最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
突然別番組みたいな最終話。あれは……筋だけで見たらガンダム? 外見はテッカマン? おかしい、確か猫耳萌えエロ作品だったはずだが……
アントニア達の協力で一気に宇宙へ到達した騎央たち。発射直前には真奈美がキれて騎央とエリスに突っかかり、それにアオイも絡んで泥沼になりかけるなんて一場面もあったが、どうしようもない四角関係は、天真爛漫なエリスの一撃であっという間にうやむやに。慣れない宇宙にあがった効果もあってか、女性3人、うまい具合に折り合いがついたようだった。 まるで今生の別れのごとく、3連接吻で騎央を送り出した女性軍は、パワードスーツに身を包み、謎の推進装置を駆って追撃してきた犬の人の狙撃から母船を防衛する。なんとかワープに成功した騎央は、キャーティアシップでの犬ロイドとの苦戦を乗り越え中央管制室へ。プログラムの再起動を申請するも、なんと命令プログラムはキャーティアにしか出せないという無理難題。結局、万能の鈴を使って自身をキャーティアにすることで解決を見た。 一方、大気圏外で必死に戦闘を繰り広げていたエリスたちと犬の人。全てを片付けたエリスは、三位一体の必殺技を追跡者に見舞い、一撃の下に撃墜する。しかし、犬側の母船は運悪く地球へ落下。このままでは沖縄の近域に甚大な被害が出る。慣れ親しんだ土地のピンチに真っ先に動いたのは、「愛してもいない国のために働いている」はずのアオイだった。アオイと真奈美は捨て身のままで落下するデブリに推力を与えようとするが、燃料切れの小型ブースターでは焼け石に水。命を諦めたその瞬間に、駆けつけた騎央が間一髪で2人の手を掴んだ。 4人で帰還した沖縄の大使館。平和が訪れた騎央の家に空から降りてきたものは、キャーティアからのクリスマスプレゼント、軌道エレベーター。予期せぬ理由で迎えたホワイトクリスマスであった。 原作はやたらいっぱい出ているみたいなのでまだまだ続いているんでしょうが、とりあえずアニメは一端幕引き。ラストシーンの狙い澄ましたビジュアルとシチュエーションだけを見れば、それなりに最終回らしいきれいな締め方に見える。特大の白いクリスマスツリーとか、アニメだからこそ見せられたインパクト重視の演出だし、胡散臭いながらも沖縄に雪が降る理由も説明されていたので、おそらく原作でもこのシーンは一つの物語を締める重要なシーンだったに違いない。そこは素直に評価していい部分ではないだろうか。 ただ……流石に今回どうよ? 最近だと「オカルト学院」もラスト直前のトンデモ展開が色々と話題を振りまいているが、この作品の場合、本当に今回限りの、前後関係をぶっ飛ばした突然の宙域戦闘。エリスが小型のマシンを操って爆弾を撃墜していくくらいならまだ分かるのだが、流石にアオイや真奈美がああも容易く環境に順応してしまっているのはどうなんだろう。しかも、パワードスーツのデザインのショボさがちょっとフォロー出来ないレベル。この作品は作画自体はかなりのレベルで安定しており、背景や細かい小物なんかにまで気が回っている「きれいな」作品だったのだが、今回登場した各種宇宙マシン(犬の人の量産型UFOとか)の適当さがあまりにあまりで言葉がない。とんでも展開になるのは原作ありきで仕方ないとしても、もう少し「それっぽい」画面を作ることは出来たと思うのだが…… いや、このショボさこそがこの作品の真骨頂なんだろうか。今までだって戦闘は愛らしいアシストロイドと、彼らの操るピコピコハンマーがメインウェポンだったのだ。そう考えれば、今回のスーツや武器などの小物もギャグの一部と……見られないなぁ。やっぱり浮いてるなぁ。それまでがシリアスな痴話喧嘩だったり、渾身のエロだったり、画面は相変わらず「きれい」だっただけに、その落差はどうしようもない。 そして、そんな慣れない画面が現れたということは、シナリオラインもなんだか適当。宇宙にあがるのにあんだけ苦労したのに、ワープとか宇宙戦闘はあっさりできるのな。騎央がクリエイトした母船に乗っていたってことは、あの戦闘用の小型船も騎央がイメージで作ってたのか? 犬の人にしても、前回から今回にかけて、今までの暗躍っぷりは何だったのかと思うくらいに直接的な手段でキャーティアを鎮めようとしている。あんたらが宇宙まであがってくるなら、地上でこそこそ工作する必要とか全然なかったのにな。 宇宙へあがるのに奮戦する、という展開はガンダムの昔から王道展開ではあるが、さらにクライマックスはコロニー落としというのも何の捻りもない盛り上げ方。熱が入るのは分かるが、ちょっといい加減にセッティングしすぎじゃないか? 「沖縄を中心とした半径300キロに落ちる」って、意外と海の可能性が高いじゃねぇか。しかもアオイたちが組み付いたデブリを見ると、あんまり大きく見えなかったぞ。本当は相当なでかさなんだろうけど、いまいち迫力がでないぞ。アクシズをおさえるのがギラドーガなら燃える展開なんだろうけど、女子高生2人による軌道修正ミッションってなぁ。緊迫感がないなー。 「恋に悩む」→「何となく解決してちょっと晴れ晴れ」っていう展開があったのに、次の瞬間命を捨てる覚悟をしちゃうっていうのも無駄に感情が揺れ動きすぎる。アオイだけならギリギリ「愛してもいない国のために」云々を理由にワンエピソードひねくりだせるが、真奈美もノリで追いついちゃったからあんまり尊い行為に見えなかったのがね。どうにも今回描かれた「ドラマ」は全部上っ面だ。こういう最終回だと、今までのちょっと面白かった昼ドラ展開も全部嘘っぱちだったのかという気さえしてしまう。騎央が最後にキャーティアになるくだりの意味も分からないし(すぐに戻せるんだもんな)、この脚本は流石に無いわ。そんなに簡単に軌道エレベーターが手に入っちゃったらソレスタルビーイングが可哀想だろ! 色々と不満が残ってしまった最終回、というのがとりあえずの感想。ストーリーは一応けりをつけているだけに、なおざりになった部分がラストに集中してしまったのは本当に残念。画面の出来が良かったせいでラノベ原作に過度な期待を抱いてしまったのかなぁ…… PR
意外にとんとん拍子の第11話。先週の時点では色々どうしようもないと思っていたのに、割とあっさり諸々が解決していきました。どれもこれもそれなりに納得出来てしまったのが凄い。
タイムリミット2週間を強制された地球とキャーティア母船の危機。どこをどう見ても八方ふさがりの状況に、キャーティアシップのクルーは自爆の覚悟を決める。しかし、艦長は意識を失う前に、とっさの判断で最上の保険をかけていた。なんと、艦長権限が騎央に移っていたのである。 艦長が動ける。そのたった1点から打開策が見える。なんとか宇宙にさえあがることが出来れば、騎央が母船を再起動して軌道を変えることが出来るようになったのだ。地球製のロケットでも、とにかく打ち上がる推進力さえあれば残りの部分はルーロスの本体が管理するし、時間凍結はいちかの特製護符で突破。肝心のロケットも、アントニアのコネを使ってギリギリエンジンのみ調達出来た。はるかロシアの地で念願の足を手に入れた面々は、犬の人たちの執拗な攻撃を乗り越えて、いざ宇宙へと向かうのである。 プロットだけを追えば、単にピンチの打開策を集めて宇宙に飛び立つ準備をしたというだけなのだが、なんだか色々なパーツが少しずつ集まってくる感じが、無茶苦茶なのに不思議な説得力がある。猫耳巨乳宇宙人少女の発情期とか書いてるくせに、多分この作品の作者はそれなりにSFが好きなんだろうし、そのあたりの要素もきっちり書きたいっていう意識があるんだろう。フィクション部分の整合性が、ラノベっぽくない。いや、もちろん色々と無茶はしてるんだけどさ。今回は騎央のチートクラスの情報管理能力を除けば、それなりにありそうな展開じゃない? 強いて釈然としない点をあげると、地球内における犬の人の影響力の強さが流石に無茶な気がする。一気に圧力をかけて全てのロケット使用権を封じる手はずを整えるっていうのは、かなり面倒な案件のはず。わずかな期間で全世界の宇宙へのルートを掌握できるほどの実権があるのはちょっと妙だ。何せ犬の人たちは表だって地球との外交を結べていないのだから。裏ルートで繋がってあそこまで出来るなら、実力行使なんて不器用なことをせずに、絡め手でキャーティアの地球侵攻を防げそうな気もするし。 そして、わざわざ宙域への進出を妨害する手はずをうっていたということは、「万が一でもエリスたちに宇宙に飛ばれたらまずい」という意識があったということ。艦長の機能停止やルーロスの駆逐など、細かいミッションを全てこなしていた犬の人たちは、更に最悪の最悪(つまり今回の艦長権限譲渡)まで想定していたということなんだろうか。更に更に、ロシア地下部におけるロケットエンジンの確保にまで目を光らせ、NATO軍に無茶苦茶な軍事演習要請まで出来たり……もう、お前が地球政府でいいよ。 ま、すったもんだはあったけど、とにかく騎央達は宇宙にいけるらしいので、頑張ってミッションをこなしてほしいもんです。これに成功すれば、あからさまな実力行使に及んだ犬の人たちとの関係性も変化しそうだしね。 で、今回はそうしたSFミッションに加えて、いつも通りに真奈美・アオイの恋愛沙汰がさらなる混迷を極めているのも見どころ。アオイは後ろ向きさ加減が全く変わらないのに、開き直って真奈美を責めるという姿勢にまで移行した。わざわざ真奈美の秘めたる思いを刺激してライバルを増やしちゃうあたり、奥手不器用もここに極まれり。真奈美も真奈美で、「女の子がどんな相手のためだったら、命を賭けたり職をなげうったり出来ると思ってるの?!」などと騎央を諭すのだが、このカテゴリーに自分自身が含まれているということに気付いているのだろうか。あなたもCIAへの就職を蹴って騎央を助けているのですよね。意識せずにそんなことを言っちゃうあたり、なかなか意味深で面白い。 アオイはアオイで逆ギレ気味のビンタを炸裂させたりしているが、戦闘機械じみたあんたのビンタは一般人相手に繰り出していい技なんだろうか。あと、騎央を人質に取った密告者と対峙している時に思ったのだが、あのとき両手で相手の銃とスイッチをアポーツしたら良かったんじゃなかろうか。ま、そんなことせんでも、無茶苦茶な狙撃で強引に解決してましたけどね。恋愛対象の男の子に向かって眉一つ動かさずに引き金を引けるってのも、逆に問題がある気がします。 今更だけど、この作品、アバンの彩陽の語りが面白いよね。毎回なんか元ネタがあるんだろうけど、あんまり詳しくないからよく分からないのが残念。
シリアス一直線の第10話。まさかたったの30分でここまで絶望的なピンチに陥ることになろうとは……この作品、ほんとに毎回のテンションの落差が激しいからついていくのが大変です。
過去にはアントニアの船を襲撃したことがあった犬の人だが、今回はいきなり全力全開の本気モード。キャーティア本船に奇策でもって猛攻をかけたほか、地球の大使館にも部隊を送り出し、さらに今の今までどこに居たのかさっぱり分からないエリスの保護船、ルーロスも個別に襲撃されていた。ここまで完璧なアタックを仕掛けられるとは、犬の人も単にアニメ見てくつろいでいたわけでもなかったんだな。 母船の襲撃は、デブリに見せかけた地球の人工衛星の破片にアシストロイドを詰め込み、狙撃で四散させた一群を船外から突入させるという、いわば物量作戦。犬型アシストロイドは7話でボロボロの状態のものが何体か出てきていたが、まさかあれだけの数を投入できる程の軍備が整っているとは。結局、予想外の方法による侵入を許したキャーティア勢は、船長の不在もあってか、容易くコントロール基盤を失ってしまう。 他方、地球上に移動していた船長を含む大使館メンバーも、突然の襲撃に対応は後手後手。一撃目でアシストロイドを封じられ、返す刀で船長も無力化。残されたのがエリスのみでは、大量のアシストロイド相手に分が悪い。戦線に参加しようとしていた騎央もまだ準備が出来ていないし、母船との連繋が取れない状態では、一気にベースが制圧される可能性すらある。このままではどうしようもない……というところで引き。 今まで何をしていたのかと思うくらいの強行作戦に移った犬の人。地球上では表だった活動が出来ないようなことを言っていたのに、最初のトラックによる攻撃に始まり、回りからの見え方など一切気にした様子のない徹底攻撃は、流石にキャーティア陣も予期していなかったものだったのだろうか。あまりのワンサイドゲームに、キャーティアの文化レベルがものすごく低く見えてしまう。今までの展開からみるに、犬と猫の軍事力は似たようなものだと思っていたのだが……何か打開する手立てはあるのだろうか。現時点で空いている戦力は、まだ機能していない騎央自身と、別働隊として直接攻撃を回避出来た真奈美とアオイ。彼女たちのアシストロイドも残っているだろうか(そういや定やんも大丈夫だったかな)。あとは犬側のアシストロイドがどの程度の知能レベルか、というのが気になる部分だが、今回はかなり臨機応変に作戦行動を実行していたし、にわか仕込みの地球人の手でどうにかなるようには見えないのだがね…… この作品は、結局何がやりたいのかがよく分からないのがもどかしい。今回の急展開だって、それぞれのシーンは割と本気で描かれているし、本格バトルものとして見ていればそれなりのものだと思う(決して上質とはいわないが)。しかし、振り返ってみれば前回が謎の思い出ソング回であり、前々回は真奈美とアオイの恋愛バトル回。犬の人の存在などすっかり忘れ去られてもおかしくないような平和な状態だったのだ。そこでいきなり最大の敵勢力として犬軍団を投入されても、「どこかでギャグ要素が残ったりするんじゃないか」という懸念を持ちながらの視聴になってしまう。 そもそも犬側がどの程度破壊行動を行えるかも分からないような状態で観ていたわけで、「あ、そんなことまでやっちゃうんだ」という驚きの方が大きくて、バトル要素としてのめり込むのが難しい。今回のエピソードでいうなら見どころは「自分の過去の経験をもとにしてアオイに忠告する身勝手な真奈美」とか、「ひたすら官能的に焼き肉を貪る艦長」とか「定やんの無駄に決めた狙撃シーン」とかだった気がする。これまで描いてきたのは「恋愛」や「エロ」や「アシストロイドの愛らしさ」なのだから、そちらに目が向いてしまうのは致し方ないことだろう。 むー、なんとも据わりが悪い。次回で決着がつくのか、それともこのままバトルメインになり、本気で犬の人との血みどろの侵略戦争が始まるのか。予想もつかないし、考える気も無くなってきているが、とにかく見守ることにしましょう。
なんとも奇妙な味わいの第9話。これまでのシナリオラインからは完全に逸脱しているのだが、これって原作だとどういう扱いのエピソードなんだろう。
これまでこの作品を見てきた誘致要因と言えば、安定感のある画面の質と、真奈美、アオイの2人の心情描写。あとはややエロ。しかし、今回は1つ目のファクターこそ維持されているものの、残りの部分は特にない。メインキャラクターが初登場(そしておそらく最後の登場)である「最初のアシストロイド」ことラウリィである。一応「アシストロイド」という要素自体はこれまでのエピソードでも積み重ねられてきたキャラクターがあるので、それを活かせば違和感のあるエピソードにはならなかったと思うのだが、ここまでアシストロイドたちが発揮してきたキャラクターはとにかく「愛らしさ」に重点を置いたもの。今回登場したラウリィとは縁遠く、より異質さを際立たせる結果となっている。どうにも奇妙な浮き立ち方だ。 しかし、最初は拭いきれなかったこの違和感も、最後まで見終われば何となく丸め込まれてしまったのは不思議なところ。キャラや設定に似合わず割と重たいテーマを扱うのがこの作品の妙な味なのだが、今回扱われたアシストロイドの存在意義そのものにおける問題提起は、SFでは定番でそれだけに分かりやすい。エリスとラウリィが語るような辛いアシストロイドの過去と、現在のアシストロイドの愛らしさは同じ問題の裏返しであり、ここまでのエピソードでアシストロイドたちが散々に愛嬌を振りまいてきてくれたおかげで、今回の問題意識はよりダイレクトに伝わる部分がある。ま、どう擁護してもエリスの抱えている罪悪感は突飛な気がするのだが……そのあたりは尺の限界というしかないだろう。彼女の罪の意識を突き詰めると、結局はエゴイズムの極みなのであまりきれいな答えは出てこないだろうしね。ラノベ媒体ならこのくらいのゴールが丁度良い気がする。 とまぁ、シナリオラインでの異質さも目立つわけだが、今回はやはりアニメとしての構成の方がずっと異質。アシストロイドと人間という2つの存在の差異を嫌というほどに浮き彫りにさせたあとに、キャーティアと地球人という2つの種族の橋渡しをすることで「異種間交流」というテーマをまとめ上げるのが、たった1曲のオリジナルソングである。最終的に、「人ならざるもの」の歌い上げる楽曲により、地球人との理解を超え、犬の人にまでユニゾンが広がっていくのは、「異種間交流」を描くこの作品の最も大きなゴールの素描と言えるかもしれない。今回が最終回と言われても違和感がないくらいの、何とも雄大な物語を感じ取ることが出来る。 今回最も大切なツールとなるのが、メインテーマとなった「おいらは淋しいスペースマン」である。第一印象から言ってしまえば、非常にチープな歌だ。演歌をベースにして80年代アニメのような分かりやすいテーマをそのまま歌詞に乗せた、子供だましの曲である。最初の流れからすると「キャーティアは日本の子供向けアニメソングみたいなものをそこまで愛好する、妙な風習があるんだな」というレベルの解釈だったのに、ラウリィが歌いはじめるシーンからキャラクター全員での大合唱を経て、まるで「We are the World」のような奇妙な架け橋としてこの曲が熟成されていく。その過程が、無闇に壮大なのだ。エンディングは「たった1つの地球」をバックにラウリィのソロ歌唱となり、まるで「消失」で長門が歌った「優しい忘却」のごとく。最初はチープだと思ったどうでもよい曲が、終わってみれば1つのアンセムになっているのは驚きである。こういう味の出し方もあるんだなぁ。 当然避けられない話題として、今回の曲を歌った面子を確認しましょう。メインボーカルは情報統合思念体としてのキャリアが長いおかげで「人型であるが故に不幸な身の上となった最初のアシストロイド」の悲哀は妙な切実さがある茅原実里。演歌調の歌を熱唱するのは初めて聞いたが、やはりそれなりの破壊力がある。きちんと「ラウリィの歌唱パート」は機械要素を維持しており、エンディングは本人の声で歌っているのがなかなか。 他パートはキャストがリレーすることで奏でてくれたわけだが、スフィアに加え井上喜久子、堀江由衣となかなかのラインナップ。花澤さんも歌ってましたし、田村睦心も参加。1人だけ男性ボーカル扱いなので辛そうだったがな。 こういう回があってもいいよね。 何を見ても「終わりへの序曲」にしか見えなくて切ない第47話。二ツ木の動きが活発になっても、ドクトルの正体に肉薄しても、町中がジャングルになっても、ついにキルミンのことがばれても、ビューティーバットの正体が判明しても、全部「最終回が近いなぁ……」という感想しか出てこないんだよう。 1年使って構築された世界が少しずつゴールへ向かっている実感。もうそれしかないから本当は細かい部分の感想記事とかあげる必要は無いんだけど、今回はシリーズ屈指の名シーンがあったので、あまりの爆笑に思わず記事立て。 その名シーンとは、もちろんリコとカノンの大喧嘩シーンである。「あ、お前らそれって突っ込みどころだって分かってたんだ……」というメタレベルの衝撃が止まりません。先発はカノン。リコの髪型への突っ込みは、この世界におけるヘアスタイルの基準に衝撃を与えた。そりゃま、現実に居たらおかしな髪なのは確実だけど……それがアニメのお約束だろうに。それに対するリコの反撃も髪型へのもの。「横に広がりすぎてうしろの席の子の迷惑になるから一番うしろの席なんだよ!」とは、斬新過ぎる意見。いや、転校初日にあの席に行ったのは自然の成り行きだったと思うのだが……もちろん、「お前が言うな」の突っ込みは確定的。 髪型への攻撃で一瞬カノンが止まった隙を突いて、リコは一気にカノンの身なりについてたたみかける。「何でお前だけ土足」「腕章が変」など、まぁ、もっともなものばかりだ。カノンの反撃も精彩を欠き、「私は別にいいのよ」「サルみたいな顔でうるさい」など、感情的な文句になってしまったので、総合で見ればリコの勝ちである。そして今回のエピソード終わりからは「ビューティーバットってどういうセンスだよ」という悪口も言えるようになったので、リコはますます有利ですよ。ま、あれだけ細かいポイント(?)に目が行くのにビューティーバットの正体に気づけなかったのは、アニメ世界の限界ってことだろうか。 今回、この喧嘩シーンでの悠木碧のマシンガントークが本当に見事なものだった。長台詞をものすごい早口でまくし立てて、きちんと何を言っているかが分かった上で感情ものっていて、あおちゃんが得意とするキーキーボイスの味が一番良く出ている。もう、これが聞けただけでも今回は大満足。ほんと、リコは毎回いい仕事をするなぁ。 そういや、ドリル髪で思い出したのだが、今回は5人の変身バンクが全部流れるというオールスター仕様だったのだが、リコリムの変身シーンで出てくるのってDNAの二重螺旋モチーフってことでいいんだよね? あまりに自然にそう思っていたので確認をしていなかったのだが、調べてみたら案外そういう保証のソースが無くて不安になった。リコはドリル髪が左右に分かれて、それが1本に繋がるイメージで、リムはびんぞこ眼鏡の2枚のレンズのぐるぐるから、2つの渦に飲まれるイメージ。ま、リムの場合はどっちかっていうと螺旋力を高めてるようにも見えるんだけどね。グレンラガンのエンディングのラストカットのイメージ。 ただ、そうなると他の3人がそこまで明確に螺旋のモチーフを表していないのはちょっと不自然かなぁ。ポチ姉は一応渦を巻いてるけど、リコリムほど明示的なツールがないし、ケンとタマオは特に回るイメージもない。謎だ。そして、キルミン発動時の「何かにひびが入るみたいなカット」でタマオだけ3本入るのもよく分からない。1人だけ鳥類だからか? とにもかくにも、……終わってほしくないなぁ……
流石にアシストロイドモザイクが鬱陶しい第8話。もう、シチュエーションとか一切関係無しに登場するのな。あんなに愛らしい彼らを憎悪の対象にはしたくないのだが……見えないからどうとかじゃなくて、画面構成が崩れるから見づらいんだよなぁ。本編での活躍は文句無いんですけどね。「なかよくしまそう」はちょっと吹いた。分からない人はスルーで。
アントニアの機転(?)でエリスの立場も一段落。そんな中、前回の騎央の依頼を受けて、アオイと真奈美は2人で狙撃練習の補助。アオイと騎央の関係をサポートするために真奈美は身を引いてみせるが、アオイにはそれが不真面目・不義理に見えてしまう。「既に手遅れ」と諦めた真奈美同様、アオイも前回の騎央の態度で何かを諦めてしまっている。そのおかげで、真奈美の気遣いも余計なこととしか映らない側面があるのだ。こじれた2人の関係は互いの力量の計り合いから肉弾戦、狙撃戦、そして野外訓練と称した「決闘」にまで発展。それぞれに持ちうる武器を最大限に活かし、相手を出し抜こうと試行錯誤する。 実力は拮抗。狙撃力と実戦経験ではアオイが上。「真奈美は汚れ仕事の厳しさを分かっていない」とこぼしながらワンチャンスを狙う。地の利と勢いは真奈美が上。「アオイは自分の気遣いを分かっていない」と愚痴りながら雨の中に佇む。勝負を決めたのは天然記念物。ヤンバルクイナの足音で始まった銃撃戦は、その気紛れに振り回されるように、かろうじて真奈美に軍配が上がる。真奈美は更にアオイと騎央を接近させる策を講じ、対してアオイは狙撃してきた不審者に対抗する策を講じる。「犬の人」の刺客は、2人の戦闘員の前に一瞬で蹴散らされてしまった。 2人の女の子の様々な思いが交錯する「決闘」は何事も無かったかのように幕を閉じたが、大きく前進したと思われた騎央との関係性は、結局ターゲットの鈍さというファクターを計算に入れていなかったために、あまり実りのあるものではなかったのでした。 タイトル通りの「決闘」ががっつりメインの今回。前回までの経緯からアオイと真奈美が対立する流れはちょっと唐突な気もするのだが、2人が2人とも適当な思い込みでネガティブ思考になってしまっているため、些細なことでも気が立ってしまうというのが案外真実なのかもしれない。怒りの矛先がイマイチはっきりしないのに決闘までいくなんて、単なる鬱憤晴らしにしか見えないからね。 そして、今回はこの決闘描写が、2人の身の上や騎央との関係性を含意したものになっていて、そのあたりの描写がなかなか良い感じで雰囲気が出ていたのが最大の見どころだろう。 まずは真奈美。彼女の武器は「地の利」であるが、これは当然騎央との「幼なじみ」という立場の言い換え。アオイの読みのせいでこの地の利というアドバンテージは消えてしまい、真奈美は「雨」という障害が発生する前に勝手に動きにくいポジションに身を置いてしまい、「既に動くには遅すぎる」とそのまま立ち尽くす。前々回激昂していた真奈美のスタンスそのものである。そのくせ、「アオイは自分の気遣いを理解していない」と愚痴っているあたりに、余計なお世話で更に自縄自縛の状態になっている彼女の窮地がよく分かる。 対するアオイはというと、「戦闘のプロである」という自負のおかげで、真奈美に裏をかかれて判断が遅れるという失態をやらかしている。結局、彼女に足りないのは現実に即した対応力であり、真奈美のような試合巧者を相手にした時、彼女のリアルは通用しない。住む世界が違うのだ。そして、「雨」が降り出したことを契機に「動くか?」と悩んだ彼女も、結局その場に座り込み、行動に移すチャンスを逸してしまっている。これも、奥手で踏ん切りがつかない彼女の恋愛模様そのもの。「真奈美は素人だから戦闘の機微・騎央との間に存在する溝のことが分かっていない」と愚痴るわけだが、騎央の中にそんなものは存在しないことは明らかなわけで、結局彼女には現実が見えていないことの現れなのである。雨にうたれる2人の何とも情けない姿は、自ら道を閉ざしてしまった2人の心情風景としても見ることが出来るだろう。 そして、最終的に今回真奈美に軍配が上がった。これは一見「真奈美側が恋愛レースでも有利になれる」という含意ともとれるのだが、その後のミッションでは真奈美は単なる劣り役になっており、実際に窮状を打開したのはアオイのプロの技。「相手は相当腕に自信があるので確実に急所を狙ってくるだろう」という予測があったからこそあんな無茶な技が出来たのだと思うが、そんな無茶苦茶な作戦に平気でのっているあたり、真奈美とアオイの奇妙な信頼関係も確認出来る。友情がありそうでなさそうな、妙な関係性。最終的にアオイの努力がいくらか進展要素になった気もするのだが、もう、さっさと騎央なんて諦めてしまえばいいような気もする。だって、主人公あんま出番ないんだもん。 なんだか不思議な説得力でなんてこと無いエピソードもそれなりに見せてしまうのがこの作品の不思議なところ。これだけきっちりバトルや心情描写が描けるのだから、陳腐な萌えやエロで覆い隠すのは勿体ないよね。
アシストロイドの言語体系が気になる第7話。「こくげん」とか、チバちゃんたちはわざわざそれっぽい辞書をインストールしてるんかな。じゃ、書き文字間違うのは仕様か。
夏休みが終わって学校が始まったらしいです。そう言えば先週までは学校に行ってなかったんだな。あまりに非日常が連続していたせいでそんなことも気になってなかった。学校が始まったことでエリスやアントニアたちがクラスになだれ込み、被害は周辺にも拡大。ま、学校側は特に出資もせずに設備が強化されたのだから悪いこともないのかもしれないが……普通の高校には防弾ガラスはいらんなぁ。むしろ銃の脅威は身近なものになってしまったなぁ。 具体的に新規組が絡む初のイベントは、映像部の夏合宿。夏休みが終わって2学期が始まったばかりのタイミングで合宿とかどないやねん、と思うのだが、日程的には1日くらいだし、沖縄県民だから海もすぐ近くだから、ちょっとした散歩気分なのかもしれない。そのくせ真奈美たちは水着をもっていかなかったりと、どこか認識にズレがある気も。 そして、常夏の島が舞台である特権を利用しての乱舞する水着回。少なくともこないだ登場したギャグにしか見えない水着よりはまっとうなデザインだったので、逆に目の保養としては正しい方向性。キャーティア仕様だったせいで色々と問題があり、さらに後ろ前に履くことで奇跡も起こるみたいだが、何故か被害者はメインヒロインたちではなくてモブキャラの方。メインヒロインにやらせるにはヨゴレ属性の高いネタと判断されたのかね。水着回の有効利用の方向としては斬新だが……どうせアシストロイド目隠しが炸裂しちゃうから大したサプライズにはならんわ! そして夜の浜辺を舞台とした痴話喧嘩を経て、あっさり目の犬猫バトル。この作品、メインの戦闘員が愛らしいアシストロイドなもんだから今ひとつ迫力が出ないな……今回は相手がちゃちかったっていうのもあるんだろうけど……もう少し気合いの入ったアオイのアクションとかも見たいんですがね。メカ・銃・アクションに萌え要素と、ごった煮にしすぎると画面に収拾がつきませんが。 とまぁ、相変わらずシナリオラインは適当なわけですが、今回の見どころは主に2つ。1つは、前回の真奈美に引き続いて爆発したアオイの癇癪。この作品の面白いところに、ヒロイン勢のわがまま勝手な1人上手っぷりがある。例えば前回の真奈美は、自分で勝手にバーチャル騎央相手に不満をぶちまけてもやもやしてしまい、かえって自分の気持ちに踏ん切りを付けられなくなってしまっている。そして今回のアオイ。騎央は特に他意もなく「訓練に付き合って欲しい」と言っただけで、その依頼にアオイの生い立ちのバックグラウンドなど関係無いはずなのに、勝手な期待を持って応対してしまったために余計な傷つき方をしてしまい、結果的にエリスにお門違いの不満をぶつけることに。 「私の方がずっと前から騎央を好きだったのに」という不満はアオイからすればまっとうな怒りなのかもしれないが、第三者から見れば「いや、その蓄積期間に意味は無いし。言い出さなかったお前が悪いやん」ということになってしまう。勝手に悩んで勝手に落ち込む、真奈美と同じ理不尽な恋煩いだ。でも……なんか分かるけどね。特にアオイは生い立ちが歪んでいるので、どうしても自分の欲求が絡むとネガティブになりがち。面倒な女性心理としては不気味な生々しさを伴った痛さも感じられる。むしろ底抜けに明るくてお人好しなエリスの心情の方が追いにくいな。もちろん、今回も脇で勝手にやきもきしている真奈美だって見どころ。ほんと、どこに着地したら一番波風が立たないんでしょうね。 そしてもう1点の見どころは、これまでナレーションのみを務めていた彩陽の声をもった新キャラの登場! よく分からないのが出てきましたが、底抜けに明るそうなその立ち居振る舞いからすると、ひょっとしたら今までのナレーションも彼女がやっていた設定なんでしょうか。これで無事にスフィアそろい踏み。めでたし。 たとえ弾が入ってなくても、安全装置が入っていても銃口を人に向けちゃいけない第6話。丁度今週のスクデッドで平野が注意してたろ! ガンマニアならそれくらいの礼儀は知っておけよ! キャーティア首脳陣は本格的なサウナでへろへろになりながら外交会議。どうやら犬の人たちとの因縁は浅からぬものがあるらしく、地球でも残念ながら平和に解決、とはいきそうにない。大量のアシストロイドに大事な部分をガードされたナイスバディたちの表情も曇ります。 一方、切ったはったの騒動からは一時開放されて、嘉和家の回りにはひとときの平和が訪れています。かな恵ボイスで発情期挑発されている室内を尻目に、庭先で気軽に狙撃練習するおよそ日本人の感覚じゃねぇ女子高生2人組。当然家主からはストップがかかり、渋々ながら他の場所を探すことに。と同時に、アオイはなんとか騎央との関係を進展させるために真奈美先生から料理をマスターするように指示される。銃の訓練についてはプロであるアオイも、少女漫画だの料理に関しては素人以下。銃を教えて料理を教わるという奇妙なギブアンドテイクの関係が成立し、お互いが自由に練習できる場所を探し回る。 キャーティアから提案された代替案は、なんと全てのマテリアルをイメージから構成できるという夢のような空間。そういや学園都市にも似たようなシステムがあったような気もするが、流石に宇宙人のオーバーテクノロジーはあれの比じゃない。ちょっと考えただけで食材も出れば思い人も現実化させることが出来る。本家キャーティアたちは発情期のオ○ニーに使っているという大胆素敵な事実も判明し、視聴者としては「よし、真奈美もアオイも、まずそっちの用法から極めるんだ」と応援する姿勢。しかし、残念ながら地上波アニメではその方向性を追い求めることは無理なようだ。 アオイは素直に料理特訓。試食してもらうためにバーチャル騎央を生み出すというのはやや危険な領域だが、終了後の様子を見る限りでは本当にそれ以外の目的では使用しなかったみたいなので、こちらのお嬢さんは本当に問題なさそう。銃器の扱いは繊細なのに料理はからきしなのはお約束。 問題ありありなのは、銃の練習名目で勝手な射撃場を生み出した真奈美の方だった。イメージだけでクソ重いガトリングガンを生み出せるほどのガンマニアっぷりは見上げたものだが、そこで補佐役としてバーチャル騎央を生み出してしまったのが運の尽き。「口答え機能をオフ」などという都合の良い補正をかけつつ、これ幸いとばかりにバーチャル騎央相手に溜まりにたまった鬱憤を吐き出すことに。 幼なじみ同士の淡い恋心。まず、そんな感情に片を付けてしまったのが真奈美自身が引き起こした勘違いであることを確認する。騎央は真奈美に対して悪くない感情を抱いていたはずなのに、真奈美自身が素っ気なく、その上で「相手もいる」雰囲気を漂わせていたがために、騎央は今のスタンスに落ち着いたという。「こうなってしまったのは全部自分のせいだとでもいうのか」と激昂する真奈美。それに対しても、騎央は「自分が悪い」と引いた態度。そんな様子ですら、真奈美には辛い。「小さいころは自分がお姉さんだったのに、気付けば相手は男の子」という、良くある切ない関係性が、真奈美の感情を爆発させてしまう。騎央のことは好き。それでも、自分のせいで離れてしまった関係は、今更戻すことも出来ない。銃の練習どころじゃない彼女の戸惑いは、一筋縄ではいかない。 と、ここまでの内容が、「バーチャル騎央」を中心としたものであるというのが難しい点。あくまで「真奈美の想定した騎央の反応」を返すというバーチャル騎央。ということは、真奈美が泣き叫んだ一連の会話は、実に技術力の高い独り相撲ということになってしまうのだろうか。しかし、「理想の騎央」なのに望まざる反応をするというのも不思議な部分。ドリアンの催眠術にかかった独歩が全然油断しなかったのと同じ理屈かなぁ。全責任が真奈美自身にかかっているだけにフォローしにくい部分だ。 今回は完全に真奈美オンリーの回となり、キャーティアやアシストロイドの愛らしい様子もあまり描かれなかったのでちょっと消化不良。冒頭で登場したモザイク替わり(もしくは鬼印替わり)のアシストロイドも、ちょっと微笑ましくはあるものの、流石に鬱陶しいという印象になってしまう(フリップに書いてある台詞が「らめぇ」だったのはちょっと笑ったけど)。当然製品版で外れるんだろうけど、「外れます!!」っていうとアシストロイドがまるで邪魔者みたいに扱われているのがちょっと嫌だ。可哀想にね。 アクションシーンも少なく、今回の画的な見どころは真奈美の回想シーンでの海辺の自転車道。そのあたりの雰囲気はよく出ていたと思うのだが、他のシーンでちょいちょいキャラクターの顔の作画が残念な部分が出始めた。画面がビビッドで少しの崩れも目立つデザインなので、そのへんはなんとか堪えて欲しいもんである。 来週は発情期も終了。どういう見せ方になってくるんでしょうね。
美也の「にしし」笑いは不自然なのに許せる気がする第5話。今回もサブキャラの舞太とか、アスミスとか、そういうとこまで全力で耳が研ぎ澄まされる至福の時間。
今回から棚町薫編ということなのだが、私が必要以上にもきもきしたのは、キャラクターのせいだけではないはず。終わってからスタッフを見たら、コンテに金崎貴臣氏、そして演出はまさかの小林智樹。無駄に豪華じゃねぇか。やってることは凄くありきたりな「気の置けない女友達と思っていたアイツが最近気になり出して……」という流れなんだが、要所要所の棚町さんが無闇に魅力的でどうしようもない。それだけの作品なので、そこが力強いと満足するしかないのですよね。 ま、あとはどこまで行っても中の人のことなんですけどね。佐藤利奈ってのは不思議な役者で、「サトリナならこれだね!」っていう役のタイプがはっきりしていない。同じ作品に出ている役者を見ると、たとえば御前なら「委員長タイプ」というのが真っ先に出てくるし、アスミスなら「放っておけない妹系」ってことになるだろう。新谷は……「普通」? まぁ、とにかく「この人がやるってことはこういうキャラだな」という中心が、どこかにあるはずなのだ。しかし、サトリナはそれが無い。ヒットのきっかけになったのは「ネギま!」のネギなので少年役が第一かと思えばそんなこともなく、「みなみけ」「明日のよいち!」「グレンラガン」のようなお姉さん系、「バンブーブレード」「にゃんこい!」などの天然系、そして今回の棚町さんや「超電磁砲」の美琴のような元気っ子系と、どのフィールドでも分け隔てなく溶け込んでいる。 他の声優だって役者なんだから様々な顔を演じることは出来るだろうが、「この人の代表役を上げてくれ」と言われて票が散りやすいのが佐藤利奈。そんな気がするのだ。もちろん、看板役のイメージが割れるということは決して印象が薄いこと、メインがはれないことと同義ではない。あくまで「その時その時で印象が変わる」ことの証左であるから、役者にとってこれ以上素晴らしいこともあるまい。たとえ「サブミッションが得意な魔法の国からきた女王」を演じさせても、「普段はクラゲだけど時々王妃になる大家族の長女」を演じさせても、サトリナはサトリナとして揺るぎなく存在できる。そんなところが、きっと彼女の最大の魅力なのだと思う。かつて某所では「弱い生き物」との二つ名を付けられた彼女だが、芸歴も積み重なった今となっては、回りの影響を受けずにただひたすら自分を磨き続けてきたことが最大の強さになっているのだ。 というわけで、棚町さんも素晴らしい女性に違いありません。佐藤利奈ボイスの悪友に耳を噛まれたり、右フックを食らったり、校舎裏に呼び出されたり、「どこ見てんのよ!」って言われたりしたいです。ゲームを買うのは面倒なので、棚町シナリオだけ分割して1000円くらいで売ってくれないでしょうか。あ、もちろん佐藤利奈シナリオでも一向に構わないのですが。一緒にカレーを食いに行こうとするとバッドエンド。タイカレーだとセーフ。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(01/22)
(01/22)
(01/21)
(01/21)
(01/21)
(01/20)
(01/20)
(01/20)
(01/19)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|