最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「放課後ていぼう日誌」 6 MVの明坂大先輩の制服姿……いや、これはこれでギリギリいけるのか……もう、そういう企画モノにしか見えないような気がするが……まぁ、本人も苦しそうにしてたしなぁ(声優って大変だなぁ)。 稀によくある、きらら系だと思ったけど実際はきららじゃない系作品。最近だと「ライフルイズビューティフル」あたりがその枠だろうか。あっちはヤングジャンプ系列だったが、こちらはヤングチャンピオンだそうです。いろんな雑誌でいろんな漫画が連載されてるもんなんですね。まぁ、きららでないとはいえ、その志はきらら系で間違い無い。「ゆるキャン」と同様の、「おっさんのものだと思われている趣味をとりあえず女子高生にやらせてみよう」という方向性で、今回の趣味は釣り。キャンプよりもさらにおっさん度合いが高まったような気もするが、まぁ、天文学よりは現実の参加人口は多いんじゃなかろうか。 面白かったのは、そんな釣りアニメの主人公が何と生き物苦手属性を与えられていたということ。狡猾な先輩の罠にはまったり、強引な同級生に引っ張られて無理やりマイナー部活に入らされるも、実際にプレイしてみたら面白くて結局入部しちゃいました、というのもお約束といえばお約束の展開で、「あまんちゅ」なんかはそっち方向の作品だっただろうか。今回はその「苦手」感がかなり強く、しかも手芸部に入りたいという明確な他の目標があったのに丸め込まれてしまったので、主人公は何だかかわいそうである。1話目のあれだけの経験でコロッと落ちてしまったのはちょっと解せないレベルだ。でもまぁ、こういうアクティビティって、実際やってみると楽しいのは間違いないからなぁ。まぁ、わたしゃ釣りなんて1ミリも経験したことないんだけどさ(そもそもこれまでの人生において海との接点がほとんどないのである)。 そうして出来上がったきらら系(もどき)のスタンダードな出来だと思うのだが、1話目時点で4人のメインキャラがきちんと立っているし、のんびりした趣味のお話にも関わらず全く中だるみせず、ゆったりした心持ちで全編が見られたので印象は良い。制作が動画工房ってんだからそりゃ安定もするだろうし、監督は何とこれまでしばらく太田雅彦のチームで主要なポジションをこなしてきた大熊孝晴氏がいよいよ監督としてクレジットされたもの。いわゆる太田組とはちょい違うテイストにはなりそうだが、これもきちんと目的意識のあるアニメを作ってくれることを期待して良いのではなかろうか。 ちなみに、方言の強い先輩役を担当しているのは、舞台となっている熊本出身の篠原侑。「神田川JET GIRLS」では長崎出身の主人公の方言を担当していたが、いよいよ完全に地元に降り立ったわけだ。やっぱり方言キャラをスルッとできるってのは声優の武器の1つに違いないよね。あと、あけこはまた巨乳の役だ。なぜだろう、こういうのって巡り合わせが絶対にあるんだよね。日笠とかさ。
PR ○「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」 5 ソシャゲアニメに成(略)。一体何回書けばいいんだ(もういいんじゃないかな)。 とはいえ、そうして十把一絡げにしてしまうのは思考停止である。きちんとそれぞれの違いを確認していかなければ視聴する意味はない。今作の場合、タイトルだけはそりゃもう昔から聞いたことがある有名ソシャゲである。ただ、内容については1ミリも興味がなかったので全然知らなかったのだが、「ネコぱら」みたいな猫が関わるゲームかと思ったら冒頭部分以外さっぱり猫が出てこなくてがっかりした。普通のファンタジーやん、タイトル詐欺やんけ。 「ファンタジー設定のRPGソシャゲのアニメ化」の時点で解散したくなるところだが、実はこれがそこまでひどいもんでもない。今期は特に傾向が偏ってきているが、最近のソシャゲアニメはもうソシャゲであることを隠そうとせず、おおっぴらに「そういうアニメプロジェクトだから」という強気のスタートが多い。「しゃちばと」「プリコネ」と今期すでにスタートしている2本は、「あぁ、これはソシャゲだから色々突っ込む意味がないよね」という1話目だった。それに対し、こちらはきちんとファンタジー世界でのサーガを描こうという意識が見て取れる。主人公の青年とおっさんの対話に関しては正直クエスチョンマークが飛び交うところだし、何で最後にあの騎士が主人公を受け入れたのかもさっぱりわからないが、そのあたりは後から説明される部分だろう。何となくこの世界の暗澹たる状況を伝え、そんな中で克己する一人の少年を描いたオープニングストーリーとしては、それなりに引き込まれる部分もあっただろう。「光と闇の世界があるよ」っていうこと以外には露骨にセリフだけでつらつらと説明しちゃうようなサボり脚本になっていないし、闇の青年、光の姫という双方から世界の難局に立ち向かうのだ、というシナリオラインは、いずれどこかで交錯する二人の運命を予感させる、妥当な1話目になっているんじゃなかろうか。 製作はproject No.9。動画クオリティは悪くないスタジオである。そして監督はなんと神保昌登氏である。このあたりのスタッフの揃い方を見れば、多少、襟を正して視聴するのも良いのではなかろうか。
○「シャドウバース」 4 パーマネントのテキスト読まずに「なんだとォ!」って驚くのはお前の注意力不足だろ、ってこの手のバトル見るといっつも思うよね。ルールテキストくらい把握しとけよ(インクのシミだった可能性があるな)。 「ソシャゲアニメに成功無し」とはいうものの、これはそういう文脈じゃねぇな。「ソシャゲの世界の中のアニメ」じゃなくて「ソシャゲ狂いの少年少女のアニメ」だからな。ほら、WIXOSSはゲームの内容がさっぱり分からなかったけども面白かったじゃん。ってことはルールがさっぱりわからないこのアニメだって面白い可能性が? ……どうなんでしょうかね。私はMagicはやってるけどシャドバは守備範囲外。どっちもやらない人からみたら「似たようなもんだろ」って思うかもしれないし、実際そうなんだろうけど、ルールも何もしらない状態で見ても、バトルは面白くないよね。いや、この手のアニメはルールわかった上でバトルを見て面白いか分からないけど。多分Magicがアニメ化してもあんまりバトルシーンは克明に描いて欲しいとは思わんのよね。試合が見たいなら実際の試合動画見るし。そういう意味で、バトルの内容がスピリチュアルだったWIXOSSはやっぱり良いバランスだったんだな。今作はちょいバトルシーンが長くて、ルールも何も分からないで見ていると飽きてしまうのが最大の難点である。結局どういうシチュエーションだったんだろう。あれかな、最終ターンでクラガンウィック出したらエムラクール捨てられたみたいなもんかな(ほら、例えてもやっぱり分からない)。 夕方アニメだし、あまり細かい部分をどうこうするつもりはない。この手のゲームアニメでおなじみの「たかがゲームに支配されすぎた世界」の狂気に満ちた情景を楽しみつつの観戦だ。WIXOSSもそうだったし、「ビルドファイターズ」におけるガンプラもそう。この世界の住人、シャドバが好きすぎる。当然のようにクラス中でシャドバがプレイされているし、チンピラは突然「シャドバやろうぜ」って因縁つけてくるし、そのまま負けたらスマホを奪っていってしまう。いや、それゲームとかじゃなくて単なる恐喝やん。刑事事件やん。この世界におけるスマホ、シャドバの専用機か何かか? でも「スマホゲームだから」っていうところを徹底的にフィーチャーしてるのはそれはそれで斬新なんだよな。何故か蔵の桐箱からスマホが出てくるくだりは笑ってしまうし、デュエルディスク(スマホ収納)のよく分からないデザインとか、マジでCygamesが開発してないんだろうか。この狂った世界の情景をもう少し見守っていきたいという気持ちにはなれるし、うまくいけばお子さんたちがこれを見て「僕もシャドバやりたい!」って思うかもしれない。オモチャ買わなきゃいけない従来の販促アニメに比べると、とりあえずアプリを入れればいいだけのソシャゲ販促では、もしかしたら後者の方が有利かもしれないね。今のご時世、親御さんたちも子供が家でゲームやることに文句言えないし。 あ、あと今期本渡ちゃんヒロインはここです。
○「フルーツバスケット 2nd Season」 5 はいこちらもお久しぶり。こちらは半年の休憩を挟んでの分割2期目。品質保持のための分割だというのに、よりによってこんな時勢下で帰ってこなきゃいけなかったのは災難であるが……なんとか頑張って欲しい。 1期と同じ品質、同じデザインなので特に追記することはない。あまり大きなプラス要素が無い作品だが、昨今のリバイバル作品の中では恵まれた方で、きっちり、時間をかけて原作をなぞってくれているので取りこぼしが少ない。この後半戦からはいよいよ旧作アニメではやらなかった部分がメインになってくるので、ここからの作劇で存在意義が発揮されるかどうかの分かれ目となるだろう。 とか言ってたら、復帰第1話がまさかの皆川先輩メインでちょっと笑ってしまった。この人ら、初登場時は多分由希のステータスを表現するためだけに存在してた「取り巻き」だったと思うのだが、みるみる存在感が増して結構良い(?)扱いを受けた面白いキャラである。ついでにピッキングが得意な謎の女生徒も登場するのだが、こちらのCVがちかぺでちょっと嬉しかったり。いよいよ旧作では喋らなかったキャラも声がつくんだよなぁ。紅野が誰になるかなぁ。
○「プリンセスコネクト!Re:Dive」 5 まさかの2週続けてのゴッドブロオォウ!である。いや、こっちの世界はプリンセスブロオォウ!かしら。最近の女の子は拳で語ることが多いな。 はじめにさっさと「ソシャゲアニメに成功無し」と書いておくが、さて、今作はそんな中でのブレイクスルーとなるだろうか。色々な意味での問題作である。巷の噂はちらほら聞いており、今作の名前が最もよく出てくる文脈は「FGO」との比較だった。あちらのアニメが始まり、主人公がイキリ鯖太郎などと揶揄されるようになると今作の名前があがり、「よりひどい事例があるぞ」などと引き合いに出される。そんな情報だけを見聞きした状態だったのだが、まぁ、イキリ鯖太郎だって揶揄というか単なる悪口みたいなもんであり、今作における「主人公はもう赤ちゃんのレベル」という話だって、結局は揶揄やネタみたいなものだろうと思っていたのだが……。 思った以上に赤子であった……なるほど確かにこれは怖い。ファンタジーRPGというよりも子育てゲームである。いや、でも考えてみりゃ女の子を迎え入れて育てていく子育てアニメは過去にもあったのだし、それの男の子バージョンがあってもおかしくはない。献身的なコッコロお母さんの手厚い庇護の下、主人公はすくすくと健全に成長していく……というお話だとしたらやっぱりキツいのは事実。作中でも「流石にこれはちょっと脳が軟化しすぎているのでは……」と不安になり、主人公がコインを食い始めるくだりではいたたまれなくなって心臓のあたりがキリキリしたものだが、最終的に「少しずつ記憶を取り戻して強くなっていくんやで」ということが暗に示されていたので、それなら成長物語として成立するかも、という気もする。考えてみりゃ、世に記憶喪失の主人公なんて廃棄されたタピオカの数ほどいるが、ここまで本格的に、生活に支障をきたすレベルでの記憶喪失ってのはなかなか見ない。そうした「病的なまでの記憶喪失主人公の介護アニメ」だと考えれば、もしかしたら新しい扉を開けたと言えなくもないのだ。まぁ、それが見たいかどうかは別問題だが……。 そうして「ここまでやるのか」という徹底した「初期化」状態からスタートするRPG。かなりデリケートな取り扱いが求められる部分だが、なんとアニメの監督を任されたのは「このすば」金崎貴臣氏であった。1話目では当然のようにカズマさんと荒くれさん(の中の人)がゲスト出演。やってることもだいたいこのすばと被るように作られており、この世界ではカエルじゃなくてキノコとの因縁の対決を繰り広げる。要所でのコミカルな演出は相変わらずだし、ゴッドブロウのような本気の戦闘シーンで気合いが入るバランス感覚もお見事。アニメーションとしては楽しい部分が多い。制作はそのものズバリのCygamesPicturesという、サイゲームが自らアニメ制作をコントロールするために立ち上げたスタジオで、過去に「マナリアフレンズ」を制作していたが、正規枠でのアニメシリーズはこれが初となる。1話目を見た印象だと、やはり金持ってる業界が作るアニメは札束で殴りつける感じのクオリティになるのでその部分はかなり安心して見られそう。こうなると、このすばの時のチープ演出がなくなり、そこに本気のアニメが入ったらどうなるのかという、ある種実験じみた比較もできそうである。 何が起こるか予想がつかないという意味では期待の枠。ただ、やはり「でもソシャゲだしなぁ」という部分は最後までひっかかる。ここからどのようにシナリオを構成していくかで、ついにソシャゲアニメの新時代を迎える可能性も出てきた。鬼が出るか蛇が出るか。女神が出るか姫が出るか。確かに、「ヤバい」かもしれん。
○「アルテ」 5 アルテの中に人に、「わかった! この胸を切り落と……せない……切るまでも……ない……」って泣き濡れてほしい。みかこしの最大の魅力はでかい尻(自己申告)。 下世話な話題から入ってみたが、どうしても女の子の貧乏生活物語が始まるとなると、その衣装などの扱いにドキドキせざるを得ないので下心丸出しでの視聴である。まぁ、こっから先、別にエロい展開は無いことは知ってるんだが……。というわけで、実は原作は1巻だけ既読。確か、過去に買って読んだことがあるんだ。なんで買ったのかはあんまり覚えてないのだが、多分漫画の装丁が森薫とか久慈光久とかのビームコミックの雰囲気に似てて、「ああいう濃い画風の漫画かしら?」ってんでジャケ買い。中身を読んだらそうでもなくてお話は特に引っかかる部分もなかったので続刊はスルーしたのである。多分、1巻だけ発売した直後の出来事。まだその当時は漫画喫茶で試し読むっていう文化がなくて、書店で目についたコミックをなんとなく買うことがあったのよね(現在は誰かにあげてしまったので手元にも無い)。 そんなわけで、ここから先の展開をちょっとだけ知っている。ジャンプ漫画なんかでもよくある展開なので非常にわかりやすいが、「中世ヨーロッパの社会風俗をできる限り描写したい」というモチベーションが少年漫画との大きな違いだろうか。それこそ「エマ」とかに近い印象ではあるのだが、なかなかこの時代の「工房の弟子」なんてものをテーマにした漫画作品は無いわけで、お勉強半分で歴史的な風景を見るだけでも割と楽しそう。多分、原作漫画買った理由にそういうモチベもあったんじゃないかな。漫画は縁がなくて切れてしまったが、アニメになって、改めて最初から追いかけることができるんじゃなかろうか。 1話目は可もなく不可もなくといったところだが、特に悪い印象も無いし、アルテはちゃんと可愛くできていると思う。ヨーロッパの街並みを描いた背景はそこまで手が込んでるものでもなくて印象が薄いのがもったいないのだが、これからもっと世界が広がっていけば色々と見えてくる部分もあるだろう。監督は最近まで「オーフェン」を担当していた浜名さん。オーフェンの2期も決まってる中で、間にこの仕事を挟んでいるのかしら。また、制作会社の名前はぱっと見で見覚えがないな、って思ったけどよくみたら「Seven Arcs」って書いてあってよく知ってるあそこだった。なんか色々と業務形態が変わったり統廃合したりして、現在はこの表記になってるらしい。よくわかんないけど、最近は草川啓造も離れてるみたいだし、どの辺のクリエイターがいるのかしらね。今のご時世、どこのスタジオでも構わないけどとりあえず走りきってほしいもんである。
○「邪神ちゃんドロップキック’」 5 2クール続けて輪を失って堕ちてきた天使が描かれるというよく分からない接続。なお、どちらも本当にひどい作品な模様。 お久しぶりだよ邪神ちゃん。久しぶりと言ってもこちらは1年半ぶりなので「つぐもも」よりもだいぶ最近ではあるか。そして、「2期」のスタートだというのにどうみても1期1話目でやるべき話……も含まれている謎構成。なんで今更そこの回想やねんと。一応、今回から視聴する新規層への配慮ってことでしょうかね。おるんかいそんな奴。 相変わらず遠慮も何もない「らしい」ネタ回しの連発で、実家のような、は絶対違うけど行きつけの飲み屋のような安心感がある。1話は邪神ちゃん脳内会議で邪神ちゃん(鈴木愛奈の別称)の邪神ちゃんっぷりを嫌というほど堪能できたのでお腹いっぱい。実はギャグアニメとしては結構珍しいのが、今作は濃いキャラがずらっと並ぶ構造なのに、やはり最後は邪神ちゃんなのだ。彼女がいないと始まらず、彼女のキャラが世界を支えている。そういう意味では実に輝いた素晴らしいヒロインである。稀に可愛い系ヒロイン。 もちろん他の連中も元気は有り余っており、ゆりねは1話目からバイオレンス。ミノスは遠慮なく牛肉をすすり、ぺこらはこれまで以上に不幸ブーストがかかっている。ぺこらの不幸っぷりは本当にみていて辛くなる不幸なのだが、なんだろ、どこかで最終的に因果応報のようにも見えてしまうところがな。がんばれぺこら、困ったら風俗にでも行くんだ(この世界の天使はどうみても女の子だよなぁ)。 2期があるやら無いやら、その辺でも随分話題をさらった作品ではあるのだが、始まった2期は1期を受け継いで順当な滑り出し。しかし常に挑戦し続けることで評価を得た1期だったのだから、決して気を緩めず、常に我々の度肝を抜くようなどうしようもないネタを繰り広げてほしい。高望み? まぁ、そうかもしれん。
○「社長、バトルの時間です!」 4 ここまで潔いとなんだか清々しくはあるな。もうここ一ヶ月で何回使ったか分からない言葉、「ソシャゲアニメに成功なし」を改めて使わせてもらうことになりそうだ。 来歴がよく分からない作品なのだが、純粋にソシャゲ企画として立ち上がり、同時に多方面にメディアミックスを仕掛けたということでよいのだろうか。ソシャゲなんて完全に水モノ、むしろハズレくじだらけの危険な博打だと思うのだが、今のご時世、ここまでオールインで攻められるということは何か勝算があったのだろうか。少なくともアニメを見てもそれはよく分からない。 本当に「ソシャゲ」というイデアが詰まったような作品で、アニメ1話はもう、隠し立てすることなく真正面から堂々と「ソシャゲのチュートリアル」を開陳した。ここまでくると意識的にやってるというか、本当にソシャゲへの窓口としてのアニメが展開されていることの表れだと思うのだが、ちょっとでもソシャゲに触ってみた人間ならば見飽きたような、「これ、リセマラめんどくさくね?」みたいな状況を延々30分で描かれるだけというのは正直退屈である。企画としては「普通のファンタジーっぽい世界に、現代企業の要素を混ぜ込んだミスマッチが面白かろう」という起点だったのだろうが、やってることは本当にふつーのファンタジーRPGと同じで、単に単語だけを「社長」とか「労災」とかで借りてきてるだけ。そこに新鮮味はない。むしろそういうものがない世界で言葉の上だけいじり倒していた「ラストピリオド」とかの方がネタ回しとしては正しい気がする。 設定の時点で「凡庸なRPGのスタート」で終わっていることに加えて、そうしたミスマッチに整合性をうむような設定の工夫もされていないので単に言葉遊びで終わっているし、元がソシャゲの導入なのでシナリオのディティールにも特に頓着している様子もない。主人公は典型的な「意思を持たないプレイヤーキャラ」でしかなく、そこに物語が生まれるとも思えない。どこに魅力を感じればいいのかはよく分からない作品だが……キャラデザなんですかね? そりゃリュックの中のカエル声は気になるところではあるが……。 真面目に見ようとしても、「そこそこレベルのモンスターがいるダンジョンの奥になんで一般人の男の子が来てたの?」とか、「モンスターの尻尾がセンサーっていう発想、普通出てくるか?」とか、「なんで回避力の理由がそのセンサーだっていうのに、センサーに異物をぶつけられるのは避けないの?」とか、考えだすとアホらしくなるのでやめた方がいい。多分真面目に考え出したらこの世界自体が崩壊するしかないのだから。 見るかなぁ……ヒロイン勢のキャストはそれなりに充実してるんだけども……。あ、青山吉能は復帰おめでとうございます。
○「グレイプニル」 5 帰ってきた十字目の集団、そして帰ってきた着ぐるみデスゲーム。前クールの作品から色々と引き継いでいる感じはあるが、別に大した繋がりはない。なら書くな。 某ガンダムの武装としてお馴染みの(??)グレイプニルだが、本作でどういう関係があるのかは不明。当然原作未読で、ヤンマガ界隈の連載って出てたけど、そもそもヤングマガジンサードってなんだ、っていうレベルである。それなりに長期連載してるみたいだから有名な作品なのかな? ぱっと見では割と素直な青年漫画らしさがある作品で、初見の印象は極端に長短が分かれる。 良い部分は映像。キャラクターデザインは好みが分かれるかもしれないが、1話目ということもあり、細かい部分まで作画の配慮が行き届いており非常に丁寧である。CG処理されているであろう変身ギミックなんかもちょっとした異物感が新鮮だし、何より女の子の体のラインが実にエロい。ブラとパンツを丁寧に描いているということは、つまりそういう方向性の作品なのだろう。パンチラがいちいち気合入りまくりなのは素直に喜ばしい話である。制作のPINE JAMはまだあまり実績のないスタジオではあるが、「Just Because!」を作ってたところらしいので、それなりに期待しても良いのではなかろうか。 ただ、そうして映像面はパリッと決まっているのだが、お話の細部でつじつまがあっておらず、なんだかストーリーテリングが下手なのが気になる。原作からカットされている部分でもあるのだろうか。シーン構成がぶつ切りで前後の脈絡が繋がらない。一番不思議だったのは廃工場のシーンで、変身して中に入った主人公は、今にも燃え落ちそうな廃工場でのんびりと女子高生を観察し、走るでもなく、焦るでもなく壁を壊しに行く。この時にやたら冷静すぎるのも気になるところだが、なんで壁を壊したのかがさっぱり分からない。工場内に入れてるんだから、そのまま入ってきたところから出りゃいいだろうに。入り口が炎に巻かれている描写もなく、単に壊したいから壊しただけにしか見えない。 その後の更衣室に忍び込むシーンも、その前の昇降口のシーンとの繋がりが分からず、あの場面でスマホを返してくれなかった理由、女子生徒がプールに行ってるってことはおそらく授業中なのに主人公が平気で女子更衣室に入れてる理由、主人公があそこまで無茶してスマホを取り返そうとしている理由なんかが伝わらない。単に「更衣室に忍び込んで着替えを漁る」っていうシチュエーションがやりたかったから入れただけに見える。最後のバトルシーンで襲ってきた女の子を羽交い締めにするところもやたら淡白で流れ作業だし、あんだけフィジカルで強かった襲撃者が、目の前にコインを持ってるヒロインがいるのに改めてナイフを取り出す意味も分からない(さっさと力づくで奪えばよかろう)。なんか、1つ1つの要素が全部説明不足なのである。 こうして見ると今後の展開もモヤっとしたものが残りそうな幕開けなのだが、それでもやっぱり画は良いのである。あと、「史上最も援交してそう(な声)の声優」殿堂入りの東山奈央がそういう方向性に振り切ったキャラをやってるのが楽しいというのもあるな。今後の展開で今回の違和感を払拭してくれる展開になれば、素直に楽しめるかもしれない。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |