視聴体制が既に時代遅れの極みなので、あまり参考になる数字ではないのかもしれないが。

 閑話休題、今作の内容の話に移ろう。とりあえず「金髪坊ちゃんと黒メイド」とかいうタイトルでもいい気がする。「ジャヒー様」と同じ作者の漫画作品ってことなのだが、どうにも褐色が好きすぎるようだね。褐色好きとかデコ好きとか、特定の嗜好に偏るクリエイターは独自世界が確立できると強いですね。あと状況がよくわかってないのだが、調べてみると「ジャヒー様」はまだ未完結で、なおかつ今作も掲載誌が同じガンガンJOKERであるらしい。ってことは2本同時連載ってことなのかしら? 軽めの作品なのかもしれないが結構凄いことだな。ちなみにアニメ放送枠もジャヒー様と同じ枠になっているので、なんか、そういう生産ラインが確立しているのかもしれない。

 内容はまさに「黒メイド」と同じ、メイドという大義名分を与えておいておねショタで好き放題やろうというタイプの作品。デザインもかなり似通っているというか、メイドもののスタンダードな気はするが、一応の個性は「坊ちゃんが無自覚直球しか投げないので互いにたじたじし合う」という部分だろうか。黒メイド・マリアさんのような一方的な攻めにならず、双方向イチャイチャを楽しむというのが主目的。これはこれで意義深くはあるが、まー、どこまでベタから脱却したプラスアルファが積み重ねられるかの勝負だろう。制作がSILVER LINK+湊未來というすげぇ「置きに来た」スタッフなのだが、幸いにして1話目の映像部分はくっきりはっきりとキャラデザが描けていて悪くない。まー、とりあえずおっぱいとホクロさえ描けていればそれでいいという話ではある。

 以下いつも通りの余談だが、メインキャストが早見沙織×高橋李依というタッグなので、いつも通りの脳みそが自動的に「まほプリやんけ」という答えを弾き出したのだが、さらにエンディング歌唱が堀江由衣だったせいで「まほプリやんけ!」となり、さらにさらに確認したら当然堀江由衣もメインキャストとして登場するようなので「まほプリやんけぇ!!!」となった。流石にこの三連星の配置はキュアップラパパな偶然ではない気がするのだが……作者がまほプリの大ファンとかいうオチはないか? 

 

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○「5億年ボタン【公式】 〜菅原そうたのショートショート〜」 4

 なんてタイトルだ。そしてなんて作品だ。こういうよく分からんものが出てくるのでアニメ視聴は油断できない……。

 まずもってタイトルに監督の名前が出てる時点で特異すぎる立ち位置の作品。とはいえあの菅原そうたのことであるからしょうがないことかもしれない。「あの」とか言っておいて私もそこまで詳しくこの人物のことを知っているわけではないのだが……アニメクリエイターとしては、あの「gdgd妖精s」の作者だと言えば話が早い。ただまぁ、gdgdについては脚本を務めた(そしてのちに袂を分かった)ダテコーとの関わり合いも大きいので一概にどんなクリエイターだということもできないのだが、その後も「セハガール」あたりでは似たような作家性を見せてくれた人。ダテコーがその後も「直球表題ロボットアニメ」→「てさぐれ!部活もの」とこのラインに沿って作品を出し続けていたのに対し、菅原そうたは「gdメン」あたりにとどまり、そこまでアニメ作品で大きなムーブメントは無かった。そして突然のコレである。流石にびっくりした。

 何がびっくりしたって、「5億年ボタン」についてはある程度の年月をネット世界で生きている人間ならきっと1度は見たことがある作品だと思うのだが、かくいう私はこれが菅原そうたの手に拠るものだってことを全く知らなかったのである。言われてみれば、あのヘンテコCG造形とかは確かに彼らしいといえばらしいのだが、そこがラインとしてつながっていなかったので「へぇ、そういうことだったのか」と今更驚いた次第。

 加えて、そんな有名なネットミームじみた作品1本では流石にシリーズアニメを作るのは不可能だと思うのだが、これを「ショートショート」という枠にして何かしらのまとまったプロジェクトになってしまったというのも驚き。1クール続く作品になるのかもよく分からんのだが、それなりに尺が稼げるレベルでのネタはあるということなのだろう。今後の展開が全く読めないのが恐ろしい。ちなみに、1話目で5億年ボタンをやるのかと思ったら、なんと1話目は導入だけで「次回へ続く」であった。そこまでやる作品かぁ?(ちなみに1本の放送時間は20分ちょっとなので通常枠のアニメよりやや短め)

 まー、色々と考えさせるという意味では実験作として面白いのは間違いないのだが……個人的に気になるのは、こうした菅原&ダテコーメソッドに、何故か「主演:野沢雅子」というよく分からない要素が加わってしまったという部分。まー、放っておいたらあまり話題にならずにスルーされそうな予感もあるので(何しろ放送はMXとAT-Xだけである)、どこかに話題性が欲しかったのだろう。中の人をダシにしてとりあえずのお客を呼ぶというのも1つの手段ではある。ただ、こちらの作品スタイルは「gdgd」の時代から続く「中の人トライアル作品」としての側面も持つ。かつて歴史を作ったのはgdgd軍団「三森・水原さん・あけこ」のトリオや、生み出してはならない怪物を作ったロボットチーム「西・るみるみ・美穂姉」のトリオなど、とにかく中の人の精神的タフさが試される作品作り(一応もう一回書いとくけど、ロボットアニメの監督はダテコーである)。今回白羽の矢が立ったのは「初代にして絶大」三森すずこ、「なにわの根性見せたれや」大空直美、「ラジオ回しはとにかく鍛え上げられた」高野麻里佳の3名。この3人でも何かしら化学反応は見せてくれるかもしれないが……そこに(おそらく同じスタジオで収録していないであろう)野沢ボイスが絡むと、どうしても若手がフル回転できない気がしてしまう。別に邪魔にはならずとも、有機的に絡むことがないボイスになってしまうと本当の意味で「無駄遣いだなぁ」と思ってしまう。ここは勇気を持って若手のみで構成し、かつてコロコロやフジイ、髙橋葵といった怪物を生み出してしまった土壌を信じるべきだったと思うのだ。

 まー、いちいち本気で突っかかるような作品でもないのだろうが……やはりgdgdの素晴らしさを知るだけに、ここであの時の奇跡をもう1度みたいと思ってしまうのは致し方ない。どこかに持田房子が隠れ潜んでいても、驚かないようにしたいものだ。

 

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○「ラブライブ!スーパースター!!(第2期)」 ―

 やっぱLiella!しか勝たん。さぁ帰ってきたぞ。とびきりご陽気に、初回からフルスロットルで。

 虹ヶ咲と並行して放送が続くもんでこの1年間はラブライブ成分がやたら多い状態。そんな中でもしっかり虹ヶ咲との差別化を図り、元祖ラブライブの正当後継としての存在を示すのがこちらの作品。私としては虹ヶ咲のあの雰囲気だって全然嫌いじゃないし、むしろ応援してるくらいのものだが、ラブライブレーベルの最新作としてはやはりこっちの方が収まりが良い。過剰なくらいの弾けっぷり、ギャグとしての際立ちが強いテイストが無条件に元気になれます。

 2期を始めるにあたり、世間的には事前に動きがあったことは承知している。つまりは新メンバーの追加。Liella!は5人ユニットだとされてきたが、実際は新規メンバーを4人加え、今まで通りの9人が完成形となる。その「追加メンバー」という存在に、賛否両論が巻き起こっていたという。まぁ、気持ちは分かる。純粋にLiella!というユニットをこれまで熱心に推してきた人からすれば、グループの構造が変わるってのはとんでもない話だし、受け付けない面もあるだろう。私だってもしLiella!を真剣に推してる身だったら抵抗を感じたかもしれない。ただまぁ、幸か不幸か、私は単にアニメを観て楽しんでただけの人間でして……むしろこの構造は新しくて面白いと思ってしまった。

 冷静に思い出してみてほしい。過去の先輩たち、μ’sにしてもAqoursにしても、最初から9人をまとめ上げるという大前提があったおかげでアニメ1期は色々と苦労していた。形の上ではなんとか1クール目が終わるまでにチームとして成立はするものの、どうしても駆け足になる部分はあったし、2期目が前提となっている不動のラブライブプロジェクトであるという後ろ盾がなければ、1クールアニメとしては苦しい部分があっただろう。そこで今作は、「進級」というこれまで触れそうで触れなかった要素を導入し、1クール目を「1年生5人ユニットの物語」として描き、2クール目には進級後に後輩4人を加えて9人にするドラマが展開する。これならば、尺に負担をかけずに綺麗に2クールで「9人の物語」を接続することが可能になるのだ。この完成形が見えていたなら、途中経過として「5人のLiella!」があったことは必然であったと言える。この構造にしたからこそ、千砂都はあれだけゆっくり時間をかけてかのん沼に沈めたのだし、今回第1話でしつこいくらいに絡んだ可可&すみれの夫婦漫才だって、長きにわたる下準備があればこそだ。お話が面白くなってくれるなら、それを忌避する理由は無いのである。ただまぁ、それが推し活の内容とイコールになるかってぇと別な話なのでね。

 もちろん、新メンバー加入に関して不安がゼロかというとそんなこともない。当然ラブライブではお約束の「中の人が棒」問題などは避けて通れず、新規の4名にはそれぞれに課題はあるだろう。ただ、それだって元祖Liella!5人は問題無かったかといえばそんなこたぁ無い。活動の中でアーティストとしても、役者としても育っていくのを見守れば良いだけの話である。だってねぇ、あのμ’sにだって最後までアレだったアレな人とかもいたわけだし……。むしろ今回の新キャラ4人については、ありえないほどコテコテにキャラを濃く設定されているみたいなので、突き抜けたら面白い素材になるんじゃないかっていう期待の方が大きいですよ。いや、どうだろう……このキャラ、コケた時にリカバリ効かない奴が何人かいそうだけども……。

 とりあえず私の中で千砂都×かのんという不動のセンターがあるのでそこは動かず、同規模で両輪となる可可&平安名コンビもキレッキレ。1年生軍団も赤と青が既にくっつき気味だったし、道産子とCEOも関係は浅からぬものになるだろう。それぞれに準備はできているのだ。

 ……あれ? そういやこのチームって人数が奇数なんだよな……誰か余るような…………。

 

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○「はたらく魔王さま!!」 5

 結論として、今期は奈央坊シーズンってことでファイナルアンサー。メインクラスの仕事だけでも「神クズ」「カッコウ」「かのかり」「ようじつ」とこれで5本もあるんだもんよ。やっぱり不思議とこういう重なりって流れがあるよね。

 さておき驚きのタイトル。なんと前作(というべきか、1クール目というべきか)から9年の時を経てのまさかの2期スタート。10年単位で間が空いてリメイクされる作品は最近多いが、なんのサポートもなしにいきなりの「続編」ってのはかなりレアケースである。1期は確かにそれなりに人気作だったとは思うのだが、こうして全ての製作体制までもが一新された状態で10年越しで帰ってきたのはいったいどういうわけなのだろう。

 正直、視聴者側は「なんで?」という困惑の方が大きくて、「待ってました!」という声は少ないだろう。何しろ私だって1期は割と好きだったはずなのだが、こんだけの時間が過ぎてしまったらいくらなんでも当時の感情など覚えているわけがない。いっそ改めて作り直してもらった方が記憶も遡りやすくて助かったくらいだが、流石に9年だとリメイクっていうほどの古さでもなく、どっちを取るかの選択肢は「続編」が選ばれたわけだ。いや、制作側が悩んだかどうかは知らんけども。そうと決まってしまえば、視聴者サイドが頑張って思い出すしかない。

 まぁ、幸いにしてそんな小難しい作品でもないので、1話目を見ておよその雰囲気は思い出せた。ただ、スタッフが大きく変わっていることもあって特にデザイン面では1期から雰囲気が変わった部分が多い。今確認したら1期って制作がWHITE FOXで監督が細田直人だったんだね。そりゃ映像部分もキレがあって面白くなるはずだよなぁ。今期だって別に悪い要素はなくて、手堅くまとまっている印象ではあるのだが、正直、9年のブランクを埋めるほどのインパクトがあったかと言われれば微妙。これが通常放送の3話目くらいのお話だったら構わないのだが、苦節10年越しの再会1話目としては、穏当ではあるがパンチは弱いか。まー、元々そんなに暴れ回って傷跡を残すような作品でもないんだろうなぁ。この時代に改めて作られたお話が面白くなってくれればいいのだが……世界も10年で様変わりしてるからなぁ。微妙にズレちゃう部分とかをどうするかだなぁ。個人的に何故か「10年の差」を感じたのは扇風機のくだり。思い出補正かもしれんが、この10年で日本って飛躍的に暑くなってません? 10年前だったらまだギリギリ扇風機でも生きられる7月が存在していた気がするのだが……今は無理よ。エアコン無しの部屋に野郎3人暮らしとか、多分死人が出るよ。

 

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○「シャインポスト」 6

 人間、慣れってのは怖いもんで、「アイドルアニメが始まった。冒頭で他の追随を許さないトップアイドルが君臨してる様子が描かれた」という2つの条件から、「ま、このアイドルが不慮の事故で死んで幽霊になったり心臓移植されるところから始まるんだけどね」ということがすぐにわかってしまうのだ。これが適応力ってもんですよ。え? 死なないの? うそぉ。

 とかいう話はさておき、今期「神クズアイドル」に続く2本目、「ルミナスウィッチーズ」を入れるなら3本目のアイドルアニメ。そしてこの後にはまだ大本命のLiella!も控えているので、一応今期はアイドルが4チームあることになる。もう昨今はこんだけアイドルが乱立するのも日常風景なのであんまり驚かなくもなったし、なんなら今期は「男性アイドル」「昭和アイドル」「正統派アイドル」とはっきり差別化してくれているので見やすいくらいである。加えて、今作は明らかに作画クオリティが高く、1話目の食いつきはかなり良い部類。確認すればなんと製作がスタジオKAI、監督が及川啓で、「ウマ娘」と同じ布陣である。そりゃ冒頭でへごがウィニングライブをやるのも当然の流れだ(ウォッカってウィニングライブやったっけ?)。

 アイドルものの出だしなんてものは最近はなろう系の出だしの次くらいによく見る風景になったが、今作は地下アイドルからスタートして、異能を持ったマネージャーと契約して快進撃を始めると言う、いわばパリピ孔明の2期目みたいな展開である。ま、アイドルマネージャーが「嘘を見抜ける」ってのがなんの役に立つのかはよく分からんが、とりあえず他のアニメとの差別化はこの「超能力マネージャー」で既に図れているはず。ここからどのようにメイン3人の魅力を引き出せるかが勝負の分かれ目だ。どうやら同じ事務所には例によって複数のアイドルグループが在籍している設定のようだが、1話目でそいつらを大挙させてぐちゃぐちゃにしなかったのは正しい判断。いわゆるソシャゲ系アイドルアニメがそれをやって1話目であっという間に見切られる展開は嫌と言うほど味わってきた。1話目は主軸となるメイングループの魅力の発信に絞り込むというのは絶対条件なのだ。幸い今作はソシャゲ原作ではなくラノベ原作(のメディアミックス)とのことなので、「キャラ多すぎ、話薄すぎ問題」は回避できそうである。ちなみに作者は「俺好き」の作者とのことで、お話のヘンテコな捻りと脚本の転がし方も一応の期待は持てるだろうか。中の人で言うとマネージャー役が「おれすき」のジョーロだったりするのは……偶然……ではないか?

 その他中の人情報としては、メインの3人中1人が明らかにそれとわかる新人棒枠なのでウッと身構えてしまうが、まぁ、1/3ならギリギリセーフ。主演を務めるのは最近飛ぶ鳥を落とすくらいならその上に乗って飛び上がらんばかりの鈴代紗弓、そしてサブの金髪に夏吉ゆうこというこれ以上ない固め方。この2人が使えるアイドルグループは強そうだぞ。そして伝説のアイドル役には泣く子も黙る島村卯月。ほんと、へごはバイタリティの化け物なので、「また新しいアイドル役?! ライブに駆り出されるぞ!!」という恐れも飲み込んでしまえそう。冒頭のキレキレダンスシーン、へごならステージ上での再現も容易くイメージできてしまうのだよなぁ。もしステージがあるなら見に行きたいっすね。

 あと、最近みかこしが色々と変な軍勢の指揮官ポジを任されまくってるのも気になるところ。アイドル事務所の社長に加え、ウィッチ楽団とか、アイスホッケーチームとか、機械人形兵団とか……。現実での彼女の珍獣テイマーっぷりが評価されてのキャスティングに思えて仕方ない。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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