最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「古見さんは、コミュ症です」 6 1話目を見てて初めて「コミュ障」じゃなくて「コミュ症」だったことに気づいた。……コミュ症って何? ……まぁ、タイトルに「コミュ障」を入れてしまうとセンシティブなワードなのでアウトになっちゃうってことなんだろうか。 実は原作既読。けっこう既読。例によって漫画喫茶での遭遇だが、短いギャグ漫画とかは1巻だけよんで「はいはい、こんな感じね」って続きを手に取らないことが多いのだが、この漫画は割と気に入って、以下続刊は漫画喫茶に行くたびにちょいちょい摘んでいた。コロナ以降はそもそも漫画喫茶に行けてないのでここ何年かは読めてないが……まぁ、そんなに劇的に内容が変わるような作品でもないので読めても読めなくてもそこまで問題は無い。原作が気に入った理由はよく分からんのだが、とりあえず絵の好みだと思う。わたしゃこういうカチッと主線が決まっててシンプルな絵柄の方が好きな傾向があるんだろう。それ以外だと……なんだろね。ギャグ漫画って結局フィーリングよね。 そんな風に「なんとなく好き」な漫画がアニメになると聞いてある程度「こんな感じかな」というイメージはしていたわけだが、少なくとも1話目はその予想よりもやや上をいった。流石にサンデーの最終兵器と言われるだけあって作画に気合が入ってますわね。製作はOLMなのだが、こんだけちゃんとした作劇もできるもんかとちょっと感心した。「総監督」名義で渡辺歩がクレジットされてるが、1話目のコンテは「監督」でクレジットされている川越一生という人の手による。多分、制作体制も実質的な監督はこの人なのだろう。OLMのたたき上げみたいであんまり過去作に名前が出てこないのだが、1話目の演出を見る限りでは初監督作品ってことで気合が入ってるんじゃなかろうか。ギャグとしての勢いを保ちつつ、過剰なくらいのセンチメンタルな雰囲気を持たせて出会いのドラマを劇的に彩っている。まさか1話目でなじみすら出てこずに完全に只野と古見さんの世界だけを引っ張るというのは予想外であった。まぁ、その分来週からは騒々しくなりそうだが。 改めてアニメで見ると、古見さんの設定はいささかやりすぎの感があり、ここまできちゃうと性格というよりも文字通りの「障害」に近いし「疾患」とすら言えるレベル。「ひとりぼっちの○○生活」の時にも触れたが、こういうコミュ障のキャラをいじる構造自体は、私自身が身につまされる部分があるのであんまり好きじゃない。ただ、無駄にリアリティを出そうと「半端にそれっぽいコミュ障」じゃなく、振り切れて「疾患」レベルまでいっちゃってるのはむしろネタとして割り切るための設定なのだとも思う。さらにここからは「古見さんなんて可愛いもんじゃねぇか」っていうレベルの問題児が大挙する展開になるので、「コミュ障アニメ」というよりは「バカアニメ」として楽しめるようになるんじゃなかろうか。是非ともこのクオリティを最後まで維持して欲しいものである。 中の人については、まず「梶原岳人が本当にちゃんと声優できるようになってる」っていうのでしみじみする。只野くんのキャラって、かえって難しい設定だと思うのだが無理なくやれてる。古見さん役は古賀葵のようだが……まぁ、しゃべんないから……森田さん時代の花澤香菜が懐かしいですね。他にもクドいキャラにクドいキャストが用意されているようです。今から楽しみだ。
PR ○「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」 5 面白いもんですよね、同じなろうといってもこれだけ印象の違う作品が出てくるんだから……。まぁ、そりゃ「ジャンプアニメ」でもピンからキリまであるんだから当たり前ではあるんだが。 こちらの作品は幸いにして1話目でそこまで辛くなるようなこともなくすんなり見られる胃に優しいなろう。まずもって、こうして「転生前」の方の設定を事細かに描いてくれる異世界転生はここんところずっとご無沙汰だった。タイトルで分かる通りに今作は「転生前が超すごい暗殺者」という部分が重要なようなので、そこに筆を割く必要があったのは当たり前のこと。このまま転生して「経験と知識をもとに異世界で戦い抜く」というプロットがしっかり守れるならば、それって異世界チートじゃなくてちょっと変則的なピカレスクともいえるわけで。それならそこまで嫌な匂いはしないかもしれない。まぁ、今回あんまりナーロッパ的な世界が描かれなかったおかげで適当さが見えにくかっただけという可能性もないではないが……でもちゃんと「暗殺者世界線」ではそれなりにベテランっぽい含蓄も見せていたし、1話目でのキャラの見せ方は真っ当なものだったと思う。まぁ、あと森田順平氏の演じるダンディアサシンっていうのがそれだけでちょっとずるいってのもあるけどね。これ、できればこのまんまのキャラで異世界を歩いて欲しいもんだけど、来週からイケオジではなくなっちゃうみたいなのよねぇ……。 ちなみになんとなくWikiで確認してたら、今作は「回復術士」と原作が同じだということを知った。さらに、この原作を書いている人はやたらめったらに作品を発表しているらしく、作品リストがとんでもない量になっている。なろう作家のアベレージがどんなもんか分からんが、慣れてきたらこんなペースで同時進行の作品を展開できるものなんだろうか。すげぇ商売だなぁ。
○「進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」 2 キツい。無理。 なろうイズムのダメな部分の集大成というか、ある意味で内心どこか期待してるような気がしないでもないなろう的要素が全て揃った素晴らしい設定。本当にこれの原作をどういう層が楽しんでいるのかは全く理解できない。おそらく狙いとしてはギャグに見せたいのだろうという要素も、見ているうちにどんどん辛くなっていく。大量のなろうで機械学習させたAIの方がもうちょい端正な作品を作ってくれそうな気がする。 ありがたいのは、アニメーション自体も1話目からわかりやすくショボいので特に擁護する必要がないということだ。知らないスタジオなので確認してみたら、元請けで長編アニメを担当するのは初めての様子(過去には「しばいぬ子さん」とか作ってたみたい)。多分、あんまり製作陣もやる気はないんじゃないかな……何が辛いって、これのエンディングがポピパのタイアップなんだよな……Moonlight walk、ポピパ曲の中では割と異質な楽曲で面白いと思うのに……今wikiを確認したら当然のように西本りみ・おゆちゃんといった響声優がキャストに参加しているな。まぁ、キャストに罪はないから……。そういやこないだのライブで宣伝してたけど……すまんな西本。無理や。 あと、これはアニメの責任は一切ないので完全な余談だが、wikiをチェックした際に書かれていたあらすじの文章があまりに国語力低くて笑ってしまった(編集されるかもしれないので、せっかくだからスクショ撮っといた)。今作のWiki編集してる層は……つまり、そういうことなんだよなぁ。 ○「プラオレ! 〜PRIDE OF ORANGE〜」 5 アニメファンにあるまじきことなんだけども……「この内容でそれなりにアニメの出来がいいのなんか腹立つなwww」って思ってしまった。でも、大真面目に観てたら馬鹿馬鹿しくなるやん。 タイトルに「オレ」がついてるもんだからてっきり野郎主人公の何かだと思って見はじめたらガチガチの萌え系作品。その出自はメディアミックスを目論みソシャゲを出そうとしてるタイトルであるという。これまた変な話だが、間に挟まってるCMのソシャゲ・ゲーム部分を観てちょっとだけ「面白そうやんけww」とも思ってしまった。今時逆に珍しいくらいのゲーム画面である。 なんと「アイドル+アイスホッケー」という訳のわからない組み合わせ。ここまで様々なアイドルアニメが展開されてきたが、いよいよヒネリにヒネリすぎて訳が分からなくなってる感じが伝わってくる。いったいどういう流れでこんな作品にたどりついたのだろうか。(以下勝手な妄想→)「まだアニメとかゲームになっていないジャンルって何が残ってるかなぁ……」→「そうだ、アイスホッケーとかいいんじゃないですか? スケートとかなんか綺麗なイメージもあるし、女の子にやらせたら花があるんとちゃいます?」→「でもアイスホッケーってガチガチにプロテクタとマスクで固めるやん。女の子の顔が見えなかったら意味ないやろ」→「確かに……よし、そんなら同時にアイドル業もやらせて、試合に勝ったら氷上で踊るってのどうです?」→「新しいッッ!」…………気持ちよくなるハッパやってんのか? いや、多分こんな企画会議ではないだろうけども……逆バージョンもありえるかもしれん。「アイドルアニメ作りたいんやけど、もう、やれるジャンルは全部やっちゃったからなぁ……なんか目新しいアイドルないかなぁ……」→「アイスホッケーやらせたらどうですか?」→「新しいッッ!」…………気持ちよくなるハッパは気持ちいいなぁ……。 まぁ、偉い大人たちが額を寄せ合って生まれた作品には違いないのです。どう考えてもアイドル要素だけ余計なのでそこを取り除いた「アイスホッケー女子」のアニメなら成立してる気はするんだけど、なぜそれでダメだったのだろう。しかも、多分これって万一当たったらきっちり中の人にアイドル活動やらせるところまで勘定に入ってるよね……どうにもピリッとしないキャスト勢のおかげでアニメの中身は今ひとつ印象がよくない。ただ、映像はちゃんとしてる。メットかぶった時の顔部分の描画が怖いことを除けばしっかり動くし、丁寧に描き込まれている……今からでも遅くないから、純正ホッケーアニメか、純正アイドルアニメのどっちかにしません? ……まぁ、始まってしまったからにはこの魔の足し算から奇跡が生まれることを期待するしかないか……。 主人公の子がなぁ……「観光地の旅館の娘、髪がオレンジ色で、ご当地名産の果物が好物」って、どこぞの沼津で見たことがある主人公なんだよなぁ……。ちなみに、ゲーム制作がCraft Eggということもあり、公式ページを見ていくと明らかに「響所属声優だけで固めた忖度チーム」が存在しているというお約束。
俺だって書きたくてこんな文字列書いてるんじゃねぇよ!!! でもさ、作品タイトル間違ったら申し訳ないしさ、ちゃんと一言一句確認しながら書いたよ。精神を平静に保つ訓練みたいなものだよ。写経と一緒だよ。 なんかもう、ね。タイトルを見て「好きにしたらええがな」って言ったら全部終わったことになりませんかね? これは……なぁ……。いや、先に書いておくと、アニメとしてはめっちゃ普通。特によくもなく悪くもないが、多分1話目の時点でこんな感じだと、残りの十数話は特に話題性もなく、だらだらとこの状態が続いていくんだろうなぁ、って言うだけのお話よ。その上で、何をモチベーションに見たらいいのか分からないわけで……誰が観たいんやろなぁ。美味の味を訴えてくれる犬娘かなぁ……。 正直予想外ではあった。まず前提知識として、最近(なのか一昔前なのか分からないが)のなろうには「追放系」と呼ばれる一流派が存在しており、「俺の実力を理解してない馬鹿なパーティが俺を切ったのでチート能力で見返してやったぜザマァ」みたいな作品が一時雨後の筍のように大量に存在していたということを聞いている。今後、このタケノコが書籍媒体を離れ、1つまた1つとアニメになってくるであろうことも知っている。しかし、当然私はそんな作品を読んだことがないので、初期微動の「盾の勇者」や「回復術士」を超え、「これからいよいよやってくるのだな……」と覚悟を決めて待っていたのだ。まぁ「回復術士」はその系統だったかもしれないけど、あれはもう、別次元に突き抜けちゃったので今度こそはという身構えだ。 しかし、なんか色々違った。まずこのジャンル、「異世界」でなければ「転生」でもないのね。ふつーに「そういうファンタジー世界があって、その中で生きてる主人公がいます」から始まる。まぁ、どうせ異世界転生っつっても速攻で意味がなくなるパターンの方が多いのでそこはあってもなくてもいいのだが(無い方がいいのだが)、そうなってくると「あからさまにゲームっぽいステータスシステムとかどう言う概念やねん」という話になってくるのである。加えて、追放系の真骨頂(??)である追い出しのくだりだが、なんとなんと、まさかの「普通に主人公の実力が足りてないから追放された」という顛末だった。え、それってマジで自己責任じゃん……単なるダメなやつじゃん……。妹を置いて最前線からドロップし、まだ魔王やらなんやらが生きてて世界が不安定な状態だってのに「終わったわー、スローライフ送るわー」って、単なるクズじゃん。どゆこと? そもそも魔王「軍」と戦ってるなら「パーティ」なんて小規模な編成単位は割とどうでもいいはずで、「軍」の切り盛りなら一個人のスキルが多少優れてようが劣ってようがあんまり関係ない気がするんだが。それなのに「メインパーティより弱くなったからお前いらない」って言われて「わかった。でも、実力が足りなくて抜けたと思われたら情けないから、戦死ってことにしといてくれ」って、単なるわがままでダメなやつじゃん。向上心も何もなく、ただ逃げた結果として「スローライフ」を選んでいるキャラ。そんなん主人公に立てられても……。 まぁ、もうちょい観ていけばそのあたりにもフォローが入るってことなのだろうが(……だよね?)、少なくとも1話目時点では「どないやねん」しか出てこなかったし、フォローが入ったところでこの「スローライフ」という名の傲慢に何か楽しみが見いだせるとも思えない。今期はこの辺りからなろうの怒涛の攻めが始まるので、耐えられるかどうか自信がないわ。 ○「境界戦機」 5 サンライズが威信をかけて送り出す新たなロボットアニメ。それにしても、なんでよりによって「コードギアス15周年」で再放送始めたのと同じ時期にこの設定のアニメが始まったのかはよく分からん。もうちょいタイミングどうにかできたやろ。 前提条件みたいなもんなので突っ込んでもしょうがないのだが、冒頭で説明された21世紀半ばの日本の姿が「どないやねん」とは思ってしまう。これがブリタニア帝国に討ち滅ぼされたイレブンなら「まぁ、そういう世界線もあるかもな」と1つだけ設定を飲み込めばいいだけなのだが、こちらは複数の国家勢力が介入し、日本が分断されてしまっているという。いや、そうはならんやろ。少なくとも2021年の世界情勢からどう転がってもそんな細かく境界はつくれねぇだろ。「北都・南都・西都の3つに分かれてしのぎを削っていた」っていう自治の分割でも無理やり臭かったのに、普通に考えて、複数の勢力が同時に日本国土に干渉を始め、いつの間にか分かれてるってのは想像できない。地理学上一番ありそうなのはロシアと中国に同時に介入されて分断、ってパターンで、その時に日本の主権がアメリカの介入で保持された場合、米中ロ三国の争いになる展開はもしかしたらあるかもしれんけど。オセアニアが云々って言ってたから、わざわざオーストラリアあたりから乗り込んできたのかしら。日本は海洋資源以外にそこまで魅力ないと思うんだけどなぁ。 とまぁ、冒頭の設定に色々と疑問はあるし、その結果生み出された日本の生活が「生まれた時から相当なハンデ」とか言われちゃう状況は寂しいものだが、まぁ、とにかくそうして荒れ果てた戦場が生まれないとロボットがバトルできないからね。多分今作で一番分からんのは「そんな激戦地区に汎用無人人型兵器が投入されたよ」の部分なんだけどな。あと40年後に、各国がこぞってボトムズみたいな兵器を作り始めるかと思うと感無量やね。まぁ、そこを突っ込む必要がないってのもガンダム以来のお約束ではあるんだが。とにかくそうしてサンライズが新しいプラモの商品を作り出し、コッテコテの新機軸を狙う……と思ったら監督が羽原さんやんけ! ガンダムかギアスと思わせといて正解はファフナーだったというオチ。今確認したら、制作会社のあれやこれやで権利関係や肩書きが色々変わってて、羽原さんがサンライズ子会社の取締役になってるわ。形としてはXEBECからの出戻り……って言うんかなぁ。 兎にも角にも、そうしてロボット慣れしたスタッフが作る、本当にお手本のような1話目のロボット搭乗回。そのせいでなかなか他の作品との差別化が難しく、「変なAIじゃなくてC.C.拾ってこいよ」とか思ってしまうけども、主人公のモチベーションのあり方とか、適当AIによる適当テロリズムとか、あんまり深く考えずに楽しんだ方が勝ち、という雰囲気が出ているのは良いとも言えるし悪いとも言える。AIが割と好き放題喋っており、ロボットアニメのお約束的あれこれを「そこはAIの悪ふざけなんで」というよく分からない免罪符でゴリ押しする姿勢は案外嫌いじゃない。この後ギアスに成り上がれるのか、それともバックアロウみたいになっちゃうのかは誰にも分からないが、現時点で言えるのは「俺、あんまりロボット興味ないしなぁ」である。グランゾート出てきたら呼んで。
○「テスラノート」 4 おそらく誰もが思ったことだろうが、こんなところに「エクスアーム」の残滓が感じられようとは……多分、この後の時代においては「しょぼCG」の代名詞としてエクスアームが使われていくのだろう。かつてのMUSASHI-GUN道-みたいなもんやな。ちなみに今作は制作体制などはエクスアームと一切関係無い。……と思う。正直、制作スタジオについては見たことないところなので情報が無いのよね。 先にフォローしておくと、今作は「エクスアームよりは幾分マシ」である。あっちは本当にPS2以下という凄まじいCG技術を見せつけてくれたが、今作は一応、「CGでなんかやろう」という現代的な工夫が見て取れる。例えば表情パターンの貼り付けとか、モデルと背景のバランス調整とか。だからあまりエクスアームエクスアームいうてやるな、という気もする。するけど……でもやっぱりショボい。冒頭、電車落下シーンまではそこまででもないのだが(鳩が気になるくらい?)、その後のヒロインの登場シーン、そして自転車シーンで「あ、これダメなやつだ」と確信するに至る。あとはまぁ、動くシーンはことごとくショボさを発揮してくれるのであまり救いはない。おかげでそっちの面白さばかりで全然話が頭に入ってこないし、ちゃんと観ようと襟を正したら「いや主人公がたっつんやないかい!」みたいなところでもう1回ツッコんでまた白紙に戻っちゃったりした。多分収録はずっと前に終わってるんやろなぁ。 ヒロインは頑張って顔パターンを増やしてコミカルな部分を打ち出そうとしているし、「スパイアクションもの」ということで権謀術数の部分がシナリオラインで引っ張れればエクスアーム認定から抜け出せるワンチャンスはあるはず。一応監督が福田さんなので大外しにはならないと思いたいのだが……ただ、福田さんってアニメーターとしては一定以上の評価をしてるんだけど、ことに監督業務を任された作品は敗戦処理みたいな作品が多く、あまり芳しい戦績が残せていないのだよな。今作もどうにも……。 そういえば、ニコラ・テスラの存在がここまで一般に流布したのってどれくらいの時期なんだろうか。私が初めて認識したのは荒木先生の「変人偏屈列伝」の時なので、90年代くらいまでは「知る人ぞ知る偉人」みたいな扱いだった気がするのだが、最近は大体エジソンとセットで出てくるようになった気がする(そして悪役を任されることも多い)。こういう情報の流れってのも、時代性があるんでしょうかね。
○「takt op. Destiny」 6 指揮者坊ちゃんと戦闘メイド。端的に、「手間・暇・金がかかってそうなアニメやなぁ」と。 なんかオリジナルアニメが始まったかと思ったら、どうやらソシャゲとのメディアミックスとのこと。古来より脈々と続く擬人化プロジェクトの1つとして今回はなんと「クラシック音楽の擬人化」だそうで。言われてみりゃ艦これあたりで飽和した感のある「何でもかんでも擬人化すりゃいいじゃん」の流れ、最近は割とおとなしくなってたよね。まぁ、集大成とも言える(?)競走馬の擬人化で一つの時代が片付いた感があったからね……。しかし、まだまだ残っている擬人化はあるらしく、今作はだいぶ力が入っているようだ。 冒頭、「音楽で戦う能力だよ」と言われた時は「ここにもまたシンフォギアの残滓が」と思ったが、さすがに「音楽自体が戦ってる」とは思わなんだ。ただ、残念ながら「音楽自体が戦う」なんて概念は絵にもかけないお話なので、実際のアニメは単に美少女アンドロイド的な何かが戦うというアニメになっている。指揮者とのバディシステムのようで、放っておいてもドタバタコンビ芸が披露できるというのは美味しいところだが、少なくとも1話時点で世界設計が全然見えてこないので、まだ「こいつら結局なんやねん?」という状態で止まっている。まぁ、どうせソシャゲアニメなんて最後まで行ったって大きなゴールがあるわけでもなかろうし、今回みたいに「とりあえずバトルで大立ち回りしときゃ客呼べるだろ」というデザインはわかりやすい。実際、これだけのクオリティを見せておけばとりあえず来週もみてみようかな、と思うお客は増えるわけだしね。 ただ、そうして目鼻が付いていない状態なので先行きが不安なのも事実である。ソシャゲアニメに成功なしの法則はメディアミックスでもそうなのかはまだ分からないが、ここから例によって大量のヒロイン乱立路線とかにしたらコケる危険性も増してしまう。ただ、だからといって焦点を絞って今回出てきた主人公ペアの珍道中を描けばそれで良いかというとそうでもなくて、私の脳裏をよぎったフレーズは「LISTNERS」である。あれはアニメオリジナルとして攻めた設定を作った上で、音楽とロボットアニメの融合を狙ったが、最終的にはふわっとした観念的な描写が多くなってしまい、終わってみれば「ふつー」くらいになってしまっていたのである。今作はそんな「威勢がよかったのに落とし所がふつー」みたいな評価で終わらないことを祈りたいものだ。しかし、クラシック美少女なぁ……せっかくなのでゲームの公式ページみに行ったけども……これ、結局十把一絡げのキャラガチャゲーで終わる気配しかないんだよなぁ……。
○「さんかく窓の外側は夜」 4 もう「見える夫くん」とかに改名せぇ。なんの巡り合わせなのかは謎だが、こうやって同一クールでニッチなテーマ設定がかぶることって結構あるよね。 どっかで聞いたことがあるタイトルだと思ったら、すでに半年ほど前に実写映画が公開済み。多分、どこぞの劇場で予告編とか見てタイトルだけは知っていたのだろう。まぁ、当然中身は知る由もなく、このタイトルで中身が見える夫くんだとは思ってなかったけども。「見える子ちゃん」はホラー×エロの掛け算を狙い、こちらはホラー×BLという掛け算を狙っている様子。みんなしてすぐに結果を出したがるよな。そんな欲しがりなコンテンツ管理でいいのか。 残念ながら、当然私はエロよりもBLの方が興味は薄いのであんまり惹かれないというか、男同士でいちゃいちゃしながら「失神するほどンンギモチイイィ!」とか言ってるのを見ても「そういうことは家でやれ」としか思えないのであんまりピンとこない作品には違いない。映像部分に関しては濃いめのキャラデザが割としっかり描かれており、普通なら「丁寧な作画!」ってんで加点要素になるはずのものだが、ことBLとなると「そこを詳細に描き込まんでエエ」と思っちゃうのでむしろ及び腰になる傾向。こればっかりはどうしようもない。 掛け算と形容してみたものの、あんまり「見える」ホラー要素とBL部分に有機的なつながりは感じられず、いわばシンフォギアが「歌って戦う!」と叫ぶのと同様、「いちゃつくと霊が見える!」と言ってるのはかなり強引な絵面。そこが面白みといえばそうなのかもしれないが、1話目段階ではまだ困惑要素だわね。これが馴染んでくるとまた見え方も変わってくるんだろうか。いや、馴染みたいと思わないのだけれども……。とりあえず、こんだけホラーアニメが続いちゃうと、私の日常生活が心配になってくるのである。夜ちゃんと寝られたらいいな。
|
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/03)
(02/02)
(02/02)
(02/01)
(02/01)
(02/01)
(01/31)
(01/31)
(01/31)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |