最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
<黒>
土地サイクリングの黒。素の能力は地味だが、終盤に引いた時にはこれでゲームが決まる可能性も……。
すっかり定番となった黒いドローカード。トークンが多く出る白との組み合わせもまた定番。
Archdemon of Paliano パリアノの大悪魔 (2)(B)(B) R クリーチャー・デーモン 5/4 飛行 〜は表向きにドラフトする。 〜がドラフト中に表向きである限り、あなたはブースターの中身を見ることが出来ず、無作為にドラフトしなければならない。 あなたがこの方法で3枚のカードをドラフトしたら、〜を裏向きにする。(あなたはドラフトしたカードを見ても良い) ドラフト時能力だろうがなんだろうが、全てデメリットへと転化してしまうのがデーモンという連中なわけで。4マナ以下でパワー5以上といえばやはり代表は「勝利出来ない」という異次元のデメリットを持ってきた「深淵の迫害者(WWK)」先輩の印象が強いが、他にも、食っちゃ寝を繰り返す「冒涜の悪魔(RTR)」先輩、相手にカードをどうぞな「饗宴の主(JOU)」など、濃いキャラがてんこ盛りだった。そして、その多くは構築レベルでの実績持ちなのである。このクリーチャーは戦闘能力は割と淡泊だが、その分要求するデメリットも戦闘に一切関与しない。なんと、ピック中の自由を縛る。某麻雀漫画には「後の3巡を買う」という名台詞が登場するが、こちらは「今の3巡で買う」のだ。この3手番のピックを犠牲にしたことで、デッキはどんな変質を起こすのだろうか。でもまぁ、やってみたくはあるよな……っつうか、何が切られるか分からないから、実質的な損害被るのって下家だよな……。ピックが面倒なようなら、もうこれを1引きして後の3枚を悪魔に任せ、そこから組み立てていくのもありなんじゃないすかね?
その分かりやすい強さ故、お祭り的なセットでは何度か再録実績のある分かりやすく強いレア。ただ、個人的にはプロフェシー版、タイムシフト版でとっくに揃ってしまっているカードなので、さらに神話に格上げされるのはちょっと……。今更「畏怖」とかいうキーワードが再録されるのもどうかと思いますけど。
「Blood-Toll Harpy/血集りのハーピー(THS)」 C 一応「各プレイヤー」のあたりが多人数戦用っぽい? 軽量フライヤーは統治者争いの時に重要。
Capital Punishment 極刑 (4)(B)(B) R ソーサリー 動議(死・税) - 各対戦相手は、「死」の数だけクリーチャーを生け贄に捧げ、「税」の数だけ手札を捨てる。 比較しやすい直近のカードは「無情な処罰」だろう。あちらは容赦無いペナルティの中にルーズライフも含まれていたが、こちらは純粋に手札かクリーチャーかの2択。唱えた本人もモードが選べるので最低1体はクリーチャーをサクらせられる。後はプレイ人数次第だし、みんなして手札も残ってないような終盤にプレイすれば他の連中は口を揃えて「税!税!」と叫ぶだけだろうが、クリーチャーを持ってないヤツ、一人だけ手札がやたら多いヤツ、なんていう風に分かれていればしめたもの。後は敵同士が動議でつぶし合ってくれるのを待てばいい。4人戦くらいまでいけば「無情な処罰」と同等のダメージ量が期待出来そうだ。
すっかり基本になった黒の定番小者。今回赤にも黒にも1点除去が多いのが気に掛かるのだが……。
Custodi Lich カストーディのリッチ (3)(B)(B) R クリーチャー・ゾンビ、クレリック 4/2 〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。 あなたが統治者となるたび、対象のプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。 墓の中からも王位争奪を応援してくれる健気なゾンビ。どうやってかは分からないが突然統治権を持ってきてくれるし、そのついでにクリーチャー1体を葬り去ってくれる自動抹殺機能つき。さらにその後も王権復帰のたびに記念の生け贄を要求してくれるので、立っているだけでありがたい存在だ。他のプレイヤーとしては、このプレイヤーから統治者権を奪うと再び取り返された時のリスクが大きくなるため、「もう、しばらくお前が統治してろよ」と任せてくれる可能性が高くなる。まぁ、もしくは「アイツにだけは絶対二度と統治させねぇ」ってんで鉄壁のガードを固められる可能性もあるが。長久の玉座か地を這う虫か。ゾンビが選ぶのは二つに一つだ。
PR <赤>
Besmirch 濡れ衣 (1)(R)(R) U ソーサリー ターン終了時まで、対象のクリーチャーのコントロールを得る。それは速攻を持つ。それをアンタップし、使嗾する。 いわゆる一つの「反逆の行動(ORI)」だが、セットの特色を出すためになんかついてる。使嗾は「自分以外のプレイヤーを必ず殴らなきゃいけない」というもので、コントロールを奪ってるんだから自分を殴るはずもなく、なんか妙な設定ではある。そして、クリーチャーパクっといて殴らないこともなかろうし、使嗾が有っても無くても意味は同じだと思われるが……。まぁ、「あ〜使嗾だから殴らなきゃいけませんわ〜」とか白々しい顔をして頂いてきたクリーチャーをあからさまな死地に送り出すための免罪符みたいなもんだな。誰が免罪されるかは知らんけど。あと、使嗾は有効期限が「次のあなたのターンまで」なので、もしお借りした戦闘で生き延びたとしても、次の相手のターンに殴られずに済むし、もめ事も起こせるのは純粋にプラス。防御的に使うのもありっちゃありなんだな。
タルキール環境では墓地消し飛ばし呪文としてスゥルタイに恐れられたナイス火力。大味ではあるが確度は高く、ついでに色々と面倒な墓地を綺麗にしてくれるのでどんな場面でも有用。今回そこまで墓地にフィーチャーした能力は無いが、後腐れが無いに越したことはない。
「願い」シリーズの中でも、ソーサリーを探せるこのカードは下の環境ではトップの採用率を誇る。今確認したら市場価格は1000円ちょいということで、これを期に多少値段が下がることになるんだろうか。ちなみに、リミテッドの場合はサイドボードからカードを抜いてくる効果はそこそこ有用。今回「ピック中にカードを追放するカード」なんかも存在しているが、追放領域はあくまでもゲーム外ではないので注意。ピック中のカードプールはゲーム外なのに、ピック中に送られる追放領域がゲーム内ってのも変な話だよな。
「Charmbreaker Devils/護符破りの小悪魔(ISD)」 R イゼット系のビッグ・ボス。現在はコンセプトの近いデザインから「騒乱の歓楽者(EMN)」が大活躍中だが、こちらも復活してデビル文化の花盛りを見せてくれるだろうか。
<緑>
Animus of Predation 捕食の欲動 (4)(G) U クリーチャー・アバター 4/4 〜は表向きにドラフトする。 あなたがカードをドラフトする際、それを表向きに追放しても良い(それはあなたのカードプールに入らない)。 この方法で飛行を持つクリーチャー・カードが追放されたなら、〜は飛行を持つ。先制攻撃、二段攻撃、接死、速攻、呪禁、破壊不能、絆魂、威迫、到達、警戒についても同様である。 ピック中に育つタイプのペット。素が5マナ4/4とそこそこで、色々なオプションをつけて育てられるのは夢がひろがりんぐだが、さて、問題は餌として与えたクリーチャーはもう二度と戻って来ないということだ。例えば呪禁持ちや破壊不能持ちの優秀なクリーチャーがピック出来たとき、こいつのスペックを向上させて一点豪華主義を狙うのか、それとも優秀なカードを引ける確率を上げていくのか。一筋縄ではいかない問題だろう。もちろん、出来ることなら「二段攻撃+絆魂」とか「先制攻撃+接死」みたいなナイストッピングを狙ってみたいところだが……そういえば、何故か今回は付与能力にトランプルが含まれていない。緑なのにそこを避けてるのは不思議な気がするが……シナジーが多くなるのを避けたのかな? ちなみに今回のオススメは「上昇する法魔道士」。色の合わない他人のカードを握りつぶしつつ、飛行+呪禁。もう、勝ちじゃね?
緑なりの万能対策カードの代表。クリーチャーはもちろん、土地やPWすら屠れる性能なので割と引く手数多。どっか正規のセットで帰ってきてもおかしくないのだが……。
「Berserk/凶暴化(2ED)」 M 古の呪文ながら、何度かおまけセットや限定デッキでも登場経験がある伝説の呪文。なかなか現物を見る機会もなかったが、この度めでたく新規でカード化。そして正式な日本語化も初である。まぁ、赤にほぼ同じ効果の「致命的な激情(PLC)」っていうカードも作られているのでそこまで貴重な感じもないのだけど。せっかくなのでコレクターズアイテムとして1枚くらいはほしいところだが……神話か……。
確認したら、最後にリーガルセットに収録されていたのはなんとM12。気付けば随分疎遠になっていたのだなぁ。今回も人気のラヴニカ版イラストでの再録。久しぶりに「Tropical Island(3ED)」と一緒に映った初期版も見たいけどね。
なんでこいつが選ばれたのかはよく分からない。そしてこいつが何故ラヴニカ出身なのかもよく分からない。
Borderland Explorer 国境探検者 (1)(G) C クリーチャー・エルフ、スカウト 3/1 〜が戦場に出たとき、各プレイヤーは手札を1枚捨てても良い。この方法で手札を捨てたプレイヤーは、自分のライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを手札に加えても良い。その後、それらのプレイヤーはライブラリを切り直す。 アンコの「刷毛履き」と並んでの2マナ3/1。おかげで「なんや、コモンでもこのステータスは余裕でクリア出来るやんけ」って印象になるので刷毛履きさん可哀相。でもまぁ、あっちには純正メリット能力がついてて、こっちはどちらとも言えない能力がついてるからね。いや、ついてて困るもんでもないんだからメリットだとは思うが。これで誰かが事故を回避出来たら必要以上に恩を売っとくんやで。
何とも奇妙な条件を持つマナ加速装置。多人数戦では誘発のタイミングが爆発的に増えるのでとても強そうだが、そもそもそんなに手札に土地持ってねぇよ、っていう。個人的には、こうして古い時代の持ってないレアが登場するだけでもちょっと嬉しい。まぁ、手に入ったところで使えないだろうが。
Caller of the Untamed 獣性を呼ぶ者 (3)(G) R クリーチャー・エルフ、シャーマン 2/4 ゲーム開始時にデッキを切り直す前に、あなたは〜を公開し、あなたがドラフトし、デッキに含まれていないクリーチャー・カードを1枚追放しても良い。 (X)(T):〜によって追放されたカード1枚のコピーであるトークンを1体戦場に出す。Xは、そのカードの点数で見たマナコストである。 青の「秘儀の学者」、赤のキマイラに続く、ゲーム開始時に追放しておく系の緑。事前に刻印出来る「魂の鋳造所(MRD)」って、そりゃどう考えても強い。「魂の鋳造所」は刻印能力だから手札をロスするリスクが一応あったが、こいつの場合額面上に一切のリスク無しで最強クリーチャーを量産出来る可能性があるのだ。一応、「その強いカードをデッキに入れられない」というデメリットはあるものの、例えば色の合わない強カードを引いておく等すれば事実上そのデメリットも無いに等しいのである。例えば今の環境のドラフトをイメージすると、「縫合の刻み獣」が毎ターン出てきたりするわけですよ。うわー、強そー。万に一つの可能性として、コイツの能力でコイツを追放する可能性もあるんだよな。3枚引けた場合、こいつAでこいつCを追放、こいつBでなんか強いカードを追放しておくと、こいつがこいつトークンを呼び、こいつトークンが強いクリーチャーを量産し始める。……もう、よく分からないです。
「Copperhorn Scout/銅角笛の斥候(SOM)」 C 全軍起こすマン。自身は最弱性能なので、何の防備も無ければそのまま散っていく使い捨て性能。なんかシナジーがあればいいのだが……今回なんかある? 一応「旅するサテュロス」みたいなマナクリーチャーがいれば、強引に戦闘中にマナを増やして怪物化を早めたりは出来るが……。
<多色>
Adriana, Captain of the Guard 護衛隊長、アドリアナ (3)(R)(W) R 伝説のクリーチャー・人間、騎士 4/4 会戦 あなたのコントロールする他のクリーチャーは会戦を持つ。 今回の主人公。ブレイゴを暗殺し王位を簒奪したマルチェッサははっきりと分かる「逆賊」なのだが、残念ながらパリアノの一般市民にそのことは伝わってない。元々影の権力者として裏世界から地ならしを続けていたマルチェッサは、最後には力業で押しきったわけだが、それでも暗殺を問題にされるような状況ではなく、簒奪も立派な「継承」となり、その地位を不動のものとした。しかし、そんな非道な行為を認めず断固として戦う意思を見せる「正統王権派」も存在している。その最右翼がこの護衛隊長というわけだ。彼女が圧倒的政治力を持つマルチェッサにどのようにして挑んでいくのか、今後の戦いは要注目。まー、どう考えても正攻法でしか押せないこのおねーちゃんよりも、陰謀暗殺やりたい放題のマルチェッサ姐さんの方が上手に見えるが……市民の中にマルチェッサへの不信感、不満感がどの程度満ちているかが勝利の鍵だろうな。「女騎士隊長」っていうだけでチンポに弱そうなのは悩ましい。そんなエロヒロインのアドリアナさんだが、実力は本物。4/4会戦なので殴った時点で5マナ5/5だし、乱戦になればその腕力は跳ね上がる。また、乱戦を生み出すために各地に送り出す戦力も全て会戦持ちになるため、暴れだしたチームアドリアナは誰にも止められない。同じボロスカラーでも、支援先が偏っていた老害や、下準備がないと何もしてくれない自称・覇者さんは爪の垢を煎じて飲んでほしいところ。やっぱりこの並びにしちゃうと「5マナのボロスレジェンド」ってネタ臭強いよね……。マルチェッサさんの毒にやられてアヘっちゃうアドリアナさんの薄い本を早く。
「Akroan Hoplite/アクロスの重装歩兵(THS)」 U 普通のセットならば各色の組み合わせ(ギルド)の有り様をもっとも分かりやすく表現するのがこの対抗色アンコなのだが、今回はそこまではっきりと色によるアーキタイプがあるわけではないので、何となく「らしい」カードが選ばれれている。ボロスは見ての通りに「並べれば強い」。ただ回りにはこれの上位種みたいな動きを簡単に見せる会戦能力もあるので、慌ててとる程のもんでもないだろう。
「Ascended Lawmage/上昇する法魔道士(DGM)」 U 鉄壁の安心クロック。呪禁持ちなので普段なら「装備やオーラの土台に最適」と書くところだが、残念ながら白は今回あまり強化エンチャントを擁していない。代わりにサポートとして使えるのは秘策カードだったりするので、こいつ1枚をあの手この手でサポートしてやるデザインはより具体的なビジョンが必要。なるべく序盤から計画的に。
Hired Heist 雇われ夜盗 C 計略 秘策 あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは(U)を支払っても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。 コモン計略の青は「泥棒カササギ」。一応サイクルは何らかのタイミングでマナを支払うことで色が定義されているため、正確にはカササギではなくマナを費やしてカードを受け取るコスト支払い型になっている。自動でカササギ化する「沿岸の海賊行為(8ED)」とくらべればそりゃ弱いが、こちらはコスト無しを前提条件として使えるカードなのだから当然の措置。効果がはっきりしているので、付与すべきクリーチャーも想定しやすく、フライヤーなどの回避能力持ちに集中させることでごっそりとアドバンテージを狙うことが出来るだろう。まぁ、「カードを引きまくる」ってのは一番分かりやすくヘイトを溜める行為なので、あんまり使いすぎると袋叩きにあうだけな気もするが。
「Hallowed Burial/神聖なる埋葬(EVE)」 R 確認したら、前作のコンスピラシーでも再録カードはいちいち次元の辻褄とか合わせずに「違う世界」のカードとして再録されてたのね。他のセットと違って新カードと再録ははっきりと別物であることが示されていて、コレクターズナンバーも別枠扱いになっていた。じゃぁ、何が入っててもおおかしくはないんだ。このカードは元々シャドウムーア出身。頑強という墓地が絡むと面倒な能力が蔓延していたために、このようなカードで根絶することが求められた次元。今回はそんなこと無いと思うのだが、綺麗さっぱり出来るのは当然悪くないだろう。キューブや統率者でもお馴染みのカードなので、供給量が増えるのはありがたい人も多いのではなかろうか。
Recruiter of the Guard (護衛隊の徴募兵) (2)(W) R クリーチャー・人間、兵士 1/1 〜が戦場に出たとき、あなたは自分のライブラリからタフネス2以下のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。 白が最近ちょいちょい推しているタフネスによるクリーチャー選別を用いたチューター。普通、クリーチャーの強さというのはパワーによって規定されることが多く、タフネスで峻別しても抜け穴を抜けて強いクリーチャーがサーチ出来そうな気もするが、白という色合いは基本的にタフネス偏重なので、なかなかそうしたごまかしはしにくい。「ボール・ライトニング」みたいなクリーチャーが一緒にいれば面白いんだけども。まぁ、ドラフト時はそこはかとなくアドバンテージを稼ぐ程度の働きのカードだが、問題は、このコンスピラシーのカードも下の環境ならばトーナメントリーガルであるということ。下の環境に慣れ親しんだ人間ならば一目で分かるだろうが、これはあの「帝国の徴募兵(PTK)」のリメイクなのである。よりチューターとして適切な白に色変更し、それに合わせてサーチ条件も変更されているのが面白い。「帝国の徴募兵」は絶対数の少なさ故に高額カードの代表としてコレクターの頭を悩ませる1枚だが、これが使えるようになれば、そんな古いカードを使わずとも代替出来るデッキも増えてくるだろう。新たな時代の寵児となるか、要注目。
Throne Warden 玉座警備兵 (1)(W) C クリーチャー・人間、兵士 2/2 あなたの終了ステップの開始時に、あなたが統治者であるなら、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 シンプルな形で統治者に副次ボーナスを付けてくれるクリーチャー。この手の玉座にしがみつくクリーチャーは今回マルチェッサカラーであるマルドゥに多く与えられているものと思われるが、白ならではの安定した基本戦力に副次ボーナスというパッケージはやはりありがたい。ちゃんと終了ステップにカウントするので、どんな方法でもとにかく玉座を簒奪すればそのターンにきちんとペイがある。序盤の攻防なら、相手が気軽に統治権を手放した後でコイツをキャストすることで戦力増強も見込めるだろう。こうして白はどんどん分かりやすいヘイトを溜めていくんだ……。
Wings of the Guard 護衛隊の翼 (1)(W) C クリーチャー・鳥 1/1 飛行 会戦 シンプル会戦地鶏。単体で殴っても(PWを殴らなければ)2マナ2/2フライヤーという破格の性能。それだけで充分じゃないかというスペックだが、これがさらに3/3、4/4とサイズアップする可能性があるわけで、こんな分かりやすいカードなのに白のエースコモンになる可能性すらある。回避能力もちは今回統治者権の奪い合いというサイドゲームに大きく影響するためにいつも以上に価値が高く、これだけ止めにくいコモンとなると、潜在的に付随するドローの枚数もかなりのものになるのではなかろうか。You,かき集めちゃいなよ。
Confiscate Riches 召し上げ (7)(U)(U) M ソーサリー 動議(時・金) - 「時」の数だけあなたはこのターンの後に追加のターンを得る。「金」を選択した対戦相手について、あなたはそのプレイヤーのコントロールするパーマネント1つのコントロールを得る。 もう、「秘儀の学者」でコストを踏み倒してくれと言わんばかりの呪文。なるほど効果は絶大で、今回青に与えられた「選択の幻影」で相手プレイヤーの投票を操作するところまで組み合わせれば、夢の5,6ターン連続ターンだってもう夢ではない。未だかつてない呪文なのは間違いないだろう。まぁ、多人数戦用のお祭りカードだから許された設定だし、許されたといってもこのコストではどうしようもなかろうが……多人数戦は長期戦になりやすいのは事実だが、コンスピラシーや最近の統率者なんかは、あんまりグダらないように意図的にゲームを推し進めるギミックも入っており、やっぱり9マナはきついんじゃなかろうか。まぁ、2ターン追加の「時間の伸張(10ED)」が10マナだったことを考えれば辻褄は合うけども。さぁ、レッツ踏み倒し。
何とも懐かしい、古のパクり呪文の再録。私がMagicを始めた第6版が最後の収録セットであり、当時開けたパックからこれが出てきたときにはあまりの爆アドっぷりに「頭おかしいんちゃうか?」と思ったのだが、意外なことに当時このカードを使ったデッキというものは全く見あたらず、なかなかカードの強さというのは図りがたいものだと思ったものである。時代を経た今回の再録でもその爆アドっぷりは相変わらず。個人的には好きなカードで、統率者デッキなんかでもちょいちょい使っていたので、再録で日の目を見るのは嬉しいことだ。再び時代を作ることが出来ないもんだろうか。
Keeper of Keys (鍵の守り手) (3)(U)(U) R クリーチャー・人間、ならず者、ミュータント 4/4 〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。 あなたのアップキープの開始時に、あなたが統治者であるなら、このターン、あなたのコントロールするクリーチャーはブロックされない。 王族にだけ使える秘密の鍵。それをもたらしてくれる彼は、一体お城のどこに潜んでいるのだろう。人間・ミュータントっていうクリーチャータイプも色々とバックグラウンドを妄想させてくれるが……。まぁ、とにかくパリアノの城内にはこういう秘密の存在がいるわけだ。彼と仲良くなれば当然王座は転がり込んでくる。5マナ4/4と青にしてはボディもしっかりしているし、キャントリップの時点ですでに強キャラ。あとはもう1つの能力がどれくらい楽しめるかだが……。「ターン終了時に統治者」でドローするのはそこまで難しくはないのだが、「ターン開始時を統治者のままで迎える」は格段に難度があがる。だって、みんなドローほしいし。みすみすこいつが鍵を渡しにくるのを指をくわえて見てるわけにもいかないしねぇ。万一達成出来た場合には、こいつ自身は間違いなくいるので4点のダメージソースは確約されている。会戦能力なんかで戦線を拡大してやればとんでもないダメージも狙えるかもしれない。しかしまぁ、そうして歓び勇んで殴りに行っちゃうと、今度は玉座の守りががら空きになって、次のターンには鍵を使えないパンピーの身分にまで堕ちてしまうわけだが……。まー、上手いこと1回使えれば御の字。守りやすさを考えるなら、案外人数が減って最終タイマンになった時なんかに輝けそうなカードである。
Custodi Lich (カストーディの死者の王) (3)(B)(B) R クリーチャー・ゾンビ、クレリック 4/2 〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。 あなたが統治者となるたび、対象のプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。 墓の中からも王位争奪を応援してくれる健気なゾンビ。どうやってかは分からないが突然統治権を持ってきてくれるし、そのついでにクリーチャー1体を葬り去ってくれる自動抹殺機能つき。さらにその後も王権復帰のたびに記念の生け贄を要求してくれるので、立っているだけでありがたい存在だ。他のプレイヤーとしては、このプレイヤーから統治者権を奪うと再び取り返された時のリスクが大きくなるため、「もう、しばらくお前が統治してろよ」と任せてくれる可能性が高くなる。まぁ、もしくは「アイツにだけは絶対二度と統治させねぇ」ってんで鉄壁のガードを固められる可能性もあるが。長久の玉座か地を這う虫か。ゾンビが選ぶのは二つに一つだ。
「Phyrexian Arena/ファイレクシアの闘技場(9ED)」 定番の強力カードも幾たびかの再録。再録回数が多いので確信が持てないが、これって新規アートじゃないですかね。未だにその名が持つ禍々しさが衰えることのないファイレクシア。立派なものです。そろそろ、ミラディンがどうなってるのかの中間報告がほしいところだが(最後に届いた通信はエズーリさんの近況でしたね)。
Adriana, Captain of the Guard 護衛隊長、アドリアナ (3)(R)(W) R 伝説のクリーチャー・人間、騎士 4/4 会戦 あなたのコントロールする他のクリーチャーは会戦を持つ。 今回の主人公。ブレイゴを暗殺し王位を簒奪したマルチェッサははっきりと分かる「逆賊」なのだが、残念ながらパリアノの一般市民にそのことは伝わってない。元々影の権力者として裏世界から地ならしを続けていたマルチェッサは、最後には力業で押しきったわけだが、それでも暗殺を問題にされるような状況ではなく、簒奪も立派な「継承」となり、その地位を不動のものとした。しかし、そんな非道な行為を認めず断固として戦う意思を見せる「正統王権派」も存在している。その最右翼がこの護衛隊長というわけだ。彼女が圧倒的政治力を持つマルチェッサにどのようにして挑んでいくのか、今後の戦いは要注目。まー、どう考えても正攻法でしか押せないこのおねーちゃんよりも、陰謀暗殺やりたい放題のマルチェッサ姐さんの方が上手に見えるが……市民の中にマルチェッサへの不信感、不満感がどの程度満ちているかが勝利の鍵だろうな。「女騎士隊長」っていうだけでチンポに弱そうなのは悩ましい。そんなエロヒロインのアドリアナさんだが、実力は本物。4/4会戦なので殴った時点で5マナ5/5だし、乱戦になればその腕力は跳ね上がる。また、乱戦を生み出すために各地に送り出す戦力も全て会戦持ちになるため、暴れだしたチームアドリアナは誰にも止められない。同じボロスカラーでも、支援先が偏っていた老害や、下準備がないと何もしてくれない自称・覇者さんは爪の垢を煎じて飲んでほしいところ。やっぱりこの並びにしちゃうと「5マナのボロスレジェンド」ってネタ臭強いよね……。マルチェッサさんの毒にやられてアヘっちゃうアドリアナさんの薄い本を早く。
Spy Kit (2) U アーティファクト・装備品 装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに、本来の名前に加え、全ての伝説でないクリーチャーの名前を持つ。 装備(2) 思わず笑ってしまったなかなかナイスな1枚。過去に全てのクリーチャータイプを与える装備品(「ルーン刻みの鍾乳石(LRW)」)は存在していたが、今回はそのコンスピラシー風味とでもいうべき代物。基本的に、このカードが意図している「カード名を参照するカード」は計略カード、特に事前に名前をセットしておく秘策カードだ。今回はそれらのカードがコモンで手に入り、この装備を付けておけばどさくさに紛れて秘策カードの恩恵に与ることが可能となる。ちょっとしたおまけ程度の効果だが、基本となる「2マナ2マナで+1」は充分使える能力なので、リミテッドでもそれなりに出番はあるのじゃなかろうか。しかし、何と言ってもその素っ頓狂な効果は他のセットのカードと組み合わせた時に色々と見たことのない状況を生み出す。最近で分かりやすいところなら、これがついたクリーチャーは「夜深の死体あさり」という名前を持つため、「墓ネズミ」と合体しようとする(実際には裏面がなくて合体出来ないため、ネズミと一緒に追放されて帰ってこない)。相方が「キスクー・ドレイク(VIS)」なら、何の問題も無く「ヴィーアシヴァン・ドラゴン(VIS)」に変身可能。あらゆるクリーチャーと同じ名前なので、これに「残響する真実(DKS)」を打ち込むと全部のクリーチャーが戻る。「独占市場(MMQ)」が出ていると今後一切クリーチャー呪文が唱えられず、万一「撲滅(BOK)」でも撃たれようものなら、ライブラリから全てのクリーチャーが吹き飛んでしまう!! 個人的に一番気になるのは「_____(UHG)」の扱いがどうなるかってことですね。いや、マジでどうでもいいけど。
「Exotic Orchard/風変わりな果樹園(CON)」 R アラーラ次元から出張してきた、相手頼みの「反射池(SHM)」。混戦模様の多人数戦なら、事実上、ほぼデメリット無しでの5色土地になるのでそりゃもう強い。まぁ、統率者戦なんかはもっと手軽で確実な多色土地は多いんだけどさ。余談だが、イラストに描かれているのは、バントの土地に突然エーテリウムの混じったエスパーの樹が生えてきたところで、コンフラックス(衝合)が起こりかけているアラーラの混沌とした様子が面白い。当時はコンフラックスするにあたって、どの次元に何が出てきたか、なんてまとめ記事を書いたっけなー。 発売まで2週間を切ったところでようやく姿を現すコンスピラシー第2弾。プレイされる層が限定されている(特に日本では)ため、そこまで盛り上がってる感じでもないな。メカニズムも発表になったが、基本的には前作の拡張みたいな印象。「投票」が「動議」(英語名はCouncil’s Dilemma!)になったが実質同じみたいなもんだし、策略カード、ドラフト時能力もニュアンスは一緒。廃位能力が無くなった代わりに今回はまとめて多人数を殴りに行く理由になる「会戦」能力がつき、ルアー的能力の「使嗾/goad」も、これまで統率者戦などでは能力として登場していたものをキーワードにしているだけだ。 唯一、これまでのゲームと違うのは「統治者/monarch」の存在だろう。ルールを確認すると、何らかのカードで特定プレイヤーが「統治者」を名乗るまでゲームに統治者はおらず、誰かが名乗りを上げた瞬間から、その後はずっとゲーム内でいずれか1人のプレイヤーが統治者となる。統治者となったプレイヤーは、自身のエンドステップにドロー1枚の報酬がつく。統治者の地位を動かすには①そういうカードを使う。②統治者プレイヤーを殴りに行って戦闘ダメージを与える。③現統治者を殺す。の3パターンがあり、もっともゲームを動かすのは②の戦闘関係。つまり、場には「殴ったら得なプレイヤー」が1人存在しているわけで、これがゲームを動かす原動力になるってことだ。このあたりは、プレイする人数なんかでも色々変わってきそうだが……面白いのかどうかは未知数。
以下は個別カード。計略やらなんやら、ルールに詳しくない人は自分でググろう。
Assemble the Rank and Vile C 計略 秘策 あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「このクリーチャーが死亡した時、あなたは(B)を支払っても良い。そうしたなら、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体タップ状態で戦場に出す」を持つ。 「計略」カードは、ゲーム開始時に提示することでゲーム全体に影響を及ぼすカード群。そして、「秘策」は必要に応じてセットになるカード名と合わせて「リバースカード、オープン!」することで発動する、特定カードの強化装置である。旧コンスピラシーでは、某氏がまさかの「感染性の恐怖(CON)」かき集めから、特定クリーチャーを強化する「ムッツィオの準備(CNS)」を連打するという奇策でもって場を混沌に陥れたことは未だに覚えている。今回コモンで与えられた計略カードは、色マナを要求する仕様になって「各色のカード」っぽさが増した(カード枠にも色がついたが、ルール上、カード自体に色はない)。黒はゾンビのおまけを付与する能力で、基本的にカード1枚からトークン1枚なので特別強いわけではないのだが、同じ名前のカードが3枚も4枚も集まると結構な事件。それを見越して不人気クリーチャーを集めまくるのは立派な盤外戦術の1つといえるだろう。狙ってみます?
Hold the Permeter 防衛線の維持 R 計略 あなたの最初のアップキープの開始時に1/2で防衛を持つ、白の兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 他の各プレイヤーの最初のアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1/1で「このクリーチャーではブロック出来ない」を持つ赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 旧コンスピラシーには1/1防衛を生み出す「歩哨の出勤(CNS)」があったが、今回はそれが1/2にちょっとだけパワーアップした代わりに何故か相手にゴブリンをプレゼントするようになった。さらに、何故かレアリティが一気にレアに格上げ……なんだろ、何か兵士トークンを駆使するボーナスギミックでも存在しているのだろうか。今ひとつ存在意義が分からないカード。
Natural Unity 自然な団結 C 計略 秘策 あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「あなたのターンの戦闘開始時に、あなたは(G)を支払っても良い。そうしたなら、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く」を持つ。 コモン秘策サイクルの緑。単純明快に強いので、かき集めればコモンとは思えない決定力になり得るガチ兵器。クリーチャー1体に1回なら分かるのだが、戦闘のたびに膨れあがるというのは、クリーチャー能力としてはレアクラスのバケモノ。それがコモンで手軽に付与出来るのはけっこう事件である。まぁ、カード(とピック)2枚を使って1枚を補強するシステムなので相対的に強くしても大丈夫ってことなんだろうが。白緑でデッキを組んで適当なフライヤーにこれを背負わせるだけでもお手軽殺戮が可能。まぁ、多人数戦だし、誰か何とかしてくれるやろ。
Sovereign’s Realm (君主の領域) M 計略 あなたのデッキに基本土地を入れることが出来ず、あなたは手札5枚でゲームを開始する。 あなたの手札を1枚追放する:このターン、あなたはゲーム外から基本土地をプレイしても良い。 あなたのコントロールする基本土地は、「(T):あなたのマナ・プールに好きな色のマナを1点加える」を持つ。 旧コンスピでいうと「世界編み(CNS)」に該当するカード。あちらは「ドラフトしたカードは全部デッキインしろよ! という縛りのカードだったが、今回は「基本土地を入れるなよ」である。一見すると全然違うように見えるが、基本土地がデッキイン出来ずともデッキ40枚制限は守る必要があるわけで、ドラフトでピック出来るカードは普通45枚(今回は基本地形は入ってないだろう)。どっちにしろ全突っ込み。というか、これ自身も含めて計略カードはデッキイン出来ないわけで、最高でも44枚。計略カードを5枚以上ピックするとその時点でこの計略デッキが成立しなくなるという。無茶苦茶ではあるが、色マナを気にせずに好き放題カードを連打出来るのは楽しいといえば楽しい。1引きして「僕の引いた最強のドラフトプール」ゲームがしたい人向け。
Summoner’s Bond 召喚者の絆 U 計略 両策 あなたが選ばれた名前のクリーチャー呪文の片方を唱えるたび、あなたのライブラリからもう片方の選ばれた名前のクリーチャー・カードを探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。 「両策」はカード名を2枚記録する形の秘策カードである。英語名だと「秘策」が「Hidden agenda」で「両策」が「Double agends」。まぁ、日本語訳のルールとして間違っちゃいないが……「二策」とかでは……駄目か。旧コンスピだと同名カードを引っ張り出す「秘密の召喚(CNS)」に相当するカード。あちらがとにかく同名カードをかき集める必要があったのに対し、今回は2種類のカードをなるべく多く集めることが目的になるのでやや制約がゆるくなった。上手いこと該当カードが3枚ずつ集まったりすれば、Aを唱えてBを手札に入れ、そのBから再びA,B,A、Bとチェーンをつなぐことが出来るようになる。カードの質にもよるが、割と手軽に爆アドカードだ。どこかの次元で、これによってつながれるギセラとブルーナがいれば面白いのだが……。ちなみに、イラストに描かれているのは相変わらず象が大好きな「帰還した探検者、セルヴァラ(CNS)」さん。彼女も元気そうで何よりである。
Ballot Broker (票の仲買人) (2)(W) C クリーチャー・人間、アドバイザー 2/3 投票の間、あなたは追加でもう1度投票しても良い。 「ブレイゴの名代(CNS)」の調整盤。あちらは1/4と守備寄りだったが、いくらか攻撃的な性能になった。また、微妙に投票権獲得のテキストも変更になっており、「ブレイゴの名代」は「追加の票を得る」という表記だったのに対し、こちらは票を投じても投じなくても良い。何故このように変更されたかというと、旧コンスピの「投票」カードは2つの選択肢でオールオアナッシングだったため、自分に有益な結果に2票投じることが絶対に無駄にならなかったからだ。今回は票を入れた分だけ効果が誘発する「動議」であり、相手の使う動議効果は自分に害するものがほとんど。そこに追加の票を投じてやる義理も無いってことだ。
Custodi Peacekeeper (カストディの平和の番人) (2)(W) C クリーチャー・人間、クレリック 2/3 〜をドラフトするとき、あなたはこれを公開してドラフトし、このドラフトラウンドに〜を含めて何枚のカードをドラフトしたかを記録する。 (W)(T):対象の、パワーの値が〜によって記録された最大の数以下であるクリーチャーをタップする。 「何手目でピックしたか」が関係してくる、「隠れ潜む自動機械(CNS)」の系譜を継ぐタッパー。先輩カードは純粋に「ピックした順目分のパワーとタフネス」というカードだったが、今回はピックした順目でタッパーとしての性能が変わってくる。面白いのは、あくまでドラフト中に記録した最大の数が適用されるところ。「隠れ潜む自動機械」は無色のクリーチャーだったので卓のプレイヤーは誰でも無難なタイミングでピックする選択肢があったのだが、今回は白のクリーチャー。つまり、3パック目で登場した場合、いらないプレイヤーは出来たらピックしたくないカードである。これだけ骨太なタッパーだが、ひょっとしたら5手目、6手目あたりまで流れる可能性も充分あり、そうなればそれまで1引き、2引きで押さえていた同名カードも全て強化されるのである。ピック時に公開されるのでヘイトドラフトは簡単。ユーザー以外のプレイヤー間での押し付け合いまでが想定内のカード。嫌らしいわぁ。
Lieutenants of the Guard (護衛の副官) (4)(W) C クリーチャー・人間、兵士 2/2 動議(力・数) - 〜が戦場に出たとき動議を行う。〜の上に「力」に等しいだけの+1/+1カウンターを置き、「数」に等しいだけの、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを戦場に出す。 動議カードの基本編。最低でも自分と相手の2人が投票するため、3/3でトークン1体とか、4/4とか、トークン2体とか、そのあたりは確実に上回るカード。5マナで4/4なら不満はないわけで、基本スペックは充分クリアしている。そして多人数戦なら、票の数は4つも5つもあるわけで。5マナ7/7とか、トークン5体連れてきたりとか。そりゃ強そうだな。相手が全体強化する「パリアノの先兵」を持っているとか、そういう情報もピック中に分かってしまう世界なので、様々な情報を加味しながらの政治的判断が問われる勝負になりそうだぞ。
8月5日 ドラフト模様(EMN×2 SOI) ピック順 【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Alessi】→
「異界月」環境第3回。世間ではプロツアーで随分盛り上がっているようで、新たな環境の新たなデッキの出現に、サイクルの回転の早さが如実に表れているように感じる。半年に1回のローテになると、どんだけ1つのデッキがのさばっても大した期間にはならないのであんまり気にならないな。見てる側からすると変化に富んでいて楽しいけど、年中無休で調整しなきゃいけないプロプレイヤーはマジで大変だろうな。 我々素人集団も、何とかリミテッド環境に調整を合わせていかなきゃいけませんが、しょせん週に1回の適当ドラフトでは環境なんて見えるわけないんだけどね。さらに、お盆休みに入るためにここから2週間は連休です。かてて加えて、2週間休むと次の開催日が8/26で、この日って「コンスピラシー2」の発売日なんだけどな……我々の中ではあんまりコンスピラシーは興味を持たれないセットなので(多人数戦だからデッキ組んでも1試合2試合で終わっちゃうからねぇ)、今回は流石に箱で買うことはしませんが、まぁ、様子見てパックは買ってみたいですけど。また当日が近づいたら相談します。カードリスト見てからでも間に合うやろ。
7月29日 ドラフト模様(EMN×2 SOI) ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Sea-chicken】→【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→
異界月環境第2戦。相変わらず手探り過ぎる状態は続きますが、今回はみんなしてそれなりに意思を持ったデッキを組めた……かな? こうしていくつもの必死なデッキを見ていると、アーキタイプ意識の弱い環境って言われているのも分かる気はするのだが(パワーカードでのゴリ押しが割と決まりやすそう)、それでもやっぱりプランが無ければデッキパワーが一段落ちるのは間違いないだろう。スモールエキスパンションは同じカードが重なる確率が高いので、良くも悪くも偏ったデッキデザインがやりやすくはあるからね。ただ、やっぱり6人ドラフトだとそれでも全然パーツは足りないのだが……。あとはラストパックのイニ影にどうやって渡りを付けるかなんだよなぁ。その辺の絡みが見えにくいのは経験値が足りないせいなのか、単に環境がそういう欠陥を抱えているだけなのか。……後者な気もするが……。1つ悩ましいポイントといえるのは緑のスタンスやな、異界月ではあまり行く理由がないのだが、3パック目のペイに賭ける価値はありそう、っていう。「ウルヴェンワルドの謎」も随分軽いカードになったもんである。ちなみに、今回あっという間にギセラ・ブルーナ姉妹が揃って登場する機会が訪れた。残念ながら一箇所には集まらなかったので合体の夢は叶わなかったが、案外あっさり並んでしまうあたりに姉妹愛を感じる。 そういえば確認してなかったけど、来週はまだ予定は大丈夫なんだよな? おそらく再来週はお盆休みになると思われるが……予定調整が必要な方は、早めに連絡願います。
7月22日 ドラフト模様(EMN×2 SOI) ピック順 【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】→【Sea-chicken】→
一週間のご無沙汰でしたが新環境!! 年に4度のお楽しみですよ。まぁ、お楽しみっつうか、再び手探りになるので実際にプレイしてる間は阿鼻叫喚なわけだけども。ローテーションこそMagicの華。最大限楽しんでいきたいところ。今回は諸々の事情があり、なんとドラフト第1戦を前に、緊急企画でカードに触るためのシールドも開催。4人が参加した結果、なんとこの時点でギセラ・ブルーナ・タミヨウなどと言った楽しげなカードが軒並み登場してしまい、「これ、ドラフトで剥いてた方が良かったんじゃ……」みたいな空気になってしまったが、やっちまったもんはしょうがない。前環境は完全に1強の時代だったが、我々のドラフト環境はエムラクールの到来でどのように変わっていくのか、ここから10月までの短期決戦、各人の奮起が期待される。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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