最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「左手画」はぜひ左手で描いて欲しかった、第5話(無茶言うな)。まぁ、いい具合に進行してますね。ちなみに確認してみたら旧版のアニメでも5話目で左之助までなので、ペースはだいたい一緒ってことになる。 さて、まずここまで観てきての雑感だが、悪いアニメ化ではなさそうで一安心している。まぁ、ほんとに「原作を忠実に」ってのを第一にしているので方向性としては「ダイの大冒険」に近く、原作ファンからしたらみていて楽しいのは間違いないのだが、その分アニメ作品としての話題性に乏しいのはしょうがないところか。鬼滅・呪術クラスの爆裂作画をもらうのは流石に無理だし、そんなことしてまで盛り上げるようなプロジェクトでもないしなぁ……。私としてはこのままのクオリティで最後までやってくれるならこれ以上はないが、世間的には「空気」とか「なんで再アニメ化したんだ」とか言われそうでなんかヤだね。それなりに配信とかで伸びて制作サイドが報われてくれることを願う。 別に原作垂れ流しってわけでもなくて、きちんとタイムスケジュールを考えて締めるとこ締めたり、構成はそれなりに工夫してるんだけどね。個人的には2話目で2つの話をうまいことミックスして構成してたのは普通に感心したし。その分「あれ、ここであった小ボケが1つ抜けてんな……」みたいな気づきもあるんだけど、それこそ原作ファンしか分からないような部分なのでどうでもいいし。そのくせきっちり月岡津南を登場させるというオリジナル配慮は盛り込まれており、「ここで出したとしても、再登場どんだけ先だよ……」とちょっと心配。まぁ、こういうことができるからこその再アニメ化と言えるのかもしれないが。 というわけで私はそこそこ楽しんでるんですが、「なんでジョジョみたいに毎週感想書かへんねん、ファンだってのは嘘か」と思われるかもしれないが、流石にジョジョみたいに毎回トンチキなことが起こるわけじゃないのでそこは勘弁してくれ……要所でまたまとめられそうならその都度触れていくよ。今回記事を立てた最大の理由は、「へぇ、刃衛は杉田かぁ」と思ったから。キャストに関して、新番チェックの際に「私は旧作に思い入れがないので好きにやってくれ」と書いたのだが、実はちょっと思い入れのあるキャストもある。それは旧作アニメじゃない。それよりもっと前、集英社が一時期作っていた「オーディオブック」というCD(そしてカセット!)で販売されていた商品である。こちらはね、持ってたんですよ。確かちょうど黒笠編までだったんじゃないかな。流石にオーディオブックまで知ってるファンは少なかろうが、こちらはなんと「剣心・緒方恵美」「薫・桜井智」「弥彦・高山みなみ」「左之助・関智一」というとんでもないキャスティング。だから私の中でのるろ剣キャストといえば、強いて言うならこっちだったんですよ。そんで、このオーディオブック版の刃衛が石塚運昇だったんですよね。この石塚版刃衛がすげぇいいんスよ。多分今の時代に聞く手段はなかろうが……もしチャンスがあったらぜひ聞いてほしい。だから私の中では刃衛のイメージが固まってたんだけど、そこに運昇さんのモノマネ芸でお馴染み(?)の杉田がキャスティングされたのがちょっとおもしろいな、と思って。いい仕事してくれるんじゃないでしょうかね。 ついでにこの機会にこっから先のキャスティングもちょっと妄想してみたい。現時点で「蒼紫・雄馬たそ」「恵・大西くん」は発表されてるようなので、残りの御庭番衆だけでも。勝手にかたいと思ってるのは「式尉→武内駿輔」なんだけどどうでしょう? あと「火男→落合福嗣」と予想。癋見はなぁ……とりあえずよっちんに任せとけばいい気がするけどちょっとイメージズレるかなぁ……そんで般若はマジでわからん。声のイメージあんまりないんよね。調べてみたら旧作だと野島昭生がやってたとのこと。渋さに寄せると……小松史法氏とかだと嬉しいけど……。あと、多分みんな気づいてると思うけど、比古清十郎は関俊彦でほぼ確定でいいよね? そういうキャスティングだと思うねん。 (雷十太はどうせ健太か稲田さんだと思ってる)
PR 憎らしいほど美しい、最終話。こんなんされたら、もうただ見守るしかないですやん。 本当に美しいものが見られた大団円だったもんで、何を書いても総評になってしまいそうではあるが……とりあえず最終話単発だけでの話を切り取っていくと、丸太と伊咲の逃避行はほんの一晩程度のもの。まだ若いお二人のことですんで、これだけでもそこそこ大冒険だったりはするかもしれないけど、切り取られた時間は本当に一瞬。考えてみりゃ、この2人の付き合いもまだせいぜい3ヶ月程度なんだよな。このスピード感ったら、本当に若さよねぇ。 「青春」という言葉は、人生の若い時期を「春」と捉えたことによる言葉らしいが、2人にとって永遠に思い出に残ることになった季節は間違いなく夏。青い夏とは決して書くまいが、暗闇に浮かぶ天の川に照らされたこの夏の夜は、きっと2人の長い長い人生をこれから先ずっと支えていくものになるのだろう。青春の下での1ページって、それくらいに意味があるもの。いい思い出に恵まれた2人は本当に幸せ者である。いや、分からんけどね。もしかしたらこの後こっぴどく叱られた時の思い出の方が強く残ってるかもしれないけどね。 もちろん、夏はまだ終わっちゃいない。友達連中も宿題でヒーヒー言ってるし(主に穴水)、バイトもしなきゃ合宿で費やしたお金は戻ってこない。やらなきゃいけないことが山積みだからこそ、青春は楽しい。2人にはそのための時間はまだたくさんある。何しろ、2人は夜に寝付けない。その分、長い夜の時間が他人よりも多く与えられているのだから。「朝を迎える絶望」も、2人ならばさして問題ではない。連絡手段を取り上げられようが、空に向かって発信するラジオの届く距離に制限はない。あれだけ広大な星空を分かち合った2人なら、いつでも、どこでも繋がることができるのだ。 いいなぁ、青春。
賑々しさと、寂しさと、初々しさと、第12話。熟年夫婦の貫禄を出しているにも関わらず、きっちり要所で見せるウブな反応、ずるいですね。 すっかり馴染んだ2人の生活。いや、馴染んじゃダメなはずなんだけど、もうすっかり2人でいるのが当たり前。そんな高校生カップル……そりゃ親御さんからしたら気が気じゃないわなぁ。 雨が降って長引きそうな撮影合宿に、まず送り込まれたのは仲良しお友達グループ。久しぶりに見る穴水は何も変わらずに穴水でほんと安心する。こいつを中心にしたストーリーでも色々と楽しめそうなくらいに謎と魅力の多い女の子。残りの2人ももちろん輝いており、仲良くなった後のカニは強い。こんだけ遠慮なくぶっ込んでくる子のくせに、あえて伊咲が丸太と何してるか、なんてことは聞かないんだよな。まぁ、女の子らはその辺全部分かってやってる感じだから……あ、野々ちゃんはわかんないけどね。鼻水ぐちゃぐちゃの野々ちゃんかわいい。 男は男でちゃんと確認してやらなきゃ、ってんで受川が丸太をリサーチ。まぁ、やっぱみんな分かってはいるわよ……。その上でお邪魔しちゃ悪いと思いつつも、2人が望んでるドンピシャのタイミングで救援に駆けつけてくれるのだから本当に友達想いだ。この短期間で、本当にいい仲間を持ったもんだよ。これもやっぱり伊咲のカリスマによるものですかねぇ(丸太は?)。 しかし、こうしてたくさんの友達とあれやこれやと青春の夏(変な言い方)を満喫してしまうと、去ってしまった後の寂しさも際立つことに。2人が当たり前だとは言ったが、ずっと2人の生活が続けばそれはそれで欠けてる要素もあるわけでね。いや、本当になんの邪魔も制限もないなら、そのまま突っ走って2人の世界でゴールインしてもいいのだが……まぁ、ここでおかんストップはかかりますよ。いやお母さん、たまたま2人が節度のある子供たちだったからまだ「何もなくて」良かったですけど、姉の策略でとっとと2人きりになった時点で、アウトな連中なら即アウトでしたからね? 今更何かあるかもしれないとか騒いでも……手遅れも手遅れよ。許してあげてくださいよ。 さて、許されざることとなればかえって火がついちゃうのが恋愛模様。このタイミングで丸太にはスイッチが入った……か? どうなる次週。 こんな青春が送りたかった(血文字)、第11話。いや、無理なのは承知してますがね。こんなさ、絵に描いたようなさ、甘酸っぱい青春は爆発するしかないじゃん。絵に描いてあんだよ!!! というわけで、なんと1話まるまる2人だけのしっぽりお忍び旅行というとんでもない日程のお話。2人して意識するタイミングもあれば、ナチュラルに熟年夫婦みたいな連携を見せる時もあり、なんかもう、このまま爆発するしかないんだろうな、というあまりにもあまりにもなカップリングである。キスシーンとか、互いに意識し合ってるシーンは別にいいんですよ。なんつうかな、青春ドラマとしての作為が感じられるというか、「そういうもんだよね! そういうシーンが描きたいよね!」という納得感があるのだが、そうじゃない何気ないシーンの方が独り身には刺さる。家計の相談しながら2人で買い物してるとこなんて、完全に新婚夫婦のそれじゃん。なんで2人してそこで意識しないんや。そこで「まるで夫婦みたいじゃないか」って顔を赤らめる人間でも出てくれば、「へっ、ベタなことしやがって」って笑い飛ばせるのに、2人してナチュラルに「互いがそこにいる距離感」で振る舞ってるもんだから、余計にこぅ……抉れるものがあるというか……高校生の男女にこんな旅行させていいんですかぁ!? 保護者の方!!! でも2人してちゃんとしてんだよなぁ。夜の節度をわきまえた距離の取り方とかさぁ……伊咲はグイグイくる部分もあればきちんと引く部分もあって、「このナチュラルさがかえって刺激的!」って思えちゃうし、結局すったもんだの末に伊咲の方からキスしちゃってるし、なんでこんな女の子が僕の高校時代に隣にいなかったんでしょうね!(もしかしたら……いたのかもしれんな……) 旅行では名所である見附島を回り、ライトアップで一喜一憂、そして夜間の天体写真の撮影を行なっているそもそものきっかけとしての「インソムニア」の存在もちゃんと忘れずに毎回丁寧に言及してくれる。「もうタイトル関係ないやん」ってならずに「この2人だからこその関係性なんだよなぁ」ってことをいちいち確認してくれるのは執拗にして親切。夜のシーンの長さがあってこそ、そこで溜まった何かが吐き出される昼間の青春模様が映えるわけでね。「夜」の意味づけが最初からはっきりしているコンセプトのおかげで、「夜だから」ってんで余計なエロさとかにつながらずにまっすぐ純愛できるのも強みといえば強み。 不眠って、いいことあるんやな……(うらやましい)。
良き姉、良き妹、すなわち良き姉妹、第10話。前回「エロい」しか書かなくて申し訳なかった。お姉ちゃんはお姉ちゃんでちゃんといい人でしたね。 前回全然気にしてなかったんだが、天文部での合宿って、つまりは部員2人だけでのしっぽり小旅行ってことになるわけで、もしお姉ちゃんが付き添いを名乗り出てなかったら、そりゃもう不純な異性交友が懸念されるとんでもない事態であった。よくもまぁ、こいつらしれっと提案して実行にうつせたもんである。まぁ、一応顧問の先生もついてくれてはいるのだが……思いのほか刺激的な夏のイベントになりそう。ねーちゃんの方も、そうして伊咲が男と小旅行するなんてことになったら普通は認めてもらえない、という判断から率先して自分が付き添いに名乗りをあげたのかもしれない。 伊咲の姉、名前を早矢というらしいが、彼女は前回、「伊咲に比べるとなんかユルくて適当な奴」として登場。エロさこそ魅力ではあったが、はてさてどんな人物かとちょっと引き気味で見守るのが限度だった。しかし、今回はきっちり彼女の内面に掘り下げ、過去エピソードが自ら語られるに至って、きちんと妹のことを考えてくれている立派な「大人」であることが判明した。なるほど、こんなご家庭に育ったおかげで、伊咲もあれだけ健やかに成長できたのであるな。「アンダーはブカブカなのにカップが足りてない」状態らしいですが。……姉妹でブラを共有するのって抵抗ないんでしょうかね? これ、流石にパンツは嫌だよね? ブラってその程度の代物なのかなぁ。 まぁ、男兄弟なしの2人姉妹ってのも色々と複雑な関係性がありそうなのだが、伊咲の場合は「妹が先天的に心疾患を抱えている」というのがだいぶ特殊だった。早矢からすれば「両親も周りの大人もみんな妹の心配ばっかしてる」ってんで不貞腐れるお約束の家庭環境だったようだが、幸い伊咲がそのような状態に甘んじてダメになる人間ではなく、身体が弱いなりに精一杯生きようと努力するまっすぐな子だった。そのおかげで姉もまっすぐに妹を見ることができるようになり、「自分だけは可哀想と思わない」という小さな決心は、幼い家族に向けるものとしてはかなりシビアだし、自分に対しても勇気のいるものだ。しかし、この姉の接し方があったからこそ、今の伊咲も卑屈にならずにここまで元気印で育ってこられたのだろう。もちろん両親からの寵愛もあるのだろうが、姉の「過度に世話を焼かない」接し方も、きっと大きな優しさの1つだ。 そんなわけで、おねーちゃんからしたら長年自分が面倒を見ていた妹に男が出来たってんで気が気じゃないわけで。まずはじっくり相手を観察、時に誘惑し、時に突き放し、あの手この手で丸太を引っ掻き回してその性根の部分を探る。丸太も「恋人(仮)のご家族」が相手ということでめっちゃ緊張したと思うのだが、合宿での開放的なテンションもプラスに働いたのか、自分なりの伊咲との距離感をあまり恥ずかしがることもなく素直に早矢に伝えることが出来た。流石に頼り甲斐満点のスーパー彼氏とはいかなかかったかもしれないが、丸太が伊咲に向ける視線は、おねーちゃん目線でも至極真っ当で、理想的なものだった様子。ここにきてついに、悲願の「バトンタッチ」に辿り着いた。別に早矢が1人で伊咲を育てたわけじゃないのだから具体的に何かの権利が委譲されたってことでもないだろうが、もう、一番近くで伊咲を見てやる役割は姉のものではない。子供が成長して大きくなれば、いつしか親兄弟から離れ、新しい世界で、新しい家族を見つけていくのだ。そのバトンが、ちょっと気の早い高校生の夏に、いつの間にやら行われていたのである。 あとはもう、おねーちゃん目線だって「お幸せに爆発」しかないわよ。こんだけ周りから見て祝福しか受けそうもないカップルもなかなかないよなぁ。
清く正しく水着回! 第9話。なんか、真っ当な意味で女子高生の水着回があって素直に「わぁい水着回だぁ!」って思ったの久しぶりかもしれない。 最近のアニメは温泉回や水着回を惰性でやりすぎなのだ。「とりあえず1話入れとくのが常識なんでしょ?」みたいな面で意味もなく水着にするだけで終わってしまう。それではダメなのだ。もっとこう、自由でなくちゃ……。いや、自分でも何が言いたいのか1ミリも定ってないのだが、今作における水着回はとても良い。何がいいって、ちゃんとエロいことだ。昨今の水着回は、「もう水着なんてどうでもいいくらい普段からエロいことしまくりやんけ」みたいな興醒めアニメとか、「このアニメに求めてるのはエロとかじゃないんだよなぁ……分かってねぇなぁ……」みたいな感想が出がちで、おそらく今作はどちらかというと後者寄り。別に水着なんて無くても伊咲たちの健全な恋愛だけで特に何の不満も無いのだ。しかし、いざクラスメイト連中が揃って水着になり、恥じらったりはしゃいだりしているのをみたら、「おっ! エロいやんけ!」という気持ちになれた。この「ま、まぁあるならあるでありがたく受け取っておくんだからねッ///」くらいの恥じらいがある感じでちょうどいいのである。また穴水の日焼け跡はいい具合にフェチぃですし、本人は喜ばないだろうが、伊咲が傷跡を気にしてるところなんかも「別に見せてもいいのに」と思えちゃうキュンポイントだったりする。健全にプラスされたエロが一番良いのです。そう、メジャーセカンドみたいにね。……あれはもう最初から不健全一直線でしたか……。 というわけで思ってた方向とは全く違うところから満足感が飛んできた今回。しかし今回はその予兆はあったのかも。何しろ冒頭が伊咲のお姉から始まっており、この姉が無駄にエロかったのだから。まぁ、伊咲も潜在的なエロさはかなりの注目株だし、同じDNAを持つ姉がエロくないはずがないのだ……ちなみにCVは雨宮天である。ミューレの先輩後輩の共演は何故かいつもワクワクするな。ちなみに白丸先輩だって今回は水着姿を披露してくれているが、彼女の場合は「そうか、うつ伏せに寝ても別に苦しくないんだね……」という方が気になっちゃうプロポーションなのであんまり。彼女に何かを求めると倫理的に問題がありそうなのであんまり触れないでおくが、とりあえずめっちゃいい先輩なので大事にしてあげてください。あとちゃんと布団で寝てください。 こんなエロい女の子たちに囲まれ(?)、丸太は着実に合宿準備を進めていく。ずいぶん気合が入っているように見えるのは、やっぱり観測会での悔しさが残ってる部分もあるんでしょうか。何かに向かって一途になってる男の子を見るのは伊咲もきっと楽しいことでしょう。今期もいろんなアニメで「さっさと爆発しろよ」と思うカップルが登場していますが、トップ争いをしているのはこの2人だと思ってます。対抗は「おとなりに銀河」の2人。みんな、宇宙を眺めていい恋愛をしよう。
エビの頭ですらキスする相手がいるってのにお前らときたら……第8話。食べ物で遊んじゃう系の先輩はけしからんですが、色恋沙汰になると途端に真っ赤になっちゃう先輩は可愛いから万事OKです。 というわけで雨、雨、雨なお話。天文部を舞台にしたアニメにおいて雨、雨、雨ってんだから、それ即ちバッド・バッダー・バッデストなわけですね(ワーストです)。こんなに見事に裏切られるってことは確実にメンバーの中に雨男か雨女が潜んでいるものと思われるが、私の中では多分穴水なんじゃねぇかと話題。あいつ、先週あたりからポンコツ具合が加速してて、いちいちバックグラウンドで乗るか乗らないかの音声でアホなことやってるシーンが多くなってきましたな。変な友達が増えるのはいいことやで。 「順風満帆に見えてる時に限って、最後は全部台無しになってしまう」という分かりやすいバイアスがかかった残念主観。まぁ、人間誰しもそう思ってしまうもので、私だって日常的に「なんでこんなに土地しか引かんのや!」とブチギレてるわけですが(あれはバイアスじゃねぇ! 絶対にアリーナが俺に悪さしてやがるんだ!)、まぁ、今まで大きな成功体験がない人間がせっかく大きな一歩を踏み出そうとしたところに文字通り冷や水を浴びせられると、そりゃ人一倍凹んでしまうのもむりからぬことで。特に丸太の場合は今回初めて「たくさんの友達ができて、みんなが手に手をとって協力してくれた」という意識があり、自分だけの問題じゃなくて周りの人間に迷惑ばかりかけてしまったという罪悪感が大きいのだろう。こうして自分の振る舞いの影響度を過大評価してしまうのも、人付き合いが苦手なコミュ障あるあるなのだ。 もちろん、周りのみんなの考えは最後に言われた通りに「お前、真面目すぎ」程度のものでしかないわけだが、主観を是正するのはなかなか難しい。雨の中をぼんやりと歩き回っているところを彼女に呼び止められ、キス寸前まで行くような衝撃的なご褒美でもなければ記憶は上書きされないだろう。まぁ、それができちゃうから丸太は爆発すればいいと思うわけだが……伊咲ちゃんはやっぱり可愛いよなぁ。いわゆる美少女キャラとも少し違うけど、雨の中でもパッと輝かせるような笑顔があり、丸太の身の丈にあった慰め方を心得ている。きちんと目線をそろえて見てくれる気遣いのできる人。そういう人に改めて「大丈夫」と言ってもらえることで、人付き合いが苦手な人間も少しずつ「大丈夫体験」を重ねていくのである。「あれが大丈夫、これも大丈夫」を重ねていけば、少しずつ足を踏み出せる領域も増えていくんじゃなかろうか。 前回登場したラジオ配信アプリが、今回は「面と向かって同じ空間でもラジオ」という方法で活用されている。なんだろうね、ウェブラジオだから通常のラジオみたいに「電波が飛んで中継地から発信」みたいなことはやってないんだけど、やっぱりラジオっていうとどこか「空から降ってくる」イメージがあるんだよね。雨の中でもラジオが聞こえてくれば、少しくらいは空に希望が持てる、そんな気もしてくるのだ。伊咲がそんなことを考えてラジオを使ったかどうかは分からないが、2人にしか共有できない独特の距離感が、また1つつながって縮まったんじゃなかろうか。改めて、いい出会いに恵まれてるよなぁ。 先生、クーポン使ったとてその人数だと結構な出費ですよ。
猫の瞳に映るいちゃいちゃ、第7話。目の前の睦まじきホモサピエンスを見て、猫はいったい何を思うか……。 何一つ滞りなく終了したお祭り。丸太の頑張りもあるのだろうが、たくさんの友達の協力を得て、全方向に幸せな結果をもたらすことができた。直接絡んでこなかった白丸先輩も笑顔だったし、誰も不幸にならない素晴らしいイベントになって何よりである。まぁ、それだけに「今回は何も触れるべきところがない純正いちゃいちゃ展開だったな……」と中盤までは思っていたわけだが……。 まず、伊咲のカミングアウトが入った。以前から少しずつ匂わせてはいたが、やはり身体に幾らかの問題を抱えており、幼少期のその記憶や、現在も引きずる言いようのない恐怖感が、彼女の不眠を後押ししているようだった。なるほどなぁ……そりゃどうしようもないや。「よくわかんないけどなんか心臓のあたりが痛い」みたいな時って、たまにあるじゃないですか。いや、心臓じゃなくてもいいけど、寝ようとしたらやたら体の一部に違和感があるとか。そういう時って、誰しも不安になると思うんですよね。私もそういう時にさらに眠れずに苦しむことも無きにしも非ず。そして伊咲の場合、その「漠然とした不安」の強化版というか、ちゃんと根拠のある懸念なのだから、そりゃ寝られないのもしょうがないだろう。丸太の不眠とはだいぶ様子が違ったわけだが、事情が判明したことで、丸太はもっと具体的に伊咲を心配し、想うことができるようになった。 「自分が不眠である意味」というのは、なるほど面白い言葉である。「不眠の原因」なんてことはこれまで飽きるほど考えてきたが、これをちょいと転化して「何故不眠であるか」に意味を求めてみる。まぁ、ほとんどの場合はこれほど無為なこともなかろうが……幸いにして、丸太の場合にはそこに意味を見出すことができそうだ。自分が寝なければ、隣で寝ない人が不安じゃなくなる。後付けには違いないが、そんな理屈をつけてみれば、不眠の夜も少しは明るい景色が見えるかもしれない。 そうして事情を打ち明けた2人の「不眠コミュニケーション」はさらに一歩先へ。丸太が提案した配信アプリの用法、実に面白い(ネットリテラシーを考えると後先考えないリスクはあるが)。普通に考えて、音声通話やメッセージアプリの方がスムーズに相互の意思伝達ができるのだから、マンツーマンのコミュニケーションにおいて配信アプリが優れている点など何もない。しかし、そうして得た「不便さ」が逆に2人の関係性にはマッチしており、お互いに面と向かって話しているほどの距離感を、「対話」をしないことで逆説的に手に入れている。よくもまぁ、こんなコミュニケーションの光景を思いついたものだ。「よりもい」の時に「LINE通話と電子メール」という題材で少し触れたが、こうして「新しいツール」を効果的にコミュニケーションのあり方の描写に活用してくれる作家って尊敬しますね。ありきたりじゃない、新しい時代の新しい交流のあり方。しかも技術革新を伴う最新ツールとかじゃなく、機能制限があるが故の新しい姿ってのがまたいい(まぁ、配信ツールなんてものを高校生が手軽に使えているのは技術革新の成果以外のなにものでもないが)。今時の高校生なら、こういう「距離の近づけ方」があるかもなぁ、と思わせてくれるだけでも、おっちゃんたちはニヤニヤできてしまうのである。 翌朝起きた時にスマホのバッテリーがとんでもないことになってないことを祈る。
広がる世界、第6話。こないだまでぼっち生活を満喫していた丸太が、なんだか一気に人間関係を広げたお話。まぁ、元々伊咲の周りには人が多かったので、それがつながっただけの話なのだが……でも、やっぱこうして個性豊かな友達が揃ってくるのってなんかいいよね。 丸太が天文観測会に向ける熱意は、発端こそ珍妙ではあったが今となってはほんとのこと。伊咲との約束、天文部の存続のため、できることは色々と頑張っています。元がぼっちなもんでその展開は亀の歩みだが、今作の場合も基本的には周りをいい人に囲まれているため、少しずついい方向に転がり始めている。まぁ、今作とか「スキップとローファー」とか見てて「基本的にいい人ばかりだなぁ」と思うのって、なんだか歪んだ見方ではあるんだけど。「こんだけの人間がいりゃ悪意のある人間だって普通はいるだろ」が前提だからね。人間、普通に生きていたら案外敵なんて作らずにやっていける……といいよねぇ。 そんなわけで、根が真面目な丸太、明るさ最優先の伊咲の頑張りを支えようとする人がちょっとずつ増えてきた。その筆頭は真っ先にその輪に加わった白丸先輩で、この人出てくるたびに可愛くて好感度上げていくのほんとにズルいよな。あんなパンクなナリしてるくせして純情乙女で耳年増。年下の色恋にはちょっと上からで忠告までしちゃう優しい先輩。……ほんといい人。一応顧問の先生もいい人……寄り。若干暴力を選択するのが早い気はするが、まぁ、行動力があるということで。 そして今回グッとスポットが当たったのは伊咲のフレンズ。まずは美術部所属の優しげ才媛、野々さん。なんとこちら、CVが諸星すみれである。すみれちゃんは「スキップとローファー」で親友のふみちゃん役も担当しており、同時期に「石川県の片田舎のふわっと女子高生」を受け持つという奇妙な巡り合わせ。一応確認したが本人は神奈川県民。ふわっとした雰囲気の野々さんだが、芯の強さは一人部活の様子から明らか。「ブルーピリオド」以来のガチデッサンの模様にドキドキしちゃいましたね(「長瀞さん」はノーカンとします)。 あの風貌で運動音痴は反則だろ、というのがクール系の穴水さん。以前から何となくいい人オーラを醸し出して伊咲をサポートしたり小ボケを挟んだりしてくれていたが、バリバリの体育会系に見えて守備もザルならピッチングもノーコンと、あんまり部活の戦力にはなっていない様子。まぁ、自主練をあんだけストイックにやれるのだから完全なる努力型の人なのだろうが……こういう人が公式戦に出られないのが高校の部活だからなぁ……報われる日が来るんでしょうかね。ちなみに、お好み焼き屋で話を聞いてる時にシーンの後ろでめっちゃ可愛い顔をしてるのを俺は見逃さなかった。思いの外ボケ寄りの人物なのかもしれない。 そしてそんな穴水にいいようにあしらわれたツンデレ……なのかどうかすらよく分からない金髪ツインテが蟹川。ムカつく奴だと思っていたが、案外扱いやすくて根はいい奴……なのかもしれない。いや、普通に考えて丸太にあの塩対応はいい奴ではないか。まぁ、今後「都合のいい奴」から「善い奴」に格上げされることを祈っておこう。見てて退屈しないのはこのタイプなので。 みんな揃って観測会という1つの目標に向かって進みだし、丸太たちの青春模様も賑やかになってきた。唯一気になるのは伊咲の思わせぶりな台詞だが……そうかぁ、なんか抱えてんのかなぁ……こっからのネガティブ展開、見たくないんだけどなぁ……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |