最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
シリアスシリアス&シリアス、第15話。何やこの空気は、頑張れヴァミリオちゃん、君のツッコミがなければ世界は暗黒に染まってしまう。 しかし流石のヴァミリオもほとんどツッコミようがない話になってしまったな……。こちらも新番チェックのゴタゴタでしばらくは記事立てせずに眺めていたが、クールの変わり目に長めの回想エピソードに入ったのでちょうどいいといえばちょうど良かったのかも。オープンエンドが変更され、オープニング歌唱は前半ちょい役で登場していた愛美に。愛美ソングはこういう蓮っ葉な歌い方してくれてる初期の寺川が付いてた時代の愛美っぽいのが好きですね。マジカルデストロイヤーまで行っちゃうとちょっと謎すぎたけど。オープニング映像に電車で移動するシーンが出てきたんだけど、ほんとにこの世界の文明レベルはよく分からんな……。 さておき、長めの回想は終わる様子はなく、まだまだヘルクの告白は続く。今回最大のびっくりだったのはヘルクがアズドラさんと既に面識があったという事実。どうなんだろ、過去のアズドラの様子を振り返ったらそういうニュアンスのこと言ったりしてたんだろうか? まぁ、ヘルクの異様なまでの魔族との信頼関係のバックボーンは判明したが……その代価というか、そこに至るまでのお話は典型的な胸糞ばなしである。まー、こうして「愉快な魔族・苦しむ人間」という2つの派閥があり、どちらも笑顔で迎えるハッピーエンドを望むなら、その間に共通の敵を設けて集約させていかなきゃいけない。そして、陰で糸を引いてる悪が大きければ大きいほど、その手に操られている人間の滑稽さというか、惨めさも引き立ってしまうわけで……どうにも魔族サイドがいい奴すぎるので視聴者目線だと圧倒的に贔屓目ワンサイドになってしまうなぁ。まぁ、そういうお話なんだけど。 実際、ヘルクだってあんなちょっとアズドラと対話しただけで交流できたわけで、普通に考えたら魔族サイドが事情を説明した時に人間側が聞かない理由はないはずなんだよ。それでも「長年の歴史の曲解がそうさせている」と言われたらどうしようもなく、人と魔のすれ違いはますます加速していく。穏健派っぽいアズドラさんですらこの始末なのだから、そりゃヴァミリオちゃんがカッカしてヘルクに憎悪を燃やしていたのも致し方ない話よ。あとは双方の理解ができた後にラスボスがどこにいるかを見定めるだけなので、この2人にとっては話が簡単になったが……人間の王が天使システムにアクセスできた理由なんかもまだ謎だからなぁ。現時点でクレスがどうなってるかによって解決の難度が変わってきそうだな。 今のところ最大の懸念材料は、こんだけ重たい過去を背負って人を裏切り、魔族に肩入れしてるヘルクが、どうやったら1話目の頃みたいに「人間を滅ぼそー!」ってギャグのノリで言えるようになるかである。どう考えても1話目のノリとは接続しない気がするのだが……まぁ、ギャグでスタートしてシリアスになった漫画の宿命だよな……そこが綺麗に接続できるなら評価は鰻登りだぜ。
PR なんやねんこの構成、第12話。スタッフはいくらなんでもピウイの清涼剤としての効能に信頼を置きすぎなんじゃないですかね……まぁ、実際機能してるけども……。 というわけで、次週(1クール目ラスト?)に重たくて核心に迫る話を置くためか、今回はその前振りまでやっといて、余った尺はピウイ視点のどうでもいい話で埋めてしまうというアクロバティックな構成。可愛いので問題ないのだが、これだけ強引な手段が取れてしまうあたり、今作のギャグ・シリアスのトンチキなバランスが妙な効果を発揮しててなんだか面白い。 もちろん、シリアスパートが完全シリアスかと言われるとそうでもないのも大事なところで、今回は久しぶりに帝国VS勇者の視点に戻っての現状報告。以前アズドラがぶち上げた領土奪還&人間の王襲撃作戦は着実に進行しており、うっすらと勇者側の脅威を感じながらも、今のところは魔族連中が持ち前の明るさで乗り越えている。多分指揮系統の負担とかがアズドラ1人にのしかかってるのでかなり重労働になってると思うのだが……それでも音を上げないのはヴァミリオちゃんに格好いいところ見せられるように頑張ってるというのもあるだろうし、本当に単に「いい上司」なんだろうな。魔族サイドは見れば見るほど幸せそうな生活なのがなんとも……あとクッキー食べてるホンさん可愛い。今作はホンさんとピウイが2大マスコットですね。 そんな魔族の思惑を知ってか知らずか、着実になんらかの準備を進める人間サイド。そろそろ脅威も眼に見える形で成長しているようで、監視役や上役にその懸念は募る一方。唯一救いなのは、どうにも人間側の連携は良くないようで、なかなか組織だった動きとして完成してないことくらいだろうか。いや、あんだけの天使軍団を何度も派兵してる時点で組織としては完成してるんだけど……やはり頭をつぶす以外の解決策はない気がするのだが、アズドラさん1人でなんとかなるだろうか……早く帰ってきて、ヴァミリオちゃん。 というわけでヴァミリオ側のお話だが、考えてみりゃ、確かに心配されてたように「何日もの間ヘルクという男と2人きりの旅」をしている(と思われる)んだよな。アズドラさん、その辺の心配は大丈夫なんでしょうか。幸い、実際にはピウイというあまりに大きすぎる存在が間に入ってるのでそういう心配は一切ないのだが……代わりに、いよいよヘルクが全てのタネを明かす様子。さて、次回どんな話になるのかな。 ってんでまさかの16分目でエンディングへ。「あれ? 録画開始時間間違えた?」と不安になったが、残り10分はピウイ目線の旅行記での尺稼ぎ。否、こちらもメインコンテンツか。色々と楽しそうなことをやりつつ、今作らしいどこか捩れた珍妙なボケがそこらで垂れ流しになっているカオスストーリーである。まぁ、多分一番のカオスはナレーション声の変な村人がどうみても赤い彗星のゴーグルかけてたところですよね。この作品でもシャアはシャアいじりしかされないのか……。
Cパートに癒されるぅ、第11話。今回もシリアス一辺倒でなかなかに重たいお話だったんですが、本当にじっくりゆっくり進むのでその展開にツッコミを入れるのも野暮な気もするし……。 「RPGで起こりそうな事件を1話で1個ずつ処理していく」みたいな展開。まぁ、前回の料理対決みたいにトンチキなミッションばかりでも途方に暮れてしまうが、今回は「闇に囚われた謎の騎士との対決」という非常にシンプルなもので、対戦相手のヘルクが「物理で殴る」以外の選択肢がないゴリゴリのファイター気質なもんで、基本的に画面で展開されるバトルも直接的な殴る蹴るだけ。ヴァミリオが介入してもせいぜい炎魔法が加わるくらいで割と地味なバトルになってしまうのが難点。一応、闇の騎士の瞬間移動の演出とか、どことなく漂っている不気味さみたいなものにはこだわりの演出もあったのだが……まぁ、あそこはガチバトルを執拗に描いておかないとピウイの登場がブレイクスルーになった感じが出ないからしょうがないかなぁ。ちなみにピウイの歌声は、確かスピンオフコミックの方では「神のごときもの」と評されていたのだが、アニメでの歌声は……ピウイだ。まぁ、これはこれで。 というわけでワンバトルだけで終わってしまったわけだが、今回闇に囚われちゃった可哀想な騎士との交流を通じて、またヘルクにまつわるあれこれが匂わされたようである。騎士の人は「あんたも」と気がついていたのだが、やはりヘルクを取り巻く「何か」にも闇は関わっているということだろう。思い返してみればヘルクは人間の中でも貴重な、早期で覚醒して完成に至った勇者である。ヘルク自身が頑強すぎるせいで忘れがちだが、この「勇者」という存在は人間の王に支配され、半ば洗脳されたような状態で絶望的な戦争に挑んでいる連中と同じ肩書き。ヘルクだって、どこかで道を踏み外したら背中に羽が生えて魔族討伐に繰り出していたかもしれないのだ。まぁ、彼の帝国への転身までの成り行きを聞けば、彼がそう簡単に天使軍団と同じような状態にならないだろうことも想像は出来るが……魔女さんが「警戒しろ」と言っていたこと、そして今回「仲間を襲撃された」ことで激昂し我を失ったこと。どちらもヘルクの闇堕ちを示唆する不安要素。そこに騎士さんが「あんたもか」と言ってるのだから、どこかで心の準備は必要なのではなかろうか。 ただ、騎士さんはそこまで承知の上で「ちょっと呪われてる」剣をプレゼントしてるんだよな……なかなか世の中に「ちょっとだけ」呪われてるものなんてないだろうが……ヘルクくらいの強さがあれば呪いなど気にせずに操れるという判断なのだろうか。今後、ヘルクがどのくらい剣を使った戦いを展開するのかは気になるところだが……パンチだけでまだまだいけそうなんだよなぁ……。 ヘルクには羽が生えてませんが、ピウイは飛べるみたいです。なんで頑なに鳥であることを否定するんだろう……。
俺はいったい何を見せられているんだ……第10話。いや、このアニメの感想はだいたい毎回そんな感じだけど……シリアスとギャグ……というかトンチキの温度差が激しすぎてどこを食べたらいいか分かんなくなるタイミングがしょっちゅうある。 序盤は圧倒的シリアスパート。前回暴走してしまったトースマン親玉はヘルクでさえも苦戦するようなとんでもない相手かと思っていたが、まだそこまでの強敵ではなかった模様。多分本気で相手してたらヴァミリオも1人で対処できただろうし、放っておいても暴走の代償として自壊していた可能性もある。とりあえずヘルクがワンパン入れて勝利だ。個人的にちょっと驚いたのがヴァミリオの炎が敵の腕を薙ぎ払ったところ。「質量を持つ火炎」ってあんまりみない概念だよな。焼き尽くすんじゃなくて切り落としたり吹き飛ばしたりできる炎使いって案外珍しい。いや、ヴァミリオクラスの強さだったら自分の得意種目で何でもできる可能性はあるが。 そうしてトースマンを撃破し、想像以上に可愛らしかった呪われた民を救ったところまでが一応今回のシリアス。呪いから解放されて喜んでた村人たちの中でも姫様だけ明らかに種族が違うくらいの美少女だったのをみてヴァミリオがなんか突っ込みたそうにしてたけど、あそこで余計なことを言うのも野暮だってんで飲み込んでたようにも見える。結局なんだったんだあいつら。 そうして更なる旅路を進む3人(2人と1羽?)だったが、どうにも世界の変容はヴァミリオが想像する以上に進行していたようだ。ヴァミリオも魔王喪失後は多分魔界の復興に全力を尽くしていただろうし、領土から外の状態ってのは何も知らなかった様子。まぁ、元々魔族が外界の情勢に興味がなかった可能性もあるが。帝国の領土外っててっきり人間の世界が広がっているものだと思っていたが、今回の村のように、どっちかってぇと亜人(と言う概念がこの世界にあるかどうか分からんが)の人口の方が多そうではあるね。これまで「魔族VS人間」てのが世界を二分する勢力図なのだと思い込んでいたが、「魔族」同様に「人間」もこの世界においては数多ある種族の1つにすぎないのかもしれない。そして、その人間だけが天使に覚醒できるのだとしたら……面倒臭いなぁ。 後半はもう、ほんとに何してるかよく分かんないパート。いや、分かるよ。いわゆる「味っ子」的料理バトル漫画のパロディを全力でやってるだけなのだが……いや、あの前半戦からそのノリにいきなり合わせるのは無理だって。あれよあれよと不条理が進行し、終わってみれば「そうなれば、そうなるやろ」というだけの話。面倒ごとはすっ飛ばしてさっさと地図渡せや。今回のくだりが実は伏線になってて、後からあのレシピ本が意味を持ったり、アージカバが後半に再登場したらどうしよう(いらん心配だ)。 アージカバはどうでもよくて、どっちかというと重要なのは路上で歌っていた吟遊詩人の子。ちなみにCVは愛美。歌う役だと最近ちょこちょこ出てくるようになったな。さて、次の流れはどこにつながっていくのかな? もう、ずっとこのヘルク・アンちゃんのぶらり旅編を続けててもいいけどね。(ピウイも大事だよ!) 冷静に考えるとウマンゴってすごくね? 第9話。あのヘルクでさえ手を焼いた大渦や怪物が跋扈する海域をあんなボヘっとした顔の生き物が「行ったり来たりする」生態を持っているという。しかも今回ヴァミリオに開放されたら陸に上がるでもなく、とっとと海に帰っていったってことは、繁殖とか冬眠とか、特に大陸に目的があるわけでもなく、マジで「往復してるだけ」なんだよ。なんだあの生き物、怖くね? 前回からやたらとウマンゴの咀嚼シーンが長かったのでどうしても気になってしまったわけですが、そういうなんかよく分からない不条理を大きく引き延ばして見せてくれるのが今作のみょうちきりんな味わいなのは事実。島の連中も大概おかしかったが、今回登場した可哀想な部族たちも、その呪いの元凶であるトースマンも、「よくあるファンタジー種族」というだけでは終わらないオリジナルの造形になっているのはとても好印象。どうしても最近のなろう界隈はあらゆる事物が「ありきたり」で終わってしまうことが多くてな……。まぁ、なんと言っても一番のキワモノはピウイなわけだが……なんだろ、あんな誰でも考えつきそうな造形の、「3秒で考えたゆるキャラ」でしかないのに、やたら存在感を放ってるんだよ。単に声がでけぇってだけであれだけ個性が吹っ切れるキャラ造形もすげぇわ。 どうでもいい話なんですが、このアニメ放送が理由かどうかはよく分かんないけど、最近電書で今作コミックの序盤が無料で読めるんですよ。こちとら「アニメ放送中は原作読んじゃいけない教」に入信しているのでほんとは読んじゃいけないんだけど、「まぁ、アニメ放送した部分まではええやろ……」ってんで島編までは原作で追いかけちゃったんですよね。そしたらやっぱり原作もピウイ推しが強いわけじゃない。このキャラ、よく作ったよなぁ……そしてここに井澤詩織ボイスを当てる英断。200点です。今作はほんとにキャスティングが良い。脇役のトースマン王の声もやたらインパクトあったし。 ほんで、ついでにピウイが単独で主人公やってる漫画もあって、そちらは普通にWebで読めるからちょっと読んだ。……作者は相当このピウイが気に入ったんだろうなぁ。まぁ、手応えあるキャラになったのは間違いない。今回も可愛かったし、番兵との緊張感がある(はずの)出会いのシーンも、ヘルクたちの強さを置いといて、ピウイのおかげであんだけ訳のわからんシーンになったのだからね。今作はヴァミリオちゃんの積極果敢なツッコミと、そのツッコミすら黙らせるピウイの存在感でなりたっています。 いや、ヘルクも強いんだけどね。今回いよいよヘルクの武力でもちょっと怯んじゃうような敵キャラが登場。トースマン王の「肥大化」は「死にかけたところから復活して強くなる」という部分は(ちょっと違うけど)天使陣営の強化方法にどこか似ている。この世界の理はどこまで歪んでしまっているのか。そして、未だかつて出会ったことがない脅威に対し、魔女が危険視していたヘルクはどこまで冷酷になれるのか。……次回のサブタイ見ても、あんまり緊張感はなさそうだけど……。
なかなか1つの画面にCV井澤詩織キャラが2体並ぶことってないよな、第8話。まぁ、あれを「2キャラ」とカウントするかどうかは別問題だが……ピウイって個体名じゃなくて種族名だと考えた方がいいよなぁ。 前回が帝国サイドのお話だったので、今回はまるまる島編(だからその呼び方でいいのか)。おかげで今作最大の魅力であるヴァミリオちゃんの表情が色々と楽しめてよかったです。やっぱり彼女のツッコミが乱舞してこその作品だからね。前回のツッコミ不在っぷりは困ってしまった(ホンさん1人では限界があるし、あいつも割とボケに回るし)。 飛ばされた島については、もうちょい何か裏があったりするのかとも勘ぐっていたが、こちらは本当に「偶然飛ばされただけの辺境」で間違いなかったようである。強いて気になる要素があるとしたら、あんなところで隠遁生活をしていたゆかなボイスの魔女の存在くらいだろうか。ヘルクも言っていたし本人の自覚もあるだろうが、外見上はかなりヴァミリオに似ている。別に血縁とかではなかろうが、「同種族」であることは充分に考えられる。帝国で働いていた経歴もありそうだし、魔族側の人物で、おそらく今回の天使騒動についても何か知っていることはありそう。さらにヘルクという謎の存在についても、まだ確定情報ではなさそうだが、何か思い当たる節もある様子だった。前回・今回の絡みで「ヘルクの目的もわかったし、彼はもう魔族の味方だと考えていいだろう」と考えをあらためていたヴァミリオちゃんへの再びの牽制。やはりタイトルにある通り、今作は常にヘルクを中心に回っているということなのだろうか。ヘンテコな番外編扱いでも怒られなさそうな「島編」だが、もしかしたら今後の展開に大きな影響を及ぼすパートだったのかもしれない。あんだけ奔放すぎる多種多様な島民が集まって共同生活を送っていたのも謎といえば謎なんだけど、ヴァミリオたちがまったく気にしてなかったからあれはあれで普通の光景なのかしら。 海を越えるのに1週間以上使ってしまったし、どうやら次回でもまだ大陸で無事ゴールインという感じにはならなそう。何がやりたいアニメなのかはよく分からなくなってくるが……ヴァミリオのツッコミさえ衰えなければそれでいいことにしておこう。あとピウイのモフモフ。
いよいよあの畜生鳥がギャグを一身に背負うようになってきたぞ、第7話。魔界パートも一応ケンロスが頑張っちゃいるが、流石にバシバシギャグれる余裕がないからなー。 というわけで基本はすっかりシリアスになりましたこちらの作品。人間サイドの攻め手がどう考えても禍々しいものだった上にサブタイにもなってる「人間の王」が胡散臭すぎるので、当たり前の話だが今のところ「魔族=正義、人間=悪」という構図が完全に固定してしまっている。まぁ、そもそも魔族視点で始まった物語なのだから当たり前の話かもしれんけど。 今回もちょこちょこ新しい設定が公開され、これまで不思議だったこの世界の違和感というか、もやもやしてた部分が少しずつ解消されてきている。こういった重要な設定部分について、いきなりバーっと言葉で説明しちゃうのではなく、必要に応じて小出しにしてもらえると見てる側も負担が少なくて助かりますね。今回はアズドラさんが対人間の作戦会議をするという名目でこの世界のおおよその勢力を説明してくれたおかげで、魔界がそれ以外の存在とどのように触れ合っているかがようやく理解できた。 一番大事なのはもちろん人間との関係性で、「なんで魔族はわざわざ住みにくい魔界を管理しながら動かずにいるんだろう?」と思っていたのだが、そもそも魔族はそのことを不便にも感じていないのだ。「魔王と勇者」という存在が示唆されていたおかげで「魔族と人間は長年にわたって熾烈な争いを続ける派閥」というお約束の構図を勝手にイメージしていたのだが、こちらの魔族さんは「そもそも人間とか雑魚だし、あんま相手にしてもいない」というのが実態だという。なるほど確かに、人間だって熊や狼と縄張り争いはしているが、人間優位のこの時代において、わざわざ「脅威になる可能性があるから根絶しよう」とは思わない。熊が熊なりに平穏に暮らしてくれているなら、わざわざその領分を侵そうとは思わないし、相手から攻めてこない限りは共存もできる。魔族にとって、勇者以外の人間ってのはその程度のものだったのだ。 ただ、その勇者というのが最大の問題であり、ヘルクみたいなとんでもねぇ存在が生み出されたら、そりゃ駆除も真剣に考える。まして今回は「勇者の大量発生」という天変地異が起こってしまっているわけで、うかうかしてたら滅ぼされてしまうというアズドラの想定も現実的なものだろう。いち早くヴァミリオと合流し、この事態にどう当たるかを魔族全体で考える必要がありそうだ。 改めて、アズドラがどんだけ頼りになるかがはっきりしたが……そのアズドラが全幅の信頼を置いているヴァミリオは四天王の中ではやはりトップクラスに優秀だったのだろう。今となってはヘルクという最大戦力との繋がりも彼女次第。早く合流できればいいのだが……クソ鳥めが……。
だいぶ構図がスッキリしてきた、第6話。主人公(?)連中がのんびり孤島で飯食ってるけど、与り知らぬところで死闘が起こってるのはどうにかならんか。 「島編」(そんなふうに呼んでいいんだろうか)の方はとっても平和。なんやらファンキーな村長にも迎えられ、ヴァミリオちゃんもヘルクも安心安全の漂流生活を送れている。まぁ、ヘルクはどこだろうと生活はできただろうが、この島で「歓迎」されたことをことさらに喜んでいるのは素直な感情の表れのようである。そして、そんなヘルクの行動を見て少しずつヴァミリオの方も警戒を解いていく。ハナからそうしてれば早かったのではないかと、今になれば思えてしまうが、ついにここで「何故人間を捨てて魔界へ来たのか」という問いがヘルク本人に投げかけられた。まぁ、もっと前なら、多分ヴァミリオはヘルクが何を言おうと信じなかっただろうが。そしてそれは視聴者目線も似たり寄ったりかもしれない。これまでのヘルクだったらあの不適な笑顔でどんな綺麗事を言っても「裏があったらどうしよう」と勘繰ってしまっていたが、この度ついに本人の口から語られた動機は、「多分本当なんだろうな……」と思えてしまった。天使という現象をすでに見たあとだからってのもあるかもしれないけどね。 今まではっきりしていなかったヘルクの動機。それは、「人間がすでに変わってしまったから」だという。それは人間の醜さとかいう話ではなく、「人間の王」と呼ばれる存在により、人間という種の全体が変化を受け入れ、天使に変わりつつある。それは圧倒的な武力の強化であり、何者かに仕えるという目的意識を満たしてくれるものでもあるのかもしれない。今回攻めてきた天使連中を見ていると、どうやら「人間の王のために魔王を討ち滅ぼせ」という命令に何一つ疑問を挟む余地はないようだ。この人間全体の統治と征服が、ヘルクの恐れる最大の要因。そうして人間を全て「握られて」しまったため、彼は魔族に助けを求めるしかなったのだろう。「人間を滅ぼそう」という過激なセリフはこれまでギャグのように受け取られてきたが、彼からしたら「変わり果てて取り返せなくなった人間は殺す以外に救いがない」という悲痛の決断だったことになる。勇者はどこまで行っても孤高で、悲劇的だ。 そうして天使側の目的もだいぶ明確になってきたところで、魔族VS人間の対決は避けられないものに。魔王候補生たちの奮闘も虚しく、他勢に無勢で一時は陥落寸前までいったが、魔王城からの援軍がなんとか間に合い、ここで意外なまでの強さを見せてくれた。正直、アズドラが強いのはまぁ、いいだろう。一応ヴァミリオと並び立つ存在だったはずだし、これまでもその力を見せていない節はあった。びっくりなのはホンさんがきちんと戦闘でも役に立っていたことである。まぁ、彼だって魔王のおそば付きとして活動していたのだろうし、単なるサポート役では務まらないポジションだったのだろうが……つい最近まで散々ギャグってた連中がふつーに強いというこのギャップも案外魅力なのかもしれません。戦闘描写も不思議と説得力があり、そこまで動画パートとかがキレキレでもないのに、ちゃんとバトルの説得力は最低限保持されている。そうね、こういうのでいいのかもしれないわね。
祝・変な鳥(?)初登場、第5話。これまでオープニング後にカットインしてくるだけで「なんやねんこれ」って思ってたので、無事本編に登場してくれて一安心である。まぁ、登場したところでなんなのかはよく分かんなかったけど……。 というわけでCV井澤詩織の新たな仲間(?)を手に入れたヴァミリオちゃん。流れ着いた先は魔界のエリア内ですらなかったみたいだが、一応無人島ではなくて住人も幾らかは存在しており、見た感じ人間ではなく魔族のように見える(この世界における魔族の定義はよく分からんが)。おかげで明らかに人間ではないヴァミリオが流れついても安全だったわけだが、この世界の連中はどうにもコミュニケーションに特定の問題を抱えている奴らが多い、というか、基本的に人の話を聞かない連中が多い。今のところ人間の登場キャラが少ないせいかもしれないが、どうにも人の話を聞かないのは魔族の特性のようにも見えるが……今にして思えばドルーシもそうだったし、アズドラも今ひとつ意思疎通できてない感はあった。そう考えるとヴァミリオのいうことを仔細まで漏らさず聞いてくれてたホンさんってすげぇ人格者だったのかもしれない。 人の話をいまいち聞かない鳥(?)、人の話をいまいち聞かない住民など、ヴァミリオにとってはまだまだ先が思いやられる状況。そして最大の問題であるヘルクも人の話を聞いてか聞かずか、マイペースに対策を講じようとしている。あの様子でアンの正体に気づいてないってこともないとは思うのだが……未だ狙いが分かっていないので、だいぶギャグの方に振れた今回でもどこかそわそわさせる要因になっている。すぐに島を出て行かないあたり、無敵と思われたヘルクにも一応限界はあるみたいでちょっとは安心したが……それだけに彼の能力が今どちらを向いているか分からないのは余計に怖かったりもする。ヴァミリオちゃんも随分この雰囲気に慣れてちょっとずつ気が抜けているように見えるが、この先の2人の珍道中の中で、どういう関係性を培っていくことになるんでしょうね。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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