最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
パリパリサクサクしっとり、第7話。カンナちゃん、ちゃんと小林に見てもらってから宿題提出してるといいな……あんなもん、才川ちゃんに見せたら泣くぞ……。 テコ入れ回って割りにはあんまりテコ入れ要素がないお話。そりゃま、海で水着ではあるが、今作はあんまりエロい要素が無いのでね。ルコアさんとか奇乳過ぎてエロくなくなってるし、カンナちゃんは流石にエロではないし、そうなると残るのはトールと小林ということになる(翔太君は除外していいですよね?)。そして、小林は実に見事なまな板っぷりを披露しているため、強いていうならトールが一番まっとうなサービスということになるが……なんだろ、流石にこのキャラデザではソソられないよな。可愛いとは思うんだけどね。やっぱり水着になっても一番際だつのはカンナちゃんのあり得ないくらいのムチムチっぷりじゃないですかね。足の太さとか、すげぇよね。京アニキャラってあんまり下品なエロさはないんだけど、時たま足元とかフェティシズムあふれるところに爆裂なエロさを感じることはあります。ハルヒとか、あすか先輩とか。 結局、海に行っても小林がインドアなせいで大したことは出来ない。というか、(翔太君はいるけど)女性ばっかりの集団では海で何か嬉しいハプニングとかあるわけでもないし。せいぜいカンナちゃんが蟹を食べたことくらいだろうか。あと、トールの人間体(亜人体)での泳ぎ方がワニっぽいっていうことは分かった。あの尻尾のうねりは確かに泳ぎなれてる感じですかね。ちなみにカンナちゃんの方は人間体のまま、バタ足だけでトールについていってたんだけど、どんな爆裂バタ足だったんでしょうかね。 そして、小林の思い出話からトールの思いは「家族」へ向かう。小林は至って普通の家族構成だったそうだけど、トールはどうだったんだろう? 頭の中で鳴り響く父親らしき怒声はどうにもあまり平穏とは言い難い関係性のようだが……まぁ、小林も言っていた通り、ドラゴンの業界じゃぁそっちの方が普通なんですかね。トールだって似たような思想はずっと持っているわけで、小林という異分子さえなければ、父親ドラゴンとの関係だって普通のままだったんだろう。まぁ、ドラゴンの親子関係を人間と同様に考えていいのかどうかもよく分からないけど。トールがいくつで、その親父さんは更に何歳なんだよ、っていう。そもそもドラゴンという神獣が普通の生殖から生まれるのかどうかもよく分からないしな。謎多きトールのご家庭、いつか明かされる時が来るんでしょうかね。 トールが家族のことを思い出しちゃうと、やっぱり現在の「異常な」状態が気になってしまうもので。小林はすぐにトールのわだかまりを察し、ドラゴンフォームに戻してちょいと沖合まで。悩んだ時には楽な格好でリフレッシュするのがいいということですよ。そして、小林の前では元の姿に戻ることが出来るということで、トールは「小林に許されている」という感覚を得ることも出来る。そのあたりの機微を全部分かってやってるのが小林の偉いところだ。ガス抜きのプロ、流石は社会人。 そして「夏の定番」ということで、BパートからはコミケにGO。そういや色んなアニメにコミケって出てくるんだけど、作中だと「コミマ」とか別な名前が使われることが多いよね。商標とかの関係なんだろうけど、今作ではフツーに「コミケ」という名称が用いられているので、ちゃんと許可とったってことなんだろうか。このイベントを「夏の定番」と言ってしまうのも問題ある気もするのだが、一応カンナちゃんを連れてこないくらいの良識はあるのでギリギリセーフ。あくまで今回は滝谷の臨時手伝いだからやむなしか。異様なイベントの様子はトールにも奇異に映ったらしく、人間の恐ろしさを垣間見せられることに。確かにあれは異常だよな。「何か大きな力」があるような、ないような……まぁ、お祭りってそういうものですから。滝谷の出してる同人ゲームですら列形成するくらいだからな。割と評判のいいサークルなのだろう。どこかの初参加で灰になってた邪竜とは違って。そりゃま、宣伝もせずに仏頂面のあんちゃんが1人座ってるだけじゃ無理だよな……でも、ファフさんって見た感じ美男子な気もするし、放っておいても1人2人くらいなら客も来そうだけどねぇ。 こちらのイベントでも、トールはふとした拍子に「人間との差異」を感じ取ってしまってちょっとセンチな気持ちに。他の異種族はコスプレ会場を利用して変身を解除して羽を伸ばしていたわけだが、トールのような竜族にはそれもままならない。人に紛れて生きていくことの窮屈さにちょっと疲れを見せてしまったトールだったが、ここでもすかさず小林からのフォローが。文字通りに「羽を伸ばす」ことが出来て、トールもいくらか気が紛れただろうか。元々は小林という1人の人間に興味を持ってこちらの世界に出てきたトールだったが、この機会に人間種全体について、多少なりとも興味(と慈悲)を持って接してくれるようになればいいんだけどね。ただし、「性奴隷」とか言う言葉を覚えるのはやめておけ。カンナちゃんの教育に悪影響だから。 PR てるてる坊主って髪の毛書いちゃうと雨降るんじゃなかったっけ、第6話。まぁ、民間伝承の類なので地域とかによって色々違うのかもしれないけども。カンナちゃん達に伝統文化を伝えようとわざわざてるてる坊主を作ってくれる小林さん、本人は否定してるけど完全にお母さんの立ち位置だよな。 竜と人間の異種間コミュニケーションも本当にバリエーション豊かになってきました。冒頭、いきなり才川・カンナちゃんの幼女コミュニケーションからスタートし、テンションは早くもマックス。才川、その年での百合は目覚めが早すぎるな。まぁ、小さい女の子は「可愛いもの」に憧れるわけで、才川の場合もそういう意味で「可愛い友達」に憧れの念を持っているだけなのかも、と一瞬思ったが、布団にバフッってなるしどけない姿のカンナちゃんを見て鼻息荒くしてたし、やっぱりどうにもセクシャルな印象が付きまとう。そんな才川の事情を知ってか知らずか、いや、確実に「知らず」なんだろうが、遠慮なくスキンシップを図ってくるカンナちゃん。ツイスターゲームやりたいとか、お膝に座ってゲームやりたいとか、まるで幼女の教本でも読んできたかのような圧倒的な攻め。ぷにっぷに。マジぷにっぷに。ギリギリ才川の理性が保たれたのは奇跡としかいいようがない。 そんな交流の傍らでは、もう1つの出会い、メイドオタクの会合。この町、ガチのメイドフェチおおすぎやしませんかね? 森薫が作った町かな? なんと才川のお姉ちゃんも後藤邑子ボイスという衝撃の展開で、彼女が京アニ作品でメイド姿を披露するのはこれで10年ぶり2度目という。10年前のキャラと違ってこちらはしっかりとメイドらしさを発揮出来るなかなかのスペックで、厳しい小林のお眼鏡にも適い、高次元のメイドトークにトールもたじたじ。トールなんでひょっとしたらメイドの黄金期をその目で見てきたかもしれない貴重な生き証人なのだが……まー、当時は人間界になんか興味無かっただろうしなぁ。 さらに異種間コミュニケーションは広がる。前回のファフニールに続き、なんと気付けばケツァルコアトルまでもがご町内に在住。その理由は、何となく悪魔召還していた少年の呼びかけについつい応じてしまったからだとか。ルコアさん、確かに神話の中ではなんだか分かりにくい存在ではあるが……(それを言ったらファフニールだってよくわからねぇよな)。それにしても驚きなのは、ご町内に普通に「魔法使いの家系」とかいう訳の分からないご家族が存在していたこと。小林はすでに異世界存在に慣れっこになってしまったせいでスルーしていたが、会社の上司が魔法使いって、しれっと出てくるなよ。そりゃドラゴンも住み着くわ。今回登場した翔太くん曰く、機会があれば「あちらの世界」に帰る準備があるとのことだが、果たして「あっち」と人間界ってどれくらいの密度で繋がりを持ってるんだろう。トールが割と平気でその辺で管巻いてたことを考えると、想像以上に壁は薄いのかも。そんな少年のところに爆乳でちょっと遠慮がないお姉さんが召還されちゃったからもう大変。分かり易すぎるエロ漫画展開だが、大丈夫、今作は視聴年齢制限が無いのでセーフです。あと、個人的にはルコアさんは奇乳過ぎて体型に現実味無いのであんまりピンと来ませんね。カンナちゃんの純粋なロリ体型を見習(以下検閲)。 さらにさらに、もう1つの共同生活である野郎コンビの滝谷・ファフニールチームの方も割と順調にいってる様子。まぁ、これも滝谷の人間力の高さ故だが、どこぞの駄天使同様にネトゲ廃人に堕ちてしまったファフさんを温かくサポートしてくれる滝谷。彼からしたら単にオタク仲間を増やせたっていうだけでも満足なのだろうが、会社でも使っているプログラミングのスキルをつかってステラのまほう展開も行っているらしく、デバッカー兼テストユーザーとしてファフニールを上手いこと使いこなしている様子。弾幕系のシューティングかー。1人で作るのは大変そうだけど、「今度のコミケで出す」って言ってたから、ひょっとしたら半年に一本ペースであのクオリティの作品を作ってるのかもしれない。小林も滝谷も、あの会社の人材は有能やね。ファフさんはそんな至れりつくせりの生活にどっぷり肩まで浸かっており、しばらくは人間を滅ぼさずに味わい尽くす所存。いちいち斜に構えて偉そうなこと言ってるけど、やってることはその辺のクズニートと一緒だからね。ホント、労働をしない人間でも生きやすい国でなによりや。 それにしても、こんだけ色んなドラゴンが出てきたのにまだ未登場のキャラがいるのが気になるな。エンディングを歌ってるユニットの1人、6話だってのにまだ登場してないんだよね。来週もサービス回とか言ってるから新キャラが出てくる感じじゃないし……どこで登板するんだろ。 スプーン曲げってムズいよな、第5話。私も小さい頃に憧れたので自宅のスプーンで何度もトライした記憶がありますが、子供向けの超能力紹介本なんかに書かれている方法を何度試しても曲がりませんでした。やっぱりスチール製品を曲げるのは無理がある気がするんだが、小林はあっさりやってたな……大人になった今なら、クールに成功させることが出来るのだろうか……。 今回は割と目線が散り気味で細かいお話がいくつか。Aパートはサブタイトルにあるトールの会社見学から。冒頭、朝ごはんのシーンでプルプルしながら頑張っておはしを使おうとしているカンナちゃんがいきなり可愛いです(この後もカンナちゃん可愛いシーンは要所に挿入されます)。カンナちゃんは幼女なりに人間社会の生活に溶け込もうと努力しているわけですが、トールの方は流石に大人。すっかり日本での生活にも慣れ、メイドとしては100点満点の働きぶりである(たまにビームは吐く)。小林は割と淡泊な付き合い方してるけど、考えてみりゃものすごく良い拾いものしてるんだよな。唯一の難点は、トールが女性(雌?)で小林も女だったことくらいかな。もし、今後小林が結婚を視野に入れて男女交際を始めた場合、トールはどこに身を置いたらいいんでしょうね。結婚してもメイドがセットでついてくるんだろうか。小林も流石にトールを捨てて野良ドラゴンにはさせないだろうし、おそらくこのまま所帯を持たずに生きていくことになる気がするのだが……。まぁ、別にそれが不幸せってわけでもなし、トールの魔法があればいざとなったら遺伝子操作とかして2人の子供とか作れそうな気もする。どこの魔法教導官やねん、という気もするが。 とにかく、そうしてすっかり日常に溶け込んだトールが、今度は一歩進んで小林の会社にも行っちゃおう、というお話だ。まぁ、社会人の平常業務なんて見ていてもあんまり楽しいもんじゃないだろうが、(特に日本の)会社社会の嫌な部分も色々と見せられましたね。大変なお仕事、そして使えない上司などなど、小林は鉄面皮でそれを受け流しているが、おそらく日常的な風景なので慣れてしまっているせいだろう。普段通りなら、この光景が毎日繰り返されて終わるだけだったのだろうが、多分、小林がトールの存在に気付き、彼女の目を意識したことで、「上司の更迭」っていう具体的なアクションを起こす契機になったんだと思う。たまたまあの日に上司叩きを実行しようと思ってたわけでもないだろうし、トールがなんだかつらそうにしていたのを見て、小林も「もう少し自分の生活に興味を持つか」ってんでアクションを起こしたんじゃないかな。つまり、小林はやろうと思えばいつでも気にくわない上司を社会的に抹殺することくらい出来たわけだ。怖い女だ。まぁ、この場合は勧善懲悪なのでどっちかっていうとすっきり話なんだろうけども。そういえば、小林って会社だと完全にスーツスタイルで固定なのね。一応オフィスウェアに制限されている会社のようだが、何で男っぽい出で立ちなのかは謎。単に好みの問題かな。それにしても、縁起でもない名前の会社だよな。 アイキャッチ代わりにカンナと才川さんの一方的レズプレイを挟んでBパート。なんとあのファフニールさんがトールの動向に影響されたのか、日本で生活してみようと申し出てくる。トールに輪を掛けてデンジャラスなお方だが、トールが何くれと気をまわしているうちは流石に世界を滅ぼしたりはしない。まぁ、実質引きこもりみたいな性格だし、面倒なことは極力やらない人(竜)なんじゃないかな。トールに「人と交わる意味」について問うていたが、トールはトールできちんと答えが出ているようでしたね。上の方でも書いたけど、彼女はすでに小林と人生を歩み続ける意志を固めている。異種間コミュニケーションだと常に「命の問題」は付きまとい、トールは確実に小林を看取ることになるはずなのだが、そこも含めての覚悟が出来ているという。流石にエンシェントドラゴンは人生経験も段違いだろうし、生き死にの問題だって懐の深いところを見せられるのだろう。小林と死に別れることになったらそりゃぁ悲しいだろうが、何となく、小林は自分の死後もトールのことを気にかけてくれるんじゃないか、っていう妄想も出来る。なんだかんだで家庭を持った小林が、トールを自分の家系の守護獣として置き続けることを約束し、子供や孫の代まで面倒を見てくれるようにお願いするんじゃないだろうか。小林家の繁栄の傍らには、ずっと1人の金髪メイドがいたのです、みたいなお話。まぁ、途中で飽きる可能性もあるけど、トールと小林ならそうして「添い遂げる」ことも出来そうな気がするのだ。 とりあえず、ファフニールはヤンスヤンスの滝谷に押しつけて任務完了。まぁ、この2人もなんだかんだで無難に共同生活は出来そうだけど。なにげに滝谷も割と器の大きい人間だしな。気付けば危なっかしいドラゴンを3匹も飼っているというとんでもない街になってしまいましたな。ファフさん、人間を学びに来たんだか、ずっと引きこもってゲームやりに来たんだかよく分からないけど。ファフニールドロップアウトみたいな展開もあるかもしれません。いや、最初から割とドロップしてるけども。 ラストはいつも通りのはっちゃけ話でトールの超能力修行。一緒に修行してくれてるカンナちゃんがいちいち可愛い。オススメは瞑想中のカンナちゃん。あと、何故か道着の背中にひらがなで書かれてる「りゅう」。あと、逆立ちしても微動だにしないトールの鉄板スカート。まぁ、鱗みたいなもんですから。 トールがどんな無茶をしようと、その前提には小林愛があるため、それをちゃんと理解し、応えてくれる小林のイケメンっぷりもいつも通りに。優しくて幸せな世界で大変よろしいですな。 安西先生……娘が……娘がほしいです……第4話。なんかもう、持てるロリパワーの全てを駆使して視聴者を殺しに来てるとしか思えない萌えキャラっぷりのカンナちゃん。ランドセル背負ってクルッてしてるとこなんてマジで凶器ですよ(注・当方ロリコンではありません(自己申告))。 タイトルの通り、今回の主役はカンナちゃんであり、彼女の可愛らしさを伝えるためだけに存在していると言っても過言ではないエピソード。初見の時にカンナちゃんの容姿について「ヴィニエイラ様に似てる」って書いたんだけど、訂正しよう。比じゃなく可愛いわ。やっぱり圧倒的作画力の影響はでかいな。ただ、「カンナちゃん可愛い」だけだと1行で終わってしまうので、蛇足ながらももう少し他のポイントも見ていこう。 まず、今作の特徴として突如現れる圧倒的な上から目線という要素がある。普段は単なる問題児のトール(とカンナ)だが、何の前触れもなく急にエンシェントドラゴン目線になり、人類の愚かさなり浅はかさなりをたしなめるのである。トールはその要素が極端に出ているキャラで、隣に小林がいなければいつでも世間を滅ぼしかねない危うさもまた彼女の魅力の1つといえるかもしれない。カンナは元の属性も幼女(幼竜?)なのでそこまでの達観ではないようだが、それでも見た目通りの幼女ではなく、そこそこロリババアの領域なのでものの考え方は割と達観している。そして、そんな2人を契機に出てくる問題が、日本の小学校教育から見る社会的価値観の問題、そしてそれは、古えの竜からすると人類不偏の「愚かさ」に映るようである。まぁ、確かにおかしいとは思うんだけどね。小林みたいなヒネた言い方になっちゃうと特にね。でもトールに言われても「オマエが言うな」っていう気持ちが先に来るよね。小林の飲みかけの缶をもらって満足するような奴に言われたくないよね。 そして、そんなおかしな日本の小学校の文化を皮肉るかのように巨額の入学準備費用が必要になってくるのだが、前回の引っ越し同様、縁もゆかりもないはずの単なる幼女のためにポンと諸経費を払ってくれる小林の豪儀さ。こうしてみると世のご家庭のお父さんお母さんがどれくらい子供にお金を掛けているかがよく分かりますね。本当にご苦労様です。でもまぁ、大事な子供さんですしねぇ、子供って道具はすぐにぶっ壊しちゃうしねぇ。なるべく良いものを持たせてあげた方が結果的には安く済むかもしれないわけで、学校側もそれを分かった上で最初にそれなりの出費を強いているところもあるんでしょうね。普通は子供が生まれたときからこつこつと蓄えていって、小学校入学や大学入学など、節目のタイミングで支払うのが家庭の経済って奴なんですよ。小林、その費用は将来の結婚費用とかに充てなくていいのかね。……まぁ、すでに小林&トールでカンナの両親みたいになってるけども……。小林のお父さん属性が半端じゃないんだけど、トールが判子捺してもらいたくて突然脱ぎだすシーンあたりで普通の萌えものの主人公と反応が違うことで「あぁ、そういえば小林って女性だったな」ってことを思い出すのです。 そんなこんなで、小学校の文化にすんなり馴染んだカンナを見て「思いの外トラブルもなく溶け込んでてトールなんかよりもよっぽどおりこうさんだ!」と安心したのも束の間。若干面倒なクラスメイト才川さんに絡まれた結果、マブダチにはなったんだけど面倒ごとも増えた。才川さん、むしろあんたの方がいじめられそうなキャラに見えるのだが(っていうか実際にいじめみたいな発言をされているが)、どうやら彼女は純粋に生まれ持った面倒くささがある子らしい。ツンデレ……じゃねぇなぁ、これ。やけっぱち体質? この歳の女の子が同学年の子に「萌え」って言っちゃうのもどうかと思うけど、とにかくそんな才川さんのせいで巻き起こるドッジボール対決。人間との対決は穏当に終わったが、その後のドラゴン・ドッジはいつもの通り。ルコアさんも割とこういうことはマジでやってくれる人だったのね。ちなみにあれだけ酷使されたのにボールが壊れなかったのは、トールたちが魔力をエンチャントしていたせい。多分。あのシーンを見てしまった才川さんは、今後どういう態度でカンナに接するんだろう。彼女の記憶も消されちゃうのかしら。 ところで、今回登場したカンナのクラスの担任がCV後藤邑子先生だったんですよね。少しずつ仕事に復帰出来て……るのかな? 本人のブログなんかを見るとまだまだ復活というわけにもいかないみたいだけど、是非とも今後末永く声を聴かせてほしいもんです。奇しくも今作(京アニ作品)でSOS団員が2人揃ってるしな。 とにかくカンナが可愛い、第3話。もう、ドラゴンが云々とかいう要素はほぼ残っておらず、単なる幼女としての愛らしさである。お気に入りは引っ越し準備の時の段ボール被ってるカンナです。ちなみにトールのチャームポイントは、どれだけ可愛い顔になっても譲らないは虫類な眼球。 いきなりの引っ越し決意。すし詰め状態で窮屈な中にもその近さがスキンシップとなって楽しい部分もあると思うんだけど、まぁ、実生活の中でそんなことはなかなかありがたみには感じられないかな。インドア派っぽい割には引っ越しと決めたらすぐに決断して動けるあたり、小林も案外アクティブ。思い立った時にすぐに今よりでかい家に住み替えるくらいの甲斐性はあるし、それを実行してメイドとロリを引っ張れるリーダーシップがある。毎回、何故か小林の人間力の確かさを確認させられるエピソードが多いな。この人、コミュ障だの何だの言ってる割には、度胸も愛嬌もあるし、余計な気を遣わない割には肝心なところでちゃんとトールのことを考えてあげているので、本当に良い「御主人」なのよね。 トールはそんな小林についていけばちゃんと幸せが約束されている。従順な「メイド」としての生を全うするだけかと思いきや、人間嫌いのくせに何故か小林に対してだけは性的欲求に近い感情を抱いているのが困りもの。幼少期の小林のアルバムを見つけたときのマニアックな食いつき方は……なんで人類種の上に立つはずのドラゴンが人間の「死んだ魚のような目」にビンビンくるんでしょうね。暴君なのに偏食なんでしょうかね。ひょっとしたら「人間味のない人間」の方が好みとか? だとすると、今後のトールの周りには厄介なのしか集まってこないことになるが……。 実際、引っ越しを終えて最初のご近所コミュニケーションではばっちり厄介な奴が集まった。集合住宅における近所付き合いの面倒さは小林でなくとも辟易する部分だが、トールは割とざっくばらんにそのあたりの問題にあたっている。一瞬のメタモルフォーゼから殺意を見せたりもしたけど、一応小林の言うことを聞いて穏便に済ませようとはしているみたいだし、周りの連中も明らかにおかしい尻尾メイドのことも特に色眼鏡で見ている様子もない。まー、謎の料理主婦にデスメタルミュージシャン、それにマンションでドリルを使うはた迷惑なクリエイターという変人の集まりだし、そのあたりは寛容な連中なのかも(商店街の人らもあんまり気にしてなかったけど)。そして、そんな面倒な連中をとりまとめるのも何故か小林の役目。引っ越してきた直後の住人のくせに、先人たちのご近所トラブルを処理してしまえるあたりは流石だ。いやぁ、でも流石にドリルやらバンド音楽の騒音は譲歩じゃなくて禁止でもいいような……。 そして、広いおうちを手に入れたことで実現したのが人間と竜が入り乱れてのホームパーティであった。突然トールが呼び出したのは、これまで電話相談に応えてくれていた仲良し2人、ファフニールさんとケツァルコアトルさん。個人的に構成されたファフニールのイメージって「邪竜」とか「毒竜」のイメージなんだけど、こちらの世界では黒執事のようです。最初のお宅訪問時はどっちかっていうとデビルみたいな格好でしたけど。トールの呼び出しとはいえ、よく暴れずに下界まで下りてこられたもんだな。道すがら国の1つも滅ぼしかねない勢いだったけども。そしてケツァルコアトルさん(ルコアさん)は、以前電話で話した時と同様、話の分かるおねーさん。ただし巨乳で痴女で、酒に異常な警戒心を示すだけ。小林さん、別にドラゴンが全員巨乳なわけじゃないよ。カンナがいるから元気出せ。こうしていつの間にか仲良くなってる竜と人間の関係性を見ていると、竜は何で人間界まで出てこないのか、ってのが不思議になりますね。まぁ、トールが言っていたように、人間サイズにあわせると窮屈でしょうがないんだろうけども。 そんなときは屋上で洗車ならぬ洗竜すればええんやで。いやぁ、でもあのサイズは車ってレベルじゃない、小型ジェット機よりもでかい。全部洗おうと思ったらマジで1日仕事になるな……。もう、小林もトールのことべろべろ舐めたらいいじゃん(いいじゃん)。 そこかしこから中村ボイス、第2話。先週は空き巣で今週はひったくり、中村悠一界隈の治安が悪すぎる世界。その他にも商店街のモブなど、世の男性のほとんどが中村ボイス。「キルミーベイベー」における立木文彦みたいになっとる。 順調に狙い通りの方向に進化している2話目。新キャラ1人追加でてこ入れしつつ、主人公・小林とトールの関係性も少しずつ深めていく。新キャラのロリドラゴン・カンナはなんだかヴィニエイラ様みたいな出で立ちだが、ドラゴン的には純正のロリっ子のようである。登場時にはポカポカ殴ってきてもリアル幼女だったのだが、充電したら普通のドラゴンスペックになってしまったので、実は小林はすんでのところで一命を取り留めていたことが発覚。常識のないドラゴンがそこら中をうろついている世界はなかなかデンジャラスだ。ドラゴン業界も、子供のお仕置き程度で人間世界を危険にさらすの勘弁してくれ。そういえばカンナは「電気で回復するから」と言っていたが、それってドラゴン全員に共通する性質なんですかね。彼女の口ぶりからすると個体によってエネルギー摂取の方向性が違うようだが。トールは甘味なんですかね。 トールの場合、別に充電をせずとも、ちょっと本気を出せばすぐにドラゴンのスペックが発揮可能。どうやら短期間のうちに「人間界でやるとまずいこと」はちゃんと学習しているようで、人間フォルムのままでも超性能を発揮出来るのはなかなか優秀。というか、ちょっと尻尾の肉を刻むことを除けば、もうほとんどいっぱしのメイドとして機能しているように見える。やったじゃん小林、拾いものじゃん。まぁ、その小林の方も、カンナに対する態度を見ていると純粋にいい奴っぽいので、人間力の高さにトールが惹かれたのもしょうがないかな、って気もする。ほら、ドラゴンってファンタジーでも真の勇者には協力的になったりしますからね。案外小林にはその資質があったのかもしれません。 もし小林がろくでもない奴だった場合、傷が癒えたトールのイライラが人間界にぶつけられて軽く滅んでいた可能性もあるわけだ。今回はトールとカンナの「遊び」という形でその超絶パワーが発揮されていたが、その矛先が人間に向かなくて本当に良かったと思えるレベルの超絶戦闘。ここで作画リソースを注ぎ込んでくる相変わらずの京アニクオリティ。それ以外にも、カンナ登場時に逆上したトールの野生解放モードなんかも迫力があってよい画面。こういう画がしっかりメリハリを付けてくれるから退屈しないんだよなぁ。あとは小林がこの超生物たちを上手いこと使役してくれることを祈るのみだ。 幸い、トールはますます小林にぞっこんなのでよほどのことが無い限り人類に牙を剥くことは無さそう。カンナの方も小林に恩義は感じているし、トールのように人間を見下しているという様子でもないので、そっとしておけば単なる幼女で済むのだろう。あとは、エンディング映像で出てきてる残り2体のドラゴンがどんなスタンスかだな。次週、3話目なので当然3体目が出てくることになるようだが……。この世界のドラゴンって、人間界との行き来はフリーパスなんですかね? 認識阻害の魔法なんてものまで使えるし、マジでちょっと本気出せば人間界滅ぼせますよ? 今期のアニメはドラゴンに狙われたり天使や悪魔に滅ぼすことを検討されたり……人類頑張れ。 泣いて笑って、最終話。清々しさの中に残る寂しさ、希望。ただそれだけのお話。 もう、特に書くこともない気がします。アニメの構成としては理想的な「1話まるまるエピローグ」。前回の大会では演奏シーンがカットされたわけだが、今回はきちっと在校生側の演奏が描かれ、ずるすぎる思い出回想シーン。やっぱり、今年の北宇治高校を象徴する曲といえば何を差し置いても「三日月の舞」なわけですね。もう、イントロの時点で涙がぶわってなる。そりゃ部長先輩たちだって泣くよ。笑顔で聞いてられる田中あすかのメンタルが鉄なだけで。 「卒業」がテーマになるのだから、当然「残す者」「残される者」という対比が重要になる。学校というシステムの良し悪しについては先生たちが語っていた通りで、「残される」側は、1年間必死で積み上げ、崩されたものを、出来るだけ維持しながら、新しい部活動を作っていくことが求められる。予想、というか願望の通り、新部長に任命されたのはなんと大天使・吉川優子。もう、ここまで来たら彼女についていくしかないでしょう。ズバッとものが言える実直さ、部員の端々にまで目が届く気遣いの細やかさ、あれだけバタバタさせながらもきっちりレギュラーに残っている確かな実力、そして何よりも、たくさんの人の心を引っ張ることが出来るエネルギー。同学年の子らはおちゃらけてみせたものの、おそらく彼女ほど部長に適任の人間はいないだろう。ぶっちゃけ、直近の大会でレギュラーに残れなかった中川パイセンの方が副部長就任に問題があるような気もするんだが、まぁ、別に上手下手だけが役員に必要な条件ではないからね。吉川・中川コンビによって、新たな北宇治高校吹奏楽部がスタートする。まだまだ三年生の先輩方には追いつけない部分も多いが、彼女達の学年は艱難辛苦を乗り越えて今の吹部の礎を作った、良くも悪くも転機となる学年である。きっと今まで以上に素晴らしい部を作り上げてくれるに違いない。 1年生は、そんな2年生たちを支える役割を担い、来春からは新たにやってくる新入生を指導する立場に回る。久美子や麗奈、緑輝に葉月。どうにも「先輩」ってポジションが似合わない連中が多いが、彼女達には三年生が残していった北宇治スピリッツが根付いているはず。責任ある立場に回ったとき、彼女達がどのように成長するのかは楽しみである。まぁ、麗奈さんの場合はそんなことよりも滝センとの関係性の方が気掛かりだが……おそらく彼女のコトだし、前回の騒動で一旦線引きは出来てるんだろう。「次にチャレンジするのは高校卒業後」ってんなら先生も安心だけど、多分、「全国行って金賞取れたらもう一回」みたいに思ってるんだろうな……。 そして、我らが主人公、「残された者」黄前久美子嬢。前回ちょろっとフラグを立てた(ような気がした)秀一はサラッと蹴飛ばしておいて、彼女の心残りはあすか先輩のことばかり。彼女の念願は全国大会で一部分だけは果たされたわけだが、もちろん、ゴールまではほど遠いはず。田中あすかの今後の人生に、ユーフォはもう必要ないのか。自分との思い出は過去のものになってしまうのか。あすか先輩の様々な顔を見ているだけに、久美子はその答えを知らないまま終わらせるわけにはいかなかった。楽器室にユーフォが置かれていなかったことから、まだ彼女のユーフォが「終わった」わけではないことだけは確認出来るが、その心の中までは分からないのだ。 卒業式の日、やはり「ラスボス」である田中あすかには1対1で挑む久美子。「性格の悪い」久美子は、事ここに至って、普段なら絶対に表に出さないような部分まで洗いざらい吐き出し、あすか先輩に「告白」する。彼女にユーフォを手放してほしくない、彼女の人生の続きが見たい、彼女の中で、自分を過去のものにしてほしくない。そんな気持ちの一部は単なるエゴでしかないのだが、もちろん、天下の田中あすかが久美子ごときの内面を知らぬはずもないわけで。笑顔で受け止め、新たな関係性として楽譜を託すあすか。彼女が「残す」のは思い出だけではない。彼女のユーフォの全てを後輩に引き継ぎ、新たな北宇治の糧とすることを命じる。もちろんそれは、あすか自身が終わったことを示すわけではない。「さよなら」は嫌だという久美子に、「じゃぁ、また」といつものように軽口を叩きながら去るあすか。しかし、彼女の言葉が力を持たなかったことは今まで一度たりともなかったのだ。田中あすかは終わらない。そして、久美子はその果てしない存在に近づくために、これからも信念を持って、ユーフォを奏でていけるのだろう。それこそが、「響け!ユーフォニアム」。 ラストシーンはそんなあすか先輩の「退場」から、次の世代を担う若手の未来を示唆するもの。つまり久美子と麗奈のツーショットで締め。「午後から合奏練習」は、番組開始前のCMで何度も流れてきた2人の定番台詞である。時代が移り、人は変わっていくが、そこに宿る信念は繋がり、明日に続いていくのだ。 「そして、次の曲が始まるのです」 音楽のない演奏会、第12話。これまで幾度となく素晴らしい演奏シーンを叩きつけてきた作品だけに、最後の晴れ舞台は一体どんなクオリティにしなきゃならんのだ、と思っていたが、なるほど、無いのだな。正直、演奏を見たかったという気持ちが無いではないが、結果を考えればこれはこれで良かったのかも。そして何より、演奏シーン無しでここまでドラマが構築出来る構成はやっぱりお見事というしかない。色々と、見たいものは見せてもらいました。 諸々の問題を必死に片付けていたら、あっという間に来てしまった全国大会。北宇治はここまで、一体どれだけ真剣に練習に打ち込んできたことか! ……いや、実はそこはあんまり分からないんだ。練習シーンやトレーニングの苦しさを細かく描いていたのは、実は地区大会前がピークだった。2期に入り、関西大会突破後はあすか問題、麻美子問題、麗奈問題と立て続けに久美子の周りが騒がしくなり、結果的に練習シーンはほとんど描かれなかった。もちろん、その間も久美子を含めた部員たちは必死に練習していたはずなのだが、視聴者サイドからは実感として「苦労の上での成果」が見えてこない。ここで突然劇的な演奏シーンを作られても、ちょっと困ってしまった可能性があるのだ。何故、そうして練習シーンを描いてこなかったかといえば、あけすけな言い方をすれば、大会の結果がこうなることが(製作スタッフには)分かっているから。今回の結果を描くにあたって、練習シーンはそこまで重要ではないし、その延長上にある演奏シーンすらも、今回はウェイトを置くべき存在ではなかったということ。そりゃあった方が嬉しいのは間違いないが、京アニ史上最高クオリティの圧倒的全国大会の演奏は、北宇治が来年度改めて全国まで勝ち上がってきた時に期待しようではないか(あるかなー、あるといいなー)。考えてみれば、主軸であるあすか先輩にブランクがあり、ソロ担当の麗奈も直前までメンタルをやられており、万全の状態とは言えなかった北宇治。そして、関西大会を突破したとはいえ、実際に本気を出し始めたのは今年になってからという急造チームであるのも事実。それが全国大会まで勝ち上がってきた時点ですげぇのであって、もし、滝昇という優秀な指導者が同じペースで来年の大会を見据えて指導したなら、きっと北宇治はさらに一段上のレベルに到達出来るはず。葉月も加わって最強となった2年生軍団がみせるアンサンブルが楽しみですね(あるかなー、あるといいなー)。 こうして演奏シーンを削って描かれたのは、それぞれの「事件」の顛末。あすか先輩の演奏は父親に届き、久美子の演奏、そして気持ちは麻美子に届く。もう、その表情が見られただけでも満足ですよ。残念ながら麗奈の気持ちだけは滝センには(100%は)届かなかったみたいだが、まぁ、滝センはあれでしたたかなところがありますのでね。おそらくずっと前から麗奈のことは重々承知してて、「流石に教師と生徒でそれはまずい」ってんですっとぼけてるんでしょうよ。麗奈さん、卒業して法的に堂々と交際できるようになってからが勝負やで。毎回毎回特大の地雷を叩きつけてくれる麗奈さんだが、今回の告白シーンも最高でしたね。あれが出来るからこその麗奈。そんで、やっておいて顔を真っ赤にして後悔するのが麗奈。あと、真っ先にフォロー入れてくれるいい奴が吉川。まぁ、来年の部長は中川先輩になるっぽいけども。 細かい「結末」はそれぞれに胸に染みるものになっていたが、今回ついでに注目しておきたいのはその他2つのポイント。1つは、前日の旅館の夜をともにした久美子と秀一。久美子って秀一と話す時の声のトーンが母親とかお姉ちゃんと話すときのダルそうなトーンと全く同じなんだよね。ちょっと身体が当たって「あゴメン」っていうトーンとか、本当に秀一のことを欠片も意識してないし、異性だと考えてない感じがナチュラル過ぎて色々とソソる。秀一の方もそのあたりの久美子の性分は分かってるようで、誕生日プレゼントを渡すには渡すのだが、素っ気ない態度がかえって嬉しくなっていたり。まだまだ時間はかかりそうだが、決して脈が無い関係性ではないのです。 そして、もう1つのドラマである「三年生の最後の演奏」という側面。あすか先輩にとっては別な意味での特別な演奏になったわけだが、それ以外の三年生も必死だったのは当然のこと。特に部長先輩の演奏前の演説は色々と感じ入るものがあった。彼女の話に何度も「ここまで来た」というフレーズが出てくることで思い起こされるのが、本作のオープニングである「サウンドスケープ」の歌詞だ。非常にストレートで分かりやすい歌詞の曲で、曲中に出てくる「上手くなりたい、特別になりたい」なんて歌詞はあまりにも露骨で初めて聞いた時に泣きそうになったくらい。そして、今回の三年生チームの「最後の願い」とこの曲がまたリンクする。「何百回挑戦かさねてここまで来た」とか、「一生に一度のために頑張ってきたんだ、お願い100%で挑ませて」とか。結果的にはその夢は届かなかったわけだが、「こんな景色じゃ終われない」と歌詞は続き、「もっともっと遠くへ」「もう一回大げさな夢を探しにいこう」と続いていく。後輩に託された三年生の気持ち、この先も歌い続けて、繋ぎ続けていくことになるのです。 「そして次の曲が始まる、奇跡をおこせ」。 ロリ麗奈さん! 第11話。全く面影の変わらない麗奈フェイスに学帽、そしてランドセル。ヤバめの破壊力がヤバい。なんかもう、ヤバい。語彙が無くなるくらいヤバい。 いや、今回はそんなところは些事になるようなエピソードなのだけども。コンテは藤田春香。そして、彼女のコンテでの「第2回大吉山登山」と相成った。鎧塚先輩&希美、姉の麻美子、そしてラスボス田中あすかと、ことごとく強敵を打ち破ってきた(?!)久美子の前に立ちはだかるのは、彼女のオリジンにして最大の怨敵、高坂麗奈嬢その人である。いや、別に立ちはだかってないけどね。すたすた歩いて行っちゃうけどね。部活には他の憂いが何も無くなったこのタイミングで、麗奈はようやく仕掛けてきた。彼女は怒っている。もちろん、滝センの真実を知っていながら教えてくれなかった久美子に対して。久美子の性格の悪いところは、この失態を全くもって自覚していなかったところ。登山道での問答でも、心当たりも無いのに「なんとな〜く」とか適当なことを言ってお茶を濁そうとするあたりは流石の黄前さんだ。事なかれを貫く、波風は立てない。相手を過剰に反応させない。それが久美子流処世術。いや、前回あすか先輩を打破したあの感情の爆発は何だったんだよ、って話だけども。しょうがない、麗奈はすでに警戒すべき相手ではないのだし、ある意味で持ち前の「性格の悪さ」を一番発揮しやすい対象でもあるのだから。 今回は記念すべき2度目の大吉山ということで、1期8話のように劇的な破壊力を持つエピソードになるかと思われたが、なんかもう、いちいち麗奈と久美子の言動が地雷過ぎて、どっちかというと笑ってしまう展開の方が多かった気がする。誓いを立てたあの場所が、2人が始めて音を合わせたあの場所が、単なる痴話喧嘩の舞台になってしまったのだから。まぁ、実をいうと高坂さんの言ってることも割と無茶で、久美子が「事実」を知ったからといってそれを連絡する義務は当然無いのだし、「麗奈を思って」という理由だって理解出来ないわけではないだろう。そもそも、滝センがバツイチだという事実が、たかだか高校2年生の小娘の感情にどの程度の影響を与えるのかもよく分からないのだ。しかし、やっぱり高坂さんにとってはこの事実は特別な意味があったようで。「教えて欲しかった」と悔しがりもするし、どうしていいか分からずにこれまで見せたこともないような表情で取り乱しもする。ここまで感情的な麗奈というのは、おそらく中学の最後のコンクール以来ではなかろうか。 「滝センの奥さん」というたった1つの事実に揺らぐ麗奈と、その事実の重さは認識していたはずなのに、麗奈の反応が予想以上にでかくて戸惑う久美子。麗奈という少女は常に全力、直球以外の選択肢が無い不器用の塊みたいな存在。それがここまで取り乱し、悔しがっているのを見て、久美子はようやく自分の背信の重さを知る。知るのだが……だからといって久美子に何ができるわけでもないというのは、毎度のこと。先週のあすか先輩の言葉を借りれば、「黄前ちゃんは安全なところから見ているだけ」なのである。じゃぁ、麗奈にどんな言葉をかけてやるべきかというと……「もう、奥さんはいないんだよ」って。 いやいやいやいや。まぁ、そらそうだけども。今ここでいう台詞がそれか?! すげぇ、性格が悪いとか、空気が読めないとか、そういうレベルじゃないな。言いたいことは分かるが、もうちょっと何かないんか。……ないのかな……。この2人の間に、余計なオブラートは存在しないのかな。久美子の言葉を要約すれば、「奥さんの亡霊を蹴散らして滝センに立ち向かえ」である。そして、久美子からこんな事を言われた麗奈さんは、改めて思い悩むことになる。 トランペットの音も弱まるほどに麗奈が悩む。今まで見せたことのない弱みを部活の仲間達にまで見せてしまう。当然、こういう窮状に駆けつけてくれるのは吹部一の人格者との呼び声高いデカリボン先輩。優子さん、もうツンデレのツンの要素ほとんど残ってないじゃないですか! 単なる神じゃないですか! この人、来年3年生だよね。部長はこの人で決まりだな!! まぁ、麗奈は残念ながら優子さんにはあまり興味がなかったみたいですけどね。それでも周りの人間に心配されていることは分かるわけで、そこまで気にされたら彼女に出来ることは…………直球を投げることだ。そう、160㎞オーバーの豪速球を、滝セン本人に投げ込んだ。これ以上無いノビのあるストレート。滝センも最初は何とか捌こうとしていたが、あまりの連投に回避を断念。正面から受け止め、教師と生徒にあるまじき過去の打ち明け話を展開。まぁ、誰もいない夜の職員室だからこそ出来たお話なのかもしれません。 聞くまでもなかったのだろうが、聞いてみて改めて分かる、滝昇と死んだ奥さんの関係性。それを見て膝をつくようなら、高坂麗奈は今まで麗奈として生きてはいまい。色々と対処法を考えた挙げ句に選んだのは、「元奥さんを乗り越える」ことである。殊勝な顔での墓参り。それは祈念のようにも見えたが、ハタから見たらどう考えても宣戦布告。麗奈なりの筋の通し方で奥さんに挨拶をし、彼女自身の手で吹部を金賞まで持っていくことで、滝センにこびりついた過去の因縁をむしり取ろうという魂胆ではなかろうか。まぁ、そこまで殺伐とした感情では無いだろうが、少なくとも「おとなしく身を引く」なんて選択肢は彼女には無いのだ。何しろ、久美子が恋人繋ぎで手を握った上で応援したのだから。墓参りに久美子を連れいていったことに関しては、「久美子に見せる」というのが1つの通過儀礼として機能したということなのだろう。自分の戦う意志を、他人に見てもらうという目的が1つ。そして、なんだかんだ言っても1人では決心がつかないから久美子についてきてもらうというお友達感覚もあったのかも。隣に久美子を置いておけば、麗奈は「特別」になれるのだから。 目的はどうあれ、高坂麗奈はリブートし、新たな決意を胸にむしろレベルアップ。これで最終ステージへの準備は整った。なお、滝センに「黄前さんに聞いたんですか」と確認された時に「ハイ」って答えたのは、多分彼女なりの意趣返しだろう。どう考えても滝センから見たら「久美子この野郎」だからね。その辺の対応は抜け目ない麗奈さんなのです。まぁ、悪いのは久美子っていうよりも橋本の野郎だった気もするのだが……。 最終回へ向けて、個人的には、今回処理出来た麗奈のモチベーションより、沸々と湧き上がっているであろう、あすか先輩の気概の方が気になるトピックかな。ブランクが空いてしまったせいで技術の低下を痛感するあすか先輩は、中川先輩と親しげに話をしていた。そして、その手に渡されるのは1期で彼女の「仮面」を表すために使われたキーアイテム、ペットボトルである。「冷たさ」の象徴だったペットボトルの水だったが、今回は中川先輩が大事そうに両手で抱えているし、冬の寒さの中で、露もつかずに「冷たさ」の表現になっていない。むしろ、2人の手を介することで「繋がる」アイテムとして機能しているあたり、やっぱり卒のないコンテ作りである。「こんな姿を見られるのは今日だけだから」っていうあすか先輩の台詞、彼女じゃなきゃ絶対に言えない、めちゃめちゃ格好良い台詞でしたよ。 そして、次の曲が始まるのです。 |
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/01)
(02/01)
(02/01)
(01/31)
(01/31)
(01/31)
(01/30)
(01/30)
(01/29)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |