最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うたわれるもの 二人の白皇」 5 何はともあれ、ようやく放送にこぎつけたことには賛辞と感謝を。前作「偽りの仮面」のアニメ放送がなんと2015年。そこから7年もの時を経て、ついにこの3作目へとこぎつけた。事情が事情なのでこのブランクは致し方ないことだったし、それでもゴールに辿り着けたというのは、いち視聴者としてありがたいという他ない。 7年の歳月はそりゃまぁ残酷で、私のような老人メモリには何一つ記憶が残っちゃいなかった。むしろそれより遥か昔の初代の方ならアニメ・ラジオ・そしてゲームとことごとく関われたので記憶がまだ残ってるくらいなのだが……アニメを通して1回観ただけの「偽りの仮面」は設定も含めて記憶も彼方。今更帰ってこられても追いかけるのは大変だよォ、と嘆いていたのだが、まぁ、何とかついていけそうな第1話。ハクオロさんによる丁寧な導入、そしてじっくりゆっくりの展開のおかげで「もうちょい復習しておこうかな」という気構えもできた(今、ざっくりWiki読んでサポートキャラの来歴くらいは確認してきた)。3幕目の出だしは1時間スペシャルでまとめて放送してくれたおかげでそうした「記憶の回収」のための時間も確保できたし、じっくりゆっくりやろうという姿勢が確認できたおかげでモチベーションもそれなりに上がっている。何がすげぇと言うこともない、教科書通りの導入ではあるのだが、何とかこの物語の顛末を最後まで見守れるように頑張っていこうじゃないか。 それにしても……トネケンさん頑張ってるなぁ……トネケンとけーじくん、そしてオシュトルとハク。まるで運命だったかのように誂えられたこの配置は、正直言ってトネケンからしたらとんでもないプレッシャーだったろう。稀代の名優・藤原啓治の後釜にこんな形で据えられるなんて、その責任は想像を絶するものだが、きちんと「オシュトルとしての役割」を一度咀嚼した後に「その後を継ぐハク」でいくらか先代ハクを意識した役作りも心がけており、なるほどこれが託されたものなのかと納得する次第。是非とも記憶に残るお仕事にしてほしい。 PR ○「てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!」 5 真っ先に断っておくと、おそらくこの評点は最終的に落ちるだろうと思われる。すげぇ勝手な決めつけだが、きっとこれを読んでいるアニメファンの多くは、同じような直感というか、経験則をお持ちのはずだ。それくらいに、「アニメで漫才」は鬼門である。 まぁ、鬼門とか言うてはみたがそんなに前例はない。直近の「まえせつ!」が想定通りに不発だったことがやたらネガティブな印象になっているだけかもしれないが、基本的にお笑い要素を「アニメの脚本として」やるのは凄まじく難しい。いや、多分実写ドラマでも難しいとは思うのだが、それくらいにお笑い芸人ってのはその場の空気との勝負であって、「演じる」に向かないライブ感第一の存在である。この作品がアニメ化されると聞いた時点で、「あー、ブシロードコンテンツでここまで明確に地雷を踏みに行くのも……」と天を仰いだものだ。いや、中身は全然知らんかったけどね。声優三姉妹(チームY)に関しては、個別に彩沙のファンではあるが、あんまりグループとしての活動はおっかけてない。 で、そんな状態で覚悟を決めて見始めた1話目だが……まぁ、成立はしてるんじゃないでしょうかね? 1話目は5組のトリオが垂れ流されるだけで本当にドタバタしてる自己紹介エピソードなのであまり内容がうんぬんという心配には直接タッチしない話だったのが逆に良かったのかもしれない。畳み掛けるようにして飛び出す15人のキャラは、そりゃキツいのも何人かいるし、一切頭には入ってこないので紹介としても機能はしてないのだが、「あー、なんか賑やかにやってんねぇ」というのが分かるならそれはそれでOKな気はするのだ。また、個人的に「都道府県もの」というか、「地方ネタ」が割と好きなジャンルなので、個々のグループが都道府県の要素を強めに打ち出しているのも何となく好きな要素。「八十亀ちゃん」が終わったタイミングですぐに若井友希が東海地区を背負って再出発してるのは流石に笑う。 その他にも、どうやらキャストの選定は「地元民」という制限を徹底しているようで、たとえば我らが茨城大使であるめぐちがフル回転茨城弁キャラで登場しているし、我らがあいなあいばさんも、ようやくキャラとして関西弁でマシンガンを撃つことが可能になった。他にもクラウドファンディングで地元アニメまで作ってしまった邪神ちゃんこと鈴木愛奈など、地元を背負っての配役は見ものではなかろうか。全員知ってるキャストってわけじゃないが、改めて確認しててかすかすの中の人が京都出身だとか、小山百代が道民だということを初めてしりました。「こうなってくると、地元に統一感が無い主人公チームが一番設定にあってないじゃん」と一瞬思ったが、キャラの方もちゃんと「京都から引っ越してきた」「岩手から出てきた」という設定になってるからOKなのね。彩沙と寺川愛美のフェザーズが久しぶりに復活したのだが、なんと愛美の妹役は愛美の妹だそうな。もう、声優業界もやりたい放題やな。 先の懸念は数知れぬが、個人的には屋台骨となる彩沙のかっとびトークはきっちり空気を掴んでて期待が持てるとは思ってる。どちらかというとキャラを作らなきゃいけない愛美のツッコミの方がちょっと流れに乗れてないようで不安材料か。もう、開き直って中の人と同じにして愛美はボケ側に回らせた方が良かった気がするんですけどね。さて、ブシロードパワーがどこまで通じることやら……。
○「シュート! Goal to the Future」 4 シュートって、あのシュートなの? いや、「あの」って言ってるけど全く見たことないんで何も知らないんだけども……ワールドカップの年にはサッカー漫画やアニメが増えるらしいんですが、なんか意味あるんでしょうかね。 「シュート」って、その昔マガジンで連載してた漫画だってのは知ってるのだが、元々わたしゃサッカーに1ミリも興味がないこともあり、読んだことはない。同じ時代に連載してた「Jドリーム」ならちょっと知ってるので、なんだろ、多分絵柄が好みじゃなくて読む気が起こらなかったんでしょうかね。まぁ、こちとら「キャプテン翼」も読んだことなかったわけで、この「サッカーなんか嫌」症候群はどうしようもない。 そんなわけで思いっきり偏見混じりの評価にしております。実績のある作品なんだからシナリオラインに見どころはあるんやろか、と期待票を投じることもできたのだが、確認したらこれって「シュート」そのままじゃなくてその世界観を使ったオリジナル作品らしいじゃん。だとすると、そもそも原作知らない俺からしたら面白くなりようがないんじゃ? 試合シーンも1話目から既に「なんかショボそう……」という雰囲気が出ているし、ストーリーラインも理不尽が先行してて「これだからサッカープレイヤーは……」と偏見ばかりが加速している。なんで主人公のあいつ、こんな訳のわからん巻き込まれ方してるん? 絡み方がいちいちチンピラなんだが。 そんなわけであんまり期待はしません。ついでに言うとくと、同時期に放送中の「アオアシ」の方は、サッカーアニメだけど割と楽しいんですよね。一応戦略やら何やらへの言及も納得できるし、映像クオリティも結構高いし。同時期にぶつけたこれが上を行く気はしないよ。 ○「神クズ☆アイドル」 5 純正の新番組はこれが1本目ということになりますが、またアイドルアニメだよ。もーどこもかしこもアイドルアイドル。いい加減飽きてるっちゅうねん……と思ってると、なんか様子がちょっとだけ違うアイドルアニメ。 アニメアイドル、1話目で死んでいがち。どこぞのプライド的アイドルの奇跡的心臓移植コンビネーションのおかげで、「アイドルが死んでてその遺志が引き継がれる設定」がベタなものにすら思えるようになってるが、あの辺は本当に偶然であり、こうした「降霊設定」がアイドルにも適用されるってのは初めての展開じゃなかろうか。しかも、「ヒカルの碁」なりなんなり、大望を志す主人公のところに達人の霊が降りてくる事例は多いが、全くやる気がなくて霊に全部任せようという無気力主人公+霊の組み合わせってのもなかなか新鮮。設定時点では興味を引く部分の多いスタートになった。実際、主人公の仁淀のキャラは筋が通っているし、そこに「天真爛漫」を売りとするアイドルが降りてきて業務を代行するというパート分けはWIN&WINなのですんなり導入できている。いくらでもギャグでいじれそうなデザインだし、2人のキャラがここからの交流で際立ち、引き立てられていけば、何か面白いものは出てくるかもしれない。 ただ、やはり「男性アイドルもの」というのが私の場合には大なり小なりネックになっており、1話目で華々しい「再デビュー」を飾ったシーンも、そこまで際立ったCGダンスになってるわけではないので「……なげぇな」止まり。うーむ、アイドルアニメとしての正道を行くような演出は別にいらないと思うのだが、でもそこを省いちゃうとアイドルである必要性もなくなるのか……映像部分で見栄えが良ければ退屈もしないのだろうが……できればもうちょいどちらかの方向に突き抜けてほしかった。制作スタジオは五組だが、最近はそこまで安定して結果を出せてるって感じでも無いのがやや不安だなぁ……。 ちなみに中の人に触れておくと、こうして東山奈央のネイキッドなアイドルキャラを見ると、おっちゃんたちは実家に帰ってきたかのようなこの上ない安心感がある。奈央坊ヒストリーの始まりは劇的デビューを果たした中川かのんである。いつでも戻って来られる原点が、ここにある。 ○「彼女お借りします」 ― マガジンラブコメ、2期やりがち。どうせだったら「カノジョも彼女」の2期は見たい気もしますが。あとずっと前から言ってるんだけど「ドメスティックな彼女」の2期はまだかい。 1期から2年のブランクが空いているが、先週が特番、さらに1話目の冒頭にもすげぇ雑な作りではあったが導入要素があり、だいたいどんな雰囲気だったのかを思い出せる親切設計。おかげで「もう覚えてねーわ」という言い訳は通用しないっぽい。分割2クールなので制作スタッフはほぼ継続のようだし、1期が楽しめた原作ファンなら2期も楽しめるんじゃないだろうか。個人的には1期時点で「主人公がこんなにちやほやされる理由がさっぱり分からないんで気持ち悪い」ということで割と低めの評価にしていたようだが、まー、ハーレムラブコメを見守る上でそこはオミットした方がいいことなのかもしれませんわね。問題は並み居るヒロイン勢が可愛いかどうかだけなわけだし。そういう意味では、今作は4人のヒロインがくんずほぐれつしてそれなりに個性を発揮しつつ可愛く見えるのだから、脳みそ空っぽにして楽しむのが正しいのかもしれない。まー、脳死状態で見るにはラブ要素が割とドロドロになりそうではあるんですが。先週の特番でおいちゃんが「元カノの子、こっから魔王だから」と言っていたので、その辺の展開は素直に期待したいところですね。 他に書くことも無いので中の人要素でもうちょいいじっておくと、メインヒロイン・千鶴さん、「役者を目指して頑張ってるんだけどその夢は遠い。そして舞台でコメディリリーフやったら無闇に輝いてた」という1話目だった。なんか、どっかで見たことのある図式なんですよね。クール系ヒロインが似合うと思ってたのに、どこぞのダ女神がハマりすぎてアホの子路線で開花しちゃった誰かに……。 ○「カッコウの許嫁」 5 ようやく今シーズン最後の新番チェックにたどり着いた。トータルで3週間かかってるでのやっぱなげぇわ。今期執筆した新番チェックの数は39本。前クールが35本だったので微増ではあるのだが、節目となる春クールは冬に比べれば数は増えるはずなので、ぶっちゃけ少ない方。実際、昨年秋クールは43本という数字だったので微減と言えるかも。今期はこれに継続の4本を含め、諸々整理した42本(ショート除く)が視聴本数となりそう。……正直、今期はだいぶ断捨離してすっきりさせました。朝番組のミュークル、そして夕方枠のシャーマンキングと減ったことに加え、勢いに任せて「ニンジャラ」もこの機会で切りました(あと「ゼロの日常」もさっさと切った)。こうして少しずつ、自分の体力に合わせた視聴体制を作っていきたいものですね(それでこの本数はどうなんだろう)。 閑話休題、こちらの作品であるが、一応原作がちょっと既読。まぁ、1ミリも覚えてないのであまり意味はないのだが、例によって漫画喫茶での試読である。記録を確認したら2年前、連載開始後間も無く「どんなもんじゃろ」というので一応既刊部分だけ読んだはずで、今回1話目を観てなんとなくそういう内容だったことは思い出した。正直原作の印象は薄く、「まー、マガジンのラブコメよなぁ」くらいの印象だった気がする。作者が「ヤンメガ」の人ってことで大外れはせずともそこまで記憶に残るもんでもない。いや、冷静に考えると設定はぶっ飛んでるんやけどな。取り違え子って、話には聞くけど現実にそうそう起こり得ることじゃないし。俺が知ってる事例はよりによってキン肉族王家の事例だけだし。そんなもんをドタバタラブコメの設定にすんなよ、とは思うが、まー「ニセコイ」とかそういう類の「とりあえずメインカップルの周りの環境からしてかき回していきましょう」っていうのはラブコメ作る上での常套手段なのかもしれない。「かのかの」とか「ドメかの」とか、なかなか普通に恋愛はさせてもらえませんよ、そりゃ。 「ベッドを間違えて取りちがえるって可能性はゼロじゃないかもしれないが、さすがに性別が違ったらもうゼロだろ」みたいなツッコミは多分連載1話目の時点で終わってるだろうから省略するとして、変な設定だがそれだけに興味は惹かれる。片方の家がヤンキー、片方の家がホテル王というどうにも即物的な設定もお約束といえばお約束だが、そこから生み出された「天賦の才はホテル王側だが、育ってきた環境が違うからヤンキー要素も併せ持つ」という主人公のスペック上げは容赦ない。でもそしたら「天賦の才はアホ側だし甘やかされて育ってきちゃった」っていうヒロイン側に何一ついいところが残らない気もするんだが、そこはルックスとおっぱいでなんとかするんだろうか。1話目では「バカ」が強調されつつも、素直なところは憎めないキャラになってるし、今後あんまり暴力に寄らない展開になれば好感度は上がるかもしれない。ライバルヒロインがむしろ煩悩詰め込みすぎの奈央坊ヒロインという最終兵器みたいな様相なので、稀によくある「メインヒロインを選ぶ理由が何一つない」みたいな展開にならないことを祈ろう。ちなみに中の人本人にも「私より賢い人がいい」とか言われると結構太刀打ちするの大変だ(奈央坊は本当に地頭が良さそう)。 制作がシンエイ動画とSynergySPの共同というあんま見慣れない体制なのだが、履歴を確認したらこの座組みの作品が「妖怪アパート」「八男」というやや不安なラインナップ。でもまぁ、1話目の画は悪くない気がしたけどね。マガジンアニメってことでそれこそ「かのかの」とか「寄宿学校のジュリエット」あたりを目標ラインに置きたい。こうして並べると、正直5年後に区別できるかどうか自信がねぇな。 ○「サマータイムレンダ」 6 「かげのやまい」! かげのやまいじゃないか!! 今作の連載開始は2017年らしいので、残念ながらこれを読んでいたとて2015年に出題された時点では問題の答えは知りませんでしたね。こうして油断してると突然襲いかかってくるのがたほいやワードの恐ろしさである。 だいぶ気合が入っているっぽい作品。確定2クールで、放送前に1回使って特番で必死に「頑張って作りましたから!」アピールを繰り返す。正直、この特番設計は徒らにハードルをあげるだけなのでやめた方がいいとは思うのだが、今期は今作も「ダンスダンスダンスール」もそれなりに予算がかかっているようなのでハードルを飛び越えることは可能かもしれない。 正直言えばかなり好きなタイプの作品で、三部けいが描きそうなトラディショナルジャパニーズを舞台としたミステリ・サスペンス。どうせだったらもうタイムリープ設計無しで純正の謎解きにしてくれた方が余計なこと考えなくてよかったのになー、とは思ったが、まぁ、それだと流石に地味かしらね。孤島にテンポよく怪しげなキャラを配置し、各々のアリバイや手がかりを順番に提示されるとマダミス脳が疼いてしまうのも困りものだ。何より困るのは、本作はタイムリープもののネタをきちんとやろうとしているようなので、手がかりの配置が本当に容赦ないこと。1話目時点で既に異なる時間軸の自分が目撃されている証言が出るなど、おそらく最初からしっかりプロットを組んだ上で伏線が提示されている。これ、しっかりしてればしてるほどに、拾いたいという欲求が強まってくるもんで、毎週1話ずつのアニメでそれを追いきれる自信が無いのである。まぁ、漫画原作時点でも週刊連載だったら同じような悩みは抱えていただろうけども……どうせなら小説媒体で一気読みしたいタイプの作品である。まぁ、それもこれも全部「ちゃんとミステリとして面白ければ」の話だけども。猫も杓子もこぞってタイムリープを繰り返す今の時代、なかなかエポックメイキングな作品は生まれにくい気がしますけどね。少なくともどこぞのヤンキー漫画は面白くなかったし。 本作はそうしたプロット部分で1話目からグッと惹きつけていることに加え、全力で作画にも力を注いでいるのが魅力である。真夏の和歌山県、眩しい日差しに海の青が映える孤島の風景。そして弾ける女子高生の汗。褐色縞パン妹女子高生は流石に属性過多じゃ。加えていきなりの黒化&ヘッドショットとか、満漢全席みたいなラインナップになっとる。なんかもう、本当にいろんなところが重たくて先が思いやられる作品である。 あとは「和歌山アニメ」という属性も注目すべきところだろうか。初回から女子高生の脳漿が弾け飛ぶアニメで町おこしをしようとする自治体もどうかとは思うが、まぁ、白川郷がひぐらしで一定の効果をあげたんだから同じようなことは可能か。もちろんアニメとしてみる際には和歌山かどうかなんて景色だけではわからんので、キャラクターたちの話すコテコテの和歌山弁がポイントになってくる。和歌山声優を多く起用しており、よく知らんがメインヒロイン&妹ちゃんは和歌山声優のようだ。きちんとちょい役でこにたんも出演してて安心した。どうせだったら和歌山県の広報大使声優も起用したれよ、と思ったけど、そういう忖度は無いのかしら。
○「境界戦機(第二部)」 ー 家でゴロゴロアニメ観てるやつが書いても何の切迫感も無いとは思うのだけど、こういう戦争アニメを観て、1期の頃なら「ベタやなぁ」とか「設定に緊迫感が無いわ」みたいなコメントしか出てこなかったのに、今のご時世、このアニメよりもよっぽど悲惨な現実にニュースが連日報道されてるもんで、なんか痛々しい想いを抱いてしまうのが辛いわね。フィクションがフィクションであることの幸せを噛み締めないとなぁ。 とかいう真面目なことを考えさせられるアニメではなく、基本的には「サンライズが頑張って新しいアニメを繰り出そうとしてるのに、どうにも話題にならんよな」みたいなことばかりが気になってしまう作品。ほんま、何でコードギアスのアニバーサリー再放送のタイミングにかぶせてプロジェクトをスタートさせたのかが謎である。一応画面のクオリティだけで比較すれば決してギアスに見劣りする作品ではないはずなのだが……(まぁ、15年前の作品と比べても意味はないが)。 1クールの休憩を挟んでの2期目のスタート。主人公がメカに乗る理由がそれなりに固まり、チームも形成されて「支配国とレジスタンスの戦い」という構図もはっきりしてきたところからの再スタートなのだが、やはり今作最大の悩みとして「支配国が複数にまたがって散らかってるせいで、どうにも想定される敵が固めづらい」という問題がある。今回もまた悪そうなおっさんが謀略を仕掛けてきて大ピンチに陥ってるわけだが、「このおっさん誰だったっけ……前からおったか? それとも新キャラか?」っていうレベルでもう覚えてない。そしてそんな敵国サイドの悪い仕掛けに対し、颯爽と登場した主人公機が純正スペックのみでバッタバッタと敵を打ち倒していく構図は、本来ならばスカッとするシーンのはずなのだが、どうにも後ろ盾に乏しいので「どないやねん」という印象が先立ってしまう。主人公の黒化とか、割と格好いい鉄板の盛り上げポイントのはずなんだけどなぁ。 ま、ある程度長い尺で見ていかないといけない作品なのは間違いないだろうし、何となく距離を置きながら、それでも「頑張れサンライズ、社名変えられてる場合とちゃうぞ」と思いながら応援していこう。 ○「本好きの下剋上(第3期)」 ー まさかキュアヤムヤムの変身より先にマインが戻ってくるとは……。多分誰も想定していなかっただろうなぁ(東映の人たちが一番ショックだろうよ)。 気づけば3期目だそうで。確認したら1期が2019年、2期が2020年と展開しており、意外にコンスタントに持続していることが分かる。例によって「もう覚えてねぇよ」と言おうと思ったが、あまりお話が複雑ではないし、特に復習パート無しでもスッと元の世界に戻ることができた。まぁ、一応「あ、そうか、和綴じ本は完成したんだっけ……」なんてところは忘れてたのだが、すぐにマイン劇場に立ち戻れたし、ベンノや神官長とのゴタゴタもお家芸。みんなしてやいやい言ってるけど結局は愛されてるんだよなぁ、ということが分かるのでハートウォーミング。 改めて見るに、今作はいわゆる知識マウント系のなろう作品ではあるのが、おそらくこの作品が小説として成立し、見どころがあったために後から粗製乱造の知識マウント転生が量産されたってことなのだろうね。今作ではマウントの取り方やその下支えとなる知識部分のフォローはしっかりしているし、マインがただ楽をして生きたいという低い志を持っていないために小説の主人公として立派に独り立ちできている(作中では1人で歩くことすら難しいけどね)。あと考えでしかないが、このバランスの取り方って、キャラクターのヘイトコントロールとしてよくできているわ。 スタッフもそこまで大きな変更がなく、毎度の「世界名作劇場」風キャラがなんだか今まで以上に活き活きしているように見える。この際、是非とも完結までアニメ化してほしいもんだとは思うが……結構長そうなのよねぇ。どこまでいくやら。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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