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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「さよなら竜生、こんにちは人生」 5

 オープニングで表示されるタイトルの英字が「Goodbye Dragon Life」だけなのなんでだよ。ちゃんと「Welcome human life」まで責任もてよ。冗長だと思ってるなら日本語タイトルもシェイプアップしとけ。

 堂々たるなろうアニメ。特に理由なき転生、そして当然のように「竜種の力」とやらを使いこなしてしまう主人公。その理屈でチートが身につくなら、主人公とおんなじような身の上のチート人間がそこらじゅうにいないとおかしい気がするんだが大丈夫か。

 まぁ、そんなとこにいちいち筆を割いてらんねぇよ、というのが現代なろう文化なのだからもう何も言うまい。ただ、文句からスタートしてみたが第一印象はそこまで悪くはない。そして決して良くもない。なんだろ、なろう独特の臭気というか、個人的に「憎らしいと感じる要素」は割と脱臭されており、上述の通りのチートのお披露目についても主人公があまりに淡々と偉ぶるでも悪ぶるでもなく開陳していくものだから、「まぁ、そういうもんなんやろな」くらいで終わってしまう。よく言えばクセがない。そして悪く言えば味もしない。そんなぼやっとした第1話である。

 そしてこの「味が薄い」感覚だけならマイナス評価で終わるのだが、唯一の見どころである蛇娘が可愛かった部分がややプラス。トータルでギリ標準点という判断である。そう、蛇っ子は普通に可愛かったと思う。まー「純朴巨乳婚活蛇娘」とかいう都合の良すぎる存在なのは相変わらずだが、登場シーンでの動きのコミカルさなんかは「そこだけ見せたいアニメかな?」と思うくらいにはアピールポイントになっている。また、1話目から発情しっぱなしというパーフェクトなろう展開はどう考えてもクソ要素だが、そこからまさかのお別れで、「いやハーレム展開ちゃうんかい!」というので一本取られた。まぁ、どうせこのあと戻ってきてハーレム要員になるのだから結果は一緒だろうけど(ソースは救いようがないオープニング)。いっそ、主人公が毎回違う女に出逢いながらも淡々と処理して誰にもフラグ立てない、みたいな変なアニメだったら面白かったかも。

 ま、多分来週の展開いかんで普通に切る候補にはなると思います。映像は並並&並だし、強く惹かれる要因はほんとに蛇娘だけなのよね。……ラミアに魅力を感じるのは「モンスター娘のお医者さん」以来人生2度目。

 
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○「シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 2nd Season」 ―

 ようやくゴールが見えてきたか、「真剣にコミットしてない作品」の続編。より正直に書くなら「あんま面白いと思ってない作品の続編」である。たそとちゃんりなの夫婦漫才が見たいというニーズにならバッチリ応えてくれるのだが。

 相変わらず映像はばっちり。同じ日5枠の「夜桜さん」が大したクオリティではなかったので、入れ替わりで帰ってきた今作のゴリゴリにキメた映像クオリティはより際立っている。キャラも立っているしアクション作画もエフェクトもバリバリ。C2C制作の映像に文句をつける部分は1つもない。ただ、そうして出てきた映像で楽しむべき物語部分がすっぽり抜けており、「俺はゲーム実況を楽しめる身、俺はゲーム実況を楽しめる身……」とひたすら自己暗示をかけないことにはついていけない内容だ。もういっそのこと「ゲーム攻略だ」ってことを記憶から消して単なるファンタジーとして楽しめないかとも思ったが、絶対にそれは許してくれない筋立てなのよねぇ。日曜日はラブライブと時間かぶってるし、切る選択もワンチャンやな。


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○「魔王2099」 6

 「Lv1魔王とワンルーム従者」っていうタイトルでも通用するね。なんかワシ、こんなことばっか書いてるな(似たようなアニメばっかり流れてくるんだからしょうがないやろがい)。

 などと愚痴ってはみたが、「魔王」「復活」「異世界?」といった食傷キーワードだらけのスタートの割にはちゃんと作れているアニメだと感じて第一印象は良い寄り。「なろうかと思ったらなろうじゃなかった」「お話が成立している」っていうレベルで評価を上げてしまうのは我ながら困りものだが、我々はちゃんとしたお話を欲しているのだからしょうがない。

 とはいえ、今作は別に最低ラインを超えてるとかじゃなくてふつーに続きが気になる展開でしたけどね。「魔王様が異世界から転移して現代日本に」というだけならどこぞのワックで働いてる人と同じになってしまうが、今作の場合は転移じゃなく「融合」。さらに500年のブランクがあるということで、ぶっちゃけ「世界がどうなっててもおかしくない」状態。こんな設定にされてしまったら重箱の隅をつついて「ここの設定がおかしいじゃん!」とかいう意味がほとんどなくなってしまい、「まぁ、融合してドタバタした結果そういうテクノロジーになったんやろなぁ」と思うしかないのでとても「諦めやすい」設定なのがうまい(?)。ネオン輝く摩天楼でトボトボ歩く魔王と、それを健気に支えるワンルーム従者。このギャップ満載の取り合わせだけでも出オチ感のあるインスタントな楽しみは得られただろう。それこそ本家(?)「ワンルーム勇者」の時と似たような刺激である。

 映像制作は今期やたらと数が多いJ.C.STAFF。確認したら今期は6本同時放送(!?)らしい。まぁ、J.C.の人員ならそこまで問題にならんのだろうし、発表時期がたまたま被っただけかもしれないのでそのこと自体は問題でもなかろう。実際今作は科学技術が発達した「近未来日本」の情景を「魔王様ファンタジー」に上手く取り合わせた映像が綺麗だし、過度に描き込みすぎて見づらくなるということもない良いバランス。このままのクオリティが維持できて、なおかつヒロインも可愛ければ万々歳である。あとはここからいかに陳腐にならずにシナリオで個性を出していくか、結局はそこが問題ですわ。

 唯一気になる要素があるとするなら、Wiki情報だと今作は割と新しい作品で、現在3巻まで発表されているとか。つまり、まだまだゴールが見えない途上作品ってことよね。それを現段階でアニメ化してどうまとめるのか、きちんと原作と折り合いをつけてやってほしいところ。

 追伸:「ワンルーム勇者」だと秘書が日笠だったけど、こっちの世界では御前がヘンテコ秘書役を務めてるのがとてもとてもしっくりくる。いわゆる2大巨乳声声優である。「巨乳声優」ではない(大事)。

 
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○「らんま1/2」 6

 俺名物、「超有名作品なのにろくに触れたことない」シリーズ。もう第何弾かもわかんないけど、総じてサンデー作品でそうなりがち。こればっかりは幼少期の環境次第だからどうしようもないよな。

 「うる星やつら」に続いての伝説的高橋留美子作品のアニメ化。いったいどこの誰が得する仕組みがあるのかは謎また謎、よくもまぁこうして掘り起こしてくるもんである。ただ、およそ「リメイク作品」なんてぇと墓標に泥を塗る「墓荒らし」みたいな扱いが多くなってしまう昨今のアニメ業界において、流石のレジェンド、るーみっく作品については「うる星やつら」がシュートな完成度を誇り、業界全てをあげてのリスペクトが窺える。ねぇ、藤田和日郎だって同じような扱いを受ける権利はあったと思うんだけどね? 多分、1話ごとに切りやすいギャグ漫画と、最初から最後まで全巻費やしての壮大なサーガではアニメ化しやすさが段違いなんだろうね。「からくりサーカス」はもうひと頑張り欲しかったところだよなぁ。

 というわけで、私はろくすっぽ触れたことがない「らんま」へとコマを進めよう。ただ、ほんとのほんとに基本設定くらいしか知らなかった「うる星やつら」に比べれば、世代的な理由からまだらんまの方が何かしら触れる機会はあった。ざっくり設定を知っているのはもちろん、キャラの面影もなんとなく認識できるくらいのレベル。今調べたらアニメの放送が89年〜92年という尺らしいのだが……あのな、うちの地元、多分放送してなかったわ……。

 というわけで接点がないので余計なしがらみもなく視聴できるわけですが……普通によくないですかね? David proによる「うる星やつら」もちゃんと現代でリメイクする意義が感じられる画面になってたけど、MAPPA制作のこちらは「うる星」に比べると「リメイク要素」みたいな現代的装飾はやや控えめで、元からあるコミカルさをそのまま画面に押し出そうとしているように見える。元々の素材が「現代アニメ」にしやすい部分もあるんじゃないかね。「3姉妹の家に男が押しかける」設定なんてまさに今やってる「甘神さんちの縁結び」と全く同じわけで、この辺りの時代に生み出された萌えの根底みたいなものが、現代にも地続きで生きていることがわかる。それだけ求められ、認められた設定ということだろうから、草分けの偉大さは言わずもがな。

 アニメの評価軸としてはそうして「映像がちゃんと敬意を感じる」というのが一点目。そしてもう1つの避けて通れない話題は、こちらは「うる星」とは違う判断となった中の人要素。総取っ替えではなく「メインキャストのみ続投」という英断を行ったわけだが、これはこれで正解だったと思わせてくれるだけのものになっている。もちろん私としては全て入れ替えた世界線も気にならないではないが、「うる星」に比べたらまだ年代が近いということもあり、当時若手だったキャストが30年の時を超えた再演。普通に考えりゃ無茶やってるわけだが、「時代を超えて、年齢を超えて役を演じることができる」というのは声優という職業の謳い文句の1つである。まぁ、実際には声にも年齢ってもんはダイレクトに出てしまうので限度はあるが、今作においては「再演」を任されたレジェンドたちに拍手を送るしかない。だって、ちゃんとらんまもあかねも可愛いじゃない? これすげぇよ。とてもじゃないが還暦前後の人間の仕事っぷりではない。多分この人ら全員が「行けます」と言えたからこそ、プロジェクトが成立したんだろう。……キティちゃんとかで高音域の仕事をやり続けていた林原がイケることはなんとなく分かってたけど、日高のり子がきちっとチューンしてるのはほんとにすげぇよ。高山みなみは声質というか、配役的に楽な部分はある。残る1人は……17歳だから関係ない(当時からこの役回りだったんだよなぁ……)。

 というわけで、映像良し、演出正統、中の人ファイト、ということで評価できるアニメだと思います。個人的には高橋留美子作品ってぇと「境界のRINNE」が一番波長が合う作品だったし、あのテンションの「どっか抜いた感じのギャグ」がポンポン出てきて楽しい作品になるといいな。なんで俺は30年越しで「名作」に触れてるやら。触れないよりはいいやろ。

 

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○「ドラゴンボールDAIMA」 5

 ここにも日笠か……ほんとあいつなんなんだろ。

 さぁドラゴンボールだ。作品の話に触れる前に「ドラゴンボールと私」というタイトルで一席ぶたせてもらおう。というかこの記事はだいたいそれで終わりだ。まず、単刀直入に言って私はあまりドラゴンボールに興味がない。「キン肉マン」「聖闘士星矢」には並々ならぬ愛着を見せるが、なぜかそれ以上のヒット作であるドラゴンボールにはさしたる愛着がない。これはもう、たまたまとしか言いようがないのだが、以前は「アニメ観てなかったからちゃう?」とか適当に考えていたが、「キン肉マン」などとの差を考えると、もしかしたら「実家に漫画がなかった」というのが一番大きいかも。結局幼少期の愛着って繰り返し同じコミックを読み返すことで構築されていく気がするので。いかな名作とて、1回しか読まなかったらそりゃ血肉にもなるまい。そういう意味で、実家にあった「キン肉マン」と、「近所の定食屋とか歯医者の待合室にはあったかも」程度のドラゴンボールでは差ができるのは致し方ない。

 もちろん、世代的にはそれなりにフィットしているので全くノータッチというわけではない。ふつーに読んでたし、一応ジャンプ連載の原典部分は最後まで読んでたはずなのだが……これがまー覚えてない。セル編まではギリ分かるが、ブウ編からはもうよく分からん。だから今回の1話目で多少なりともレクチャーしてくれたのは助かったかも。まぁ、もはやそんな過去の話に意味があるかどうかは分からんけども。

 結局、「セル編よりも後の話」については私はもう30年分がほぼ同じ価値なのよね。21世紀に入った後の諸々は全部「知らんドラゴンボール」だし、めんどいのでノータッチを貫いてきた。しかしまぁ、今回の新番チェック時にリストの中に名前が入っているのを見てちょっと考える。鳥山明の追悼企画なのかしら……聞くところによると今作は(何度目かのことらしいが)シナリオに仕切り直しが入って新たなストーリーになるともいうし、すっかり門外漢になった私にももしかしたら優しくしてくれるかもしれない。実際、1話目の導入はそれなりに優しかったし。ほんなら久しぶりに触れてみてもいいかも、というのでとりあえず観てみたわけですわ。

 劇場版の予告とか、あとネットを泳いでたら勝手に流れてくるスクショとか動画とか、そういうもので皮膚呼吸くらいの密度で取り込んでいた情報でなんとなく知ってたけど、最近のドラゴンボールは画面が綺麗ねぇ。私の中ではやっぱ「遅延アニメ」の代表格って印象しかなかったので、はっきり言ってドラゴンボールアニメっていい印象はゼロだったんだけど、そりゃ時代も変わってる。この独特の色彩感覚とかパリッとした線の付け方とか、多分スタジオ内に専門のチームがいるのだろう。それくらい大事にしなきゃいけないコンテンツってことだろうからね。唯一気になるとしたら、今回深夜アニメとして放送されているのでお子さん方に届ける気があるのかどうかってことくらいだが……いっそ「おっさん向け」に特化する作りにもなりうる? それがもし「懐かしのあれこれフィーチャー」みたいな懐古主義だったらノーサンキューだが、新たなシナリオに何かしらこだわりを持ってくれるのだとしたら、これを再会の杯とすることは可能かもしれない。とりあえず、しばらく録画は続けていいかもしれない。しょーちゃん頑張ってくれてるし。


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○「星降る王国のニナ」 5

 これ観ててふと思い出したんですが、「暁のヨナ」ってアニメの続編ないんでしょうかね……あれを録画したディスク、続編を想定してその後ろに何も入れずにずっと待ってて、気づいたら10年経ってるんですが(諦めろ)。

 たまに挟まってくる純正少女漫画作品。最近で印象深い作品だと「贄姫と獣の王」があったし、その他「赤髪の白雪姫」とか、たまにポロッとアニメ化される。そしてこれらの作品に共通するのは、私が普段あんまり触れないジャンルであるせいか、数多あるアニメ作品の中でも割と独自の印象を形成しやすく、意外と評価が高いということ。だからこそ「ヨナ」だって続編待ってたんだからな。

 シンプルなファンタジーラブロマンス。こちらの作品はいわゆる「成り変わり」を軸としたストーリーで、どこぞのプリンセスのプリンシパルのように少女漫画に限らず割と王道設定の1つ。今作は姫様が問答無用でお亡くなりになっているところを強引に「取り替え子」されてしまうというだいぶデンジャラスな展開だが、本人が幸せになれるというなら無問題である。元々「外見のせいでスラムでは虐げられたり、身の危険が迫ったりする」「最も信じていた仲間に裏切られる」といった酷い環境だったわけで、たとえ強引に誘拐された先で命懸けの詐欺の片棒をかつがされたとしても、「まぁ、前の生活だったら下手したら死んでたかもしれないからしゃーないか」ってんでポジティブに捉えることもできなくはない。その前の段階で王族が少女の衣服をひん剥いていることは考えたら負け。この世界にそういう犯罪はないんです(多分)。

 というわけで、いわば「誘拐犯とのラブ」というストックホルム症候群の極致みたいな状況に追いやられてしまったヒロインだったが、「スラム生活から一転王族の暮らしへ」という代価はそれなりに妥当なものだろうから納得しちゃった様子。取り替え作戦が色々ガバガバな気もするけど偉い人が大丈夫だっつってんだから大丈夫なんだろう。いやぁ、こっから先は最悪「本物が生きてました」パターンまで存在するのでスリルありますね。ご丁寧に意地悪なお妃様までいるし、おとぎ話のようにひねらずまっすぐな展開でも別に文句はなさそうだ。

 下支えするアニメスタッフは、監督が「絆のアリル」をやってた人だというどう評価していいかよくわかんない情報があるくらい。一応現在放送中の「シンカリオン」も監督名義か。制作スタジオのシグナルエムディも大崩れしてる印象はないし、少なくとも1話目のキャラデザは悪くない(最初「誰のアトリエだ?」とは思ったけど)。是非とも「少女漫画アニメに大外れなし」の法則を無難に維持してくれることを願っている。

 
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○「精霊幻想記2」 ―

 ほんまごめん、「2」って書いてあるけど「1」のことを1マイクロメートルも思い出せない。ほんとのほんとに、何も。

 私の記憶が役に立たないのでデータを辿っていくことになるが、Wikiによれば1期の放送は2021年。つまりコロナ真っ盛りか。まー、あの時期については何もかも「コロナでゴタゴタしてて覚えてないんですよ」って誤魔化せる可能性もワンチャン。いや、でもコロナ期ってむしろアニメの本数は減ってるから1本1本の重要度は上がってた可能性があるんだけどな。でも、マジであの時期の生活が胡乱すぎて記憶が曖昧な人っていませんか? 私はエンドレス在宅だったもんで、マジで20202021の記憶ってほぼ無いレベルですよ。いや、じゃぁ20172011なら覚えてんのかと言われたらやっぱり覚えてないんだけどさ。結論は「コロナ」じゃなくて「加齢」が悪いという話。

 すまん、あまりに覚えてないもんでアニメと全然関係ない話しか出来てない。Wikiじゃなくて自分で書いた文章ならどうか、と思って当時の感想を探ってみたが、案の定「テンプレなろう、みる価値なし」くらいのことしか書いてなくて意味がない。実際、3年ぶりの2期目をみたところで「まぁ、テンプレなろうだったんやろなぁ」くらいしか印象がない。一応、「現地語と日本語の同時通訳演出」なんてのはちょっと新鮮な気もするんだけど、1期はどうなってたんでしょうね。映像部分も取り立てて悪い部分はなく、今の私の判断基準からしたら「つまらんけどひどくはない」くらいになりそうなもんだけど、当時はどういう感情で見てたんでしょうね。マジで3年前の自分なんて他人だよ。

 トータルでいえば「決してアニメのクオリティは低くないからこれが1からだったら視聴を継続する可能性もあったが、すでに前提となる部分がさっぱり分からないので追いかけようがない」という残酷な結論を出すしかなさそう。もし俺がなろう主人公なら、3年前にタイムリープしてやり直せたかもしれないのに……(わざわざ時間を遡ってなろうアニメ見直す人生、リゼロ以上の地獄では)。

 
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○「村井の恋」 6

 なんか変なん出てきた。なんも知らずにタイトルだけ見たら「花野井くんと恋の病」みたいなのが出てくると思いますやん。どっちかっていうとギャグマンガ日和だった。

 危ないところだった。前クールに「エグミレガシー」で耐性をつけてなかったら「なんやこのクソアニメ」ってんでUターンしてる可能性もあったぜ。アニメってのは作画だけが勝負じゃないということを見せつけてくれる、勢い任せの省エネアニメ。こういうのが刺さると逆に致命傷になる危険性がある。俺は賢いから知ってるんだ。

 まぁ、いくらなんでもこいつが致命傷になることはないと思うんですが、この省エネ展開をぬけぬけと繰り出してくる図太さはさすが。今作は監督が山川吉樹なんですよ。最近まで長年にわたって「死神坊ちゃんと黒メイド」作ってくれてた人ですね。今改めて来歴を確認したら「キルミーベイベー」の監督もこの人だったのね。なるほど納得。その後はふつーにJ.C.で作品作ってたみたいなんだけど、「斉木楠雄」あたりにも関わってるし、多分桜井監督との接続も多かったんだろうな。そこから「ハイスコアガール」を担当して独特のCG作画法を確立。「まちカドまぞく」ではあの物議を醸したエンディング映像を作り上げた。そうして研ぎ澄まされていったアヴァンギャルドな画面センスが今作ではギャグマンガ日和的ローコスト作劇で繰り広げられる。いかにも安っぽく絵を動かす必要性を最小限に抑えたユルすぎる作画なのだが、これが会話劇と合わせるテンポだけで一線級に引き上げられている。これはもう、純粋に絵作りの旨さ……というかネタセンスだね。もちろん相当に人を選ぶ方向性だろうが、私の場合はこの人の作劇が肌に合うことは以前から確認されていることで……より桜井明的センスに近づいた感があり、このままいくとさらに1.3倍くらいのスピードでコンテ詰め込みはじめそう。

 あとはまぁ、声優業界の陽キャ代表にして不朽の稼ぎ頭・日笠陽子の持ちネタ披露会みたいな趣もある。これ、下手したらプレスコなんじゃねぇかと思うくらいにまず声の演技があって、そこに勢いを増す変ながついてる感じ。日笠は若手に道を譲る気など1ミリもなく今期も大量の作品に出演しまくっているが、リア充代表のくせしてやたらと行き遅れキャラとかクソオタクが回ってくるのは持って生まれた人徳なのか。周りの連中もそんな日笠節に巻き込まれるかのようにボルテージが上がっていく。これはこれで1つの完成形よね。

 まー、30分作品にすると流石に長すぎて途中で飽きる気はするのだが……こればかりはスタッフを信頼して見守るしかあるまい。脳が疲れてるときはあんまりお勧めしませんが、だからとて脳をフル回転させて見守るようなもんでもない。やっかいなもんやでホンマ。

 
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○「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」 5

 ヒロインの中の人、「どっかで聞いたことある気がするんだけど……」って思いながら観てて、キャストロールで答え合わせした時に「あぁ、ミアの中の人かぁ」ってすごく納得いったけど分からんかったの悔しかった。やっぱ1キャラでしか認識してない人ってなかなか識別が難しい。

 さて、今期もまだなろう枠は尽きない。一応これでリゼロも含めたら9本目か? まだめげない挫けない。ただ、幸いにしてこちらの作品は第一印象が決して悪くなく、むしろ良いまであるありがたい作品。まー、筋立てはどこまで行ってもなろうなので次週以降でストンと急降下する可能性もありありだし、1話目にしても「やっぱタイムリープの理由は教えてくれないか……」みたいなところで引っかかってはいるのだが、なんか他のなろうとは1ランク差があるような気はしている。

 素直によかった点を見ていこう。まずは当然映像部分。制作はJ.C.なので大崩れの心配が無さそうというだけでも評価対象であるが、キャラデザにもそれなりにこだわりが見られるし、独特な影の付け方とか、ダークな物語部分を支えるこだわりは確認できる。監督が「薔薇王の葬列」の人らしく、もしかしたらその辺からノウハウを蓄えてたのかな、なんてことを思ったりもした。そして筋立て。タイトルにまんま書いてある通りの「やり直し令嬢」という設定で「またかよ」と思われるかもしれないが、実はこの設定って直近の「ティアムーン」がかなり近かっただけで、それ以外とはそこそこ差別化ができている。1話サブタイトルには「破滅ルート」なんて言葉は使われていたが、「ティアムーン」同様にこちらも「ギャルゲー転生」とかじゃなくてれっきとしたファンタジー作品。余計なレベルだのステータスだのパラメータだの好感度だのという指標は出てこないし、ヒロインが持つアドバンテージは純粋に「前回1回分の記憶」だけ。そして「破滅フラグ」だのと安易な言葉で処理されがちな「悲惨な運命」についても、「婚約先の王子が実はハイパーシスコンで、そのための偽装結婚を申し出られただけでした」という(あまりにひどい)理由づけがちゃんとなされていて分かりやすい。まー、この国の未来は不安すぎるが、確かにこの状況は死に戻りしたくなっちゃうくらいには悲惨だし、改変したいし、有りえなくもない(?)設定だ。

 そして助けを求めるために登場するスパダリポジションの「竜帝」。こちらも安易な「魔王」とかじゃなく、一応は「実力派の他国の王子」という設定であり、将来的に魔王化する部分については謎として保存して次回以降へのストーリーテリングに使う様子。そんなん当たり前の話ではあるのだが、こうしてちゃんと「伏線→回収」という手続きをとってくれるだけでも印象は格段によくなるものだ。どれだけのなろうがそれすら出来ずに廃棄物のごとく垂れ流されていることか。今作をそうした木っ端なろうと比べるのは失礼な話なのか、実際は木っ端寄りなのをたまたまアニメスタッフが有能だったから面白そうに見せられたのか。それは次回以降までステイチューンである。

 あ、あとしーたむドラゴンが可愛い。ていうかしーたむが可愛い(定型文)

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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