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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
指先と犬々(ワンワン)、第18話。まさかの今期2作目となる「聾」をテーマにしたアニメである。その対象が恋する女の子なのか、それとも柴犬なのかで全然趣が違うけども。 珍しい「丹羽が特に何もしない話」だが、きちんと今作ならではの教えに満ちており、色々と考えさせられる話だった。今回のテーマは「耳の聞こえない犬」ということで、このテーマを描くのふさわしいと選ばれたモデルは、僕らのアイドル・柴犬。動画サイトをちょっと検索しただけでも大量の可愛い動画が流れ込んでくる最強犬種・しば。そりゃもう可愛いのは間違いないし、特に目を引くのはその表情の豊かさである。困り顔、怒り顔に加え、動物には珍しい「笑顔」すら完璧にマスターしているのが柴のすごいところ。この度登場した茶太郎くんは、そんな百面相も愛らしい模範的柴犬。 今回のお話がややイレギュラーなのは、これまで頑なに維持してきた「人と犬のライン」を若干踏み越えたお話になっているため。もちろん「ペット大事、ペットの気持ちになって」というのは大前提の教えではあるのだが、そこにクールな線引きをして「まぁ、犬は犬ですけど。言葉が通じるとか思うんじゃねぇぞ」という部分にはしっかりケジメをつけ、「ドッグトレーニング」の重要性を教えてくれるのが本作の特徴。しかし今回の茶太郎は(アニメの演出ではあるが)言葉を話し、言葉を介する犬として登場する。これまでの条理を踏み越えたちょっと不思議な存在なのだが、何故そんな設定かといえば、「それまで話せていた」方が「耳が聞こえず意思疎通できなくなった」という事態の深刻さが伝わりやすいためだ。それだけ「人との繋がりが密だった犬」が今回の主役だからこそ、その犬種はやはり柴がベストだったのだろう。 おかげで耳が聞こえなくなった後の悲壮さは存分に伝わってきて、「言葉が通じるわけじゃない、でも、間違いなく言葉でコミュニケーションを取っていた」という犬との関係性が改めて浮き彫りになる。今まで外界を捉えるために必須だった「音」という要素をわけもわからずに剥奪されてしまった犬の悲壮さ、そしてそれをどうにかして改善しようとする飼い主の大変さ。「耳が聞こえない犬」なんて今まで想像すらしたことがなかった対象なのだが、そこにいったいどんな解決法があるかと、固唾を飲んで見守ってしまう。きちんとベストな解決法を見つけた今回の漫画家さん、ナイスファイトでした。 でもさ、実際に耳が聞こえなくなっちゃったら、散歩に連れて行くのとかめっちゃ怖いよね。飼い主の時と同じように、突然近くを人が通ったらめっちゃびっくりして襲っちゃうかもしれないし、車の音が聞こえずに飛び出しちゃうかもしれないし……ちゃんと気づいてあげられるかなぁ。 PR ごくごくありふれた命の物語、第17話。シンプルな「ペットと人」のお話なんだけど、その分だけじわっと刺さる部分はありますね。 これまで丹羽たちのサポートに徹していた律佳にようやくスポットが当たるお話。丹羽も若かりし頃に比べたら随分ダラダラと怠惰な生活を送るようになってしまっているが、律佳も一昔前は今よりもずっとハードワークに苦しんでいた様子。そしてその傍らには当然犬。彼女が何故現在犬を飼っていないのか、という疑問に対する分かりやすいアンサー。これまでこの作品では何度も「犬との別れ」について触れてきたが、やっぱり「死んじゃったら次の子は飼えないなぁ」と思うのはごく普通の感覚なわけで。絆が深ければ深いほど、その感情も強くなるんじゃなかろうか。 今回も別に家庭環境などに大きな問題があるわけじゃないサンプルであり、律佳も仕事のストレスで多少は生活が崩れたが、丹羽の協力もあり、すぐに立ち直ってペットのリサラのために尽くせる体勢を整えた。そう言う意味ではあまり悲しかったり辛かったりする要素は無い幸せなエピソードではあるのだが、いざ別れを覚悟させられる飼い主目線に立たされるとそれはそれでやっぱり辛い。老犬の介護と延命についても考えさせられるよなぁ。今回律佳も言っていたけど、「歳をとって動けなくなっても、生きていてくれるだけでありがたい」っていう気持ちは痛いほどよくわかるのよね。うちも最後の猫は20歳越えの大往生だったけど、多分最後の3年くらいはほとんど寝てるだけの生活だった。それでも、毎朝毎晩ちゃんと顔を見せてくれるだけで安心するし、幸せだったのよね。これって人間側のエゴなんだろうか、それともペットも幸せなのだろうか。考えてもしょうがないお話ですけどね。 個人的に意外というか、ちょっと悩まされたのは、リサラの病後に丹羽が送ったプレゼントが犬用のお洋服だった部分なんだけど、俺みたいに古い人間は「犬に服着せるなんて……」って思っちゃうんだが、あれって犬にとってプラスの要素なんだろうか。まぁ、着慣れてる犬は特にストレスにもならないみたいだから問題ないのだろうが……「お腹が冷えるから着せてあげよう」みたいなちゃんと効果を期待した着衣の勧めってペット業界では常識なのだろうか。もしそうなら、時代は変わったなぁ、という気がする。 また依頼人がプリキュア! 第16話! もう、流石になんらかの陰謀が渦巻いているとしか思えない。プリキュアと繋がる犬アニメ、もう「わんだふる」とかそういうタイトルに変えた方がいいかもしれない。せっかくなのでこの機会にこのアニメの依頼人とプリキュアの関係性をリストにしてまとめておこう。 2話:プリキュアじゃない 3話;佐村の話だから依頼人無し 4話:キュアビート(豊口めぐみ) 5話:キュアメロディ(小清水亜美) 6〜7話:丹羽の過去話 8話:キュアルージュ(竹内順子) 9話:佐村の話だから依頼人無し 10話:プリキュアじゃない 11〜12話:元カノ編、キュアレモネード(伊瀬茉莉也) 13話:プリキュアじゃない 14話:キュアブロッサム(水樹奈々) 15話:おじさんだからプリキュアじゃない 16話:キュアピース(金元寿子) ……あれ、思ったよりプリキュアではないか? 一応依頼人の比率でいうと10人の依頼人が登場し、そのうち6人がプリキュアである(厳密に言うと水樹奈々は依頼人じゃなかったが)。……統計学的に有意性が認められるラインは超えなかったか……。 「毎回毎回中の人ネタでいい加減にしろ」と思われるかもしれないが、今回はエンディングの「おたくの愛犬」コーナーが中の人スペシャルだったし、公認みたいなもんでしょう。もしかしたら各プロダクションに「愛犬の写真を公開してくれるキャスト募集」とかかけてる可能性がなきにしもあらず。早く麦穂あんなの愛犬がみたいですね。飼ってるかしらんけど。 というわけで今回の依頼人は元気溌剌ひーちゃんだったわけだが、ついに番組初(?)の、「特に深刻すぎる問題を抱えているわけじゃなくて、ほんとに丁寧に丹羽が対処するしかない」という案件。これまでのパターンはだいたい丹羽が山岡士郎のごとく「こんなことじゃ全然ダメですね」ってんで状況をひっくり返してショック療法を行うような展開だったわけだが、今回は丹羽も地道に「多分こういう対処をするしかないんスよね……」というアドバイスを送るのみ。実際、飼い主のマインドにも飼い犬の生活にも命に関わるような問題があるわけではなく(まぁ、死にかけたが)、単に生活習慣を改善し、ちょっとしたところから住環境も工夫することで犬の性格も改善するんですよ、という至極真っ当なトレーニングである。まぁ、考えてみりゃ世の中のペットトレーニングなんて8割がたこういう地道なアドバイスと反復練習で改善するものだろうし、ある意味で最も「らしい」お話だったとは言えるのかもしれない。「生来の運動量が多い犬はとにかくお外に連れてってたっぷり散歩して」というのが絶対のルールであり、そこを守れない人間は犬を飼っちゃダメってことよね。……将来的に犬を飼うなら「散歩が少なくて済む、なんなら室内でずっと飼えるくらいの犬種」でいいかなぁ。……ボクの憧れはコーギーなんですが、こいつは元々牧羊犬だから割と散歩必要量が多いみたいだな……(ありもしない未来への杞憂)。 やめてくれ、その話は俺にキく、第15話。本当に……効く……。 トレーナー要素はあんまりなく、「ペットと人生」を考えさせられるお話。まぁ、ペット云々以前に熟年離婚についても考えさせられるわけだが、そこに関しては今回の主人公である小山田さんが奥さんにどんなことをしてきたのかがはっきりは分からないのでなんとも言えない。ただこの短い時間で「時間の感覚も定かでないくらいに家族を蔑ろにしてしまったかもしれない」という気づきを一番ショッキングな方法で提示してくるのは割とエグい。まさかこのアニメ、この展開でホラー作品みたいな演出になるとは思わないじゃん。 幸いにして(???)当方は蔑ろにする家族すら存在しないので数十年後(もしくは数年後)に孤独死確定の身の上なのだが、そんな人間からすると今回の「ただ死を待つのみ」という「老い」にフォーカスした話の怖いこと怖いこと。老化は誰にも分け隔てなく平等に訪れる現象であり、ただ向かう死を恐れるのではなく、それまでの生に価値を見出すべきである。こちとら死ぬことは多分そこまで忌避していないのだが、やはり最後に向かうべきルートがゴール以外の部分でも大概「孤独」であるというのはキツい現実。そして、そんな現実を少しでも優しくしてくれるペットの存在が、今回の小山田さんには更なる試練を与えるわけだ。 「ペットとの別離」も動物を飼う上では絶対に避けられないテーマであり、私だって過去に何度も何度も辛い思いをしている。「もう二度とペットなんて飼うもんか」と思いつつも、それでも飼いたくなってしょうがないという業の深い状態を続けるのが人間だ。ただ、今回の小山田さんの場合はおそらくそうした輪廻に囚われているわけではなく、愛犬のリボンが最後の伴侶となるだろうことは想像に難くない。「おじいさん」というほどの年齢でもなさそうな小山田さんにとって、リボン亡き後の人生は更なる孤独を想起させて恐ろしいものに違いないが、せめてその孤独と戦うための手立てを増やすべく、リボンとの余生を精一杯生きようというのが今回のお話だった。年老いたペット、「もういつお別れしてもおかしくないんだよな……」と覚悟する時間を与えてくれる部分は優しいよね。うちの愛猫も、ヨレヨレになってからも数年生き続けて希望を与えてくれたっけなぁ……。ペットの寿命が伸びている社会、とても優しい。 今回のお話の丹羽は「そうだよね、ペットが死ぬの辛いよね。俺だってウルソンが死んだら正気じゃいられない」って単なる頷きボットになってただけなんだけど、そんな彼が与えてくれた豆知識は「大型犬の方が実は寿命が短い」。こないだもどっかで同じこと言ってたけど、これって結構意外よね。普通、サイズの大きい生き物の方が寿命が長いってのが生物学的なセオリーだからさ。「ゾウの時間 ネズミの時間」ってやつだ。でもまぁ、犬の大小ってのはそこまで生物学的な差ではなく、純粋にでかい犬の方が負担が大きいってことなのかしらね。でも、そこまで言われても「室内飼いのゆっくりとした優しい大型犬」との老後の生活はちょっと憧れる部分はある。あんだけのサイズなら存在感抜群なので寂しさはだいぶ和らぐだろうし……。犬、飼おうかな……(何も学んでない) 依頼人プリキュア数がさらに更新、第14話。現在、プリキュアは総勢78人いるらしいですが(諸説あり)、流石にこの頻度でプリキュアが登場するのは偶然とは思えないのですが……。偶然だぞ。ハトプリ勢から2名参加したのでサンシャインも出てこないかなー。 今回は割と初心にかえって「依頼人が来る→解決する」というオーソドックスなパターン。そして、我々視聴者もちゃんと丹羽の指導で学習しているので、ちゃんと冒頭の相談のあたりで「なるほどそういう問題なのだな」と察することができた。いまだに「犬が可哀想で〜」みたいなことから肩入れしちゃってる佐村は丹羽の下で何を学んでいるのかと思わんではないが、まぁ、そうしてペットに寄り添おうとする姿勢を崩さないのが佐村のいいところなのかもしれない。 今回の問題は、いわば「忠犬ハチ公問題」。飼い主の死後、仏前を動かなくなった犬が日に日に弱っているという、古来より犬の物語としては美談として語られることの多い類型である。ハチ公のお話ってのは、そりゃ幼い頃に聞いて誰しも涙したものだろうが、大人になってみると「実はハチ公像の除幕式にはハチ公本人も参加していた」みたいな身も蓋も無いトリビアが入ってきたりして、案外その下地は今回のエピソードに繋がるような人間のエゴが入り混じっているものなのかもしれないと思わせる。どこまで行っても、結局は丹羽の言っていた「仏壇なんて犬にとっては単なる木の箱」が真理ですからね。 ただ、きちんとエピローグ部分でフォローしていた通り、だからって犬と人の友情が無いなんて薄情なことを伝えるわけではなく、犬はきちんと人のことを識別し、愛情を持って接してくれているし、もしかしたら「死」の何かしらを感じとることもあるかもしれないが、そのことと「仏壇から離れない」といった個別の行動の原理はまた違っているという話である。基本的に「コマンド」という動機づけで物事を説明してくれる本作の軸は非常にわかりやすい。まぁ、これだってもしかしたら何かしらの欺瞞を含んだ誤った考え方である可能性は残っているので過信は禁物だが、そうして常に「人と犬とは」ということを真面目に考え続けることが重要だということなのだろう。 でも、こうして見てるとやっぱり犬って健気よねぇ。死を悼むかどうかは別にしても、飼い主から「命じられた」からこそ我が身を犠牲にしてその願いに応えていたってのは間違いない事実だもんね。やはりそうして考えれば犬の幸せは本当に飼い主にかかっているのだな……。全国の飼い主の皆さん、犬より早く死んではいけないよ(そういうことではない)。 犬の匂いを嗅ぐ至福、わかりみ、第13話。あれなんなんだろね、僕の場合は「猫の匂い」の記憶が強いんだけど、獣臭って臭いのにかいじゃうとこあるよね。まぁ、猫は毎日ちゃんとお手入れしてて清潔ですからね! なんか感想書くのずいぶん久しぶりだった。番組感想・新番チェック期にちょっと飛ばしてしまっていたのだが、その間には1クール目の締めとして元カノ編とかがあったりした。元カノ編はこれまでの登場人物の中でも一番動物に対する理解と愛情が無い奴が依頼人だったせいでずいぶんストレスがたまったもんである。あいつが簡単に犬を2匹も買えてしまっている現代日本のペット事情はもう少し考えた方がいいのかもしれん。ただ、そんな元カノに対してはサイコパスみがある佐村がガチでぶつかったために一応は円満解決にたどりつくことができた。そりゃね、あれだけのことをしでかしておいて「じゃぁヨリを戻しましょう」っていう展開だったら誰も納得しないからね。「ペットの扱いについて改心したし、これまで散々な扱いをしてきた佐村へは思慕の情を持ったが、今更復縁を迫られてももう遅い」というザマァ展開が良い落とし所だったんじゃなかろうか。 で、そんなダメ飼い主の話があったせいかどうかはわからないが、この度の依頼人は珍しく人格にも家庭環境にも一切問題がない人(残念ながらCVはプリキュアではなかったが)。純粋にペットを愛しているのだが、肝心の犬が元々捨て犬だったことや、多分最初に当てたトリマーとの相性が悪かったことなどが重なったのだろう、なかなか修正の難しい状態になってしまっていた。そして、そこで見せつけられるのがトリマー・トレーナーのお見事な連携。今回はそれに獣医も加わり、「ペット業界で働く専門家って、みんなすごいんだぜ」というだいぶ分かりやすいプロパガンダみたいなお話。でもまぁ、言ってることは多分本当なので見てる側は「ほへー」って感心して見守るだけである。 考えてみりゃ、ドッグトレーナーアニメってのはなかなかのワンパターンだということがここまでくるとなんとなく見えてきて、症状や環境はどのペットも全部違うので大変そうに見えるが、トレーナーがやることって、ただひたすらに条件付けと習慣の構築。そのためには基本的に報酬系を活用することになるので、実は丹羽がやっているトレーニング自体は、最初から今回までそこまで大きな差はないのだ。アニメにしてもワンパタに陥ってしまう危険性があるはずなのだが、それにもかかわらず「ほへー」と感心して見守ってしまうのは、やはり丹羽が優れたトレーナーであるということがちゃんと伝わってくるおかげ。そして、ちゃんと毎回なんらかの形で「なるほど、勉強になるなぁ」と思わせてくれる教育的な内容のおかげ。特に今回みたいにトレーナーやトリマーがやっている具体的な「処置」を事細かに見せてもらえると納得感が高いですね。ほんと、正確な知識と技術を持って、ただただ地道な反復を行うこと以外でペットとの関係性を深めることはできないんだよな。まぁ、当たり前っちゃぁ当たり前の話なんだけど。 ちゃんとかける手間をかけてやればペットの問題の多くは解決できる。逆に言えば、ペットが問題を抱えているのはそのコストをかけてやらない飼い主の責任ということ。作中でも言われていた通り「別に犬のことを何も知らないとしてもそれ自体は恥ずかしいことじゃない。今から学んでいけばいい」のだけれど、現代社会では飼い始める前にその辺のレクチャーしてくれるところも増えているみたいだし、昔よりもペットに住みやすい世界になっていると信じたいですね。 流石に依頼人がプリキュアすぎんか? 第8話。全員おばちゃんなのに、今んところほぼ100%でプリキュア声優が出てくるのは偶然とは思えないレベル。来週は新規の依頼人はいないっぽいが、さて、この記録は更新されるのだろうか(ほんとどうでもいいな)。 今週も(作画クオリティは放っておくとして)面白かったですね。ほんとにEテレのおまけアニメが枠拡大した贅沢版だと思えばこれくらいの画でも全然気にならないので、中身がちゃんと教育的で面白かったら無問題だわ。丹羽の大きな問題が解決して今回は久しぶりに1話で1つの依頼を解決する話で、これまでとは全然違うタイプの依頼人、そして納得感のある解決。謎が提示されてみんなして「なんでこんなことになっちゃうんだろうねぇ」って考えてる時の緊迫感とか、手がかりを見つけた時の爽快感とか、ちゃんと謎解きアニメ(医療アニメ?)として刺激があるのよ。前から「ご家庭の犬の問題でそんなに話作れないだろ……」と思いながら見てたんだけど、この調子だったら面白そうな「しつけエピソード」がもっと出てくるのかもしれん。 今回の角田さん宅の2頭の犬の問題については、あえていうなら「すごく漫画的でちょっと嘘くさい」というレベルまできているお話。「先住民だったちっちゃい犬が実は後輩のでかい犬に秘密裏に指令を出していた」って、「いやいや、流石にそんな陰謀論めいた話を犬がやるわけないやんwww」っていう気持ちもあるのだが、何回も書いてる通りに私は犬について何も知らない身なので、「いや、でももしかしたらそういうこともあるのか……」とも思える絶妙なレベル。ほんで実際にこんだけの内容を漫画(アニメ)で描いてるってことは、作者さんだって責任を持って描いてるはずなので、実際の取材に基づいた内容なのだろう。まぁ、ここまで露骨かどうかは分からないが、おそらく「実際の事例」として似たようなことがあったはずなのだ。そう考えると、やっぱりますます「犬ってすげぇなぁ」と思ってしまうのである。 実は昔から「多頭飼いってすげぇ大変そうだよなぁ」とは思っていた。興味の対象としてはYouTube動画とかで見る「犬と猫がおんなじおうちで」みたいな「多種飼い」の方をよく見ちゃうけど、多頭飼いも似たような問題があるはず。一応私も遥か昔に実家で犬猫を同時に飼ってはいたが、犬は完全に外、猫は屋内という棲み分けだったのでほぼコンタクトがない状態で「多種・多頭飼い」はあんまりイメージできない。動画サイトとかで仲良くしている映像を見るとめっちゃ癒されるのと同時に、「全く違う見た目、違うサイズの連中が、よくもまぁこうやって共存の道を歩めたものだ」と感心するのである。小さい頃から飼ってたら自然とそうなるのか、とも思っていたが、今回のお話を見る限りでは、やっぱりそれなりのリスクは抱えてるってことだよね。「喧嘩して全然慣れてくれない」とかいうわかりやすい問題より、今回みたいな方が根深いし専門家の目が必要になるだけ特に難しいね。 丹羽と佐村が事実に気づいたところはお話的にちゃっちゃと処理された部分だが、そこから丹羽が提示する解決案も、きちんと芯が通って「犬との共存」をクレバーにとらえたものになっている。最後に佐村がナレーションで付け加えてくれていた「可愛いお人形から本当の犬の姿へ」というのが実に象徴的なフレーズで、「どこまでいっても犬は犬、人じゃないんだから押し付けず、かと言って甘やかさずに出来る教育を責任もって施せ」という姿勢は先週まで見せてくれた「丹羽イズム」をきちんと体現してくれている。改めて、今後の人生の参考にさせてもらおう。……まぁ、犬も猫も飼う予定ないけど…………室内でコーギーと猫が飼いたいです。猫の種類はマジでなんでも良いですが、割とオーソドックスな見た目の子の方が好みです。和猫ならキジトラ・茶トラあたりがタイプです!(誰に何を訴えたいんだろう)(ほんで犬のアニメや) いい、最終回っぽい話だったね……第7話。もちろん問題は簡単に解決するものじゃないけど、ひとまず丹羽の物語には1つの決着がついたんじゃなかろうか。 それにしても……考えても考えても正解は分からないお話なので、観てる間もウンウン唸ってしまうし、視聴後にこうやって感想を書こうにも悩んでしまう。人と犬の接し方に正解なんて無いことは分かっているつもりだけど、出来ることなら丹羽と藤原のどちらが正しいかを(せめて自分の中では)決めたいという気持ちもある。 大半の視聴者がそうだとは思うが、基本的には「藤原の方が現実的だ」という気持ちで、割合で言えば藤原9:丹羽1くらいで分があるんじゃないかとは思う。先週時点で「いや、どう考えても緊急事態だったんだから藤原の方が正しいよな。それとも、ここからさらに藤原が何かとんでもないことやるのかな」と思って見ていたら、あの事件の顛末としては特に追加されることもなく、本当に「丹羽を守るために藤原が犬を殴った」という事実があるだけだ。ただ、藤原がこの事件にもう1つの意味を見出してしまい、そこから丹羽を突き放すような態度に出たことが、丹羽にとっての印象をすこぶる悪くしてしまった。まぁ、それが狙いだったならしょうがない(もちろん、ここで丹羽が藤原の主張を飲み込んで理解を示せばそれはそれでOKだったはず)。「人と犬の接し方」の問題と、「丹羽が藤原と決別した理由」についてはある程度分けて考えなければいけないだろう。まぁ、そうだとしても、藤原が丹羽に突きつけた事実は何も間違っていないのだから、基本的には「丹羽が理想を語りすぎ」という印象は否めないのだが。 ただ、だからと言って「丹羽が青臭すぎる。そんな理想論を振り翳しているだけじゃ現実は生きていけないのだから、もっとドライになるべき」という考え方が「正解」なのかと言われると、それもやはり短絡的ではある。丹羽が我が身を犠牲にしてでも犬を殴らないと決めた動機を端的に表した言葉として、今回「心の死」という台詞があった。「躾をしなければ処分されるリスクがあった。死ぬよりもマシなのだからトレーニングの完遂が最優先」という藤原の主張に返した言葉だ。そう、結局、我々は犬が何を考えているかを本当の意味で知ることはできない(もちろん人間同士だって出来ないという考え方はあるが、今はその話はおいておこう)。であれば、「やむなし」と人間が勝手に判断した体罰が、犬にとって死ぬより辛い可能性も否定は出来ない。そしてもちろん、「体罰など無いなら無い方がいい」というのはおそらく全員が同意できるテーゼだろう。藤原の主義がもしかしたら最善ではないかもしれないと思わせ、9:1の「1」が丹羽にあるのはこのためである。 ただ、やはり「人間と犬は違うものだ」という前提はどう足掻いても覆せるものではない。「体罰を使わずとも根気良く教えれば犬はわかってくれる」がどこまで行っても理想論でしかなく、「根気良く教えることと、体罰を用いて短期的に指導することのどちらが犬にとって幸せなのか」は、それこそ犬に聞かなければ分からない。結局、人間は本当の正解がわからない限り、どちらも試してみる他はない。そして、目指しているものが同じであるなら、そのレベルでの諍いというのはナンセンスでしかないのだ。その部分を理解している分だけ、やはり藤原の方に理があると思えるのはしょうがないだろう。 しかし、丹羽には丹羽の主張があり、この度めでたく、その理想を受け継ぐ後継者も名乗りをあげた。損得抜きで、ただ犬の幸せだけを考えられる底抜けのバカ。そんな人間が、新しいテーゼを業界に打ち立ててくれるのかもしれませんね。 比嘉ちゃん!? 第6話。いや、ごめん、いきなり中の人の話で。比嘉久美子の名前をすげぇ久しぶりに見た気がするから……。ちなみに知らない人のために補足しておくと、比嘉久美子は私が声優に積極的に興味を持ち始めた2000年代序盤〜中盤でそれなりに活躍していた声優。結婚やら何やらを機に仕事を減らしており、正直引退したと思っていたのだが……まさかこんなところで久しぶりに名前を見るとは思わなんだ。 今回は新規の顧客が(ほぼ)いなかったので中の人ネタがなさそうなところだが、せっかくなので中の人ネタでもう1つ面白かったところに触れておくと、律佳役の甲斐田裕子、女子高生時代まではそのまま担当してて「ちょっと声が高い甲斐田ちゃん」が楽しめたんだけど、小学生になると「流石に甲斐田ちゃんは無理か……」ってんでキャスト変わってるのおもろかった。普通、女性キャストだと幼少期まで全部担当することが多いんだけどね。あ、そんだけです。 そんな中の人ネタにやたら引っ張られてしまったけど、ふつーに引きがめちゃめちゃ気になるお話。丹羽のあまりに切なすぎる「成り立ち」のエピソードが語られ、彼の抱える「犬絶対主義」のバックボーンが理解できて、その上で頑なだった丹羽が専門学校時代に多少なりとも人との繋がりを得られたところまで行ったのだが……そこから、師匠となった藤原との別離がどのように行われるのか。最後の一幕を見るに、「犬絶対主義を貫いてくれると思っていた師匠も、いざとなったら犬を裏切るのか……」ってのが原因なんだろうけど、丹羽のピンチでその行動を取るのはそこまで無茶なことでもないしなぁ……それでも許せなかったのだとしたら、これって一方的に丹羽の方に問題がありそうな話なんだけど、後の時代の律佳の反応を見るに、どうにも藤原の方にも悪かった部分があるかったようにも見える……うーむ、トレーナー間でも「犬をどう扱うべきか」っていう哲学には差があるのだろうし、次回はその辺が語られることになるのかしらね。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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