最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「Levius-レビウス-」 5 こちらはネトフリ配信アニメの放送版。確認したところ配信開始が2019年の11月とのことなので、今期新番組でもなければ今年度の番組ですらない。こういうのを全く知らずに、観られるタイミング(今回はBS11での放送)で初めて知るというのは、いちアニメ視聴者として正しいのかどうなのかよくわからんな。 とりあえず、まず書いとかなきゃいけないと思うので誰もが言ってるだろうことを書いておくと、「メガロボクスやんけ」。まぁ、原作のスタートで言ったらむしろこっちの方が先みたいだけど、「ボクシングなのに何故かわざわざ機械を背負ってやる」というコンセプトは完全にメガロボクスと同じ。なんでこんなコンセプトが重なる作品があるのかが謎だ。みんなして、機械でブーストした拳を叩き込まれて大丈夫だと思ってるんだろうか。そして、メガロボクスは「あしたのジョー」の焼き直しということで「機械じかけのくせにテイストがやたら昭和」という謎の演出方向がやけにおかしかったが、こちらはポリゴンピクチュアズの映像でバリバリの未来デザインとして作られている……かと思いきや、ギアの動力に「蒸気」を使ってんの? これこそまさにスチームでパンクだが……どういう世界観なのかがよく分かんないね。 とりあえず、新番組扱いではないので割と半端な気持ちで見守っていこうとは思うのだが、ポリゴンピクチュアズのデザインってちょっとでも目を離すとどんどん映像が「滑って」しまうのでどうにもコスパが悪いんだよなぁ。いや、どの作品もちゃんと正面から向き合えって話なんでしょうけど。途中でフェードアウトしたらごめんなさいだな。それにしてもキャストがクドい。ポリゴンピクチュアズ作品、必ずどっかに宮野・櫻井・諏訪部が隠れている説。
PR ○「天地創造デザイン部」 5 アリクイかわえぇのう。あんな樹の上でも威嚇できるんやね。 きわものフレンズとでもいうべき動物アニメ。図鑑のコールが木野日菜ちゃんだったので、どこかで「シートン学園」とも繋がっているかもしれんな。原作はちょい既読。これは確か、電書で試し読み無料とかだったんで1巻だけつまんだ記憶がある。その時の印象は「うまいこと考えたもんやけど、どんだけネタが続くんだろうね」といった感じだった。今作でやってることって、結局は動物についての豆知識というか、珍しいもののトリビアを紹介している雑学番組と変わらないので本当ならそこまで目新しいものではないんだけど、「神様が外注してデザインで試行錯誤しているよ」という体裁を取ることで、ギャグ漫画として妙なところに攻められる形になっている。これは思いついた作者が偉いな、とは思うんだけど、あとは「どんだけ続けられるんだろう」という部分が……今確認したらコミックは5巻までは出ているとのことで、それなりの量はありそうね。まぁ、哺乳類だけじゃなくて地球上の生命だったら何を取り扱ってもいいからレンジは広いのか。 で、そんな「興味深い漫画」がアニメになったわけだが、まー、アニメになったことによる付加価値はそこまで大きくないかな? 天使という名のサラリーマンたちの掛け合いは声がついたことで臨場感は増すけど画としては地味なのであまり動かす意味はない。実写も使ってその動物の生態が詳しく紹介できるのは映像作品の利点ではあるが、もともと原作コミックも写真付きで紹介するコーナーがあったのでそこまで大きなアドバンテージとも言い難い。むしろ動物の生態部分をアニメで描こうとすると下手なこと描いて間違っちゃうリスクもあるので、取材をきっちりしなきゃいけない分大変そうである。いっそこれ、NHKが開き直って実写でやっちゃうとかもありだったかもね。 まぁ、1話目では特に悪い部分も見当たらなかったので、「ダーウィンがきた!」みたいな感覚で見守っていけないいんじゃなかろうか。
○「俺だけ入れる隠しダンジョン」 4 馬鹿だね……まったくもって……馬鹿だね……。 清々しいまでになろう。前クールのなろうが「神達に拾われた男」みたいなスローライフ系に流れていたので、こういうまっすぐにチートをチートとして使う作品はむしろ懐かしさすら覚えてしまうほどである。一応、「異世界」でも「転生」でもないので厳密ななろう的基準からはずれているのかもしれないが(なろう的基準ってなんだ)。異世界でも転生でもねぇのに平然と「スキル」とか「LP」とかいう概念が出てくるあたり、やっぱりどうしようもないくらいになろうである。 まぁ、ここまでなんの衒いもなくやってくれればむしろ清々しいくらいのもんで、それに加えて「スキルを上げたかったらたくさんエロいことをしよう」というこれまた潔すぎる設定のせいで「真面目になんか言っても徒労だしなぁ」という諦めを真っ先に提供してくれる。エロにもチートにも一切の因果関係がなくて「たまたま全部その辺に転がっていた」というのも素晴らしい設定で、「大賢者」とかいうどこぞのスライムしか持てないような奇跡を使える理由は何一つ説明してないし、ダンジョンの奥で出会った女神みたいな人にチートスキルを託される流れも一切説明はない。もちろん幼馴染が理由もなく主人公を好いており、痴女と見まごう破廉恥衣装しか着ないのだって本当にたまたまだ。司書の仕事に行こうとするやつがミニスカノースリーブで街出歩くな。 他にも「頭痛が原因で大賢者が使えなかったなら、まず大賢者に頭痛を起こさない方法を聞けばよかったのでは……」とか、そういう小さな疑問は全て「力抜けよ、なろうは初めてか?」とか言われたら何も言い返せない。あとはもう、せいぜいアニメとして頑張って映像を作ってもらえることを祈るしかない。いや、むしろこの後作画がへなへなになって切る理由ができる方が助かる気もするけど。1話目は普通だったからそこもいじりようがないのがなぁ。
○「プレイタの傷」 4 あいも変わらぬGoHands作品。ブレないので指針は明確だが、やっぱりこの方向性はちゃんと顧客がついているのかと不安になるな。 「K」「ハンドシェイカー」シリーズに続く新たなGoHandsの世界。画面のクセは相変わらずで、すでに「ハンドシェイカー」および「W’z」の時点で言及しているように、視聴者からの見易さは二の次にしてのこだわりまくった世界設計である。幸い、今回は「ハンドシェイカー」に比べれば多少その煩雑さというか猥雑さというか、目に痛い要素は低減されており、ガンカタを含めたアクション部分で見せていくんだぜ、っていう方向性が示されているようにも思える。作り込みが凄まじいことは事実なので、このカラーにしっかり目が追いつく自信があるならば、なるほど確かに唯一無二の存在感には違いない。 ただ、やっぱりそうしたこだわりはどこか独りよがりな感があり、私から見るとあまり魅力には映らない。個人的に「K」はそれなりに楽しんで見ていた記憶があるので何が違うとは明確に指摘できないのがもどかしいのだが、むしろあの時代からあまりに変化がなくて、飽きてしまっているというのが正直なところなのかもしれない。背景からキャラクターまで、作品が違うはずなのに全部が全部同じデザインなので、どうしても重ね合わせて「またかよ」と思ってしまう部分はあると思うんだよね。その上で何か目新しいものが飛び出してくるなら興味も惹かれるのだが、1話目では何が見せ場なのかもよくわからないままにメインキャラ1人が退場し、「いきなり1話目でそんな雰囲気出されても……」と困惑するばかりである。せめてかわいい女の子が出てきてくれればモチベーションもあがったのかもしれないが……ほとんど野郎ばっかりの次元だからなぁ。 当面の目標は、顔で識別しづらいキャラクターの配置を把握することになると思うんだけど、あまりモチベーションが上がらないので自然にフェードアウトしていく可能性は充分あるだろう。今期の残酷無比なアニメラッシュの中で、この作品に割けるモチベーションが残ってるかどうか、あんまり自信がないわ。
○「Re:ゼロから始める異世界生活(第2期・後半)」 5 相変わらずだ、としか言いようがないなぁ。これ、やっぱり多少無理でも2クール一気にやるべきだった気はするな。それだと観てる方の体力が保たなかったかなぁ。 特に配慮はなく、何故かオットー始まりでストレートに前期に接続。前期の時点でたった1つのループをひたすら回って使い切ってしまった部分なので、今期はいわば「解決編」にあたる……といいんだけどね。正直、こちとら現状の把握がすでに無理になっているので、なかなか個々のキャラクターの感情にまでついていけなくなってしまっているのが悩みのタネ。特に魔女軍団のせいでもうどのあたりが現実レベルなのかも危うくなってしまっているし、そこに能力的にかっとんでるロズワールの思惑が入ってくるからマジ大変。そういう意味では、改めて無理ゲーすぎる無理ゲーに挑んでいるスバルは偉いんだろうな。 まぁ、作風にブレはないのでちゃんとしたファンにはちゃんと届いているのだと信じておこう。出来れば私みたいなライト層にもきっちり見返りがあるシーズンになるといいな。
○「WIXOSS DIVA(A)LIVE」 4 えっ……なんですか、これ。……いや、マジで、なんだこれ……。 僕の知ってるWIXOSSじゃない。俺たちのWIXOSSってのはさ、ルールがさっぱりわからなくて、適当にカードを出してると謎ルールが適当に展開されて、最終的に根性があるやつが勝って……あれ、だいたい合ってるわ……。もともと完全雰囲気バトルしかやってなかったか。 いや、でも違うだろ。この世界にはあきらっきーなんて絶対出てこないだろ。コイン賭けて身を滅ぼす残念な女子高生連中もいないだろ。なんだよこの世界。シグニがいなくなり、グロウするのが本人になり、なぜかそれがアイドル活動になり……いや、ダメだ、やっぱりどっから突っ込んだらいいかワカンねぇからどうしようもねぇ。そもそも、元からWIXOSSはツッコミどころ山ほどのアニメだったんだよ。それをより意味不明な方向に突き抜けさせてんじゃねぇよ。 まぁ、ガンダムにおけるビルドファイターズみたいなもんだと思えばいいんだろうか……いや、もともとゲーム空間は似たような感じだったけども……「元からWIXOSSバトルは割と適当だった」っていう部分を両方から差っ引くと、残るのは「残虐女子高生デスゲーム」VS「謎の人気取りアイドルバトル」のどっちが面白いかって勝負なわけだが……やっぱりあっちのドロドロ世界のファンだった身としてはなぁ。受け入れがたいよなぁ。よりにもよってこんなアイドル戦国時代(むしろもうキャパオーバーで飽きられてる時代)に爆心地に攻め込んでこなくてもいいじゃん。なんかまんま優木せつ菜さんみたいなキャラがいるのも笑ってしまったわ。 何が困るって、映像は割としっかりしてる部分もあって、ちょっとエッジがキツくて個人的にはあんまり好みじゃないんだけど、これはこれでアリだとは思うんだよね。WIXOSSだから当然製作はJ.C.STAFFなんだけど、あんまり今までのJ.C.では見たことがないタイプのデザインだったなぁ……。なんかね、女の子の乳の描き方が気に入らんな。みんなして適当に大きいだけで、愛に欠けている気がするわ。カードショップの店長とかどうしたらええねん(どうかするなよ)。 まー、見たことないものを叩きつけられて思い切り拒絶反応が出ちゃってる感じよなぁ。とりあえず、慣れるまでは追いかけるしかないですわね。あきらっきーが出てきたら呼んで(出てこられても)。
○「蜘蛛ですが、なにか?」 6 これは……どうだろう、流行るんだろうか。相変わらず攻めてるなぁ……。 堂々たるなろう作品なわけですが、これが実は原作既読。まぁ、正確にはもちろん漫画版のみなんだけど、例によって漫画喫茶に行った時に読むやつです。そして、これは割と好きだったので、満喫に行くたびに新刊が出てれば読むクラスの作品なのです。なんでこれが琴線に触れたのかは正直よくわからないんだけども……多分、すげぇストイックな作風がいい具合にハマッたんだと思う。今はゲームとかさっぱりやらなくなったんですが、もともと私はやりこみ系のゲームが好きなんですね。「ディスガイア」みたいな終わりのないレベル上げ作業を、ただ黙々とやり続けるという非生産的な行程が不思議と快楽に感じられる体質。そういう「ただひたすらレベル上げ」の感覚が楽しめるのがこの作品だったのです。いや、だってすごいよ。多分コミックは7巻か8巻くらいまで読んでると思うんだけど、ほとんどが暗いダンジョンの中でスキルを磨いてレベル上げするだけの話だからね。「このスキルとこのスキル組み合わせてこっちのツリーに派生する」みたいなことをひたすらやり続けて、最初はどうあがいても全滅エンドやんけ! みたいなクソでかい敵モンスターに対し、経験値を積みまくって、覚えゲーにして地味に地味に攻略していく。なろう系につきもののチート性能とか、周りから褒められまくりの人生なんてものは皆無なのだ(まぁ、一匹しかいないからね)。おかげで私の中ではなろう作品の中でも特異な立ち位置にあり、こっそり今回のアニメ化を楽しみにもしていた。 ただ、アニメになるにあたって読めない要素が2つあった。1つは、なんと製作が板垣伸&ミルパンセになったこと。正直、僕は板垣さんの作品作りは嫌いじゃないんですよ。多分他の作品の時にもこういう話題には触れてると思うんだけど、逃げずに無茶に突っ走るタイプのクリエイターで、ちゃんと「見たことないもの」を見せてくれるんだ。ただ、あまりに無茶がすぎてそれが完遂できないことも多々あるのが悩ましいところで、スタジオの力が尽きてしまった「WUG」とか、本当に事故レベルで力尽きた「バスカッシュ!」とか、監督の力量とは別問題の要素でケチがついてしまう勿体無い人だと思う(「コップクラフト」だって作画がもっと頑張れればさぁ……)。 そんな板垣さんが今作を取り扱う時にどうなるんだろうと思っていたら……こうなった。もう、エンディングのあのテンションだけでどうでもよくなったわ。もともと「蜘蛛が主人公」っていう無茶なデザイン部分をミルパンセのCG作画でごまかしてしまい、あとはコロコロとコメディタッチを中心に回しているので存外画面は楽しいものになっているんじゃなかろうか。 そう、もう1つの読めない要素は「アニメにした時にクッソ地味な作品じゃね?」という部分。だって、他人が洞窟の中で延々レベル上げしてるのを見て面白いと思う人間がどれくらいいるのかっていうと……ねぇ。その辺りのコンセプトの地味さ、画面の地味さはあんまりアニメ向きじゃないんだろうなぁ、という予想があったわけだ。結果的にその2つの要素はうまい具合に融合していて、板垣さんのコンテワークのおかげで少なくとも1話目はあまり「地味さ」を感じずに済んでいる。まぁ、もちろん悠木碧のテンション芸に救われている部分もあるのだろうけども、そこはもう、多分監督も織り込み済みだと思う。おいちゃんのしゃべりをとにかく最大限に活かせるような構造にして、いざとなったら画がなくなったとしても音声だけで成立しちゃう、それくらいの意識で作っちゃっても良いと思うのだ。 ただ、もう1つ気になる要素があるとすると(3つ目やんけ)、実は……人間パート、俺全然知らん。コミック読者なら知っていると思うが、前述の通り、漫画だととにかく洞窟の中でレベル上げをするだけの作品。洞窟に入ってきた人間と意思疎通ができずに追い返すシーンなんかはあったが、基本的にモンスターの間の弱肉強食だけのお話であり、華々しい晩餐会のシーンなんて見たことない。それが、アニメ1話だといきなり「転生者同士の会話」が登場している。あれ、いったいなんなんだろう……もしかしたら、原作の小説版だとああいう要素があったのをコミック版では削ってるのかしら。その辺りのことがよくわからないので、今後アニメがどう展開していくのかが全くわからないのが心配ではある。まぁ、多分これも「画面地味すぎ問題」を解決する一貫なのだろうね。あとはおいちゃんの喉がぶっ壊れるのを防ぐために多少労働力を分散させる目的とかかなぁ……。 まぁ、何はともあれ話題は尽きなそうな作品にはなってると思いますよ。今度こそ頑張って作品が成立することを祈っております。 ○「五等分の花嫁∬」 5 まだまだ2期目が続くよ。こちらも1期の放送が2019年で、「約束のネバーランド」と同じく2年置いての2期目ということになる。だいたいこのくらいの充電期間をおけば2期を作れるっていう目安だろうか。ちなみに今期は「おそ松さん」も放送しているため、六つ子の兄弟と五つ子の姉妹が同時にアニメ放送されているというよく分からないシーズンになっているぞ。 もともとさっぱり興味がなかった作品。凡庸な筋立てもそうだが、特にヘナヘナの作画が見るにたえず、せっかく五つ子のキャストにゴリゴリの本気面子を集めているにも関わらず、まったくもってキャラ萌えの方向に加速できないという致命的な欠点を抱えていた。個人的には近い時期にアニメをやったマガジンラブコメなら「ドメスティックな彼女」の方が好きだった、というのが漠然と残っていた記憶。今回は2期目ってことで相変わらずどうでも良いだろうなぁ、と思っていたのだが……。 なんか、めちゃくちゃ雰囲気が変わっていてびっくりした。流石に前作の手塚プロダクションではダメだと判断したのだろうか、なんと今回はアズレン、プリコネといったソシャゲアニメを繰り出してきた新進気鋭のスタジオであるバイブリーにパスされ、当然のようにスタッフも一新されている(流石にシリーズ構成だけは一緒)。監督にはなんと「ゆゆ式」「えんどろ〜」のかおり監督が起用され、なんとも思い切った仕様変更。流石に続き物のアニメで2年程度でここまでガラリと変わる例は珍しく、しかもスタッフはあまり前の作風に寄せようと思っていない様子。「進撃の巨人」なんかもスタジオやスタッフが一新されて再スタートを切った作品だが、あちらは前作に寄せようという意識が大なり小なり感じられるし、普通はそういう気遣いがあるものだ。しかし、今作はもう、「リスタートかな?」と思うくらいに違う。キャラがCGベースになっているというだけで全然違う見え方になるのは当たり前なのだが、キャラ絵がこざっぱりとして、コテコテの漫画イラストを動かす手法としてはかなり異質な感じ。見る人によっては前作の手書き風の方が良いと感じる人もいるかもしれない、割と難しいラインだ。 個人的には、確かにどこか違和感は覚えるものの、これで崩れが極力無くなるというのなら新版の方を歓迎したい。CGベースにはなったが表情芝居などが劣化したという印象もないし、余計なことを考えずに五つ子の掛け合いを楽しめるようになり、ぶっちゃけ前作よりもかなり印象はよくなっている。まぁ、2期目だから既に関係性が出来上がっていてアクセルを踏みやすいから、っていうのも理由としてはあるだろうが、私は前作後半部分についてはろくに覚えてもいないので、やはり加速した理由はそれ以外にもあると思うのだ。なんだか嬉しい方向に予想外であった。 まぁ、例によってシナリオライン次第でここから上がるも下がるも自由自在であるが、さて、今作の向かう先はどんなものやら。原作は確か終わってるらしいので、今期でゴールできるのかしら? まだ無理なのかしら? ○「弱キャラ友崎くん」 6 かつて、まだ2ch文化が存命だった頃、スレタイだけで勝負する謎の文化があったが、そんな中で印象的だったものに「ベイブレード強いのに何故か彼女ができない」というのがあった。スレタイという短い文章の中にエッセンスが収まっているデザインが良い。そして今作は、そんなスレタイからとってきたように「スマブラ強いと何故か彼女ができそう」である。オタクの妄想、いつの時代にも変わらず尽きることなし。 正直、これに高得点をつけるのはなんか悔しい。へんなコンプレックスを刺激されて渋々つけてる感がある。まずもって、序盤は気に入らない要素ばかりで絶対に点数さげたろうと思っていた。特に主人公・友崎のキャラは見ていて素直にムカつくものになっており、典型的な陰キャがゲーム由来の耳障りな言葉を並べ立てて必死に自己肯定している様は、純粋に気持ち悪いのに加えて、アニメの題材としても陳腐なので「どうせまたこうやってオタクをバカにしたところからスタートして最終的に陰キャ礼賛する流れでしょ」と辟易していた。 そして極め付けは、ゲームだけ強かったもんだからオフで誘われて、行ってみたらクラスの美人女子というあまりにもテンプレめいた展開。「よくもまぁ、こんだけありきたりな作品で今更アニメ化しようとか思うよな。『ゲーマーズ』の2期やれよ」とわけのわからないことを考え始めるに至るわけだが、そこからちょっと流れが変わる。クラスの美人さんはCV金元寿子というわかりやすいキツめ設定。そしてそんな彼女が叩きつける正論正論&正論。何もそこまで陰キャをいじめんでもええやんけ、と思うくらいにボコボコにするが、もちろん鬱エンドなんかで終わるわけもなく、そこからは一気にキャラが転じて救済へと至る。引き続き「オタクの妄想」の極致であり、うじうじしてたら可愛い子が助けに来てくれるなんて絶対にありえない話なのだが、そんなファンタジーの極みの中に、プライドをめためたにされたが故の光明が光る。彼女は正論しか吐いていないので、彼女が言う言葉はすぐさま絶対になるのだ。友崎にとって、人生が「挑戦すべきゲーム」になっている裏で、実はヒロイン・日南葵の中では、新たに「陰キャ育成ゲーム」がスタートしている。彼女が何故、冴えないクソ陰キャをこんだけ気にかけてくれているかというと、そこに、明確に成果がみられる「ゲームの対象」そのものがいるからだ。そんなゲーミングな関係性が、なんだかこれまでにない嫌な刺激に感じられた。 まぁ、思い切りぶっちゃけると、単に性癖の問題で「彼女に調教される展開っていいよね!」っていう話でしかない気がするのだが、金元寿子に人生を矯正してもらえるというご褒美をただ浴び続けていたいという欲求がある。そして幸いにも、そんな極まってしまった物語がアニメとしては割と良い仕上がりで見られているのである。製作がproject No.9、監督は柳伸亮。あの「ロウきゅーぶ!」やら「りゅうおうのおしごと!」の座組み(キツい妹役で日高里菜が参加しているのは必然と言える)。是非とも、性癖を満たす充実した隷属ライフを展開してほしいものである。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |