最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
まさかのリバイバルキャラが、先回りして視聴者の意見を真っ先につぶしにいった第9話。ほんと、この監督は訳のわからんところで周到だよな……「せっかくシリアスになったってのに、誰も望んでないギャグキャラを復活させやがって」って、キコちゃんは何の作品のイベントに出てたんでしょうね! というわけで、誰もが待ち望んでいた(?)名探偵、久良沢凱とその助手キコちゃんがめでたく再登場。1期では沈んだシリーズの雰囲気を余計なほどにもみほぐしながらも、実は案外世界観は壊さなかったこのコンビ。2人が出てたエピソードって、実は割と面白かったんだよね。確かにグロOK、人死に余裕のこの作品では完全に浮いた存在なんだけど、不思議と世界にマッチしている風に見えるのがおかしなところ。このあたりの野放図な世界設定で統制が取れているのは、監督の描く世界観のバランス感覚によるものだろうか。ちなみに、このコンビには格別のこだわりがあるのか、今回は監督自らのコンテ回となっている。 大宮でヘイと決裂した蘇芳(とジュライ)。あてもなく電車にのったところで遭遇したのは気のいい探偵助手。そこからあれよあれよと母親に会うことになってしまい、事態は思わぬ方向へ。どうにも、蘇芳の望むと望まざるとによらず、世界は残酷な方向へ進んでいるようだ。 その他の面子では今回霧原さんに大きな動き。前作の事件でアンバーと接触できた数少ないキャラクターである彼女に、「未来の記憶」を持つ魔女の残したメッセージ、「三鷹文書」が託される。また、イザナミを追跡するという志を同じくした鎮目と協力する体制も次第に整い、ヘイや蘇芳とは違った角度から物語の確信へ迫ろうとしている。いつものように鎮目にからかわれて「確かにBK201には会いたいが」って思っちゃう彼女の乙女っぷりが素敵。 ヘイさんは散髪を終え、ヒゲもきれいにそり、ついにあの頃の風貌を取り戻す。今回はほとんど台詞も無かった上に、顔がはっきり出る機会も少なかったので全盛期を懐かしむには至らないが、それはまた能力を取り戻してからのお楽しみと言うことにしておこう。ただ、鎮目には「能力がなけりゃ単なる根暗のジゴロ」とまで言われているのに、能力を失ってからのヘイさんも遠慮無く強いし、遠慮無く人を殺しています。今回もあり得ないスピードで三号機関の情報を盗み出し、さらには接触、誘拐、あげく刀ねーちゃんとはタイマンはって圧勝。一応「動揺している?!」と親切に負けの理由を説明してくれた葉月さんだが、いくら動揺してるっつうても契約者があっさり組み伏されるのはどうかと思います。彼女も色々と悩みはありそうだけど、「契約者になったおかげで自分の人生の誤謬に気付いた」っていう部分だけは幸せそうではあるよね。 現時点でのヘイの目的は、ただひたすらに銀を求めること。そのために最も優先度が高い三号機関との接触を図ったわけだが、今現在彼を支えているのは一体何なんだろう。CIAとの関係は切れているはずだし、札幌の一件でマダム・オレイユとも絶縁状態。散髪して着替えるくらいの余裕はあるかもしれないが、特務機関のデータにハッキングかけて情報盗み出したり、ああもあっさり施設に進入して誘拐を働くような余力があるとは思えないのだが……東京在住時代に色々と拠点を残しておいたんでしょうかね。 そして、探偵コンビ、マダム・オレイユと様々な人間と接触した蘇芳の巻き込まれ人生。これまで紫苑や父のことを思うことは有れど、なかなか母親のことを思い出すことは無かった彼女。それがここに来て突然、写真がつなぐ不可解な接点に立たされた。母の写真を見て構えるカメラのファインダーに、彼女は何を思ったのか。そして、様々な謎の現象と言動を引き起こすマダム・オレイユの正体と真意は何なのか。そして、母親の残した衝撃の一言の真相とは。 ここに来て、相変わらず謎は混迷を極めている。一応、「死者の復活」という現象については、既にパブリチェンコ博士が一度経験しているので、どうやら紫苑とパブリチェンコが何かを握っているのは間違いないようだ。しかし、「8年前に死んだ」という「事実」との関連性は何なのか。何故パブリチェンコは「蘇芳を普通に生活させ、紫苑の存在を隠していた」のか。何故、母親の方はそれを知らなかったのか。いや、そもそも本当に蘇芳は蘇芳なのか。「双子」というファクターを絡めるとありとあらゆる妄想が可能ですが……もう、あとは黙って見てた方がいいね。何を思い描いても、この監督じゃもう一捻りかましてきそうな気もするしな。 余談だが、蘇芳とキコが話しているシーンを見て、「あれ? 阿良々木さんはどこにいるんだ?」と思ったのは私だけではないはず。そう思いたい。 蘇芳も可愛いんだけど、どっちかっていうと変な衣装着せられて飛び出したり、猫喫茶の画面端で無表情の目だけ映ってるジュライが可愛い。「ショタのドールは需要があるからな」って、前のおねーさんは正しいこと言ってたな。 PR ゴキマスター・ターニャのあまりに壮絶な能力の行使っぷりにご飯が食べられなくなりそうな第8話。あの電車に乗ってた人たち、確実にトラウマになるよな。しかもターニャの能力が切れた後のゴキは多分そのまま自然解散しただろうから、あの近隣にものすごい数が潜伏してるだろうし……うえぇぇ。 白人幼女の水着シーンという素晴らしい出だしから始まった今回だったが、この作品で水着のサービス回などあるはずもなく、水着を披露した幼女1名と、おっさん1人の命が失われるといういつも通りの展開。うちの地域では「うみねこ」→「DTB」という放送順なので、この1時間にものすごい数の人間の惨殺シーンが描かれるというひどい時間帯になっている。 青森から一路東京を目指すヘイたち一行。しかし前回の騒動で既に足取りは捕まれており、ロシアからの刺客があっさりと接触。しかし、彼らの目的は既に蘇芳(紫苑)ではなく、「黒の死神」と謳われたヘイ自身。確かに酒をやめてあの頃と同じ異次元胃袋を発揮したヘイは、黒の死神と呼ばれるに相応しい力を取り戻しつつあるのかもしれない。あ、能力は戻ってないけど。 しかし、当然のことながらヘイの返事はNO。合理性のない答えにロシア連中は驚くが、ヘイはイレギュラーな契約者なので致し方ない。そして、彼らの話によるとイレギュラーな契約者もその数が増えており、そこに絡むのは「イザナミ」こと銀。全ての物語は、銀を中心に回っているのか。 そして、友人とゴキまみれの再会を果たした蘇芳も、理性と感情の間を揺れ動くイレギュラーな契約者。今回は、ヘイ、蘇芳、ターニャという3人の契約者の行動から、「契約者の持つ合理性」というものに揺さぶりをかけるのがメインのシナリオと言える。 ヘイは上記の通り既に「イレギュラー」認定をされた感情を持つ契約者だが、どうにも、蘇芳も非常に感情が豊かな状態にあるように見える。前回のジュライとの触れ合いもそうだし、ゴキブリを嫌悪するという感情も、あまり合理的とは言えない。札幌のホテルでぶっ放した時には気付かなかったのだが、今回ゴキブリが顔を這ってもピクリともしないジュライとの対比で、そのことに改めて気付かされる。そしてなんと言っても、かつての友人であるターニャを思っての彼女の行動。確かに、ターニャを殺さなかったのはヘイのおかげだ。あの場面でヘイが止めに入らなかったら、蘇芳は確実にターニャを殺していただろう。しかし、あの一件を経験し、さらには札幌でのヘイの指導と銀との出会いを通じ、蘇芳の中での「合理性」は非常に曖昧なものとなっている。今回も自分の命を脅かすターニャに向かって「殺さなくて良かった」と胸の内を明かしているし、ターニャの様子を見て思わず抱きしめるという行動に出ている。ゴキブリに追われてプールに飛び込んだのは水による防御を考えてのことかもしれないが、その後の射撃の躊躇い、濡れ鼠のままでのヘイへの反抗、そして「夏の太陽が〜〜」などの発言は、およそ合理性とはほど遠い。 そして、最も無感情であると思われたターニャに関しても、決して全てを失ったわけではない。蘇芳との邂逅で過去の自分を振り返り、その時の感情と、記憶の齟齬に怯えている様子がある。また、旧友であった蘇芳に対しては能力を十全にぶつけることが出来ず、結局は命を散らすこととなった。憧れの人であるニカ君に対する仕打ちとは随分違ったが、これも蘇芳との再会、車内での抱擁などを通じて、彼女の中に迷いが生じた結果であろう。 理不尽といえば、ロシアのおっちゃん(レプニーンという名前らしい)の死に際の一言(「イリヤを殺したのはお前か」)は、実に「不合理」で人間らしい。確かに彼は姪を殺した殺人狂を憎んでいた。しかし、その憎むべき人間を殺したのが誰か、そんなことを確認するのは、末期の一時にやることではない。しかし、彼の思いが最後に行き着いたのは、そんな「どうしようもない」ことだった。 感情が欠けたが、最後にその断片を取り戻し、それ故に命を散らしたターニャと、感情を殺して組織として動いたが、最期に思わず「自己」の感情が発露してしまうレプニーン。2人の人間の死に様に見えるのは、契約者と、人間という2つの種の奇妙なすれ違いだ。今回は微妙な描写の中に色々と考える部分があって、非常に面白い作劇であった。 そして本編はさらなる混迷を突き進む。大宮に姿を現した紫苑とパブリチェンコ。マダム・オレイユが霧原に託した謎、そして契約者を殺すドール、銀。あと数話で全部片付くんですかね。 うえだゆうじのマッドキャラクターは本当にいいなぁと思える第7話。今年で言えば「ティアティア」なんかでもうまいことイッた感じ出してくれててよかったですね。静かにぶっ壊れてるキャラがきれいに嵌る男性は格好いいです。他には藤原啓治とかね。 今回は今までとは毛色が変わって、物語の中心にはなんとジュライが収まっている。「合理的な思考しかしない」という契約者の設定もいまいちはっきりしてないんだけど、ドールの「自ら思考も行動もしない」という側面もよく分からないところ。成り行きでヘイと同行することになったジュライだが、見たところちょいちょい感情らしいものは見せているんだけど。そして、そんなジュライという1人の人間のパーソナリティが、今回は相変わらず感情を表に出しまくりの蘇芳との関わり合いの中で描かれていく。 パブリチェンコ博士生存の報を受け、ロシアの組織も北海道に入国。事態はさらにややこしいことになってくる。「イザナミ」を巡る謎は今回お預けだし、パブリチェンコ博士がどんな大トリックを使ったのかも分からない。謎は増えるばかりで、本当にこの作品は1クールなのかと疑問に思えてくる。まぁ、初登場のドール売人(中の人ナバ)はあっさり殺されたし、謎の昏睡魔術を駆使する契約者も割とあっさり死亡してる。このあたりの命を大事にしない感じは急いでいるようにも見えるけど。このままだと札幌に残してきたノリオとか方舟の連中なんかは、もう捨てキャラとして出番は終わりなんだろうね。まぁ、1期もキャラクターの数だけは多かったからなぁ(コミックス版で地味に復活してる人とかもいるけどね)。 今回の見どころは、1つは初めて単独任務に挑む蘇芳のジュライ救出劇。ガラス片があんなにきれいに飛んであんなにきれいに刺さるとはとても思えないのだが、いつの間にかヘイに鍛えられていたってことにしておこう。その後の車のドア越しのヘイたちの攻防もなかなか見応えがあったし、能力バトルものとしての完成度はなかなか。能力を失ったヘイがただ根性で勝つのではなく、「契約者にしか見えない」観測霊の映像を利用することで視界を奪って隙を突くあたり、なかなかうまいこと考えている。 そしてもう1つの見どころは、冒頭でも書いた蘇芳とジュライの心の交流。シナリオ構成として「首筋に水滴を受けても何も言わないジュライ」から始まり、「つねられてしばらくしてから痛いというジュライ」、そして「たんこぶを撫でられてすぐに痛いというジュライ」と3つ並べることで、ドールの中に芽生えたわずかな感情、信頼感のようなものを自然に演出している。観測霊を飛ばして助けを求めたり、霊を利用してヘイを助けたりと、随分色んな思考と感情を持っているように見える。そして、そんなジュライを弟のよう気にかける蘇芳も非常に可愛らしく、どう考えても合理的でない彼女の一途な思いも清々しい。そして全裸に剥かれたジュライは……ショタのドールはニーズがあるそうです。……あるんだろうなぁ。 ロシアの連中に引き連れられて、ゴキマスター・ターニャも日本上陸、そして紫苑は不穏な発言を父親に漏らす。仙台を舞台に、今度は何が起こるんでしょうか。
契約者に関わるとへそやつむじが取られるらしいことが判明した第6話。へそを取るのはカミナリ様だが、つむじを取るのって……なんだろう。車の屋根に乗られても気にしちゃいけない。それがこの国の契約者観であった。 舞台を札幌に移してからは控えめだった死者が出ることで、再び物語は辛い方向へと進み始める。マダム・オレイユの指示でヘイ達が動いていた「イザナミ」破壊。しかし、その中から姿を現したのは、あの銀であった。1期の後には「行方知れず」扱いで、ヘイの彼女に対する感情も今までは分からない状態だったわけだが、その姿が表に出ることで、ヘイはあからさまに動揺した。確かに「自分の手で殺す」とまで言っていたはずなのに、言葉とは裏腹に蘇芳の狙撃を阻止。そのまま依頼主との縁を切り、心は元の女の下へ。ヘイと銀の関係性は未だよく分かっていないので、この部分については現時点では保留としか言いようがないだろう。 そしてもう1つ分からないのは、ノリオの母、ミチルの死因。自分の能力に巻かれて死んでいたようにも見えるのだが、一体何が起こってしまったのか。事件現場には銀の観測霊が目撃されており、彼女の霊媒体も「水」。今回の事件に誰の意志が働いていたのかは、これまた保留としか言いようがない部分。しかし、コトの当事者には保留などという選択肢はない。「契約者としてのイレギュラー」を指摘され、「人を撃つ」ことにようやく踏ん切りを付けた蘇芳だったが、人殺しの濡れ衣を着せられることにより、再びその決心は揺らぐ。これまでのヘイの教えが正しいのか、ノリオの慟哭が正しいのか。迷いを吹っ切ろうにも、当のヘイは「もう銃を持つな」という手のひらを返したような態度。唯一の手段を奪われた蘇芳は、これからの人生において何をよりどころに生きていけばいいのか。 勿論、現時点で彼女の行動原理を支えるものは、弟の紫苑であるはずなのだが、今回の様子を見る限りでは、「合理的な」契約者の彼女の最優先事象は、どう見てもヘイである。函館に設けられた新たな隠れ家は完全に新婚夫婦の愛の巣にしか見えず、外出するヘイに向かって「あんたお酒はやめなはれ」って、もう貫禄の幼妻にしか見えない。ジュライは寡黙な息子さん、マオは……手のかかるジジイか。緑茶に砂糖はあまり賛同できません。 しかし、そんな甲斐甲斐しい蘇芳の気持ちとは裏腹に、ヘイの頭の中にはかつての相方、銀のことしか無い。彼女の登場をきっかけに酒を片付け、料理を始めて自ら食材を調達する姿は、かつて日本の安アパートで自炊をしていた苦学生の面影がある。つまり、そこにいるのは蘇芳の知らないヘイ。昔の女は影どころか観測霊まで飛ばしてきており、蘇芳は嫉妬に駆られて電柱を蹴り上げる。バツイチの家に転がり込んだ幼妻の図。きな臭いきな臭い。 一応劇的な人死にが出た回でストーリー上も「泣かせ」にかかっていた部分がある気がするのだが、個人的には「別にノリオはあんまり好きじゃないし、ミチルさんもそんなに情報が出てたわけじゃないから感情移入しにくいなぁ」という程度で、今回もどちらかというとメインキャラたちのあれやこれの方が気になってしまった。明らかに無理のあるモモンガの足で強引に人間らしいポーズを取っているマオは、すっかりモモンガライフを満喫している。今回は彼の飛行能力が非常に役に立っているので、憑依先というのはなかなか大事なものであることを再確認させてくれる。また、ヘイの上司であったことが判明したマダム・オレイユの悩殺マッサージ映像もなかなか刺激的。幼女で攻めてきたり熟女で見せてくれたり、この作品のサービスシーンも実に阿漕だ。 そしてやっぱり場違いなほどに落ち着きのある蘇芳たちの新居の映像。日本人は何故、こたつが出てくるシーンだとカメラアングルを下げたくなるんだろう。ジャパニーズ小津スタイル。
あれだけの大食漢だったヘイが雑草鍋をおかわりしている姿に涙を禁じ得ない第5話。手にした酒瓶は日本酒か焼酎みたいに見えたけど、当然ロシアではご当地の酒をかっくらってたんだろうし、飲めるならなんでもいいんだろうなぁ。あれだけ過疎地域に見える札幌で酒が手に入るのがすごいが。 自分の能力の性質を理解し、着実にスナイパーとしての素質を磨く蘇芳。ヘイをして「狙撃だけは上」と言わしめるなど、純粋な狙撃の腕だけなら、それこそ組織から依頼が来るくらいのレベルにはなっているらしい。問題となるのは、あとはメンタル。「契約者は合理的に行動する」という至上命題があるわけだが、マオとの分析によれば、子供はまだ「合理性をはぐくむ途中」であるからその挙動にはブレが生じるとのこと。ん〜、まぁ、分からない理屈ではないが……他の成人した契約者(鉱物変化のおっさんとか、マジシャンとか)だって充分合理性からかけ離れた言動をしてたように見えるし、逆にゴキマスターのターニャなんかはいかにも「契約者らしい挙動」になってたけどね。何にせよ、イレギュラー中のイレギュラーであるヘイに言われても説得力はないが。 そして蘇芳のゴキブリ嫌いのおかげで存外早くヘイにたどり着いた霧原たち。「三鷹文書」「イザナミ」など相変わらず謎のタームは多いが、着実に蘇芳との距離を詰めてきている。ただ、BK201にご執心の霧原さんがヘイに迫るのは分かるが、三号機関の目的はとりあえず蘇芳の弟の紫苑であった。霧原さんと機関の連携はうまいこと折り合いがついているのだろうか。一応契約者を同道させてヘイに迫ってはみたものの、相変わらず能力をロストしたままのヘイにも割とあっさり逃げられてしまっている。ホテルを襲撃したオカマの嫁さんは水を操る能力者のようだが、若干エイプリルの能力と被ってるのが気になるところ。一応彼女は大気中の水分を集める能力、今回は既にまとまっている水を操る能力のようだが……便利そうなのにあんまり強くなかったな。総じて見ると今回はバトル要素控えめで少し消化不良か。あぁ、彼女の対価はオーブンを使う何かなんでしょうね。次回予告からすると、パイを焼くとか、そのへん。 で、バトルの代わりに今回何が描かれていたかといえば、それは蘇芳とヘイのココロの交流である。「右は痛いから左を殴れ」と、体罰の形式指定をしてくる蘇芳に、ヘイは混乱する。加えて生き物に対する狙撃をためらうなどの側面も契約者にふさわしくなく、組織としてはよろしくないと判断したヘイは、マオに言われたような「子供ながらのイレギュラー」を敢えて無関係な生物を狙撃させることで払拭しようと試みている。狙撃の結果は演出上明示されていないが、結果を暗示する蘇芳の涙は、蘇芳の内面の変化よりも、ヘイの蘇芳への接し方に影響を与えたように見える。雑草鍋をつつきながら彼の漏らした「最低の夜だ」という一言は、当然鍋の味だけに言及したものではない。彼にとって、蘇芳とは何か、契約者とは何なのか。ヘイは幼い少女に誰の幻影を見ているのか。 ヘイはトラックの荷台に、そしてクジラに潜望鏡がついてる感じで次回へ続く。今回は色々と謎が増えまくった回でしたなぁ。 ヘイは酒ばっかり飲んでないでさっさと赤飯炊かなきゃいけない気がする第4話。1クール作品だという噂をちらほら聞くのでさっさとシリアスに邁進するのかと思っていたのだが、見たところ特に急かすような様子もなく、じっくりと話が進んでいる。 あの窮状をどう逃れたのかよく分からないが、とにかく船でロシアを抜け出し、北海道にたどり着いたヘイ一行。すっかり感情に乏しくなった蘇芳はカメラの趣味を忘れ、ヘイに無理強いされない限り笑顔も見せなくなってしまった。華やかな少女の笑顔が消えてしまったことで、今までこの血なまぐさい作品を何とか明るくしていた要素が全て消失。あとは冷めた目をした少年少女と、すっかりアル中になってしまったひげ面親父の奇妙な共同生活の物語に。ただ、その割には作品自体の雰囲気はあまり暗くなっていないのは不思議なところ。 今回新キャラとして、「どこかニカに似ている」という受け取り方次第では死亡フラグにしか見えないコメントをいただいたノリオちゃんが賑やかしとして登場したわけだが、テンポ良く、あまり沈み込まずに話が進んでいるのはそうした単純な理由だけではないだろう。見事なホバリングでモモンガ生活にすっかり馴染んでいることを示すマオの活躍や、方舟を経営するオカマとのやりとり、そして蘇芳の「初めて」のくだりなど、殺伐とした中にも奇妙なおかしさが組み込まれている(オカマのマスターが何故ナプキンを所持していたのかは今回最大の謎である)。真っ青な蘇芳の「笑顔」が面白くて仕方なかったし、ラブホテルに置かれたラーメンに描かれた下世話なオットセイなど、1つ1つの要素が絶妙に相互連携しているのが心憎い。気付けば今回は脚本に岡田麿里、コンテには五十嵐卓哉と、鉄板の布陣であった。道理で観ていて気持ちいいはずだ。 もちろんストーリーは着実に進行しており、霧原さんは一ノ瀬と名を変えて三号機関入り。謎の情報屋マダムオレイユとの接触を持つ(ついでにキス魔姉さんにロックオンされる)。他の機関の動きは今回確認出来なかったが、ヘイは事前情報で所属していると言われていたCIAからは既に離脱した後のようで、誰の指示で、そして何のために蘇芳を能力者として育て上げているのかが謎のままである(あとジュライの行動原理もイマイチ分からない)。東京までの道のりは険しそうだが、また1期と同じ規模の事件が起こるとしたら、なかなかとんでもないことになりそうである。 そういえば、結局蘇芳の能力はライフル召喚術で確定みたいなのだが、なんかもう少し面白そうなネタにならなかったもんだろうか。まぁ、個人的には幼女の体内からあり得ない長さの銃が引きずり出されるビジュアルは結構気に入ってるんでいいんですけどね。今回の召喚シーンで、改めて「あぁ、やっぱり重いよね、それ」ということが確認出来たのはよかった。そして対価は「折り鶴を折ること」。ただ、「方舟」の箸袋で中途半端な鶴を作っただけでもクリアになっていたようなので、どこまで厳密なものなのかは定かでない。そんな彼女がライフルで鶴を狙撃したことは、自分の能力者としての存在に対する皮肉めいたメッセージを感じられるような気もする。彼女の「合理的な判断」は結局鶴に銃弾を当てることを拒否したわけだが……さて、どんな感情が残されているやら。 今期のアニメは、ピラルクを乱獲したりタンチョウヅルを狙撃したり、絶滅危惧種に対する配慮に欠けている気がする。
主人公が全裸の幼女を組み伏して後ろ手に縛り、さらに暴力まで振るう第3話。夢の中でも大切な人を全裸に剥いていたし、ヘイはどこまでエロ妄想を回転させれば満足するのだろう。今週も全編通して鬼畜満載でお送りする本作。いつ見てもクライマックスな感が現代アニメでは破格のサービス精神である。
前回突如現れたロックマンのステージトラップばりのビリビリマシーンは、蘇芳の持つ流星核(?)が作用してなんとか突破。氷の浮かぶ海に身投げするという自殺行為を選択することでからくも窮地を逃れる。隠れ家で紫苑のメッセージを受け取った蘇芳とヘイは、一転して手を取り合っての逃避行。前作で死闘の舞台となった地獄門(ヘルズ・ゲート)へ向かうこととなる。 そして駅の構内で起こる惨劇の数々。 惨劇1、ヘイの能力消失。すっかりヘイのストーカーっぽくなっちゃった霧原さんが見た「星の消失」は、ヘイの死ではなく、能力者としての消失を意味していた。電流攻撃を失ったヘイは、単に「ものすごく身体能力が優れて、なんかマシンガンの弾が当たらなくて、ワイヤーをあり得ない距離かっ飛ばせるただの人」になってしまった。なんでこんなに強いんだか。 惨劇2、ニカ君の哀れな末路。完全に組織に手なずけられたターニャに利用され、哀れGの大群3度もおそわれることになった少年ニカ。最後にはGにまみれながら大量の出血をしていたところを見ると、流石にもう生きてはいないだろう。っつうか、あれだけの経験をして生きながらえても、精神は完全に壊れているに違いない。Gはどうやってニカを殺したのかよく分からないのだが、出血が多かったところを見ると、ひょっとして全身を噛みちぎられたのか……史上屈指の嫌な殺され方だ。まぁ、自分のダッシュが速すぎて雨粒に打ち抜かれるのも嫌だけど。 惨劇3、ターニャの裏切りによる、蘇芳の覚醒。契約者になるのに理由はいらない。ただ、今回の蘇芳は明らかに感情の爆発がトリガーとなっているようで、謎の多かった「契約者になる契機」がいくらかうかがい知れる。胸の流星核も何らかの因果関係があるのだろうか。彼女の能力は「ライフルの召喚」、対価は「折り鶴を折ること」のようだが、何かにとりつかれたような彼女には、正確な狙撃をする能力も備わっていたようにも見える。それとも、あれはジュライのサポートなのか? 色々と分からないことも多くて、彼女の感情はどこへ行くのかも分からない。ただ、かつての親友を殺さずにすんだ部分だけは、ヘイのファインプレーを褒めて上げたいところ。 惨劇4、マオが……元気。ここで重要なのは、1話で蘇芳と一緒に風呂に入っていた時に憑依していたかどうかである。話の流れからすると、憑依したのはヘイとエイプリルの対決あたりだと思うのだが、あの入浴シーンで既にモモンガの中身がおっさんだったとしたら……色んな意味でアウト。当然、前回のエンドカードでかわいこぶってたのもアウト。文字通りに、この畜生めが。 とにかく色んな要素がてんこ盛りで一切飽きさせない展開の今回。筋を追うだけでも緊張感が持続されるわけだが、相変わらず突き放したような筋書きの中で1つ1つのカットがシニカルに光る。無感情にターニャに銃を突きつけた蘇芳のほほを伝う一筋の涙、そして引き金を引きかけた手をゆっくりと下げるヘイ。「無感情」という大切なキーポイントを軸にして、きっちりとドラマを見せるだけの演出がある。また、Bパートラストでは、ついに霧原さんの元に騒動が波及する。かつての部下からの忠告を受けつつも、争乱の渦中へ飛び込む決意をする霧原。テーブルの下で切った携帯電話の通話ボタンは、彼女の現世との繋がりの切断をも意味するようだ。 相変わらず人が死にまくりのこの作品、今回も契約者だらけの抗争が続くわけだが、果たして霧原さんは最終回まで生きていることが出来るのだろうか。
オープニングで蘇芳が構えてるライフルがめちゃめちゃ長い気がする第2話。水着とか、楽しそうに笑う同級生とか……ここでしか見られなさそうな映像てんこ盛りだなぁ。
双子であるおかげで人違い襲撃される蘇芳。ヘイともあろうものが間違って幼女を襲うのはどうかと思うが、彼女を(正確には紫苑を)巡る争奪戦は、なんやら色んな組織が絡んでいる模様。前回あっけなく死んでしまったエイプリルがいる一期からの「組織」、そしてそれに敵対するのは、今回エイプリルの遺体の脇に無惨に転がっていたハンバーガー食べてた人のグループ。どうやらロシアメインの機関が多分ここ。そして、「黒の死神」に依頼をしていたのはなんとCIA。もう、色んな国が子供を巡って大戦争だ。 今回の目玉は、やはり入り乱れる能力者同士の壮絶なバトル。序盤のキス魔おねえちゃんとヘイのバトルは、いかにも岡村天斎なワイヤー入り乱れる高速アクション。不可思議な契約者の異能は、見た目に映えると同時に、能力の使用者に感情が無いため、いかにもプロの所業に見えて迫力が増す。まぁ、無感情でバトルしてたのは今回キスねーちゃんくらいだけど。でも口直しで同僚の唇奪うくらいの欲求はあるんだよなぁ。 第2のバトルは本当か嘘か微妙な「タネ」を明かしつつ迫るマジシャンとヘイ。マジシャンの能力は「マジックに種も仕掛けもない」というかなりチート気味の能力だが、その能力は「マジックらしいこと」に限定されているのだろうか。ヘイの最後の反撃が何故効いたのかがいまいち分からないのだが、まぁ「電流流されても平気です」なんてマジックは見たことないからな。なんだかよく分からない最期ではあったのだが、こちらもヘイのアクションが非常に面白く、能力のおかげで見たこともないような画面がぽんぽん出てきて退屈しない。毎回こんだけ暴れてくれればいいね。 そして、そんな大人の喧嘩にいいように振り回されるのが、メインヒロインの蘇芳と、同級生のそばかすボーイ、ニカ君。組織の仕事は早くてあっという間にクラスメイトの記憶は消されていたようだが、大量の虫群におそわれるというトラウマ確定の惨劇を味わって病院送りになっていたニカ君だけは何とか無事。契約者になって感情を失った憧れのあの子のために、彼も何か出来ることがあるのだろうか。蘇芳が非常にアクティブな性格で、自分が狙われていることなど毛ほども気にしない様子なので、彼も色々と苦労しそうではある。 突然歩けるようになった紫苑の謎や、機関が狙う流星核は何を意味するのか、そして、ヘイと銀のその後など、まだまだ謎の伏線がガンガン張られている段階。しばらくは雰囲気だけで楽しませてもらいます。 今回MVPを獲得するべきは、あるときは放送コードを守るために幼女に張り付き、またあるときは飼い主を守る為に悪漢に襲いかかるモモンガ君。走るよりも飛ぶ方が速いってさ! どうでもいいわ!! |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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