最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
トバし気味のキマシ回になったが、ここは敢えてウェヒヒ回と呼称したい、第9話。梅×花メイン! 圧倒的花ちゃん! そして圧倒的梅ちゃん! 誰得と聞かれれば俺得と答えざるを得ない。地味にあせびも可愛いけど気にするな!
この期に及んで、特に大きなストーリーがどうこう言う必要がないのはありがたいのか困惑するべきなのか。ここ最近ほとんど出番が無かった白梅梅さんが突如メインで立ちふさがるサービス(?)回だ。槍水さん、今回ほとんどしゃべってないじゃないですか。シャガさんはそこそこだけど、流石にナイスバディキャラがメインで2人以上でしゃばると被るからな! 今回は大人しく梅回ということで納得してもらおうじゃないか。主人公は……「まるで穴の空いたちくわね!」っていう訳の分からない言葉攻めされてたこと以外は別にいいや。 まず、ここで梅さんについて少し語ろう。世間的には「単なる暴力女」「Mの人間でもあれは無いくらい不快感がある」と言われることがある白梅さんだが、今回のエピソードが純粋に彼女のプラス方向の魅力を発揮しているように見えたのは、別に私がM気質だからというわけではない。梅さんの純愛と有能さという、ふたつのポジティブな属性が前面に押し出されたためだ。ちょいと性能に難ありのゆかりんボイス生徒会長を相手に一歩も引かぬ策謀と度胸。梅さんは、人としては色々と問題もあろうが、基本的にはデキる人なのです。こんなアホな世界観でなければ、普通の黒髪ロングキャラとしていいポジションを維持できるくらいのキャラなはずなのだ。いや、そんなifの話をしてもしょうがないけど。 そして、彼女がいるからこそ、この作品では百合の花を拝むことが出来る。かなり重度で「百合」を通り越して「レズ」の段階まで行ってしまうきらいがあるのがナニだが、どこまで行ってもギャグにしかならないこの作品のこと、少しくらい無茶をしてもいいじゃない。憧れの花ちゃんのことになると周りが見えなくなって猪突猛進しちゃう梅さんの純愛っぷり、そしてヤンデレっぷり。一言でいうと、百点満点なら満点だな! 何が凄いって、こんなキャラのかやのん見たことないってことさ! そして、そんな毒牙にかかってしまう花ちゃん。こちらも百点満点なら満点だな! この世界のキャラクターはリビドーを隠そうとしないのが凄まじいのだが、あれだけの直球勝負で百合攻めされながらも、その熱意の全てをBLに注ぎ込む熱意の高さが素晴らしい。すれ違いがあってこそ、純愛は燃え上がるものだしね。何が凄いって、とにかく声があおちゃんってことさ! 「あたしの齋藤がぁ〜!」って、よく分からない台詞が楽しくて仕方ないし、悲鳴なんかの細かい声の出し方がいちいちツボ。基本がギャグキャラなのにエロに絡められて、素直に可愛いと言えるだけの愛嬌がある。悠木碧キャラに捨てキャラなどいないが、この花ちゃんの位置取りは奇跡的な配分である。 結論としては、「みんな、CD買おうぜ!」ってことだ。まぁっするでぇかぁ〜〜〜。レッツゲディ! PR
暗がりを最終話に向けて突き進む、第34話。作中で幸せな人間が一人もいないという、なかなか苦しい状態が続いています。辛うじて政宗だけは楽しそうにしてるけども……
前回のお達しで決定的に対立図式を確立させた秀吉と利休。「名器と娘を差し出せ」という無体な要求を前に、既に水面下で仕事を始めていた利休は、腹をくくって断固要求を拒否する構えだった。しかし、そんな頑なだった利休に待ったをかけたのは、意外にも実の娘。「父親の積年の想いを受けて、ここで自分が辛い目に遭ってでも父親を止めようとしてるのか、なんて甲斐甲斐しい娘なんだ……」と思いきや、「必ずや豊臣の寝首をかく」との宣言。これにはさしもの利休さんもドびっくりである。宗二の首印を見た時と同様か、はたまたそれ以上に顔をゆがめ、立派に育ちすぎてしまった娘に声もかけられない。たとえ血は繋がっておらずとも、頑固ジジイの娘はそれ以上の頑固者に育ってしまっていたのであった。 固い決意を動かすことも出来ず、ただ歯がみしながら娘を送り出す利休。そんな彼の元を訪れたのは相変わらず脳天気に数寄にチャレンジし続ける織部さん。利休は彼の力作を認めたものの、「全てを賭けた覚悟が見受けられない」とはねのけ、今ここで、師匠と弟子の関係では最後のレッスン。「自分を見つめ直し、そぎ落とし、そぎ落とし、最後に残すのが織部風」とのこと。乾坤一擲の作品がイマイチ響かず、織部は何度目かになる大ショックタイムである。 「内省しろ」っていうあまりにシンプルなアドバイスがこの期に及んで出てくるあたりがこの師弟の関係の奇妙なところだが、利休は決して織部が嫌いなわけじゃない。自分の行く末を見据えた上で、ここで切っておかなければ、織部までもを畜生道に巻き込んでしまうことになるのだ。涙も感動も無い茶席ではあったが、2人がお互いのことを理解しつつ、最後まで謎を残しての別れの茶碗であった。 そして、そんな利休の苦悩を産み出す元凶となった秀吉もまた、出口のない袋小路を彷徨い続けている。ついに海の外に向けた活動も本格始動し始めたようだが、やはり世界は広い。これまでのように猿知恵猿芝居で通用するものかどうか、出足は捗らない。これまで通りに強く強く押して強引に侵略を進めるという道もあるのだろうが、病床の秀長は、それにも限界があると必死に指摘する。秀吉が結果を焦って失ってしまったもの、それこそが「数寄の力」。言い換えれば、利休との関係性。一度破綻してしまったそんな「力」が、今や秀吉ののど元にまで迫っているのだ。恐ろしいことである。 やはり、この作品の中心にいるのは「黒の巨人」こと千利休である。今回も普段は見られないような強烈な顔芸や、湧き上がる情念をふつふつと見せてくれた利休。久し振りに、田中信夫の存在感を肌で感じることが出来たのである。 改めて、怖いジジイだ。
学芸会でこどもにちくわの役をやらせる学校はどうかと思う第8話。一体どんなお話をやったんだろう……あ、「おでんくん」みたいな奴か。
さて、関西では一週空いてしまったおかげで特に切り替わった印象が強いが、とにかくラストに向けての再スタートとなった今回。堂々登場の新キャラ姉妹は、CVにやまとなでしこを配するという万全の体制である。ここのところ、またこの2人の共演が増えてきたような気がしますね。まぁ、パッと浮かぶのは「ツインエンジェル」なわけだが。今回は双子姉妹設定ということで本編中のほぼ全てのパートで絡んでいる状態なので、ファンにはたまらない1本であろう。あたしゃやまなこファンじゃないんでそこまで引き込まれるもんでもないが、長年の経験からの阿吽の呼吸で展開される二人のテンポの良い掛け合いは、「音響さんも楽なんだろうな」と思えるだけの安心感がある。 とはいえ、今回はこの作品の胆である弁当争奪バトルが無く、どちらかというと地味目な回。何度も入れ替わり立ち替わり佐藤の病室に乱入してくる双子を細かく区切って天丼風味に繋いでいくカット割りなんかは特徴があったのだが、普段のような「シリアスな笑い」ではなく、本当にベタな(そしてそこまで質の高くない)お笑いネタがベースとなっていたために、そこまで楽しかったという印象が無いのは残念。いや、そこまでハイレベルなものをこの作品に求めているわけじゃないんだけどさ。どっちかっていうと、今回は役得である佐藤のエロシチュエーションの方を堪能する回っていう解釈が正しいのかなぁ。出来たらこういうときこそシャガさんに頑張って欲しいもんだけど。 というわけで、私が楽しんだのは相変わらず脇で着実に与えられた役割をこなしている花ちゃんの方です。知り合いが窓の外を落下していく情景が、素早く創作意欲に繋がるバイタリティ・クリエイティビティが恐ろしい。そろそろ「筋肉刑事(マッスルデカ)」が本編をのっとったりしないもんだろうか。そして、今回は案外出番が多くて美味しいところを持っていったのが竹達少女ことあせびちゃん。「なんでそこでホットミルクやねん」とか、突っ込む部分は多いのだが、声が可愛いのでオールOKだ。結論、そういう楽しさを見付けたら勝ち。
ギスギスギスギス、第33話。やっぱり宗匠は黒い方がキャラが立つなー。それにしても怖いなー。
ついに明かされてしまった、利休の過去の罪。これまでひた隠しにしてきた自らの暗部を、いくら全幅の信頼を置くとは言え、織部に話したことは、利休の決意が固まったが故とみることが出来るだろう。彼が「信長殺しの主犯は秀吉であると織部が知っている」ことを知っていたかどうかは定かでないが、「秀吉と自分が信長を滅したのだ」と告白することは、自分を苛むと同時に、秀吉の罪を暴くことにも他ならない。そして、そんな恐ろしい秘密を吐露したことは、既に自分と秀吉の間には、協定が成立しないほどの状態であるということを漏らしていることにもなるのだ。織部は利休の変化にのみ目が行ってしまっているようだが、この変化は、時代を動かすだけの充分な「変革」に結びつく。 老い先短い人生の最後の目標を見いだしてしまった利休。彼は茶の湯を使い、商人としての才覚をふるい、諸将に手を伸ばし始めている。既にリストアップされていることからも分かる通り、今回の「変事」はかなり具体的なところまで構想が進んでいるようだ。きっかけはやはり山上宗二の一件からであったと思うが、一度は修復されたと思われた秀吉との関係は、今や回復不可能なところまで進んでしまっている。そして、それは秀吉も既に察知しており、遠巻きながらも、予防線は張り始めているのだ。「娘を寄越せ」という秀吉の要求は、「これが叶えば、まだ関係修復の芽もあるぞ」という最後通牒と受け取れるかもしれない。もちろん、利休にとっては「とどめの一撃」にもなり得るものなのだが…… 「黒さ」を久し振りに全開にしている利休とは打って変わって、こどもの落書きを手にしてはしゃいでいる織部は、今回も本当にひどい。いや、今回は特にひどい。何だか「ミスター味っ子」みたいなベタな過剰演出で描かれるテンションの上がり方は、今までの織部にも観られなかった馬鹿馬鹿しいまでの盛り上がりだ。「なんか妙なテンションだなぁ」と思ったら、今回コンテは全く関係無い外部の人がやってるんだね。前田真宏という名前は始めてみるのだが、割と実績のあるベテラン監督か。良くも悪くも癖が強い。単なるアホの子みたいに見えるのはどうかと思うけども……ただ、「明るい道」と「日陰の道」を選ぶという象徴的なシーンで、織部が自然に「暗い方」へ歩を進めているのはちょっと気になった。彼は、この先利休をどのような対象として見ていくことになるのだろうか。
このタイミングが水着回、第7話。うむ、清々しいまでのワンクールシリーズ構成である。この作品の場合、そこまでエロ要素に比重は置かれていないはずだが、ここぞとばかりに振り切ってみた下ネタや各々に特徴を発揮した水着姿の晴れやかな見栄えはなかなか良いものである。個人的には、花ちゃんのスク水にほとんどスポットが当たらなかったことだけは遺憾であるが。
水着回というと大体の作品においては箸休めの完全独立エピソードになることが多いわけだが、この作品も普段のストーリーラインからはちょっと離れて、場所を変えたエクストラステージとしての弁当バトルが展開される。物語の本筋を考えると「他所の土地に行っての弁当争奪戦」なんて設定は無茶なはずなのだが、もうこの作品ではなんでも有りなので無問題。「この施設にもハーフプライスラベリングタイムがあるんだ」って、さらっと言われたら納得するしかないじゃないですか。そもそもプール施設の弁当ってどないやねん。半額セールってどないやねん、プールに浮かべて争奪戦って、どないやねんどないやねん。この世界は狼のことしか考えてないんだろうなぁ。 アニメ的な事情を考えれば、せっかく水着になったんだから水上キャットファイトを見せるのは正しい方向性。槍水先輩の恐ろしく締まった健康的な肢体も大変結構であるし、シャガさんのなりふり構わないエロさもストレートながらそこまで厭味にならず、ギャグも織り交ぜながらのネタとして活きているのはありがたい。 こうしてみると、この作品でギリギリのバランスを維持しているのはやっぱり佐藤の力であることも分かるのだ。彼はいかにも下野紘ボイスが似合う童貞臭のする主人公タイプであるが、更衣室での一件などからも分かるように、割と真っ直ぐに性欲を発揮してくれるだけの正直さを持ち合わせており、ラストの「身体の中央に舵がついているようだ!」ネタに繋がる潔さがある。このくらい真っ直ぐにバカな方が見ている方は分かりやすくて助かります。ただ、今回のお話を見るまで「あ、佐藤って割と本気で先輩に憧れを持ってたんだ」っていうのは理解してなかったんですけどね。あんだけ充実した女性陣が揃ってるっていうのに、行きの電車で妄想してたのは先輩の水着ばっかりだったんだよねぇ。巨乳代表のシャガさん、大人バディのまっちゃん、平凡ロリ体型の花ちゃんと各種取りそろえているのに、目線が行くのがスポーティボディの槍水先輩なんだな。いや、別にいいんだけど。そういや最後に出てきた梅ちゃんも(ry で、この作品のありがたみは、毎回書いてるけど中の人パワーなんですよ。世界中の大原さやかファンが黙っちゃいない魅惑の1時間半さぁやタイムの締めとなる作品。いやぁ、まっちゃんはモナーク編が終わったらお役ご免かと思ってたんだけど、今回はエロギャグ込みで大活躍してくれてホントに嬉しかったです。やっぱりさぁやキャラは酒の空き缶を持たせた時の安定感が違う。 そして他にも、こうして聞いてるとシャガさんの声が普段の英美里から考えるとかなり低くて、更に槍水先輩も伊瀬茉莉也の音域を考えると最低音くらいのところでの発声になっている。なにせ、確実にキルアよりも低いのだ。更に梅ちゃん役のかやのんもかなり低いときている。こういうテンションの絡みが聞けるのは非常に面白い番組だと思うのです。みんな抑えめだから、かっ飛ばしてどこかにとんでっちゃうクラスのあおちゃんボイスも引き立つってもんだわ。幸せ満載。
登場シーンが少なくても、花ちゃんの破壊力はかげりを見せない第6話。シャブリエルラチェットにアナーク。このセンスは一線でも通用するレベルだよ。ラストシーンではシャガさんがゴロッと膝枕になったその瞬間に高速でメモを取る体勢に移行してたのが笑った。
ほんとにね、突っ込む意味もないし、真面目に突っ込もうなんて思ったら何も面白味が無くなるはずの作品なんだけど、気づくと突っ込み思考が産み出されていくのが恐ろしい。冒頭、槍水先輩の謎の公園会談からして意味が分からないし、こいつらの「狼」としての存在意義の不明さは恐ろしい。あの公園の「象徴」たちの会談は、一体何の意味があったんだろう…… そして、真剣バトルに絡む勢い任せの「シリアスなギャグ」の嵐。その全てが、「こいつら、たかが弁当に……」というちょっと油断すると忘れてしまう衝撃の事実に起因している。「なに、弁当を取りに行く、ただそれだけだ」とは槍水先輩の言葉だが、うん、そうだよね、と思ってしまったらどうにもならない。とりあえず路上で女子高生が襲われた時点で警察沙汰だろうが(いや、スーパーの食品売り場で殴り合ってても警察呼ばれるとは思うけど)。個人的に、何故か一番笑ってしまったのは、まっちゃんの「しょせん今の私はスーパーのいち店員に過ぎない……」っていう台詞、いや、あんたが相手してる連中も、弁当に群がるフリーターとか高校生だよ。人生のレベルで言ったら底辺寄りだよ。 その他、「必死に路上で弁当だけは平らげた」とか、「さぁ、半額神! ハーフプライスラベリングタイムだ!」とか、「これが計算で書けてるんだったらこの作者さんすげぇし、自然に出てきてるとしたら、それはそれでやべぇ」と思わせるだけのものである。いや、まぁ、書店で見かけても買おうとは思わないだろうけど。 さて、そんなこの作品のBDなどのメディアが12月に発売されるみたいなんですが、その特典映像である「白粉花の筋肉劇場」のPVが公式ページで公開されているんですよ。……マジで欲しい。あおちゃん無敵過ぎ。この振り切れ方には、何故か千和イズムを感じるな。
偉人たちは尿で語る、第30話。ジジイ共にしてはエラく気合いの入った放尿で、大量に、なおかつ長時間出っぱなしである。やはり天下を統べる大人物たちは何から何まで違うものだ。「殿の小水の出が鈍ろうものなら」って、訳の分からない心配もされたことだし。
さて、今回はそんな連れションシーンからの江戸情緒が一番の見どころであり、その他のサブイベントも軽快にサクサククリアして行ってる感じ。冒頭は織部による無茶苦茶な開城交渉から。試作品の茶器1つで説得できたら安いものだというのに、目に入っちゃった好みの品は何としても持って帰らなきゃ気が済まないのが業の深さ。1話目の時点では交渉事などそっちのけになってしまってろくな結果を残せなかったものだが、今となっては織部だってすっかり大大名だ。大軍に囲まれ、あわや命の危機という状況にも眉一つ動かさず、口から出任せ嘘八百で状況を打開してしまった。もうあんたはヘタレでもなんでもない、立派な詐欺師だよ。 そして関東征伐を進める豊臣・徳川の連合軍。秀吉は三成との繋がりを強め、彼の信念をひとまずは認めてやることになった。山上宗二の一件もあるが、ここで三成を立てることで、自分のサポート役として大任を任すことが出来る人材を複数キープしている状態か。元々外様である家康にはそこまでの信頼を置いているわけではなかったので、ここで一つ安全策を打つ意味もあったのだろう。ただ、今回の放尿談義を経て、彼もようやく他人に足下を任せる決心がついたようであるが。 そして、そんな秀吉に試された男、徳川家康。彼が甘んじて受けた東方への配置換え。それは事実上の左遷であったはずだが、この男は耐えることに関しては天下一だ。光秀の騒動で得られた人脈、天海僧正を呼び戻し、新たに描くは千年王都となるであろう、江戸の町並み。「戦で天下を取る気などさらさら無い」と言いはなった異端の大名の未来がここに見えた。この時代から1400年経った現代でも、彼の信念は生き続けているということが、フラッシュバックする現代の町並みに見て取ることが出来るのだ。 そして、同じようにフラッシュバックした現代の姿と、残念ながら重ならなかったのが「七本木」の地である。1000年を見通す家康の目と、数分後すらろくに見えなかった可哀想な織部の対比が本当にひどい。どこまで大きくなろうとも、きちんと身体を張ったギャグを忘れないのが織部の良いところである。 平和な世を願う家康の様子と、少しずつ大願を形にしていく織部。ストーリーは良いことずくめのこの作品だが、最後に登場した利休だけは、世の中がそう甘くないことを教えてくれる。三成に目を付けられた最後の巨人、千利休。宗二の一件で床に臥せっていた彼にも、気づけば「老い」という最大の敵が迫っている。あまりに壮絶であった1人の数寄者の人生の末路は、一体どのようなものになるのであろうか。
今回出てきた半額神、顔を見ただけでどんな声でしゃべるか分かっちゃった第5話。すげぇな。アニメシャワー枠4本中3本を制覇しましたベルペオル様・アイリスフィール。もう、日本のアニメは大原さやかに牛耳られたと言っても過言じゃない。過言じゃない。
中の人ネタで引っ張ると、アニメシャワー枠は前回まで「速水奨3連撃」という辛抱たまらん時間帯だったのだが、「ホライゾン」の速水奨が爆死したためにその心配もなくなり、「これで繋がるのはベルペオル様くらいだな!」と思ってたら、今週は「Fate」→「ホライゾン」の間は中田譲治が繋ぎやがった。そして「ホライゾン」→「ベン・トー」は悠木碧繋ぎですよ。ホライゾンのあおちゃんもかなりよい仕事をしてくれて思わずもらい泣きしそうになりましたが、やっぱり僕は「ベン・トー」の花ちゃんみたいなかっ飛ばし気味のあおちゃんの方が好みです。荒れ狂う狼たちの群れをちょこちょこかわしながらどさくさに紛れて弁当を手に入れたときの声とかがたまりません。そして全力BLしてるときの容赦無い態度も笑える。よいメインヒロイン(?)ですよね。「全員男にすれば、使えるかな」って、逆の台詞にすると「世界一初恋」を見ている私の心境だった。 作中では主人公が半裸かセーラー服を貫き通すという、基本的にギャグで押し通す姿勢のこの作品。前回あたりから謎の巨大組織が現れ、友情ドラマ、恋愛ドラマ、バトル漫画としてのシリアス面も無理矢理出してきたのは、正直いらん要素な気もするんですが、やってることが「弁当の取り合い」でしかないので、一歩引いて見るとこれが立派な「シリアスな笑い」。本当に恥ずかしい感じの作風に、どこかメタレベルで可哀想な下野紘ボイスが自然なフィット。さぁや相手にしつこいシモネタを絡めてくるのも、何だか許せてしまうからいいや。すまん、正直笑った。「結果は残念だったけど」って。あー、さぁやボイスで糸目の人妻はいつの時代もエロいなー。「過去の戦乱の関係者だけど、既に結婚して隠遁した人妻戦士キャラ」って、完全に「セキレイ」の美哉さんと同じ設定じゃないですか。あふれ出る人妻感が彼女をそうさせるのか。 あかん、ちょろっと出てきたサブキャラの話しかしてない。……あぁ、そういや冒頭で竹達ボイスの謎キャラも出てきてたな。オープニング映像にも姿が確認出来るキャラなので、どこぞの人妻よりは大事なキャラなんだろうか? なんだか作品にそぐわない謎の超能力持ちなのだが、こういう感じの竹達ボイスは割と好みで……って、やっぱり中の人の話にしかならないや。仕方ないんだよ、こういう因果な体質で2時間も濃いアニメ見せられると、もう耳の印象しか残らんのよ。他にももっと書きたいことあったはずなのに、最終的にはすっぱり頭から抜け落ちてるのよ……あぁそうだ、ヘカテーに褒められたシュドナイがめっちゃ嬉しそうなのには笑ったな。あぁもう……ほんと、アニメシャワーはまとめて1エントリーにした方がいいのかなぁ……
よくも、よくも、第29話。事ここに及んでこの衝撃。やっぱり油断出来ない「へうげもの」。
まず先に軽い方から片づけていこう。数寄者の回りには数寄者が集まる。北条を制圧し、関東にその覇権を伸ばした豊臣の築城計画に荷担する織部さん。いつの間にやらその名前は諸処に響いていたようで、石垣山城の下見の際に、小堀作介との面会を果たし、なーんか気持ち悪い出会いとなってしまった。数寄者って、こんな連中ばっかりなんだろうか。声が勝杏里でこの気持ち悪さ、なんか、嫌なのに癖になるな。 その他、東の龍こと伊達政宗もよく分からん奴だし、この世界の武人たちはどっか間違ってる連中が多い。そして、そんな中でも一番間違っちゃってるのはやっぱり織部なんだな。前回「死んでたまるか」と力強く心に誓っただけあって、戦場に出たときにはチキンと誹られても一向に構わないようで、ひたすらに自分の身を守る謎の板ブロックを徹底。もう、戦国BASARAの小早川もびっくりのディフェンスっぷりである。結局、今回戦場を離れたシーンでもず〜っとあの板を背負ったままだったしね。どんだけ死にたくないねん。っていうか、その板でどんだけ守れると思ってるやら。一時は戦場で刀を振るって必死に戦ってたこともあったのにねぇ。人間、未練が出来るとみっともなさは増しますね。いや、命あっての物種とは言うけどさ。 さて、今回の主人公は、なんといってもそんな大事な大事な命を途絶えさせてしまった山上宗二であった。山の庵で利休と感動の再会を果たした宗二。自らの浅はかさを利休に詫びると、既に解脱を果たしていた利休に逆に頭を下げられることに。互いの若さ、堅さを過去のこととして笑いあうことで、二人の間にあった亀裂は、いつの間にかすっかり取り払われていた。離ればなれで過ごした日々のおかげで、二人は改めて、お互いの持つ価値を確認することが出来たようだ。 残された問題は、宗二の現在の立場である。秀吉の派手好きに嫌気がさし、喧嘩別れして北条についた宗二。あくまで謀反者である宗二が再び利休と手を取り、未来の茶席を作っていくには、どうしたって秀吉の許可が必要である。秀吉に頭を下げ、帰順を認められなければならない。あの激情家の秀吉に許しを求めるのは並大抵のことではない。とはいえ、一度は微妙だった利休と秀吉の関係も、一連の事件の中で和解を見ている。「自分が進言すれば秀吉も許してくれるだろう」と利休は自信ありげだ。 しかし、彼らはあの石田三成のことを忘れていた。利休が進言し、宗二の帰順を問う形の査問会。宗二の詫びの言葉もスルスルと出てきたまでは良かったが、割って入った三成が取りいだしたるは、宗二が書き連ねた過去の見聞録。そこには、義憤に任せた彼の「本当の思い」が綴られていた。結局、その思いを秀吉の前で曲げることが叶わず、宗二は、最後の最期まで秀吉に苦言を呈することを抑えられなかった。たとえ命がかかっていようとも、自らの数寄は、自らの信念は曲げられぬ。それが、山上宗二という男であった。彼に与えられたものは、秀吉の「やれ」という無情の一言のみ。竹林で名竹を物色していた利休の下に、三成によって届けられた宗二の首印。破局の幕開けが、そこに込められていた。 今回はもう、この宗二殺害の一連の流れがたまらない回になった。冷酷な三成の重々しい宣告から始まり、息苦しくなるような主義信条のせめぎ合い。そして、闇夜に展開される衝撃の宣告まで。今回もBGMの使い方が絶妙なことに加え、いつも通りに光と闇のコントラストで見せるカット割りと演出がたまらない。特にインパクトがでかかったのは、利休に首印を届けた三成の描写だ。利休の煽り視点で見あげた三成の目が灯明の火を映して明々と燃え、彼がこれまでずっと秘めていた利休への敵愾心をむき出しにして投げ捨てた木箱。この作品において、「木箱」というツールは大抵の場合には中に名品を収めた状態で出てくるために、「乱雑に投げ捨てる」というシチュエーションはなかなかお目にかかれない(一回織部のいる船にぶん投げたことはあったけどさ)。そうした状況下で、三成は立派な木箱を唾棄するようにふいと投げつけるのである。これ以上ないくらいに、三成の「数寄への反発」「利休への嫌悪」を映し出した行動といえるだろう。 そして、いざ箱を開けた後の利休のリアクション。これまで、なかなか本当の感情を見せることが無かった不気味な老人、利休が、身も世もなく慌てふためき、自分の本心をさらけ出して憎しみを露わにする。それでも、絶叫するでもなく、のたうち回るでもなく、白目を剥き、ぽつりぽつりと呪詛の言葉を漏らしながら、竹筒を握りつぶすのである。このシーンの想いの籠もり方と漏れ方が、本当に怖い。何が怖いって、よりにもよって漏らした台詞が「よくも我が親友を」とかじゃなくて「よくも真の侘び好きの目を」なのだ。どこまで行っても、この人の業の深さってのは底が見えない。 さて、せっかく穏便に進んでいたこのお話、これでまた動乱の中へ…… |
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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