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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ゴールデンカムイ(第4期)」 ―

 いつの間にやらすっかりベテラン選手の風格。気づけば第4期ですが、なぜか今回から制作スタジオが変更になっています。なにがあったのかはよく分からんけど、ジェノスタジオ、大丈夫なのかしら?

 とはいえ、少なくとも1話目で大きな問題は見られない。これまで通りのキャラデザでブレていないように感じるし、作画クオリティも問題なく高い。まぁ、バトンタッチしたのはブレインズベースだし、監督の菅原さんも基本的に信じていいとは思ってるので、このまま突っ走ってくれるなら大丈夫だと思いますよ。

 ちなみに私は3期の時点でコミックを追いかけてない話数に突入したため、こっからどういう展開になるのかはさっぱり知りません。原作が完結したことは知っているので、ここから一気にラストまで駆け抜けてほしいとは思うんだけど、もし今期で終わらないようであれば久しぶりに漫画を読み返して最後まで行きたいとも思ってる。それくらいには愛着がある作品です。だって普通に面白いからね。久しぶりの金カムワールドだったが、まー、このどこまでもふざけた空気感はやっぱり独特の味わいがありますよ。杉本もアシリパさんも、そして白石も元気そうで何よりです。杉本は私の中では「小林親弘・オリジン」みたいなイメージがあり、この喋りを聴いてるだけでもすごく安心する。毎回濃いぃキャラがどんどん追加されていくのに、既存のキャラがそこに埋もれることなく我も我もと前に出て暴れてくれるスタイル、本当に良いですね。今期はそんなコテコテのテイストを体現するかのようなオープニング・エンディング映像がいきなりイカしてたので、責任を持っていいシリーズに仕上げてくれるんじゃないかと思えるのです。

 それにしても、今のご時世ロシア兵をいじれるのはこの作品くらいのもんだよなぁ……。

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○「後宮の烏」 5

 最初タイトルを見て「こうきゅうのとり」って書いてたんだけど、よく見たら鳥じゃなくて烏だった。流石にこれは初見じゃ分からねぇや。

 ぱっと見のイメージはどう考えても「十二国記」だが、どうなんでしょうね、作者さんはその辺に影響されたのか、それとも純正の中国製ファンタジーに触れたものか。まぁ、私の目からしたら「純正」か「なんちゃって」かは区別がつかないが。とりあえず舞台は中華風な世界だが、原作は純然たる日本産で、「魔道祖師」とかとは全然違う出自の作品。いちいち調べませんけど、こういう「何となく中華」なファンタジーの起源ってどこなんでしょうね? やっぱり日本人も自国文化とは色々とカラーの違う中国風の風景に憧れがあるってことなんだろうか。まぁ、男の子も三国志好き多いもんな。

 そんなわけで見た目には「十二国記」や「魔道祖師」のイメージがあるが、ラノベ原作のオリジナル作品とのこと。中華風の風景は「魔道祖師」に比べたらいくらかチープではあるがそこまで悪いものではない。キャラクターデザインに関しても、モブになると割と量産型で適当な絵になる時もあるが、肝心要のメインキャラについてはカチッとしたデザインがシャープな印象を与えてなかなか新鮮。メインヒロイン(?)となる烏妃(ウキ)の子の顔は幼さ、美しさ、怪しさと色々な側面が見えて面白いデザインだ。このままの作画クオリティを維持してくれるなら、少しずつではあるがこの世界のちょっと怪しげな空気にも馴染んでいけそうではないか。

 シナリオラインについてはぶっちゃけまだ何とも言えない。ラノベ原作なら1本のストーリーが長いので起承転結をまとめるまでには時間がかかるだろうし、1話目に関しても「前篇」ってことでまだなにもわかっていない状態。面白くなるかどうかは2話目以降の着地点にかかっているだろう。別に度肝を抜くような展開は求めないので、このままの雰囲気で慌てず騒がず、しっぽりと話を進めてくれればある程度は満足できる気がしますよ。

 中の人についてはメインヒロインの中の人の名前が初見。水野朔という名前で、一応「SELECTION PROJECT」に出ていたらしい(ごめん、流石に覚えてない)。聴いていても全く違和感なくスッと入ってくる声だったし、キャスティングにも心配はなさそうだ。

 

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○「アイドリッシュセブン Third BEAT!(第2期)」 ―

 わーい、おかえり! 主にマネージャーちゃん!

 気づけば4期目。「進撃の巨人」と似たような面倒臭いタイトルになってますが、こちらは去年放送された「Third BEAT」の分割2クール目……なんだけど、確認したらこの作品、1期が17話、2期が15話と絶妙に話数が多いので「Nクール目」っていう表現もピッタリ来ないのよね。とにかく「Third」は去年の秋に13話が放送されたので、今回は「14話」からのスタートだそうです。とにかく「長いことやってる」ということさえ分かればそれでいいんでしょう。

 振り返ると、前クールは(前クールも)かなりヤベェ展開で終わっていたらしく、アイドルアニメのくせに華々しさとか清々しさとは無縁のドロドロぐちゃぐちゃサイコエピソードがてんこ盛り。事態が混迷を極めたところで1年のブランクが空いちゃったので、なにがどうなってるか追いかけるだけでも大変である。まぁ、放送1回目から一切の気遣い無しでぶん回してるもんだから一気に空気感は思い出せたけどね……。芸能界恐いよう…………。

 制作がTROYCAなので画面のクオリティは異様に高いのだが、今期はオープニングのぐりぐりCG映像からいきなりやる気に満ちていて度肝を抜かれた。制作はあの神風動画なのよ。どぎつい作品には、そのどぎつさをギャグにしないだけの盤石の作画体制が必須。本当に恵まれた作品に違いない。

 あとマネージャーちゃんが引き続き可愛い(2回目)。中の人、出産を機にちょっと仕事減らしてるよなぁ、とは思ってるので、声が聞けるだけで感謝でございます。

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○「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」 4

 2nd narrow。以前いただいた情報によれば、残りfive narrow。道のりまだ遠し。

 なろう系の中でもいわゆる「悪役令嬢系」と言われるジャンル。私はアニメでしか摂取しないので、これが「はめふら」以来の2作目の悪役令嬢ものになる。そして、はめふらの時にも考えていたが、これをみているとどうしても「男性向けと女性向けの違いは妙なものだな」という部分に思索が向くのである。

 試しに「この設定を男性向けに転化すると近いのは何だろう?」と考えてみるのだが、これが案外答えが出ない。というのも、そもそも「ゲームの1キャラクターに転生する」という発想が男性向けにはあまりない。SAOのように不特定多数が参戦するオンラインゲームみたいな設定は多いのだが、「すでに設定が決まっている既存のコンシュマーゲームに転生する」というのが、おそらくこの悪役令嬢系のエポックメイキングな点であろう。そしてその転生先にゲーム内キャラの典型の1つ「悪役令嬢」を定めることで、一見してわかる苦境を演出しつつも、「メインヒロインなんかよりあたしが強いのよ」という逆転劇を演出し、いわゆるザマァ要素を加えたりもできるので刺激が多くなる。これ、男性向けに改題しようにも、そもそも「乙女ゲーにおける悪役令嬢ポジション」に対応するものがギャルゲーには存在しない気がするのだ。ライバルキャラがいるギャルゲーだっておそらくたくさんあるのだろうが、それが「悪役令嬢」ほどの典型に昇華しきれていないということは、ギャルゲーにおける「悪役子息」(?)は必須条件ではないということ。つまり、恋愛ゲームにおいて男性は「自分の立場を比較する尺度」を持たずに成立するのに対し、女性向けの場合は「自分が社会的に勝ったと判断できる基準」を求める傾向があるということだ。…………これって怖くね?

 閑話休題。まぁ、今となってはそんな悪役令嬢モノもすっかりテンプレ化して新規性など欠片もなくなっているようなのだが、いかんせん私はその類型については勉強不足なので、どこまでを前提として飲み込み、どこからが今作オリジナル要素として楽しんだものかがよく分からない。突然決定的なシーンになったところで「私は転生者で、これは乙女ゲー世界だ」と気づくところからして突飛だし、そもそも「乙女ゲー世界」ってなんやねん、という話。そこを飲み込む場合、「ゲーム設定」というのはどの程度の足枷になるのか。「はめふら」の時も思ったが、主人公目線だと「このままでは私は不幸になってしまう」というのがモチベーションになるわけだが、そのゲーム枠の拘束力がどの程度の力を持つのかが分からない。「どうやっても抗えない不思議な力」であるなら何をやっても無駄だろうし、行動次第でいくらでも変えられるなら、気づいた時点で「ゲームと違う選択をする」というそれだけで抜け出せるはず。「破滅フラグ」はルールが分からない世界においてはむしろ意味を成さないはずなのだ。今作主人公はカタリナほど強く破滅フラグを意識してるそぶりはないのだが、その割には動きが大胆で突飛な印象を受ける。キャラとしては魔王サイドからみて「おもしれー女」になることを狙っているのだろうが、1話目時点ではおもしれーんじゃなくて単に「訳わかんねー迷惑な女」である。性格の悪い悪役令嬢というのが、設定じゃなくて純粋にキャラの性格として付与されている感がある。そりゃ婚約破棄もされるだろうし、不幸になってもしょうがないだろう。カタリナのように「俺なんかやっちゃいました?」的ヌケサクもあまり応援したくはならないが、1話目時点では、このわがまま地雷っぷりはあまり応援したくならない気がする。

 一応「魔王」という辟易する設定も導入されているが、「なんか身内に変な特性を持って生まれた子がいたので魔王っていう名前をつけて隔離しただけなんですよ」という(これまた謎の)設定が開示されたので、こちらはあまり気にならないかな。魔王が本当に魔王だったら「何ですぐにお宅訪問できるんだよ」とか「この世界における人間と魔族の関係どうなってんねん」みたいなツッコミを入れたくなるが、今作の場合は「ちょっと素行不良で鼻つまみ者の身内」程度の扱いなので、立場を失いかけた主人公がそこに媚を売りに行く設計はそこまで違和感はない。まぁ、最低の動きではあるが。この性格なら、フラグがどうこういう意識が向くよりも前から魔王とのコネはつないでそうなもんだけどな。

 できることなら、なろう系アニメも発表された時系列にそって歴史を順に追っていただけるとこちらも学習しやすいのですが……え? 自分で読めばいいって? 勘弁してくれ。

 

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○「うちの師匠はしっぽがない」 5

 この作品、途中で「るなーぱーく」が出てくるんですよ。いや、だから何やねんって話ではあるんですが。

 てなこって、原作は既読。というか全巻所持。私にしては珍しい状態ですが、何しろほら、「落語漫画」であり「たぬき漫画」でもあるのでね。以前「昭和元禄落語心中」との兼ね合いで何度も書いたことだが、実は私は昔落語好きだったんですよね。最近はめっきり聞かなくなっちゃったんですが、ある時期は本当に浴びるように聞いてた時期があって、今でも落語関係のメディアはいくらか興味がある。それに加えて、狸って可愛いじゃないですか。その2つが組み合わさった漫画なら、読んでみようかな、ってんで試しに開いて、別にそこまで大好きってわけでもないんだけど、悪くなかったんでとりあえず全巻買って読むことにしたわけですよ。

 そうした付き合い方の漫画がアニメ化することが決まり、気にかけていた要素は大きく2つ。まず1つは当然「キャストは?」。今だから打ち明けますが、アニメ化の報があった時点で「よしっ、そしたらまめだが大空直美、師匠は寿美菜子でオナシャス」という勝手な妄想をしており、当然1ミリも掠らなかったんですが、現実でのキャストもなかなか面白いですね。師匠に美奈子っていうプランは、今作はまめだと師匠という「同性間の巨大感情」が見せ場になってくるので、そうなったら美奈子しか浮かばなかったんです。関西弁のネイティブってのも絶対条件ですしね。ただ、蓋を開けてみたら山村響という配置になっていて、これもなかなか悪くない。ヒビクは本当にオールマイティに何でもできる子でね……確認して初めて知ったんだけど出身は福岡とのこと。まぁ、西の人間なら大阪弁はそこまで難しくない。そして大阪が舞台ってことで無条件に大空直美をあげてしまっていた枠には、何とM・A・Oが起用された。もう、キャストを聞いた時点で「あぁ、その手があったか」って思いましたもんね。まめだはとにかく愛嬌に全振りしたキャラなので、そこにはめるキャストは阿漕なまでの声の魅力を必要とするわけですが……オールクリアです。文句のつけようがないです。キャストについては、制作側の1勝ということです(誰と戦ってるんだ)。

 そして気になるもう1点は「落語演出、どうする?」という部分。前クールの「てっぺん」が微妙だったように、やはり演芸をアニメでやるのって難しいんですよ。もちろん漫才と落語では全然性質が違うし、それこそ「昭和元禄」という金字塔もあるのだから決して無理な挑戦とは言わないが、やはり落語の面白さをアニメに載せるのは難しい。そこをどうクリアするのかというのは注目ポイントだと思うのだが……まぁ、こちらについては「こんなもんかな」というぐらいですね。はっきりいうとあんまり「面白く」は出来なかった。でもなぁ、そこに具体的な解決法を提示するのも無茶苦茶むずいしなぁ。「昭和元禄」が落語描写も含めて傑作になったのって、正直畠山守っていう怪物の力があって、それに石田彰が全部乗せで世界を作ってくれたおかげなので、この作品でそこまで落語描写に全振りさせるのも酷だとは思う。一応の特色として、こちらの作品はいわゆる上方落語をテーマにしており、本当に話芸一本で見せなきゃいけない江戸落語と違い、鳴り物による演出を交えることができる。アニメにした時にはその辺は武器になるだろうし、何とか見て聞いて楽しい画面になるように頑張ってほしいですね。

 というわけで、キャスト面は不満なしだけど、落語描写はハードルが高いと思うので現状は様子見です。1話目はきちんとまめだの可愛らしさが出ていたし、トータルで見ても決して悪くない滑り出しだとは思ってますよ。落語アニメは傑作「昭和元禄落語心中」を目指して頑張ってほしいし、狸アニメとしても傑作「有頂天家族」を目指して頑張ってほしい。京都の空も大阪の空も、季節がくれば化け船が飛ぶのはきっと現代も一緒よ。

 

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○「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」 ―

 FUTATABI SUGOI DEKAI。ちなみにタイトルの最後は「だぶる」と読むようです。どう見てもオメガなんだけどな……。「2期目」という意味でのダブルっていう意味は無理やり与えられているけど、どう見ても象形文字なんですよね。こんなにもバストアップのカットが多いアニメもなかなか無いわ(バストアップってそういう意味じゃねぇよ)。

 「○○さん」系列作品の中でもあまり捻らずに欲望に忠実なネイキッドスタイルの作品。1期の放送は20年夏クールということで、ぴったり2年ぶりの2期目。思ったよりも間空いてたな。確か1期の時点でほぼ2人がくっついてたような関係性で、「もうここから2期目とか何したらええねん」って思ってた気がするが、まぁ、2期も相変わらずのようである。この作品ってさ、本当に何一つ特殊な要素がなくて、古見さんや阿波連さんのようにしゃべれないヒロインでもないし、高木さんのように特殊な立ち位置を求めてくる女でもなければ式守さんのような因果の巡り合わせだってない。本当に、単なる「大学にいる仲のいい異性の友達+α」であって、キャンパスライフをエンジョイしているリア充の話でしかない。そんなもんをわざわざアニメ化までされて見せつけられる視聴者の身にもなってほしい。たまったもんじゃない。

 でも、なんやかんやで見てて案外退屈しないのだから本当に困ったものである。1期の時の結論は「外付けひやかし装置っていうアイディアが結構いいな」という感じで、煮え切らない二人の関係性について、視聴者はヤキモキするしかないが、喫茶店チームあたりが散々にいじってくれるもんだからストレスが無くなり、それに振り回される2人を愉快にみることができる。この2期の1話目もまさにそんな感じでしたしね。竹達万歳って話ですよ。

 改めて確認すると、今作を作ったスタジオ・監督がそのままの座組みで作ったのが「フルダイブRPG〜」だった。……竹達はもしかしたら指名でのキャスティングだったのかもしれませんね。立ち位置がだいたい一緒やんけ。大空直美は引き続き「惑星のさみだれ」でも頑張っているんですが、あっちがだいぶ見てられない状態になっているので、今作で頑張ってもらいたい所存。

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○「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」 3

 なろう、ナロウ、Narrow。今期も頑張って怒涛のラッシュに耐え抜いていこうな。

 クオリティをお察しできる1話目で助かる。話の中身云々以前に、1話目から映像にやる気が全く感じられず、毎度のことながら「作りたくないならやるなよ……」と関係者各位に同情してしまうことしきり。この作品のために犠牲になった人材や資源に黙祷を捧げておこう。アニメ業界もSDGsを考えていけ。1話目でこれってことは、後半盛り上がって大逆転! なんて展開も絶対ないだろうしなぁ……。ちなみに担当しているスタジオのこれの前の作品は「賢者の弟子を名乗る賢者」だったらしい。あぁ、あのCGロボット兵士軍団が愉快だった作品か……こちらも、プレステみたいなCGで描かれたドラゴンがお茶目で良かったですね。

 なろう文化については全て耳学問なので具体例はよく分からんが、1つの文化として「いかにして転生後の妙な姿や役に立たなそうなジョブをチートまで持っていくか」というチャレンジがあるようで、意味不明なものであればあるほどに、目新しさから客が呼べるという狙いのようだ。今期はアニメ化作品に「剣に転生する」ってのがあるし、確か温泉になるやつとか、豚になるやつとか、色々あるはず。ジョブの方もありがちなのはヒーラーやら薬師やらの一見するとサポート系だと思われるジョブで、今作のように「農民」とか戦闘に向かないと思われてる役職もありがち。そういう意味ではこれもかなりテンプレ的に真っ当ななろうデザインなのかとは思うが……設定からオリジナリティを出していこうという姿勢が1ミリも感じられないのがすごいな。

 まず、今作は異世界転生でもなんでもない、単なるファンタジー(?)作品である。主人公は転生したわけでもないようだし、マジで「単に剣と魔法のファンタジー世界で生まれた農民」である。しかし、何故か知らんがこの世界にはステータスウィンドウを開ける魔法があり(農民でも問題なく使用できる)、そのウィンドウを見れば敵の「レベル」も丸わかり、自身の「攻撃力」も全て数値化されて他人と共有することが可能だ。……どういう世界だ? まず農民にとっての「攻撃力」って何さ? ドアノブ破壊してたことから、それはすなわち「単なる腕力」ということになるのだが……なんでそれが数値化されるん? 日常生活において、自分の「攻撃力」を気にするタイミングってほとんどないやろ。

 そんな世界でも頑なに「農民」でありたいと言い続ける主人公が登場するわけだが、開始数秒で「お前、漁業スキルもコンプしてたじゃん」と言われ、1分も立たぬうちにタイトル矛盾が発生する。せめてそこは農民関連のスキルばっかりあげろよ。「成長促進する恩恵のおかげかな」って、もうその時点で農民でもなんでもないわ。なんで歴史を重ねるにつれて、どんどんチート付与のやり方が適当になってんだよ。

 結局主人公は「領地を譲与されてその見返りとして王族の下につく」という選択をしたわけだが、それってつまり、御恩と奉公の関係で成り立っていた中世武士の生活と全く一緒。鎌倉・室町時代なんかは、武士ってのは普段は自領を耕作する農民にすぎなかったはず。この作品は、そうして「ふつーにあり得た中世の生活スタイル」をそのまま異世界に当てはめ、そこにチートとステータスウィンドウを添えただけのもの。何も目新しい要素はないのである。

 まぁ、クワって武器として使ったら痛そうだからね……農業に使えよ。

 

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○「SPY×FAMILY(第2期)」 ―

 続けてジャンプアニメの続編。こちらもヒロアカ同様、いじりようのない圧倒的な安定感でのスタート。どんだけ力入ってんねん。アニメ業界のリソース一極化問題や。いや、こうしてリソースを集中させていい作品を厳選して作ってもらう方がありがたいんですけどね。改めて考えるに、WITCloverWorksの共同制作ってほんと意味わからんな。

 2期はボンド登場回からのスタート。「家族」に新しいメンバーが増える記念すべきお話なので再開にはふさわしい節目のエピソードとも言えるのだが、このお話、作中でもかなり政治的な部分が濃いというか、テロリズムの描写がやたら切実で、結構重めのお話ではあるのよね。犬を兵器に使うっていうテーマ自体も結構キツいところがあるし……お子さんに安心して見てもらえるハートフルアニメとしての扱いは慎重にしなきゃならん。まぁ、こういう作品を見て戦争について考えてもらうっていう情操教育もありですけどね。……そういう目的の作品じゃねぇなぁ。

 ま、お話の方はすでに結果を出しているんだからあんまり心配してないし、1話目を見る限りではアニメとしてのクオリティも「スタッフ、そこまで頑張らんでも」と不安になるくらいに全力で振り切っているので無問題。むしろケバケバしく飾り立てすぎて「もうちょっと素朴な原作だと思うんですが……」と心配になるレベルだが、盛り上がる要素が増えるならそれはそれでいいんだろう。1期の評判を見る限り、今作の最大の売りはアーニャの可愛さらしいので、そこを盛り立てる演出がマシマシになるのは当然の判断か。原作組からすると、アーニャってどっちかってぇとクソ生意気で面倒な、野原しんのすけに近いポジションだと思うんだけどな……。

 2期はボンドの参戦に始まり、また賑やかにメンツも増えていくことだろう。エンディングにはあの“夜帷”フィオナさんの姿も確認できるため、1番の注目ポイントは彼女がどれだけ暴れられるか、キャストは誰になるかって部分じゃなかろうか。ちなみにボンドのキャストはナレーションも担当している松田健一郎でした。

 

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○「僕のヒーローアカデミア(第6期)」 ―

 さて、月も変わって正式に秋新番がスタート。その口火を切ったのは「6期」とかいうクレジットが尋常ではないこちらの作品。これだけの長期計画できちっと追いかけられてる作品も稀有である。そう考えると、休止無しでも原作に追いつかずに延々やってるワンピースってやっぱすげぇな。アニメのクオリティがどうなってるかは知らんが。

 前回は去年の春夏の2クールだったのでちょうど1年の準備期間を経ての6期目。正直、コンスタントに続編が作られているとはいえ、すでに原作を追っていない身としては「どんな話してたんやっけなぁ……」と思い出すのもなかなかの重労働で、歴史的な積み重ねのある大長編としての旨味を味わおうとすると結構大変だったりする。結局毎回リセットされてるようなもんなのでなぁ……ただ、それでも前期は内容がハードでいい具合に刺さっていたみたいだし、今期もそうして思い出せないなりに盛り上がる展開になってくれることを祈っている。冷静にみりゃ、なんか小難しい設定が増えてるように見えて、正義と悪の構図はわかりやすい作品だしね。

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