最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
登場後一発目の技がトペの怪獣ってどないやねん、第10話。あの気持ちの悪いモーションは怪獣の歴史に残るぞ……いや、怪獣にカテゴライズしていいのかどうかよく分からんが。とにかくモーションが恐ろしくて、本作の最大の売りである特撮&アニメの融合形態としては最高にアツいバトルだったのは間違いない(キモかったけど)。 見事にサブタイ通りの展開となっている崩壊の序曲。何が壊れるのかと思ったら、完全にぶっ壊れたのは「アカネの世界」であった。いやはや、何が起こってしまったのかさっぱりだが……。 世界創造のモチベーションを失ってしまった「神」。いや、ここではもう、創造の力が欠けてしまった「元・神」とでも称した方が良いのだろうか。世界を管理し、意のままに操ることを楽しんできたアカネだったが、度重なるグリッドマンの妨害によって世界はほころび始め、絶対的な統制機構であったはずの怪獣もことごとく対処されてしまう。万能感が消え、責務を負わされた作業になってしまったら、楽しかった怪獣づくりも単なる苦行。「なぜ怪獣を作っていたのか」も定かでなくなり、提出したタスクは期限を守るだけのズタボロクオリティ。それでも一応ノルマを果たしたってことでアレクシスさんが製品化したわけだが、元々なんのモチベーションもない怪獣が暴れたところで世界に影響を与えられるはずもない。瞬殺されたというよりも、「さっさとお家に帰りたかった」ぐらいの方が正しい表現だったのかもしれない。 神がやる気を失ってしまった世界。そのまま自動運転で世界は進んでいくわけで、怪獣も出てこなくなったのなら平和そのもので万々歳のはずなのだが、残念ながらそこはアレクシスさんの意思が介在してしまう。今回の怪獣が一体どういうシステムになっていたのかはよく分からないが、まさかの「中の人」が登場。そのあまりに機敏な動きは完全に怪獣の範囲を逸脱しており、もうアカネなりのポリシーも何もあったもんじゃない存在。アレクシスが「中の人」と称していたのは単なるおふざけだったのか、それとも、アレクシスが過去に具現化させた怪獣もああして中に「なんらかの動かす人」を導入していたという意味なのか、そのあたりは定かでないが、確かにあの動きの機敏さとアクションの大仰さは怪獣の中にいるべき「アクター」の動きを彷彿させるものである。実際にはそのアクターが「アカネの持つ悪意そのもの」であることが関係者筋のアンチ君に語られており、おそらくアレクシスは、そうした人間の巨大な負の感情をエネルギーにして、怪獣を作り、動かしていたということなのだろう。今回は「がわ」があまりにも脆弱だったため、薄弱になり、目的意識すら失ったアカネのどうしようもない悪意が、あのような形で暴走したということなのだろう。感情をそっちに持って行かれてしまったアカネさんは、もう、何の感情もなく、ただただ自分の作った街をあてどもなくさまようばかりである。 そして、ヒーローと戦う怪獣という美学、いわゆるプロレスを失ってしまった怪獣は、かえって強い。何しろ守るべきルールが何一つないのだ。怪獣は「序盤優勢、最終的に敗北」とかいう不文律があるし、ヒーローがやるべき格好いいいことを全部受けきらなきゃいけないというかわいそうなノルマがあるが、今回の怪獣はそんなこと一切気にしない。登場直後からいきなり先制攻撃で容赦なく殴ってくるし、せっかくの装備(普通に考えたら一番売り出すべきおもちゃだ)を容赦無くひっぺがし、生身のグリッドマンを殴る蹴る。ちびっこが一番望まない展開を平然とやってのける。枷が外れてしまった「アクター怪獣」を前に、グリッドマンはマジで敗北寸前だったわけだが、そこで今回2つ目の「崩壊」要素であるアンチくんが登場するわけだ。 考えてみりゃ、コピー怪獣という彼の特性もこの展開の布石といえば布石か。憎くて憎くて、ひたすらコピーを続けてきた永遠のライバルが、いつのまにかヒーローそのものに同化し、感情移入しているという。うーむ、ヒーローと怪獣じゃない文脈ならこれ以上わかりやすい設定もないくらいのものだが、この二人の関係においてはなんとも歪で、ぶっ飛んだ展開になっている。勝手にグリッドナイトとかいう名前をつけられちゃったアンチくんは不本意なんじゃなかろうか。でも、この「設定崩壊」展開も、アカネがアンチに自由行動の許可を出したが故に起こったこと。どんどん神の手から離れた「設定」が一人歩きし、アカネの世界で好き放題に振舞っているのである。これまで散々アンチをいびり倒してきたアカネがすべての感情を失い、ただ茫漠とアンチを解放するシーンの言いようのない切なさは、アカネ派の人間には本当に苦しいものがある。 そして、神の意志を離れて明後日に飛んで行ったわけのわからない展開を見せられた「元・神」は、この世の理不尽を嘆く。どこで間違ってしまったのか。せっかく作った理想郷は何が足りなかったのか。別にそんなに思い入れがあったわけじゃない。絶対に守りたいとマジになってるわけでもない。何事にも本気になんてなりたくないアカネは、ズルズルと落ちていく自分の立場について、もう、どうでもよくなってきている。理不尽な社会への鬱憤を晴らすために作ったこの世界が、再びの理不尽で塗り替えられていく。いったい誰が悪いのか。グリッドマンのせいか? 裕太のせいか? アレクシスが悪いのか? はたまた自分が悪いのか? 考えることが面倒になってしまったのだろう。アカネは問題をシンプルにするために、今まで踏み越えなかった一線をサクッと踏み越えてしまった。 神の手を離れた筋書きは、最後にどこに行き着くのだろう。
PR せぶんだらけワロタ、第9話。まんだらけのマンはそのマンじゃねぇよ。この理屈でいくと、どこかの次元ではすでにぞふぃだらけが倒産している可能性が? タイトル通りの夢想回である。考えてみれば、こうして「甘い夢から覚めるための戦い」ってちょいちょい見かけるプロットな気がするんだけど、オリジンってどこにあるんでしょうね。割と最近だとやっぱり「まどマギ」が記憶に新しいが、個人的なオリジンを必死に思い出したら、多分「魔神英雄伝ワタル」じゃねぇかなぁ。確かあれの1期でも似たような「夢から抜け出す話」があった気がするんだ……。確認したらちゃんとあった、これだ。まぁ、もっと昔の創作物にもたくさんあるだろうが。 さておき、今回の夢想は自発的なものではなく、もちろん怪獣がお届けするバトルの一環である。そして怪獣が、というかアカネがやっつけたいのは自分のために作られた世界でイレギュラーとなっているグリッドマン同盟の連中。特に裕太についてはなんとか暴力以外の方法で籠絡したいと思っているだろうし、六花についても、できれば甘言を弄して落としてしまいたいと思っていたことだろう。内海は……まぁ、ついでに。そのために作られた怪獣メイドなワールドは、アカネちゃんオンステージなまさにドリーム。冒頭から恋人プレイのアカネちゃんは以前にも増してナイスエロスだし、内海に対してはオタ友としての理想像、そして六花に対しては女友達として望ましい素直なアカネ像を提供することで、幸せな夢の中で改めてお友達になろうとしていたわけだ。 この手の夢から覚めるためにはおよそ「強靭な精神力」が必要になるわけだが、目覚めへの方向性も三者三様なのが面白い。裕太の場合、ぶっちゃけ主人公補正である。背後霊のようにしがみつくグリッドマンの幻影に呼び起こされ、現実との齟齬を思い出しての帰還。その根底には、なんとかアカネを助け出したいというヒーロー的マインドも関係しているだろうか。六花の場合は、強いて理由を書くなら一番ストレートな「アカネへの想い」だろうか。裕太たちとは違って以前からアカネとの交流があった六花。「作られた友達」だとは言われたものの、彼女の中でアカネを大切にしたいという気持ちはおそらく本物。その感情が、理想化された「どこかおかしなアカネ」に違和感を覚え、ブレイクスルーへと繋がった。そして内海は……「これ、都合が良すぎるから夢やねん」という残念なおたくマインドで覚醒してしまった……悲しい。あまりに悲しい。いや、まぁ、夢の中でも現実の厳しさを覚悟しているから戦えるって、今期のアニメでいうなら愚地独歩と同じメンタリティなんですけどね。なんだろ、内海の場合はそんな強さも涙無しには見られないや……。 こうして夢の世界を打破した3人だったが、実際には起きてから怪獣を倒すことは出来ないため、実際の怪獣討伐はなんと新世紀中学生の皆さんに全てお任せというとんでもない展開に。もう、特撮じゃないじゃん。トランスフォーマーじゃん。笑わせてもらったわ。別に中身にグリッドマンがいなくても戦えるってのは原作通りではあるのだが、完全にグリッドマン不在の状態からサポートだけでミッションこなすとは思わなんだ。もう、容量調整さえすればそれだけでも戦えるんじゃないかな。 結局、アカネちゃんの悪あがきもどんどん打倒されてしまっている状態。神様の思い通りにならない連中は、次々に「神の一手」を打ち破ってしまう。こうなってくると、やはりアカネが「神」と呼べるかどうかも疑わしくなってくるのだが……世界創造の張本人という意味ではやはり相変わらず「神」なんだよな。興味深いのは、そうして「作られた」世界の中で、改めて「夢」という作られた世界を生み出し、入れ子構造にして裕太たちを篭絡しようとしたその戦略性である。そもそもこの世界がアカネの箱庭であるなら、わざわざさらなる「箱」を作る必要はないはずで、やっぱりどう考えてもこの世界におけるアカネは創造主でもなければ夢見る張本人でもないのである。打ちひしがれ、自分の気持ちすらもわからなくなってきているアカネ。アレクシスはアンチを評して「一周回ってグリッドマンが好きになってるんじゃないか」と言っていたが、その言葉は、もしかしたらアカネにこそふさわしいのかもしれない。ノイズとして対峙していたはずのグリッドマン同盟は、もう、アカネの中で敵対勢力でもないし、打倒すべき対象でもなくなっているのかもしれない。 そんな状況を見て、アレクシスはどう動くのか……まぁ、ただの一日中燃えてるだけのおじさんだけども……。
アカネ×六花……第8話。そうだよな……今まで想定はしてきたけど、公式にその実像を叩きつけられると想像以上の破壊力だったわ……。っつうか、アカネが誰と絡んでも破壊力はあるんだけどさ。 もう、そんなアカネちゃんのあれこれが圧倒的すぎて他のシーンはよく覚えてません。世間では完全合体のグリッドマンの戦闘も話題になってる気がするんだけど、戦闘シーンが強烈なのは今までも同じだし。今更合体パーツの1つや2つ増えたところでそこまで驚きゃせんわい。合体後に着地するときの重量感の見せ方なんかはやっぱりすごいんだけどね。「もう完全にロボじゃん」って文句言われてたけど、もともとグリッドマンってそういうもんだしな。当時の子供目線でも「こいつ、武器ばっか使っててずっこいなー」って思ってからな。ウルトラマンが基本白兵戦オンリーだったから対比が強烈なのよね。まぁ、ウルトラマンの光線技がずるくないかって言われたらあっちの方がずるい気もするんだけど。 そんなわけで、せっかくの再生怪獣を瞬殺されてしまったかわいそうな戦闘シーンは差し置いて女の子パートである。裕太とすらベッドの中でイチャイチャできるアカネさんなので、バスの中で六花と絡むくらいは超余裕。あまりの距離の近さや言ってることの御無体さで破壊力もひとしおだ。結局この世界は全てアカネの手によって構築されたってのは本当なのかなぁ。これまで「街の概形」と「怪獣」に関しては間違いなくそうだろうと思われていたわけだが、その中で生活する人々についてもアカネの息がかかっているってこと? でも、それなら「神」の意に沿わぬ展開になんてならない世界のはずなのだが……後になってからデリート行為を繰り返している様子を見る限り、神の世界創造も万能とはいかない様子だ。 まぁ、おそらく「何となく全体的な傾向は作り出せたけど、1体1体の人間が正確にどのように行動するかまでは面倒見きれませんよ」ってことなんだろう。そりゃね、我々だって「シムシティ」や「ポピュラス」で人間1人1人のプログラムしてるわけじゃないからね。一応「みんな新条アカネのことが好き」っていう部分だけはきっちりプログラムしておいて、あとは流れに任せての自動生成というところか。おかげでムカつくやつも出てくるのはしょうがないんだ。確かに思い返してみれば、1話でパンを潰しちゃったあの子たちも、別にアカネに迷惑をかけようとして怒らせたわけじゃないんだよね。「人類全体が新条アカネ好き」ってのは事実なのかもしれない。例外的なのは「外から来た」グリッドマンや新世紀中学生の皆さんくらいか。 そして、うまいこと自動生成で走らせているプログラムの中にもいくつかのイレギュラーは発生しており、その1人が「他と違っている」と評された六花だったのだろう。六花も「アカネ大好き」プログラムを覆すことができないので面と向かって敵対はしないが、それでも他と違ってアカネとの距離感を測りかねている。なるほど、諸悪の根源がアカネだと判明した今ですら、誰一人「じゃぁ、アカネをやっつけよう」と思っていないのはそういう本能があるからなのか。うーむ、そう考えると確かに神様の設定は最強ではあるな……。しかし、何でそこまでぬるま湯みたいな世界を作っておいて、彼女はイライラしてるんだろうなぁ……。 アカネと六花の関係性は結局このプログラムの枠から出られないものなのだろうか。そこをぶち破って六花が何かアカネの心に響く行動に出られれば物語としては美しいのだが……現状、アカネに干渉することを許されているのはアレクシスだけなのだよね。そろそろ彼の活動も節目の時を迎えそうだ。あとは外から来た存在であるグリッドマンと新世紀中学生の面々も何とかアカネをコントロールできないものだろうか。まぁ、完全に犬扱いのキャリバーさんとかを見てると、とてもじゃないけどそんな大役を任せられる連中には見えないのだが……ボラーさんが無駄に男前なせいで、ほんとのイケメンの立ち位置が微妙すぎるのがなんか笑える。 「なんかこぅ……要素が多すぎねぇか?!」 第7話。円谷オタの内海はメタ知識が豊富だからいちいち視聴者の言葉を代弁してくれるよ。もう、何が何だかさっぱりなのであとは黙って見守るしかないな。……って、まだ7話? まじかよ。ここからどうなるってんだよ。 今回最大のトピックは、とにかくアカネちゃん無双。もうダメだ、ほんとに凄まじい存在感だ。どこまでもムカつくくせにどこまでも蠱惑的に。もう、感情の持っていきかたが分からなくなってきた。これまで完全にアカネちゃん派だったわけだが、彼女はやっちゃぁならねぇことをやった。それは、「購買のパンをなんとなく踏む」である。どんだけムカつくことをやってもらっても構わないのだが、「食べ物を粗末にする」だけはいただけない(以前も弁当投げつけてたけどな)。そういう人間は心底嫌いだ。おかげで「この女、もしかして本当にどこまでもクズなのでは……」って(今更)思い始めた。まぁ、そのあとの展開を追いかけたら単に最初の殺人の時との対比を出す演出のためだったということが判明したわけだが、それでもやっぱり別ベクトルでの最低っぷりを補強する結果となった。こんな女がさ、ベッドの上に扇情的な格好で寝っ転がって「分かってるくせに……」とか言うんだぜ? なぁジョニー、俺はどうしたらいいんだい? とにかくアカネちゃんフィーバーがとどまるところを知らず、史上稀に見るクソ女としてガンガン株を上げまくっている(?)展開なのだが、どうやら今回が彼女の「神」としての株の最高値になりそうである。背後で糸を引くアレクシスさん、前回「お前、ディスプレイから出られんのかよ」というツッコミを一身に受けていたわけだが、出たら出たでなんとも身軽。ぼちぼちアカネとの関係性も見直し、彼の本来の目的に向かって邁進し始める予感。そうなるとやっぱりアカネちゃんはポイなのだろうなぁ。原作のタケシと同じ扱いだとしたらなぁ……。捨てられて絶望した後にアカネちゃんがどんな状態になってしまうのかが今から本当に本当に楽しみでしょうがないのだが、下手な救済を与えるよりもボロ雑巾みたいに扱って欲しいところですね。まぁ、裕太は「友達を守る」って言ってるし、六花もバリバリ伏線用意して救出体制を整えているので、ほんとにひどいことにはならないはずだけど。せめて1話か2話分くらいは、今までアンチくんにやらかしてきたひどいこと分くらいはしっぺ返しを味わって欲しいところである。 それにしてもアレクシスさん……待ち合わせに遅れて中華料理屋に現れる黒幕宇宙人ってすげぇよな……まぁ、円谷プロといえば元祖お茶の間ちゃぶ台宇宙人を生み出したパイオニアな訳で、黒胡麻坦々餃子くらいは余裕ですよね。いや、でもやっぱり普通に店の入り口開けてあいつが入ってきたら笑うわ。店の親父が気にしてなかったのは、怪獣と同じようにグリッドマン関係者以外には認識されないってことなんだよね。「美味しそうだねぇ」って言ってたけど、こいつ飯食うのかしら。そしておしぼり使うのかしら。 そんなアレクシスさんのスタンドプレーにより、今回の怪獣はアカネちゃんのあずかり知らぬオリジナル怪獣。おかげでこれまでとはずいぶん印象が違うものになっているのだが、まさかの怪獣原案が板野一郎でもう一回吹いた。確かにヴィッターさんが「サーカス!」って叫びながら例のビーム演出してたけども。そんなところで特撮とアニメの恐ろしく高度な融合系を見せられても。いくらでもネタをぶっ込んでくるアニメだなぁ。当のヴィッターさんもネタの塊みたいな人で、出撃時のコントにしろその後の攻撃方法にしろ、やっぱりウェポン軍団はみんなして一筋縄ではいかない面々なのである。僕もボラーさんに尻をゲシゲシ蹴られたいです。 なんとか怪獣(あとついでにアンチくん)も撃退したグリッドマンだったが、空の上には謎の天空都市。これってコロニーみたいにぐるっと世界が一周していることの表れなのか、それとも「仮面ライダービルド」のラストみたいに別次元が上下に合体している状態なのか。よくわからんが、グリッドマンも「すまない、私にもよくわからないんだ」って言ってたしどうしようもないよね。っつうか、今作で一番何も知らないのって確実にグリッドマンだよね。裕太もいい加減そいつに質問しても意味ないことを学べ。 空の上の街、アカネとアレクシスさんの関係、そして前回登場したアノシラス(情報ありがとうございました)……。謎は謎を呼び、事態は混迷する。もう、一度アカネちゃんに全部リセットしてもらったらいいんじゃないかな。新しい世界は是非ともあらゆる人類のCVが上田麗奈でありますように。 「夢のヒーロー」のインストバージョン!! 第6話! もう、その音楽だけでブチ上がってしまいますわ。できれば本物の方を作中で流して欲しいんだけど……今後のクライマックスでそうなることは充分期待できそうですね。 一気に踏み込んだエピソード、アカネちゃんの言葉を借りるなら邪道の極みである「怪獣出てこない回」なのだが、まぁ、実質怪獣が2名登場してるからセフセフ。片方は怪獣なのかどころかその正体もよく分かってないけどね。この世界における「怪獣」ってのはどんな概念なのかなぁ。少なくとも内海みたいな人間がいるのだから我々同様に「創作物の中のファンタジー」っていう認識で間違ってないはずなんだけど……今回の怪獣少女の言を信じるなら、この世界は円谷作品の「内部」世界になっているため、普通に怪獣の存在が認識されてもおかしくなさそう。あくまで「今回の少女の話を信じるなら」という前提が付きまとうので色々と面倒ではあるのだが、話の流れからして、彼女の言ってることは全部本当っぽいんだよな……だとすると、少なくとも我々は「現実」/「作品内の本当の世界」/「アカネが作った世界」と3層に分けて判断しなきゃいけない。うーむ、面倒臭い。 元々、すでに色々と伏線が張られていたおかげで「この世界=(某作における)舞浜サーバ」という図式は特に驚くべきことではなかったのだが、そのことを「内部」の人間である裕太に知らせに来たのが「怪獣」だったことが悩ましいのである。だとすると、やっぱりアカネの力を借りずとも怪獣はいるんだよね。そして、そんな世界に悪の親玉がやって来て、アカネに世界創造の力を与えたためにその中で裕太たちがもがくようになった。裕太のような「世界内」の人間たちがゼロからアカネによって作られたものであるのか、それとも「本当の世界」から取り込まれてしまった部外者なのかは定かでないが、現時点では「アカネの気に入らないものは排除する」というルールがあり、それに従って確実に「減らされる」人員が存在しているのだから、1からアカネが作ったというわけではないのだろう(自分の求めていないものを作る必要がない)。だとすると、やっぱりどこか外部から取り込まれた存在であり、グリッドマンはそんなアカネの世界に投入されたワクチンみたいなものだと考えれば辻褄が合うだろうか。考えてみりゃ、その構図ってまんま原作のグリッドマンのコンピュータ世界と一緒なんだよな。 世界の一端が見えたことで、人々の記憶が消えること、街が修復されることなどの謎はおよそ解明された。残る問題は「結局裕太は何者なのか」という部分。グリッドマンに関わった内海や六花も記憶を保持できるようになったのはシステム側から管理者側に回ったことの表れだろうか。グリッドマンたちとの接触により、何らかの特権が与えられるようになっているのかもしれない。現時点でその特権を持つのは、グリッドマンと接触した者、それに神であるアカネと、アカネの創造物たち。アンチがずっと記憶を保持したままなのは、まぁ、当たり前といえば当たり前か。だとすると、やはり問題は怪獣少女の方だろう。「アカネ製ではない」というのは本当のようなので、彼女もワクチンの一部として外部から投入されたのか、それとも「怪獣」という概念にもう一つ何らかの含みがあるのか。先代が何ちゃらとも言ってし、もう少し様子を見る他なさそうだ。 謎は少しずつ紐解かれていくが、そんなダイナミックな謎解きを何とも珍妙な構図で綴っていくのが本作の面白みであろう。今回は裕太たちが3人でバラバラに行動し、それに怪獣サイドも合わせてくるという3局の戦い。六花VSアンチは程よいおねショタっぷりでポイントを稼ぎつつ、アンチくんが少しずつ好感度を上げていくことを誰も止められない。まぁ、好感度っつうか憐憫な気もするけど。六花の方は単なるお人好しで世話をしているだけのようだが、今後「あの子の正体が怪獣だったなんて!」みたいな展開はあるんだろうか。なんか、アンチは最後まで死なない気がするんだよな。 何故かアカネと直接コンタクトを取ったのは内海(+ボラーさん)だった。なかなか美味しいポジションで、それぞれの「怪獣観」に肉薄しているので実は無駄話に見える部分も案外大事な気がするのだが、アカネの目的はあくまで裕太。内海としてはせっかく怪獣仲間という繋がりができて今後の進展にチャンスを見出したはずなのだが、やっぱり所詮は前座なのである。改めてオープニング見てて思ったんだけど、やっぱり本作はアカネちゃんエンドが正しいと思うんだよね。まぁ、「神様エンド」ということになってしまうが……。 そして、今回最大のキーとなった裕太VS怪獣少女。まだ謎が多すぎるので語るべき内容は限られてしまうが、個人的に注目したいのは……ここで登場したキャストが高橋花林だったということである。前クールから続けて、何と一気にメイン役が3つ目。その変な声質のおかげもあり、かなり印象的な役で爪痕を残せている。声質の類似もあり、ガイナ・トリガーお抱えの新谷真弓の後釜をいただけそうな雰囲気もある(まぁ、本人がバリバリ現役だが)。また1人癖の強そうなキャラが登場し、物語もますます混沌として来たぞ。今回一切出番がなかったグリッドマン、次回は頑張れよ。次回は出番あるよね?! そこになかったらないですねー。
約束されし勝利の水着回、第5話。何これ、グリッドマンってそんなナンパな萌えアニメでもエロアニメでもないし。議論百出で非難轟々なのも納得できるわ。もう、最低だから検証のためにももう1回くらい同じコンセプトの回が必要かもしれませんね。今後は精緻な検証のために腰回りの肉付きとか、関節曲げた時のはみ出た肉の質感とか、そういう部分をより微細に描写した映像が求められるかもしれません。以上の案件、ご検討のほどをよろしくお願いいたします。敬具。 ヒロインズがほぼ全編水着のままという奇跡を容易く実現してしまった煩悩まみれのエピソード。そりゃま、「ハイスクールD×D」とか「閃乱カグラ」だったら至極当たり前だし、これよりダイレクトな描写も多いわけだが、そうじゃない。普段見たいと思っても見えないものが見える、それこそがエロティシズム。それこそがサービス。今作のスタッフは怪獣もヒーローも全力で描く。それだったら、当然水着の肉だって全力で描いてくれる。それでいいじゃないか。当方、放送前も放送後もアカネちゃん派なのは動かないんですが、ダイレクトすぎる巨乳キャラのアカネちゃんの水着より、尻周りや太もも大腿骨周りで見せる六花の質感の方にこだわりは感じましたね。アカネちゃんの注目ポイントを挙げておくなら、裕太と2人で話す前、岩にぺたんと腰掛けるところの肉描写です。このスタッフ馬鹿じゃねぇかな。素晴らしい馬鹿じゃねぇかな。 高校生にもなって、遠足に行って男女で水着のきゃっきゃうふふが出来るとかいうあまりに都合のいい非実在高校設定。このくらいの歳になると男子諸君は潔く女子の水着をガン見するくらいのレベルになり、女子の方はそれをわかった上でいなしたり、ゴミを見るような目で見たりするもんですが、どうやら最近の女子高生はその辺りも実にフランクで、なんと内海のクソ野郎は腹肉を女子高生に愛でられるとかいうよくわからないサービスを享受する。あの手のメガネ・友人ポジションのキャラがだらしなく腹出とる設定って珍しいよな。どこのシーンを切り取っても、ちゃんと全部だらしなく描かれているのは本当に無駄なこだわりである。まぁ、ほら、女子の肉ばっかりこだわりすぎると問題があるのでね。男子の肉も描くよ。誰得やねん。 そして、そんな面倒くさいリア充イベントを打倒し、グリッドマン対策を練るアカネちゃんが繰り出してきた次なる作戦は、「細かいことはいいからとにかくでかい怪獣だったら強くね?」作戦。なるほど、グリッドマンは最大出力で身長70メートルという(強いんだか弱いんだかよくわからない)制限があるみたいだが、アカネ怪獣は今のところそうした制限はない。小学生の脳内設定バトルのように、「じゃ俺の身長300メートル!!」と叫んで後出しすれば、それだけで簡単に対策になるはずなのだ。でもまぁ、実際は負けたけどね。質量が重すぎるせいで動きがほぼ無くなり、その結果ボラーさんの集中砲火を浴びるという結果になってしまった。山の岩や土を材料にした今回の怪獣にビームやミサイルがどの程度効くものかと疑問に感じる部分はあるが、「無限の火力」ではどうしようもなかったのだろう。ボラーさん、自身のドリルとしてのアイデンティティにちょっと誇りを持ってるようで可愛らしい。今回はサポートメカ軍団が完全にギャグ担当になっており、どこかズレた感性をフルに発揮してくれているのだが、考えてみりゃサムライキャリバーさんと同レベルの連中が4人集まってると考えると結構危ない集団だよな。ちなみに3万7千云々円の出費、誰がいくら出したんでしょうね。一番堅実なマックスさんが3万5000円は確定として、席順からキャリバーさんが2000円出してるっぽいんだよな。とすると5円しか持ってなかったのはヴィットの方か。まぁ、仕事はしたりしなかったりだから……。そういう生活っていいもんですよ。 今回も無事に怪獣は撃退されたが、アカネちゃんの次なる一手はどんなものになるだろうか。結局アンチさんは今や雑魚怪人レベルの可愛そうな扱いだし、次の一手にはならなそうなんだよな。裕太とグリッドマンの関係性は確定させたみたいだが、直接本体を叩く展開にはならないようだし……あとは裕太の失った記憶の中で、どんな事件が起こっていたかでアカネ・六花・裕太の関係性も変わってくるんだよな……。
公式が率先して薄い本支援する姿勢なんなの、第4話。別にいいんだよ、そこまでお膳立てしてもらわなくっても。僕らは冒頭のアカネちゃんの足の裏とか、脱ぎたての臭そうなタイツだけでも生きていけるんだよ。守りたい、あの笑顔。 毎度毎度刺激の絶えない作品。今回のポイントは原作から引き続きの「怪獣ものなのに何故かご町内」というシチュエーションの合理化。ウルトラマンのシリーズの場合、基本的に主役は科特隊に代表される防衛チームなので、日本全国どこで怪獣騒ぎが起きても対応可能。しかし戦隊モノの場合はその限りではないし、少年少女が主人公のグリッドマンの場合も、そんな広域に出撃できるわけがない。その割に、敵勢力が襲ってくるのは何故か主人公の周りばかりで、戦隊モノの場合は「なんでよ?」という素朴な疑問が生じてしまうわけだ(まぁ、ウルトラマンの場合も「なんで怪獣って日本にしか来ないの?」という疑問はあるわけだが)。グリッドマンは、そうした疑問についてはそもそも電脳世界へ飛んでしまうのであまり問題にならなかったのだが、さらに「実は敵がめっちゃ身近にいるだけやぞ」というネタを仕込むことによって自然に解決していた。今作の場合もその部分が全く同じなので、どれだけ巨大な怪獣であろうとも、同じご町内にひたすら登場することになんの問題もないわけだ。 そして、独自の展開として「主人公サイドがその不自然さに気づく」というギミックが盛り込まれた。そりゃそうだ。あれだけの怪獣が毎度同じ街の中にしか現れないのだから疑問に思うのは当然のこと。しかし、意外とそうした部分に突っ込む特撮もの・ロボットものってのは多くはなかったんじゃなかろうか。六花さん、エポックメイキング。もっとも、霧の設定とか「街と外界に接続している印象が全く無い」とかいう怪しげな伏線というか違和感も存在しているので、もしかしたら「ゼーガペイン」における舞浜みたいな可能性もあるんじゃないか、という更なる追加攻撃も想定する必要はあるのだけど。 そんなご町内怪獣バトルの立役者であるアカネちゃんの次なるモチベーションは、明確な敵対者であるグリッドマンの背景を確定させること。キャリバーさんのおかげで割とバレバレになっている裕太たちグリッドマン同盟だが、だからといって確証にまでは至らない。さすがにその辺の高校生が正義のヒーローというのは、冷静になれば荒唐無稽なのである。でもまぁ、アカネちゃんは「その辺の高校生が悪の枢軸」なわけで、「裕太=グリッドマン」説にもそこまで抵抗はない様子。ことの真偽を探るために幼馴染の六花へ近づくことになる。そうかぁ、ご近所だから幼馴染なんやなぁ。どうやら六花さんは昔のようにアカネと仲良くやりたいと思っているようだが、性格の不一致からなのだろうか、そこそこリア充気質の六花はぼっち気質のアカネからは敬遠されてる様子。幼馴染なので悪感情にまでは至っていないのかもしれないが、下手したら敵対心を持たれても不思議じゃないくらいのソリの合わなさだろう。目的のために近づくアカネは、その実裕太のことが知りたい。接近された六花はもっとアカネの現状を知りたい。そして気づかぬうちにキーパーソンになってしまった裕太は六花の動向が気になってしょうがない。なんか、変な形の三角関係になってる(アカネちゃんを気にしているもう1人は無視することにする)。 結局、「大学生Youtuberと女子高生の合コンイベント」とかいうエロ漫画の定番シチュエーションはアカネちゃんの堪忍袋がミニマムサイズだったためにあっさり終了。ストレスの種にしかならず、結果この世からウェーイが3人消えるだけで終わった。これ、別に誰も悲しくないハッピーエンドだな……。いや、人命に貴賎無し。ウェーイだから殺していい道理はない(一応)。「合コンで近すぎだし肩が当たったのがムカついた」という前代未聞の理由で殺されたYoutuberの無念を晴らすために出撃するグリッドマン(ストーカー支援者)。孤軍奮闘のアンチが出撃したおかげで2対1の変則マッチになったような、ならなかったような妙な展開だったが、さらに「味方ウェポンが全員出撃したら容量オーバーでフリーズする」とかいう前代未聞すぎる理由でピンチを迎える。すげぇな。こんなところで「オールド作品のリメイク」っぽさが加速するとは。確かにジャンクはその名の通りのジャンク品。原作時点でも色々と不具合の多い機体だったが……そうか、CPUがしょぼすぎて新しいダウンロードコンテンツが入れられないのか……うちのスマホみてぇだ……。復旧方法ですら「電源引っこ抜き+物理攻撃」というやっちゃいけない案件目白押しで突き進み、ヒーローとしてはむしろ新しすぎるグリッドマン。ほんと、スタッフは思いついたネタを全部ぶっ込んで来てる感があるよな。まとめて登場したウェポン軍団もいちいちキャラが濃くて、特に導入説明もされてないくせにすでにめっちゃ馴染んでいる上に笑えるし。マスクの人、どうやってトースト食ってたのかよくわからんな。ゴブリンスレイヤーさんかよ。そしてお茶目ナンバーワンのキャリバーさんのナチュラルな可愛さ。パン屋で大量にパンをトレイに積んでるのが可愛い。 なんかもう、いろんなところに見どころがあって視点が定まらぬのが悩ましい作品。他にもグリッドマンの「円谷ヒーロー的ジャンプからのチョップ」とか、特撮としても文句なしの見せ方になっているし、画面に退屈がないのは本当に素晴らしい。あとはもう、いちいちアカネちゃんの可愛いところをひたすら見せ続けてくれればそれでいいです。六花派とはわかり合う気は無いです。 そういえばバスに乗るときのICカードにうーさーがいて笑ってしまったのだが、今作ってCGパートがウルトラスーパーピクチャーズに製作協力してもらってるのね。こないだの「働くお兄さん」でグリッドマンとカーンデジファー様が出て来たのはそういう繋がりだったのか。 くそ女のくそっぷりが本当にくそで最高にくそ、第3話。もう、このままの悪逆を突っ走ってほしい。僕もうえしゃまボイスの可愛い子に思い切り弁当を投げつけられたい(富山の名産品とかが入ってるとなお良い)。 「今週はアカネちゃんがどんな表情を見せてくれるかな」というのが本当に楽しみな作品だが、彼女は彼女なりに色々と頑張っているようで、前回突然サムライキャリバーというイレギュラーの乱入により屈辱の敗北を喫したことを受け、今回はなんと自立思考型の新型怪獣を生み出し、「相手がパワーアップするなら、それを受けて全部コピーして対抗してやる」という現実的(?)な打開策を提案。デザイナーとしてもエンジニアとしても実に優秀な人材である。唯一欠点を挙げるとするなら完全な気分屋だし、テンションの乱高下がひどくて倫理観が欠如しているところは問題ではあるが、まぁ、容姿とおっぱいで充分埋め合わせが効くんじゃないかな(弁当ぶつけてくるのはご褒美なのでノーカン)。 しかし、そんな自立思考型の怪獣という新機軸が、たまたま無関係な軽口だった「もしも相手が人間だったらどうする」という発想に合致してしまったことで裕太は攻撃をストップ。攻撃の主導権が裕太にあるのかグリッドマンにあるのかはよく分からないのだが、キャリバーの支援を受けながらも結局は「敗北」してしまう。その後彼が一体どういう状態になっていたのかは本人たちのみぞ知るだが、しばしの休憩ののち、新たに参加した(これまた癖の強そうな)ヘルパー連中の助けを受けて無事に敵を打破。この「相手もグリッドマンの出方を覚えて対策を打ってくるけど、さらにそれを有り余る武器の力でやりかえしていく」というのがグリッドマンの基本構造。なんだかコンピューターウィルスとワクチンソフトのいたちごっこを見ているような印象である。 それにしても、今回登場した「アンチ」という身もふたもない名前の怪獣少年、変身後の姿は間違いなく初代グリッドマンに登場したシノビラーがベースになっている。ぶっちゃけ他の怪獣はあんまり覚えていないのだが、シノビラーは確か最初の再生怪獣だったり、その後も複数回登場したりと、やたら扱いが良かった(?)ので印象に残っているのだ。一応スピードが武器だったりする部分も先輩を踏襲しているはず。この辺りの戦闘スタイルはアニメでも描きやすいのが嬉しいね。そして謎のげんこつウェポンを装備したグリッドマンとのガチどつき合いシーンのむやみな迫力。これがやりたくてわざわざアニメ化したんやろなぁ。特撮とアニメの融合ってのも課題の多いジャンルだとは思うが、ここまでやりたいことをやってくれる特撮オタクがいるなら、もう文句もあるまいよ。 何故エンディングがまれいたそなんだぜ、第2話。そこはしゃまだろ。しゃまに歌わせてくれよ。いや、どんな雰囲気で歌ったらいいか分からんけども。 新番ラッシュも終わりが見えてきたのでぼちぼち今期気になる作品に触れて行く余裕が出てきたが、やはりこの作品は目を引く。まずもって言っておかねばならぬのは、世間の評判を見るにつけやたらとアカネちゃん関連の話題が多く、「むうぅ、けしからん、硬派な特撮作品が元ネタだというのに、此の期に及んでアニメオタクどもは萌えキャラにばかり手を出そうというのかァ?」と鼻じろんでいたのであるが、いざ2話目を見たら、うん、これは、まあ、しょうがないな。かわいいな。上しゃまは最強だよな。こんだけ可愛くてこんだけ巨乳のくせにズボラのクソオタクのわがまま腹黒美女で足の裏のこだわり抜いた描き込みなんか見ちゃったら、いろんなフェティシズムにザクザク刺さるな。彼女には死ぬまで悪辣なままでいて欲しいところだが、作品の性質を鑑みるにそれも無理な願いなのだろうなぁ。 さておき、なんとも不穏な雰囲気の1話目を超え、2話目で無事に作品の全体像が見えてきた。特撮作品としてもちょいと珍奇な部類に入るグリッドマンだが、それをアニメにする上でどの要素をブラッシュアップし、どの要素をスポイルするのか。その調整は非常にデリケートな部分だったと思うのだが、本作はきちんと現代アニメらしいリビルドをこなしており、色々と気になる要素を生み出しつつも、ちゃんと残すべき部分は残している。 まず、何と言っても今回のタイトルになっている「修復」という要素。原作を観ていた幼少期、私の中で一番衝撃的だったのは、やはりこのグリッドマンの「修復」という手順だった。過去の特撮ヒーローといえば、ウルトラマンにせよ戦隊ヒーローにせよ、敵怪獣・怪人を倒すことばかりに必死になり、その過程でぶっ壊される街の景観に気を払うことなどほとんどない。壊される町並みというのはあくまでも敵キャラの恐ろしさ、ヒーローたちの絶大な戦闘力を描くためのツールでしかなく、派手にぶっ壊れるミニチュアセットは「壊れること」そのものに意義があった。しかしグリッドマンの場合、戦うのは電脳世界の中というなんとも不可思議な場所。そこでも既存の作品と同様にミニチュアセットがぶっ壊れることになるが、グリッドマンは必ず退場前に謎パワーでその全てを修復してから帰るのだ。そりゃね、電脳世界のあれこれは「コンピューターの機能」の表れであって、壊れっぱなしで放置しておくと、例えば冷蔵庫がめっちゃ冷えすぎたり、電子レンジが大爆発を起こしたり、問題が現実にまで波及してしまうのだ(今考えるとすげぇ設定だな)。そこを直して立ち去らないとグリッドマンがいる意味がない。そうは言いつつも、やはり「町並みに気遣い、修復するヒーロー」というのはとてつもなく斬新に見えたものである。 今作におけるグリッドマンは、未だ「危機が迫っているbot」でしかないこともあり、なかなか意思を持った活動が見られない段階ではあるが、それでもこの「修復」の理念はきちんと踏襲し、「現実でぶっ壊れた街も、襲われた記憶も、すべてひっくるめてキャンセルする」という謎能力を持ち合わせている。原作ではコンピューター内の謎空間だったが、今回は現実の町並みでガンガンバトルが展開するので、その規模のでかさは尋常じゃない。まぁ、あくまでご町内の学生同士の小競り合いではあるのだが……。それでも、この規模の破壊を修復する能力というのはやはりインパクト抜群。そして、アニメの場合にはこのインパクトをさらに拡大し、物語のキーパーツとして「修復と欠損」を取り扱っている。直せることは直せるが、失われた命までを修復はできず、その部分は初めからなかったものとして処理してしまうというエグい設定。少年たちが戦いに赴くモチベーションとしては充分すぎるものだが、世界全体の設計を考えると結構きつい。最終的にアカネちゃんは改心する流れがあるはずだが(それこそ原作のタケシのポジションならね)、その時に、自分が奪った命の多さを背負い切れるのだろうか。 そしてもう1つ、当時のグリッドマンが持っていた最大の特徴は、何と言っても「ウルトラシリーズに見えるけど、装備品をふんだんに使って戦う」という販促(?)要素である。ウルトラマンでもブレスレットやら何やら、ちょいちょい武器を使うことはあったが、大仰な剣やらサポートメカを使い始めたのは円谷ヒーローとしてはおそらくグリッドマンが初。幼かった当時は、「グリッドマンって街を直すのは偉いけど、ウルトラマンと違って一方的に武器を使うのはせこいよな」とか思っていた。そんなオリジナル要素である装備品の充実ぶりは、今や戦隊・ウルトラシリーズを問わずあらゆる特撮で常識扱いとなっており、普通に考えたらアニメにした時にも映えるものではなくなってしまっているのだが、これを「じゃぁ、人間っぽいやつを装備しよう、装備も意思を持とう」という斜め上の設計で塗り替えてきやがった。謎の人物として現れたサムライキャリバー。何者なのかと思ったら、まさかのデバイスだった。どういうことやねん。まだまだ謎は多いのだが、もしかしたらこれからもどんどんグリッドマンの下にこうしたデバイス軍団が集まってくるのだろうか。原作通りなら、剣、盾、さらにジェット機やら戦車まで出てくることになるのだが……どうなんでしょうかねぇ。 こうして様々な要素が追加され、ようやく本格始動したグリッドマン。前回の時点で「なんか雰囲気がおかしいよな」と思っていたのは、まだ休眠状態だったことが原因だったのだ。ボディの色が変わり、彼の象徴たる赤みを帯びた。さらに無音だった世界にもいくらかBGMが鳴り響くようになり、虚無的だった戦いにもヒーローらしさが宿った。さぁ、ここからが本当の始まりだ。戦え僕らのグリッドマン。 でも、心の中では全力でアカネちゃんを応援したい僕もいる。やっぱり現代アニメにする上での最大のリビルドは、単なる根暗オタクだった敵キャラが巨乳の美少女になったことですよね……当時のカーンデジファー様もオタクの面倒みながら悪巧みする苦労人の敵キャラのイメージだったが、今回の敵も「可愛い女の子のいうことならホイホイ聞いちゃう援交してるおっさん」みたいなイメージなのが笑える。最終的に袂を別つ時にどんなキャラになるかなぁ。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(01/21)
(01/21)
(01/21)
(01/20)
(01/20)
(01/20)
(01/19)
(01/19)
(01/19)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|