最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
鯨木さんと狩沢さんの夢のタッグをもう少し詳しく、第28話。贄川さんが直前に「取引き出来る要素が無い」って一蹴されてたのに、即座に連絡先貰っちゃう狩沢さんすげぇ。 相変わらずの引っかき回しっぷりでございます。今回はキャストロールの最初に竜ヶ峰帝人の名前すら出てきてませんでしたね。こんだけキャラが山ほど出てきてるのに。別のとこにスポットが当たると(一応)主人公すら見えなくなる、鬼のような作品である。今回は大きく分けて3つのサイドでお話が展開しています。 まずは1つ目、カラーギャングを巡るあれやこれや。もう、どの組織がどういう状態になっているのかもよく分からなくなってきたので、私も個人的には六条と同じように「訳が分からないからシンプルに」してしまいたい気持ちです。そもそも問題の渦中にあるダラーズという組織が成立経緯からしてふわっとしてる上に、内部には黄巾族、ブルースクウェアのどちらの要素も抱えていたんだよな。そこでブルースクウェアの血を引く一派が創始者である帝人を取り込んで「粛清」という名のリセットボタンを押そうとしているというのが現状。そして、それをやめさせようとしているのが元々敵対組織だった黄巾族のトップである正臣なんだが、そこに横から茶々を入れてきたのがダラーズに因縁があったようであんまりなくなったTo羅丸の六条である。元々To羅丸とダラーズの確執も仕組まれていたものだったから、六条のいう通りにダラーズには恩義こそあってもわだかまりは無いんだよね、少なくとも六条本人は。んで、ドタチンのために何が出来るかを考えたら、敵対組織としてパッと出てきたのが黄巾族なので、とりあえずそこをシメておこうと。どうやって正臣の居場所を突き止めたのかは謎だが、まー、泉井さんも同じ場所に来てたし、「馬鹿となんとかは高いところが」理論で合っているのかも。 六条のアホっぽい提案を活用せんと、正臣は古式ゆかしいタイマンマッチを受諾。彼にしては珍しく、必死に身体を張っての戦い。流石に真面目に戦えばそれなりに頑張れるもんだな。ただ、相手が化け物なので分が悪すぎるのだが。そして、そこにさらに殴り込みをかけてきたのが元祖ブルースクウェアである泉井さん。こちらは臨也の息のかかったチームですわね。これで明確にダラーズにとっても黄巾族にとっても敵になりうる存在が出てきたわけで、六条も目的を同じにして共闘態勢に入れるかな? それにしても泉井さんのハンマーは元気だなー。 武闘派の戦いばかりの中、沈黙を守っていたのは留置所にぶっ込まれて傍観者を決め込んでいた静雄。静雄は基本的にジョーカーみたいな存在なのでこのままじっとしててもらうのかと思っていたのだが、流石に主要キャラがここで出てこないはずがないのか。罪歌の導き、つまり鯨井さんの差し金? で首奪還作戦の話を聞いた静雄は親友であるセルティのことを考えて誘いに対しては思い切り脅しをかけて追い返すが、ここでさらに釈放の連絡。どうやら臨也サイドもあれこれ考えて動いている様子。手駒として現場に駆けつけたのはあのヴァローナ。彼女を仲介して静雄VS臨也の因縁の対決もいよいよヒートアップしてきそうだ。 そして、今回の目玉である3つ目のステージは、前回に引き続き3人の曲者女性を集めた罪歌軍団による座談会。罪歌が複数ある謎については鯨木さんがタブレットを使って懇切丁寧に説明してくれた。さらに謎の美女だった鯨木さんは特に正体を隠す様子もなく、淡々と「どうも、悪人です」と自己紹介をし、己がアイデンティティに悩む杏里にアドバイスと商談を持ちかけ、さらに脇でピーピー騒いでいる贄川さんは適当にあしらった。流石に罪歌オーナー軍団の集いになると、単に子を克服しただけの贄川さんは立場が弱いな。鯨木さんという人生の大先輩から貴重なお話を聞くことで、園原さんもようやくちょっと吹っ切れるきっかけがつかめたようで、今回の一件を収めるまでは罪歌を手放さないという自らの意志を確認した。鯨木さんも別になんとしても杏里の罪歌が欲しいわけではないので、そこは若者の自立心に任せることに。蕩々と若者に語って聞かせる鯨木さんの勇姿が眩しいワンシーンでした。さらに、ドタチン復活の報せを持った狩沢さんが飛び込んでくれたおかげで、何かとヒートアップしていた贄川さんも沈静化。罪歌会談は無事に丸く収まったのであった。 贄川さんの出番はこの辺で終わりかなー、と思っていたら、まさかの親父さん訪問から那須島への接続。ここに来て那須島がこんだけ絡んでくるのはやっぱり意外だ。贄川さんに対する態度が完全にエロ漫画のサオ役の親父やんけ。この世界はいい女が多いので、不審者連中もお仕事が捗りそう。あと、鎮静剤が超強いし。「誠二暴れる→森厳が黙らせる→波江暴れる→新羅黙らせる」の流れのスムーズなこと。仲良いよな、こいつら。そしてそんな「セルティと愉快な仲間達」のところに、ますますネットワークを広げる鯨木さんがまさかの直接お宅訪問。なんかもう、妖怪だらけの世界になってきましたよ。お話的にも、中の人的にも。桑島VS沢城っていう鉄の女対決はなかなか他の作品で実現しなかったので、ここでがっつり見たいんだけどなー。 PR 頂上決戦だらけ、第27話。煮詰まってる、煮詰まってるよぉ。 今回はメインとなる動きはたった2つ。臨也VS帝人、そして罪歌決戦三つ巴だ。それ以外の部分から先に片付けてしまうと、まず、前回登場したセルティの首、こちらは完全に臨也の想定外だったらしく、臨也が丁々発止で帝人とやりとりをしている間は完全放置。ニュースを見たセルティは卒倒、誠二君はヒートアップし、美香さんは別にどうでもいい風で元気。池袋の街は騒がしくなっているが、現時点でキャラクターたちへの影響はそれくらい。まぁ、セルティが目を覚ましたらもう少しエラいことになるとは思うが。これで誠二たちがどのように動くのかは気になるところだ。 そして、これまで明示されてこなかったドタチンひき逃げ事件の犯人についても、何とも意外なところから情報がもたらされた。その人物は那須島隆志、あの贄川さんがご執心だった問題教師である。彼はどうやらひき逃げ実行犯と行動をともにしていたらしく、その情報を元に、なんとかして澱切サイドから金を引き出そうとしている様子。彼が接触を持ったのは、同様にこの池袋では肩身が狭くなった崖っぷちの四十万である。こうして仕事が終わったかと思われていた端役連中にすら、何かチャンスが残されているかもしれないのが今作の恐ろしいところ。 また、端役ではなく、一時的に外野に回っていた面々も、いよいよ表舞台に殴り込みをかけようとしている。池袋の窮状、そして門田の不幸に義侠心から立ち上がった六条千景は、もう1つの勢力として力を持つ黄巾族に目を付ける。黄巾族とTo羅丸、どちらもダラーズに対しては複雑な思いをかかえるチームであるが、そのトップ2人の接触が、今後のダラーズにどのような影響を及ぼすものか。 そして、そんなダラーズの命運を握る最も重要なポジションにいるのは、当然竜ヶ峯帝人である。セルティの首のニュースから何かを察知した帝人は、満を持して諸悪の根源とも言える臨也との接触を持つ。首の流出を臨也の意志と感じたのか、それとも、場が荒れたこのタイミングこそが、臨也の虚を突くチャンスと見たのか。これまでの諸々の案件における臨也のスタンス、そして臨也がどれほど暗躍していたのかを探り、その1つ1つの問答から事態の真相を絞り込んでいく帝人。相変わらず飄々とはぐらかす臨也だったが、帝人の繰り出す手にちらほらと本音を覗かせてしまう。もちろん、臨也だって鷹揚な態度こそとっているが、池袋の全てを意のままに操っているわけではない。帝人というキーパーツがどのように動くものかをはっきりさせた上で、ダラーズという大きな勢力の趨勢を見守りたいのが正直なところだろう。2人の「探りあい」は折に触れて真実に肉薄し、お互いの思惑がぶつかり合い、すれ違う。電話越しに延々無駄話を続けるだけのシーンが続くが、少しずつ上へ上へと登りながらビルの際へと歩みを進める帝人の覚悟に対し、くるくると踊り、同じ道を行ったり来たりする臨也のふざけた態度がはっきりと対比構造を示している。最終的に臨也に突きつけられた首の一件でこの会談は終了するが、果たしてお互いに必要な情報は得ることが出来たのか。もう、ここまで来るとお互いの意図を読み切ることは出来ないので、今後の動向から、今回の会談の影響を読み取っていく他は無い。 そして、今回はなんといってももう1つの「頂上決戦」である罪歌三つ巴会談が最大の見どころ。臨也の元を離れ、相変わらず我が儘勝手に振る舞う贄川春奈。彼女の場合、その根底にある目的はあくまでも自分自身の欲求を満たすことのみで、複雑な権謀術数が蠢く池袋の街にあって、行動原理は非常にシンプル。今回だって「那須島を探している」というただ1つの目的がスタート地点にあり、その大前提は動いていない。ただ、そこに園原杏里という「対象」が現れたことで諸々の追加案件は発生しており、例えば、「那須島への愛情」が捻れて「杏里への殺意」になっていたりもするし、杏里に切られたことによって「内に眠る罪歌の意志」という複数の欲求が生み出されたりもしている。今回は、彼女のそうした複雑なモチベーションが洗いざらい説明されており、彼女が罪歌を、園原を、そして自分自身をどうしたいのかが語られた。 そんな贄川の目的は、実は杏里の目的と正面からぶつかり合うわけではない。そのおかげで、今回は一時的とはいえ、「話合い」で片がつきそうになったのだ。贄川は、面倒な感情を植え付けた杏里に対して「責任を取れ」とは追求してきたが、そこに杏里の命を要求する部分は含まれていない。あくまで罪歌事件を清算し、贄川の目的に協力すればOKと、そこで手打ちにしたのである。しかし、手打ちとは言っても「罪歌の譲渡」が条件に含まれていた時点で、杏里はそれを飲み込むわけにはいかない。自分自身が人間なのか、化け物なのか、それすら分からない彼女だが、既に罪歌は彼女の一部であり、それを今手放してしまうことは、彼女に唯一与えられた権利を放棄することに他ならない。力を失った自分が帝人や正臣のために動くことなど出来るはずがないわけで、ここで罪歌を手放すことは言語道断だ。 結局対立することになってしまった2人だが、そこには「運命」のいたずらか、仕事から解放されてネコと戯れる愛すべき鯨木かさねさんの姿が。「母と子の喧嘩」を見過ごせなかった「もう1人の罪歌」の介入によって友人同士の喧嘩は一旦水入り。いよいよもって罪歌という面倒な存在も核心へと踏み込んでくることになりそうだ。それにしても、本気の鯨木罪歌の強さが尋常じゃないな。変幻自在の刀身に加えて、杏里と同様の隷従効果もあるんだろ? あれはマジで化け物だな。一時とはいえ、よくもまぁ、臨也はこんな化け物相手に問題を乗り越えたもんだ。 なお、個人的には罪歌三者会談の中の人部分に相変わらず打ち震える模様。桑島・中原・花澤って、三つの世代を股にかけたスーパーヒロイン声優対談ですよ。この3人が対等に並べる現場って、今作くらいじゃないですかね。 なんと素晴らしき池袋、第26話。鯨木かさね、贄川春奈、狩沢絵理華、そしてセルティ・ストゥルルソン! その声の意味するところがあなた方に分かるかね? (当ブログ右柱部参照) 今回のテーマはなんと「女性」。現在活躍中の女性キャラがほぼ全員集合という、素晴らしきサービス回である。前回あれだけかっ飛ばしていた美香さん・波江さんコンビに大して出番が無かったのは残念だが、それ以外にあまりスポットが当たらなかったキャラも含めて、何とも華やかな女の園。そしてそんな素敵な話数なのに何故かナレーションは森厳っていう。まぁ、ある意味ぴったりだったけどさ。今作は本当に情報が錯綜しすぎていて、どういう目線から状況を切り取るかっていうのがすこぶる難しいのだが、その分、「何でも出来る」という自由度がある。極論すれば、登場するキャラ全員の視点を使うことが可能なわけで、これだけの群像劇になると、その視点はほぼ無制限だ。あまりに賑やかすぎて、本当に30分があっという間、情報の波がここまで際限なく続く作品というのも希有である。今回は「女性」というテーマをたまたま取り上げたが、それでもこんだけエキサイティングで愉快な画面が飛び交うのである。これ、アニメの脚本を作るのは相当なハードワークだろうが、やりがいのある仕事だろうなぁ。髙木さん頑張ってー。 今回登場したキャラを全員取り上げるのは無理だが、個人的に興味深いところを3つの視点で簡単にまとめておこう。まず、本作のメインヒロイン(?)杏里を取り巻く諸々。そして、その隣にいた狩沢絵理華という女性の大きさだ。ついに罪歌のことを全て打ち明けることにした杏里。彼女の場合は、告白に至った最大の動機は「狩沢さんを特別信頼して」とか「事態があまりにも切迫してしまったので」とかではなく、言ってしまえば「罪の意識に耐えきれなくなり、誰かに共有してもらいたくて」と言ったところだろう。本来、友達の少なかった彼女が悩みを打ち明ける先は帝人か正臣だったはずなのだが、現状ではそれがかなわない。そこで、残された選択肢としてダラーズ軍団に白羽の矢が立ち、その中でも同性の狩沢さんが選ばれたのだろう(まぁ、渡草や湯馬崎に話してもなぁ)。そしてこの狩沢さん、普段はアレなくせに恐ろしく察しが良くて、気立てが良くて、思い切りも良い。せっかく女同士で百合百合しい展開まで期待されたのに、そこに現れたのは諸悪の根源・折原臨也。彼の手練手管で危なく杏里は転げ落ちてしまうところだったが、狩沢さんの度量の大きさのおかげでなんとか救われることになった。やっぱ今作で一番頼れる女性キャラって狩沢さんですわ。しかしまぁ、臨也と杏里が接触を持ってしまったことは大きな事件でしてね……2本の罪歌、これがまたどのように絡んでくるのか。 2つ目のシーンは、そんな罪歌の力を持つ贄川春奈サイド。彼女はいつの間にやら臨也のところで駒として使われるようになっていたわけだが、もちろん彼女がそれを素直に従っていただけではなかった。彼女が「荷物番」をしていた臨也の拠点を訪れたのは、なんと病院で臨也を襲ったあの子。今回はオープニングにも登場していて、間宮愛海という名前らしい。彼女も贄川(とその他大勢)同様に「嫌々ながら臨也の下にいる」人間だったらしく、2人の女性が結託して思いついたのは「首放置」。うわー、この作品の根幹揺るがしちゃったよー。とりあえず首の番をする必要がなくなった贄川さんは例によってタカシ(那須島先生)を探しにフラフラと街中へ。そして見つけちゃう因縁のお相手、園原杏里。うーむデスティニー。お互い無事ではすまない出会いなんだよなぁ。杏里ちゃん、色んなところで面倒に巻き込まれすぎだろ。まー、本人の力を考えれば自業自得ではあるのだが……。 そして、そんな女たちの騒動のもう1人の元凶とも言えるのが、鯨木かさねさんだったわけだが……なんか今回サラッと重要な事実言ってなかったか? ナレーションの森厳が言ってなかったか? 鯨木さんって聖辺ルリの血縁なのかよ。前にどこかで出てた情報だったっけ? まぁ、別にそれが直接重大な影響を及ぼすわけではないが……そんな理由で事件が転がりはじめてたのねー。しかし、残念ながら鯨木さんの企みも臨也に漏れてぶつかってしまったせいで難航気味。彼女が築き上げてきた澱切陣内というシステムも機能不全を起こしている様子。そんな中、臨也だのダラーズだのを相手取って彼女がどのような動きを見せるかと思ったら…………なんじゃそらー! 何してんだこの人ー! そんな萌えキャラ設定でいいのかー! そしてそんな声でいいのかー! 素敵でした。もう、鯨木さんはあのままでいいんじゃないのかな。 あ、セルティも可愛かったですよ。ほんと、新羅とのいちゃいちゃは微笑ましくて和むわー。あとエミリアと森厳の関係性もいいんだけどね。今回最後のカットで出てきた女性って、実はエミリア(おっぱい目立つ)だったんだよな。ほんと、女の子が賑やかで良い街だよ、池袋。 まさに「転」、最終話。ま、今回で終わるわけではないことは最初から分かっていたのでね、このまま1月まで待つのはもどかしいが、特にストレスを感じる終わり方ではなかったかな。 池袋の状況が固まりつつあることを匂わせる今期のラストエピソード。バタバタと多方面が騒がしい状態が続いているが、そんな中でも一際騒がしさが大きくなったところでの幕引きである。まず、静雄の逮捕については、どうやら何のひねりもなく事実であった模様。警察には「婦女暴行の疑い」で連行されたとのことであるが、一体どんな筋からそんな不確かな情報だけをたれ込まれて警察は動いたのだろうか。っつうか、そもそもこの池袋って警察組織はちゃんと機能してるのか。今まで白バイ警官以外の警察組織が一切出てこなかったもんだから、てっきりもう駄目な世界なのかと思っていた。一応、こういうときに動けるくらいの能力は持ち合わせているのね。ま、通報しそうな人間は数多くいるわけだが……当然臨也の仕業と考えるのが一番自然。静雄の護衛が無くなったと見るやすぐにヴァローナに接触を図っているし、スローンの身柄を確保したことで、強力な手駒としてヴァローナも管理下に置きたかった臨也が、天敵である静雄を一時的に遠ざけるために策を打ったというのが一番ありそうな可能性。あとは「澱切サイドがダラーズへの警戒のために戦力を削ぎに来た」っていうのもありそうではあるが。あと大穴で「帝人の粛清の一環」ってのも考えられるな。今の帝人ならそれくらいやってのけそうなのが怖い。 ダラーズはなかなか「まとまる」ということができない組織ではあるが、ドタチンのひき逃げ事件のおかげで表面化した動きもいくつか存在している。その最たるものが湯馬崎の一人歩きだろうか。ただ、どれだけマッドでも単体での情報処理能力が優れているわけではないので、町をふらついて怪しいところを片っ端から揺さぶっていくしかないスタイル。そんなことしてりゃ、そりゃいつかは泉井に見つかるわけでね。泉井VS湯馬崎の因縁の対決がついに勃発……するかと思いきや、変なところで水入り。ブチギレてんのに電話に懇切丁寧に出てくれる泉井さん可愛い。そして、湯馬崎の方も泉井を放っておくと面倒なのは分かっているのだろうが、「門田を轢いた犯人ではない」ことは理解しており、積極的に泉井を潰す理由もまだ無い。このあたりのブルースクウェア関係はまだまだ根深い問題が残っているのかも。 ブルースクウェアといえば青葉であるが、彼は帝人の指示でおおっぴらに黄巾族の討伐、見せしめへと動き出した。しかし、正臣もその動きは読んでおり、ダラーズVS黄巾族という、昔懐かしい対決構図も表面化。それぞれのボスが相手首領の存在を理解しながらも、お互いがお互いを認め合うために抗争を止めることが出来ない。かつてのような泥沼の抗争に陥るまで止まることが出来ないのか。明らかに「壊れて」いる帝人を牽制できるのは現状ではセルティ1人だけであるが、彼女の説得にも帝人はどこ吹く風。あと残ってるのは杏里くらいなんだが……彼女が何かを言っても帝人はぶれなさそうだなぁ。ただ、今回唯一、赤林さんとの対面だけは帝人が心底震え上がる珍しいシーンになっていた。帝人の場合、その強さは「どこまでいってもフラットであること」らしいので、あれだけ高揚した状態でも「ヤクザのおいちゃんは怖い」ということが分かり、それに適した対応が出来ている時点でやっぱり危ないのかもしれないけども。粟楠会はどういう方向からこの問題に関わってくるんだろうね。贄川(父)の依頼もあるが、娘の春奈は現状では臨也サイドにいるわけでなぁ。諸々の要素が絶妙に噛み合ってない感。 贄川春奈といえば罪歌の能力保持者の1人だが、その罪歌を巡って、今回は劇的な事実が明かされた。ダラーズVS黄巾族という抗争に加えて、現在勃発しているのは「臨也組」VS「澱切陣内」というウラの削りあいだ。これまで何度も姿形を変えていた澱切陣内という存在は、実は「おっさんたちのグループ名である」ということが判明。そしてその頭目たる管理者は、これまで影に日なたに活動を続けてきた鯨木かさねさんその人であった。互いに情報を握りあって優位に立とうとする臨也と鯨木さん。臨也は贄川罪歌を用いた直球な武力介入によって澱切サイドも手駒を減らしていったが、なんと罪歌は鯨木さんサイドにも使えるようで。手駒だと思っていたスローンは、なんと鯨木サイド。臨也は本シリーズに入ってから2度目のダウン。澱切サイド、なかなかに強い。 こうして「臨也組」VS「澱切陣内」という構図がはっきりと示され、さらなる勢力としては「青葉・帝人のダラーズ」、「正臣の黄巾族」と並ぶ。残った面々は一体どうなったかというと……なんと、気付いたら新羅の家に色々集まっていた! 「隠れ家」を探していた湯馬崎、そして渡草。杏里の呼びかけに応えたのか、張間美香と矢霧誠二。そして驚きの矢霧波江さん! 澱切の手に落ちたと思われた波江さんがこちらにいるのはどういうこと? 室内の面子から考えるとエゴールさんあたりに救出されたのだろうか。とにかく、ここにもなかなか濃い、やっかいな連中が揃っている。もし静雄が釈放された場合には彼もここに加わるだろう。こうなってくると、この「チーム・新羅の家に押しかけ」軍団もなかなか馬鹿に出来ない戦力になってきたぞ(特に美香さんが強そう)。 さぁ、対立姿勢は整った。ここで……3ヶ月お休みかーい。やっぱりもやもやするのう。 湯馬崎の目って初めて見た気がする、第23話。やっぱり普段糸目のキャラが目を開く瞬間ってのは壮絶な展開が待ってるよな。 ドタチンひき逃げによる、各方面への余波を描くだけでまるまる1話。それだけ、門田という男がこの池袋に与えていた影響が大きかったということなのか。今週は病室で寝ている姿すら映し出されず、まったく「登場」しなかったのは、「門田のいない街」がよく分かるようにするための演出方向だったのだろう。ほぼ暗い夜のシーンが続き、これまでくすぶっていた「ダラーズを巡る何か」が確実に弾けようとしている雰囲気が高まっている。 「最強の一角」である門田が崩れたことで、群像劇を売りとしたこの作品においても、少しずつ特定の場所に視点が集中しつつある。それは、「強さ」に向かって。群雄割拠のこの街で、誰が一番「強い」のか。それが今推し量られているかのようである。静ちゃんが逮捕されたのなんだのという話がどこまで本当なのかは分からないが、この街には「強さ」はあるが「統制」が失われつつある。そんな中、「守ろう」とする意志は大きく2つ。1つは、正臣率いる(元)黄巾族。正臣は過去の戦争を自らの過ちと認めているので決して二の舞を演じるつもりはない。あくまでも竜ヶ峯帝人という友人を迎え撃つ抑止力として、過去の仲間達に声をかけた。「強さ」が第一であるこの街では、紀田1人だけではあまりにも矮小すぎるのだ。そしてそこを訪れる湯馬崎。ネット掲示板でも名前が挙がっていた通り、黄巾族とダラーズの抗争は決して過去の思い出話ではなく、何かのきっかけで再燃する可能性のある問題。湯馬崎はその懸念に真っ先に思い当たり、手っ取り早い所から襲撃をかけたということだろう。威圧する湯馬崎を前に、正臣は後ろ暗いところはないので真っ直ぐに答えてひとまず難を逃れる。しかし、これから先に湯馬崎を止める存在はおらず、門田が目を覚まさない限りは、彼はひたすらにひき逃げ犯を探し続けるだろう。それは渡草も同じことである。 もう1つの「守ろう」とする意志は、もちろんダラーズの創始者である帝人と青葉たち「ダラーズ(ブルースクウェア)」の面々。登場した直後には不穏な空気を漂わせて危険人物だと思われていた青葉だったが、帝人がすっかり壊れてしまった今となっては、彼の方がよほどの常識人であるように見える。彼の目標の1つは、あの鬱陶しくて面倒な兄の排除からの、組織の確立だろうか。何にせよ、彼は帝人の打ち立てる「清浄なダラーズ」を見届けなければならない。そのために、門田・静雄が失われたダラーズにセルティを引きこむ算段をしたわけだ(まぁ、セルティも元々ダラーズだが)。彼女が青葉のうるうる目に籠絡されてダラーズの看板として立ち上がるのかどうかは分からないが、立ち上がったからどうやねん、という気もする。門田の精神的支柱としての立場、静雄の抑止力(物理)と違って、セルティは怪談の域を出ない存在なんだよね。彼女を担ぎあげたからって、内部統制が取れるものなのだろうか。そして、どんどんコワレ発言が噴き出す帝人はもう駄目なのだろうか。彼の目指すゴールは、おそらく不穏分子がなく、全てに目が届く「清浄なダラーズ」なのだろうが、この規模の組織でそんなことが出来るわけがない。そして、この街がそんなきれい事を許すわけがない。セルティに続いて現れた、この街の「最強」の1人。赤林のおいちゃんは、夢見がちな若者に一体なんの話があるものやら。 そして、よく分からない「強さ」といえば今シリーズを裏でかき回す澱切陣内。今回絡んできたのは、何と波江さんのところのお偉いさんだった。以前澱切に首のこと依頼してたのってこのおっさんだったのか。波江さんが拉致られたことはまだ理解の範囲内だが、そこにいる鯨木さん(CV:桑島法子)の存在感が何とも気になる。矢霧家の闇って、どういう設定だっけなぁ。しかし、どんな組織が弟の誠二に襲い掛かっても、美香さんが何とかしてくれそうな気がしてしょうがないんですが。 最後の「強さ」は、当然のことながら折原臨也その人であるが、しばらく垂れ流された一人チャットルーム、もう全部神谷兄ぃのやりたい放題だったもんだから「なんだこれ」と思ってみていたのだが、なんと、うち1つのアカウントはまさかの乗っ取り。あの折原臨也を出し抜く人間がこの街に存在しているというのか。過去の経験からすると、臨也の上を行けるのは澱切陣営の誰かということになると思うのだが……この先どの「強さ」が勝ち残るのか、全く予想が付きません。 ……それにしても、ニャンはないわな、ニャンは。 泉井うるせぇ! 第22話。こういうタイプでナレーションが作品世界に直接関わってくるのは珍しいな。シリーズも長いから過去に無かったかどうかは覚えてないけども……。まぁ、彼の親切な説明(??)のおかげで、こんだけキャラが出てきても混乱せずに見ることが出来て助かりましたね(そうでもない)。 今回は泉井さんが「クズぅ!」と叫びながらの展開。そりゃま、この作品に登場する人間なんてのは大概のやつはクズなわけで、池袋における真人間なんてヤクザものくらいですよ。そんなクズがクズを陥れようとする泥沼の展開の中でも、当然中心になって動いているのは折原臨也であり、今回大活躍の泉井さんも、その片腕として動いているようだ。これまでの顛末を1つずつ回収していくと、まず臨也の計略でぶっ潰されたヘヴンスレイブの頭だった四十万は、親のコネで何とか解決しようとしていたら、いつの間にか澱切サイドに飲み込まれていたよ、という展開。澱切陣内というキャラクターは登場するたびにその姿形を変えており、未だにその全容を掴ませてくれない。最初に出てきたときはCVが誰だったんだっけな? 臨也を刺した時が咲野俊介、徒橋と電話でやりとりしてたのが飛田展男。そして今回はなんと秋本羊介である。共通する要素といえば、桑島ボイスの美人秘書、鯨木さんが寄り添っていることくらいだが、彼女は以前臨也サイドでも動いてた人なんだよなぁ。謎は深まるばかりだけど、奴の正体って今期では判明しそうもないね。 そして、ダラーズ絡みのドロドロも様々な思惑が絡み合ってジリジリと進んでいく。最初に動いたのが青葉だったわけだが、その青葉によって変質してしまった帝人に危機感を覚え、真っ先に改革に乗り出したのは正臣である。今の池袋で一番主人公っぽい活躍が期待されるのは正臣だな。彼だけは闇堕ちの不安とか、判断が間違ってそうな心配がない。決死の覚悟で挑んだのは過去の「敵」でもあるドタチン一派。もちろん門田は話の分かる人間なので無下に扱われたりもせず、ちょうど訝しんでいたダラーズの変質について切り込んできた正臣に対しても慎重な対応。少なくとも敵対意志は示さずに判断を保留させるという流れ。露西亜寿司のマスターも感じ入っていたようだし、あのまま何も無ければドタチンは正臣に賛同して動き出していたかもしれない。湯馬崎と渡草は知らんけども。狩沢さんは……彼女も充分おっぱい大きいのに杏里と向き合うと壮絶な対比が凄いな。ちなみに、普段の言葉遣いがおかしいくせに、ドタチンの父親からの電話と判明してすぐに口調が真面目になる狩沢さんが割と萌えポイント高い。変な人ではあるけど一応社会人だからね。 ダラーズの変質の原因である青葉も、自分の思惑とは違ったところから火種が燻り始めていることは感じているようだ。何より、直接泉井が彼に会いに来たことが事件の始まりを明確に示している……って、こいつら兄弟だったのかよ。今までそういうアナウンスあったっけ?(あったかも) 確かにブルースクウェア関係者だってことは明らかだったが、まさか青葉自身がブルースクウェアの創始者だったとはおもわなんだ。まったく似ても似つかない兄弟であり、やんちゃな兄貴はちょいとサイコ気味の弟を相手に、小さい頃からいいように扱われていた様子。今回、過去の事件での刑期を終えてシャバに戻ってきたところのようで、臨也の下でこれまでの鬱憤を晴らすための下準備を整えている段階だろうか。とりあえず過去の因縁で元ブルースクウェア組には強い恨みがある様子なので、そのあたりを臨也にいいように利用されてる感じかなぁ。過去の描写よりはいくらか知恵をつけているようにも見えるが、基本的には脳筋キャラな気が。青葉は今後、実の兄のことも警戒しながら臨也とやり合わなきゃいけないのでけっこう大変そうである。 その他、意外なところでは贄川春奈の親父さんが再登場。彼は未だに娘について聞いて回っているようで、葛原の一族(歴史ある警察官の家系なの?)のルーキーである婦警さんに事情を聞きに行くシーン。婦警さんの方はなんとCVが高橋未奈美。こんなところにもたかみなの魔の手が。マジで賑やかすぎる現場だな。これ以上キャラクターが増えて訳分からなくなるのは勘弁して欲しい、って思ったけど、ちゃんとエンディングの画像には写りこんでるのね。あとはちょっとだけ出てきたところだと赤林さんがついに帝人ののど元にまで迫っているのがドキドキ。何回見てもやっぱり赤林さんは格好いいなぁ。あの人に目ぇつけられたら四木さん以上に勝てる気がしないわ。 さて、もうとっ散らかって何が何だか分からなくなっているので、あとは収束するのを見守るしかないです。この3期目「転」は一体どういう形で落とし前をつけてくれるのか……。 劇場でズヴィズダーやってる池袋すげぇ、第21話。あれは劇場版ズヴィズダーが封切りされている世界線なのか、それとも上映会をやっているだけの世界線なのか……。 ここでまさかの過去編投入。これまで何となくで見てきた問題児コンビの腐れ縁の馴れ初めが公開された。中学時代、どっちかっていうと新羅の方が問題児だった様子。まぁ、あの変態親父の息子なんだから、幼少期からまともに育ってるわけがないよな。当時からセルティにぞっこんだったという新羅は自分勝手な理由から臨也との関係を深め、そこで臨也にも大きな影響を与えていくことになった。最終的にはやっぱり臨也も歪んでいたおかげで2人きりの友人関係は多方面に(主に悪)影響を及ぼし、最終的には新羅刺傷事件へと繋がっていくという。うーむ、こうしてみると本当に新羅は業の深い人間である。興味があるのはセルティだけ、という一貫した姿勢のせいで回りに対する自分の影響、つまり迷惑というものをあまり考えない。中学時代は「だから友達がいない」程度のことですんでいたが、普通は大人になってもこの調子だったら社会生活もろくに送れないはずなんだけどね。回りが変人ばっかりで良かったなぁ。 結局、前回引き起こされた2つの事件は、新羅と臨也の学生時代の遺恨である刺傷事件の実行犯、奈倉に帰結するものだったという。おそらく当時のやんちゃで始めたのだろう違法賭博の組織やらドラッグの組織やら、どう考えても中高生が遊び半分で作るようなものではないだろうが、臨也ならそれくらいはあっさりやってのけた。そして、そこに奈倉という冴えない「共犯者」を巻き込んでおいて、時の流れた現代にそのしっぺ返しを叩きつけるという、なんだか随分気の長い復讐方法である。しかし、気の長い、遠大な計略だっただけに、当の奈倉君はどう頑張ってもその地獄から抜け出すことが出来なくなっており、この池袋では生きていけそうもない状態にたたき込まれている。遠回しなくせに、こんだけ確実に追い詰められる算段があったのだとしたら、臨也の計画性も大したものだが……普通に考えると、「トカゲ」の下で「ミミズ」が勝手に動き出したり、「クモイ」の下で四十万が暗躍したりしたのは臨也の計画の内だとは思えないのだがね。 まぁ、とにかく、そんなこんなで臨也が色んなところをおちょくっていましたよ、というお話だ。あくまで過去話だし、サブストーリー的な性格が強かったが、臨也がおちょくった1人の中にセルティが入っていることは忘れちゃいけない。結局「首」の所在はうやむやのままでごまかされたセルティ。さらに澱切陣内の話を聞かされたり、妹さんの護衛でいいように印象操作させられたり、交機の人に追いかけられたり……。うーむ、可哀相だ。最後の1個は臨也のせいじゃないけど、多分これが一番可哀相だ。家に逃げ帰ってきて、壁に頭をガンッてやってヘルメットが転がり落ちるカットがすごく好き。あのヘルメット、安定感無いんだな。 そういえば、今回臨也の下で働いていた鯨木さんっていう女性(CV桑島法子)、前に澱切のビデオの中でしゃべってた人だよね。臨也傘下に流れたのかな? ブラフにベガス!! 第20話。こうしてはっきりと分かる形でボドゲがアニメに登場する例ってかなり珍しい。「てーきゅう」でカタンが出てきたのくらいしか記憶にないな。まぁ、ブラフもベガスも婚活パーティ会場でやるにはそれなりに良いゲームかもしれません。しかし、ブラフでチップ賭けてるのはどういうシステムでビットするんだろう……。 まぁ、そんな個人的に気になる話からスタートしてみたが、メインとなる中身は全然関係無い。今回は一言でまとめると「臨也さんマジやべぇッス」というお話。澱切に刺されてからというもの、この作品の顔である臨也さんは出番が激減しており、その間にフラストレーションが溜まっていたのだろう。しばらく身を潜めていた間にも当然彼は暗躍を続けており、気付けば池袋中の化け物をかき集めて最強私兵団を結成していた。前回ちらっと顔見せしていた問題児集団だが、今回はそのお披露目パーティーとして大々的に打って出たわけだ。 臨也復活祭の舞台を整えてくれたのは四木さん。粟楠会は池袋の中でも清く正しいヤクザとして有名であるが、彼らの統治下でも治安の悪さはなかなか収まらず、以前赤林さんがブッ転がしていた麻薬密売組織があり、さらに上記のように愉快なボードゲームを提供してくれる地下カジノ組織まであるという。情報屋にそうした不穏分子の調査を依頼して締め上げていこうというのが粟楠会の、そして四木さんの表向きの目的。ただ、当然臨也が危ない人間であることは聡明な四木さんは重々承知しており、茜ちゃんをそそのかして静雄にけしかけた不逞の輩の調査にも余念が無い。思い切りカマをかけて茜ちゃんに首実験をさせたものの、そこは流石に臨也さん。四木さんの思惑をスルリとくぐり抜けて知らぬ顔。抜け目ないね。 で、依頼を受けた臨也は麻薬密売組織と地下カジノを同時にぶったたいて手中に収める算段を立てるわけだが、ここからがこのアニメの面白いところ。冒頭、いきなり地下カジノ組織「アンフィスバエナ」に拉致られている臨也とおぼしき人物のシーンから始まり、地下にいたるまでのあれこれと拷問シーンが並行して描かれる。当然視聴者の興味は「臨也だって言われてるってことは臨也じゃないわけで、一体誰が入ってるんだろう?」という部分に集中して引きこまれる。トリッキーな変成からラストのネタばらしまで、一気に持っていける構成は今作ならではのものだろう。ちょっと気を抜くと一気にわけが分からなくなる危険な構成であるが、それを紙一重の部分で易々とこなしてしまうあたり、流石に手慣れたものだ。こういう気の抜けないギミックが今作の最大の見どころなのでね。結局、「臨也さん強すぎ」というのがオチなわけだが、彼は謎のファイター影次郎さんの渾身の蹴りをかわすことが出来る身体能力だけで成り上がったわけではない。様々な情報を好き勝手に利用出来る狡猾さが最大の武器。気付けば彼の回りには分かりやすく「使える」メンバーが勢揃いしており、シンプルな兵隊としては素敵な腹筋をお持ちの武闘派レディ美影さん、さらに工作暴力なんでもありのキレたベテラン選手泉井、そして前回ラストでは聖辺ルリのキチガイストーカー徒橋も傘下におさめていた。これだけの面子が集まった上で、さらにダラーズをある程度コントロール出来るわけで、どんだけ静雄ちゃんが自販機を振り回してもこの臨也には勝てない気がする。 結局、ぽっと出のガキだのカジノだので太刀打ち出来るはずもなく、あっという間に2つの組織は返り討ち。17歳ボイスの可愛らしい拷問使のおねーちゃんもあえなくジエンドである。可愛いキャラだったからもっと活躍が見たいけど、泉井にぶっ壊されそうだから今後の登場はないのかな。 さぁ、そしてそんな「軍団臨也」のラストを締めくくるのは、なんとあの贄川春奈である! 我が心の「中原麻衣4大ヤンデレ」の1人、瞳孔がガンぎまりの素敵乙女、贄川さん(ちなみに残り3人は竜宮レナ、鑢七実、森宮蒼乃)。彼女は一連の騒動で完全に息の根を止められていたものと思っていたが、なんと罪歌のパワーは未だ健在だったようだ。これで人外の力までもが利用可能になった臨也。まー、どう考えても扱い方を間違えれば自滅へ一直線の危険な力ばかりなのだが……それでも何とかなりそうなのが凄い。とりあえず、個人的には贄川さんが活躍してくれれば何の文句も無いです。この世界、ストーカーが強すぎますわ。 独尊丸以外に癒し要素が無い、助けて第19話。いや、辛うじて森厳も癒し要素といえるかもしれないが……ガスマスクのおっさんが癒しになる作品なんてたまったもんじゃないやい。 ジワジワ締め付けが強まり、それぞれの要素が決着(というか大爆発?)に収束している感じがしますね。その中心となっているのは、聖辺ルリのストーカー連中。ブラックリスト入りしていた連中はかつてアリバイがあったということで無罪放免になったらしいが、実のところは、単に危ない連中が危ない同士でこっそり手を結び、単独犯のふりをして犯行を重ねる「ストーカー集団」になっていたというタネがあった。分かってしまえば警察の怠慢にすら見える話だが、実際にこういうことをやられると、ミッシングリンクを掴み出さないことには絶対に謎が解決しないのでけっこう厄介な作戦なのである。 そんなストーカー集団に対抗するのが、いまやすっかりブルースクウェアの亜種に成り下がってしまっているダラーズの面々。まぁ、正確にはダラーズっていうよりも「青葉の手下連中」といった方がよいような小規模な集団だが、帝人がお家芸のネットダイブでさっさと周辺情報を集め、そこからストーカー集団の狙いを絞り込むことで逆に待ち伏せする形になっていた。静雄を襲撃するという命知らずな阿呆にもちゃんと討伐隊を派遣しており、「池袋は自分たちで守る」という肥大化した自意識がかなり顕在化している。今までの経験から「どう考えても静雄にサポートはいらねぇだろ」ということを理解してないあたりがどうかと思うけども。今回はそれに加えてヴァローナまでついてるわけでなぁ。どっちかっていうと、あのまま放っておいたらスタンガンのガキの命の方が危なかったかもしれない。 しかし、行動があまりに早かったこと、そしてストーカー集団の中でも元締めポジションに位置する徒橋は身体能力も桁外れだったことなどが重なり、残念ながら新羅だけは守ることが出来なかった。イカれた徒橋によってボコボコにされてしまった新羅を見守るため、セルティは一時戦線離脱だろうか。杏里に送ったメールの文言がとっ散らかっていることからも、セルティの慌て方が窺える。セルティが新羅を発見するシーンは今作でも久しぶりに「おっ」と思える良い演出になっており、なんと、セルティが独白形式で一切しゃべらず、新羅のうめき声だけが漏れるという音響になっている。普段、セルティはスマホなどでしゃべってしまっているので我々視聴者も一切それに違和感を覚えなくなっていたが、実際にはセルティのコミュニケーションはずっとこの「無音のやりとり」でしかないのだ。それでも、我々ですらセルティが何を言いたかったのかはほぼ理解出来るし、彼女の心の揺れ動きがはっきり見て取れるようになっていたのは、演出の巧さと歴史の積み重ねの成せる技。あそこでセルティの心情を言葉を用いずに示したのはなかなかうまい演出方針であろう。 さて、新羅はボコられてしまったが、徒橋が目を付けていた「聖辺ルリの周辺人物」はもう1人。それが杏里(と独尊丸)である。単なる女子高生だと思って調子に乗っていた放火担当のストーカー1人は帝人による先回りで返り討ち。しかし、徒橋はきっちり目的を遂行する。罪歌の一撃は確実に想定外の反撃だったはずだが、それをギリギリで受けることが出来た徒橋の戦闘力は侮れない。一発斬ってしまえば勝ちなのだから罪歌の方が優位なのは変わらないだろうが、どちらかというと、突然のことで杏里の情報処理が追いついていないことが問題なのだろう。 杏里を取り巻く状態は、彼女の与り知らぬところで動き続けている。そしてその中心に位置するのは、「安心できる場所」を探し続ける竜ヶ峰帝人である。今回、正臣の目線から物語が描かれたことで、帝人の異常性がよりはっきりと確認出来た。マスクを剥がして正体を明かした後の帝人は、ずっと口角をあげて笑みを浮かべ続けていた。もちろん、待ち焦がれていた正臣との再会なのだから喜んで当然であるのだが、彼は直ぐに「まだ会わない方が良い」といって自ら「再会」すら拒否してしまっている。それなのに、顔面をボコボコにされ、自分が杏里の回りで暗躍していることを親友に知られ、凶悪犯の背中に火を放った直後であるにも関わらず、帝人は笑っているのである。もう、これは強い弱いという話ではなく、「おかしい」である。当然、正臣には重々それが理解出来るわけで、まったく予想していなかった形で友の窮状を目の当たりにすることになってしまった。正臣自身も、街をこのような姿にし、帝人を変えてしまったことに大きな責任を感じているのだろう。彼も望んでいた「再会」を拒絶し、大がかりな戦いの準備へと身を投じるのである。 そして、それと時を同じくして動き出した最大級の問題児、折原臨也。彼の部屋に集まった面子には、無理矢理引っ張り込まれた徒橋に加え、道場にいたボーイッシュガールもいれば、あのスローンさんまで。さて、どんな鍋になることやら……。あ、波江さん白飯おかわり。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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