忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100]

○「異常生物見聞録」 3

 すげぇタイトルだよな。なんでこんなタイトルなのかというと、原作が中国のweb小説なのだそうで。現地語でどういう訳出なのか分からないのだが、ちゃんと意味はあってんだろうか。

 それにしても、色々とキツかった……。なんかね、もうね、とにかく違和感がバリバリですげぇのよ。スタート時点で「おっ、これは純正の中国産かー」とか興味を持って見守るつもりだったのだが、えもいわれぬ違和感が積もりに積もっていくこの感覚は、ちょっと他では味わったことがないかもしれない。多分一番近いのは「実験品家族」なんだけど、あれはすぐにギブアップしてしまったので追いかけてないのよね。

 よく分からんのは、今作のアニメ化に際して、日本人スタッフはどれくらい関わっているのかということである。最大の違和感は脚本部分にあり、会話の文章の時点で既におかしい。本当に、日本語が完璧でない外国人が起こした文章みたいなレベルで、こういう文章は「外国のファンが書いた日本のアニメのエロ同人」でよく見かける。流石に脚本チェックは日本人スタッフが関わっているだろうし、なんでこんな違和感バリバリの台本が出てきたのかさっぱり分からん。もしかしたら「その違和感も含めて、海外のアニメってことを味わってくれ!」というサービスなのかもしれないが、無理無理、没入する以前の問題である。まぁ、こと台詞回しに関しては、私はどうしても言葉遣いが気になってしょうがないタチの人間なので、人並み以上に気にしてしまっている可能性はあるのだが……いやぁ、でもやっぱおかしいぞ。

 製作スタジオもおそらく日本国内ではなかろう。台詞回し以外にも、あらゆる動画のテンポ・演出が独特で、良くも悪くも「日本人の手の入っていないアニメ」という感じがしている。演出方向については私が慣れていないだけかもしれないので一概に悪いとは言えないのだが、やはりどこかチープで前時代的なものを感じる。その割に、ガワだけ日本の現代アニメから持ってきたような製作スタイルが見え隠れしているために、その「狙いと結果」のギャップがさらに違和感を際立たせている。おそらく日本のアニメーターが手癖で描いたり、誰にもいわれずとも「そういうものだ」と処理している演出理論が、向こうの制作スタッフではリセットされた状態になるのだろう。表面だけ似たようなものにしようとしても、目的意識がずれているので画面に整合性がなくなるのである。まぁ、これが新しいアニメのスタイルとなる可能性もあるわけだが……。慣れるかなぁ……。

 一応救いがあるとするなら、テーマ自体が「ケモっ子ドタバタ長屋生活もの」という割とストライクゾーンに入りそうな設定であること。ぺっちゃん演じる犬っ子も可愛い部分は可愛い(セリフが変なのが気になってはいるが)。その辺りから、この新しいアニメジャンルに食い込んで行けるかどうか。今期は「GOH」とこれで色々と海の向こうの空気に触れられそうなシーズンであるな。

拍手

PR

○「魔王学院の不適合者」 4

 遠慮なくゴクゴク飲めるタイプのなろうだよ。何も考えなくていいよ。ただ、おっちゃんくらいの歳になると、ちょっと摂取するだけで内臓にクるようになってしまってなぁ……もう、こういうのをどうやって観たらいいのかよく分からんのじゃ。

 前クールには用意されていなかったのでなんか久しぶりな気もするけど供給量を考えるとそんなこともねぇ「魔王系」なろう小説。まぁ、転生した魔王がチートでオラオラするだけの話だというなら、タイトルが「魔王様のリトライ」だとしても何の不思議もないな。一応サブタイトル(という名のあらすじ)は「史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う」となっており、このサブタイトルさえ見ておけば1話目を全く見なくてもよいという親切設計。というか、普通に考えたらこのタイトルを見たらアニメそのものもあんまり見なくてもいい気もするな。

 一応、ここまで振り切れたチート設定は久しぶりだが、どっかで見たと思ったらネット界隈でたまに見かける比較コピペみたいなやつだな。「心臓の鼓動ですら殺せる」って、まぁ、その発想が思いつくのはすごいと思うよ。だって、思いついたって絶対作品にならないと思うから……。そういう意味では、諦めずに何でも作品として成立させるなろうスピリットってのはもしかしたら尊いものなのかもしれない。ここまでスタート時点でのハードルをあげてしまっては、その後の物語なんて何一つ面白くなるわけがないと考えるのが常識的な発想なわけで、それを飛び越えて、アニメ化にまでこぎつける人気作品を書けたのだとしたら、今後ものすごい展開が待っていることを期待してもいいのだろう。期待するだけなら自由だろう。期待してないことをオブラートに包むのだって自由なのだ。

 製作は、既にこっち方面でもおなじみになってきた大沼シルリンチーム。前作「防振り」は映像部分のクオリティだけで強引にそれなりのところにもっていった作品だが、さて、今作はどうなるだろう。実際、映像部分だけを見れば決して悪くはないし、なんならおかーちゃんのキャラなんかは見ていて楽しいのだが、いかんせん、そういう部分を楽しむためのハードルとして「主人公の言動を全て心を無にして見なきゃいけない」という特大の障壁があるからなぁ。気にしなければいいんだろうけどなぁ。

 ちなみに「なんでフクロウのキャストが微妙に気合入ってんだ」というのが一番気になった部分です。兼ね役とかの伏線なんでしょうかね?

 

拍手

○「バキ 大擂台賽編」 5

 こちらは既にネット配信では終了している作品。なんやねん、バキやらケンガンやら、ネトフリはトンチキ格闘漫画大好きか。

 「ケンガン」の方はCGによる描写の「谷」を超えたかのように独自路線の見せ方で存在感を示して見せたが、残念ながらこちらの作品は、少なくとも1期の段階ではそこまで目を見張るようなものはなかった。まぁ、冷静に考えて「刃牙って勢い任せの板垣絵で見ない場合に面白いのか」という疑問はあるわけだが(さらにその上には「そもそも板垣絵だとしても面白いのか」も存在するが)、CGアニメだとあんまり旨味がないんだよな。まぁ、死刑囚編はまだ濃いキャラが多かったおかげでかろうじて「ギャグと格闘の間の面白さ」みたいなものはギリギリあった時期だと思うのだが、この擂台賽は、正直原作でも既にあんまり……。いや、何も言うまい。まぁ、やっぱり改めてアニメであれとかあれとかを見せられたら面白いのかもしれん。幸い、1話目時点で既にオーガがちょっと可愛かったし、そういうところで見どころが少しでもあれば構わんのかもしれん。

 ちなみに現時点で最大のトピックは、「刃牙アニメのオープニングとかエンディングは何が正解なんだろう」。

 

 

拍手

○「THE GOD OF THE HIGH SCHOOL」 5

 韓国産の「神之塔 -Tower of God-」が終わったら、次の韓国産GODが始まった。神アニメの多いお国柄か。。

 とかなんとか言うてみたものの、全然毛色の違う作品なので新鮮である。共通点はどちらも漫画が原作でアニメ制作は日本で行われているということ。「神之塔」がテレコム製作、そしてこちらはMAPPAである。ちなみに制作統括はクランチロールが行なっているのだが、個人的にはクランチロール作品っていうと「URAHARA」という謎アニメのイメージなんだけど、こうして世界的に原作を集めてアニメ製作にこぎつけているってことは、ビジネスモデルとしてはインターナショナルな方向性で時代を先取りしていたってことなのかしらね。

 さておき、「神之塔」は良くも悪くも異質さというか、日本のアニメではあまり馴染みのないデザインがとっつきにくくあったが、こちらの作品はせいぜいキャラ名や地名が韓国語であるというだけで、日本産の漫画とはそこまで大きな違いは感じられない。冷静に考えると面白い現象で、これがヨーロッパやアメリカが舞台になっていればまさに「ガイコクやなぁ」と思うわけだが、韓国の場合には「なんかちょっと違う雰囲気なのは間違いないけど、どっか通底してるもののもある気がするので逆にかえって変な感じ」という絶妙なポジションになっている。街並みなんかはよく見たら当然日本と違っているのだが、それが間違い探しみたいにちょっとずつ違うもんだから、アニメとしてヘンテコになっているだけなのか、そもそも違うものを描いているのかが(頭では理解できても)直感では入ってこないっていう。韓流ドラマとか見てる人ならすんなり入ってくるもんなんでしょうかね。これまで、韓国を舞台にしたアニメってのはほとんど存在していなかったので、これはこれで面白い現象として見守っていけそうだ。

 とはいえ、そうして文化的な微妙な差異を楽しむタイミングが今後あるかどうかはよくわからない。作品テーマは「無差別格闘」であり、いわばケンガンアシュラの予選の船のシーンから始まったみたいな展開。正直、ステゴロだけの格闘ものがどの程度面白くなるかはさっぱりわからないが、時を同じくして刃牙の(地上波)放送も始まったし、いろんな国でのいろんな格闘技を見守っていければいいんじゃなかろうか。これで「ケンガン」の放送時期がずれてたら日中韓の格闘アニメが同時に並び立つという妙な状況になっていたんだね(まぁ、刃牙を「中国の格闘」と言っていいのかは怪しいが……)。

 映像部分はMAPPAの本領が遺憾無く発揮されていて悪くない。冒頭のチェイスシーンもそうだし、その後の格闘についても、思い切り作画でケレン味を出すことを意識しており、「動かしてる」感が楽しめる動画になっている。ただ、キャラを崩したデフォルメ状態のギャグなんかは雰囲気がちょっと浮いているかな、という印象もあり、「プランダラ」で受けたような不可思議な違和感はまだ残っている。まぁ、これも慣れていけばすぐに気にならなくなることなのかもしれないけど。個人的に今抱えている最大の問題は、「人名がすげぇ覚えにくそう……」っていうことなんだよね。そういや結局「凹凸世界」の時も最後まで人名を覚えられなかったっけなぁ……。こればかりはどうしようもないわ。

 

拍手

○「ド級編隊エグゼロス」 5

 これ、来週からSAOが始まるとスーパー松岡タイムになるの? いや、キリトさんがまだ車椅子だったらそうならないけど……流石に復帰するよなぁ。

 「しもせか」と「おれツイ」を足して3で割ったようなアニメ。いや、でも1話で出てきた怪人がシンドイーネさんでメインヒロインがラビリンってことは事実上のプリキュアの可能性もワンチャン(無い)。まぁ、そういう中の人方面での話題が真っ先に出てくるってことは、アニメとしてはそこまで大したもんでもないということではある。「おれツイ」みたいな感じで見守っていけばそれでいいんじゃねぇかなぁ。ヒロイン勢のキャストがやたら充実しているおかげで、そっち方面での需要は無難に満たせそうではあるが、今更「エロバカ」というだけではあんまり売りにもならんしなぁ……でも、こういう素直なエロバカは久しぶりかもしれませんね。「異世界レビュアーズ」は異質すぎるから除外ね。

 製作がNo.9、そして監督は神保さん。ってことは「白猫プロジェクト」と同じ座組みなんですよ。なんだろなぁ、神保さんは立て続けに変な仕事回されてんなぁ。いや、決してクオリティが低いというわけでもないんだろうけど、あんまり正面から観る気が起こらないカテゴリというか……昔の「プリズマイリヤ」任されてた頃みたいな尖った演出が見たい。

 

拍手

○「Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)」 6

 リダイブが終わったと思ったらリライツが始まった(あとリゼロも始まる)。みんな返信しすぎである。

 ありそうで、実は無かったタイプのアニメ。「異世界魔法ファンタジー」アニメは掃いて捨てるほどあるし、「アイドルアニメ」も佃煮にするくらいある。しかし、その二つを合わせた「異世界魔法アイドルアニメ」というのは初めてのことなんじゃなかろうか。まぁ、「音楽少女」みたいな世界線なんてほぼ異世界みたいなもんだった気もするが……。おおっぴらに魔法が使える世界で、あえてバトルせずに歌って踊るという展開になるなら、これは確かに意外な展開である。

 まぁ、その足し算に意味があるのかと言われたら現時点ではまだよく分からないのだが、こうした世界観を大々的に打ち出し、メディアミックスで各方面に展開していくというプロジェクトであるらしい。例によってなんの事前情報も無しに見始めたので「なんや、またなろう系の異世界なんか?」と思ってたら、オープニングがどうみてもアイドルアニメのそれだったのでだいぶ困惑し、オチまで行った後のCMで全部説明してくれたので「なるほど、新しい!(CV:荻野可鈴)」と思った次第である。

 メディアミックスということで製作側もかなり気合が入っている様子で、1話目のクオリティはかなり高い。キャラクターデザインがパリッとしてみやすいし、細かいところにまで手がかかっている描き込み具合はなかなかのもの。冒頭部分で出てきたクレープが、ちゃんとなんの具材が入っているかがわかるし、美味しそうに描かれているところですでに印象はよかった。アイドル乱立アニメにありがちなわちゃわちゃ感もそこまでひどいものではなく、きちんとメインユニットとなる5人のキャラを立たせつつ、周りに配置されたその他アイドル勢もそれとなく出して匂わせておくバランス感覚は良い。今後こうした大量の素材をどのように処理していくかで評価は大きく分かれそうだが、1話目を見る限りの印象だと、きちんと「初めて見る人たちへの導入(そして販促)」という目標はしっかり見えている作品作りになるのではなかろうか。

 新規のプロジェクトであるため、キャスト陣の名前がほとんど初見というのも新鮮な部分だが、幸い、そこまで大きな減点を抱えるようなキャストは配置されていない。最近の若い子たちはそういう意味での基礎はある程度やった状態で現場に出てくるため、目立ったマイナスがある「特大の棒」みたいな新人は減少傾向にある。まぁ、ここから「下手ではない」が「抜きん出ている」になる新星が出てくるかどうかはまだ分からないが。

 ちなみに超余談だが、今回登場した学園長みたいなキャラをみて、「タバサみてぇだな」っていう印象が真っ先によぎったので、案外私の中に「ゼロの使い魔」ってこびりついてるのかもしれない。タバサは割と好きだった(モンモランシーも嫌いじゃない)。

 

拍手

○「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」 6

 どれだけ番組数が減っても、そしてどれだけ「もう、放送延期と新番組の区別つかないじゃん」とか言っていても、季節は流れ、また新しいクールが幕を開ける。こうして新たなアニメの放送が始まることを、今は素直に喜ぼうではないか。しかし、夏クールのアニメって製作のタイミングはいつぐらいの時期なんでしょうかね……。さすがに予定表を見たら数は少ないように見えるが……。(この機会にいろんな再放送を楽しむのもいいのかもしれませんね)

 さて、こちらは当然のように製作、放送される2期目である。1期が去年の7月〜12月で、きっちり半年あけての2期目ということになるが、1期目は京アニ事件の余波での放送延期、そして今回はコロナ下でのスタートとなかなか試練に満ちた作品である。しかし、そうして艱難辛苦を乗り越えた果てに、きちんと完成した形で提供してくれているのだから感謝せねばなるまい。そして、1期も終わってみれば「まぁ、悪くなかったよね」というくらいの感想になった作品が、2期目で「おっ、面白いやん」という上がり方になっている。幸先の良いスタートである。

 「面白いやん」と思えた理由は大きく2つで、1つは当然「2期目の蓄積」である。2クールの放送を走りきったおかげで、今回は様々なキャラクターたちを見知った状態からのスタート。各キャラが俺も俺もと前に出てくるデザインなので、その賑やかさだけでも割と愉快。もともとdavid proの作る映像部分には文句のない作品だったわけで、キャラが「のった」状態で始めてくれれば、痛快なバトルシーンも、ふざけたギャグシーンも素直に受け入れられるというものだ。

 そして、2つ目の理由として「1期とちょっとテンポが変わっている」というのがある。実は今作、何故かはよく分からないが2期目で製作クレジットが変更されており、1期で監督・シリーズ構成を務めた八瀬さんの名前がなくなり、「波よ聞いてくれ」の南川逹馬氏にスイッチしている。まぁ、この1話だけでその影響が出ているのかどうかは分からないが、特にギャグベースのシーンに関しては、すごく素直に、「ギャグのテンポ」で安心して笑うことができるように作られている。個人的には八瀬さんの演出だって独自の見せ方があるので決して嫌いだったわけではないのだが、やはりど迫力のエフェクトバトルとどこかズレたギャグが魅力となる今作においては、あんまりひねらずに素直な力押しでいいんじゃないかな、と思うのである。まぁ、もうちょい複雑なキャラが出てきて心象描写とか苦悩や葛藤みたいなテーマのエピソードが出てくれば、また八瀬演出の方が向くこともあるとは思うんだけど。そのあたりの配置が一体どうなっているのかが今後の注目ポイントですかね。

拍手

○「啄木鳥探偵處」 5

 気づけばこれでひとまず今期の新番チェックはおしまい。今期の本数は37本、これに前期からの継続分を含めた44本が当面の視聴本数ということになる。グランプリ記事の直後なのでよく分かるが、この44という数はかなり少ない。過去の記録を遡ると、1期で44本以下というのは2015年度4月期以来のことで、実に5年の時を経て、アニメの数がついに戻ってきたということになる。まぁ、今期はコロナの影響で放送延期になった作品も多く、ダイレクトにその影響が出ている結果だが。ちなみに、現時点で把握している情報では「アイドリッシュセブン」と「放課後ていぼう日誌」の2本も制作が中断、途中から放送延期措置が発表されている。アニメ業界も影響を受けないはずがないもんなぁ。一体どうなることやら。

 さて、そんなわけで今期最後を飾る作品なわけだが、見事に同じクールの中で「文豪とアルケミスト」とネタ被り……はしてないんだけど、まぁ、なんでみんなしてこういう明治期とか大正期の文豪が好きなんだろうね。文豪たちも、単なる小説家だった自分の人生が後世になって異能バトルに駆り出されたり、探偵までやらされることになるとは思いもよらなかっただろう。特に、石川啄木については私が中学生の時の国語の先生がどうやらファンだったらしくて結構入念にその人生を追う授業を受けていたんのだが、まさか探偵になるなんてイメージはかけらもない。いや、大体の小説家がそうだろうけど。なんでよりによって啄木なんでしょうね?

 まぁ、そうしてよく分からないキャラ付けをされてるけど、中身としては「探偵小説」のイメージそのままなので、ぶっちゃけあんまり啄木とか金田一京助は関係ない。ぶっちゃけ、これ「架空の探偵リチャード氏」でも全然問題ない中身。一応、作中でちょいちょい啄木の作品について触れられているし、当時の「文学」へのこだわりは挿入されていくのだろうが、どうしても取ってつけた感が強く、下手したら強火の啄木ファンから「啄木はそんなこと言わない」と怒られそうなデザインである。まぁ、強火の啄木ファンがどこにいるか知らないけど。とりあえず、なんでこんな設定でミステリを展開しようと思ったのかは1話目だけではよく分からなかった。続きを読んだら分かる……のかしら?

 ただまぁ、探偵小説としては割と無難な滑り出しで、何より明治期を舞台にすると都合が良いのは、警察捜査が今ほど高性能ではない時代なので「探偵」が生きる目が自然なレベルで残されているところ。どうせなら開き直って古式ゆかしい探偵物語が展開するなら、実はアニメにしては珍しい題材なので目を引くものになる可能性はあるだろう。映像担当はライデンフィルムで、ほわっと和紙を広げたような風合いの作画は味があって決して悪いものではなさそうだ。あとは純粋にネタ勝負。そこまで度肝を抜くようなもんは出てこないだろうけどねぇ。

 それにしても森鴎外が便利すぎて笑うわ。もう、この数年だけでどれだけアニメキャラとして登場したかもよく分からないが、「森鴎外」のWikiとか見ても「それぞれの作品でのキャスティング」とか掲載されてないのね。残念(そりゃそうだろ)。

拍手

○「かぐや様は告らせたい(第2期)」 6

 やっぱ間に鈴木雅之のCM入ると笑ってまうな……大型新人、もう新人じゃないやん。

 さておき2期目。ちょうど1年空いたということで分割にしてはやや長めだが、そのぶんたっぷりの充電期間が置けたということだろうか。幸い、「ストーリーを忘れちゃってぼんやりしたスタート」とかになるような作品でもないし、むしろ2期目は「すでにキャラ紹介が終わっている状態」というアドバンテージの方が大きいくらいの作品。とにかくフルスロットルでスタートした1話目は、ギャグもキレッキレだし圧倒的快感を生み出すテンポの良さが際立ち、よいスタートダッシュになっている。レギュラーキャラが余すことなくその魅力を発揮しており、ファンの求めているものを全て見せてくれる良い導入になっていたんじゃなかろうか。

 個人的には1期時点で藤原書記の切れ味が鋭すぎて「むしろかぐやがあまりいらない子なのでは?」とすら思えていたものだが、この1話目を見る限り、(そりゃ藤原書記もすごいが)かぐやも充分可愛い。なんだろう、ブレーキの外し方がわかったというか、キャラの崩し方が1期より大胆になったというか、そういう部分でのグレードアップを果たしているような気がする。まぁ、単に久しぶりだから刺激を大きく感じるだけかもしれないけども。

 唯一懸念があるとすれば、とにかく短い期間でエネルギーを固めてぶつけてくるような作品なので、2クール目もちゃんと息が続くかどうか。原作ストックがどれくらいあるかは定かでないが、グダグダになって同じような話を繰り返して終わるのだけは勘弁してほしいところ。まぁ、今作のスタッフに関しては作画にしろ構成にしろ、ほとんど心配はしてないんだけど。

 

 

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード