ぱんだねこだのネコミミモードだのねこにゃんダンスだの、猫が絡むと千和がいる気がする第9話。今更ながら、「保母さんがテーマのアニメならそこはアスミスじゃねぇ?」とかどうでもいいことを思いついたけど、それは本当にすごくどうでもいい話。
Aパートは、突如登場した「ぱんだねこ」作者の花丸先生のお話。あんなに身近に売れっ子漫画家がいるとは思いませんが、さらに近しい身内がその編集部に携わってるなんてことも驚き。世界は狭いもんです。山本先生の妹、真弓ちゃんの性格は基本的にストレートな千和キャラながら、山本属性も受け継いでいるのでドジっ子処理もなんだかほんわか。勝手な千和キャラ補正で、先生とつっちーの関係性に気付いた場面で何かやらしいちょっかいでも出すかと思ったのだが、あの姉妹に限ってそんなことは一切無かった。中の人ベースで見てると、妙なところで勝手な思い込みをしてしまいます。ちょっとした病気なので気にしないであげてください。
妹さんのキャラもなかなかよろしいが、その裏で花丸先生と戯れる園児トリオは相変わらず元気。「ひょっとして言葉で伝えなくても仕種などで伝わると思ってはいませんか?」って、流石に園児に言われたくない台詞。柊師匠は賢いのは結構なのですが、男女の機微についての情報とか、一体どこで仕入れてくるもんなんでしょうか。親御さんも少し教育に際して情報の取捨選択はさせた方が良いと思いますが……多分師匠のことだから、ゴシップ誌とかじゃなくて文学作品なんかを読んで自分なりに学んでいってるんでしょうな。もう、どうしようもないですわ。
そして、そんな園児達の未来が垣間見えるのがBパートの夢のお話。みんながみんな大体予想通りの夢を持っているわけだが、杏はこのままのルートを辿るとお嫁さんとかいう以前に単なるビッチになる危険性があるんですが。いや、桜さんは大丈夫みたいだから、このまま真っ直ぐ育てば大丈夫だとは思うんだけど……すべては今後の教育次第です。頑張れつっちー。
小梅は、「園児がなりたそうな職業」を網羅するという、惚れ惚れする平凡さ。昔は何とも思わなかったけど、冷静に考えると「ぬいぐるみやさん」とかって、ものすごくニッチな商売だよな。そして最後に控えし師匠は、当然その夢を宇宙に広げる。具体的・現実的な夢とファンタジーな夢がない交ぜになった柊ワールドは壮絶の一言で、様々なスペースファンタジーが短いフィルムの中にぎゅぎゅっと凝縮されている。ほんと、どこまで勉強してるんでしょうか。大人になった柊師匠(予定)は普通にいい女でした。
そして最後に語られるのは、教職員たちの夢と現実。つっちーの志望動機があまりに予想通りだったが、この就職難のご時世にこんなお気楽な選択が出来たあたり、案外大物かもしれません。他にもこれまで特に目立ってなかった草野先生の奇妙なマッチョ趣味が判明したりと、何ともカオスなはなまる幼稚園。エンディングも相変わらず気合いが入っています。
ダラダラ見られるアニメってのは、それはそれでいい気がします。