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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「約束のネバーランド(第2期)」 6

 こちらは第1期の放送が2019年で、まる2年ぶりの2期目。だいぶ間が空いてしまったので「分割2クール」ってわけではないのだが、スタッフもほとんど変わらないので1期と同じクオリティを維持できると期待しても良さそうだ。間に実写映画なんかも挟んだりしてるが……まぁ、そりゃ関係ないな。

 先に気になった点をあげておくと、とにかく1話目は画面が暗い。そういう舞台なのでどうしようもないのだが、見辛い(物理)という理不尽なノイズがちょっと視聴時の快適性を低減していたのは残念。いや、そこはてめぇが頑張って見ろよって話なんだけども。ただ、ここで明度を上げてしまったら台無しになるのも間違い無いので、できることならエマたちには今後できるだけ明るいところを歩いて欲しいですね(台無しやんけ)。

 とまぁ、気になったのはそれくらいのもんで、たっぷり準備期間をとったのだから、今回も1期と同程度のクオリティで進行していくことになるんじゃなかろうか。ここからの不安があるとしたら「シナリオが盛り上がるかどうか」って部分で、おそらく私は原作漫画をちょうどこの2期目の途中までしか読んでいないので、この先どうなるのかをさっぱり知らんのだ。そして、序盤の盛り上がりに比べると後半はそこまで話題になっていなかったような気がするのはやや不安な部分ではある。ちゃんと良い形で完結できた作品なのだろうか。まぁ、この2クール目ではまだまだアニメも終わらないだろうし、気長に見守っていくしかないけどね。

 そうそう、割とどうでもいい話だけど、改めて見て、グレイスフィールドの子供達の中の人連中が少しずつキャリアを積んでるのが面白かったですね。2年前当時は全然意識してなかった河野ひよりとか白城なおとか、そういうキャストがここにいたんだなぁ、っていうのが改めて発見になった。苦しい状況下ではあるが、頑張れ若手声優。

 

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○「2.43 清陰高校男子バレー部」 5

 わぁ、ノイタミナのオープニングロゴが変わってるぅ。随分長いこと同じやつだったけど、何年ぶりの変更なんだろう。

 作中でハイキューの名前出てくるのはすげぇな。確認したら原作が集英社文庫の小説なのね。競合他社だと思ったら競合同社だったっていう。どうしたって「ハイキュー」と比較してしまうのはしょうがないことだろうが、決してそれでダメだという判断にはならない作品。あまり予断を持った状態で観るのはよろしくないなぁ、と思いながらも「やっぱ試合の描写はハイキューに太刀打ちできるもんじゃないかなぁ」なんてことがすぐに頭をよぎりながらみてしまっていたが、そこはそれだ。描こうとしているものが違っていれば同じジャンルだろうがちゃんと差別化は出来るわけで、たまたまバレーという珍しいテーマを持っているからといって、全部が全部ハイキューと同じ土俵で戦う必要もない。そもそもハイキューの方はバレー漫画とはいえジャンプ漫画でもあるので、能力バトル的な要素が入ってくるトンデモバレーの側面もあり、小説原作のこちらの作品と真正面から比べる意味もないのだ。

 小説原作ってことは、アニメをさておいてとりあえず脚本部分での勝負を見守りたいところで、部活の立ち上げから青少年の心の悩みまで、「まぁ、そういうスタートになるかな」という印象の1話目。いきなり部員が集まって「1ヶ月後」になったのはちょっと驚いたが、部員集めの部分なんかを描きたい作品じゃないんだろう。というか、タイトルが「高校」なのにまだ中学の話だから、中学編は単なるプロローグでしかないんだろうし。「野郎2人の関係性」を中心に話がスタートするとどうしても「大丈夫かな?」という不安が先に立つが、少なくとも1話目では2人とも悪いやつには見えないし、すんなりキャラが入ってくるので観やすい部類なんじゃなかろうか。

 唯一難があるとすれば特徴的な方言のせいでどうしてもキャストの演技が引っ張られ気味になってしまう部分で、そこらへんは(キャストもこちらも)慣れるしかないかなぁ、という感じ。主演の榎木淳弥、ここのところ引っ張りだこだけど、今回は「福井弁の主人公」っていう部分が求められたのかどうか。いや、そもそも彼がどの程度福井県に縁があるのか。従兄弟が福井県出身なわけで、親戚づきあいとかで福井弁に接する機会はあったんだろうけどね。いや、オーディションでそこ聞かれるかどうかしらんが。

 

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○「BEASTARS(第2期)」 7

 出し惜しみゼロ。帰ってきていきなりのフルスロットル、平然とこのクオリティを叩きつけてくれることへの絶対的安心感。地上波で、ただでこんだけのアニメが見放題のこの時代には感謝しかない。

 まぁ、この作品に関しては何の心配もせずに1話目で太鼓判を押してしまっても問題ないだろう。1年半ぶりの再開だが特に振り返りなどはなく(エンディング映像がその役割だったかも)、あの壮絶な事件から2ヶ月が過ぎた日常からのスタート。視聴者側としてもリハビリというか、この世界に馴染むための時間がちょっと欲しいかな、と思うくらいのスパンだと思うのだが、この画面を見たら一気に世界にたちもどることができる。一分の隙もない映像美に、CGだのなんだのという手垢のついた議論が馬鹿馬鹿しくなるモーション作画。これだけでも現代アニメの技術の粋を集めたものだ。さらに、今回改めて認識させられたのは映像をも上回るリアリティで迫ってくる芝居のテンポだ。確認したわけじゃないんだけど、これって間違いなくプレスコ収録だよね? このご時世なのでもしかしたら同じ部屋での同時収録は実現していないかもしれないが、それでも画の枠にとらわれない「芝居優先の芝居」が、今作のどうしようもないくらい卑近で地続きの世界観をより際立たせている。これだけ珍奇なケモの世界の物語だというのに、どんな作品よりも生きている実感が湧くというのは本当にどうしたことだろうか。わずか30分の時間の中で、クタクタになるほどの実在があるというのに、描かれているのはあくまで少年少女の青春譚。本当に頭のおかしな作品である。

 久しぶりに見たこの世界、レゴシは全くブレずにレゴシのままで安心しちゃうし、ハルはなんだかその色気にますますの罪悪を伴うかのよう。そしてジュノさんのちょっと危険なそのハートも今後の動向が楽しみだ。映像・芝居といった部分に何一つ心配がないので、あとは脚本部分がどう広がるかだけど……多分、今作はそこも心配いらないんじゃないかな。今期も精魂尽き果てるまでお付き合いさせていただきます。

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○「装甲娘戦機」 4

 タイトル、デザイン、コンセプト、その全てから「ソシャゲでござい」って感じの匂いがする作品。やっぱこういうの多いよなぁ、「お前ら女の子が好きだろ? メカも好きなんだろ? だったら2つ合わせたらもっと好きだろ?」みたいなデザイン。それが戦艦だったり戦闘機だったり色々とあるけど、今回はいったい?

 と思って確認しに行って驚いた。「ダンボール戦機」の派生作品? うーむ、分からんなぁ、「ダンボール戦機」って1ミリたりともフォローしたことない作品だから何一つピンとこないや。見てて「あんまり格好良くないメカのデザインだけやたらこなれてんな」とは思ったが、既存の作品のメカニックをそのまま女の子に転用してるってことなのね。いわばウルトラマンから怪獣娘を生み出すような流れなわけか。まぁ、そのコンセプト自体は理解できるものだが……そもそも「ダンボール戦機」のフォロワーがどれくらい存在していて、そういう年齢層、顧客層がどれくらいソシャゲでの女の子を望んでるんだろうね?

 バックグラウンドはさっぱり知らないのでアニメ単品として観るしかないんだけど、映像部分については評価できる要素も多い。CGベースでシームレスに戦闘と通常パートを描くメカニック描写は昨今のCG技術の発展の1つの形だろう。メカと女の子の共存をどのように描くかってのは永遠の課題なわけで、数々のソシャゲアニメで失敗したり成功したりしてる中で、また1つ新しい試みが行われているということ。わざわざ変身バンク(?)をがっつり全員分描いたり、「メカと女の子の合わせ技が俺たちの売りなんだぜ」ということがよくわかる作劇になっているし、なるほどこなれているので不自然さはかなり低減されている。今のご時世、CGだから固いだの何だのと文句をいうのは時代遅れになりつつあるということがよくわかる。

 ただ、そこから新しい萌えのデザインが開かれているかというと……うーむ、やっぱり私は古い人間なのだろうか、どうにも女の子のキャラデザがハマらない。こればかりは慣れの問題と切り捨ててしまっても良いのだが……考えてみりゃわたしゃメカっていう要素もそこまで刺さらない人間なのだった。だとすると、あんまりこの作品には独自の良さを見出せないということになってしまうんだよなぁ。

 まぁ、過去には「フレームアームズガール」みたいな意外な方向から株をあげた作品もあるし、今作も何が出てくるか分からないブラックボックスだと思って見てれば思わぬ収穫があるのかもしれない。何となく薄目で見守っていこう。

 

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○「SHOW BY ROCK!! STARS!!」 6

 (以下の記事には、いちショウバイロッカーとしての非常に偏った思い入れが加算されています、ご了承ください)

 という断り書きを入れとかにゃならない程度には好きなコンテンツ、SHOW BY ROCK。いや、元々そこまで熱心なサポーターでもなかったんですけどね。アニメ2期はそこまで刺さらなかったし、当時はまだソシャゲやる習慣が無かったからゲーム1作目もプレイしてなかったし。しかし、前作「ましゅまいれっしゅ」で愛着が再燃、そこから見事にアプリゲームのショバフェスへと誘導されて、少なくとも1日最低1回は起動し続けている、そんなプレイヤーにはなっています。ゲーム自体がそこまで面白いとも思ってないんだけど、やっぱりキャラクターコンテンツとして強いのよ。がっつり1つの世界を絞り込んで練度を高めているバンドリ世界線とは一線を画す、ゆるく節操なく各種コンテンツを取り込むSB69世界線。多分、最後までプレイし続けるソシャゲはこの2本(+シンフォギア)になることでしょう。

 というわけで、私としては「デルミンがアニメで動いてるよぅ」というだけで満足なんです。ましゅましゅから再燃したこの熱は、やはりましゅましゅの面々を見ることで燃えたぎる。デルミンが、ルフユが、ヒメコが、そしてほわんが。彼女たちの掛け合いを見ているだけで私はこの上なく満足です。そこに今作からはプラズマジカの絡みが加わってますますぴゅるぴゅるしてきた。こんな形でのクロスオーバーが実現し、果たして世界はどんな広がりを見せるのか。挙句、ラストに登場したのはなんとリカオさんじゃございませんか。いいね、ヨカゼはショバフェスプレイして初めてフォローしたバンドだけど、男性ユニットの中ではどこ指と並んで好きなチームなんです。ましゅましゅ収監展開には「どないやねん!」とツッコミを入れるしかなかったが、そこから強引にリカオさんに接続するなら大歓迎。ASAPでコミットしてあげて。

 というわけで、アニメ1話の良いところは「本当にましゅましゅが可愛い」「特にデルミンが可愛い」「いきなりビーム撃った」「しゅびっ」「(ポジション的に)おいしいやつです」というのがファイナルアンサーである。ここからさらに彼女たちの物語が野放図に広がっていくなら予測がつかないので期待感は高い。一応ジーペの存在を全然知らないみたいなのでアニメはゲームとは違う世界線っていう処理でいいんだよね。まぁ、その辺りのパラレル展開が多くても気にしなくていいのがSB69の良いところだ。ガルパじゃそういう緩みが許されないからな。

 と、一通り持ち上げておいてアレなのだが、アニメ自体は正直割ともっさり気味。カーチェイスシーンのところとか、微妙にテンポが悪くて「これ、初見さんはあまり引き込まれないんじゃ……」という懸念も大きい。出来ればここからさらなる顧客を取り込んで、コンテンツ全体を盛り上げる流れを作って欲しいところなんだけども……みんなショバフェスをやろう。推しバンドを作ろう。曲数が多いから刺さる部分はあるはずだ。1話目の1発目が「檸檬と蜂蜜」だったあたりにこだわりが感じられるじゃないか。

 私からは以上です。

 

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○「ゆるキャン△ SEASON2」 6

 あいも変わらぬ癒しの空間、かくもありがたき、ゆるさの世界。

 前シーズンが2018年とのことなのでまる3年のブランクは空いたのだが、その間にも「へやキャン」の放送なんかがあったのでそこまで隔たっていた印象もない作品。さらに私個人としては、前クールとの最大の違いとして「原作コミック普通に全巻買って読んでるわ」というのがあり、さらに親しみが増してありがたい作品に成り上がっている。この独自の空気感はやっぱりなかなか出せるもんじゃないよねぇ。「ユルい」作品には違いないのだが、その空気を生み出すためには作り込みまでもがユルいわけにもいかない。きちんと意識して、その上でその意識があまり表面に出ないように、さりげないラインで提供しないと鼻につく部分もあるかもしれない。そんな贅沢で厄介なオファーを満たしつつ、再びのキャンプスタートなのである。

 2期になったからといって何かが大きく変わることもない。原作読んだから知ってるけど、2期のメインは伊豆キャンになるだろうし、多少「長めのキャンプイベント」がメインにはなるだろうが、だからと言って劇的なドラマが待ち構えているわけでもないし、今まで以上の「いつも通り」が待っているだけ。それだけのことなのに、なぜか不思議とうまそうなカップ麺。まさかの中学生リンちゃんの登場で、不覚にもただそれだけで泣きそうになってしまったおじさんちょっと危ないかもしれない。だって、あのしまりんが四苦八苦しながら火起こししてるんだよ? かわいいやん。他にも本当に細かいところで「リンとなでしこが生きてるんだよなぁ」っていうだけでしみじみできてしまう世界。これこそヒーリングですわね。ちなみに何故か知らないけど個人的に一番刺さったシーンは、ラストでなでしこと別れる時にしまりんがちゃんと後方確認してからスクーターで発進したところ。そういう描写が1つ入るだけで、「あぁ、リンちゃんはリンちゃんだな……」ってすごく納得できるんですよ。

 ステイホームでもソロキャンは出来るのかもしれない。おうちでお手軽アウトドアな今作を、厳しい時代の清涼剤としましょう。

 

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○「ウマ娘 Season 2」 5

 お久しぶりの人外たち。確認したら1期の放送は2018年の4月。約3年のブランクということになるが、なんだろ、もっとしばらく見てないような気がしてたわ。

 「事前登録開始からN周年記念」などと散々揶揄されていたアプリゲームの方もようやく正式に配信が決定するなど、あまりにも長かった潜伏期間がようやく終わりを告げるウマ娘。1期アニメはあれだけ盛り上がったわけで、当然アプリのスタートに合わせてアニメも始まる。ただ、この3年で当然いろんなところの情勢も変わっており、特に今作は製作がP.A.WORKSから変更になってしまっているのが一番大きなポイントだろうか。だいすきおじさんとしてはまずそこが残念なところ。ただでさえ最近パッとしないP.A.からキラーコンテンツが1つ無くなってしまったのはもったいない限り。代わりに製作を任されたのはスタジオKAI(櫂)という聞きなれないプロダクションで、確認したところP.A.とはあんまり関係なさそうである。完全に業務が移管してしまったということなのだろう。まぁ、監督はじめとしてスタッフはほぼ引き継がれているのでディレクションに問題はないと思うが……1話目時点では、特に出走シーンでのランの作劇なんかはやや単調になってしまったかなぁ、という印象。いや、1期を美化しすぎてる可能性はあるけどね。

 スペちゃんの物語だった1期と違い、今回の主役はトウカイテイオー。こちらはもう、私みたいに競馬に疎い人間でも聞き覚えのある大看板だが、もちろんそんな競走馬がどんな戦績を叩き出したか、なんてディティールは知らない。つまり、1期と同じ「史実を再構築したフィクション」構造でも問題なく楽しむことはできる。ただ、スタッフが1期と同じデザインをもう一回繰り返すのかってのは微妙なところ。どこかで変化球を投げたくなっちゃった場合にどこにいくのかは誰も分からない。また、1話目時点ではあまり目立った見せ場がなく、本当にテイオーが勝つと言われていたレースに勝ったよ、というだけで終わってしまったので、正直久しぶりの再会にそこまでの感慨はない。今後の展開で改めて盛り上がれるかどうか。

 まぁ、あたしゃソシャゲはやらないと思うので、このアニメだけで完結してくれる物語になることを祈るしかないなぁ。

 

 

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○「裏世界ピクニック」 5

 なんと、2枠続けての花守ゆみり&茅野愛衣コンビ。同じクールで主演がかぶることはままあるが、2枠続けての放送(AT-Xの場合)ってのは経験がない。いや、「ラスダン」の方のかやのんがどの程度のメインキャラなのかは分からないけど。こっちは確実に2人で回していくデザインだろうなぁ。

 そして、作品の中身は1話目だけではさっぱり分からない。「世界」という響きだけで「これもなろう系か?」と身構えて見始めたが、流石にこれは全然違う世界のようだ。「異世界」と「裏世界」は違うし、「ピクニック」と言いながらも常に命の危機に陥ってる様子も現代なろう小説とは全然違う。何か近い雰囲気のものがあるかと思ったが、イメージとしては「少女終末旅行」あたりが当たらずといえども遠からずだろうか。あとなぜか知らないけど「異常生物見聞録」もちょっと思い出した。あれは全然違うけど。

 本当に何も分からずに「裏側」をさまよう2人の様子だけを追いかけているのでなんの引っかかりもないし、今後どのように話が広がるのかも見当がつかないのだが、不思議と見ていられるだけの画面になっている。こうした登場キャラが絞られたデザインはモノローグがうるさくなって主人公のキャラがやたら押し付けられることも多いが、本作の主人公であるソラヲ(確認したら「空魚」と書いて「そらを」名義らしい)は割とありがちな達観っぷりを見せるのかと思ったら、そこまで余計なやれやれ感を押し付けるわけでもなく、あくまで自然に「そこにいる」だけ。そこにかやのんボイスのちょっとお騒がせなキャラが食い込んできてかき混ぜるデザインなので、「この二人は今後どうなるんだろう?」と思いながら見ていたらいつの間にやら1話が終わっていた。なんとも不可思議な世界観である。監督は佐藤卓哉で案外この手の雰囲気を重視したデザインならうまい取り回しができるんじゃないかとちょっと期待もしてみる。

 しかし、ゆみりはすっかりこういう中性的なデザインにハマるようになったなぁ。考えてみりゃ今期は「ゆるキャン」もあるし、ハイパーゆみりクールになるのな。出来るところに仕事がくるのは大歓迎やで。

 

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○「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」 4

 「たとえば」じゃないやん、単なる事実やん。

 さぁ元気になろう作品だ! って思ったら、別になろうとは縁もゆかりもないラノベだったっていう。まぁ、確認したら2017年からの作品らしいので、すでになろう文化定着後の世界である。こうなってしまうとラノベもなろうもあまり差は無いかな。一応、単行本の体裁を取っているならなろうよりも収拾がついているお話なのだと期待したいところではあるけども。

 ぶっちゃけ、出落ちの設定には違いない。そして、あまり良い設定だとも思わない。もともとこうした「ラスダン格差問題」というのはRPGの典型的な設定の矛盾をついたメタあるあるとして出てきたもので、「序盤の街と最後の街で宿屋の値段違いすぎるよな」みたいな話が、システム的にどうしようもないけど、実際の世界として考えると変だよね、というネタだったわけだ。それを実際の世界に当てはめて物語を作ってしまうと、「ゲームだからしょうがない」という言い訳の部分が捨象されて「異常な世界」だけが残される。作中でそうした異常を解決することなしに設定だけを借りてきたら、そりゃ世界は破綻するに決まっている。「そんな村があったらもっと世界秩序が変わってるやろ」とか、「同じ人類種でそこまで差がつく時点で理屈も何もないやろ」とか、文句を言おうと思えばいくらでも出てくるし、気にし始めたらお話が成立しないので観てられなくなるはずだ。

 ただ、そうした矛盾について目くじらを立てるような時代も終わってしまっている。ここはもう、「そういうもんなんだ」という前提を飲み込んだところからスタートするしかない。後に残るのは、これまたなろう的文脈でありがちな「最強気づいてない系主人公」の残滓だけである。その設定でどんだけ面白い話を作れるかは、純粋に作者の技量次第になるだろう。ジョジョで例えるなら(何故?)「この世界にはスタンドっていう概念があります」という部分が紹介されただけの状態であり、「はいはい、そういうものなのは分かった。あとはそれでどうバトルするの?」という話。まぁ、掘り下げにくい内容ではあると思うけど……。

 今作の第一印象はなかなか難しくて、たとえば街中でいきなり巨大バッタが出てくるくだりなんてあまりにも唐突だし「いや、そうはならんやろ」という適当さが目に余る。「古代ルーン文字」を煽るセリフ回しもくどくて説明的過ぎるし、「あんまり面白くないだろうなぁ」という気もする。ただ、転じてギャグに回した時には何か惹かれるものもあって、特にベルト姫が1発でコロリと落ちた後の彼女の飛ばしっぷりは割と楽しげに見える。どう考えてもシリアス方向に展開する物語ではなかろうし、この手の主人公なんて舞台装置みたいにそこに置いとくだけでいいのだから、あとはアクの強い周りのキャラがどれだけ賑やかに盛り上げてくれるかの勝負だろう。一応「このすば」という似たような(??)設計の大成功作品もあることだし、案外ここからの伸びは期待できるのかもしれません。

 ちなみに、個人的には「かやのんが普段なら絶対出さない声でぎゃんぎゃん喚く」っていうのが新鮮で楽しかったですね。茅野キャラはどうしても方向性が偏るが、今回の魔女の人は割とタガが外れてる感じが出ていて今までにないものが見られそう。かやのんのキレ芸、花澤ブランドを参考にしてる疑惑があるな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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