最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
なんやねんこの構成、第9話。これで京都と大阪のスルーはほぼ確定かよ……なんで7チームも用意したんだろうな。 一応中身としては「新しい話数」のはずなのに、動画素材の7割が再利用でほぼ総集編仕様という、なんともスタッフに優しい一本。序盤の「各チームのダイジェストにナレーションを乗せる」っていう編集はお約束の総集編構成なので「こんな楽しやがって」みたいな気持ちで見ていたのだが、後半パートの昼ドラ映像は既存の映像に完全に新しいアフレコ入れてドラマを作るとかいうわけのわからんことをやっていたので「そんなんアリかよ」とちょっと感心してしまった。完全声優頼みでずっこい気はするけど、一応お話としては成立してる(?)からな。こうして正式に三宅女子の2人にスポットが絞られていくわけだね。それにしても、「これまで作中に使われてきた映像も、実は全て報道部が最低のピーピング技術力を駆使して撮影してきたものです」っていう設定は叙述トリックみたいで新しいな。 ここでメインのチームにスポットが絞られたということは、結局メインのお話がなかったチームが3つ残されてしまったということであり、こいつら一体なんのためのキャラだったんだよ、という気もするのだが、まぁ、大阪はまだいいだろう。一応「ボケとツッコミ」というコンビ構成は前面に押し出して主張していたわけだし、前に出てくるキャラなのでそこそこ台詞もある。しかし京都の方は……ほんまに空気やんけ。こっからもう一山あるのかなぁ。そして、毎度毎度変なところで話題をさらっていくヅカコンビは……いやいやいやいや。単なる畜生だったやんけ。さすがにパートナーの事故死でリスクヘッジしてるのは笑うけど引くわ。もう、あいつらまともに車に同乗できないのでは……フォーエバーちゃうんやで。 というわけで、結局この話はゆりとめぐみの2人のところに戻ってきたわけだが、2人して1話目から何一つ成長せずにいがみ合って互いに目的が迷子なのは次週からどのように影響するのだろうか。普通、この手の作品だったら仲の悪いチームがよそのチームの様子を見て、そこから学習して結束力を高めていくっていうのが定番な気がするが、今作の場合、周りのチームも割と欠陥品が多くてあんまり参考にならないのよね。双子とか、SMとか、絶対真似できない関係性だから参考にもならん。ゆりたちはコーチの登場を目の当たりにして、本番でちゃんとモチベーションを維持できるんでしょうかね。
PR まさかのそこかよ、第8話。本当に何が最終目的なのかさっぱりわからんアニメだよな。いや、「バディ」を描きたいというのは分かるが……。 ここまで、1話が導入、2−3話で鈴鹿、4−5話で筑波、6−7話で茂木という風にきっちり2話刻みで進めてきたお話だったのだが、次に来るのは流れとして大阪か京都だと思われていたのに、なぜかぶっ込んできたのは1話完結の実況チームだったという。レーサーですらない。なんでこんなところで脇役にスポットが当たるんだろう、ってところを考えると、多分、レーサーばっかりだとマンネリになってしまうからだろう。毎度毎度「なんか喧嘩する」→「互いの価値観の相違を探る」→「埋め合わせて仲直り」→「タイム上がったんじゃない?」みたいな流ればかりでは、いくらコンビの内容をいじったところで限界がある(ぶっちゃけ、マンネリ感は5話目くらいでとっくに出ている)。そこで、今回はバディはバディでもレースに全然関係ないコンビを中心に据えてみよう、と脚本会議で思いついた、のかどうかは定かじゃないが、そんな感じでの変化球エピソードだったんじゃなかろうか。 正直、これがグッドアイディアだとは思わない。そもそも「1話目から一気に7組出して、なんとなくその内情を探っていく」という構成自体がとっつきにくいのだし、島の中で延々回り続けるだけの展開に限界があるのは間違いないのだが、その打開策として「より影の薄いものを入れる」っていうのは単なる尺の無駄遣いになりかねないからだ。現在まだ出番がないのは大阪と京都の2チームで(ヅカコンビはもういいや)、この4人についてはちょこちょこ出てくるにも関わらず未だパーソナリティが明らかになっていない。そんな状況で、わざわざレーサーを犠牲にしてまで脇のエピソードに時間を割いてよかったものかどうか。まー、全13話だとするなら残り4話で各校をやって、ラスト1話が締めっていう展開もあり得るのだが……もうちょっと掘り下げようはあったんじゃなかろうか。 これで暴走実況アナのあいちゃんが回想エピソードで際立っていればそれはそれで面白くもなったんだろうが(キャラ自体は立ってるからね)、残念ながら(嘘かもしれない)回想の中で彼女がテンションを上げたのは1度きり。その時のテンションだって、実況中のわけのわからないパワープレイとはかなり毛色が違い、一体どういう経緯で今みたいなモンスターになったのかが結局分からなかった。一応、歴史を紐解くエピソードを利用して過去の三宅島のレーサー達の様子が描かれるという意味はあったのかもしれないが……大事なのってゆりたちの監督がいたことくらいだよなぁ。 後、個人的にすげぇ気になったんだけど、別にサイドカーってメットの着用は義務付けられてないのかね。今回子供達が乗るシーンではドライバーたちがノーヘルで乗ってたのだけども……大丈夫だったとしても万が一のことを考えたらやっぱり怖いよなぁ。 イイハナシダッタノカナー、第7話。まぁ、2人がいいんならそれで問題ないが……結局巡り巡ってスタート地点に戻ってきただけだし、記録も伸びずにもどってきてそう。 ツインズが過去に抱えていたトラウマは、思った以上にしょうもないが、やるせないものだった。なるほど、二人とも自分が告白されたと思って、二人して同じ行動に出てしまったのね。男の方はどういう連絡のやり方で待ち合わせ場所とか伝えたんでしょうね。2人して知ってたってことは、複数回のやりとりがあったってことだけど……目の前でリアル双子トリックやられてた男の方もかわいそうといえばかわいそう。どっちが悪いって案件でもないし、お互いに秘密は持ってたはずだけど全く同じ行動に出てる時点で罪状も一緒。何ともモヤっとした状態になったからこそ、特にゆりあの方が「変わらなきゃ」って思ったんだろうね。 しかし、「変わらなきゃ」が内的要因ではなく、外部からの強制だったことでちょっと無理をした。違いが見えなくなった双子のコンビネーションが破綻し、これまでの違いから焦りも生じる。その結果、責める相手は隣にいる人間のみ。これまでは「あなたは私」状態だったのでたとえ責めたとしても歪な自己言及にしかならなかったところだが、目の前に「違う存在」がいればこそ、責任のなすりつけ合いも発生するというわけだ。そりゃまぁ、短期的に見ればトラブルの種だが、冷静に2人の今後の人生を考えたら、もうちょい我慢してしっかりと自我を育てておいた方が……。でも怖いよなぁ、ゆりあが言っていた、「自分でもあなたでもない、誰でもない双子という人格」っていうお話がさ。たとえ話ではあるが、実際に他者の認識においては間違いなく「まりあでもゆりあでもない何か」が存在しているのである。そう考え始めたら、そりゃおっかなくなって「アイデンティティを確立しなければ」って焦るのもわかる。 しかし、ことレーシングニーラーにはこのアイデンティティの創出は枷にしかならなかった。互いに相手のことをみろ、って言われてるのに「相手と違うこと」ってことばかり考えていたら、ちぐはぐになるのも当たり前。当面は差別化計画もお蔵入りである。離れてしまった互いの心をもう一度つなぐためには何かとっかかりが必要だ、と思っていたら、なんとまぁ、ここでゆりとめぐみのアホさ加減が活きて来るとは……。髪型見ても区別できんか。ダブルヒロイン設定なのにどっちもアホってのはなかなか斬新だぞ。 まぁ、今回はそうしたすったもんだを演出するためにいつも以上にシナリオラインがむちゃくちゃしてるのが見どころですかね。夜の車庫で喧嘩して、突然乗れもしないマシンに乗って走り出すゆりあ。いや、ここ島やん。走ったところで一周して戻ってくるやん。でも追いかける3人。レースさながらの全力で追いかけたら、そりゃ全力で逃げるやん。いや、ゆりあさんは幾ら何でも命知らずが過ぎるとは思うが。サイドカーってマジで「板一枚下は地獄」みたいなデンジャラスな世界なんだな。 とりあえず、これで3組目のカップル(?)も処理完了。さて、残るは京都と大阪が残ってるけども……ズカコンビは……なんもしないやろな。 ミラクルぺっちゃん劇場、第6話。多分これ、双子の演じ分けで別撮りしてないと思うんだよね。声優・洲崎綾の本気の仕事ですよ。 3組目のお当番となったのは双子レーサー・宍戸姉妹の栃木県茂木女子校。「雇い主と労働者」→「主人と下僕」ときて、今度は「双子」。分かりやすく2者関係が変遷していきますが、今回は前提条件がいがみ合いでなくて「仲良し」っていうところが毛色の違うところかな。 双子ってのは、我々のような一般人からすると想像も出来ない存在なので、ある種の憧れもあるし、アニメのフィクションに最適な神秘性がある。私はまだ兄弟姉妹が多いのでそういう血の繋がり程度ならば理解できる部分もあるのだが(電話口とかならよく兄や妹と間違えられることがあった)、やっぱり「実際に見ても自分と同じ顔で他者が見分けられない」ほどの現し身っていうのはスペシャルである。その存在がいい部分もありつつ、どうしようもなく恐ろしい時もあるに違いない。双子を持った親御さんってのは、その双子をどのように「個人」として扱っていくのでしょうかね。 幸い、宍戸姉妹は仲が良いタイプの双子であり、仲が良すぎて次第に自我が怪しくなるというおっかないレベル。ただ、本人たちもこれまでそれでいいと思って人生を歩んでおり、そこに現し身への嫌悪感は感じられない。双子がテーマの物語っていうと、定番の筋書きは「双子のどちらか(もしくは双方)が強い自我を抱え、自分をきちんと個人として見てほしいと願って反発する」というものだろうが、今作の場合、そうして「自我」を根拠にした葛藤は今のところ描かれていない。あくまでも外的要因から「これではひょっとして駄目なのだろうか?」と、やっぱり2人一緒に、同じように思い立っているのである。一応、少し前に「同一性の問題」を浮き彫りにする事件は起こっているようで、まだ詳しくは語られていないがおそらく「どこぞの野郎が片方(まりあかな?)に告白したんだけど、そいつはどうせ区別がついてなくてどっちでもよかったんだ」みたいな問題だろう。まりあは自分だけ告白されたという秘密を抱え、ゆりあはそれを見て傷ついたという秘密を抱えた。まぁ、その後仲良く手を繋いで帰っているので、すぐに打ち明けて2人で思い悩んだのだろうけども。 この2人に限って、喧嘩別れの心配はなさそうである。問題は、こうした問題を起点にして義務的に「個性を持たねば」と思わされた結果、急ごしらえで差別化を図ったせいで、無理が生じてしまうという部分だった。これまでの人生をずっと一緒に、同じようにして歩んできた2人。それで全てが上手くいっていたはずなのに、無理やり個性を探そうとして急すぎる変化を遂げたせいで、コンビネーションがついてこなかったのだ。興味深いのは、この差別化を引き起こすために「まりあの髪を切る」という物理的な変化を選択したこと。さらに「別々の宿をとる」という方法で周辺環境にも変化を与え、少しずつ「ドライバーとしてのまりあ」、「パッセンジャーとしてのゆりあ」という個性を形成。「ちゃんと違うことができるんだ」という確証が得られた時点で、最後のトリガーとなる断髪を決行した。こうして外見が変わることで、周りからの視線も変わってくる。目の前にいるのが確実に「自分と違う存在だ」と認識できることで、自然に立ち居振る舞いまで変わってくる。率先して自分に変化を与えた姉のまりあは、関係性を引っ張る「大人」の方向へ。変化の契機を委ねたゆりあの方は、まりあについていく「子供」の方へ。本人たちは意識していないにも関わらず、外的要因から少しずつ「個」が生まれていく過程は非常に興味深い。 内的要因から発生したわけではないこうした変化は、2人の人生にとってもいい影響が与えられるばかりかと思ったが、やはりサイドカーレースにおけるコンビネーションはデリケートなものだった。ドライバーたらんとするまりあ、パッセンジャーたらんとするゆりあ。二人は「自分が変わらなければ」という強い思いが先行し、分け身たる相手のことがおろそかになってしまった。常に相手が見えないからこそ見て、声が聞こえないからこそ聞く。バディの基本とも言える繋がりはこれまで意識する必要すらなかったはずなのだが、皮肉なことに、個性の芽生えと共にそのリンクは不確かなものになってしまったのだろう。二人が事故を起こした場所は、カメラが設置されていなかったことを考えるとなんてことないコースの一部だったに違いない。そんなところでのクラッシュを起こしたということは、何かよっぽど致命的な連携ミスが生じたということだ。果たして、双子の繋がりは再び結ばれることになるのだろうか。 なお、もうズカコンビは完全にギャグ要員として定着したらしく、今後お当番回が絶対にないことが確認されたっぽい。まぁ、毎回何かしら傷跡を残してくれるので、こっちの方が美味しい存在と言えるのかもしれないけども。 SとMの精神性な、第5話。よく言われるやつだ。真性のMってのは、結局相手になんらかの行為を強いて自分を満足させたい奴だから本質はSっていうやつ。まぁ、それを言い出したらきりがないのだが。 本作は「すげぇ面白い」っていう作品ではなくて、毎回「次は感想書かなくてもいいんじゃないかな」って思うんだけど、何故か当落線上ギリギリでずるいところを突いてくる。今回だって、筑波の顛末が収束することはわかっていたのだし、いつも通りに「なんとなく乗ったら解決」という展開に変化はないのだからしょうもない内容のはずなのだが、その中で描かれるコンビの関係性が、絶妙に「ウムゥ、百合……であるか……」という代物なのである。難しい。 ドライバーがS、パッセンジャーがM。全てのチームがそうじゃなかろうし、そもそもそんな役割分担なんてなさそうだが、少なくとも筑波の場合はそう思われていた。幼い頃から常に上にいたいずみと、それにずっと従ってきたなぎさ。誰がどうみても、いずみがSでなぎさがMだ。しかし、果たしてその関係性は本物なの? というお話。前回に引き続き今回も似たような内容の淫夢からスタートしており、しかも今回は夢を見ていたのがいずみの方。結局、2人して精神の奥底では同じような絵図を描きながら感応しているのである。 前回のラストでいずみが突然キレた理由は今ひとつ分からなかった。まぁ、「他の女といいタイム出しやがって」という嫉妬で問題ないと思うのだが、なぎさの謝罪をあっさりと受け入れて再び同乗しているので、あんまり本気でキレてたというわけでもなく、単なるヒステリーだったということか。どうもなぎさの対応からするとよくあることなのかもしれない。今回はゆり達に背中を押されて多少積極的な「ガツン」になぎさが動いたため、関係修復も早かったのだろう。 結局、周りのチームもなぎさの決意も、特に二人の関係性を動かすには至らなかったのである。しかし、世界が変わったのはちょっとした偶然から起こった事故の後である。バイクなんかと同じでバードストライクが命に関わりかねないこの世界、不慮の事故でいずみが初めて気づいていしまったのは、「実は自分の命がなぎさに握られているのだ」という当たり前の事実。サイドカーに乗ってる人間だったらそれくらいは最初に覚えそうなものだが(実際、ゆり達はそのことをコーチに教え込まれていたのだし)、これまでそうした認識がなかったのは本当になぎさが諾々といずみに従っていたためだろうか。とにかく全てを決定するのはいずみの方。そこに紛れが起こらなければ、あらゆる決定は「いずみが正しい」前提で進むわけで、あらゆる決定権は彼女が握っていると思っていてもおかしくはない。 しかし、事故によって命の危機を実感し、それを回避できたのは明らかになぎさのおかげ。つまり、なぎさがヘマをしていたら、もしくは命を投げ出してやろうと一瞬でも考えていたら、いずみはもう車どころじゃない身体にされていたのかもしれないのだ。そのことに気づき、後ろにいる人間が下僕じゃなくて「命綱」だと気づいた時、いずみの中での優位性は終わりを告げた。そして、彼女のドライビングからなぎさが感じ取るのは、いよいよいずみが自分の存在を認識し、主導権を譲り渡したという実感である。表面は変わらずとも、運転中に限っては、その主従は逆転する。そのどうしようもないトランスに、なぎさは異様な興奮を覚え、極まってしまうのである。いずみに出来ることと言ったら、車を停止させた後に精一杯の強がりをぶつけるくらい。今後、この2人はどんな距離感で日常生活を過ごすことになるんだろうな……。まぁ、あの淫夢から察するに、いずみさんの方も薄々わかってはいたんでしょうね。これもまた、1つの友情なのかもしれない。 それにしても……あのズカコンビは結局幕間のギャグ担当で終わりそうだな。いや、今更オリジナルのシリアスエピソードとか持ってこられてもどうしようもないけど。お客さん、バーカウンターでESPカードはやめてください。 レズ特有の面倒くさい嫉妬心、第4話。いや、特有かどうか知らんけども。ホモでもあるかも知れんけども。 今週からは2つ目の学校、茨城は筑波女子高校のコンビのお当番回。前回時点で「残りのチームは全部に2話は使えねぇよなぁ」と心配していたが、どうやらここは2週使ってもらえるようだ。間になんとなく挟まった宝塚っぽいコンビ(兵庫)は、今後お当番回がもらえないような空気があるんだが……今時の女子高生でレオナルド熊を知ってるのはさすがに尋常じゃねぇな。 鈴鹿のコンビが「雇用関係」だったとするなら、筑波のコンビは「主従関係」がテーマとなっている。いや、なってるかどうかも定かでないのだが、とにかく主人と奴隷である。普通、女子高生のチームメイト同士でそんな関係になるわけがなく、まだ鈴鹿みたいに金が絡んだ関係の方が絶対的な上下関係が生まれる理由としては納得できるのだが、このコンビの場合、パッセンジャー役のなぎさが完全に奴隷気質であるというのが原因になっているのかもしれない。相方・いずみのわがままにも文句ひとつ言わず、それぞれパートごとに分かれての愚痴大会でもさらりと現状を受け入れる発言をして同じパッセンジャー役の面々からドン引きされている。「ドライバーとパッセンジャーでどちらが上か」なんて話に結論は出るわけがないが、少なくとも筑波の場合はドライバーが上にいる関係性が自然なようだ。 しかし、一方的に使役するような関係性がいつまでもうまくいくわけがない。どこかで誰かが我慢をしているに違いないのだ。まぁ、我慢が効かないコンビだったらプリン1つで大げんかになるわけだが、筑波の場合はこれまでこの「主従」でうまく行っているように見えた。しかし、この関係性に耐えきれずに爆発してしまったのは、意外なことに「主人」であるいずみの方からだったのだ。「なぎさがついに我慢の限界を迎えた」だったらお話としては至極分かりやすい。口ではなんと言おうとも、あんな淫夢をふた晩も続けて見ているようでは、何か溜まっているものがあるのも間違い無いだろう。まぁ、あの様子だと「鬱憤」というより「妄想」が溜まっているといった感じだが。少なくとも、なぎさの方から関係性を壊そうという様子はなかった。 それに対し、今回最大のポイントになったスワッピングを提案したのはいずみの方である。そして、相手パーティがうまく行っているのを見て、勝手にキレて、勝手に解散を申し出たのはいずみなのである。彼女の中で一体何が起こっているのか……って、まぁ、嫉妬なんでしょうけども……随分身勝手ではあるな。彼女はパートナーのなぎさになんと言ってほしかったんだろう。「やっぱりいずみの隣でなければ乗れない」と、それを真っ先にいって欲しかったんだろうか。自分のドライビングでなければろくすっぽ車にも乗れないと、そんな泣き言を言って欲しかったのだろうか。 スワッピングした2つのチームの様子を見る限り、どうやら筑波の走行の鍵を握っていたのはなぎさの方である。一方的に命令を下すいずみの方は「なぎさが自分のいう通りに仕事をしていれば」と文句こそ言っているが、おそらく自分のドライビングがまだまだ未熟であるが故になぎさを使いきれていないことに薄々感づいているんじゃなかろうか。その結果、いずみがドライビングを担当してスワッピングしたチームは難があり、なぎさがパッセンジャーを担当したチームは完璧とまでいかずとも無難に走行できたのである。 となると、やっぱりここは王道、いずみさんが本当に望んでいるのは、一方的な主従の関係などではなく、なぎさの方からもきちっと言いたいことが言える関係、つまりは友情なのである。なのに不器用な自分はどうしても高圧的な態度に出てしまうし、なぎさは全てを飲み込んだ上で自分を許してしまう……。そんな実質的な「立場の差」を見せつけられて、いずみは不甲斐ない自分に苛立っているのだろう。そうでないと、さすがに理不尽すぎる怒りですからね。まぁ、次週で仲直りすることが分かっている喧嘩なので安心して見てられますけどね。毎週毛色の違う百合カップルの揉め事を観せられ、翌週それを解決するだけのアニメである。サイドカーレースである必要性は……まだまだ分かりません。 素直に百合です、第3話。まぁ、こういう設定なんだからそういう方向性になるに決まってるんだけども、このまま各校に少しずつ時間を割いていく形になるんだろうか。大量のカップルを1話目でばらまいてゆっくり収穫していくっていうデザインは案外斬新である。 前回導入され、今回解決した1件目のカップルは鈴鹿女学園。ぶっちゃけ学校名なんてさっぱり覚えてないのでネットで確認してるんだけども、そりゃまぁ、いきなり7校×2人もヒロイン勢が登場してんだから、覚えられるわけがない。せいぜい中の人で頑張って識別していく程度である。一応、今回のカップルの場合は一発目ということで2週にわたってエピソードをつないでくれたのでそこそこの深さまで掘り下げられたとは思うのだが、尺を考えると今後は全ての学校に2話使うわけにもいかない。一体どんな構成になっていくのだろうか。まぁ、双子の学校とか、別に扱わなくても良さそうなところも結構あるんだけどさ。大阪とか、単なる賑やかしな気もするし。 毎回毎回同じようにして公道を走り続けるサイドカー。ルールも醍醐味もよくわからん状態で見せられてもピンとこねぇよ、と1話目から言い続けているのだが、もちろん制作側もそれくらいのことは理解しているわけで、少しずつではあるが「どこを見ればいいか」という観戦のコツみたいなところもレクチャーしてくれている。今回はようやくパッセンジャーの重要性が前面に押し出され、今まで漠然と「加重の移動だけやん」と思っていた部分がなんとなく理解できる形でストーリーに絡むようになった。さっぱりと「死ぬよ」を連発してくれたおかげで、そのあとに鈴鹿が展開した事故のシーンが「オイオイオイ、あいつ死んだわ」ってな感じになったのでいくらか真剣味も増したと思うし。マジで走る棺桶に乗ってるみたいな競技なんやな……まぁ、カートだってF-1だって程度の差こそあれ命の危険は常にあるのだろうけども。 こうしてパッセンジャーの重要性が説かれることにより、百合関係が設定から補強されていくのは当然の摂理。互いに命を預け合う関係性は、生半可な信頼では成立しないはず。鈴鹿の2人の場合、貧富の差という圧倒的な隔絶を乗り越え、互いに本当の姿をさらけ出すことで得られた真の友情パワーによって結びつけられるのである。まぁ、2話しかないのでどこまで本気でそのあたりのシナリオが伝わったかは微妙なところだけども……僕もさすがにハンカチをあれだけで使い捨てるような連中とはお付き合いしたくないですよ。 こうしてサイドカーレースの危険性と見所が伝わったところで……なぜか知らんが夜の公道で花火を鳴らしての大騒ぎである。いや、ただでさえ危ないって言ってるのにそれはいいのかよ……。まぁ、スピードは大して出さない走行なんだろうけど、そのイベントは今回のシナリオのオチにやらんでも良かったような気が……まだまだ謎が多いな、サイドカー。 キタエリVSしーたむ、第4話。このマッチメイクでしーたむの方が勝つのってレアな気がする。ダー様VSそど子とか、勝てる気しないしな。 今回は明らかに「駄目な」回である。シナリオ部分は別にいいのだが、映像部分がもっちゃりしすぎだ。知識が伴わないのでこういう状態について何が悪いのかをはっきりと特定することが出来ないのだが……カット繋ぎの性急さがマイナスだし、動画の繋ぎもいちいち微妙。演出の責任になるのかな。でも、今回の演出岩崎さんなんだよな。 毎回話題にしている、今作に特徴的な「背景をグルグル回してアクションシーンに動きを加える」手法だが、懸念していた通り、今回ははっきりとマイナス方向に作用している。というか、単なる手抜きの1ツールとして用いられている。あまり派手な肉弾アクションが無かったので影響は小さいように見えるのだが、たとえば猫っ子にセーギがぶっ飛ばされるシーンなんかは、セーギのぶっ飛び方がものすごく軽い。おそらく吹っ飛ぶセーギの画を背景に乗せ、それをモーション処理しているのだと思うのだが、身体の方に動きが全く無いので不自然でチープな映像になっている。猫っ子がアジトに潜入して無双するシーンなんかは一見すると動きが良いようにも見えるのだが、背景との重ね合わせの調整が甘く、リサの方の動きが見づらくなっているし、オブジェクトがどこにあるかが分かりにくい画面構成になっているためにせっかくの「壁抜け」の能力がいまいち分からない。さらに1つ1つのカットの繋ぎがやたら鈍重で、「なんでそのカットで2秒保たせる?」みたいな変な間が多かった。その割に、もうちょっと溜めて欲しいシーンで急かされているかのようにすっ飛ばし、なんだか不自然な繋がりになってるところもあるし。全体的に構成がちぐはぐになっていて、残念な回だった。 これってコンテが悪いのか演出が悪いのか編集が悪いのか。はたまた脚本の責任になるのか。脚本は悪くないと思うんだよね。全体的な比重を見たら別に過不足があったとも思わないし。ちょっと場面をあっちこちに振り過ぎかな、という気もしたけど、後になって桃子がセーギとわかり合うシーンにつなぐためには最初にちぐはぐなところを見せてからつないだ方がいいんだろうし。 まぁ、桃子の活躍の機会もありそうなので、次回以降に期待しようか。それにしてもトムさんのポジション取りが不憫過ぎるな……。 「ちっちゃくねェよォ!」だけやたら情感たっぷりのヒロイン、第3話。中の人、そんな台詞ばっかり全部本気ですよね。 なんか、思ってたより色んなところに刺激が多い作品だ。動物萌えとか、圧倒的ロリボディとか。アクションシーンが見どころなのだと決めつけ気味だったんだけど、それ以外の部分でも色々と楽しい。というか、アクション部分については3話目で何となく分かってきた。どうも、今作は意図的にカメラワークグルグルを演出に取り込んでいるようで、やっぱり何らかの手間の削減に成功しているようだ。今回もバトルシーンを中心に色んなシーンで画面がグルグルしていたが、どう見ても手描きの映像ではなかったので、おそらく前景にある作画のキャラをそのままに、背景の3DCGを動かすことでモーションを付ける技術なんじゃないかね。あんまり使いすぎると安っぽくなりそうなので注意が必要だろうか。 アクション部分については、どれだけ魔術やらなんやらが出てきてもしっかり素手で戦ってくれるところが今作の売り。相手が幼馴染みだったせいで主人公・正義はあまり大立ち回りは出来なかったが、どっちかっていうと幼馴染み桃子ちゃんの巨乳アクションの方が見どころになっている。巨乳の中に憑依したのが圧倒的ロリっ子というアンバランスさも的確な阿漕さだ。ロリっ子は中の人がしーたむ。相変わらず(?)ネコと絡んでいるあたりが流石の猫目声優。 こうして邂逅した敵陣営、ツダケン演じるラーカーのかっとびっぷりのおかげで完全に悪い奴だろうと思っていたのだが、ラストの猫との絡み、そしてロリっ子の面倒をみながらご飯を作る姿がさまになってる感じなんかを見るに、決してただの噛ませ的悪い奴でも無い様子。特にロリっ子の方は不幸な生い立ちもフィーチャーされており、いきなり姫さんに出会い頭のキス攻撃を喰らうなど、色々と抱え込んでいるものが多そう。来週は改めてキタエリボイスのイジーの同僚に狙いを付けるようだが、色んなところでキャットファイトが起こるのはそれだけで歓迎だ。桃子ちゃんもタトゥーが刻まれたようだし、彼女が正義の置かれている境遇について恐ろしい早さで順応し、協力的な姿勢を見せてくれているのもいい感じ。なんか能力発現して仲間になってくれればベストだが、とりあえず邪魔はしないみたいなのでそれだけでも構わないや。いわゆる、「心配ばっかりして足を引っ張る鬱陶しいヒロイン」にならずに済みそうだし。最近は、こういうヒロインに「独善ウザ」っていう手頃な名前が付けられるようになって助かりますね。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/08)
(02/08)
(02/07)
(02/07)
(02/07)
(02/06)
(02/06)
(02/06)
(02/05)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|