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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 推せるアイドル、第6話。とても良いライブ、とても良いお話でしたね。観客席に約1名、理王様の晴れ舞台が全然目に入ってなさそうな奴もいたけどな。

 理王編の後半戦。これまで散々「役立たず」「一番出来が悪い」などといじってしまったことが本当に申し訳なくなる展開。そうだよなぁ、アイドルになりたいっていう子が、そこに至るまでにどれだけ歯を食いしばって努力してきたかって話なんだよなぁ……理王の場合もきっかけとなったのは蛍ライブ。そこは杏夏と全く同じ。すげぇものを見せられちゃったもんだから「自分もああなりたい」って思うメンタリティも同じだ。ただ、杏夏の場合は本当に「自己実現」が中心にあったが、理王の場合は「周りの人間をどれだけ輝かせられるか」という部分にも注意が向いており、彼女が元々どれだけ利他的な人間であったかが伺えるようになっている。

 アイドルアニメで「努力」が描かれるのは当然のことだが、「報われぬ努力」を描くというのはあまり無いパターンではなかろうか。大抵は最後の晴れ舞台に向けて、「練習すれば上手くなる」のがアイドルアニメの摂理である。しかし理王はそうではなかった。頑張っても頑張っても上達せず、今回のライブだって、きっと終わった後も理王のダンスはへたっぴのままなのだろう。それでも理王がアイドルを諦められなかったのは向上心でも自尊心でもない、とにかく「他の2人に迷惑をかけちゃいけない」という一心だった。自分は大丈夫、心配ないから上を目指してくれ。そんな必死の虚勢がペルソナとなり、俺様系アイドル聖舞理王が出来上がる。そして、その仮面が外せないままに、彼女はついに壁にぶち当たってしまった。それをいかにして乗り越えるかを、マネージャーと模索するお話であった。

 よくよく考えると今回の構成はちょっとずるい。なにしろ「自分には何もない」と言っている理王に対する解決策が「そんなことはない」の一言であり、実際にステージに上げてみたら「歌ったらめっちゃ響く」だったわけで、「才能があったのを引き上げた」というだけの結末だ。「持たざる者の苦悩」を描くんじゃねぇのかよ、という肩透かしがあってもおかしくないはずなのだが、今回のライブを見ても不思議とそういった不平不満は起こらない。彼女の必死の形相を見て、そしてライブ後のくしゃくしゃの泣き顔を見て、彼女がここに至るまでにどれだけの涙を飲み込んできたかを考えれば、ようやく辿り着いた1つのゴールに賞賛こそあれ、やっかみも冷やかしも出てくることはない。迷い続けた結果辿り着いた「理王のアイドル像」に、誰の文句があろうものか。努力と友情の果てには、やはり勝利があるべきなのだ。

 さて、これで見事に杏夏・理王の2人は描き切った。マネージャー君の次なる目標は……ゆきもじの2人。さらにここから2人分の掘り下げ。この2人はきちんと杏夏・理王の話に連動してそれっぽい伏線は敷かれてますので、またひと盛り上がり期待できるんじゃなかろうか。

 

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 「農作業ロケでモグラを引き当てる豪運」以上の何をタレントに求めるというのか、第5話。あと日本のどこだか定かじゃないがヘラクレス引き当てる豪運もヤバい。まぁ、アイドルに必要なものかどうかは知らんが。

 杏夏の問題が綺麗さっぱり解決し、さぁ、次はゆきもじの勧誘に入るフェイズか? と思いきや、まだ全然解決してなかった理王様周りのお話。言われてみりゃ、2話でドタバタした時にはなんとなくうやむやになったけど、根本的には何も解決してなかったんだっけ。でもさぁ、春は天性の舞台勘があり、杏夏はパフォーマンスの平均値が高いという分かりやすい売りがあるのに対して、理王の場合はふつーに「全体的に才能が足りてない」が問題になっているので、マネージャーがピカッと眼鏡を光らせて解決するような問題でもないはずなんだけどね。もちろん、そこに才能の片鱗を見出して引き出してあげられればベストには違いないが。

 マネージャー周りも色々と過去に問題やら何やらを抱えているようで、同じ事務所のお抱えアイドルもその辺りをしっているようなんだけど、まぁ、そこはおいおい話題になるだろうから今回は理王のことだけに話を絞ろう。彼女の最大の問題は、素質が追いつかず、自分が他の2人よりも「出来ない」ことを自覚しているにもかかわらず、キャラを作っちゃったもんだから素直にそれを認めることが出来ず、「本当に頑張りたい自分」と「アイドルとしての自分」が乖離しちゃってるところにあるんじゃなかろうか。その結果、「アイドルとしての自分」から得られるものが何も無くなってしまい、アイドル面を押し出して成功し始めている他の2人と自分を比較してどんどん卑下するという負のスパイラルに陥っている。春の輝きは先週まで杏夏の目を焼いていたことからも明らかなように、圧倒的に後ろの2人に影響を与えていた。杏夏に対しては「あれが本物かぁ、私はああはなれんよなぁ」という諦めの対象として立ちはだかっていたが、これは先週見事にブレイクスルーが成立した。

 理王の場合も似たような感情ではあるはずなのだが、「春は春、自分は自分」というひねた着地点を見出していた杏夏とは違い、理王は同じグループのメンバーとして、「あれだけでかい才能の春の足を引っ張っちゃいけない」というので、自分自身の問題にも影響を及ぼしてしまっている。「出来ない自分」を認めないわけにもいかないのだが、弱音を吐いて停滞しては他の2人に迷惑がかかる。だからこそ虚勢を張ってでも「出来る自分」を演出し、前に進んでいるふりをしなければならない。そうしてどんどん現実との齟齬が広がり、さらには杏夏が吹っ切れていい仕事が舞い込むようにまでなってしまったせいで、ちょっと理王様の限界を超えてしまったようである。これもまた、「持たざる者の悲哀」ではあるか。

 手っ取り早いのは、なんで作ったかよく分からない俺様キャラをさっさと捨ててイメチェンしてしまうことだと思うのだが、多分理王の中ではそう簡単に割り切れるものでもないのだろう。このままのキャラで残りの2人の背中を追いかけ続けるのはメンタル面で無理が出そうなのだが……キーとなるのは同じ事務所の紅葉の存在なのかもしれない。前回、杏夏は同様に雪音のサポートによって立ち上がることが出来た。次は何くれとなく世話を焼いてくれる紅葉が理王の救世主となるか。まぁ、今のところTiNgSとゆきもじの関係性もまだよく分かってないような状況なんだけど……あんだけギャンギャン言い合えるんだから、単なる事務所の同僚っていうだけの関係ではないよね。

 

 

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 私の名前は、星見純那だぁ!!! 第4話。いや、ごめんなさい、星見純那ではないです。でも、そういうことですよ。そういう話ですよ。どうにも生まれ持っての性分でしょうね、こういう「頭でっかちでお利口さんになりがち」キャラの奮起って、胸にクるものがあるんですよ……杏夏もこれで堂々とポジションゼロに立つことができるようになったのさ。

 今回の見どころは大きく2つあるが、当然どちらも杏夏のことである。1つは、彼女がいかにしてアイドルに憧れ、アイドルになったかという成り立ちのお話。元々真面目一辺倒で芸能になど一切興味がなかった杏夏だったが、友達から強引にライブへ引っ張り込まれ、そこで雷に撃たれたような衝撃を受けたという。伝説のアイドル島村卯月によってアイドルという存在をまざまざと見せつけられ、その魅力に一気に引き込まれる。少しずつハマるとかじゃなくて、何も知らない状態からブレードを握らずにはいられなくなる。そういう「特別」との出会い。やはり人間にはそういう瞬間があるものだ。私の場合はアイドルではなくて某ボーカルさんとの出会いが衝撃だったが、確かに、「棒は……棒はどこ?! あの光る棒をふらなければ!」という気持ちはとてもよく分かる。ステージの上の存在に、何かを届けてもらえる。それを受け取ったよ、と伝えたい。何かを形にしたいと願う時、人は自然に光る棒を握るものなのです。わかりまぁす。

 そうして一気にアイドルオタクになるのかと思われた杏夏だったが、やはりこの子も「特別」の一端なのだろう。発想が斜め上に進化し、「アイドルを見ていたい」ではなく「アイドルになりたい」へ。そこからは持ち前の真面目さでただひたすら努力。何事もとにかく数を重ねるしかないのである。そうして手に入れたアイドルへの切符。しかし本人も言う通り、アイドルってのはなるまでが大変、そしてなってからはもっと大変。世界にはアイドル志望者が恐ろしい数おり、そこから淘汰されてアイドルを名乗れるようになるのはほんの一握り。そして、その中でさらに「売れるアイドル」になれる確率でいえば、もうそれは本当に奇跡みたいな数字になってしまう。残念ながら、杏夏は未だそこには到達できていない。

 そして、そんな彼女の前には青天国春というもう1人の「特別」が登場したという。“本物”を前にすると人は自分の限界を知る。やはり春のもつ才は天賦のものであるらしい。単なる歌唱力や表現力といった枠に収まらず、ステージ上で輝ける多くの要素を兼ね備えた春の姿を見て、杏夏は己の限界を勝手に感じ取ってしまう。「自分は傍にいる方がいい」「センターになど立つべきではない」。そう思ってしまった。強烈なキラメキに目を焼かれ、落ちていく舞台少女がまた一人。

 しかし、この世界にはそんな落ちぶれた人間にドスを突きつけて腹を切れというルームメイトはいないが、彼女の本心を見透かし、的確にアドバイスをくれるマネージャーは存在している(そういう意味ではまだ舞台少女よりはよっぽど優しい)。今回の最大のみどころは、やはり一度は夢を諦めた杏夏にもう一度ポジションゼロを踏ませることになったその顛末であろう。マネージャーはいいことをいう。「アイドルは正しいことをするんじゃない。やりたいことをやるんだ」。何よりもわがままに、何よりも貪欲に。共演者を喰らい、燃料にするのが舞台少女。それならアイドルだって。

 仲間たちに支えられ、かつての友人に押し上げられ、杏夏はようやくその場所に辿り着いた。しかしまだ、そこは約束タワーの頂点ではない。次なるポジションゼロを求めて、お茶目アイドルは駆け上がっていくのだ。

 

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 喋り方のトーンと「爆笑ジョーク」のおかげで、杏夏のキャラがどこぞの面倒臭いヒーラーと被る、第3話。多分、杏夏にウインクさせると全てが判明するに違いない。

 順当に進歩を続けているTiNgS。とりあえず(なんか面倒臭そうなのも混じってるが)固定ファンを確保し、ここからは具体的にユニットとしての完成度を上げていくフェイズに入ったようだ。元々ダンスが下手とか歌が下手とかトークが下手とか、あんまり致命的な欠点を抱えてはいない3人である。春のポテンシャルは高そうだし、あとは流れに乗って「猛特訓」でもしてくれれば結果は自然についてくる……なんて単純なお話にはなりませんね。次なる主役はサブタイトルの通り、常に脇に控えてワケ知り顔でボケ倒していた杏夏である。彼女の問題は非常にシンプル。「3人の中でもスペックは高い方なのに、過去にたまたま1回失敗しちゃったせいで積極性に欠ける」という部分。一番足りてないのに自信は足りてる理王とは好対照を成している。まー、センターワークってのはアイドルのお仕事の中でも特別に負担は大きいだろうし、初めてそこに立って失敗しちゃうってのはありそうな話だよね。ポジションゼロで物おじせずに暴れ回れる春の方がおかしいだけである。ただ杏夏はそこからなんやかやと理由をつけて自分を誤魔化している、というのがマネージャーの見立て。こればっかりは本人のスタンスが変わらないとどうしようもないため、(催眠術も含め)多少の荒療治で彼女の性根を叩き直すプロジェクトが展開するワケだ。

 そんな杏夏矯正プランに大きく関わってきたのが、どうやら同じ事務所に所属しているらしい二人組ユニットの子たち。前から登場はしてたし、オープニングを見れば明らかに「4人目と5人目」なわけだが、どうやら単なる事務所の同僚という以上には関係性は深い様子。杏夏の過去についても赤い方(雪音という)はかなり具体的に内実を知っており、さらにそんな杏夏の矯正計画についても割と協力的。てっきりライバル的な関係性なのかと思っていたが、どうやら想像以上に仲がいい連中のようだ。ここから何をどういじったら3人+2人が5人になるかはまだ想像がつかないが……ま、現時点であの近さなら、合流してもあんまり抵抗はないだろう。

 ところで、気になるのは彼女たちの名前の配分である。最終的に5人が集合することになると思うのだが、赤いのと青いのの名前がそれぞれ「雪音」と「紅葉」で、明らかに冬と秋のモチーフである。それに加えて青天国「春」と玉城杏「夏」で、綺麗に四季が揃っている。揃っているのだが……そうするとどう考えても「理王」だけ余るんだよな。なんで5人組でこんな微妙な配置になっているんだろう。最終的に理王が脱退して、ラスボスとして立ちはだかる展開とかだったら最高に笑えるのだが……あるわけないよなぁ。理王さん、他の2人はファンからふつーに褒められてたのに、1人だけ「頑張ってましたね」って励まされてんの草。

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 ドルオタっておっかないんだな……第2話。後方彼氏ヅラは聞いたことあったけど、後方マネージャーヅラというか、後方批評家ヅラというか……料理漫画とかで突如現れるよく分かんない審査員軍団みたいな奴だ。

 これ、ありそうで今までになくて、我々が見たかったタイプのアイドルアニメなんじゃなかろうか(主語が大きいのは仕様です)。アイドル運営をマネージャー視点で描き、輝くものを持っているアイドルの卵に対し、どこぞの孔明のごとき軍略を授けて才能を開花させていくというサクセスストーリー。アイドル運営なんてものは形のある困難やその対策が見えにくいのでなかなかそうしたフォーマットに乗せづらいジャンルだったとは思うのだが、少なくとも今作2話目については「私が策を授けましょう」という軍師ムーブがそれなりに説得力を持って機能しているように見える。その上で、マネージャーが策を打つ大前提には「アイドル本人が才能を持ち輝いていること」があるため、最終的には個々のキャラの魅力に還元させる用意も出来ている。「このアイドルの魅力ってなんなんだい?」って話が視聴者目線でも気になるように作られていれば、あとは餌を引っ掛けた魚を釣り上げるばかり。新人アイドルの導入プランとしてはかなり抜け目ないデザインになってるんじゃなかろうか。

 そうしてメインユニット「TiNgS」の魅力を掘り下げていくわけだが、今回はそれぞれの性格面について改めて違いや長所、短所についても確認している。意外だったのは一番ヘンテコポジションになったおっとり(杏夏)がアイドルとしての実力は一番安定していたという部分。ぱっと見の印象だとあんまり前に出てこず、時に主張が弱すぎて舞台で輝けないタイプのキャラかと思ってたのだが……なんと真反対で「神経ごんぶと、面の皮が厚すぎて新人らしさすら危うい」というとんでもキャラだった。対して、ギャーギャーと騒がしい金髪ツインテ(理王)はイメージに近いキャラだが、天真爛漫なバカというわけではなく、なんなら3人の中で一番闇が深そうだったというのでこちらもギャップがある。あんだけ大見得きっといて、あっさりとマネージャーから「実力が一番劣る」とか看破されちゃってる時点で立つ瀬がない。普通だったら主人公に配置されそうな「がむしゃら努力ポジ」にツインテが割り当てられるという、これまた変則構造。

 それなら肝心の主人公はどうなのかというと、なんとこちらは「良すぎる観察眼」という、一応主人公らしいチートスキルを与えられながら、そのスキルのせいで3人の実力差に翻弄されて真価を発揮できなかったという面倒臭い設定になっている。一番能天気な元気キャラだと思われていた春がまさかの調整ポジ。まぁ、アイドルのセンターってのは大なり小なりまとめ役にならなきゃいけないはずなのだが、過去のアイドルアニメを見ると、ほとんどの場合は「天性のカリスマでメンバーに背中を見せて引っ張っていく」キャラが多かったので、こういう気苦労の多い「統括」側の設定というのは案外珍しい。春の突き抜けた明るさはそうした気苦労を隠すためなのか、それとも天性の明るさは疑いなく本物で、それを発揮するための最後の枷が外れた状態なのか。なんにせよここから彼女たちがどんな牙を剥くことになるのかは非常に気になる。

 あと、サブのアイドルチームもやたらにキャラが濃い。ちらほらキャストに棒が混じってるのは残念なところだが、変なキャラの変な圧力のかけ具合は面白い。さて、どんだけ振れ幅のある作品になるかな?

 

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 江崎グリコの全面協賛なんだろうか、第4話。これだけ荒廃した世界にパッケージとしてビスコが残されているということは、この世界でもちゃんとグリコの工場が稼働してるってことなんだよな……。

 クソ女との絡み回、そしてカニとの絡み回でもある。「魚心あれば蟹心」「お前、蟹の才能がある」など、蟹がゲシュタルト崩壊し始めるくらいにどっぷり蟹のエピソード。今作は蟹などの巨大生物、それにキノコあたりの背景になりうるオブジェクトはCG中心で作画されているのだが、アクタガワのモーションなんかは「そもそも蟹だし」というので多少硬くても気にはならないし、蟹だから硬い方が自然な可能性すらある。サイズ感の違いとか、多少異物っぽさが入った方がかえって迫力が増して面白いかもしれない。いちいち変な画が出てくる部分は相変わらず面白いアニメである。

 シナリオの方は導入のドタバタが終わってロードムービーとしての1話目ってことで多少まったりし始めている部分はあるが、そこに刺激を与えてくれたのが1話目からちょいちょい挟まれていた女の子・チロルの存在。ちなみにビスコはグリコ、ミロはネスレで、「チロルチョコってどこの製品だっけ?」と思って確認したら製造会社自体も「チロルチョコ」だった。いろんな協賛で強い子になろう。

 登場時点から割とクズっぽさがにじんでいたチロルだが、いざ街を出てサバイバルが始まるとそのがめつさとクソっぷりが際立つようになっている。この世界で「金にがめつい」ってのがどれくらい意味があるのか分からないが(そもそも通貨がどれくらい通用してるのか分からないが)、エロも辞さずに一人したたかに生き延びようとする女の子は嫌いじゃない。ましてそのCVが富田美憂ならなおさらである。考えてみりゃパウーが近藤玲奈、そして富田美憂まで絡むとなると、ますますこの世界がドロヘドロっぽくなるっていう……。どこかに小林ゆうも紛れてそう。

 是非エロい方向にも頑張っていただきたいと期待していたのだが、残念ながらチロルは同行する流れにはならないみたいね。まぁ、このインパクトで使い切りキャラってこともないだろうし、今後ちょいちょい絡むことを期待しよう。

 

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 絵面が全部変なアニメ、第2話。やっぱこんだけキノコまみれになってると印象としては「ドロヘドロ」なのだが……あっちがごみごみした街中でのドタバタをメインにしていたのに対し、こちらはグッと世界が広く見えるところが大きく印象を変えている。

 「最大の武器はやはりそのイかれたビジュアルなのだ」ということをスタッフはよく分かっており、異物感は隠そうともせず、ぬけぬけと異物を異物として画面に提示してくるのが面白い。キノコだけでも充分変な世界なのだが、そこに「カニに乗る」とか「カバで攻めてたる」なんて映像が絡むと、もう本当に何が何やら。ここまで好き勝手に生命が暴れまくると、我々の中ではそこそこタイラントの領域である。もしここで少しでも「普通の世界」の匂いが残っていれば、「いや、流石に騎乗用の動物としてカバを選ぶのはおかしいでしょ。陸地に適応できないし、獰猛さから飼育にも向いてないし……」とかいいだしちゃいそうだが、ここまでむちゃくちゃな世界なら「カバに乗ってるのね、OK、見た目が面白ければいいぞ」とすぐにゴーサインを出してしまえる。そうしてがっつりと「変な世界」を前面に押し出して、とにかく見た目に楽しいビジュアルが広がるので見ていて退屈しない。さらに、なんでか分からんがOPの演出担当がまさかの舞城王太郎という……。いろんなところがトチ狂ってんなぁ。

 お話の方も、1話から引き続いて時系列が混ざり合っており、エンドレス緊迫シーンで脳が休まらない。ビスコの荒くれた性格も主人公として見栄えがよく、パンダ先生の真面目なキャラとの対比もお手本通りに決まっている。ビスコっていう名前、当人が「強い子のビスコ」って言ってたから、ふつーに我々が知ってるあのビスコから来てるのね。そうなると相方のミロは当然「強い子のミロ」になるのか。変な名前だ。

 あと、個人的にはビスコの中に人にも注目したい。鈴木崚汰はこれまでも何度かメインクラスで見てきた名前で、直近なら「海賊王女」の雪丸なんかも担当していたのだが、今回のビスコ役でようやく脳にインプットできた気がする。エンディングの歌唱での声の使い方が良い。

 

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 今作のタイトルを見て、ふと「そういや昔、時田光っていう声優がいたっけなぁ」ということを思い出した、第2話。せっかくなので調べてみたらまだ役者として事務所には所属してるようだが……活動してんのかしら。

 新番チェックが一通り終わり、今期はどんな作品の感想を書いていこうかと模索し始めているわけだが、まぁ、2話目は基本的に様子見。ジョジョの作画が今ひとつでがっかりしたこととか、「着せ替え人形は……」で採寸にまるまる1話使ったことに驚愕したりとかがあったのだが、せっかくなので今後触れるかどうか分からない今作を取り上げてみた。ふむ、2話目でなんとなくルールが分かり、当座のところは見やすくなったんじゃなかろうか。

 結局写真云々っていう設定はあくまでタイムワープのための制限と装置であって、今作の眼目は他者の目線から過去の事件を追い、他人の人生にちょっかいを出すことである。1話目はあまりに後味の悪いラストに気持ちの持っていき方が分からなくて途方にくれたのだが、2話目は普通にいい話だったので救われた気がした。おもて面では男×男の関係をがっつり描いておき、サブシナリオでは熟女百合というなかなかにテクニカルな様相を見せてくれている。まぁ、この展開を「百合」というのは流石に脳が歪んでいるかもしれんが……同性間の長きに渡る友情物語、良き。中の人がロサギガンティアとロサフェティダっていう組み合わせもとても良き。やっぱこのくらいの年代のね、声優がね、好きなのでね。ふとどうでもいいことを思ったが、薔薇様の中で現時点で結婚してない(かどうか定かでない)のって祐巳だけか……。あ、いや、瞳子もか……(離婚してる令ちゃんはおいとくとしてな)。

 「女性2人の友情物語」を描く際に使うツールが「麺」というのもお国柄が見えて面白いところで、がっつりと飯テロを食らいつつ、「たかだか10杯食っただけで麺を見たくもなくなるとか正気か?」と鼻で笑っちゃうのだが、今時「47都道府犬」でしか見たことがない「一緒に麺を食べていたら1本の麺で繋がっちゃった」なんてシチュエーションを臆面もなくやってくれるのが実に良い。オチも気が利いてるし、こういうところであんまり日本人が書かない(気がする)シナリオをバンバン出してくれれば中国アニメのサンプルとしてとてもありがたい。クライマックスの演出も色々と面白いことをやろうとする気概が見て取れるし、ちょっと不思議な素材リストとして注目していきたいところ。私がこうして「1話完結のオムニバス能力アニメ」がなんか好きなのって、絶対に「地獄少女」の影響がでかいよな。

 

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 典型的分からせ展開、第3話。幼女に分からせるのには、やはり泣かせるのが手っ取り早い(問題発言)。

 いよいよ本格的に探検がスタート。ぶっちゃけ基本的にはワイヤーでどっかに飛んで適当に岩を掘るだけなのでそんなに「穴ぐら冒険譚」として目新しい要素があるわけではないのだが、もっちゃりしたマシンの動きが案外スムーズだったり、タイトル通りに「削岩」の部分がかなりフィーチャーされて必殺技っぽく処理されていたりと、なんとなく冒険している感じは出ているだろうか。

 今回も相変わらずメメンプーとガガンバーが仲良く喧嘩しており、タイトルに表れている通り、「現場の勘を大事にしろよ」というガガンバーの老害的発言に対し、「理論は完璧なのです」というメメンプーの破天荒お利口発言がぶつかるという関係性。こういう場合って大抵は「やっぱり経験しなきゃ分かんないよね」みたいな感じで「職人の勘」が勝つことが多いのだが、今回に限って言えば、メメンプーの計算も全部あっていたという状況ではあるので、あまり「どっちが正しい」という結論を出そうという姿勢ではない。「どっちもあれば良い」という仲直りが最終目標だしね。そもそも、この世界の全容が明らかになっていないので、何がどこに作用しているかが分からず、計算が合ってるかどうかは視聴者目線で確認のしようがない。そんな状況で「どっちが正しかったんや!」と頭ごなしに言われても説得力がないので、なんとなく2人の折衷案を取っておくのが丸い選択肢なのだろう。

 そう考えるとガガンバーの態度ってのは良し悪しで、メメンプーにろくに説明もせずに「俺の勘がそう言ってるから俺に従え」と命令しているのは明らかに悪手。若くして大学を出ちゃっている頭でっかちのメメンプーがそんなこと言われて素直にハイというわけがないし、かえって反発するってことは目に見えているからだ。ただ、おそらくガガンバーもこれまでの経験からそんなことはわかっているはず。その上で、おそらく「理詰めで丸め込もうとしても俺は敵わないからなぁ」っていう諦めもあるのかもしれない。ガガンバー自身は自分が間違っていないと信じているが、それをメメンプーに伝えるうまい手段がなく、それならもう、開き直って「そういうもんだ」と押し付け、反発してきたらその都度トライアル&エラーでメメンプーに直接ぶつけていくのが手っ取り早いと思ってるのかも。メメンプーが勝手にマシンを進めちゃった時にもあんまり積極的に止めようとしなかったのはそういうことなんじゃなかろうか。過保護なように見えて、案外放任も出来て、自学自習に任せている。悪い親父さんではないのだ。メメンプーも、今回の一件でそんなガガンバーの存在価値を確認できたはず。すったもんだの末に父娘がちょっと仲良くなる。そんな良い話なのだ。

 これでラストに細谷が出てこなければハートウォーミングなままで終われたのだが……最近の細谷キャラ、だいぶきな臭い印象が定着してきた。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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