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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ハイガクラ」 5

 「私は歌でぶん殴る!」 なるほど、だいたいシンフォギアだな!(だいぶ違う)

 というくらいにはよく分かってない作品ですが、確認したら原作は漫画作品で、掲載誌はゼロサム。あったなそんな雑誌。基本的にノットフォーミー寄りの作品が掲載されてそうだし、ぱっと見の雰囲気はそこまで惹かれることはないデザイン。まぁ、野郎ばっか出てくることは想定できるからね。一番印象が近いのは「最遊記」シリーズあたりかな(あれもゼロサムやね)。

 とはいえ食わず嫌いはよろしくない。試しに黙々と1話を見守ったが、中華ファンタジーをベースにした基本設計は嫌いじゃない。唯一にして最大の難点は「1話目にしていきなり専門用語が出過ぎてて何が何だか分からない」という部分で、展開も無難になんか適当な化け物退治とかにしときゃわかりやすかったのに、そうじゃなくて「1回自軍に降った使い魔みたいなやつが封印を解かれて暴走」→「もっかい調伏」という流れなのでこの世界の中心に何を置いたらいいのかがよく分からないまま話が進んでしまっている。専門用語が漢字ベースの「日本語っぽい」言葉なもんで音だけで聞くとたとえば「ケッサイ」なんてどう考えても「決済」になっちゃってややこしい、なんて問題もある。決してベストとはいえない形でのアニメ化かもしれない。

 とはいえ、たとえば漢字のタームについては最低限の説明は入れてくれているし、脚本を追えばギリギリこの世界のルールは飲み込むことができる範囲ではあった。あとは1人1人のキャラに魅力が感じられるようになれば多少なりとも視聴モチベは上がっていくかもしれない。ちなみに制作は「颱風グラフィックス」というあんまり聞かないスタジオで、「彼女が公爵邸に行った理由」に近い座組みらしい。言われてみれば画面全体にソフトフォーカス入れてるみたいな独特なこの風合いはどっかで見たことがあるかもしれない。雰囲気作りっていうだけなら、決してクオリティは低くないとは思う。

 あとはまぁ、変な二面性を発揮できるけどどこか永井豪テイストみたいな釘宮キャラとかでどれだけ興味を維持できるか。くぎゅうってこういう「男だらけの中にポンと放り込まれるキャラ」やってるイメージがあるんだよな。

 
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○「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ」 ―

 流石にエンディングの映像は頭がおかしいと思う。よくあれで90秒作ろうと思ったな。

 終わらない(のかよ)コンテンツ。気づけば6クール、5期目に突入。ついこないだまで同作者の「杖と剣のウィストリア」が放送されていたことを考えると相当な売れっ子作家、ラノベ業界のレジェンドクラスにまで成り上がった作品。今作はなろうではないが、「転スラ」の放送が終わったタイミングでこれと「リゼロ」がスタートし、「オバロ」が劇場公開中と、なかなかこの辺の重鎮どもが根強く生き残っているもんである。

 4期はタイトルの「ダンジョン」要素が圧倒的大部分を占め、そこで出会いもあったもんでタイトルが全く間違っていないが「そんなこと言ってる場合かァ!」ってなくらいの超シリアス展開と、壮絶な戦闘を描く映像制作の必死さでもってベテラン選手の矜持を守り抜いた。とはいえバトルバトルの展開にどうにも食傷気味だったのは事実で、「ダンジョンなんかほっといて紐神様が見たいだけやねん」という私のような不純な視聴者はちょいと期待外れの部分もあった。

 今期冒頭部分は無事に地上に戻ってきているベルさん御一行。そして見事に「出会い云々」の話を回してくれており、キャラがあまりに増えすぎたこの世界でも浮いた噂があればそれだけでみんなご飯が美味しいんだな、ということがよく分かる。ヘスティアさんとリリの呼吸を合わせた漫才も堂に入ったもので、ファミリアの仲間連中だけでどったんばったんしてればそれはそれで楽しい。というかずっとそれでいいじゃん。

 しかしそうもいかないんだろうなぁ……今期はどういう相手とどういう絡み方になるんでしょうね。フレイヤ組が云々とか言われてもその辺の設定をよく分からんで観ている身には「おんなのこいっぱいでてくるのたのしいです」くらいの感想しか出てこないが、とりあえずヘスティアが話に絡んでくれる展開ならそれでいいや。

 そういえば貴重なあっちゃんぺっちゃんの共演作なのね。

 
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○「嘆きの亡霊は引退したい」 6

 タイトルとしては「陰の実力者になりたくなくて!」みたいなやつだとわかりやすい。いや、このまんまでも別に分かりづらくはないが。

 「はいはい、なろうなろう」からスタートして適当に処理しようかと思ったが、別段悪い点が見つからなかったので減点はない。そしてギャグのテンポの良さですんなり見られてしまったので、なろう的逆印象からかえってプラスに転じて評価を上げてみた。この後どうなるかは知ったこっちゃないが、面白ければラッキー、すぐにヘタったら「まぁ、なろうですし」というので言い訳ができるという都合のいいスタンスを取らせてもらうことにする。

 制作はちょっと前に「怪異と乙女と神隠し」を担当していたゼロジー。ここは結構肌に合う作画体制を整えてくれることがあり、「つぐもも」シリーズなんかはヒット作ではあるのだが、フラットに見たら平均やや下くらいで見ておくと安心かもしれない。そんなスタジオなので1話目も何かが飛び抜けて綺麗ってことはないし、なんならなろう的ファンタジー像としては凡庸な部類ではあるのだが、あんまり気張った画を作ろうとしていないのは作品自体がギャグ寄りだからなのか、単に面倒だったのかはまだ分からない。でもまぁ、気の抜けた作画でも成立する空気の作品なら別にこれで構わないし、決して汚いとか、見づらいということはない。やはりギャグは緩急が肝要なので、締めるところと緩めるところが分かってれば問題はないはずだ。

 あとはこの作劇でお話が面白いかどうか。冒頭の「陰の実力者」的雰囲気から「はいはい俺つえーヤレヤレ系チートね」と思っていたら、主人公からは「自分は凡人でほんとに才能がない」というカミングアウト。まー、これが嘘で「やっぱ気づいてないだけの最強キャラでした」なら全てがおじゃんだが、演出意図をみる限りでは一応「実力がない」は本当っぽい。その上で「話を聞かない冒険者」に祭り上げられているだけ、という設定ならば、決してヘイトを貯めるようなものではない。むしろこれだけ適当な性格のくせしてなんだかんだで危機を乗り越えてクランリーダーとしての業務をこなせているなら、それはそれで見てみたいキャラクターにはなってるんじゃなかろうか。まぁ、最終的に一番の感想は「小野賢章を少し休ませてやったらどうか」だけども。

 ステータスオープン、鑑定スキル、無詠唱魔法などのダメなろう神器が出てきておらず、舞台としては「異世界転生」でもなんでもない真っ当な「ファンタジー冒険譚」。そこに加瀬あつし漫画的な「ダメなやつの成り上がり」をちょい足しして、馬鹿馬鹿しいお話が回っていけばそれでよし。これくらいで充分「ちゃんとしたお話だー」って思えちゃうからなろうは怖いんだよなぁ……。

 
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○「合コンに行ったら女がいなかった話」 6

 タイトルが冒頭から完全に嘘です。詐欺広告です。

 でも詐欺でよかったです。タイトルから「ははぁん、BLだな?」と(当たり前の)洞察を見せた俺氏は裏切られたことでとてもホッとした。安易に釣られた自分が恥ずかしいぜ。で、あとはまぁ「タイトル通りの話」(?)ではあるのだが、1話目から完全にギャグだと分かる方向性なので気楽に見られるのは助かる。そしてギャグアニメってのは雰囲気とかテンポとか、漠然としたものの相性がかなり重要なんだけど、少なくとも1話目ではその相性が割と合いそうだったので遠慮なく加点させていただいた。前クールの「女装アニメ」の評価が高かったことで「男装アニメ」への期待が高まってるのかもしれませんね(そんなことあるかい)。

 一応「フィーリングが合う」以上のことを言語化しておくと、まずキャラの造形が飲み込みやすい。「性的な倒錯」を扱う作品なので各キャラの描き方って下手したら妙なところでデリケートになる危険性もあったんだけど、今作はもう、「男装が云々なんてのは表層的な問題でしかないですから」というスタンスがはっきりしているので「男装もの」という縛りだってさっさと取っ払ってもいいくらいである。あとは「ちょっとクセのあるヒロイン勢を近距離から見守るラブコメ」であり、ヒロイン勢のキャラなんてのはクドければクドいほどいいんだから。真ん中にいるみかこし王子の容赦ない押し込みがチャームポイントなのはもちろん、脇を固めるヲタクっぽいおいちゃん、苦労性の奈央坊など、キャストも含めてヒロイン勢が充実しており、もう一話目から逆張りで「可愛いですね」と言ってしまってもいいかもしれない。

 また、男サイドの3人もそれぞれにキャラが立ってるというのも重要なポイントで、個人的には主人公視点のオーソドックスなやつとか天然でどっかハズレてるぼーっとしたやつをさておいて、間で挟まれてる変なテンションの男の子の方が気になる。彼の一人上手なボケ・ツッコミの両刀のバランスがよく、そういう部分で全体的なギャグのテンポを合わせてくれてるんだろうな、というのが見て取れる。あとはまぁ、この6人のキャラの愛嬌でどれだけ話を回せるかが勝負。ぶっちゃけ、この設定では出オチ感が強くてすぐにネタ切れになりそうな気もするので、点数を下げる気は満々だったりする。

 あとは中の人補正で引っ張ってもらえればラッキーですね。この3人で固めて全員が「男装キャラ」というのは……なんか一定以上の年齢の人間でないと思いつかなそうなキャスティングだったな。私はとても良いと思います。

追伸:このアニメを見て一番印象に残ったのが「カラオケで6人2時間か……1人頭4曲くらいしか歌えなさそうだから何を選ぶかだな……」ってことを真っ先に考えてしまうくらいにはカラオケに行きたい。

 
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○「メカウデ」 5

 ほれ、お前らの好きそうなオリジナルアニメだ。とかいって渡されそうな作品。ちなみに、今期は現時点ですでに30本以上の新番チェックを書いているが、続編じゃない完全新作のオリジナルアニメは「ネガポジアングラー」に続いてようやく2作目。……オリジナルアニメって難しいんだな。

 というわけで、オリジナルというだけで「頑張ってるね」と褒めてあげたいところだし、実際何かしら頑張ってる空気は感じられる作品。メカメカしいバトルものとか好きな人は多そうだし、メカで武装したクール系制服少女がドンパチやる設定なんていかにもだ。ちょっと捻って「ボーイミーツアーム」なんて通好みで……いかにも「オリジナルアニメの企画会議で出てきそうなやつ」だ。1話目をみる限りでは、「穏当なキルラキル」みたいなのがやりたいのかな、というのがふわっとした印象だが、穏当にした時点でキルラキルはキルラキルじゃなくなるな。

 キャラクターデザインとか設定とか世界造りとか、いろんなところで頑張ってる空気は評価してあげたいのだが、なんかね、動画が微妙に不自由なのが引っかかる。なんでだろ、具体的に「どこが」ってピックアップするのが難しいんだけど、全体的に動画が「見づらい」作品になってしまっている。例えば冒頭の塔の上の決戦シーン。いかにも現代アニメらしくカメラをブンブン振って息もつかせぬ大活劇を描いてるはずなのだが、カットとカットの繋ぎ目がよく分からず、なーんかコマ送りみたいに見える上に、あまりに構図が忙しすぎて、スピーディーさを演出したシーンが「何してるかよくわかんない」シーンになってる気がする。肝心の「メカウデ」の変形シーケンスとかも、もうちょっとカメラ引いて全体が見えるようにしないと変形の醍醐味がわかんなくない? 単に俺が眠い状態で視聴しちゃったから入ってこないだけかなぁ。他にも細かいシーンで「なんか中割りが1枚足りない」みたいな「コマが飛ぶ」感覚があったり、全体的に「見やすい絵を作りなれてない」みたいな印象。これは後から調べたことだけど、制作スタジオがまだ新しいところで、アニメの元請けは初めてみたい。また1話目のコンテも担当している人が監督・脚本も全部やってるらしく、どうやら個人制作の極みみたいな作品らしい。だとするとかなり個人レベルでの手癖みたいなものが影響してしまいそうだなぁ。まぁ、慣れれば問題ないのかもしれないが……残念ながらオリジナルアニメとして全ての個性がいい方向に働いているとは言い難いのでちょい評価は日和見。

 でもまぁ、腕型メカの発想とデザインとかは割と面白いし(寄生獣じゃねぇか、って言われたらそれまでだが)、決してサボりたい作品ではなさそうなので、今後も何とかその熱情を維持して良いオリジナルになってくれることを祈ってます。なんか「サクガン」のせいで「カタカナ4文字オリジナルアニメ」へのトラウマがなぁ……。

 
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○「ぷにるはかわいいスライム」 6

 タイトルの「スライム」という単語だけで「すわ、またスライム関係のなろう作品が?!」と身構えたら、斜め上……だか斜め下だかよく分からんもんが飛び出して確実な不意打ちを喰らった。なんか、色々と病巣の深いアニメだ……。

 予想外のものが飛び出してポカンとしていたら、掲載誌が「コロコロコミック」という衝撃の事実。ちょっと待て、俺はコロコロコミックに不意打ちをくらったのか? コロコロキッズでない(そもそもキッズじゃねぇ)私はコロコロ作品に触れること自体が稀で、アニメとなるとさらにその数は減少。過去を振り返ってみると、ここ10年スパンでコロコロ関係のアニメといったら「妖怪ウォッチ」シリーズと、あとは調べてみたら「ピカちんキット」が見つかったくらいだった。さらにこれが「深夜アニメ」となるとその数はゼロである。そりゃそうだ、コロコロ漫画が深夜に放送されるはずがない。されるはずがないのに……放送されてた。そしてこれは……深夜アニメかもしれん……。

 ねぇ、これ、コロコロコミックの本誌に連載されてるんだよね? いや、確かに冷静になればとても真っ当なコロコロスピリットを受け継いだ純然たる不条理ギャグだし、絵柄も、ネタ回しも完璧にコロコロだ。それなのに、何故か深夜アニメとして放送されてもなんら違和感がない。だって「押しかけ萌えキャラアニメ」だぜ? 要所にソフトソフトエロを盛り込み主人公の少年の性癖を捻じ曲げんとする魔性のスライム・ぷにる。この存在がコロコロキャラとして爆誕したというのは、現代日本の児童文化の爛熟を意味するのか、はたまた退廃を兆すのか。そして的確にその素材を拾って深夜に放送してしまうアニメ業界。モラルハザードも甚だしく、おっさんはコロコロキャラに一喜一憂させられる。なんて国なんだ、わー国は。

 まぁ、一回深呼吸をしてよくよく見ればアニメとして取り立ててみるべき点は無く、作画も至って平凡、コロコロテイストはちゃんと出してるけどそれが大きなプラスになるでもなし、ネタ回しがギリ子供向けなのだったら「まぁ、放送時間帯がおかしいだけだな」で終わりなのだが……1話目時点ではなんらかの可能性を見出してしまう……。

 「落ち着いたらそんなに褒めるもんでもないやろ」という見解を全面的に認めつつ私が加点してしまったのは、ひとえにメインヒロイン・ぷにるの存在感に飲まれてしまったため。汎用型の中須かすみさんのごとき「カワイイ」の権化。その貪欲さと不条理さ、そして所構わず振りまくコケティッシュな愛嬌は、放置したら数多くのキッズの将来に影響を与えかねない危険な存在だ。変身シーンの無駄な気合いの入り方など、今作はばっちり「とにかくぷにるを見せていくぞ」という方向性に迷いがない。そりゃま、そういう作品なんだからな。

 「でもでも落ち着いて見たらやっぱりそんなに褒めるもんでもないやろ」という見解をさらに全面的に認めつつ私がどうにもクールダウンできないのは、ひとえにメインヒロイン・ぷにるの中の人に呑まれてしまったため。最初に声を聞いた時点で誰だか分からなかったのだが、オープニング歌唱でクレジットされたそのキャストとは、篠原侑!!! また貴様か! なんかもう、私が心がムズムズさせられるとお前の名前が出てくるな! ……いやぁ、M・A・Oネキと並び立ち、より局地戦に特化したかのような得体の知れない声優・篠原侑。何度この人に足をすくわれたか……。今回もぷにるという埒外の存在にばっちりフィックスしてのキャラ設計。「いやいや、これくらいならまだ弾けキャラの一環として想定の範囲内だが……」と思っていたらトドメはエンディングテーマである。なんでこの声で歌う「唱」がピンズドでハマるんだよ! てかふつーに歌上手いなあんた! さらにアニメスタッフは本編映像そっちのけでぷにる版「唱」のPVを仕上げてきやがったもんで最後の最後にヤなクライマックスが訪れる。いいよいいよ、この1話目は俺の負けだよ。いっそここから先にも何か驚天動地の奇跡を拝ませてくれよ。

 
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○「株式会社マジルミエ」 5

 新番チェックをひたすらに並べ立てているが、5作品ぶりに続編じゃなくて完全新作が来たわ……いったいどうなってんだ今シーズン。

 というわけで初めて見る作品ですが、今となっては変化球とすら思われなくなった変化球の魔法少女もの。今期は悪の組織に勧誘された少女や魔法使いになれなかった少女はいたが、魔法少女は初めてといえば初めて(斧乃木ちゃんは?)。しかしまぁ、だからといってそんなに新鮮な設定とも感じないが、「商売としての魔法少女」という、かつて鹿目まどかさんたちがやってたような、そうでもないような設定をより先鋭化させ、ビジネスギャグとして組み合わせたところが一応は新機軸か。変身のシーケンスなどにビジネス要素が微妙に絡まり合い、ファンタジーなのにどこかにリアルの断片が絡むというデザインがより一層ファンタジー感というか、虚構感を生み出している部分はなかなかにファニー。そして冒頭の追いかけっこモンスターあたりは特にエフェクトもばりばりで「兵器としての魔法少女」みたいなものを意識させる作りにもなっており、映像部分もそれなりに頑張ってくれそうな気配が感じられる。

 とまぁ、色々と期待させてくれる要素は多いのだが、その上で「もう一声!」みたいな印象になってるのは私が贅沢になってしまったが故だろうか。なんかね、個々にいいものは見られるんだけど、最終的に出てきた全体像があんまり刺激的なものになってない気がしてな。なんでだろ。たとえばクライマックスとなった戦闘シーンとか、魔法のエフェクトはド派手だけどその後の敵からの氷ミサイル→シールド→追撃みたいな展開があんまり手に汗握る要素になってないんだよね。見せるべきはそこだと思うんだけど。こういう感覚ってのはある程度長い期間視聴を続ける時には結構大事で、やっぱり1話目ならではのダイナミックな引きみたいなものがあった方が期待感は煽れただろう。惹かれる度合いでいえば、冒頭のスピード魔獣のキモすぎるデザインとモーションあたりが一番の見どころだったかもしれん。

 キャラクターに関しても、金髪で口の悪い主人公(?)な先輩魔法少女も、記憶力だけで勝負をかける後輩の地味少女も、別にキャラが立ってないとも思わないんだけどその押し出しがもう一声欲しい。特に先輩の方は破天荒なように見えてきちんとビジネスパーソンなあたり、ちょっと見掛け倒しというか、おもてたほどではないな、みたいな落ち着き方。まぁ、期待を煽ってくれるデザインだったとプラスに解釈することもできるけどね。とりあえずここから先の作劇を見ないとこれ以上は分からんので、とりあえず様子見ってことで。

 そしてお楽しみの中の人要素。「マジカルデストロイヤーズのリベンジかな?」とか思ったり思わなかったりするが、「このコンビ、トロピカルプリキュアじゃん!」は思ったり思ったり。面白いのははすっぱヤンキーの方が花守ゆみりで、おとなしめのデータ少女の方にファイルーズが割り当てられてるっていうキャスティングの妙。この2人だったら逆の配役でもなんの問題もないんだよな。まなつとさんご、2人の魔法少女の活躍に是非トロピカっていきたい所存。

 
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○「ラブライブ!スーパースター!!(第3期)」 ―

 「リエラのうた」っていうタイトルでマルガレーテが歌うのは(少なくとも現時点では)広告表示違反なんじゃないですかね……まぁ、早晩ほんとになるから別にいいんだけど。

 こちらは「そこそこコミットしてた作品」の続編ですね。1期が2021年、2期は22年。3期に至るまでに2年とそこそこのブランクが空いてしまい、私としてもやや記憶は薄れ気味。でもまぁ、1話目を見て主要メンバーとおおよその空気は思い出せた気はします。「そうそう、嵐千砂都っていう最強ヒロインがいてな」ってとこくらいまでは。

 さぁ、ラブライブの本家ナンバリング正統後継作品としては初の3期目に突入、μ’sAqoursも成し遂げなかった3クール目に突入した理由はただ1つ、結ヶ丘が新設校で作中での「進級」が可能だったため。スタート時には1年生しかいなかった学校に、ついに3学年が揃い踏み、そして我らが澁谷かのんさんたちもいつの間にやら3年生である。あんまりみんなして頼れる先輩になったようには見えないのだが、まー高校生の時の年齢観なんてそんなもんよね。我々おっさんから見たら高1も高3も大差ないけど、きっと彼女たちの中で「高校3年生」は立派な大人であるに違いない。

 そうして積み重ねてきた年輪は、長きにわたるラブライブの歴史も背負っていることにもなる。前人未到の3期目に突入するからには、先輩がやってこなかった何かをここで持ち出さなければ埋もれてしまう。そこで今回はなんと「1回別団体経由しようか」というサプライズが繰り広げられることに。なるほど、「かのんの留学」っていう2期の揉め事ファクターが、そのまんまこの3期のスタート部分に繋がってくるわけだね。トップスターだったかのんが形の上での話とはいえ、一時的にマルガレーテが立ち上げた別団体へ。これにて元Liella!のトップがLiella!とぶつかる構造が生まれ、これまでになかった刺激が……出てくるかどうかは分からんが、とりあえず色々とお話が作れそうな下地は整った。

 やはり3期目ともなるとメンバーどうしのなあなあの部分もどんどん増えるだろうし、新しい刺激を与える展開としては悪くない。ただ、これがラブライブの宿命なのか、尺が伸びるとその分メンバーも増えてしまうというのはちょい気になるところではある。まぁマルガレーテはしょうがない。最後の加入者、10人目ってことなら戦隊における追加戦士みたいな扱いで許容もできよう(いい具合に紫なら追加戦士っぽさはあるし)。ただ、今回最後に緑も出てきちゃったんだよなぁ……やっぱ「ラブライブ=9人チーム」のイメージが強いので、11人目ともなるとちょっと持て余しそうな気もする。虹ヶ咲は一応「個別のアイドルの集合体」という体裁だからなんとか成立している部分があり、ワンチームにならなきゃいけないLiella!において、さらに2人分の追加エピソードを抱えなきゃいけないのは尺的に大丈夫だろうか。だって、多くの視聴者からしたら「おいおい、まだ青とか赤とか鬼ナッツだってメンバーとしてそんなにしっくりきてるわけじゃねぇぞ」って話じゃないですか。5人の時期がある程度安定していただけに、この追加は(2年越しとはいえ)なかなかチャレンジングではある。なお、「最初からいるけどいまだに葉月恋の立ち位置はわかってねぇぞ」みたいなクレームは受け付けません。かのんがいなくなった後に実務的な部分こなしてくれてたのは多分恋だぞ。

 まぁいいや、とりあえずこれでまた1クール分のラブライブが拝めるのだから楽しみにしておきましょう。嵐千砂都は全てを知っている。

 
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○「七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)」 ―

 引き続き、「具体的にコミットしてない作品」が続く。こちらも半年空けての再開と、コンスタントに繋いでくれたのでそこまで遠くへいってしまった感がないのは助かると言えば助かる。これ以上空くとほんとに色々忘れちまうんだ。

 前クールのラストあたりでメリオダスが登場し、前作「七つの大罪」との接続がより明確になった状態。さらに大ボスの姿もはっきり見えたことで、1クール目がマジで「世界を表示するためのなげぇプロローグ」だったことが判明する。まぁ、「七つの大罪」シリーズそのもののサイズを考えればそんだけの物量も納得だし、世界の全容が見えればようやくお話も盛り上がってきた感。2期のスタート地点としては悪くない。

 あとは「2世もの」の共通の課題である「先代との折り合いをどうつけていくか」っていう部分は注目したい部分で、例えばメリオダスは戦場に駆り出され、それなりに「強キャラ」感を見せつけてはいるものの、敵ボスを殲滅することは叶わず息子を心配しながらも国を守る方法を模索している状態。まぁ、これなら「強すぎず、弱すぎず」のバランスは取れているか。こうなってくると、ランスロットが存分に実力を発揮したことでバンがどんなスタンスになるのかとか、その他の大罪の立ち位置も気になるところだ。

 なんかね、「黙示録」になってからの方が元シリーズよりも気兼ねなく追えてる気はするんですよね。

 
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