最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-」 5 何故今になって? という、最近のアニメにありがちな疑問が飛び交う新作アニメ。確認したところ、ゲームの発売は1999年とのこと。リマスター版が発売されてたらしいのだが、そのプロモートみたいなアニメなんだろうか? 「原作発掘」作業は少年漫画やらでは出尽くした感もあるので、今後はこうしてゲームとかにも裾野が広がっていくのかもしれない。 さて、こちらの作品なのだが、こんなことを書いて信じてもらえるか分からんのだが……「確かプレイした気がするんだけど1ミリも覚えてませんッ!!!」。…………いやいやいや、受け身で見るアニメと違って、ゲームって自分から積極的にプレイしにいくんですよ。しかもRPGなんてそれなりに長時間プレイするんだし、流石に覚えてないってことは…………ねぇ。これがあるんですよ。本当なんですよ。もう少し正確にいうと「タイトルにも、絵柄にも、一部のキャラにも何となく見覚えがあるから多分やったと思うんだけど、その思い出が脳に一切無い」という状態。もうそろそろ俺は痴呆症が悪化して死ぬかもしれん。 何でこんな悲しい事態になっているのか、一応必死に理由を考えてみたが、大きく2つの原因があるように思う。1つは、プレイしたのは事実だと思うのだが、それが発売後とか、リアルタイムでホットな時期じゃなかったこと。ゲームってさ、友達と「どこまで進んだー」とか「あれ解けねー」みたいな話をして盛り上がりながら進めるじゃないですか。小中学生とかなら絶対そういう記憶が残る。ただ、私はプレイしたとしても確か発売から結構経ってから、大学時代、茫漠とした精神状態で一人プレイしてたと思うんですよ。しかもその時期にプレイしてたタイトルと言えば「ディスガイア」「パワプロ」「三國無双」など、無限にプレイし続けて時間を溶かすタイトルばかりで、こうして「終わりがある」ソフトはその合間のちょっとした息抜きとしてプレイしていた可能性が高い。これが覚えていない理由の1つ目。そして2つ目の理由は……「茫漠たる精神状態」っていうのが全てでさ、私の人生の中でも最も密度が薄く記憶など残らない、無のモラトリアム期の出来事だと思うんですよね。下手したら数年単位で飯食ってクソして寝るだけの生活だった時期の記憶、もう、マジで無い。まぁ、今も生活態度でいったらそんなに変わらないんだけど…………。という、なんかもう、私の人生にボコボコと多数開けられた陥穽の1つみたいなタイトルに違いない。 というわけで、例えばサボテン君の顔を見て「あれ……この記憶……」みたいな一瞬のフラッシュバックがあるにはあるが、基本的には初見の作品として処理した方が良さそう。まぁ、そうなると「なんもわからん」という1話目になってしまうのだが……記憶のかけらを拾い集めると、なんかこの「いろんな断片が散り散りになってる感」もこのゲームの特徴だった気もする。作中で出てきた「ダンジョンが地図上のどっかに生まれるシーン」は間違いなくゲームのそのまんまだしね。そういうディティールで既存のプレイヤーの記憶を刺激し、楽しんでもらおうっていう作品なんじゃなかろうか。監督は神保さんだし、制作の横浜アニメーションラボはそれなりに信頼していいところだと思っているので、私の記憶を取り戻す一助のアニメとなっていただけると助かります。 俺の心の中に、もう1人の別な俺とかがいたらどうしよう。
PR ○「メガトン級ムサシ シーズン2」 ― 悠木碧が奏でるバンドサウンドを背景に格闘するスタイリッシュアクションアニメと、ゴリッゴリのCG作画で生み出されたダルマのような鈍重ロボットが思い切りロケットパンチを放つアニメが同時に楽しめるぞ! このカオスな感覚は、それはそれで貴重なのかもしれん。 というわけで2期目がスタートしました。最近まで1期の特別編集版を放送していたらしいのだが流石にそっちは視聴していないので、例によって「1期ってどんなアニメだったっけ……」というよく覚えてない状態からスタート。そんでスタートから容赦なく本筋に入ってストーリーが進んでいくってのは「マヴラヴ」と同じといえば同じである。でもまぁ、こっちはある程度1期も好意的に見られた作品なので、思い出せる要素の数は段違いなんですけどね。久しぶりに見て「CG作画、こんなにゴリゴリだったっけ……」って呆気に取られたので、やっぱりインパクトはあるんだろうな。 「面白そうな要素・ウケそうな要素」を貪欲に盛り付けにいくこのレベルファイブ精神は、正直嫌いではない。受け付けない人にはこのごった煮感というか、節操のなさは下品に見える気もするが、何が何でも興味を引いて金を落としてもらおうという作品作りは、商売としては至極真っ当なものだからだ。どこかブシロードの木谷スピリットに通じるものがあるかもしれないが、木谷のおっさんが純然たる「興業者」であるのに対し、こちらの日野はクリエイターとしての側面も強く、今作でも容赦なくその貪欲さが滲み出ている。とにかく盛り上がれればいいので、果たしてこのとんでもSFワールドが綺麗に収まるかも分からないし、どっかで見た要素ばっかりな気もするけど、それを臆面もなく焼き直してクドいまでに積み上げていくなら、いっそ新しいものになる可能性だってあるだろう。何事もやってみなきゃぁ結果はわからぬ。その「やる」ための一歩目二歩目を踏み出せるクリエイターってのは、やっぱり強いのだ。 というわけで、主に中の人のクドさを中心に見守っていこうと思います(結局それ)。 ○「虫かぶり姫」 5 「むしかぶり」!「むしかぶり」じゃないか! ……我々のたほいや出題が2016年ですが、確認したらこちらの作品の連載開始は2015年だそうです。負けたー。ちなみに、案の定「むしかぶり」での検索結果はすっかりこちらの作品タイトルに汚染されたので、本当の意味での「むしかぶり」にたどり着くのは以前よりもかなり困難になっています。正しい意味は「夏の鰤を無視すること」ですよ(汚染したいマン)。 さておき、こちらもなろう作品とのことだが、正直あまりなろう味を感じないスタートとなった。冷静に見れば「ざっくりした中世風世界」や陰キャ陽キャのはっきりしたキャラクター理念などになろうスピリットは根付いている気もするのだが、その道具立てをもって何を描こうとしているのか、という部分が有象無象の塵芥なろうとはちょっと様子が違う。まぁ、これで来週婚約破棄をくらって「破滅フラグ」とかいう言葉を使い始めたら一発アウトだが、今作ヒロインがそういう方向に転がるとは全く思えないので邪推ですらないだろう。この世界はざっくり中世ではあるが、今の所ステータスウインドウも開かないし、転生前の記憶もなければ神の恩恵もなく、魔法の力すら確認できない。これはもう、ふつーに「花とゆめ」とかに連載してる少女漫画と同じ設定だ。 そこで描かれるのは本の虫と呼ばれる超絶陰キャヒロインの完全受け身恋愛ストーリー。世の少女漫画ではあの手この手で「おもしれー女」が創造されているわけだが、1話目時点でのヒロインは真逆の「おもしろくねー女」である。男に興味がないそぶりで、日がな一日本さえ読んでいれば幸せ、性根は優しいが、自分の興味がないことに対しての反応は薄く、毒にも薬にもならない存在だ。なるほど、ある意味でなろう的な「陰キャ主人公」の転写と言えるかもしれない。 そんな彼女も、生まれ持っての美貌が功を奏し、結婚を含む政治や謀略が面倒臭い王子様の目に留まって「契約婚約者」の立場をゲット。代価として図書館へのフリーパスを手に入れてご満悦だが、いつしかこの契約は切られても文句は言えない。もちろん、当人も棚ぼただっただけなので文句を言う気もない。そんな状態で数年を過ごし、ついに現れるライバルキャラ。コミュ力おばけのビッチ候補が現れ、少しずつ牙城を侵略していく。そこで初めて淡い恋心に気づいた主人公は、そこからどのように立ち上がっていくのか……。 何とも悩ましいのは、ある意味で緩い「追放系」の流れに乗ったこのシナリオラインにおいて、主人公は「当然の結果」に進んでいるだけということ。そりゃね、ただ座って本読んでるだけだったら、アグレッシブに婚活してる女子に出し抜かれるのは当然といえば当然。本人が「おもしれー女」になるためには、そんな苦境に立たされても「恋愛など知らぬ、本が恋人」というスタンスを貫き通すしかない。でも、それではお話が進まない。どこまでを自分のアイデンティティとして意志を固めていくのか。まだ何も語られていないに等しいヒロインの人物造形次第で、今後の物語が刺激的なものになるか、単なる愚痴になるかが変わってくるんじゃなかろうか。なんか、応援したい気持ちと、「舐めるなこの野郎」と思う気持ちが綺麗に半々ですね。先の展開が気になるという意味では、悪くない導入だったんじゃなかろうか。 監督の岩崎太郎は「一週間フレンズ」で結果を残した人で、映像制作もマッドハウスなので平均値は高め。ヒロインの金髪碧眼・深窓の令嬢的デザインは実に可愛らしく、そこにCV上田麗奈というコンボが決まっていることで儚さパワー400%アップ。ちなみにライバルキャラのCVは七瀬彩夏が担当しており、5年ぶりにまかんこうさくほうコンビがぶつかることになった。あやサマーも着実に成長して、あの頃の新人声優とはわけが違うぜ。
○「マヴラヴ オルタネイティヴ(第二期)」 ― 前クールは「異世界薬局」の主人公が「ファルマくん!」と呼ばれること、「咲うアルスノトリア」で「ピカちゃん!」と呼ばれるキャラがいたことが気になったが、今期は異世界おじさんのヒロインが引き続き「藤宮」であること、そして、今作においてはヒロインの「冥夜」がいることが何となく気になる人です。何言ってるか分からない人は以上の文章は無視してください。 そんで、ついでに以下の文章も無視してもらって構わないくらいの中身しかないんですが、もう、1期時点でほぼ見切りをつけているので2期も何が何やら分からない状態からスタートし、今後の試聴を続けるかどうかすら迷っているのが現状です。2期目なんだからもうちょい振り返りとかやってくれるかと思ったんだけど、思いっきり本筋っぽい重要な設定がガンガン進んでいる(雰囲気がする)。その上で1期同様に画に大したパワーが無く、あんまり画面を見続けたいというモチベーションが湧かない。唯一興味をひける部分があるとすれば若手が顔をそろえたキャスト陣なのだろうが、そちらもキャラの区別がついてない上にまとめて大量の女の子が居並ぶもんだからいくら何でも声で認識して興味を持つことにも限界がある。 この状況が今後好転するとは思えず、今後の処理をどうしたもんかと頭を抱えている。……別に切ることは悪ではないのですよ(脳内悪魔の声(もしかしたら天使かもしれない))。
○「ヒューマンバグ大学」 5 こんなところでもモブ役に手塚ヒロミチがいるという……本当にすげぇ声優だなぁ。 雑食アニメビュアーなので、適当に録画していくとこういう作品にもぶち当たる。調べてみたら「YouTube漫画」という謎の媒体が原作になっているとのことなのだが、つまり最初からボイスコミックみたいな状態なのかしら……。それがDLEによるアニメになったとのことで、……ローコストからローコストへの遷移なんでしょうかね。ちなみにDLEと言われてもピンとこない人もいるかもしれないが、「鷹の爪団」とかを作ってるところですね。つまり、アニメとは言ってるけど、基本的には紙芝居+α。あんまり「動画が云々」とかいう議論をする意味のない作品である。 お話の内容は、正直これから先どうなるか分からないので難しいところだが……でも、いい具合に先が気になるのは事実。なんか「週刊ストーリーランド」みたいな展開なのかなぁ、とは思ったけど、縦軸のストーリーもそれなりに存在してるみたいだし、1話目で登場した主人公(?)がここから魅力的なお話を繰り広げてくれればいいかなぁ。 こういう作品を見てるといつも悩んでしまうのが、最低基準をどうしたらいいものかという問題だ。たとえばこれよりも低い点をつけているアニメに「作画がめちゃめちゃやんけ!」といちゃもんをつけることも多いのだが、そうした作画アニメだっておそらく今作よりは作画コストが掛かっているし、一定の尺度で見れば確実に今作よりも「アニメ」になっている。でも、ハナから作画云々に期待もなければ評価をしようとも思わない今作のようなデザインは、「作画が失点にならない」ということでシナリオラインへの評価がメインになるため、点数が下がりにくい。この差って、もしかしたらクソ作画アニメにとっては理不尽なんじゃないかと思うわけだ。……まぁ、誰に気ぃ遣おうとしてんねん、という話なのだけども。身の丈にあった作品作りをしてくれればそれでいいよね。
○「アキバ冥途戦争」 7 ヤァみんな久しぶり! P.A.WORKS大好きおじさんだよ!!! このテンションで出られるの久しぶりな気がするよ! 記事もアニメも壮大な出オチ感が無くもないけど、僕は出オチになるくらいに1話目に賭けてる作品は大好きなんだ! よろしくね! 確実に出だしのテンション間違えるくらいには妙な作品が飛び出してきました。ほんまに視聴中はずっと「なんやこれ」「なんやこれぇ!」「なんやこれ……」だけでしたね。そう、これが才能の無駄遣い。全力の悪ふざけである。 発想の根幹はすげぇシンプル。「メイド+ヤクザ」という単純な足し算で、看板に掲げた「メイド」要素だけを差っ引けばごく普通の任侠もの(??)であろう。何もおかしなことはない。ただ、そのたった1つの足し算から導き出されたアホみたいな解を、全身全霊を持って描きにくるその覚悟を評価したい。P.A.WORKSのオリジナルアニメといえば「お仕事もの」と呼ばれる緩やかなシリーズを形成しており、今作監督を担当する増井壮一はその中で「サクラクエスト」の制作に携わっている。どこか切実に、派手さはないが丁寧に。そんなモットーがお仕事シリーズに通底した理念だと思っていたのだが……ついに、それが弾けたらしい。 見ていて執拗にフラッシュバックしたのは何と言っても「大魔法峠」。まぁ、万年蘭子の中の人の影響もデカいのだろうが、あちらは「魔法少女+任侠」という足し算で、今作が狙っているナンセンスとはかなり近い発想。今作が「大魔法峠」のオマージュだと言われてもおかしくないくらいには類似点が多い。そしてあちらは単発OVAで発表された「あっという間に終わる狂気」だったのに対し、こちらはがっつりと本格派スタジオが手がけるシリーズアニメである。どう考えても消費されるカロリーが桁違い。出オチ感があるのに、出オチで終わってはならないのである。ここから3ヶ月、我々は何を見せられるんだろうか。 思いつきにしちゃぁ根深そうなコンセプト、そしてP.A.の送る執拗なアニメーションと、細部までこだわり抜いたおふざけ要素、全てが私にとっては期待しかない部分だが、すまん、点数を大幅増にした最大の理由はどう考えても中の人の揃え方である。メインステージとなるメイド喫茶の店員ラインナップが、「誰かが俺の脳内をスパイしてやがる!」と被害妄想を抱えるくらいに私の好みにどストライクなのである。「大魔法峠」からそのスピリットを受け継ぐための魂の伝道師、万年蘭子役に佐藤利奈。サトリナのためなら死ねる。ギャグでしかない世界をしれっと受け入れ、馬鹿馬鹿しいテンションをそのまままるっと抱えられる店長役に高垣彩陽。彩陽がやることで生み出されるこのスラップスティックな感覚。生まれながらのエンタテイナー。お店の正統派看板メイド役には田中美海。彼女は本物の「アイドル」だった。その出自から生み出されたねじくれたサービス精神が、二面性を堂々と見せつけるこの世界の象徴のようなキャラを仕立て上げる。異物だらけの中でもさらに異物、ガングロギャルメイド役に黒沢ともよ。何が出てきても全て許されるカオスな世界においてなお異彩を放つともよ節。誰が一番イカれているかを競い、真正面から斬り合うような緊張感がたまらない。他にもよそのお店に飛び出すと、1話目で殺されるウサギメイドに竹達・鈴木愛奈。それに富田美憂なども混ざってこれぞ地獄の釜の底。 そうして集めた、集まってしまった蠱毒の中心に引き摺り出されたのは、主人公・なごみを演じる近藤玲奈。ここにきての近藤玲奈! わかりやすい「萌え」の音域に配置された彼女を見るのは何だか久しぶりな気がするんですが、なんかもう、全てはこの後に起こる阿鼻叫喚の伏線にしか見えないんですよ。彼女なら確かに、この「ケダモノランド」も受け止められる気がする。百獣の王たる資格がある気がする。私は今後この作品がどれだけグダグダになろうとも、この凄惨なキャストを集めてくれただけで満足です。感謝しています。 改めて、「大魔法峠」のエンディングでも聴きながら、覚悟を完了させておきましょう。あれから15年、僕らがサトリナと積み重ねてきた年月は、こんなにも重たかったんだなって。
○「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」 6 随分長いこと、「世界中の母親は井上喜久子と久川綾と大原さやかで全部賄えるよね」と思っていた時期があったが、さすがに長すぎる気もする……。あと何年ママ役ができるかと問われれば、多分死ぬまでできるんだろうな。(ここまでコピペ) とかいうのは些細なことで、完全オリジナルの「女の子におっさんの趣味をやらせよう」作品。いや、DIYくらいだったら趣味にしてる女性も結構いそうな気もするけど。よく「まだアニメで女子高生にやらせてないことなんだ?」みたいなスレがあったりするわけだが、この度めでたく日曜大工の枠も埋まった。焼き物の方が先に埋まっていたのは意外といえば意外だな。 なんでここで「焼き物」なんて言葉が出てきたかってぇと、漠然としたイメージで何となく「やくならマグカップも」を思い出したため。あんまりメジャーじゃない趣味に手を出す女子高生集団っていうのもそうだし、全体的にキャラ絵がユルめに設定されているのもどこか似ている気がする。ということは、「やくも」があれだけの傑作になったんだからこれだって面白くなるんじゃないかと期待するのもあながち間違いではない(だいぶおかしな理屈だ)。 ま、そんな無理矢理な回想はさておくとして、オリジナルアニメで抜け抜けとこのデザインを出してくるってのは自信の表れだと思いますけどね。キャラデザはシンプルでユルめに見えるけど、それを支える動画部分はかなりしっかりしていて、細かい動きで見せる部分は充分に魅力的なアニメーションになっている。クセはあるかもしれないが可愛いというのにも抵抗はないし、線が少なめのキャラデザが淡めの背景美術にマッチしていて温かみのある世界観が出ているのも良い。ちゃんとオリジナルアニメの「オリジナル」部分がプラスに働いている良い事例であろう。制作のPINE JAMはこれまでそこまで気にしてなかったスタジオなんだけど、これまでの履歴を改めて確認したら「グレイプニル」「かげきしょうじょ」と連続して作画品質の良い作品で結果を残しているのね。さらに、今作も含めてこの3作全てが米田和弘という同じ監督の指揮下で作られている。こりゃもう、期待しない方が嘘ですよ。是非とものびのび自由にやってほしい。1話目から既にお隣幼なじみとのフラグというか、濃い関係性が見えるのも良いですね。女子高生どうしでお隣に住んでるなんて、そりゃぁ高海千歌と桜内梨子、湊友希那と今井リサですからね。何も起こらないはずないじゃないですか。 そんな期待が集まる主人公のキャストは初主演を射止めた稲垣好という子。せるふはクセの強い主人公だが、良い感じにはまっててこちらも期待している。周りの連中がかなり高カロリーなので、負けずに立ち向かって行ってほしいね。
○「転生したら剣でした」 4 「変なものに転生」系の1つ。そんな系列があるかどうかは知らんが、まぁ、そう呼んで差し支えないくらいの数はきっと揃っているんだろう。 まずもって、なろう的シナリオラインの酷さは今期でもトップレベル。いや、勝手にこちらの想定を覆されたから拒絶反応が出ているだけかもしれないが……でもさ、普通「剣に転生するなろう作品があるんですよ」って言われたら、「ほう、物に転生するってことは、自分1人じゃ何もできない状態から人間関係を構築していくのか、それはそれで面白そうだし、他のなろうともはっきり差別化できて良いアイディアじゃないか」って思うじゃない。なのにさ、開始1分で剣が空飛んで動き出すんだぜ? 動けるんかい。自分で切れるんかい。ほなわざわざ剣に転生する意味無いやないかい。 そこからの展開も毎度お約束の、謎のスキル礼賛展開で思いついたマウント要素をスキルという名で何の根拠も関連もなしにペタペタと貼り付けていくだけで、そこに何一つ心躍る要素はない。視聴者は単に数字の上昇だけをみている状態であり、よりによってその数値上昇フェイズもダイジェストでお送りされるため、本当に事務処理を見せられているような心持ちである。ここまで1話序盤で「掴まない」展開もなかなかお目にかかれない。なろう世界の効率主義ここに極まれり。 幸か不幸か、1話目後半でようやくその流れは止まり、剣である意味も多少は生まれてくる。メインヒロインとの遭遇、そして「武器と装備者」の関係の構築。いや、最初からこの構図で良くない? 「一人では何もできない主人公がヒロインと二人三脚で成長していく物語」でいいじゃん。なんで「単体で何でもできちゃう妖怪が不慮の事故でロリっ子に目を付ける物語」になるのよ。ここからの成長譚の意味合いが全然違うじゃん。 まー、そうしてたどり着いたヒロインのデザインは悪くなく、映像も全体的にまとまっていて平均値は高いので、ここから心を入れ替えてきちんと「お話をやる」意識で2話目以降を進めてくれることを願おう。それにしたってこの世界観はかなりキツいと思うが……。なんで異世界ヒロインって耳が生えてないとダメなんだろう。生えててもいいけど、たまには猫耳とエルフ耳以外が存在してもいいじゃない。パンダ耳とか。
○「不徳のギルド」 6 「そういう」作品だとは知らなかったのでふつーに地上波で予約録画してました。今度改めてAT-Xで予約しなおしますね。まぁ、このテイストだと流石にワンランク上だからどやねん、という気もするが……。 どこぞのサイトには「『回復術士』のスタッフが再結集!」みたいなことが書かれており「いや、そんなん再結集されても……」と思ったが、なるほどこれは再結集。そういう専門家って何か特別な技能が求められるもんなんでしょうかね。とにかく徹底してエロコメを貫き通す潔い作品。そして「コメ」の部分が非常に心地よいテンポで進んでいくために、素直に割と好きな1話目だった。ツッコミのタイミングとセリフ選びが丁寧なのよね。どっかで飽きる可能性はあるけども、ぼくぁこういうの好きです。 考えてみれば、なろう系にはあれだけの嫌悪感を示しつつも「異世界ギャグ」って結構面白いのが多いんですよ。金字塔を打ち立てた「このすば」は言わずもがなだし、直近でも「異世界おじさん」がシュートな結果を出している。「ファ美肉」なんかも異世界漫画の上位に食い込む作品だったし、もしかしたら私は「異世界ギャグ」にすごく弱いのかもしれない。まぁ、なろうを見ながら普段から散々「こんなんギャグでしないやんけ!」って叫んでいるので、そこで正面から「はい、ギャグですが何か?」と言われると文句の言いようもないのだろう。 さらに、「エロ」もギャグとの相性が良い部分がある。これまた私はヘンテコエロシチュエーションを生み出す作品を見ては「こんなん、エロっつうよりギャグやんけ!」と叫んだりもするので、そこも「だからギャグですが何か?」と言われたらこりゃまた失礼しましたと言うしかない。まとめると、「異世界」もギャグと相性が良く、「エロ」もギャグと相性が良い。それなら「異世界エロギャグアニメ」は成立するのである。……いやぁ、どうだろう。たまたまかもしれん。 1話目時点ではヒロイン勢もそれなりに可愛いのだが、如何せんギャグに特化したデザインになっているので、メインヒロイン(?)ヒタムキちゃんの乳がデカすぎるのはやや浮き気味。なんか、その辺のロリケモ少女に乳だけペーストしたみたいな妙な違和感がある。あ、でも太もももムチムチだったからバランスはいいのかしら? ギルドのおねーさんとかまで巨乳なことの方が違和感があるかも。 そういや(もうこっから中の人の話題になるんですが)ギルドのおねーさんのCVが大久保瑠美だったわけですが、以前どっかでもギルドの管理してたよね(調べてみたら「俺だけ入れる隠しダンジョン」だった。あれもややギャグだったか)。そしてまさかのるみるみボイスで巨乳キャラ。やったぜ、これで2クール続けて巨乳キャラゲット。もう立派な巨乳声優ですよ。なんなん? そうそう、もう1つ今作で見るべき点として、オープンエンドを上げたい。なんか聞いたことあるなー、って思ったら、なんとOPが佐咲紗花、EDは栗林みな実である。なんかこう……「10年前のランティスだ!」ってんでめっちゃ懐かしい気持ちになりました。佐咲紗花、割と好きだったんだけど、高音キツくてカラオケで歌えないのよねぇ。「だから僕は、Hができない」とか、覚えてる人います?(私は覚えてません)
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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