最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
なんかもう、いちいち緊張感が半端じゃない、第2話。今となってはそこまで新規性の高い内容でもないと思うんだけど、改めてこういうシチュエーションを見せつけられると、本当にいたたまれなくなる。 リセット後の2周目、かと思われたが、正確には違うんだね。長谷君の中では当然記憶のストックがあるのだから、いわば「強くてニューゲーム」みたいなもの。最初は怪訝な目で見られてどうなることかと思ったが、情報を共有していたことを明かすと、案外藤宮さんもあっさりと心を開いてくれた。元々気立ての良い子なのだから、確かに「はじめの一歩を飛ばして」攻略出来ればある程度負担は軽くなるのか。そして、楽しい時間の共有を更に強固なものにするために、長谷は日記を書くことを思いつき、藤宮さんもそれに従った。「いや、記憶障害を自覚できてる人間なんだし、記録を残すくらいのことは真っ先にためしたやろ」と突っ込みたくなったが、なるほど、記録を残すことは決してメリットばかりではないのだよね。 過去にどんな事実があったとしても、藤宮さんにとって長谷は「初めての友達」に違いない。その長谷に言われたために改めて日記をつけることにチャレンジしてみたものの、その心理的負担は非常に大きかった。朝起きたら「自分の知らない自分」が記録されているというのは、辛いとか訝しいというよりも「怖い」と言った方が正しいのかもしれない。酔っぱらって記憶を無くすだけでも怖いのだから、それがまざまざと見せつけられるのは、たとえ望んだことであっても受け入れがたい。そんなハードルがありながらも、必死で長谷のために笑顔を繕ってくれた藤宮さんは本当に良い子であった。そして、そんな症状を抱えた「患者」である藤宮さんの葛藤についても、ちゃんと長谷は気付いてやることが出来た。屋上でのやりとりは本当にハラハラしながら見ていたのだが、長谷がちゃんと相手のことを考えられる男で本当に良かった。 今回の悲劇は、再び来週以降も繰り返されるはずのものである。藤宮さんの症状が良くならない限り、どれだけ日記に時間を割き、精度を上げ、月曜日のために手を尽くしたとしても、根本的な問題は解決しない。今後長谷はそのあたりの問題をどうやってクリアしていくのだろう。問題しか無いこの状況、来週もまだまだハラハラしそう。ただ、慣れてしまっているのか、藤宮さん自身は「記憶を無くすこと」についてはあんまり身構えてないんだよね。そりゃ「悲しい」とは言っていたけど、実際無くした後も「先週の昼休みを全部覚えてないんだよね」とけろりと母親に報告しており、そこに畏怖などは感じられない。これがいい事なのか悪いことなのかは定かでないのだが……。 ちなみに、そんな難しい問題を抜きにすると、本作の半分以上は「高校生の健全なイチャイチャ」に費やされる爆発番組でもある。藤宮さんの天性の可愛らしさは、長谷をどんどん冥府魔道に引きずり込んでいる。もう、毎週「初めてのカラオケ」にチャレンジすればいいんじゃないかな。そのうち藤宮さんが「なんか私、知らない間に歌が上手くなってる!」とか言い始めるかもしれない。ちなみに、カラオケはいついかなる時でもハードなスポーツです(俺論)。 PR 無事に終われた! 最終話。うん、このくらいの着地点が理想的じゃないかしら。最終的には何もわだかまりがなかったし。しいて気になったことといえば、「何で男性客のためのキャストがこんなに多いんだよ」っていうことくらい。エンドロールにずらっと見たこと無い名前が並んでて笑った。 WUGラストライブ。当然のように災難は降りかかり、よりにもよって胃に穴をあける勢いだった佳乃に降りかかった。ここから「佳乃が黙って本番に挑んですげぇ失敗する」パターンとか「そのまま辞退する」パターンとかを考えてたんだけど、怪我をした事実はリハでばれてしまったため、その後の進退はチーム全員に委ねられることになる。あわや棄権というところまで行きかけたが、I−1のツンデレさんの好意で土俵際を残し、無事にラストライブを成功させることが出来た。今回はようやく、本当にようやく監督コンテ回であり(それでもなお共同仕事なんだけど)、おそらくライブパートに関してはきちんと監督の手が入っている(オープニングのダンスと一緒だし、オープニングはヤマカンの仕事である)。相変わらず手放しでほめられるような作画ではないのだが、これまでの中では一番しっかり描かれていたし、「WUGにしては頑張った!」というのが素直な感想である。やっぱり、7人のモーションを全部まとめて手描きってのは結構な重労働なんだよなぁ。ハルヒとかアイマスとかのライブシーンは本当によくやったと思うけど、それもこれも人手の量の違いかしらね。それにしても、側転やらが大胆に導入された「7 girls war」の振り付けは鬼のようにハードだよな……あれは確かに怪我したら絶望するわ。よくリハだけでも乗り越えたな。 結果的には優勝にこそこぎ着けなかったものの、WUGは「場内を味方につける」ところまでは成功したというのが最大の成果。本来ならば島田真夢の「都落ち」ユニットはI−1の本拠地では白い目で見られるだけのものだったはずなのだが、わずかなパフォーマンスだけでそんなアウェーの空気を払拭し、会場をWUG色(緑色?)に塗り替えたというのが、一番分かりやすい「1年間の物語」の結果である。かなりご都合主義な感が無いではないが、それだけ彼女たちのパフォーマンスが完成していたということなのだろう。早坂さんの4点は伊達じゃないぜ。あと、必死にアウェーで応援していた下野軍団の勢いも案外大事な要素だったんじゃないかって気もした。アイドルオタクに勇気を与えるアニメである。 今回描かれたファクターをまとめておくと、「7人揃ってこそのWUG」というチームワークが第一、そして、そこが完全に「島田真夢の居場所」になったというのが1つ。これがWUG内部の完成図式であり、すったもんだしてきた7人の女の子の友情のゴール。さらに、あれだけ険悪だったI−1との関係性でも改善が見られたなんて変化もあったし、観客を巻き込んだパフォーマンスを見せたことで、I−1のプロデューサーにも一矢報いる形になった。元々、彼は真夢が自分の打ち立てた「規則」にたてついたことに対して制裁を加えたわけだが、彼女の持つポテンシャルについては認めていたであろうし、彼女の持つ「アイドル像」を完全に否定したわけでもない。ただ、自分とは違う価値観の相手を膝元に置いておけなかっただけである。そんな真夢が、今度はライバルとして自分の目の届くところに帰ってきたのである。表情にこそ出さないが、案外彼もWUGの今後を楽しみに見守るのではなかろうか。もちろん、ぶつかった時は全力で潰しにくるのだろうけども。 こうして、WUGの物語の第1幕は無事に結末を迎えた(劇場版があるから第2幕か?)。当然、まだまだはるか長く伸びるアイドル坂は続いており、I−1を目指すにしろ、身の丈に合った活動をするにしろ、目標はずっと先。はたしてこれからの彼女たちの活動を見ることが出来るのか、それは製作スタッフのみぞ知る。ラブライブだって2期が決まってるんだから、こっちだって2期目があってもいいと思うんだけどね。そんときには、是非とも「実波ちゃん、太る」っていうエピソードが見たい。うんめーにゃー。 ラストの前の静けさか、第11話。上京するだけで1話かかるあたりは流石の地方アイドル。いや、でも田舎もんにとっての東京ってそれくらい大変なことなんですよ。わたしゃどっちかというと憧れるより近づきたくないと思う派だけど。 結局、早坂のしかけた同じ曲作戦は「WUGが歌えなくなる」というだけの結論に落ち着いた。当事者からしたら「やっぱりアイツはI−1のスパイだったのか!」となるわけだが、早坂の考えは、同じ曲である程度I−1を視野にいれつつ、きちんとWUGらしさで勝負出来る土壌を用意するってことだったんだろう。全く違う曲だけで攻めてもWUG独自良さは分からなかっただろうし、彼女たち自身で同じ曲を一度経験することで、I−1との差を実感し、自分たちの個性を模索させるっていう寸法だ。まぁ、その辺は作中では描かれていなかったので勝手な想像ではあるのだが……7人全員が早坂の無茶振りに対しても割とあっさり折れて新しい曲にチャレンジしたことを考えると、受け取る側も、それなりに覚悟と熱意があったってことなんだろう。菜々美あたりが無茶なミッションに逃げ出すんじゃねぇかとか不安になったけど、流石に事ここに及んでそれはなかった。今回はダンスシーンなんかも(この作品にしては)作画がまとまっていて、全員揃っているように見えてもやっぱり藍里だけ微妙にモーションが遅れたりしてるのは芸が細かいところである。 1ヶ月という短い練習期間で「7 Girls War」を練習して攻めあがるWUGと、それを迎え撃つI−1。どちらもそれぞれに覚悟は出来ており、特にI−1側は圧倒的強者であるにも関わらず、センターの子がむき出しの闘争心を隠そうともしないために、一切油断なく雑魚どもを返り討ちにする覚悟である(まぁ、アイドルの祭典自体でI−1が直接対決する場はないはずなのだが)。元々I−1側が「悪」ではないというのがこの作品の大事なポイントだったので、こういう姿勢がはっきりと出ているのは良いことである。どっちかっていうと、上京仕事で浮かれているのは挑戦者であるWUGの方。あんまり緊張しないおおらかな子が多いのは悪いことじゃないとは思うのが、I−1側の熱意と比べるとやっぱりまだ素人根性が抜けきってないのだろうか(まぁ、旅行を楽しむのは悪いことじゃないけど)。とりあえず、渋谷と原宿と秋葉原では全部着替えて出かけなきゃいけないという生き方は本当に大変だと思う。いや、そもそも何日滞在する予定なんだよ……。まぁ、そんなおちゃらけを除いても、各人の決勝に対する思いもそれぞれに違っていて色々と面白い。はたして、再び東京に戻ることになった真夢の心中はいかほどのものなのか。 そして、そんな緊張感と高揚感が高まる中、一人胃を痛めていたのが、苦労性のリーダー、佳乃。胃薬常備で迫り来るストレスと向き合わなきゃいけないので本当に大変そう。お気楽なメンバーが多いし、社長はあの通りだし、マネージャーは使えないし、全部の苦労が佳乃(と真夢)にのしかかってきそう。そして、最後にはお約束のバットイベントまでもが待ち構えているというハードモード。まー、足挫いちゃったのは自己責任ではあるのだが……なんか、「これ以上投げたらもう二度と野球出来なくなるよ!」って言われてもマウンドに立つピッチャーみたいな話になりそうで怖いな。超ハッピーエンドは期待してないけど、それなりに後味の良い終わり方に期待したいもんである。いっそ、苦しんでいる佳乃の脇で藍里が真っ先に盛大なミスをやらかして気絶、そのままリタイヤとかだったら逆に笑えていいかもしれない。ある意味うんめーにゃー。 すごく丸く収まる! 最終話。まー、こうなるしかないエンディングなんだろうな……ここで突然「何もかもが上手く行く方法があったよ!」なーんて言われても興ざめだろうし。やっぱり生まれながらにうか様とコンタクトが取れる燈日が一番恵まれてるってことになるな。以後、いなりはたびたび自室で一人Wiiをやりながらぶつくさ言っている兄を目撃することに……。 最終話の構成はこれまでの密度が何だったのかと思うくらいにシンプルあっさり。何しろ、Aパートは延々いなりが走っていただけである。実際に伏見稲荷を駆け上ったらそりゃ時間もかかるだろう(いなりたちが高天原に突入する際に到達したのは伏見稲荷山頂上の社だったので、実際に登っていたのは間違いない)。でも、それを延々流すのもどうなんだろう、とは思った。そしてBパートの半分は天の岩戸を引っ張ってこじ開けるのに費やされる。あたかもアクシズ墜落を止めるモビルスーツ群とサイコフレームの光のごとく、であるが、やっぱり「大きなかぶ」を見ているような冗長さは感じる。むー、最終話だからもう少し密度があると良かったのだが。いや、でもあそこまで時間をかけて、本気で頑張っているいなりを見たからこそのエンディングなのかもしれない。とにかく、いなりはこれまでのお話の中で一番頑張っていた。 結局、いなりが事の真相をしってしまえば、「会えなくなる」という寂しさは心苦しいものの、彼女にとっては「神通力を返す」以外の選択肢はあり得ない。うか様がそれを隠していたからこそ問題になったのであって、いざ通じ合ってしまえば、対面して、返還して、万事解決である。ただ、その1点にたどり着くまでの両者の気持ちというのはきちんと描かれていたし、この終わり方については文句を差し挟む余地は無い。いなりは頑張ったし、うか様はそんないなりのことを第一に考えてくれた。1つの友情物語の(少し寂しい)幕引きとしては、これ以上の形はないのだろう。その後の生活についても希望的な展望が見えており、いなりの回りには友達の輪が広がったし、何よりも丹波橋君との距離がグッと縮まったのである。人間的な成長があったのなら、短い間とはいえ神との交流には大きな意味があったということだろう。このお話は女子中学生のほんの少しの青春絵巻として幕を閉じるのである。良い話ではないですか。 ……なんで10話しかなかったんだろうなぁ……もう少しやってくれていいのになぁ……。 なまはげ強い、第10話。確かにあんなんがステージに出てきたら興味は湧くし、多分俺なら地元アイドルとして全国にチャレンジさせるために全力で投票するわ……まぁ、お面の下の素顔がどの程度認知されてるのか、っていうのも大事な要素だと思うけど。普通に可愛い子っぽくなかった? 登竜門という割には、案外あっさりクリアしたな、というお話。まぁ、前回までで鬱憤のたまる話は大体終わったのだから、この辺りで多少すっきりするエピソードがあってもいいでしょう(最後は相変わらずだったけど)。「10組の選抜アイドルが東北の代表を決める」という、大きいんだか小さいんだかよく分からない規模の勝負ではあったが、なんとかWUGが勝利して次へ繋ぐことが出来た。考えてみりゃ、下野オタ野郎が頑張らずとも、ワイドショーでレギュラー枠持ってるレベルの地元アイドルなんだからそこそこファンはついてるってことだよな。実際、今回「WUGらしさ」を教えてもらっていた実波や夏夜ちゃんは割とファンがつきやすそうな性格してるし、やっぱり真夢の固定ファンが潜在的にも多く残っているだろうから有利には違いない。あとはなまはげが覆せるかどうかの勝負だったんじゃなかろうか。得票数はどれくらいの差があったんだろうなぁ。ちなみに、ナマハゲーズの3人は、判読困難レベルの津軽弁からも分かる通り、中の人はきちんと青森出身の人間で固められている。実は最近青森出身声優って地味に数が増えてきてるんだよね。新青森犬を担当した木戸衣吹がそうだし、みかしーとかのぞふぃすとか。一昔前は探すのにも一苦労だったんだけどね。 そんななまはげが今回のアニメの中で果たした役割は正直よく分からないのだが、一応「コンテストなので、一応それっぽく戦った雰囲気を出すためのライバル」と言ったところだろうか。ああいうヘンテコながらも客がついているようなグループが出てくると、確かにWUG以外にもちゃんとグループが存在していて、それぞれ別個にファンをつけているんだぞ、という雰囲気は出てくる。WUGの単独ライブでは小さなスタジオもろくに埋まらないレベルの客しか来ないが、「祭典」の方は大盛り上がりでホールが埋まっていたのだから、たとえ10組の地方アイドルだけでもそれぞれに白熱した応援合戦があったのである。他のグループも実波ちゃんのお婆ちゃんみたいなお年寄り応援団はいたのかしら。もしそうだとしたら、なかなかほっこりする催し物である。ただ、お婆ちゃんたちは東京で行われるであろう本戦にでかけるのは大変そうだなぁ。 WUGにとっては1つのクライマックスであり、新曲お披露目の晴れ舞台となるはずの今回の「祭典」だが、残念ながら相変わらず作画はしょぼんな状態が続いている。これまで、オープニングも含めてライブシーンだけはなんとかそれなりのものを提供してくれていたのだが、今回のライブシーンはお世辞にも綺麗とは言えないクオリティ。うーむ、そこに力を入れてもらわないといわゆる「アイドルアニメ」としてはのっぺらぼうみたいな状態になってしまうのだが……これってBDでは修正します、とかいう代物なのかなぁ。割と前から企画は進んでいた番組のはずなのに、製作スケジュールがかつかつなのは残念である。この後にもう1回くらい本番となるライブシーンがあって、そっちに注力してくれてるっていうならしょうがないけど。いや、良くないけど。 とりあえず、今回のエピソードで重要なのは勝つとか負けるとかいう展開ではなく、真夢が母親と和解したというその一点に尽きるのではないか。メンバー同士のいざこざが解消されたが、真夢はI−1脱退も含めて完全に過去を清算出来たわけではない。そんなわだかまりの象徴が母親だったわけだが、流石にこれだけ継続して頑張っている娘を見たら認めないわけにもいかないだろう。前回、I−1脱退の顛末を見て「母親失格やないか」と不満たらたらだったわけだが、今回の非常に分かりやすい和解劇を見て、多少は溜飲も下がりましたよ。やっぱり母娘は仲良くしてなあかんな。 その他のメンバーでは、菜々美が開き直って「完璧主義の小姑」キャラとしてポジションを見つけ、藍里を中心に結束は固めつつある。夏夜も真夢の心情の変化をみて実の姉のように優しい顔を見せているし、佳乃も随分落ち着いた。ここまで見てきてようやく7人全員のパーソナリティを認識することが出来るようになったわけだが、人間的に一番好きなのは夏夜ちゃんかな。時点で実波。やっぱり分かりやすい長所がある子がいいよね。 さて、次回は早坂の仕込んだトラップが発動してどないしょ、みたいなお話。でもまぁ、早坂はあの通りの性格なので、わざわざI−1とWUGに同じ曲を提供して直接ぶつける魂胆なのだろうね。振り付けも同じだろうし、同じように練習し、どちらが上に行けるかを競わせるという分かりやすい策略。これでWUGの連中も「振り付けが難しすぎる」なんて言い訳は出来なくなったし、嫌でもI−1と比べられることになるので逃げ道は無い。どうしようもないピンチだが、「努力次第で打ち破れるピンチ」だったりするあたりが早坂のいやらしいところやね。しかし、残りの話数でI−1と同じステージに立つまでの余裕があるのかしらねぇ。 色々辛いなぁ……第9話。クライマックスなので劇的な展開はもちろんあるわけだが、各方面から的確にいなりの心をえぐってくる……一介の女子中学生にはなかなか辛いものである。 一度は片付いたからそれでいいものだとばかり思っていた丹波橋君へのラブレター騒動。7話の時点で桃山さんにとっては完全なとばっちり以外の何ものでもなかったのだが、ひょんなことからいなりの失策が明るみに。そのきっかけが、「桃山さんがいなりに気を遣って丹波橋に声をかけたこと」っていうのがまたやるせない。桃山さんは完全に善意のみの存在で、彼女が涙しなきゃいけない理由なんて何一つないんだよね。今回最終的には問題もなんとか片付いたが、丸く収まった理由は全て「桃山さんが泣き寝入りしたから」である。ここまで不幸な娘、なかなか見たこと無い。 面倒なのは、いなりに悪意が無かったとはいえ、今回の件を傍から見たら責任は全ていなりにあるということ。「手紙を捨ててしまった」のは事実であるし、その報告を怠ったのも事実。ある種の事故であるとはいえ、そんなことは外野には判断出来ない。今回桃山さんのために立ち上がった観月さんたちからしたら、いなりの行いは「非道」であり、相応の報いを与えようと考えるのも致し方ないこと。そして、中学生女子に出来る報いなんて、せいぜい「シカト」がいいとこなわけだ。まぁ、それがあまり気持ちよくない方向に向いてしまうのが、日本の伝統文化の悪いところではあるのだが。「陰険なことをされたのだから陰険な形で意趣返ししよう」というのは何とも、ね。 観月さんの行いはあまり褒められたものではないだろうが、一応道義は存在している。それが最終的に「観月さん一派が謝る」という結果に終わったのは、いじめを行う側の集団心理や歪んだ心情の暴走による。観月さんが学年の中でどんだけ権力を持ってるのかは定かでないが、いなりたちがクラスメイトも含めて完全にシカトされるようになってしまうということは、観月さんはそれなりに影響力の強い子なのだろう。そして、あまり関係の無い子まで気が進まずともシカトを実行してしまったため、丸ちゃんが酷く傷つくことになってしまった。コミュ障を自称する丸ちゃんのなけなしの勇気が簡単に崩れてしまったことの代償はでかい。せっかくチャレンジしたのに失敗すると、コミュ障は実際の5倍ぐらいの大きさでショックを受け、更に長い期間引きこもることになるからだ。挙げ句、観月さんの側近らしき茶髪の子は、言うにこと欠いて「オタク菌がうつる!」である。○○菌もいじめの定番だが、地味に傷がでかくなるからやめた方が良い。しかも「オタク菌」なんて言われた日にゃ、「やっぱり回りからはキモがられてたのか……」と落ち込み、更に引きこもり期間倍増。もう、この一連の流れだけで丸ちゃんが廃人になってもおかしくない。最後はなんとか笑っていたが、彼女には強く生きてほしい。ちなみに他の2人はシカトされても割と平気。もともと他人に興味がなかった三条さんは、どう見ても単なるヤンキーです。台詞回しが手慣れすぎてて怖いです。墨染さん、惚れる相手考え直した方がいいと思いますが、多分今回の一件でますます「頼れる王子様」になってしまったのだろうなぁ……お嬢タイプの子は不良に惚れやすいからなぁ。ちなみに墨染さん自身は、これまでも友達がいなかったのでシカトされても割と平気みたい。この子、地味にタフだよね。 そして、そんな風に友達にまで影響が出たことでいなりの感情は制御が効かなくなり、レイプ目からの神通力暴走という終末感溢れる現象へと突入する。「キライ」という感情からの発露というのはかなり良くない状態であり、「神の力」の消耗が最悪の形で現れてしまった。観月さん側から見たら「逆ギレ」になっているというのもいただけない。やはり、子供に与える力としては、神通力ってのは強すぎたのだ、ということだろう。うか様の自己犠牲によりその場面だけはなんとか収まったが、事態は急変、一触即発の状態に。うか様は天照謹製の天の岩戸を自力でぶち破るほどの神通力を消耗したのだから、普通に考えればそのまま消えてしまってもおかしくないくらい疲弊してしまっているだろう。成り行きで燈日が告げた真実を知って、いなりは判断を迫られる。もちろん、ここで悩む理由などなく、選択肢はたった1つ、「うか様を助ける」以外に無いだろう。謎の狐連携で現場までの道は開かれた。あとは、うか様の望む「いなりと別れたくない」という願いをどのように片付けるかが最終問題だ。艱難辛苦は続くのである。特殊エンディングはうか様自らの歌唱による「誰よりも大切な人へ」。なんとか幸せになって欲しい2人だが……。 今週の燈日お兄ちゃんはそれなりに真面目で恰好良かった気がするんだけど、一人きりで部屋にいるときも何となくポーズが中二病っぽいのがなぁ…… 収まったんだ……丸く……第9話。こんだけ綺麗に収束するなら何で今まで揉めてたんや、って気もするんだが、そこがこのドラマの集大成だからねぇ。大丈夫、今期だったら流子と鮮血の方がわけ分からないくらい喧嘩してるから。 事ここに及んではもう無いだろうと思っていたのだが、ちゃんと用意されていた夏夜ちゃんメイン回。これまで「何となくでかくてエロそうな子」というイメージしかなく、前回で「あれ、割と良い奴やん」と印象が変わってきたところだったのだが、そうか、彼女は被災者という側面もあったのか。震災の影響をもろに受けた気仙沼の出身で、被災した衝撃から抜け出すための1つの手段としてアイドル活動を行っていた彼女。そんな重たい夏夜の過去が、同じように「逃げた」と自己分析する真夢の心を解きほぐすのに一役買うことになった。明らかな「天災」である地震の影響と、確実な「人災」であるアイドルの失墜を同様に並べるのはいささか乱暴ではあるが、どちらにしても1人の少女の手に余る大きすぎる障壁という意味では、彼女たちの中では近いものがあるのかもしれない。 現実に向き合うことを恐れていた夏夜だったが、WUGの活動を通して、少しずつ目を開けるようになってきた。今回、彼女が合宿を提案し、叔母の経営する旅館へ全員を招いたことは、彼女が震災という自分の過去と向き合い、改めて現実と戦うことの決意表明となった。彼女のオリジンを辿り、その重さを認識することで他のメンバーとも絆を深めるとともに、真夢に「自分一人だけじゃないんだ」という意識を持たせることになる。これまで頑なに過去を話すことが無かった真夢がついに心を開き、夏夜にだけは全てを語って聞かせたことで、ようやくWUGには最後のパーツが揃ったといえるだろう(どさくさに紛れてくっついてきた菜々美はおいとこう)。思い返せば、この作品は「震災復興」を1つの目標としており、そのために仙台に本拠地を置いたアイドルを描いているのであった。その彼女たちが、震災の爪痕と改めて向き合うことが直接的に前進するきっかけになるというのは、なかなか気の利いたシナリオである。ただ単に「悲劇だ」ということを繰り返すのではなく、結果として何が失われ、何を作り直すべきなのか、という部分を押しつけではなく提示することが出来ているのではなかろうか。 そして、「絆」という復興のテーマを体現するのがWUGであるならば、その対極に位置するのがI−1ということになる。何度も繰り返し書いているが、I−1の理念自体は決して間違ったものではない。社長の打ち出すテーゼは「商品の生産者」としては至極真っ当なものであるし、「ニーズがあるからそれに応える」というのは商売人の鑑。「正しい」「間違っている」の判断を下すのは、売る側でも、売られる側でもなく、あくまでも消費する側。それならば絶対遵守の「戒律」だって、一つのモラルとして成立するのである。それにアイドル自身が反感を覚えるかどうかは別問題なのだ。真夢が語った彼女の脱退の真相についても、真夢と社長のどちらが正しいということではない。安易な表現を使えば「どちらも正しい」ということになるが、社会的に考えれば「雇い主に逆らうということはそれくらいの覚悟が」云々といった社長の言説の方が優位ではあるだろうか。恋愛禁止の戒律の下でアイドル活動を続けることはあくまで契約の一環であるわけで、そこに反感を抱き、変えていきたいなら、それ相応の手順が必要だった。残念ながら、真夢にはそこまでを成し遂げる力が無かったのである。 もちろん、それは真夢が間違っていたということにはならない。彼女の持つ「人間的な」感情は至極もっともであるし、彼女の持つ「アイドル像」が社長とビジョンを異にするならば、それをぶつけて判断を仰ぐプロセスはあってしかるべきだ。その上で、「I−1ではいられない」ことになったのなら、それは彼女の「選択」でしかない。しいて今回の「悪役」をあげるならば、個人的には真夢の母親が一番の害悪だったんじゃないかとは思う。あの状況で実の娘の気持ちを応援してやれず、自分の身の上ばかりを嘆くというのは、はっきり言って母親失格である。真夢が挫けて心を閉ざしてしまった原因は、どちらかというと社長との確執ではなく、母親の不仲の方が大きいのではなかろうか。そこだけは純粋に不愉快な部分であったが、ある意味、今作では貴重な「悪役」ではある。 こうして形成されてしまった真夢の「逃げ」に対し、同様の悩みを抱えた夏夜が手をさしのべ、その意志を受け取って、無事に佳乃も真夢を受け入れることが出来た。真夢が一度は挫けてしまった「理想のアイドル像」を目指して、改めて7人で頑張っていくことになるのだろう。流石の菜々美もここまで来てしまったら空気読むしかないんやな。一応、「真夢や佳乃たちの純粋な向上心を見て、光塚以上の価値を見いだしたため」と良いように書いておきましょうね。ビリビリに破った紙を放り投げた時には苦笑いしたが、その後律儀に回収してるのを見てやっぱり笑えた。「ヤマカンがアニメで被災地の環境を破壊した!」とか文句をいう連中を牽制する意味もあったのかもしれない、とか空しい考えも頭をよぎるのであった。 うか様うか様うか様うか様うか様! 第8話。最高のサービス回ですよ。うか様が百面相を見せてくれるなんて! 中身がいなりだったとしても、声さえあのままなら文句なし! 伏見稲荷から一転出雲へ、日本を代表する神社を動き回る純度の高い神社アニメである。出雲といえば「かみちゅ」でも神様がいっぱいいる亜空間に遊びに行ってたっけなぁ。そして、いかにも「日本の神様」らしい、愚にもつかない阿呆だらけの世界。ま、日本の神の神域なんてこんなもんよ。カメムシにすら神がいるんだからな。しかし、なんでお母ちゃんはよりによってあれだけ大挙する男神の中からカメムシと見合いさせることを選んでしまったのか……もう少しマシなのおるやろ。 「いなりとの友情・それを繋ぎながらもうか様の存在自体を削る神通力」というアンビバレンツに苦しんでいるのが今作の最大のポイントではあるのだが、今回だけを見れば「見合いをするか、しないか」というところに焦点が当てられていた。見合いをすること(結婚すること)によって失われるのは、うか様の現在の自由奔放な身の上であり、見合いが成立してしまえば、どの道いなりとの友情が途絶えてしまう。そのためにも、まずは神通力云々はおいといて見合いの妨害。もちろん、燈日兄ちゃんはそれ以外にも胸の内に色々と抱えてますけどね。いきなりうか様にご褒美として裏拳とかもらってましたけどね。うらやましいわ。 結局、「神にあるまじき」方法論で成り立っている強制見合いであるから、人間のちっちゃな女の子であっても、正論さえ振りかざす勇気があれば論破することは可能である。人と神という位の差については、突如現れたうか様の実父、スサノオの助力によって打ち破ることが出来てめでたしめでたし。しかし、あのケツアゴリーゼントがまさかスサノオだったなんて……オープニングにずっといたから「アイツ誰やねん」とは思ってたのだが、そんな重要な奴とはおもわなんだ。ノリは無駄に軽いけど、めちゃめちゃモテるのは神格が高いからなのかね。そりゃうか様は「いいとこのお嬢様」になるわけだ。上手いことうか様と結婚できれば一流だもんなぁ。でも、あのおっさんが義父になるというのがすごく抵抗はあるんだけども……。 分かりやすくまとめると「燈日・いなり(あとたまにトシ様)によるお見合い妨害大作戦」なので、結果だけを見れば非常にシンプルなお話。しかし、その間にも魅力的なシチュエーションがてんこ盛り。まずはなんと言ってもいなりが無理矢理変身した偽うか様。既に上映会の時に仄めかされていた「桑島法子演じるいなり」の出番である。もう、声の出し方が完璧に大空直美テイストを踏襲しており、甲高く裏返った声のトーンなんていなりそのまんま。おそらく、トレスするためにかなり練習したのだろう。本当にお見事としかいいようがない。その後も、普段のうか様では絶対に言ってくれない台詞を京都弁絡みで連発してくれるのは本当にご褒美プレイ。ありがとういなこん。ありがとう桑島法子。世界は死亡フラグで出来ている! そして、そんなうか様がついに燈日に対してデレた。というか、本音を打ち明けることになった。「お見合いは嫌だ」と訴えるうか様。ずっと友達でいたいと駄々をこねるうか様。もう、とにかく可愛い。そりゃお兄ちゃんだってうっかり抱きしめてしまうのも無理はない。うか様の愛らしさにゴールはあるのだろうか。そしてもちろん、主人公・いなりちゃんだって負けてはいない。今回は大量の神様を前にして勇気を出して啖呵を切るという名シーンが用意されており、「ちっちゃくて何も出来ない中学生」の精一杯の頑張りが素直に胸を打つ。回りを取り囲む「神々の軍勢」は本当に最低の連中だが、それだけに素直な子供の意見も引き立つというものだ。そりゃスサノオさんだって力を貸してくれるさ。はっきりといなりが口に出して宣言出来たおかげで、いなり・うか様の絆はより一層強固なものになったに違いない。 でもねぇ、それだけにラストの展開がねぇ。ここでまさかの天の岩戸である。天照様はあんまり厳しいことはしない人だと信じたいが、考えてみりゃ、うか様が消えてしまうのを黙って見ているってのもそれはそれで酷い話なわけで、神様側としては、多少荒っぽいことをしてでもうか様を守りたいという気持ちは分かるのである。はたして、燈日といなりはこの窮状をどうにかすることが出来るんだろうか。あ、でも考えてみたら燈日って神通力がなくてもうか様とは会話出来るんだよな。ってことは、もしいなりが神通力を返して「お別れ」することになっても、兄ちゃんのいちゃいちゃぶりだけはずっと続くってことになるのだが……それってどうなんだろうな。 いつまでたっても問題は消えず、第8話。サブタイトルは「波乱」だけど、毎回毎回波乱ではあるよな。 WUG内での問題は前回の藍里騒動で一段落したかと思われたのだが、残念ながら何一つ片付いてはいなかった。前回「こいつが一番悪いんじゃね?」と突っ込んだ菜々美がついに牙を剥いた。前回の態度に「次回からみんなで力あわせて頑張るはずなのに、こいつ駄目やな」と思ってたら、本人は全くそんなことを考えてなかったっていう。確かに光塚云々は前から言っていたし、別に目的意識が違うことは悪いことじゃないが、そのことをメンバーに一切打ち明けずに黙々と練習に参加してるってのはどういう腹づもりなのだろうか。わざわざ人払いして松田マネにこっそりと離脱の意志を伝えており、本人の中では既に「アイドルの祭典とか出ないし」と思っているはずなのに、素知らぬ顔をして合同練習に参加するってのは、他のメンバーからしたら迷惑以外のなにものでもないだろう。最終的に1人抜けたところでそこまで影響は無いのかもしれないが、前回の顛末のおかげで佳乃や真夢は「この7人で頑張っていく」っていうモチベーションを高めているわけで、本番が近づいてから「いや、やらんけど」とか言われたらキレる。もう参加しねぇんだったら、さっさと他のメンバーに伝えて離脱すればいいのに。今のところ、どう考えてもメンバーで最低なのは菜々美である。まー、藍里との対話なんかを見てると、本人もまだ迷っている部分はあると思うんだけども。 そして、そんな不穏分子に加えて、根本的な「実力不足」も引き続きメンバー全員の足を引っ張っている。藍里が性根を入れ替えて上昇志向になったのはいいのだが、他のメンバーたちはそんな藍里の「出来なさ」に甘えて油断していたところもあったのだろう。プロアイドルに比べると大したことない程度の練習でも「頑張っている」と自己満足してしまっていた。そりゃ、素人の女子高生集団だったら仕方ない部分ではあるんだけどね。社長とマネが実際のステージに対してはほとんどコメントをくれないので、これまでの活動には外からの目がほとんどなかったのだ。早坂が加わったことでようやくその「管理」が始まったわけだが、いきなりの温度差についていけてないことは前回から分かりきっていたこと。今回も早坂が少し目を離していたせいで、求める目標値がどうしても低くなってしまっていた。そして、そのことを原因に再び真夢と佳乃がぶつかることに。 今回の件に関しては、はっきり言って真夢が正しい。別にI−1と比べずとも、「他のアイドルと呼ばれる存在に比べてまだまだ努力が足りない」というのは客観的な事実なのだろうし、それを主観視点でもジャッジ出来るのは、実際にアイドル活動をしていた真夢しかいない。今まではどうしても「I−1と比べると」という発言は角が立つので遠慮していた部分があったが(藍里との2人練習のシーン)、早坂に煽られたことで、勇気を出して禁忌と思われていた「I−1と比べて」という切り札を切った。メンバーに覚悟が出来ていればこれは充分に効果的なものだったはずなのだが、やはり「素人集団」では目先の苦労ばかりが気がかりで、なかなか真夢の求める理解は得られない。そんなメンバーの意見を肩代わりして、佳乃がぶつかることになってしまったのだ。客観的に見るならば、佳乃の言い分にはあまり理がない。「練習量が足りなかったから早坂に怒られた」のは事実であるし、それを訴えた真夢に対して「I−1は関係無いだろ!」と切れるのは筋違いである。ただ、佳乃の気持ちも分からないではない。実際はそうじゃなくても、「前に在籍していたグループの基準でものを見るメンバー」は気持ちのいいものではないだろうし、今のWUGでは、真夢がそういう態度に出た、と思ってしまうのも不思議ではない。そうした不信感をリーダーなりの裁量で裁いた時に、「真夢をたしなめる」というのは1つの選択肢だ。そして、これを機会に「真夢とI−1」というわだかまりを解消させてしまうことが今後のグループ運営に必要なのも事実。社長の言うように「膿を出し切る」ことで、佳乃が本当の意味でのリーダーになれるということだろう。ただ、その選択肢は相当な茨の道なのは間違い無いのだが……真夢が「I−1と比べて」っていう地雷を踏まずに上手くメンバーにはっぱをかけられたら良かったんだけどねぇ(まぁ、その場合でも菜々美爆弾は残ったままであるが)。 残った話数を考えると、WUG内に残った課題は菜々美・真夢・佳乃だけで終わりそうだ。今回のエピソードは序盤だけは割と和気藹々としたシーンが多くて、現段階でのいい感じの立ち位置がチェック出来る。実波、未夕は完全に平和チーム。このアホの子っぽい2人で食い物の話をしているときが、WUGに一番平和な空気が流れている時間。藍里は前回の復活劇があったので、健気に頑張るチームの礎。今回も真夢がイラッとしてしまうくらいにダンスで後れを取っていたわけだが、もう余計な後ろめたさが無くなったので、その「出来なさ」を武器にして、とにかく「努力」を訴える存在に。この3人がムードメーカーになるわけだが、残る1人、夏夜の立ち位置も実はこっち寄り。真夢と佳乃の喧嘩を必死に仲裁しようとしたのも夏夜ちゃんだったしね。見た目はややケバい方だが、悪い子じゃないんだろうね。現時点で唯一個別エピソードが無さそうなのが不憫だけど、画面に映ってると目立つから、何とか存在感を出せるように頑張れ。もう、いっそのこと菜々美がいなくなった方がバランス取れる気もしてきた。 こうして子供たちが頑張っているわけだが、相変わらずこの世界は大人たちがクールに頑張っている(松田を除く)。いちいち感心してしまうのはI−1社長の白木さん。彼の持つアイドル業の信念って、実はすげぇ真っ当でリアルなんだよなぁ。全て正しいとは思わないが、少なくとも正解の1つではある。純粋な「商品の生産者」としてここまで純度の高い教育が出来る人間ってのも貴重。「集中ほどファンの心を掴むものはないのです」っていうのは名言だ。「休まない! 愚痴らない! 考えない! いつも感謝!!」 まー、ブラック企業の影もちらつきますが、アイドル業なんて元々ブラックなもんだしな。「考えない」を取り除けば割といいコピー。そして、そんな白木社長と楽しげに盛り上がる早坂も相変わらずのリアリストで、なおかつロマンチスト。彼が教えてくれるのはたった1つのシンプルな事実、「甘ったれんな、努力しろ」。至極真っ当なスポ根だなぁ。 |
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