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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 怒涛の「なんやそれ!!」、第10話。このアニメを1回見ただけで理解できる人間がいたらまじで尊敬するわ。もう、何が何やら。

 前半パートはちょい趣の違う展開だった。「第2層」に潜っていた鳴瓢は、なんとかして飛鳥井木記の問題を解消しようと躍起になっていた。彼女の夢に侵入してくる殺人犯を“この世界”で一人一人排除して彼女の解放を目論む。「現実」での知識というアドバンテージがあったためにこの世界での捜査は順調に進み、排除は滞りなく進行。しかし、それでも飛鳥井の症状は治らない。やはりジョンウォーカーの排除が必須なのか……というところで、少しずつこの世界の異常が見え始める。鳴瓢が意識していないところでも垣間見える「未来の記憶」。それは飛鳥井の持つ能力ゆえかと思われたが……。

 最後に思い至った殺人犯、どんな世界でも因縁深い「穴空き」。そこへ向かおうとした鳴瓢が出会ったのは、まさかの別イドから飛び込んだはずの本堂町。二つのイドが繋がっているという謎もさることながら、ここで明かされたのは鳴瓢の打ちのめされた精神性だった。彼は「現実」の事件の手がかりを掴むためにイドの中だとわかった上で行動していたはずだったが、いつしか「過去の記憶」で埋め尽くされたイドにすっかり侵食され、世界を現実だと思い込むようになった。いや、願い続けていた。イドの世界でのわずか10分が数年にも及ぶ記憶の慰めを生み出し、彼はこの世界での警官としての人生を全うすることを願っていた。今は亡き妻と娘の面影に耽溺していた。しかし、先にイドに潜っていた本堂町の存在が、如何しようも無い矛盾を彼に叩きつける。この世界は幻想。それに気付かされた今、鳴瓢がこのまま夢に甘んじるわけにはいかなくなってしまったのである。

 崩壊する世界の中で、彼はせめてもの償いとしてジョンウォーカーの捜査に着手することを試みる。しかし、どこまでが天の配剤か、はたまた何者かの思惑か。ここにきて規定時間の10分が経過。穴井戸によって「第1層」に呼び戻される酒井戸。「砂漠の世界」に戻った彼に突きつけられたのは、さらに斜め上の現実である「イドの真実」であった。

 穴井戸、いや、「穴空き」富久田は、脳機能がおかしくなった結果、実はイドの中でも人格を失わず、記憶を保持したまま潜ることができたという。そして、そんな彼は自分の潜ったイドが百貴のものなどではないことにも気づいていた。砂に埋もれた砂漠の世界で、手がかりである拘束具を外した「時計泥棒」は富久田本人。彼は「砂漠の世界」と「雷の世界」の類似点をうやむやにすることで、イドの真実から目をそらさせていたのであった。砂が吹き飛んだあとに残されたのは「雷の世界」の成れの果て。なぜ「第2層」で鳴瓢と本堂町が出会ったのかといえば、それは「同じ人物の同じイド」だったからこそ。

 鳴瓢は自身のイドに潜り、自身のイドの中で己の存在を認識した。スタッフの恐れていた現象が起こる。イド嵐。一体何が起こるのか。富久田の狙いはなんなのか。鳴瓢は無事なのか。より深いイドにいる本堂町の安否は? 結局百貴と鳴瓢は現実で何をしていたのか?

 ノンストップ謎だらけ展開。救いはあるのか?!

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 大団円やんけ、第8話。普通にいい話になった。水崎氏は予想以上に家庭環境に恵まれすぎた贅沢完璧超人じゃのう。箸の持ち方以外は完璧やんけ。

 いよいよ学園祭当日。しかしアバンでは水崎の両親がついに娘の真実に気づくという描写が挟まれたため、「これ、もしかして水崎氏が親からダメ出し食らって上映会自体がピンチになる流れでは……」と危ぶんだのだが、なんだか想像以上に理解のあるご両親だった。1話であれだけメンインブラックに追わせてたわけだけど、あれはなんとなく父親が指示を出していただけで、そこまで深い意味はなかったのね。むしろ変な任務を言いつけられた黒服さんたちが発奮しちゃっただけっていう可能性すらあるな。

 そして、今回はそんな1話を思い出すかのような学内追いかけっこ描写が続く。絵柄のおかげで「夜は短し」における学園祭模様なんかにも近い風景が広がっているので芝浜高校はそこそこ京都大学の趣。っつうか、これだけ架空の環境に作られたイかれた高校と遜色ない学園祭模様が描かれる京大の方がファンタジーに片足突っ込んでる可能性はあるんだけど。映像研だけでなくロボ研やその他諸々の部活動が高校生とは思えないバイタリティで各々の存在感をアピールしており、部活モノらしからぬファンタジー感溢れる学園風景である。おでん部はギリギリ分かるとして(分かるか?)、カニカマ同好会は一体何をしている部活なのだろうか。

 そして、そんな中で映像研が狙うのは、学園祭の目玉企画としての徹底した宣伝工作。金森の狙いは最初から一貫しており、とにかく金になることがやりたいってんで宣伝効果の最大化を図る。当然水崎には看板になってもらいたいし、それが多少狡くても一番効果的なやり方だってのは分かって企んでいる。ただ、彼女の場合に憎めないのは「作品の出来が良いことは大前提だ」と自信を持って浅草たちに言っている部分で、「別に作品がダメだからごまかそうとしてんじゃねぇ。観てもらうためにはとにかくなんでもいいから宣伝を打って来てもらうんだろうが」と正論を説いている。彼女自身は「アニメの良し悪しなんてよくわからねーです」と言っていたはずなのだが、それでも浅草や水崎が作り上げたものには一定以上の信頼を置いているのだろう。そして、彼女の目論見はきちんと的を射ているのである。

 そうして水崎氏が作り上げた渾身の作品がたっぷりと上映されるのかと思いきや、前半パートは追いかけっこに費やされた。こちらの方が(今作における)現実世界でのアニメの描き方を見せるパートになっており、走る挙動1つ取っても様々な個性が見え、ありえないようなアクションも色々な方向から切り出して見せている。わかりやすいのは水崎氏の走り方とロボ研部長の走り方ではモーションそのものが違っているというのがはっきり分かるように描かれていることだろうか。水崎氏の走りの方がどこか軽やかで、女優としての経歴を持つ彼女の華みたいなものが現れている。ロボ研部長はどっちかっていうとギャグ寄りの走り方だが勢い任せでエネルギーがある。そうしてたっぷり前半パートで「走り」を見せておき、後半の「アニメ本編」を水崎両親が観て「この走りを描いたのは娘なんだ」と気づくという構造が心憎い。娘が娘なら親も親だな。

 また、今回は軽く触れる程度になってしまったが、序盤パートで百目鬼と一緒に音響効果をチェックしていく浅草氏の様子もなかなか興味深い。「音楽次第で印象は全然違ったものになるよ」っていうのは以前やってくれていたところだが、今回はそれをSEと劇伴を含めて実際に見せてくれており、さらにそうした音響に対する浅草のセンスも垣間見えるようになっている。音響のプロたる百目鬼もすっかり映像研の面々と呼吸が合うようになっており、同じ屋根の下で過ごす「協力者」としての関係性はばっちりだ。今回のイベントでロボ研連中も何かと良い関係が築けたようだし、映像研のコネクションは着実に広がっている。この辺も金森の手腕ゆえだろう。あとは美術部がどの程度納得しているかだけどなぁ。

 さて、今回でひとまず大きなお話は片付いたと思われるが、次回からの目標はどんなものになるだろう。すでに短いフィルムで二本も話題作を繰り出している映像研。さらなる大きな目標ができるのかどうか。

 

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 ???????? 第9話。もう、何がなんだかさっぱり分からないのだが? 多分作中の人物の誰一人として状況がわかってないのだが??? いや、ジョンウォーカーだけはこの状況を把握できてんのかなぁ……。もう、ミズハノメは害悪しか生まない可能性が……。

 なんとかもう一回まとめよう。まず、発端は本堂町のダイブからだ。彼女が鳴瓢のイド(雷の世界)に潜り、その中で初めて「イドの中のイド」を発見。さらに潜ったところ帰って来られなくなってしまった。対策を講じた井戸端の面々は追跡を行いたいが、鳴瓢のイドに鳴瓢本人を潜らせることは危険が伴うためにできないという。そこで同様に「思念の中にイドのコクピットがあるのでは」ということから、連続殺人犯の容疑をかけられた百貴室長の思念に潜ることになった。ただし、この思念については「容疑をかけられたのが百貴である」というだけでそのディティールに保証はない。そして、「イドの中のイド」に潜るためには本堂町の二の舞になっては困るため、鳴瓢と穴空き(酒井戸と穴井戸)の二人の名探偵が同時に同じイドにダイブするという新しい試みが採られることになる。そして予想通り、百貴のものと思われるイドの中(砂漠の世界)で新たなコクピットを発見。そこには飛鳥井木記の名前が記されていた。彼女は連続殺人鬼「タイマン」の犠牲者で唯一の生き残りであり、タイマンの事件は鳴瓢と百貴が捜査していたことから、一応二人の世界に同じ人物のイドがあったことは納得できる……のかな?

 ここまでが先週分。そして今週は実際に「イドの中のイド」に飛び込んでみたわけだが、なんと、その世界の中でも「夢」が存在するというとんでもない構造。便宜上、本来の鳴瓢たちが生活する世界を「現実」と称するなら、1つ目のイドの中(雷の世界・砂漠の世界)は「第1層」となり、そこから酒井戸が潜ってタイマンと殺し合いを演じた世界を「第2層」と呼ぶことになるだろう。この世界は誰の思念によって構成されたのかは定かでないが、一応現時点では「百貴の思う飛鳥井」ということになるんだろうか。とにかく、その世界は一周回って名探偵設定がキャンセルされ、酒井戸になっていた鳴瓢が再び鳴瓢に戻った上で、現実世界の記憶を持ち越すことに成功した(ついでに第1層の記憶も持っていた)。この「2回潜った結果」として戻ってきた状態がタイトルのinside-out(うらおもて)ということなのだろう。

 しかし、この第2層には鳴瓢の想定通りに「まだ事件を起こしていない既知の殺人鬼」がひしめいており、その中の1人であるタイマンはすでに飛鳥井に手を出していた。かろうじて飛鳥井を救出することに成功したが、今度は鳴瓢がこの「第2層」で眠った時に「潜ってしまう」夢、いわば「第3層」での事件が起こることになる。この第3層はミズハノメによるものではないはずなのだが、謎の感応能力を持つ飛鳥井の特性からなのか、それとも単にイドの中だからなんでもありなのか、夢世界が鳴瓢と共有され、さらに「いろんな殺人鬼が毎晩飛鳥井を殺しにくる」という訳のわからない世界。世の中に連続殺人鬼の物語は数あれど、「連続殺人被害者」の物語はなかなか無い。飛鳥井はその特異な体質故に、夜な夜な殺人鬼たちに殺され続けているといい、その先鞭をつけたのが、ほかでもないジョンウォーカーであるという。連続殺人を犯す上でのスタートラインは、やはりこの謎の存在へと収束するようだ。

 とはいえ、こうして混迷を極めた飛鳥井の設定や物語は、すべて「よく分からないイドの中の思念が伝えたもの」である。下手したら全部嘘かもしれないし、なんの意味もないかもしれない。先週時点で現実世界の百貴は「全部罠だ」と警告しているし、とてもじゃないが今回のやりとりが第1層に持ち上げられ、さらに現実にまで返ってくるとも思えない。少なくとも現在鳴瓢が経験している事象は、井戸端の面々には把握できていないだろう。もしかしたら鳴瓢が記憶の全てを持ち帰ることは不可能では無いかもしれないが、その場合でも記憶の意味は推測するしかなく、「単なる白昼夢だったのでは?」と言われたらそれまでである。普段は井戸端スタッフが全力で情報サポートしているからこそイドにも意味があるわけで、鳴瓢単身での冒険には捜査手順としての意味がないのだ。まぁ、それを言い始めたらイドの実存性だって疑わしいわけだが……。

 うーむ、毎回の結論が「来週を見るしかねェ……」のくせに、実際に翌週の放送を見ると「ますます分からねェ……」になっていくのほんとに怖い。そして、こんなに無茶苦茶なのに見続けちゃう謎の求心力……うーむ。来週を見るしかねェ……。本堂町きゅんどこ行った。

 

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 水崎氏がおっとこまえ、第7話。毎度金森氏の男前っぷりに惚れ惚れしていたが、今回ばかりは水崎氏の勝ちかな。

 先に書いとくと、この作品だとわかりやすくなっちゃうけどだいぶキャラ作画の怪しい回であった。まぁ、もともと湯浅作品はキャラ造形の抜くところを抜いてくる作劇なので多少バタついてもあんまり気にならないんだけど、作中で語られた「経済的作画」をちょいちょい導入されたりして、今作においても制作体制に隙がないわけじゃないことを白日のもとにさらしている。まぁ、肝心要の「演出説明」の部分ではしっかりリソースを費やして描かれているので、ちょっとくらいの作画ボケでは作品の品質に傷がつくとも思わないけども。

 いつも以上に「動くとはなんぞや」ということについての言及が徹底しているエピソード。冒頭の水崎氏の回想では彼女のオリジンとなった在りし日の思い出が描かれており、彼女が幼少のみぎりから「動くもの」の動性について敏感な子供だったことが確認できる。水しぶきの動きに「格好いい」という感性を持ち、人の「歩き」一つとっても所作の細部まで目を見張るような観察眼の鋭いこども。そして、彼女がそうした「動き」へのこだわりを持っていたのは、祖母のリハビリを行うために必要なものだったことも語られており、単なるオタクの薄暗い情熱ではなく、実生活に根ざした欲求の延長線上にあることも捕捉されているのは重要だ。日常のあらゆる事物に博物学的な興味を抱く浅草氏と並んで、水崎氏も産まれながらの「クリエイター」気質を持っていたのである。

 そうしてた彼女のこだわりをアニメとしても外部から補強していく流れ。今回は徹底して「水」のモチーフに固められており、現在製作中のロボアニメが水中からスタートすることに始まり、降り止まぬ雨が窓ガラスを滑る様子が延々映されたり、今作にあるまじきサービスカットとなる銭湯のシーンでも複数の視点から「水」の持つ特性が描かれている。まぁ、あんまりサービスシーンとしては機能しないんだけど……全裸になってもやっぱり金森氏のスタイルの良さは際立つよな。そして浅草のちんちくりん加減も……。

 とにかく、あらゆる局面において「動く」ことへのこだわりを捨てない水崎氏だが、やはりスケジュールという絶対制度には逆らえないわけで、金森にせっつかれながらもなんとか折衝して完成品を目指していく。百目鬼との連携もそれなりにうまくいっており、音響面からのサポートも充分期待できるようになってきた。すっかりプロ意識も強くなっており、私も普段からアニメを見るときに注意したいと思っている「音と絵があって映像」という感覚や、「アニメは動きに関しては別格の表現、全てを人の手によって描かれているのだから」といった当たり前ながらも忘れがちな金言がさらりと展開されていく。これだけのこだわりを持っていると、どうしたって対外的にはぶつかる部分が多くなるのは致し方ないことで、同じようにこだわりを持ち続ける美術部やロボ研の連中との対話では浅草が完全にポンコツになってしまった。コミュ障はどうしようもないのだが、アニメ制作にはコミュニケーションも欠かせないってのは、どんなスタジオでも抱えてるジレンマなんだろうな……いや、コミュ力のあるクリエイターがいればジレンマでも何でもないはずなのだが、そうもいかないのは何となくわかるところでね。今回揉めていたあれこれって、現実のアニメスタジオでも散々繰り返されてきたやりとりなんだろうなぁ。

 それにしても、ザリガニなぁ……食うのかぁ……。

 

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 さらにカオス度が増すのか……第8話。津田健次郎と竹内良太ボイスという壮絶イケボの男2人が小便にまみれて砂漠を歩き続けるだけのアニメ。いくらなんでもカオスがすぎる……。

 結局、百貴室長は逮捕されっぱなし、しかも何故かは不明だが彼の家からは残留思念が検知され、そのイドに名探偵2名が潜ることになってしまった。いまだにミヅハノメのギミックがよく分かってないので微妙なところなんだけど、現場(百貴の家か)から検出された思念って、それが百貴のものであるっていう確証は得られるんだよね? これまでも「誰のイドだ」ってのは確定させて潜っていたはずだし。ただ、それが確定なのかどうなのかがよくわからんのが怖い……もし作中でも「百貴の家で見つかったんだから百貴の思念だろ?」くらいの雰囲気で潜ってるんだったら、全然関係ない真犯人(誰だかわからない)のイドだって可能性もあるわけで、だとしたら百貴さんが必死に叫んでいた「全部罠だ!」ってのもわからんでもない。いや、でも残留した思念に罠を仕込むなんてことが常人にできるわけもないんだけど。

 一応、蔵の判断としては「本堂町が潜った鳴瓢のイドにコクピットがあって、そこから謎多き失踪者である飛鳥井木記のイドにさらにダイブして帰ってこなくなった」という窮状を解決するために、「イドの中のコクピットなら、同じく蔵の関係者である百貴さんのイドの中にもあるに違いねぇ」っていう割と無茶な推論からスタートして、「でも、鳴瓢が単身出撃しても結局本堂町の二の舞になるだけなので、イドの中で排出ボタンを押すためにもう1人名探偵が必要だよね」ってんで史上初の2人同時ダイブが実現することになったと。……この時点であまりに推論に推論を重ねすぎててヤバいんだけども……今のところ「確かにイドの中にイドがあった」、さらに「こっちのイドからも飛鳥井木記のイドにダイブできそうだ」と想定通りに物事が進んでいるのはラッキーなのか、何か確証があってのことだったのか。

 そして、さらにその上で「全部罠だ!」と言われてるわけで……もう、誰が何を企んでいるのかさっぱりわからん。少なくともジョンウォーカーはミズハノメの存在をすべて考慮に入れた上で存在している殺人(教唆?)犯ってことになるんだよな。どういうこっちゃ。現時点では少なくとも室長が悪人には見えないし、多分「罠だ!」は事実なんだろう。ただ、その場合に「室長はなんでそのことが分かっちゃったんだろう?」っていう新たな疑問も出てくるわけだが……やっぱり「今潜ってるのは百貴のイドではない」っていうのが普通の考え方になるよなぁ。

 それにしても……変な世界の創出も一切手加減なしで進んでいくなぁ。今回の砂漠、名探偵の死因が「渇死」になりそうってのも凄まじい。そりゃね、本格ミステリじゃ絶対に実現できないセッティングなのは間違いないけどね。

 

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 部屋着姿でくつろいでる玄田さんって初めて見た気がする……第6話。おっさん好きにはたまらないアニメになってるよ。おっさん好き、犬好きの両面待ちって考えると、意外と支持層の広いアニメになっているのでは?!(だいぶ混乱している)

 1話時点で「これ、キャストのギャラだけでも結構なもんだぞ……」と思っていたのに、さらに次弾を追加し続ける気概が素晴らしい。松永久秀役にはなんと中尾隆聖を起用し、さらにオリジナルソングをまるまる一本熱唱してもらうという、最近じゃありえないようなサービス満載である。また中尾さんが無駄に上手いから困る。前クールの「アフリカのサラリーマン」では大塚明夫がまさかのエンディング担当で度肝を抜かれたが、なんだろ、最近はベテラン声優の中でも仕事を選ばずやりたい放題させるのが流行ってんのかな。まぁ、もともと芸に貪欲な人たちばっかりではあるのだが……。ちなみにキャストロールの「入栗鼠自由」はまだ理解できるけど、「カメムシ潤」はもう完全にカメムシでしかない。

 しかし、まさかこの作品で歴史サスペンス(?)が絡んでくる展開になるとは……。いや、一切シリアス要素は無いからしょーもないオチで終わる気もするんだけど、一応メインストーリーみたいなものは用意されているんだろうか? まぁ、仮に真犯人がわかったところで、今のシナモンにはどうしようもないだろうしな……。

 

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 超展開すぎィ! 第7話。まぁ、この世界での超展開なんてもう当たり前の話ではあるのだが……いや、でも現実パートでの展開はやっぱりびっくりするぞ。作中でも誰かが言ってた通りに「あっちこっちで何が起きてやがんだ」って感じですな。

 さぁ、本堂町きゅんがめでたく名探偵デビューを飾った。以前穴空きがイドに潜った時はすぐに排出されてしまったので「鳴瓢以外の人間がイドに入るとどうなるか」ってのはこれまでよくわかっていなかった部分だと思うのだが、なるほど世界設定は比較的に通ったパーツを持っているらしい。特にカエルちゃんはまとまったセットとして提供される存在らしく、潜る人間が誰であろうと、彼女は必ず死んでいる(かわいそう)。まぁ、今回はよりによって鳴瓢のイドに入っているので、彼の中の特別な「死者」としてカエルちゃんが出てきた可能性も否定はできないが、本堂町が何のためらいもなく「死の真相を暴かねば」と判断できたということは、おそらくイドという存在はカエルちゃんと不可分なのだ。

 そして推理される新たな世界の謎。毎回「カエルちゃんの死」の不整合から推理していくスタートなのだが、今回は手錠の謎だけなのでそのあたりの接点は弱め。そこに謎が残ってないなら名探偵は何を解けばいいんだよ、って思ったら、まさかのイドの中のイド。そんなんあっていいのかよ。観察チームも「イドの中のイドに入った……」とかすんなり受け入れてたけど、もっと慌てた方がいいと思うぞ。対応しきれる事態じゃなくなってるのでは? 本堂町は初めての捜査だったのだし、もうちょい慎重に成り行きを見守った方がよかったと思うの。まぁ、殺しても死ななそうっていう気持ちはわかるんだけど。

 そして、そんなカオスな状況にさらに一石も二石もぶん投げてくるさらなる展開。室長、どうなってるんだ。自宅の死体はまぁ、はめられたってことで構わないんだろうけど、すんなりジョンウォーカー容疑をかけられて逮捕までこぎつけたってことは……普通に考えたら上層部の誰かにはめられてるやろなぁ。今まで組織の体制なんてほとんど描かれたこともないし、怪しいとしたらあのじじいなんだろうけどさ。いや、でもこのアニメがそんな単純な結論になるかな……。

 さらにさらに、すでに終わった事件の犯人たちが鳴瓢も加えて謎のコミュニケーションを開始。穴空きさん、ここまで出ずっぱりだし、いろんな犯人たちに影響与えてるし、いつの間にか超重要キャラやんけ。いっそあんたがジョンウォーカーであってほしい。

 

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 最近はようやく花守ショタボイスが識別できるようになってきた、第6話。「ラディアン」がスタートした時にはどの程度のニーズがあるもんかと思ってたけど、随分堂に入ってきたものだなぁ。

 最近は本格的にアニメを作るだけのアニメになっているのだが、行程が細かくなってもテンションが落ちるどころかむしろ加速している感すらある。とにかくディティールに徹底的にこだわって作成過程が進行していくので、その端々に見えるマニアックな見せ方がいちいち面白い。今回アニメ的要素として大きく注目されたのは音響部分。特にSEと呼ばれる効果音に関してのところで、これもまぁ、普通にアニメを観ているだけならあまり気にするタイミングが無い要素ではなかろうか。しかし改めてこうした「素人が作るアニメ」での「物足りなさ」みたいなものを明示されると、普段我々が観ているアニメというものがどれほど人手のかかったものであるかに気づくことができる。そりゃま、音響マニアの百目鬼ほどではなかろうが、あの歩行シーンでのSEの違和感を叩きつけられたら、どんな人間だって気持ち悪くなってしまうだろう。こうして観せられれば気づくわけだが、逆に「観ていても気づかない」ことが多いってことは、それだけ音響の人たちが普段から頑張っているということの表れなのだ。まぁ、流石に華厳の滝で七十二候は多すぎるとは思うが……。

 餅は餅屋。音響は専門家を雇って任せることにするならば、あとは映像研は映像を突き詰めるだけである。音のリアルさも何も、まずは絵がなければ話にならない。アクションの方は水崎氏がだいぶノッてきたみたいだし、ロボアクションなんてのは過去の偉人たちの蓄積の最たる部分だろう。こだわり抜いたアクション作画は今後のお楽しみである。彼女が見せてくれたラフ案はまだ中割りが全然入っていない状態で動いており、その不自然さが認識されればされるほどに、動画ってものがいかに大変なのかが伝わってくる。

 そして今回はどっちかってぇと天才肌の側面がよく見えた浅草。彼女の作劇の根底には「リアル」が根強く存在しており、何かを生み出す時にはやはりもっとも重要なのはあらゆる事象に興味を持てる巨大な好奇心であることをうかがわせる。アニメなんてのは空想の極地であり、画にも「嘘」を紛れ込ませることは欠かせないはずだが、嘘をつくためにはまず「本当」を知らなければどうしようもない。徹底的な観察力、そしてそれを深める探究心。彼女の作る世界は嘘と本当のバランスをどこで保つかが勝負の分かれ目になりそうだ。

 そんな浅草を強く引っ張り上げる金森が、今回も問答無用で格好良すぎる。ほんと、回を重ねるごとにますます魅力に磨きがかかっていく恐ろしいキャラである。今回はラーメン屋での髪をまとめる仕草でちょっと可愛いとすら思ってしまったし(その後寝落ち前にすぐ外しちゃったのは笑ったけど)、本当に献身的に動き回ってクタクタになっているはずなのに一切そんなそぶりを見せない鉄仮面なところも彼女の魅力。対外的にも、そして仲間に対しても鬼の形相を見せ続けるのは彼女の愛(と打算)ゆえのことである。ラストに浅草のケツをひっぱたいた啖呵を切るシーンはあまりのまっすぐさに泣いてしまったよ。誰よりも浅草のことを信頼してるのが金森なんだよなぁ……。確かにこりゃぁエロくない金×浅の同人誌が欲しくなるのもやむなしだな……(作者に配慮)。

 

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 コンテ神戸守かよ、第5話。なんかもう、やりたい放題になってきたな。いいぞもっとやれ。

 ロボ回。その割に序盤はちょいサスペンスホラー回。映像の光量を落とした場合って作画が楽になるのかしら? なんてことも気になってくるのが今作の面白いところ。暗がりの描写って色彩設定は楽になるような気もするけど、結局いつもと違う設定作らなきゃいけなくなるから面倒なのかしらね? 

 前回の一件で映像研創立に関するすったもんだは一段落したので、今回はステップ2といったところ。都合よくロボ研とかいうよくわからない集団とのコネクションが繋がり、次のアニメ制作はロボットものである。文化祭のテーマがロボットってのも意味のわからんところだが、そもそも先祖代々のロボットが受け継がれてる意味が一番わからん。まぁ、それが許される高校なのだろう。学生が自由に出入りできる謎の地下ピットとかある世界だしな。こんだけ舞台がファンタジー風味溢れてるのに、そこからさらに空想を広げてアニメを作りたがる映像研の罪深さよ。

 当然今回の見どころはロボ関連の作画部分ということになるのだろうが、個人的にはロボにあんまり思い入れは無いので感情は金森の方に近いかもしれない。空想と現実の間でいろんなもの(時に自分自身)と戦い続けるロボットマニアの人たちはご苦労様としか言えないが、現代アニメにおいてそこまでカルトなロボット信奉者って生き残ってるものなのでしょうかね? 昨今のロボアニメの衰退っぷりを考えると、こういう暗い熱情ってある程度世代が上のイメージがあるんだけども。ロボの歴史ってガンダムからエヴァに引き継がれて、そこで一つの終焉を迎えてしまったイメージなんだよな(エヴァをロボットものにカテゴライズすると怒られる場合もあるらしいが)。そのあとの世代で歴史にインパクトを与えるロボットものって何かあったのかなぁ。スーパーロボット系ならグレンラガンがあるが、リアルロボットだと……個人的には「クロムクロ」が印象的なんだけど……多分世間的な認知度が桁違いだしなぁ……。

 まぁ、どうせドリームが先行するならいつの時代だって夢の方向性は変わるまい。相変わらずノリノリの浅草・水崎両名に、今回は「触らんとこ」みたいな金森氏のちょっと引いた態度が印象的。金森さん、金が絡んだ時の本当に真っ当な倫理観が高校生とは思えないところが素敵だし、発する言葉の重みがいちいち図抜けているのでほんと好き。「開かない扉があってたまるか、扉は開くのが仕事だろうが」とか、普通の脳だったら出てこないセリフですよ。この子が浅草氏と長い付き合いになってるのって本当に謎だよなぁ。

 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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