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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 キーワードはおっぱい、第8話。「ペンギン・ハイウェイ」に引き続き、やっぱり少年の成長物語には温泉もおっぱいも必須なわけだ。

 第2部の展開は紅華さんから。彼女がなぜ封印派に属していたのかというのが前回の謎だったわけだが、基本的なイデオロギーは封印派の持つ根本理念そのものであった。「持ちつけない力を手にすることは最悪の結果を導く」という封印派の信念は、実は紅華が過去に抱えていたトラウマとぴったり重なるものであった。先の龍造寺戦で地球に飛来した(持つべきでない)「竜の力」は廃絶されたと思われていたが、実は一切そんなことはなく、少しずつ地球人にもそうした力を持つ人間は増えるかもしれないという。実際、龍造寺によって見出されたパラディンの面々は、与えられた小瓶の力で装甲を起動していたわけではなく、すでに目覚めていた力を意識にのぼらせただけであった。紅華さんたちはすでに、意識的にサイキックを発動できるレベルにまで到達している。龍造寺はどうやってそんなメンバーを集めたのかは定かでないが、もしかしたらトラウマを経験した紅華さんのような「力」の恐ろしさを認識できる人間が集められていたのかもしれない。

 装甲を保持したままの紅華は、通訳がわりの羊谷らにもそうした自分の生い立ちを明かし、その結果閣下から封印装置を1台任されることになる。……この一節だけでも結構謎が多いな。まず、なんで羊谷が閣下の言葉を通訳できるのかっていう謎だが……素養があったんでしょうかね。これまで「通訳」ができた人間は白石さんと銀子の2人だが、羊谷の様子を見ている限りそうしたパラディンサイドの人間と通じているような様子はない。偶然そうしたテレパス的な才能に恵まれていたんだ、ということにしておこう。まぁ、今後何かのどんでん返しに使われる可能性はあるけども。

 そして、こうもあっさり地球人に任される封印装置って意外と軽いな、っていうのもツッコミポイントではある。前半戦であれだけ仰々しく登場していたヘンテコオブジェ軍団だが、割と簡単に紅華さんでもコントロールできたみたいだし、ホイと預けられればマニュアルなしでも使える便利装置だ。そして、その破壊も以前より随分あっさりできるようになった気もする。まぁ、自分の力を認識できた虎居がそれだけ強かったってことかもしれないけど。紅華さん、あれだけ面と向かって敵対宣言したけど、あっさり負けちゃうのは彼女の本望だったのかどうか。大義名分はあったとしても、心理的には自分の母星と敵対するのは心苦しいだろうしなぁ。

 こうして旧パラディン軍団がいざこざを繰り返す中、肝心要の宗矢は動いていない。委員長とドキドキデートタイムを重ねて急接近してるんだから青年男子としては立派に「動いて」いるとは思うのだが、先生の怪我も癒えてないし、龍造寺戦で宿願だった復讐は果たしてしまったし、いわゆる燃え尽き症候群みたいな状態だろうか。このまま宗矢が何事もなく平和に暮らせる世の中であれば万々歳なのだが、残念ながらそんな簡単に終わるわけないよ、と言いに来るのが「楽園の民」のお仕事らしい。未だ残るという竜の力。まぁ、そうじゃないと1クール続かないから当たり前と言えば当たり前。しかし、もういっぺんあれが襲いかかってきたとしても単なる天丼にしかならないが……今後はどこからシナリオが動いていくんだろう。

 それにしても紅華さんのお風呂シーンの力の入り具合よ。

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 魔女の本領発揮、第7話。喜久子お姉ちゃん、最近まともな優しいお母さん役がだんだん減ってイカれた役が増えてる気がするんだけど、何やっても飲み込んじゃうから関係ないんだよな。

 いよいよ「真相究明編」みたいな展開になってきました。今作はスタート時点でこそ「割と安易なサイコものやろ」みたいに軽い気持ちで見始めたんだけど、出て来るキャラが全員頭がおかしいっていうフックの利かせ方が割とツボで、キャラが増えれば増えるほどに楽しくなっていました。特に太陽くんの残念っぷりがお気に入りで、「花江くんは純正イケメンもいけるけどこうしてトチ狂った声出してる時は本当に楽しそうだなぁ」って思って見ている。というか、今作は全員トチ狂ってるし、石川くんも、ぺっちゃんも、そしてもちろん花澤香菜も楽しそうである。唯一(少なくとも現時点では)イカれてないのは久野ちゃんだけなんだよね。久野ちゃん、こんな現場に放り込まれていつも通りに幼女やってるけど精神おかしくならんかな。

 そんな中の人の話はさておき、物語もいよいよ転機を迎えたところ。正直いうと、数回前あたりから「あれ? なんか叔母さんの描写に違和感があるし……ひょっとして?」と薄々感づいてはいたので驚きはなかったのだが、こうしてしっかりとサプライズを盛り込んだ作品になっていたことは感心した。アニメ演出もそうしたサスペンス部分を最大限に盛り上げるように意識して構成されているし、久しぶりに「原作読んでなくてよかったなぁ」とリアルタイムで楽しめている。これ、原作でも冒頭からちゃんと伏線(というか矛盾の出ない描写)を心がけていたのなら、最初からこういう展開を想定して話を作ってたってことなんだよな。まぁ、どっちにしろさとうの行動にはまだまだ謎が残っているのだが、叔母の存在が明らかになったことでますます火種が増えて刺激的な展開になることだろう。

 また、そんな展開の中でしょうこちゃんの「友情」というテーマも容赦なく掘り下げられており、前回あれだけ華々しく覚醒させたはずの「真の友情」が、今回の騒動により無残に散らされる様がなかなかにエグくて良い。そりゃな、脳内で勝手に妄想してるトラブルと、現実に叩きつけられる家族トラブルでは密度が違うからな。一度は脳内で「それでも友達じゃん!」という理想の展開を思い描きながらも、理想通りに動けず目を逸らすだけになってしまったしょうこの非情は、誰も攻めることができない「しょうがない」話である。まぁ、だったらハナから首突っ込んでんじゃねぇよ、っていう話になるんだけども。彼女はこれでフェードアウトになっちゃうんですかね。しかし、ここまで首突っ込んでしまった人間をさとうが放っておくとも思えないし、こんな半端な状態でしょうこ自身もスパッと割り切れるとも思えないのだが……。

 で、やっぱり触れておきたいのは冒頭でも書いた井上喜久子(17)の相変わらずのご活躍。どこまでいっても搾り取らんとする魔のもの。この人の限界はどこにあるのだろう。17歳の人間にこんなエロいことさせていいんですかね?! 日本は良い国だ。

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 メガネが光るぞ委員長、第7話。この手のサポート系委員長ヒロインの割に真っ当に可愛い委員長。無事に白石さん(年増)の魔の手から宗矢を守ることができるか?!

 折り返し点を過ぎて綺麗に第2部スタートといったところだろうか。ややこしい三つ巴が見所だった本作だが、竜の勢力が潰えて封印派VS穏健派の構図がはっきりしても、テンションが落ちた様子がないのはありがたいところ。相手を代表してるのがどこかヌけてる印象の白石さんなのでシリアスになりきらずに今まで通りのお茶の間ヒーローっぽさも残しているしね。しかし、銀子と白石さんの関係性は一体どうなってるんだろう。「先輩」呼ばわりってことは同族出身? でもあんまり同じ流派にも見えないんだよな。銀子が受信感度の高いテレバスであるのに対し、白石さんの方は問答無用で送信する催眠系テレパス(なぜか委員長に効かない)。似ているような気もする2人だが、単にネビュラに所属した順番で先輩後輩って言ってるだけなのかね。「黄金」と「銀子」だと順位づけは決まったようなもんだけどさ。

 そんな銀子の過去についても今回明かされることになった。彼女は宗矢の源流となる種族、シリウスに一度は星を滅ぼされかけた人々。その代表となる「姫」が銀子であり、普段着のメイド服ももしかしたらそんな「姫」の表れなのかもしれない。たまたま先生に救われたことで即座に弟子入り(就職活動)を志願し、そのまま現在の師弟関係にある。まさに先生は「先生」だったわけだね。先生の崇高な精神に感化されたおかげなのか、本来なら侵略者であるはずのシリウス・宗矢に対しても慈悲の心を持ち、似たような状況にある地球に対しても「穏健」である。やっぱ銀子いいやつやな。おちゃらけ口調じゃない真面目な銀子さんはそれなりに凛々しかったし。今後は先輩とのバトルがバチバチするのかどうか。

 そして、前回の局長の死でもって竜の勢力が完全に途絶えたのかどうかも気になるところだ。さすがに封印派の連中も2回続けて見逃すなんてポカはやらないと信じたいが……局長の存在が何を表していたのかが確定していないので油断できないんだよな。さらにもう1つ、謎の勢力である「楽園の民」も出てきたし……さらにスケールアップして新章がどのように展開していくことになるんでしょうね。

 それにしても、大迫力のスペース・バトル・ファンタジーのはずなのに、若本犬が一切緊迫感のないビジュアルで重厚な戦闘してるのは笑えるよな。

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 これホントに6話か? 第6話。普通に考えて12話目くらいにやる話な気がするんだけど、それをやっちゃうのがこの作品なんだろうなぁ。まぁ、三つ巴の状態から1つの勢力が潰えただけだしなぁ。

 理屈も何もない、気合い一辺倒のクライマックスバトル。最後の最後にロボから降りて生身同士でぶつかり合うあたり、「グレンラガン」なんかを思い出すが、戦闘の結果が気合と根性と勢いで決まるあたりもまさに天元突破な印象だ。最終的な決まり手は「正義は下駄よりも役に立たない」だからな。すげぇ言葉だ。少なくとも主人公が言っていいセリフとは思えないが、それでも宗矢ならそれを言ってもいいかな、という気にさせてくれるのが不思議なところ。下駄、大事だもんな。虎居さんに褒めてもらったのは伊達じゃねぇ。

 結局、前回組まれた2つのマッチアップはそのまま解決されるわけではなかった。ジジイVS宗矢はもちろん一発で宗矢の勝ち(決まり手・気合い)。そして局長(龍造寺)VS閣下は閣下が用意された設定を一気にまくし立ててくれた後は尻をまくって逃げたために水入りであった。残念ながらここで封印派との決着には至らず。しかし、結局龍造寺は宗矢に敗れたわけで、閣下があれだけ押されてた状態から逃げた現時点での強さランキングで言えば宗矢>龍造寺>閣下、つまり穏健派>ドラゴン>封印派なんだよな。いや、封印派で最強なのが閣下かどうかも分からないけどさ。「派」って言ってるんだからそれなりに支持している層がいるはずなのだが、現時点では白石くんと閣下の姿しか見えてないから「封印派」って言われる陣容がどの程度のものか想像しにくいんだよな。

 まぁ、とりあえず封印派は一時避難を決め込んだ。曲がりなりにも閣下を押し込み、あわや踏み潰しそうなった龍造寺の正体は、なんの因果か分からないが地球に紛れ込んだ龍の残滓。じじいが流れ星から拾い上げたということは、おそらく封印派が亜空間に飛ばしたと思ったものの断片が、何かのミラクルで地球に流れ着いてしまったということなのだろう。今後その辺りは正式な説明があるかもしれないが、なんとなくで処理してしまってもあまり問題にはならない。とにかく、封印派は「崇高なる自分たちが宇宙全体の安全体制を管理するやで」と言っているくせに、結局ドラゴンの封印に失敗して地球に「武力」を渡してしまっているあたり、割とガバガバな連中であることが露見してしまっている。うーむ、やっぱりそうなると封印派に賛同するのは難しいかなぁ。

 とはいえ、今回の対決では複数の「正義」の構図が正義でもなんでもない感情に負けてしまったのは事実である。封印派ですら「街に害を及ぼしちゃいけないワン」ってんで戦いに気をつけていたくらいなので、三つ巴とは言っても全ての勢力に「悪意」があるわけではない。封印派は封印派なりの、そして龍造寺には龍造寺なりの(独善的な)正義が間違いなくあったのだ。しかし、それをなぎ倒した宗矢は今のところ「正義」という言葉を振りかざしたことはない。それこそ下駄よりも役に立たないものだし、自分が戦っている根源的な動機が「兄や種族全体の仇討ち」であることは自覚している。つまり、身もふたもない言い方をすれば「私怨」である。もちろん地球の住人の被害が出ないように頑張ったり、お世話になった委員長を代表とした地域住民の安全確保は考えているのでこちらも「悪」ではないのだが、宗矢にとって戦う理由の大小などさほどの問題ではないのだろう。まぁ、先生や銀子達だって、未だに何がモチベーションになって戦ってるのかわからない部分があるからね。

 それぞれに振りかざした理由がぶつかり合い、今回はたまたま宗矢が勝った。そしてそれは、現時点で地球からドラゴンという大きな武力が排除されたことを意味するのである。次回のサブタイトルからすると、今後は封印派が目の敵にする「武力」として外宇宙からやってきたシリウスの血が関わってくることになるのだろうか……。あ、でもそういえば紅華さんの龍の力はまだ残ってるな。あれって龍造寺が死んだら無効化するんだろうか。それとも、今後は2人で封印派と戦う展開になっていくんだろうか(龍の力が使えるなら、ネビュラの面々にお返しするのは自由だな)。とりあえず、先生の内部には2人以上が乗れることが判明したのだし、あのサイズだったら多分2人と言わずにもっと乗れると思うよ。フランクスと違って男女コンビ制限とかもないだろうし、いっそ全員で先生に乗り込んで一致団結して戦っちゃえばいいんじゃなかろうか。

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 普通にバトルが盛り上がるアニメ、第5話。何も特別なことはしてない気もするんだけど、少ない戦闘描写、マッチアップだけでなんとなく盛り上がれるのは貴重な気がします。「壮絶な戦闘描写」のアニメはかえってたくさんあるんだけどね。

 今回の顛末でおおよその組織図は全て明らかになった。残っていた「パラディン側はどういう風にネビュラとつながっているの?」という疑問について、「白石さんはこっそりパラディンに潜入しているだけで、それを前提に動いているのは局長だけだった」というのが正解。とはいえ、あれだけ怪しかったらそれなりに警戒はされるはずで、紅華さんは前回の決別以前からなんとなく怪しんでいたらしいし、おそらくジジイはジジイで「何かがある」ことは分かっていたのだろう。結局、ネビュラ側の狙いはシンプルなものであり、地球に存在する対抗勢力内部に入り込み、そこからコントロールしようという魂胆だったようだ。わざわざそんな小細工を使っているということは、彼らが使っている巨神装光はネビュラがなんらかの目的で地球に提供した技術ではないんだね。やはり「地球人の持つ潜在的な力が覚醒した純正武力」というのが正しい見方なのかな。それこそがネビュラの潰したがっている地球の進化であり、真価でもある。

 ただ、1つ問題なのは局長が本当に「地球人」なのかどうかが疑わしいという部分である。冒頭のジジイの「ほら話」のくだりはなかなかうまいところで、ジジイはやんわりと「嘘だよ」と言ってはぐらかしており、視聴者目線でも本当か嘘かは明示されていないはずなのだが、その後、宗矢が委員長に自分の生い立ちの「本当」を話した後にジジイと全く同じリアクションをしてみせることで、暗に「ジジイが話してたことも本当だよ」と告げている。これにより、局長はジジイの実子ではなく、宇宙から落ちてきたなんらかの外部勢力であることがほぼ確定している。念動巨神装光も、局長の肝いりで用意されたものだとしたら純正の地球技術でない可能性の方が高いのかな? でも、どっちにせよ局長と封印派が別勢力であることは確定したので、現時点では宗矢たちと局長は利害が一致していることになる。ただ、ネビュラを追い返した後でどのような地球を作るかという部分において、局長の作る「平和」像がかなり歪んでいたので、やはり完全なる共闘とはいかないのが難しい。やっぱりどこまでいっても三つ巴の作品。

 今回メインを務めたのはジジイである。これまでただただ「肉食」という謎属性ばかりがフィーチャーされてきたジジイだったが、今回は実子でないとはいえ子煩悩であるところにも焦点が当たっており、何が正義なのかを考えたりするのは面倒臭そうなのに、局長の唱える正義のためならば我が身を犠牲にしてもいいと思っている様子が確認できる。普通なら「心の火」を奪い去ってしまうはずの封印兵器の中でも酒池肉林を満喫してケロッとしており、本当の動機である「我が子のため」という部分はさらけださずに済んだ(おかげでその後フルパワーで宗矢にぶつかることになった)。なかなかしたたかな爺さんだったが、これって、地球人もやり方次第では封印兵器に対応できるってことを示してるんだよな。ジジイくらいにある程度「枯れて」、老獪さを身につけないと難しいのかな。根津屋先輩があんなんになっちゃったしなぁ。

 とりあえず現状は宗矢VSジジイ、そして局長VS封印派首魁(若本)という対決。宗矢の方はなんだかんだでジジイを打ち負かすだろうが、局長の対戦の方がどうなるか。これ、負けた方が退場したら三つ巴の構図が崩れることになるんでしょうかね。

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 漫画みたいな展開になった……第4話。まぁ、これが正しい在り方やね。冒頭、根津屋妄想から始まった時にはどうなってしまうものかと思ったが、多分これまでで一番シリアスな回になった。その割にドーピングとかぶっこんでくるのが油断できないよな。

 4話目にして「セイギノミカタ」が内部崩壊という、ある意味サクサク展開ではある。まぁ、これまでの体制がどうなってたのかもよく分からんような組織だし、そりゃ空中分解するのも当たり前ではあるのだが、本当にこれまでどうやって繋がってたんだろう、という方が気になる。局長と秘書の白石さんがグル。白石さんは封印派の関係者なのでおそらく局長もそう。ジジイは局長の血縁のようなのでこちらもわかった上でやってる様子。問題は、残りの面々がどういう経緯でスカウトされ、これまでどんなモチベーションで地球を守るという仕事についていたのか。作中、第1話で現れたネビュラウエポンはおそらく史上初のものであるが、学校の避難命令がスムーズに出ていた様子なんかを考えると、この世界では「よく分かんないけどそのうちとんでもないことが起こる」というぐらいの推測はされていた様子。そんなあやふやな状態で地球を守るためのチームを結成、管理するのってすげぇ面倒臭そうなんだけど、基本的にメンバーはいい子たちばかりだったので、分からない時は分からないなりにトレーニングとか一般業務に従事していたということなのだろうか。根津屋なんかは「自分が秘密の組織に所属しているんだ」っていう事実だけで満足しそうだけど。

 とにかく、必死の思いで「地球を守る」任務を全うした美羽と熊代。前回に引き続き、清々しいまでに度が過ぎた友情関係ではあるが、いわゆる百合の関係性とも少し違う、絶対に分かたれないという確固たる絆がある関係。しかし残念ながらそんな強い絆と信念は逆に「竜の力」に取り込まれてしまい、かえって街を破壊することに。熊代さんの強い想いは疑いようのないものだが、それと「竜に抗えるかどうか」はまた別問題のようだ。むしろ、「人の心の力」というのは強さの源であり、ネビュラの連中の望まない「地球人の進化」を促進するエネルギー源になってしまっているのかもしれない。現時点で、局長のいう「世界平和」が封印派の主張する安寧と同義なのかどうかは不明だが、今回の暴走は、おそらく封印派にとっても、穏健派にとっても、あまりめでたいニュースではなかったのだろう。

 「共通の敵」を見出したことにより、宗矢とパラディンはすんなり協力体制。まぁ、そもそもタイマンの喧嘩を受け入れてる時点であんまり険悪なムードでもない気がするのだが、メンバーの人たち、特に紅華さんは常識的な人間であり、現状への疑問を隠す気もなかったため、竜に抗えず暴れる熊代を見て、一も二もなく協力するという判断を下した。そして、今回の事件をきっかけに彼女はパラディンからも降りてしまうのである。残りのメンバーはほとんどいなくなってしまったこの状況で、パラディンは次の策を持っているのだろうか。というか、そもそもどういう目的を持っての策なんだろうか。うーむ、分かるようでまだ分からないことが残ってるな。

 とりあえず、今回は先生が合体時にも口が開閉するということが明らかになったので、来年発売されるというフィギュアでもそのあたりのギミックが再現されるかどうかに注目しよう。いや、その頃には多分忘れてるけど。

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 近所に住んでる人は先生の存在に気づいているんだろうか、第3話。あんだけおおっぴらに「巨大先生」が出現したら、近隣住民はさすがに問題にしそうなもんだけど……窓開けたりしてる割に、見つかってないんでしょうかね。

 設定がだいたい開示された。「アニメは3話まで見る」というのがどこまで真理かは定かじゃないが、とりあえずキリのいいところでおよその全体像を描ききったことになる。まぁ、もちろんオリジナル作品なんだからもう1ネタ2ネタ何かを仕込んでいるとは思うが、あとは余計な詮索をせずに観ていくことになるだろう。

 「記憶喪失主人公」というのはなんとも都合のいい存在なのだが、普通ならなるべく引っ張りたいはずの宗矢の記憶は、現時点でもかなり戻っている様子。なんでわざわざ1話目からこの状態にしなかったんだろう? っていうのが構成への疑問として持ち上がるわけだが、おそらく「1話目ではなるべくインベーダーとしての異質さを出したい」という欲求、「実際は戦うのそっちじゃない」という意外性の演出などが1話目で宗矢が記憶を失っていた動機だろうか。また、本人の口から「だいたい戻った」と言わせている通り、どこまでいっても「完璧に戻った」かどうかはわからないというのもポイントで、「記憶をなくしていた」ことが印象付けられれば、その後の展開で新たな記憶を「追加」したとしても自然になるのだ。シリウスという謎の種族について、今後もう一波乱あるんじゃなかろうか。

 それにしても、改めてこの「記憶を少しの間失っている設定」はうまい。色々と副次効果があり、一番大きいのは1話目時点で視聴者に「考えても意味ないんやろ?」と余計な詮索を放棄させる働きだ。主人公が「知っている」ならそれは極力説明したくなってしまうものであり、説明しようとして筆を割いたら30分じゃ足りなくなる。その結果、1話目ってのは往々にして尺不足だったり駆け足だったりと完璧な効果を狙えない構成になりがちだが、本作の場合、3話かけてゆっくり設定を説明するために、一時的に記憶を「奪う」ことで視聴者と主人公の目線を重ねることに成功している。(一応現時点では)地球VS封印派VS穏健派という三つ巴の戦いであり、自然に導入しようとしてもややこしい部分があるので、こうして少しずつ謎解きのようにしながら開示していくのは面白い手法なんじゃなかろうか。

 今回、そうして少しずつ加えられた設定がひとまずのゴールを迎え、宗矢の夢の中では「純粋なる白の封印派」と「混沌なる黒の穏健派」の対立がはっきりと示された。そしてさらに、ネビュラはこれまで裁定者として星々を転々としており、その中でシリウスと呼ばれる一族の住む星を終わらせてしまった過去も語られている。宗矢はその生き残り。先生は、「穏健派が見守りすぎたせいで結果的に星が滅びた」という部分に負い目を感じ、宗矢の世話役を務めるとともに、二度とそのような間違いが起こらぬよう、シリウスを滅ぼした「竜の力」と呼ばれる超常的なパワーを未然に回収して回っているのだ。

 こうなると、穏健派・封印派・地球(パラディン)という三つ巴の影に、「竜の力」というもう1つの存在がどのように絡んでくるのかが今後の謎になってくる。すでにだいぶ明らかにはされているのだが、封印派の秘書を務めていた人物がパラディンの秘書を担当している白石さん。立ち居振る舞いを見ると隊長さんも少なからずネビュラサイドの情報は得ているようだし、あまりにも大きすぎる機体のパワーなどを考えると、どうやらパラディンの上層2人はネビュラであるようだ。なぜ、封印派の連中が地球上でこんな活動をしているのかはまだ分かっていないが、白石さんが淡々とウェポンの破壊指示を出しているあたりに、何かマッチポンプじみたギミックがあるだろうことが予想される。一番ありそうなのは、ウェポンがそのものズバリ「封印」のツールになってるってパターンかな。竜の力を手に入れたパラディンだけを引き込んでウェポン内で戦意喪失させれば「封印」したことになる……かは分からないけども。まぁ、その程度で封印できるなら、もっと小規模に隊長たちが処理してるはずだよな。

 なんだかんだで結局分からないことはてんこ盛りではあるのだが、とりあえず今週も銀子は可愛かった。

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 フィギュアの発売が2月て、第2話。これって2クール作品なのかしら。だとしても放送が終わってからの発売になるけど……大丈夫?

 思いの外設定が明らかになって一安心の第2話である。もちろん突っ込んだ部分にはまだまだ謎も多いが、ベースとなる主人公サイドの行動原理が何となく分かり、いびつな三すくみ構造の理由が判明したことで一気に見やすくなった。あとはこの関係性をどう転がしていくかっていうお話になるのかな。

 地球を守るヒーローたちは純粋にヒーロー。今のところ、最初にやられてしまった哀れな青年(虎居)はどう考えてもいい人だろうし、今回負けてしまった柔道少女(美羽)もおそらくいい子だったはず。愛されるべくして愛されるヒーロー像である。曲者揃いで足並みが揃っていない設定なのかとも思ったが、今回の会議の様子を見る限りでは案外チーム内の関係性も良好のようだし、問題があるとしたらじじいの管理が難しいことくらいだろうか。あと、一応後藤(弱)ボイスの秘書さんが若干怪しげな雰囲気は出しているけど、しばらくはこのままの構図で問題なさそうだ。

 となると、分からないことが多いのはそんな防衛サイドと対峙する主人公サイドということになる。海から迫る謎物体は「ネビュラウェポン」と名付けられ、これが「封印派」と呼ばれる連中のものらしい。なんとまぁ、ちゃんと予想通りに地球人にとっては脅威となる存在だったのだ(そりゃそうか)。なんであんな珍妙な外見でゆっくり海から迫ってくるのかは全く分からないし、わざわざ体内に取り込んで1人1人に夢を見せていく理由も分からないが、「封印するか、見守るか」というレベルで地球人を監視しているらしいネビュラの最終的な目的と何か関係があるのかな。過激派といっても、すぐに大都市に突撃して破壊の限りを尽くすなんてこともないわけで、まだまだ「封印派」にも明かされていない動機がありそう。単純に猫娘(銀子)のいうことだけを信用するのも危ないかもしれない。そういえば、今回の敵は世界中に同時に登場してたっていう描写がなかったけど、もう防衛チームが日本にいることが特定されたから日本にだけ攻め上がってきたのかしら。

 一方、銀子と先生のコンビは「穏健派」と呼ばれる一団であり、一応ネビュラといえばネビュラであることは確定。先生が手元の機械で今回登場したウェポンの映像を映し出していたことから、ウェポンの存在は穏健派の方でも認識している「一般的な」オブジェクトのようだ。先生は自宅のフィギュアを覗き込んだり、手元に置いておけるオブジェクトが好きなだけかもしれないけども。結局、封印派の動きが未だよく分からないので、相対すると言ってる先生たちも信用しきれないままなんだよな。なんで「ネビュラ」っていう呼称が先生たちと防衛側で共有されているのかも分からないのだが、偶然なのか、裏があるのか。

 それなりに見栄えのするアクションと、日常パートの程よいギャグのおかげでテンポよく見やすい本作。できればこのままシナリオも盛り上がる展開になってくれるといいなぁ。あらいけいいちばりの集中線演出は好き。

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 あぁ〜、いいですわゾ〜、第19話。明ちゃんの完全覚醒。まぁ、これまでの様子から大体何を抱えているかは分かっていたのだけども。

 多々良というのも悪い男である。人畜無害な顔をしておきながら、その実彼のダンススタイルは次第にパートナーを変質させていく。単に我が強くて相手に合わせることを強要するとかだったらいくらでも拒否のしようはあると思うのだが、最初は相手を尊重し、個性を消しているかのように見せかけて、少しずつその末端から飲み込んでいくような、何とも不可解なターンの取り方をする。「立ててから、引っ張る」というこの多々良スタイルにガッチリ噛み合っていたのが真子ちゃんで、彼女の場合は持ち前のポテンシャルを多々良に引き出してもらう形で相互に高め合うことに成功した。

 しかし、もともとリードを担当していた千夏の場合はそういうわけにもいかず、出会ったとき以降、特にここ数話は喧嘩しながら互いに互いを引っ張り込もうと躍起になり、何とも歪なコンビネーションを披露していたわけだ。しかし、こうして「合わないと言って揉める」という段階もすでに多々良の手の内とも言える。何にせよパートナーは「多々良の自我」を見て、その値踏みをしながら向き合うことを強要されるわけで、一緒の舞台に立ってしまったのが運の尽き、あとは多々良という面妖なリードに多かれ少なかれ影響されることになるのである。

 普通に考えれば、千夏ちゃんが変化し、ガミガミ言いながらも少しずつ多々良に歩み寄るのは良いことである。千夏ちゃんはそれで個性が死ぬようなヤワな造りではないだろうし、互いにそこから伸ばせる部分を見出していけばいいだけの話だ。しかし、それが我慢ならない人間がただ1人。それが千夏の元パートナーの明だったわけだ。彼女と千夏の馴れ初め、そして2人でダンスに挑むモチベーションに至るまで、今回は回想シーンでたっぷり明ちゃんの内面を見ることができた。その根底にあるのは実にシンプルな千夏への感謝と憧れ。幼い頃に千夏に救ってもらったことへの恩があり、ダンサーとしても女性としても自分には無いものをたくさん持っている千夏が素直に羨ましいという感覚。そして、そんな千夏が気づけば「自分専用」のリード役になっているという優越感。どこまでも卑屈な部分が抜けない明は、そうして自分以外のものを占有しているという事実から、大きな自己肯定を得られていた。

 しかし、そんな千夏が少しずつ多々良によって変えられていき、ますます自分の方を見なくなっているという現状。それが彼女には耐えられない。千夏をここまで支え、ずっと千夏の理解者であり続けたのは自分一人だけ。そんな歪んだ独占欲が、これまでならちょっとした嫌味程度で済んでいたところだが、もう、明確な外敵が現れてしまったのである。かつて千夏に「もう明は頑張る必要など無い」と言われてしまったショッキングな過去。自分は千夏を理解しているはずなのに、千夏はちっとも自分を分かってくれない。自分はこんなにも千夏を欲しているのに、千夏は少しも興味を持ってくれない。そんな一方的な偏執が、「千夏が他者によって変えられる」という事実でますます救えないものになっていく。

 牙を剥く敵意。荒ぶる百合魂。ただでさえ迫力のダンスシーンを描くためのハードな画風で、鬼の形相をした明ちゃんのガン飛ばしが見られる最高の演出。このまま、明ちゃんは千夏を寝取られてしまうのか。それとも、憎き男を打ち倒し、憧れの王子様である千夏を取り戻すことができるのか……。いや、本筋の流れから考えたら絶対に明ちゃんの熱意が成就することはないんだろうけども……。ここまで熱量のある百合は久しぶりに見たので、その歪な欲求は何とかして叶えてほしいものです。頑張れ明。

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Thraxi
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男性
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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