忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30]

 新オープニング、良いのではないでしょうか。第3話。ようやく個人にスポットが当てられる段階まで来たので、そろそろ個々の名前を覚える段階だろうか。しかし、各人に色の割り当てがあるのは分かるのだが、全員に動物モチーフがあるのは一体……ガオレンジャーか何か?

 2話までで「立志編」が終わり、3話目はいよいよ「実践編」といったところ。まさかの健康センタードサ回りから、一応テレビ出演が叶い、そこからじわじわと知名度あげる段階に入った。こういう行程って「アイマス」だとあんまり無かったし、「ラブライブ」だと次元が違うのであんまり関係無かったから、ちゃんと描かれるなら割と面白そう。まずライブに来るのが身内だけ、ってのはお約束のバランスだよね。まぁ、「ラブライブ」はファーストライブが衝撃的だったので、アレと比べると穏当だけども。

 お話云々の前に、どうも巷で騒がれている通りに作画状態があまりよろしくないのは残念な部分。正直、前評判で漏れ聞こえていたほどには気にならなかったのだが、どうしてもそういう目で見てしまうと粗は目立つ。ただでさえデフォルメなんかでごまかしが聞かないデザインになっているので、一度崩れてしまうと本当に拠り所がなくなって大変なことになる。そうでなくともヤマカンの芸風で敵を作ってしまっている作品なのだから、余計な雑音を気にしたくない身としては、なるべく傷は見せないでほしいものだが……スケジュール大変なんだろうなぁ。あ、でもオープニング映像は良かったよね。ダンスのバリエーションは増やしてほしいので、そろそろ社長とプロデューサーは「持ち歌一曲だけなんですよね……」って苦笑いするだけじゃなくて、新曲を提供してあげてほしいもんである。

 今回は実波(ミナミ)ちゃんという子にスポットを当てた個別回になっている。天真爛漫、グループ内でも天然の愛されポジション。色々と難しいアイドルの是非に揺らいでいる現段階においても、単に楽しいという理由だけで動いてくれるので、1番目のピックアップキャラとしては非常に使いやすい。アイマスならやよい、ラブライブなら凜の立ち位置か。「アイドルは楽しんでいる様子をお客に見てもらうのが一番」という理想的なテーゼを体現しており、彼女の頑張り(というか楽しみ)のおかげでテレビ放送もなんとか軌道にのり、グループとしてのスタートダッシュも嘘くさくないレベルで成功している。相変わらず容赦無く苦難が押し寄せてくる世界なので、グルメコメントに窮してるところなんかでハラハラしてしまうのだが、その逆境からむしろキャラを立てる方向に進められたり、突然のお婆ちゃんダウンからアイドルとしての責任や自覚を問われる展開になってしまうのかと思ったら、案外お婆ちゃん元気ですぐに現場復帰できたり。これまでの暗澹たる雰囲気に比べると随分さっぱりしていて見やすいお話だった。最初駄目駄目だと思ってたけど、社長は割と話の分かる人だよね。

 ドロドロを描くアニメとはいっても、やっぱりどこかですっきりした「いい事」もないと、彼女らもストレスで死んでしまう。今回みたいに希望がある話をちゃんと挟んでもらえれば、また次へのモチベーションも維持出来るってもんです。まぁ、最後にまた暗雲は出てきたみたいだけども……。とりあえず今回のお話で実波ちゃんの名前は覚えられたので、それで良しとしましょう(あと6話あれば全部覚えられるってことだ!)。

拍手

PR

 うか様、うか様! うか様!! 第2話。可愛いなぁ。もううか様だけでたまらんのにいなりちゃんもすごく真っ直ぐに可愛いなぁ。いい空気が出ていますよ。

 勢い余って記事を書き始めたものの、現状、心の6割を「うか様が可愛い」、残り3割を「いなりが可愛い」で占めている状況。多分残りの1割は「墨染さんの関西弁が変」なんだけど、まぁ、この際そこは気にしないことにしようね。ネイティブでないのはいかんともしがたい。逆に考えれば、その分いなりちゃんの自然体が際だつってもんですよ。本当に「フツーの中学生ヒロイン」なんだけど、実はわずか2話目にして変身能力を自在に使いこなしていたり、襲い来る神々の試練を理解して力業でこじ開けたりと、案外ガッツのある子。感情豊かでコロコロ表情が変わるところも主人公らしくて、1話で受けた「のんびり」なイメージをいい意味で裏切ってくれた。あくまでも主線は丹波橋君との恋愛だろうからそこまで荒れた事態にはならんと思うが、このまま彼女がバタバタしてるのを見てるだけでも楽しそうだ。

 あとはやっぱり諸々の景観が楽しい。今回は高天原の様子なんかが見えて、良く見ると割と手抜きな作画方法で遠景が作られていたりするのだが、1話でがっつり描かれた伏見稲荷の情景がきちんとしていたので、その勢いで丸め込まれて2話目もすごく綺麗に見えた。ちょっと聖地巡礼に行ってみたくなりましたよ。すぐ行けるし。ちなみに、今作は京阪電車とタイアップしているようで、実際に先日丹波橋駅ではぽつんと置かれた丹波橋君のポップを見かけたのであった。なんか、「タイアップで飾られてる」っていうか、「そのへんに放置してある」って感じだったけども……やるならもっとちゃんと飾ってくれよ、とは思った。ちなみに伏見稲荷駅のいなりちゃんは、なんとホームに飾ってある。なんか痛みそうで心配。他の駅にもあるみたいなので、その辺を回ってみるのもいいし、実際に伏見稲荷に行ってどの程度聖地商法が行われているのかを見てみたいかも。余裕があったら放送中に行ってみよう(割とちょろい客である)。

 まぁ、それにしてもうか様だよね。容姿端麗、巨乳、人望にも厚い神だというのに、まさかの二次元専門。あんた、「薄桜鬼」とかで散々メインヒロインやってるくせに(自然と中の人の話にシフトします)。そして、今まで不思議と無かったのに、ついに来てしまった「行きおくれ」の役どころである。桑島法子1975年生まれの38歳。今のところ既婚であるとは発表されていない。どうなんだ、実際のところ。なんかもう、あの声で行きおくれネタをやられると色々たまらない。誰か助けて。今期は「スペースダンディ」とこれさえあれば生きていけるな。

拍手

 突然のうーにゃー、第2話。実際のメイド喫茶ってああいう感じなんだろうかね。確かに、メイド喫茶オリジナル曲なんてあるとも思えないし、来てる客層に受けそうな曲をカバーするのが当然か。でも、「楽しいね」のところでコールが入るのは納得いかねぇな、あそこソロパートじゃねぇか。

 これ以上無いくらいに作品の方向性が伝わってくる2話目になっている。なるほど、確かにこりゃ新機軸だ。もちろん「アイドルもの」っていう文化は昔からあるので、媒体を選ばなければこういうお話もあっただろうが、現代アニメ文化が花開いて後、こういう方向性ってのは無かった。面白いところに目を付けたもんだと思う。おかげで、見てるあいだはずっと胃がキリキリする展開が続いてなかなかしんどい。ただ、しんどいっちゅうのはそれなりに身につまされるというか、考えさせられる部分があるからであって、この期に及んで初めて、「そういえばアイドルになるモチベーションってなんなんだろう」ということに思い至る。アイマスでいうところの千早みたいなモチベーションなら「アイドル」ではなく「歌手」を目指すのだろうし、単に歌が好き、踊るのが好き、というだけならメイド喫茶の子(未夕ちゃん)のように、「メイド喫茶で気心の知れたお客と、自分が好きなことだけをやってる」という選択肢がある。それを越えて、「アイドルになりたい」というのは、普通に考えたら相当な自己顕示欲求を持つか、偶像としてのゴールが見えているかのどちらかである。そして、前者の動機であるならば、今回のような「無茶な仕事」「嫌な仕事」に対する耐性はいくらかでもあるだろうが、後者の場合、「こんなのアイドルじゃない!」と拒否してしまえばおじゃんになるわけだ。

 わずか1話で退場してしまった須藤さんであるが、実は彼の言っていたことには何一つ間違ったことはない。「身体張らなきゃ」というのは「売れたいならそれ相応の努力をしろ」という至極真っ当な意見であるし、「片田舎のアイドル崩れのくせに」というコメントだって、正論過ぎる。今や本人がちょっとでもやる気を出せば、ネット配信から「アイドルもどき」にすぐになれてしまう時代。たかだか1回ステージに上がったくらいで、「理想のアイドル像」なんてものに逃げ込めるような立場にあるわけがない。もちろんどこかで線引きは必要だろうが、一見すると「汚れ仕事」でも、それがゴールに通じている可能性があり、少なからず意味があるなら、それを拒否するのはこだわりではなくて逃げになる。今回はたまたま須藤氏がちょっとやり過ぎちゃった(流石にキスイベントは「アイドル」の範疇は超えるだろう)ために逃げ出したことは不問になったが、おそらく彼女たちが「アイドル」を続けるつもりなら、「そのためにどこまでなら自分を犠牲に出来るのか」は常に問われ続ける問題だ。その辺は、マガジン連載の「AKB49」でスポ根風味に描かれているので、答えを探したいなら見てみると面白いかもしれない(まぁ、俺もあんまり読んでないけど)。

 今作は、「アイドルのアニメ」ではなく、「アイドルを目指すアニメ」である。アイマスやアイカツのように、「最初からアイドル」ではないし、「ラブライブ」のように「これをクリア出来たらOK」という指針もない状態で彷徨うことになる。マネージャーは頼りないし、メンバーの内部でも志が異なり、モチベーションにも差があるだろう。ここから、努力で夢をつかめるか、友情で未来をひらくか。至極真っ当なサクセスストーリーの第一歩が踏み出されたことになる。来週以降も胃がキリキリすることになるかもしれないけど、これはこれで面白い体験なんじゃなかろうか。出来れば、早く2曲目が欲しいところよね。オープニングとか見てるとやっぱりダンスシーンが良いので、早く作中でもかっちり歌って踊っているところが見たいもんだ。

拍手

 人間ってこんなに歯をむき出しにした状態が持続しているもんだろうか、第4話。既にロトスコ画にも慣れ、すっかり落ち着いて見られるようになってしまったわけだが、それでもちょいちょい気になる画面は出てくるもの。今回は特に「歯」が気になった。実写トレスで口元って動きが小さいからあんまり動かずリップシンクが無いのも気になるんだけども、それ以上にやたら白い方が気になる。まぁ、昔とある知り合いが「マギを見てると歯が気になる! 歯が!」と叫んでいたことがあったので、それと同じ状況だと思えばいいか(だいぶ違う)。

 仲村さんの奇行が大体予想通りの方向へと進行しているわけだが、結局この話ってあの3人の中だけで回っていくお話なんだろうね。一応「クラスメイト」っていうのが1つの大きな存在になるものだと思っていたのだが、今回のいじめっぽい描写が割とあっさりスルーされてたところを見ると、あくまでも3人の関係性を引き立たせるためのステージでしかなかったようだ。ま、余計なところに目を向けずに、あとはこの3人の泥沼劇にはまっていけばよいのかね。個人的に、主人公のキャラっていうのは案外悪くないと思っている。学生時代の自己投影かもしれないけども。いや、別に悪いことしたことがあるとかでなしに。悶々とした学生時代、そして自分の中の「見せちゃいけない部分」がチラと漏れてしまったことによる、必要以上の恐怖感。お父さんの台詞じゃないけど、「思春期かぁ」だな。昨今出回っている中二病アニメやらハーレムアニメなんかのエセ非リアよりかはよっぽど見応えがあるってもんだ。

 そして、一歩間違えれば完全にアニメキャラとしても逸脱するのが仲村だ。佐伯の方は「よくあるクラスのマドンナ」というだけで捻りもなくて分かりやすいが、仲村さんのキャラはホントに酷いのにそこに何らかの魅力を置かなきゃいけないのが難しい。いわゆる毒女・喪女とも違うほとばしりが見えてこないと、この状況も楽しめない。その点に於いて、今回の暴走は割と愉快だった。これだけキャラが活きているのは中の人の頑張りがものすごく大きいと思う。トイレの中での挙動には鬼気迫るものがあって、絶叫もそうなんだけど、その前の声になってない「カッカッカ」っていう笑い声が凄く良い。伊瀬ちゃん良いお仕事しますわ。どうせだったら伊瀬ちゃんに組み伏されて罵倒され(ry

拍手

 確かにすげぇな、第3話。早くも3話を経過して、ようやくこの絵柄にも慣れ、見るべき点も見えてきた。毎回動きのあるアニメだが、今回は大きく動いたので、せっかくなので記事立て。

 あかん部分は相変わらずあかんままである。やっぱりどうしてもカクカクとコマ送りぎみになる動きは慣れないし、カット割りが少なく、淡泊な映像になりがちなのもうまみが薄い。そしてキャラ絵がアングルやカットによって変わりすぎるせいで、いわゆる世間的な「可愛くない」を否定するまでにキャラ絵の強みが無いのは難点のままだろう。

 それでも、今回みたいなシナリオ進行だと、「どうしても実写で、もしくはロトスコープを使ってやりたかった」という気持ちも分からなくはない。このアニメの最大の特徴は、アニメの裏に実写キャストが演じたものが隠されているということが、裏になり表になり、見えているという部分である。何をするにも、そこに誰かがいることが気になって仕方ない。嘘は嘘だけど、本当に近い嘘。「なら実写ドラマでやればええやないか」という意見も出てくるのは当然だが、もし偏平な実写で映像を作った場合、今度は「誰かが演じさせられている嘘」が出てくる。よほど真に迫った役者陣でじっとりとやれば話は別かもしれないが、流石に中学生だらけのドラマで「真に迫った」ものを作るのは敷居が高いだろう。

 そこで折衷案として考え出されたのが、この作品なんじゃなかろうか。アニメなので明らかに嘘だが、その裏に「誰かがいる」。その誰かが分からないけど、嘘と断じるのが躊躇われるくらいの存在感。そういうギリギリのところを狙った作劇が、この作品の狙い目なのじゃなかろうか。それが上手くいっているのかどうかはまだ分からないが、少なくとも今回の体操着を無理矢理着せるシーンについては、「うわぁ」と変な声が漏れるくらいの結果にはなっていると思う。勝手に想像するに、どれだけ手のかかったアニメ映像でも、あそこにあれだけの痛々しさを産みだすのは至難の業だろう。そもそも「女子中学生が男子を組み伏せて無理矢理衣装を変えてしまう」というシチュエーション自体が無理だ。しかし、嘘と本当の間にある不思議な折衷点で、今回の作劇は不思議と生々しい。やっぱりそこに、何か形を持った「仲村」が見え隠れする気がする。

 上手いこと言葉にならないが、こうした「単なるアニメでは何か物足りない(かもしれない)」作品だからこそ、奇天烈な手法で見えてくるものもあるのかもしれない。これでもう少しだけ、絵柄がブラッシュアップされれば文句も出なくなるところなんだろうけど。今回だって、キャラデザはピンキリだったけど、2人して座っている川辺のシーンで、川面の表現とかはすごく面白かった。ああいうところに面白い画が出てくると、もう少し見てみようかと思えるし、今回みたいな展開で引っ張ってくれれば、どうしても目が行くことになる。慣れて来たここからが本当の勝負なのかもしれない。

拍手

 目の中にハートマークって、アヘ顔のアイコンだよね、第17話。自分の中では新堂エルのイメージだったんだけど、今調べたら別にあんまり使ってなかった。誰が開祖なんでしょうね。

 総選挙も終わり、毎回毎回ツッコミどころしか無い作品なので、一区切りとしていっぺん記事立てさせてもらった。いやぁ、訳のわから無さには歯止めが利かなくて素晴らしいですね。総選挙ってこんなにも感動的なものだったのかー(DFE)。相変わらずAKBメンバーの誰が誰なのか一切パーソナリティを特定出来てないので選挙結果を見てもぽかーんとしているしかないのだが、きっと凄い舞台なんだろうということは分かった。今回のハイライトはやっぱり「選挙なんて八百長だ! 選ばれたとしても選抜結果なんかに負けないんだからね!(キリッ)」→「やっぱり襲名キララには勝てなかったよ……」の即落ち展開を見せたチエリの不甲斐なさ。なんやねんあいつ。あのまま反旗を翻して息巻くOTAの集団に襲いかかられる展開まで予想してたというのに。このまま罪の意識を背負って生きていく背徳展開になるのか。ならんだろうなぁ。

 その他の要素としては、久しぶりにみたがやはり怖気立つともちん一家の絵面とかが見どころ。「姉の後をついだアイドルを応援するファン」って一体どういう心境なんだろうな。選挙結果の発表を見ていてなんかおかしいと思ったのは、いちいち自分の名前を名乗る時に「○代目〜」っていうところなんだ。普通に考えて、噺家だっていちいち自己紹介で「○代目」っていわんやろ。「こんにちは、三代目文枝です」とか。襲名式だったらいうかもしれんけど。へんなの。

 そして、こういうのを見ていて「よし、声優も総選挙やろうぜ」って思ってしまう自分の脳が憎い。事務所ごとにやるといいと思う。大沢のセンターを獲得するのが一体誰になるのか。アイムの壮絶な蹴落としあいを征するのは誰か。ただしミュージックレインはギスギスするから勘弁な。将来的に「3代目川澄綾子」とかが出てくることを思うと戦慄する。石原夏織が「2代目水橋かおり」を襲名するイベントとか。ちなみに「2代目大塚周夫」や「2代目潘恵子」が実在する事実。「2代目野島昭生」はどちらが襲名するかで骨肉の争い。

拍手

結局何がしたいんだろね、第3話。前評判が色々とわき上がってた作品だけに、当然欠かさず見ているわけなんですが、うん……どうにももやっとした印象のまま少しずつトーンダウンしてます。このままでは、時たま印象が上方修正されることもある「夏色キセキ」に敗れてしまうことになりかねないと思うんだが、大丈夫なんだろうか。

 この作品を一言でまとめてしまうと、「キャストの大半が中島愛(当時の)で固められたマクロスF」だ。スタジオ的には画面の見せ方に色々と気を遣ってくれているのは分かるのだが、どれだけドラマを作りたくても、中身がお遊戯会じゃぁちょっと無理があるって話。多分、このキャストでやるんだったらうそっこアニメでユルくやってしまった方がまだごまかせた気がする。ほら、たとえば「フジログ」とかに「キャストがあかん!」って文句言う人はあんまりいないでしょ。実在アイドルを売り出すのがメインだったら、スフィアクラブ(アニメパート)みたいな見せ方だけでも、ひょっとしたらファンは釣れてたかもしれないわけで。半端にアニメファンの方も捕まえようとする姿勢が、何とも言えない不協和音になってしまっている。

 そして、サテライトが力を入れて作っているであろう画面の方も、どうも新鮮味が無い。同じ時期に同様にサテライトが「アクエリオン」をやってくれているので、サテライト仕込みのたっぷりCGメカニズムが味わいたいなら、アクエリオンの方が一万と二千倍は笑える。この作品の場合も、「アイドルセレクションに来たからとりあえず銃持って白兵戦な」みたいな流れが一周回って笑えればいいのだが、最初から世界観が無茶苦茶で何が基準点になっているのかが分からないので、ふざけた部分をギャグと取って良いのか、それとも単なるシナリオの拙さと取って良いのか分からず、笑えてこないのである。

 必死に設定をまとめようとするとどんどん分からなくなるのだが、まずこの世界のAKBは犯罪者集団ってことになるんだよな。法(条例?)で禁止されている芸能活動を組織ぐるみで行い、各地でゲリラライブを行って民衆を煽る集団って、現代日本に置き換えるなら、たとえば違法なドラッグとかをばらまいて人々を堕落させるマフィアみたいなもんでしょ。しかも軍が鎮圧しようとすると武力で対抗しようとするってんだから質が悪い。どこをどう考えても、こいつらに憧れる理由が無い。ギャングスターを夢見たジョルノだって、もう少しまっすぐな正義の心があっただろう。

 そして、そんな犯罪者集団の予備軍として参加した主人公達は、憧れの芸能活動の前にまずは武力を鍛えろと言われ、試験で脱落すると「今年も使えないのが揃った」と切り捨てられるという。これって、都合のいい民間人を体よくだまくらかして鉄砲玉に仕立て上げようとしてるだけだよね。ヤクザに憧れる考えの足りないヤンキーに、他の組を襲撃させるようなもんだよね。道徳的にまずいんじゃないか? 主人公達の大義名分が全然見えてこない。

 そして当然、「襲名メンバー」と呼ばれるAKB本隊の大義名分も見えてこない。なんでこいつらはここまでしてライブを行おうとするのか。「歌を届けたい」というのは一応この作品のモチベーションとしては理解出来るのだが、それは法を犯してまでやるべきことなのか。そして、危険を冒してまでライブ活動をすることで、彼女たちは何が得られるのか。ゲリラライブだから、当然興業収益は無いだろうし、芸能活動が禁止されているなら実在のAKBのようにCDを売りさばいて荒稼ぎすることもできないだろう(そもそもCDを販売することが可能なら、そこまで必死にライブにこだわらなくてもいい)。となると、あれだけの軍備を整え、演出を施し、人手を費やしてライブをやっても、一円たりとも稼ぎはない。単なるボランティア犯罪集団だ。もう、訳が分からない。

 ひょっとして、そのあたりの謎も今後のシナリオを追えば解決するんだろうか? 正直、そんな展開になるとは思えない。あくまでこの作品は、マクロスを下地にしてアイマスなんかの美味しいところをチョイスした作品になるはずなのだ。そして、過去のコンセプトをつぎはぎした作品になるなら、先人を超えるインパクトを用意してくれないと困るはずなのだが……今のところそんなものが見あたらない。正直、かなりご不満である。

 今後は多分感想をあげることは無いだろうと思うが、何とか最後まで視聴出来るくらいのモチベーションを用意して欲しいものである。

拍手

あの部屋実在したんかい! 最終話! もう、幸せになればいいじゃない! 子作りでもなんでもしたらいいじゃない! 「大切なことだから考えたい」って、しない選択肢はないやろが! こん畜生!

 これは妬ましいアニメになりましたね。凛々蝶様が幸せになることはこれ以上無いくらいに嬉しいことですが、ここまであからさまにいちゃいちゃされると……あぁもう! 別に「アマガミ」みてもニヤニヤするだけで済んだのに、何でこのアニメはこうも……

 やっぱり、思い入れが強くなったからなんだと思うんですよ。今回のシナリオも上手いこと出来てるしねぇ。「二人になった日」っていうサブタイトルもすごく意味深で、この2人の場合、片方がいないと片方が「自分」を保てないという、すごく不完全な人間なんですよ。双熾の滅私奉公の果てに、今の「妖館の凛々蝶」ができあがったのだし、双熾が今の状態でいられるのは、本人が何度も言っているように全て凛々蝶がいてくれたおかげ。しかし、そんな状態にも関わらず、両者とも「あまりに不完全な自分」を相手に受け渡す勇気が出ず、どんどん自分が嫌いになるという状態だった。それを、今回は手紙のトラブルで強引に打破し、どちらから、というのでもなく、「2人が2人になる」ことで結ばれるに至ったのだ。ジゴロとツンしゅんの恋愛絵巻。こりゃぁもう、幸せになれとしか言いようがない。

 結局、このアニメは延々二人の来し方行く末を見守るだけの内容だったわけだ。凛々蝶が優しい住人達のおかげで成長していく姿を見守りながら、相互依存の度合いを強めていく双熾も一緒に成長するという、実にポジティブな内容。妖怪漫画のはずなのに、そこに暗いものは残っていない(双熾の部屋を除く)。それどころか、凛々蝶と双熾以外の人間たちの人間関係すらほとんど残っていない。たとえばカルタが何であんなに卍里ラブなのかとか、よく分からないけど結果だけがそこにあるし、間違っても連勝さんと野ばらさんがくっつくなんてこともなさそうだ。周りの人間は、それくらいにどうでも良かったのだ。思い切った話ではあるが、これできっちり1つのシリーズのまとめができたのだから、非の打ち所がない。

 いや、もちろん周りの面子が不必要だというのではない。今回のエピソードを見ても分かる通り、周りの住人たちの愛すべきキャラクターがあってこその「いぬぼく」だ。今回は割と連勝さんが前に出て動いてくれていたので、なんだか嬉しかった。野ばらさんに向かって平気で「夫婦みたい」とかいえちゃうあたり、本当にあの2人には何もないんでしょうね(野ばらさんはマイナス感情があるかもしれないけど)。他にも、実は優しいうさぎとか、中華まんを夢見る娘っ子とか、博識なオカマとか。「博識なオカマ〜」は決め台詞なの? ちのちゃんはオカマとセットの認識でいいのか? いや、もうどうでもいいけどさ。

 今回のクライマックスは当然告白シーンなわけだが、声出して笑わせてもらったのは、その前段階の手紙がばれるくだり。テンパッちゃってる凛々蝶様の可愛らしさったらないですよ。悲鳴も可愛らしく「きゃ〜!」なんだよね。あのあたりのたたみかけるような展開が実にコミカル愉快である。前々から言っているが、「凛々蝶様に日高里菜を使う理由」がこのへんよね。

 可愛かった、面白かった、いい話だった。何を言っても嘘じゃない作品でしたよ。最後の最後までこれだけ楽しめたんだから、お別れするのが本当に悲しい。この終わり方だと2期なんてありそうもないけど、まさかエンディングカットだけで水着回やお風呂回をこなされるとは思わなんだ……OVAとかでもいいから、「妖館の本当に何も無い日常」みたいなのが見たい。ずっとカルタが飯を食っているだけな気もするが……それはそれでアリやな。

拍手

イイハナシダナー、第11話。この作品はほのぼの長屋ギャグなんだからシリアス入ったらあかんやろ、と思ったのだが、思ったよりも良い話になったのでこれはこれでよしとする。毎回不安材料であった(?)エンディングも今回は変則構成で上手くすり抜け、きちんといい話のまま着地出来ましたしね。

 先にちょっと気になった部分を上げておくと、今回はまるまる1本を双熾の過去エピソードに使ったわけだが、ここまで使っても、まだ完全に双熾のあの態度についての謎が解明されたとは言い難い。確かに、あの流れで双熾が凛々蝶に興味を持ち、敬意を持ち、憧れを持つことはあるだろうが、流石にあそこまで妄信的な敬意に至るには「些細な」きっかけである。蜻蛉の屋敷で初めて凛々蝶を見た時点で双熾は特に憧れも何も持ち合わせてはいないわけで、その後のやりとりで「初めて自分に気づいてくれた人」として株を上げたとて、完全なる滅私奉公でその身を捧げるまでに至るのはちょっとやり過ぎなんじゃないかという風に見えてしまう。また、それとは全く別に、先週のお話で突然現れた「凛々蝶に対してひどいことをいう双熾」も釈然としないものが残る。

 ただ、そのあたりの難癖はあくまで程度問題であって、今回作中で描かれた物語が、あくまでも2人の出会いの「エッセンス」であると考えれば、その間を埋め合わせて想像することは可能である。互いに顔も見ず、どこの誰かも分からぬ状態で文通を続けていた1組の男女が、あるきっかけで腹を割って本音を話せるようになり、そこから先は少しずつ親密さを深めて愛情にまでたどり着くというのは、自然とまではいかないまでも、ありそうな話。そして、この「手紙による純度の高いコミュニケーション」が「ありそう」にみえるようになったのは、これまでずっと凛々蝶が「手紙」というものを大切にし続けてきたことが、これまでのエピソードで丁寧に描写されていたためである。双熾をお茶に誘う時にも、一晩寝ないで手紙を考えていた凛々蝶のこと。きっとあの当時の双熾とのやりとりも、悩みに悩んで、必死に誠意ある手紙を書き上げたに違いない。しかも、追憶を見ると彼女も文通は楽しみなイベントだったことが分かり、凛々蝶が「熱心に」「楽しく」行っていた出来事ならば、その気持ちはきっと双熾にも届いたに違いない、と思わせるだけの説得力があるのだ。

 生まれながらのジゴロとして、ゆがんだコミュニケーションしか思いつかなかった双熾のこと、そんな「何とも形容できない大きな感情」を凛々蝶に表すための方策が、結局は「奉公」という形でしか表現出来なかったのだろう。彼が持ち合わせていたのがたった1つの対人関係だけであることは青鬼院の家に入ったシーンでも描かれており、謎の忠犬モードは、精一杯彼が凛々蝶のことを考え、想った結果の現れだったのである。「ツンしゅん」と「狗」。なんとも不器用で、救いようのないカップルではないか。そして、そんなどうしようもない2人だったからこそ、先週のようにどこかの歯車が狂って蜻蛉に茶化されるだけでも、おかしなことになってしまったのだと思う。内情が分かってみれば、なかなか滑稽な構図であった。

 無事にたどり着いた「思い合う2人」。もう、今週終わってもこれ以上ないくらいのハッピーエンド。ド変態だと思っていた蜻蛉様も案外良い人だったおかげで後味もすっきりですよ。次回は何をやるんでしょうね。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
[01/19 NONAME]
[01/13 seachicken]
バーコード