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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 北斗神拳まで使えるのかよこの女……第10話。ちなみに打ち込まれたのはシン(中の人的に一部のゲーム版)である。来年放送予定の新作北斗の拳でシンは遊佐浩二が担当することが発表されているゾ(本作とはなんの関係もない情報)。

 というわけで(?)、一方的に追い込まれていたスカーレット一味。今回改めて周辺諸国との関係図式なども示されて名前が確認されたので、ちゃんと「パリスタン王国軍」と呼ぶべきだろうか。でも周りの4つの国の名前とか覚えるの面倒なんだよな。あのバカ王子がいるヤンキーの国の名前が「ヴァンキッシュ」ということだけ覚えておけば問題はないだろう。他は必要になったら後からおいおいね。

 大聖石の破壊に始まり、テレネッツァが糸を引いていると思しき周辺諸国の揃っての反乱。魅了持ちが相手だとこんなに厄介なのかと辟易するが、彼女の魅了能力はまだどの辺に限界があるのかがよく分かっていない。今回冒頭の犬っころとのやりとりのあたりがすんげぇ適当でよく分かってないのだが、ナナカは魅了でコントロールされてスカーレットの命を狙うために近づいたが、秒でバレてあの状態になった、っていう認識でいいのかしら?あまりに雑だし、せっかく人質としても使えそうなナナカを捕まえたのに、あっさり解放したテレネッツァ側の目論見もよく分からない。まぁ、もしかしたら本当に暗殺できちゃうと期待してのことかもしれないが。流石にそれはスカーレットを舐めすぎじゃないですかね。せめてジュリアスに変身なんてさせずにそのままナナカの姿で戻ってきてればワンチャンあったかもしれないのに。

 そうしてテレネッツァの神通力については確定情報は何一つない状態だが、少なくとも本当に完璧な世界掌握にまでは至ってない様子。反乱した諸国についても足並みが揃ってるわけじゃないし、なんならモチベがそこまで上がってない様子も見受けられるとか。国レベルの動向を動かすほどのものではないということか。そのため、腹芸大好き策謀王子のジュリアスにかかればこんなもんはまだ窮地でもなんでもないみたいで、しっかりと現状を把握し、使える道具立てをフル回転させて打開策を提示。そこには隣国ヴァンキッシュとの関係強化も含まれており、「度が過ぎた腹黒」ジュリアスと「度が過ぎたバカ」のアルフレイムの間で交渉成立。後々の内政に干渉する約束を取り付けて、百人力の戦力を一気に補充。統制の取れていない魔物の群れが相手だったらこれくらいで充分ということなのだろう。その背後にいる人間たちの目論見については……ジュリアスがちゃんと処理してくれるんでしょう。

 というわけでスカーレットは久しぶりに心ゆくまで肉を殴り続けるツアーに出発。見事に肉汁溢れるポークを獲得したのであった。……「姫騎士とオーク」なんて薄い本のエロセッティングの王道でしかないはずなのに……スカーレットさんが相手ではどう頑張っても本は薄くならないようだ。世の同人作家さん、頑張りを期待しています。オークをジャイアントスイングでミスミスさせる女にニーズがあるかどうかは分からんが。しかし、改めて見ると第10話に至ってついに「モンスター退治」ということで、一応既存のなろうの路線に乗せたといえなくもない展開。つまりはあんま面白くない空気が出てしまうわけだが、来週以降も雑魚モンスターの相手し続けるなんてことはないよね?

 

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 なんかおもてた方向と違う、第9話。え、そこがそうなるの?

 前回は露骨に怪しい男・ディオスが裏切り者だと判明し、テレネッツァとの対決は水入り後もやや不利くらいの状態。ちゃっちゃと神様本人が登場してスカーレットにテコ入れしていくという強引極まりない展開となった。そしたらなろう的なフォーマットで考えれば「新たな力を手に入れたスカーレットが相変わらずのチートで無双して……」的な展開になるのかと思われたが、なんと「実は裏切り者は1人だけではなくてですね」という斜め上の方向に事態が悪化。しかもその裏切り者ってぇのが当の聖女本人であるサーニャだったってんだからたまったもんじゃない。そんな伏線あったっけ? いや、多分見返したらちょこちょこサーニャは辛そうな顔はしてるのかもしれん。「聖女の力を失った」ことの後ろめたさとそのあたりの感情が混ざってどうにも見づらくなっていたのだろう。

 ただ、「加護を失ったこと」の原因が未だ説明されていないのでこの問題も十全に納得できる状態には着地していない。なんらかのアクシデントで加護が失われ、そこにパルミア教の人間が入り込んできたっていうタイミングの良さはさすがにできすぎな気がするし、この喪失劇にも女神パルミラの何かしらの悪意が働いてるってことなんだろうか。まぁ、だとしても大事な大事な聖女様に「入隊して1ヶ月しか経ってないペーペーの騎士」があっさりマンツーマンで接触できちゃうような警備体制が一番の問題だけどな。それが可能なんだとしたら、スパイにして飼い殺すなんて方法じゃなくて、ダイレクトに聖女を亡き者にしてディアナ教を崩すのも簡単だったろうに。しょせんサーニャにはその程度の価値しかなかったということなのだろうか。

 そのあたりの話がよく分からないというのが1点と、現時点で未だテレネッツァの、ひいては女神パルミラの目的が分かってないというのももう1つ気になるところではある。結界の要である大聖石をあっさり壊したということは、王国全体の治安を悪くしてぶっ潰すのが目的ということなのだろうが、テレネッツァはどこか1つの王国に与している状態なのだろうか? それとも、単にクロノアがやりたいことを邪魔してやればそれだけで満足なのだろうか。場当たり的に「スカーレットたちが一番困ること」をやっているようにしか見えないのだが……まぁ、この世界の国家間の情勢とかもよく分からんからこれも考えてもしょうがないんだけどな。そもそも「聖女をスパイにして手にいれる内部情報」ってなんだよ、って話だし。あの様子じゃ、多分サーニャの手元には大した情報なんてないぞ。

 よく分からんことは多いが、とりあえず確定しているのはスカーレットが復活してまた無双し始めるということだけだ。一応、前回妙に引っかかった「ディオスは本当に悪いやつなんだろうか」問題については「そうでもなかったけども」という解説が入ったのでとりあえず納得。そうだよな、そういう描写あったよな。

 

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 つくづくヘンテコな構造の作品だ、第8話。いや、大枠だけ見ればテンプレではあるのだが……結論としては「現行のキン肉マンと同じことやってる」でおk?(それは違うだろ)

 聖地巡礼を続けるスカーレットさん御一行。こないだ「サーニャは何故か能力が使えなくなっている」という話が出てたので「いざ聖地の結界に辿り着いたとして、どうやって聖女業務を果たすんだろう?」とは思っていたのだが、なんとそこにトリックが1つ用意されていたという。いつからか聖女は2人1組で活動するデュオシステムになっており、サーニャが動けなくなった今でも、隠されしもう1人の聖女(というかこっちが本体)のスカーレットがつつがなく任務を果たすことができた。まぁ、使ってるのはいつもの時間逆行魔法なので、納得と言えば納得なのだが(結局、刻の神の魔法が便利すぎるというだけの話)。

 ただ、このトリックが明かされて一番不憫だったのはお兄様である。レオさん、流石にそのポジションだったら妹の真実くらい教えてもらってもよかったのに……どーせ今回明かしちゃったんだし、何故この歳になるまで秘密だったんだろう。今年になってからジュリアスとスカーレットが急接近しちゃったもんで「てってれ〜」くらいの気分でカミングアウトしたのかもしれない。いやまぁ、サーニャの窮状が直近からだから明かさざるを得なかったってことなんだろうけど。こんな事態でもなければ引き続き蚊帳の外だったかと思うと、やっぱレオさん不憫。

 そして、秘密の話と言うてる割には浄化の儀は結構大々的に行われている。それこそ、スパイが見ている目の前で「こっちも聖女だよ」ということを明かしてしまっていたわけだが、まぁ、どーせ敵軍も「聖女」がボスだし、細かい情報は全部神ネットワークで知らされてるから隠し立てする意味もないのだろう。敵側も同じようなことを思ったか思わないでか、次の目的地に到着するや否や、お久しぶりのテレネッツァさんが直々に出陣してきた。どう考えても後方支援の謀略型の彼女のこと、もうちょい姿をくらませているかと思ったが、割とあっさりその正体を表した。

 一応それなりにスカーレット対策は施してたので自信はあったのだろうが……「魔法封じ→魔法封じ封じ」、「集団でボコる→一騎当千」「スパイを送り込んで人質をとる→なんとか人質交換まで持ち込んだ」ということで今回は痛み分け。いや、せっかくサーニャの身柄は押さえたんだし、あそこでもうちょい粘ればもう少しテレネッツァ有利な盤面は作れたと思うんだけど、スパイの細目が無茶しなかったせいだわな。ただ、あの細目はほんとに単なるスパイなんですかね。先週出てきたあたりで「こいつがスパイ……いや、流石にそんなシンプルではないか? なんかそこまで悪くないよ的な描写もあるが……」とちょっと迷ってたんだけど、今週だけ見る限りではふつーにスパイだな。どうなんでしょうね。

 テレネッツァがカードを1枚切った形でスカーレットは一時的に無力化されたが、見返りに「サーニャの能力が相手側に渡っている」ことが判明。戦況としてはイーブンか、情報戦でスカーレット側がやや不利くらいの盤面だったようだが、そこにあっさりと福山潤ボイスの神様・クロノアが介入。「あっちも神が好き勝手してるからさぁ、こっちも特に理由なくパワーアップイベントやっておくね」というなろうらしい雑な展開。このくらいでも許されそうな雰囲気を持っているスカーレットの理不尽さはなかなかズルい。でもまぁ、設定だけ聞いてるとほんとに「異世界転生者」の主人公的ポジションがテレネッツァで、まさに「悪役令嬢」スカーレットを打倒しようとしている反転構図はそれなりに面白くはある。多分テレネッツァさんの前世の人も、典型的な異世界転生で女神に力を与えられて、「我こそは主人公!」ってんでテンション上がってるだろうしね。やっぱくまちゃんボイスの性悪女っていう設定が新鮮でいいわぁ。

 ……ところで、ちょっとだけ出てきた日笠なんやってん。加隈VS瀬戸の間に日笠が挟まって瞬殺される図、意味わからん。

 
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 これが本当の金魚救い、ってね! 第7話。まぁ、お前が取らなくても他の客が取っていくけどな……ディアナ教の新しい風習に放生会を導入してみるのはどうだろう。

 相変わらず適当な展開が続くステゴロギャグアニメ。今作はなろう的なお馴染みである「思いつきみたいなクッソ適当な進行」はかなり顕在化しているのだが、開き直って「そういうギャグ」にしてしまっているおかげでかえって印象が悪くならないという不思議な現象が起こっている。その最たる部分が「悪役は悪役として臆面もなく明示化し、さらに全員のノリをギャグで徹底する」という要素で、下手なシリアスを持ち込まない分、「とにかく拳で解決する」というスカーレットの特性を遺憾なく発揮できるようにしてあるのだ。今回も、冒頭で登場したパルミア教徒という名のテロリストは分かりやすくコントのノリだったし、お祭りに登場したチンピラどもも、ありえない蛮行を突発的に行うことでスカーレット曰く「殴っていいやつ」であることが分かりやすい。無茶苦茶な設定ではあるのだが、「そういうギャグ」だと言われたらしょうがないのですよ。

 冷静に考えて、「パルミア教会壊滅乱入」は一概に正義の行いとは言えない。そりゃま、相手が先に安易なテロリズムに走ったのだから大義名分はあるが、今回殴り倒した連中は前回のモーニングスターデブのように金銭的な我欲から行動しているのではなく、純粋に信心から動いているような描写もあった。であればこの度の騒動は一応「宗教戦争」であり、相手を問答無用で殴り倒していくのは正義の執行ではなく「教義の押し付け」になってしまう可能性もある。異教徒を暴力で抑圧するってのは歴史においてはお約束のムーブだが、それを主人公がやってしまうのはいいのかどうか、というお話。その辺に面倒臭い葛藤が生じないように、今作では悪役が徹底して「コント要員」として描かれ続けるのである。

 さらになろう的などうでもいい要素の1つに「ナーロッパファンタジーに突如登場する日本人街」がある。和風テイストを特徴とした異端の街。何故かどんななろう世界にもこれは必ず存在し、「ちょっと変わった文化」を謳い、転生者からすると「日本文化が懐かしいなぁ」という話になったり、さらなる日本知識でマウントを取りにいく分かりやすく安易な設定。今作においてもそのような街が登場してますます「安易なアニメだなぁ」という印象になるわけだが……あまりに臆面もなく出されたもんだからこれもギャグとして消化してしまいそう。

 普通のなろうであれば「ちょっと変わった文化がある街なんですよね」なんて言いながら主人公パーティーがキョロキョロと物見遊山に興じる様子が描かれたりするのだが、本作においては「この街はそういうところ」って認識が浸透しているのか、ことさらに特徴に言及したりはしない(ちょっと浴衣について触れた程度か)。その結果、ゴリゴリに西洋ファンタジーなビジュアルのキャラたちが平然と浴衣を着て夏祭りに繰り出すことになるわけだ。「そこは現代日本の屋台でいいんだ……」というのもツッコミどころな気がするが、そうした違和感を打ち消してくれるのが、「何故か屋台の中に壺やら何やらを売る骨董屋が出品してるし、思いつきでツボを叩き割るためだけに登場する荒くれ冒険者がいる」という意味不明な景色。ここまでくると、思い切り可愛い浴衣に指貫きグローブも違和感なんてありませんよね。ほんとに変な作品である。

 そんなとんちんかんな世界が広がる中、今回繰り広げられたのは「聖女」サーニャの幼い恋愛模様。文字通りすぎる「白馬の王子様」に一目惚れのサーニャに対し、無骨の塊でしかないスカーレットが恋愛指南みたいなこと始めるのは面の皮が厚すぎてどうしたらいいやら。実の兄を差し出してもサーニャが楽しそうならそれでいいと思っているのか、はたまた本当に「兄なら聖女の相手に不足なし」と太鼓判を押しているのか。……面白そうだからやってるようにしか見えないが……お前、ギャプ萌えがどうとか言える立場じゃないだろ。

 
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 もはや単なる輩じゃねぇか、第6話。ジュリアスももはや「荒事専門の用心棒」くらいにしか見てねぇし。まぁ、一番の問題はそれで本人が楽しんじゃってることなんだけども……。

 一応新章突入で、この世界を二分している宗教の内情に切り込んでいくお話。とはいっても作品の構造自体は特に変わることもなく、適当に次の悪役を用意してボンボコボンボコする対象を導入しているだけである。一応こないだのテレネッツァの動向もあるので、ディアナ教とパルミア教の関係性ってのは今後も「悪女」対立に関わってはくるのだろうが……今のところは相手サイドは単なるバカしか出てきてないので、これまでの腐敗貴族狩りとそんなに変わる部分はない。ちなみにアホみたいな番兵がメイスを振り回していたのは、古来より「僧侶は刃物が付いた武器をもってはいけない」という伝統的RPGの制約がかかっているから……かどうかは定かじゃない。殺生を禁じられているから刃物がダメなのに棘付きでチェーンぶんぶんのモーニングスター仕様はどう見ても惨殺兵器でしかないけどな。拳で対抗できる奴が異常なだけで。

 というわけで、奇しくも「嘆きの亡霊」と同じタイミングでスカーレットは「温泉旅行」に出発。一応兄への言い訳は「こないだの戦いで消耗した魔力がなかなか戻らないため」だが、出先でガンガン魔力を消費しているのでもはや大義名分も何もない。ずっと髪の毛に黒い部分が残りっぱなしなので無理できない体調なのかと思ってたけど、今回もフル回転で暴力に邁進してたし、もうビハインドは無くなってるんだろうな。ただ、前回のゴドウィンに続き、今回の宣教師も「物理攻撃無効化」の護符を所持していたのは厄介なところで、どうやらパルミア信者の中で一定の地位にあるものはあの魔具を身につける権利があるようだ。物理オンリーのスカーレットからしたらだいぶメタられてしまっている形だが……まぁ、ダメージで倒すんじゃなくて場外に吹き飛ばすだけならかまわんか。こないだのドラゴン王子は吹っ飛ばされて木に突き刺さっても生きてられたけど、今回のやつは月まで吹っ飛ばされて大丈夫だったんでしょうかね。多分残すべき格言は「豚に拳」だと思う。

 すったもんだの末にたどり着いた街で久しぶりの再会を果たした聖女ディアナとスカーレット(あとついでにジュリアス)。なんと聖女様とやらは代替わり制で威厳も何もあったもんじゃない単なる田舎娘であり、よりによって強火のスカーレット信者という厄介な属性持ちの幼女であった(しかも魔力失効中)。まー、女性目線でスカーレットに憧れるのはなんとなく理解できるし、スカーレット側もまんざらでもなさそうだからこの2人の関係に文句を言うつもりはないんですが、あんまり濃密な百合とかには発展しなさそうだよなぁ。スカーレットは言うてもノンケだろうしなぁ(男より肉にしか興味がないだけで)。まぁ、いつの世も小生意気で可愛い幼女姫は正義を動かす理由になりますので、次回以降も大義名分を振りかざしてBlood-Carnivalを堪能する鮮血姫を見守るしかないでしょう。威名が轟きすぎて名前を知られた途端に雑魚が霧散するの、なろう主人公の中では潔いくらいの堂々たる姿勢である。

 
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 「自分だけ加速するアクセラレイト」と「周りの時間を遅くするオーバークロック」の2つを同時に持つ意味ってあるんだろうか、第5話。どちらの現象も根本的には同じだってスタープラチナが言ってた(言ってはいない)。

 なろう的チートは相変わらずだが、その割には案外抜けも多いことが分かってきた我らがスカーレットさん。今回は形の上ではヒヤッとする場面もあり、最強チート主人公のはずだが、適宜ピンチも提供してくれる可能性がある便利な性格がちらほら見える。まず、一番の欠点は思慮深そうに見えて脳筋の快楽主義者なので後先考えずに動いちゃうところ。今回の一件だって、「指先ひとつ動かせませんわ」になった最終的な理由は「憂さ晴らしのためにゴドウィンにオラオラをぶち込んだため」である。あの最後の魔力使い倒しラッシュは、問題解決のためには必要なかった要素であり、単なる私利私欲(肉欲といえばいいのだろうか)のためにしばらく後遺症を引きずるまでに魔力を使い倒してしまうというのは、なろうのチート主人公らしからぬ向こう見ずな姿勢である。その結果がアレなのだから、周りの人たちから「おもしれー女」扱いで終わっちゃってるのもやむなしである。

 そして弱点(?)その2。言うても最終的な攻撃手段が物理属性の打撃に限られているので、前回の細谷王子もそうだったが、物理耐性だけ全振りで上げてくる奴への対策がおろそかである。まぁ、普通はそんなこと考えなくてもいいくらいのパワーだから問題ないのだろうが、今回は続けてゴドウィンが何かしらのマジックアイテムで物理攻撃を無効化(まではいってない?)していたために隙ができてしまった。オラオララッシュの時点で致命傷になってないような手応えはなかったんですかね。

 そして3つ目の弱点はそれらに紐付けられたもので、「常人に比べればおばけスペックだが、その分魔力を損耗した際の回復手段に欠ける」という悩みがある。自己満足のために最後の最後まで使い切っちゃった魔力は数日の療養でもフル充填されておらず、必要に応じて湯治にまで行こうかとか検討してたってことは、回復手段が限られている可能性もある。今後はスカーレットを目の敵にする勢力もいくらか現れるとは思うのだが、そいつらはとにかく物量で攻めてガス欠を待つという選択が取れるため、それが露骨にビジュアルに現れる体質も問題といえば問題だ。普段の態度から無敵は気取っているが、案外弱点は多いのである。まぁ、全部ステゴロ前提での弱点ではあるのだが……。

 ジュリアスの協力もあってなんとかクリアできた今回の一件。残念ながら黒幕と思しきテレネッツァは取り逃してしまったという。今のところは彼女もゴドウィンとの関係が切れ、バカ王子も投獄されている状態なのでのしあがる下地がなさそうな状態だが、どうやら彼女の基本スキルは強力すぎるチャーム。どこぞの宗教にがっつり食い込んだらしく、次の題材は宗教戦争になるのだろうか。美の女神VS「戦場の華」。……変なマッチメイクである。テレネッツァが異世界転生者だという証言についてはまだ裏が取れてないのでなんとも言えないが、まぁ、普通にこの世界の住人が思いつく妄言ではなさそうだし、おそらくは事実なのだろう。そして神に与えられたチートスキルがチャームだと考えると……あれ、もしかして同じようにチートを持ってるスカーレットも転生者だったりする? 流石にそれはないか。さて、悪役令嬢はどっちだ。

 
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 そっちかーーーー、第4話。なるほどな展開だが、冷静に考えると「……だからどした?」と思わないでもない。

 そろそろマンネリになってくるんじゃないかと気が緩んだ4話。実際、どんどん凄惨になっているが一応スカーレットがやってることは毎回同じと言えなくもないわけで、なろう的退屈感は出はじめる頃だ。というか、どんな物語でも序盤の盛り上がりが終わった4話、5話あたりは中だるみが付き物である。今作もそんな展開に……。

 なった気がしたんだけど、そこも拳でぶち抜いていこうぜ。さぁ、運命の歯車が回り出した。いや、最初から回っていた。当初の目的は王国に根を回す奴隷制度の撲滅。政府要職の人間が大きく関与しているというのでジュリアスが抜本的な解決に乗り出すのはもちろんのことだが、その脇で偉そうな顔してるスカーレットの目的は「むかつく悪徳貴族をとにかく殴りたい」というそれだけ。未だに慣れないが、ほんとにこの女は人間に拳を叩き込むことに快楽を覚える単なる異常者なのだ。サブタイトルにもあるように「拳の想い人」と書いて「サンドバッグ」と読むし、今や人の「身体」とすら呼ばずに「肉」としかいわなくなってしまった。おもしれー女には違いないが、こんなもんと関わり合ってたら将来的に王国は転覆するリスクも高い気がするぞ。たまたまスカーレットの望みが現時点では王政にマッチしてるからいいものの、もしどこかで袂を分かった場合、単騎で軍隊並みの兵力になるこの女を城内に住まわせておくのはとんでもなく危険である。ジュリアスさんはそれでも抑え込めるという自信があるからこそ、火中の栗を拾ったり眺めたりいじったりするのである。

 それにしても……この国の人たちは悪役の方がよっぽど気が利いて空気を読んでくれる。毎回「悪役がいっぱい出てくるシーン」ではそれぞれに悪行自慢をして自己紹介してくれるし、あまりにもそうした腐敗権力が蔓延しているせいだろうか、第2バカ王子の時もそうだったが、コンプライアンスを気にするそぶりは全くない。よくもまぁ、こんなガバガバの秘匿意識でこれまで奴隷売買制度が逃げ続けられたものである。

 でも大丈夫、見つかったら見つかったで、悪役さんたちがいちいちスカーレットに対してノリツッコミしてくれたり、全面的に撲殺劇に協力してくれるぞ。何しろBGMを奏でるために専用のオーケストラまで手配してるってんだからね。……オーケストラの皆さんも仮面してましたが……この人たちって裏社会の人たちなんでしょうかね。金で雇われたその辺の楽団だとしたら、どうやって口封じしてるんだろう……。

 さらに、一応の親玉と目されたゴドウィンさんはラスボス(仮)の矜持を持って屋上にそれなりの最終兵器も用意しており、あわよくば亡命も兼ねて自分たちだけ逃げ出そうという算段。しかしそこに待ち構えていたのはスカーレットに負けず劣らずの脳筋バカ、隣国の王子様アルフレイム(CV細谷)だった。「なんぼ殴られても大丈夫なように、とにかく硬い」というスカーレットに配慮した能力を持つアルフレイム。どつき漫才を繰り広げながらも初めてスカーレットと渡り合える人材かと期待が寄せられたが、多分スカーレットは「刃牙」とかの格闘漫画も読み込んでいるのだろう。外殻が硬いやつは内部を揺らす。これはもはや格闘漫画の鉄則である。「首相撲からの膝連打」というキン肉マン以外では見たことがない光景を繰り広げ、脳を揺さぶり判定KO。ギャグ漫画でしか見たことがない「遠く放り投げて星にしちゃう」という攻撃をガチで繰り広げてこの場はおしまい。48の殺人技の1つ、「宇宙旅行」じゃないかよ。もしかしてスカーレットたちが住んでる場所ってキン肉星だったりしない?

 思わぬ乱入者もさっさと撃破し、残るは親玉ゴドウィンのみ。命が惜しいゴドウィンは余計なことまでペラペラしゃべり……そして明かされる意外な事実。1話で出てきた「悪役令嬢」(?)のテレネッツァさん、なんと彼女こそが、「転生悪女」だったという……まぁ、「だからどやねん」なのだが……どうやら彼女こそが本当の意味での「純粋に悪い加隈亜衣キャラ」なのは間違いなさそうだ。エンディングのあの優遇っぷりとか、オープニングの謎演出とかもこれでなんとなく説明はつきそうやね。

 さぁ、クマちゃんVS瀬戸ちゃん、こいつぁ大一番やね。

 
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 令和拳合戦ぼんぼこ、第3話。どう考えても「ボンボコ」は擬音としておかしいやろがい、って予告の時点で思ってたので、ちゃんと突っ込まれててよかったです。

 まだちゃんと1話あたり2、3回くらいは「どないやねん」っていうツッコミポイントが入ってるので楽しいです。まぁ、流石にここまででスカーレットのキャラも固まってきたので、ぼちぼちマンネリにはなりそうだけど……こいつの際立ってるところは、目的の最上位が「人を殴ること」って部分なんだよな。なろう的な勧善懲悪作品では上位貴族だろうが王族だろうが神だろうがボンボコしちゃってよくて、前クールでも「第七王子」あたりは結局ボンボコしてたわけだが、そこには色々と打算や目的がある。世界平和を願ってのこともあるし、わがままななろう系転生主人公は私欲の場合もたまにあるし、「ざまぁ」な復讐劇の場合も多いだろう。

 しかしこちらのスカーレットさん、ざまぁ展開は1話目で完全終了してしまっているために「復讐」は全くモチベーションにカウントされない。今回は奴隷売買を裏で取り仕切っている腐敗した貴族の打倒というのが表向きの目的だし、ちゃんと貴族としての正義の道をまっとうしているようには見えるのだが、それなら兄ちゃんが言ってる通りに無理やり現場に出てくる必要もないのである。そこであえて最前線に立って危険に飛び込み、さらに直接黒幕と対峙しようとしている理由はただ1つ、「合法的に人を殴りたいから」である。ここまで真っ直ぐな暴力衝動で生きてる人間、「刃牙」でもなかなかお目にかかれない逸材だろう。まぁ、身分と実力がなければ単なる異常者でしかないのだが。

 異常者は異常者と引き合うというのはよくある話でして(そうか?)、そんなスカーレットをひたすらにストーキングするジュリアスも今回は割と腹を割って本音を語ってくれた。世の中には「おもしれー女」という便利な言葉があるが、はっきりと当人の目の前で「お前が一番おもしれーから追っかけてるんだぜ」と宣言する王族。さらに、馴れ初めのエピソードも今回語られており、「今まで見たこともないような冷たい視線で見られた」ことがスカーレットに惚れ込むはじめの一歩だったという(そこまでは言ってない)。どうにもこちらもかなりの変態レベルである。ジュリアス側からはスカーレットを追いかけるモチベが100%で存在しているのに対し、スカーレット側からはジュリアスの相手をするメリットがほとんどないという歪な状況も、彼女のしかめっ面に拍車をかけている。まぁ、一応は王族のコネやらなんやらが最終的に彼女が傷害を起こしても許される免罪符の役割は果たしそうであるが……多分スカーレットはそんなんなくても人は殴り続けるだろうしな。

 そうそう、今回よく分からなかったのは、スカーレットの強さの秘密の核となる部分である。荒くれ者の鞭の一撃を軽々と片手で止め、その後も眉一つ動かさずにムキムキをぶっ飛ばした。以前のような集団戦闘での有利については「時を加速できるから」というので説明がついたが、今回のようにタイマン勝負の場合は、純粋に筋力が上回ってないとああいうことはできないと思うのだが……まぁ、ほんとにゴリラなんだろうな……市場でもその辺の壁をぶっ壊してたし、多分指貫きグローブ無しでも拳が傷つくことなんてないくらいの「鉄腕」なのだろう。なんやその化け物設定。

 そんな絶望的な設定のスカーレットだが、そうした凄絶さをちょっとだけ和らげる設定に「お菓子は好きだからアップルパイでおとなしくなる」というよく分からん属性が付与されている。……身体動かすには糖分が必要だからね……それにしてもチョロい。今期は別作品にも食い物で強固につながった姫&王子様がいるからややこしくなりそうだ。みんな、女の子は食べ物で釣ればいいらしいぞ。

 

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 拳(フィスト)は淑女(レディ)の嗜みでして、第2話。あらゆるところのアイコンとして指抜きグローブが使われてるのいちいちおもろい。

 ぼちぼち新番チェックも沈静化し始めるので個別感想も立てていこうと思っているが、よりによってその第一弾がこの作品っていう。ちなみに他にも悩んだ作品はあって、2話目で良かったのは「SANDA」と「東島丹三郎〜」だったんだけど、一旦据え置きに。その結果2クール続けて「タイトルもサブタイもクソなげぇアニメ」の感想を真っ先に書いてしまっているが、まぁ、今作はだいぶワンパターンだし、来週以降は書かなくなる可能性も割と高いとは思っている。

 基本的にはやってることは1話目の延長でしかない気がする今作の感想をわざわざ書いた理由はたった1つで、「お供に引き入れたサブキャラ第1号のCVが富田美憂で、このまま恋太郎ファミリーが結成できるのでは?」って思ってしまったから。そう、今作は相手役のジュリアスが恋太郎役の加藤渉なのですよ。この人地味に芸歴長くて、ようやくここ最近でメイン級の仕事が増えてきたのは喜ばしい限り。そしてそんな恋太郎(?)の相手を務める彼女第1号、ぶっ飛んで「おもしれー女」であるスカーレットさんのCVが瀬戸ちゃんということはつまりナノなわけですよ。恋太郎ファミリーにまずナノが引き摺り込まれ、2番目にそんなナノに巻き込まれる形でカラネさんが加入した。……まぁ、普通に考えたらここで打ち止めなんですけどね。スカーレットさん、多分すでに100人くらいは殴り倒してるだろうから「100カノ」ならぬ「100サンドバッグ」とかならクリア。

 というわけで、とにかく血の気が多いスカーレットさんの素っ頓狂な言動を楽しむだけのアニメ。この人、狂犬姫とか鮮血姫とか言われるの嫌がってるくせして目立つイヤリングが絶対に血飛沫モチーフなのイカレてんだよな。そのくせジュリアスから「貴婦人」と言われるとおりにツラだけはいいもんだから、いちいちギャップが楽しい。冷静に考えると「女性が拳で解決する様子を見て笑う」って、構造だけで言ったら単なる「スカッとジャパン」でしかないんだけどな。まぁ、ここまで常軌を逸してたらセーフってことで。

 ついでに、今回はスカーレットさんの口からその強さの秘密が明かされ、なんと「実はホワイトスネイクとパイツァダストが同時に使えるんですよー」とかいう頭抜けたチート持ちだったことが判明。普通に考えりゃ「ずるすぎるやんけ」ってんでなろう嫌いの私からしたらマイナス印象しかないのだが、この人に限ってはどんだけチート握っても「それを利用して右ストレートでぶっ飛ばす」しか考えてないからどうにも憎めない。いや、現実にこんな奴がいたら問答無用で大っ嫌いだとは思うのだが、ギャグ漫画の文脈にのっちゃうとなぁ。

 2話目も作画はシャキシャキしてて、いかに拳の鋭さを表現するかだけで突っ走ってくれそうなので、3話目でその真価を判定しましょうよ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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